JP2017203278A - 太陽電池モジュールの配置構造及び屋根構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、屋根勾配に左右されずに屋根下地に太陽電池モジュールを配置できる太陽電池モジュールの配置構造を提供する。
【解決手段】屋根下地に複数の太陽電池モジュールを軒棟方向に配置し、太陽電池モジュールは、太陽電池パネルと保持部材を含み、保持部材は、平面視したときに、太陽電池パネルと重なる重畳部と、軒棟方向に張り出した軒棟側張出部を有し、重畳部は、太陽電池パネルの裏面側に配置される裏面配置部と、裏面配置部と所定の間隔を空けて対面する本体板部を含み、一の太陽電池モジュールは、他の太陽電池モジュールに対して軒棟方向に相対的に近接又は離反可能であり、一の太陽電池モジュールの裏面配置部と対面部との間には、他の太陽電池モジュールの軒棟側張出部が挿入されており、他の太陽電池モジュールの軒棟側張出部の挿入方向の投影面上には、調整空間が形成されている構成とする。
【選択図】図34

Description

本発明は、太陽電池モジュールの配置構造及び屋根構造に関する。
従来から、瓦として機能する瓦一体型太陽電池モジュールが知られている。この瓦一体型太陽電池モジュールは、太陽電池としての機能と、瓦としての機能を兼ね備えた太陽電池モジュールである(例えば、特許文献1)。瓦一体型太陽電池モジュールは、太陽電池パネルに太陽電池パネルの端面を保護するフレームが取り付けられたものであり、当該フレームが屋根下地に対して取付金具を用いずに直接固定されて屋根の一部を構成するものである。
特開2014−3073号公報
ところで、従来の太陽電池モジュールは、屋根勾配に応じてフレーム等の構成部材を個別に設定している。そのため、屋根勾配に応じた複数種類の構成部材を作製し複数種類の太陽電池モジュールを製造しなければならないという問題があった。
また、屋根勾配に合わせて複数種類の太陽電池モジュールを製造すると、誤って屋根勾配に合わない太陽電池モジュールを施工現場に納入してしまうというおそれもあった。
そこで、本発明は、屋根勾配に左右されずに屋根下地に太陽電池モジュールを配置できる太陽電池モジュールの配置構造を提供することを目的とする。
上記した課題を解決するための請求項1に記載の発明は、屋根下地に対して複数の太陽電池モジュールを少なくとも屋根の軒棟方向に配置する太陽電池モジュールの配置構造であって、前記太陽電池モジュールは、太陽電池パネルと、前記太陽電池パネルを保持する保持部材とを含み、前記保持部材は、前記太陽電池パネルを平面視したときに、前記太陽電池パネルと重なる重畳部と、前記太陽電池パネルから軒棟方向に張り出した軒棟側張出部を有し、前記重畳部は、前記太陽電池パネルの裏面側に配置される裏面配置部と、前記裏面配置部と所定の間隔を空けて対面する対面部を含んでおり、一の太陽電池モジュールは、軒棟方向に隣接する他の太陽電池モジュールに対して軒棟方向に相対的に近接又は離反可能であり、前記一の太陽電池モジュールの裏面配置部と対面部との間には、前記他の太陽電池モジュールの軒棟側張出部が挿入されており、前記他の太陽電池モジュールの軒棟側張出部の挿入方向の投影面上には、空間が形成されていることを特徴とする太陽電池モジュールの配置構造である。
本発明の構成によれば、一の太陽電池モジュールは、軒棟方向に隣接する他の太陽電池モジュールに対して軒棟方向に相対的に近接又は離反可能であり、他の太陽電池モジュールの軒棟側張出部の挿入方向の投影面上には、空間が形成されているので、屋根下地の勾配に合わせて裏面配置部と対面部との間の空間への軒棟側張出部の挿入長さを調整することができる。そのため、空間への軒棟側張出部の挿入長さを調整することで、屋根下地の勾配にかかわらず、屋根下地に取り付けることができ、太陽電池モジュール自体を統一化できる。それ故に、従来に比べて部品コストを低減できる。また、屋根勾配に合わせて複数種類の太陽電池モジュールを製造する必要がないので、誤って屋根勾配に合わない太陽電池モジュールを施工現場に納入してしまうこともできる。
請求項2に記載の発明は、前記軒棟方向に隣接する太陽電池モジュールが重なり部分をもって段状に配置されるものであり、前記一の太陽電池モジュールは、前記他の太陽電池モジュールに対して棟側に位置していることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池モジュールの配置構造である。
本発明の構成によれば、軒先側の太陽電池モジュールの張出部を棟側の太陽電池モジュールの裏面配置部と対面部との間に挿入するため、屋根下地の軒先側から太陽電池モジュールを敷設していった場合に、位置調整が行いやすく、軒先側の太陽電池モジュールの張出部の挿入長さを調整しやすい。
請求項3に記載の発明は、前記対面部は、押圧部を備えており、前記一の太陽電池モジュールの押圧部は、前記他の太陽電池モジュールの軒棟側張出部を裏面配置部側に押圧していることを特徴とする請求項1又は2に記載の太陽電池モジュールの配置構造である。
本発明の構成によれば、他の太陽電池モジュールの軒棟側張出部を裏面配置部側に押圧しているため、しっかりと軒棟側張出部と対面部が係合し、強風などによって太陽電池モジュールに吹き上げ力が働いた場合でも、一の太陽電池モジュールと他の太陽電池モジュールが相互に作用して太陽電池モジュールが屋根下地から剥がれにくい。
請求項4に記載の発明は、前記一の太陽電池モジュールの対面部の一部は、前記他の太陽電池モジュールの軒棟側張出部によって押圧されて弾性変形しており、前記押圧部は、その復元力によって、前記他の太陽電池モジュールの軒棟側張出部を押圧していることを特徴とする請求項3に記載の太陽電池モジュールの配置構造である。
本発明の構成によれば、より太陽電池モジュールが屋根下地から剥がれにくい。
請求項4に記載の太陽電池モジュールの配置構造において、前記対面部は、板状であって、その一部が前記裏面配置部側に折り返されており、当該折り返された部分が前記他の太陽電池モジュールの軒棟側張出部によって押圧されて弾性変形していることが好ましい(請求項5)。
請求項6に記載の発明は、前記重畳部は、前記太陽電池パネルの端部を保護する枠部と、前記裏面配置部と前記対面部を備えた差込金具を有し、前記枠部と差込金具との間を繋ぐ補強桟を備えており、前記一の太陽電池モジュールの補強桟は、前記他の太陽電池モジュールの軒棟側張出部の挿入方向に延びていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の太陽電池モジュールの配置構造である。
本発明の構成によれば、重畳部は、太陽電池パネルの端部を保護する枠部と、裏面配置部と対面部を備えた差込金具を備えている。
ここで、豪雪地帯等の積雪量が多い地域では、太陽電池パネルに雪等の堆積物が堆積した場合に、太陽電池パネルが撓んで、堆積物の荷重が太陽電池モジュール間の軒棟側張出部と対面部に加わり、枠部と差し込み金具が変形する可能性がある。
そこで、本発明の構成によれば、枠部と差込金具との間を繋ぐ補強桟を備えているため、枠部自体の変形を抑制することができる。また、突風等による負圧の力が働いても、一の太陽電池モジュールが吹き上げられることを防止することができる。
また、本発明の構成によれば、一の太陽電池モジュールの補強桟が他の太陽電池モジュールの軒棟側張出部の挿入方向に延びているため、軒棟側張出部の挿入方向に対して交差する方向への荷重が加わった場合でも、差込金具自体の回転を防止することができ、差込金具の位置ズレを防止することができる。
ところで、金属製のフレームを使用する太陽電池モジュールは、太陽電池パネルの発電に伴い、太陽電池パネルを保持するフレームにも電荷が帯電する場合があり、感電や誤作動を防止するためにフレームに帯電した電荷を逃がす接地構造が必要となる。
そこで、請求項7に記載の発明は、前記対面部は、第1導電部を有し、前記軒棟側張出部は、第2導電部を有し、前記一の太陽電池モジュールの対面部の第1導電部が前記他の太陽電池モジュールの第2導電部と接触しており、前記一の太陽電池モジュールの保持部材と前記他の太陽電池モジュールの保持部材が電気的に接続されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の太陽電池モジュールの配置構造である。
本発明の構成によれば、一の太陽電池モジュールの保持部材と他の太陽電池モジュールの保持部材が電気的に接続されているので、一の太陽電池モジュールの保持部材に電荷が帯電したとして、他の太陽電池モジュールに電荷を逃がすことができる。そのため、安全性が高い。
請求項8に記載の発明は、前記重畳部は、少なくとも2つの対面部を含んでおり、前記他の太陽電池モジュールと屋根の桁行方向に隣接する太陽電池モジュールを有し、前記一の太陽電池モジュールは、前記2つの対面部のうち、一方の対面部が前記他の太陽電池モジュールの軒棟側張出部と係合しており、他方の対面部が前記桁行方向に隣接する太陽電池モジュールの軒棟側張出部と係合していることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の太陽電池モジュールの配置構造である。
本発明の構成によれば、桁行方向に並設された太陽電池モジュール間に跨って一の太陽電池モジュールが配されており、この一の太陽電池モジュールの対面部がそれぞれの太陽電池モジュールと係合しているため、より太陽電池モジュールが屋根下地から剥がれにくい。
請求項9に記載の発明は、勾配が異なる少なくとも2種類の屋根下地のそれぞれに設置可能な太陽電池モジュールの配置構造であって、前記2種類の屋根下地のうち、一方の屋根下地は、他方の屋根下地よりも勾配が小さいものであり、前記一方の屋根下地に設置する際には、前記他方の屋根下地に設置する際よりも、前記軒棟方向に隣接する他の太陽電池モジュールの軒棟側張出部の一の太陽電池モジュールの裏面配置部と対面部との間への挿入長さが長いことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の太陽電池モジュールの配置構造である。
本発明の構成によれば、太陽電池モジュール自体を統一化でき、従来に比べて部品コストを低減できる。
請求項10に記載の発明は、屋根下地を鉛直方向にみたときに、前記一の太陽電池モジュールの露出部分の軒棟方向の長さが前記他の太陽電池モジュールの露出部分の軒棟方向の長さと略等しいことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の太陽電池モジュールの配置構造である。
ここでいう「略等しい」とは、誤差が±5パーセント以内の範囲をいう。
本発明の構成によれば、一の太陽電池モジュールの露出部分の軒棟方向の長さが他の太陽電池モジュールの露出部分の軒棟方向の長さと略等しいため、高層マンション等の高所から屋根を見下ろした場合でも意匠性が高い。
請求項11に記載の発明は、屋根下地に対して瓦部材と太陽電池モジュールを屋根の軒棟方向に配置する屋根構造であって、中間取付金具を有し、前記中間取付金具は、前記屋根下地に対して前記瓦部材と一体的に取り付けられるものであって、前記瓦部材の棟側端部から張り出した金具側張出部を有し、前記太陽電池モジュールは、太陽電池パネルと、前記太陽電池パネルを保持する保持部材とを含み、前記保持部材は、前記太陽電池パネルを平面視したときに、前記太陽電池パネルと重なる重畳部を有し、前記重畳部は、前記太陽電池パネルの裏面側に配置される裏面配置部と、前記裏面配置部と所定の間隔を空けて対面する対面部を含んでおり、前記太陽電池モジュールは、前記瓦部材に対して軒棟方向に相対的に近接又は離反可能であり、前記太陽電池モジュールの裏面配置部と対面部との間には、前記瓦部材と一体となった金具側張出部が挿入されており、前記金具側張出部の挿入方向の投影面上には、空間が形成されていることを特徴とする屋根構造である。
本発明の構成によれば、太陽電池モジュールは、瓦部材に対して軒棟方向に相対的に近接又は離反可能であり、前記瓦部材と一体となった金具側張出部の挿入方向の投影面上には、空間が形成されているので、屋根下地の勾配に合わせて裏面配置部と対面部との間の空間への金具側張出部の挿入長さを調整することができる。そのため、空間への金具側張出部の挿入長さを調整することで、屋根下地の勾配にかかわらず、屋根下地に取り付けることができ、太陽電池モジュール自体を統一化できる。それ故に、従来に比べて部品コストを低減できる。また、屋根勾配に合わせて複数種類の太陽電池モジュールを製造する必要がないので、誤って屋根勾配に合わない太陽電池モジュールを施工現場に納入してしまうこともできる。
請求項12に記載の発明は、前記瓦部材と屋根の桁行方向に隣接し、前記太陽電池モジュールに対して軒先側に位置する太陽電池モジュールを有し、前記軒先側の太陽電池モジュールの保持部材は、前記太陽電池パネルを平面視したときに、前記太陽電池パネルから軒棟方向に張り出した軒棟側張出部を有し、棟側の太陽電池モジュールは、前記2つの対面部のうち、一方の対面部が前記金具側張出部と係合しており、他方の対面部が前記軒先側の太陽電池モジュールの軒棟側張出部と係合していることを特徴とする請求項11に記載の屋根構造である。
本発明の構成によれば、棟側の太陽電池モジュールが、瓦部材と当該瓦部材に対して桁行方向に並設された軒先側太陽電池モジュールとの間に跨って配されており、この太陽電池モジュールの2つの対面部が太陽電池モジュールの軒棟側張出部及び瓦部材の金具側張出部とそれぞれ係合しているため、より棟側の太陽電池モジュールが屋根下地から剥がれにくい。
本発明によれば、屋根勾配に左右されずに屋根下地に太陽電池モジュールを配置できる。
本発明の第1実施形態の屋根構造の模式図である。 図1の雪止め機能付きの太陽電池モジュールの斜視図である。 図1の雪止め機能付きの太陽電池モジュールの平面図である。 図2の太陽電池パネルの説明図であり、(a)は太陽電池パネルの平面図であり、(b)は(a)のA−A断面図である。 図2の保持部材の分解斜視図である。 図2の棟側枠部付近の断面図である。 図5の棟側枠部の分解斜視図である。 図5の棟側枠部を別の角度からみた斜視図である。 図5の棟側ガスケット部の説明図であり、(a)は棟側ガスケット部の断面斜視図であり、(b)は(a)の断面をより詳細に示した断面図である。 図5の軒先側枠部を別の方向からみた斜視図である。 図5の軒先側枠部の分解斜視図である。 図5の軒先側枠部の断面図である。 図10の軒側ガスケット部の説明図であり、(a)は軒側ガスケット部の断面斜視図であり、(b)は軒側ガスケット部の断面図である。 図5の左側枠部の断面図である。 図5の右側枠部を別の角度からみた斜視図である。 図5の右側枠部の断面図である。 図1の太陽電池モジュールの差込金具付近の断面図である。 図1の雪止め機能がない太陽電池モジュールの斜視図である。 図18の太陽電池モジュールの断面図である。 図18の軒先側枠部の分解斜視図である。 図1の瓦部材の斜視図である。 図1の軒先金具の説明図であり、(a)は軒先金具の斜視図であり、(b)は(a)の断面図であり、(c)は(a)とは別の角度でみた斜視図である。 図1の中間取付金具の斜視図である。 図1の基礎屋根構造を示す斜視図である。 第1段目の太陽電池モジュールを軒先金具に固定する際の説明図であり、(a)は軒先金具に太陽電池モジュールを取り付ける状況を表す斜視図であり、(b)は桁行方向に並設された瓦部材に近接させる状況を表す斜視図である。 第1段目の太陽電池モジュールを軒先金具に固定する際の説明図であり、(a)は軒先金具に太陽電池モジュールを取り付ける状況を表す斜視図であり、(b)は桁行方向に並設する太陽電池モジュールを近接させる状況を表す斜視図である。 第1段目の太陽電池モジュールを軒先金具に固定する際の説明図であり、(a)は軒先金具に太陽電池モジュールを取り付けた状況を表す断面図であり、(b)は桁行方向に並設する太陽電池モジュールを近接させた状況を表す断面図である。 桁行方向に隣接する太陽電池モジュールを近接させる際の右側枠部と左側枠部の状況を表す断面斜視図である。 第2段目の太陽電池モジュールを中間取付金具及び第1段目の太陽電池モジュールに固定する際の説明図であり、(a)は第2段目の太陽電池モジュールを第1段目の太陽電池モジュールと瓦部材とに跨って取り付ける状況を表す斜視図であり、(b)は桁行方向に並設する太陽電池モジュールを近接させる状況を表す斜視図である。 第2段目の太陽電池モジュールを瓦部材に取り付ける際の状況を表す断面図である。 第2段目の太陽電池モジュールを第1段目の太陽電池モジュールに取り付ける際の状況を表す断面図である。 第2段目の太陽電池モジュールを第1段目の太陽電池モジュールに固定する際の説明図であり、(a)は第1段目の太陽電池モジュールに第2段目の太陽電池モジュールを取り付ける状況を表す斜視図であり、(b)は桁行方向に並設する太陽電池モジュールを近接させる状況を表す斜視図である。 本発明の第1実施形態の屋根構造の太陽電池パネルを交換する際の説明図である。 本発明の第1実施形態の屋根構造の位置調整機能の説明図であり、(a)は基礎屋根構造の傾斜角度が小さい場合を表し、(b)は基礎屋根構造の傾斜角度が大きい場合を表す。 本発明の第1実施形態の屋根構造の位置調整機能の説明図であり、(a)は基礎屋根構造の傾斜角度が小さい場合を表し、(b)は基礎屋根構造の傾斜角度が大きい場合を表す。 本発明の第1実施形態の屋根構造の雪止め機能の説明図である。 本発明の第1実施形態の屋根構造の雨水の代表的な流れの説明図である。 本発明の他の実施形態の軒先側枠部の斜視図である。 本発明の他の実施形態の軒先側枠部の斜視図である。 本発明の他の実施形態の屋根構造を設置する際の説明図であり、左側から太陽電池モジュールを敷設する場合の図であり、(a)は第2段目の太陽電池モジュールを第1段目の太陽電池モジュールと瓦部材とに跨って取り付ける状況を表す斜視図であり、(b)は桁行方向に並設する太陽電池モジュールを近接させる状況を表す斜視図である。 本発明の他の実施形態の太陽電池モジュールの要部を表す斜視図であり、(a)は左側枠部の導電部に桁行方向に凹凸が形成されている場合を表し、(b)は左側枠部の導電部に軒棟方向に凹凸が形成されている場合を表し、(c)は右側枠部の導電部に軒棟方向に凹凸が形成されている場合を表す。 本発明の他の実施形態の屋根構造を設置する際の説明図である。 本発明の他の実施形態の軒先側枠部の断面図である。 本発明の他の実施形態の軒先側枠部の説明図であり、(a)は分割片を組み立てた状態を表し、(b)は分割片を分解し、使用済み太陽電池パネルを交換する際の状態を表す。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
本発明の第1実施形態の屋根構造1は、図1のように、基礎屋根構造304の屋根下地301に対して、複数の瓦部材300と複数の太陽電池モジュール2が敷設されたものである。
本実施形態の屋根構造1は、主に積雪等が生じる寒冷地に好適に採用されるものであり、2種類の太陽電池モジュール2(2a,2b)が混在したものである。すなわち、本実施形態の太陽電池モジュール2には、図36に示されるように、太陽電池モジュール2上に積もった積雪250が軒棟方向に移動することを制限する雪止め機能を備えた雪止め機能付きの太陽電池モジュール2a(以下、第1太陽電池モジュール2aともいう)と、雪止め機能がない太陽電池モジュール2b(以下、第2太陽電池モジュール2bともいう)がある。
本実施形態の太陽電池モジュール2は、図1のように、太陽電池としての光電変換機能と瓦としての機能の双方を備えた瓦一体型太陽電池モジュールである。すなわち、太陽電池モジュール2は、瓦部材300とともに、瓦として使用されるものである。
太陽電池モジュール2は、図2,図18から読み取れるように、太陽電池パネル5と、保持部材6を備えている。
太陽電池パネル5は、光エネルギーを電気エネルギーに変換する光電変換装置である。
太陽電池パネル5は、図4(a)のように面状に広がりを持った板状パネルであり、正面側に受光面7を備えるものである。
太陽電池パネル5は、正面視したときに、縦方向Yに対向する横辺10,11をもった略多角形状である。本実施形態の太陽電池パネル5は、横長長方形状の太陽電池パネルであり、横方向Xに延びた横辺10,11と、縦方向Yに延びた縦辺12,13を備えている。
太陽電池パネル5は、いわゆる結晶型太陽電池パネルと称されるものであり、図4(b)に示されるようにガラス板190と封止部材191との間に複数の太陽電池192が介在し、配線部材193によって太陽電池192,192間を電気的に直列及び/又は並列接続したものである。
保持部材6は、図1,図2,図18から読み取れるように、太陽電池パネル5を保持する部材であって、太陽電池モジュール2全体を屋根下地301に対して取り付ける取付部材でもある。
本実施形態の保持部材6には、2種類の保持部材6a,6bが採用されており、図2に示される雪止め機能がある第1太陽電池モジュール2aと、図18に示される雪止め機能がない第2太陽電池モジュール2bとで若干構造が異なる。
第1太陽電池モジュール2aは、図3のように太陽電池パネル5の受光面7を平面視したときに、太陽電池パネル5と重なる重畳部8と、太陽電池パネル5の4辺10〜13から張り出した張出部9a〜9cを備えている。
重畳部8は、太陽電池パネル5と厚み方向に重なる部位であり、受光面7を平面視したときに、太陽電池パネル5で隠れる部位である。
棟側張出部9a(軒棟側張出部)は、太陽電池パネル5の棟側辺10(棟側の辺)から張り出した部位である。
軒先側張出部9b(軒棟側張出部)は、太陽電池パネル5の軒先側辺11(軒先側の辺)から張り出した部位である。
桁行側張出部9cは、太陽電池パネル5の左側辺12から張り出した部位である。
第1太陽電池モジュール2aの保持部材6aは、図2,図5から読み取れるように、太陽電池パネル5の4辺10〜13に沿って延びる枠部15〜18と、差込金具20,21から構成されている。
棟側枠部15は、図1のように屋根構造1を組み立てたときに、太陽電池パネル5の棟側辺10(棟側の一辺)に沿って延びた長尺体であり、太陽電池パネル5の棟側辺10を保持する部位である。
棟側枠部15は、図7に示されるように、保持本体部25と、導電部材26を備えている。
保持本体部25は、太陽電池パネル5の棟側端部を挿入可能な保持凹部30を備えた部位であり、骨格部27(フレーム部)と、棟側ガスケット部28から構成されている。
骨格部27は、太陽電池パネル5の棟側端部を保護する上フレームであり、導電体たる芯部材の表面に当該導電体よりも電気伝導率が低い保護層がコーティングされたものである。具体的には、骨格部27は、アルミニウム製の引き抜き材の表面にアルマイト処理を行って形成されている。
骨格部27は、図8のように、凹部形成部31と、固定部32を備えている。
凹部形成部31は、図6のように、太陽電池パネル5の棟側端部と嵌合可能な保持凹部30を形成する部位である。凹部形成部31は、断面視略「コ」字状であり、正面側壁部35と、接続壁部36と、裏面側壁部37によって保持凹部30を形成している。
保持凹部30は、図7のように、太陽電池パネル5の棟側辺10に沿って延びた凹状の部位であり、太陽電池パネル5を保持する部位である。
正面側壁部35は、図6のように太陽電池パネル5の正面側を覆う壁部である。
接続壁部36は、図6に示されるように、正面側壁部35と裏面側壁部37を接続する壁部である。接続壁部36は、裏面側壁部37の棟側端部から太陽電池パネル5の受光面7に対して直交する方向に立設されており、その立設方向の中間部に正面側壁部35の棟側端部が接続されている。すなわち、接続壁部36は、正面側壁部35から上方に向かって突出した突出壁部38を形成している。
裏面側壁部37は、太陽電池パネル5の裏面側を覆う壁部である。
裏面側壁部37は、接続壁部36から正面側壁部35と同一方向に延設され、正面側壁部35と厚み方向に所定の間隔を空けて対面するように配されている。
固定部32は、図6のように、断面形状が「L」字状の部位であり、固定板部40と、立壁部41を備えている。
固定板部40は、図8のように、接続壁部36から棟側に張り出し、横方向Xに延びる板状の部位である。
固定板部40は、その長手方向に所定の間隔を空けて複数の固定孔44が並設されている。
固定孔44は、図27(a)に示すように、締結要素39によって屋根下地301の瓦棒307に対して固定するための孔である。固定孔44は、固定板部40の部材厚方向に貫通した貫通孔であり、締結要素39を挿通可能となっている。
締結要素39は、公知の締結要素であり、本実施形態では、釘である。
なお、この明細書中の「締結要素」とは、ネジ、釘、鋲等の上位概念である。
立壁部41は、図8のように固定板部40の棟側端部から下方に向かって立設された壁部であり、横方向Xに延びた長板状の部位である。
立壁部41は、図6,図7のように、その長手方向(横方向X)に所定の間隔を空けて複数の取付穴42が並設されている。
取付穴42は、締結要素43によって導電部材26を取り付けるための穴であり締結要素43と係合可能な係合穴である。
取付穴42は、棟側の面から部材厚方向に深さをもった有底穴又は貫通孔である。
締結要素43は、公知の締結要素であり、本実施形態では、ネジである。
棟側ガスケット部28は、図6のように、太陽電池パネル5と保持凹部30との間に介在して、太陽電池パネル5と保持凹部30の間の隙間を塞ぐものである。すなわち、棟側ガスケット部28は、太陽電池パネル5の棟側端部と直接接触し、骨格部27に対して太陽電池パネル5の位置ズレや抜け落ちを防止するものである。
棟側ガスケット部28は、弾性を有した緩衝材で形成されており、太陽電池モジュール2を組み立てる際に、太陽電池パネル5の保持凹部30への挿入方向の押圧力を自己が弾性変形することで緩和又は吸収することが可能となっている。
棟側ガスケット部28は、図9(a)のように、横方向Xに延びた長尺体である。
棟側ガスケット部28は、図9(b)のように、材質が異なる複数のガスケット部45,46が一体成形された一体成形物である。
本実施形態では、棟側ガスケット部28は、硬さの異なる2種類のガスケット部45,46が押出成形によって成形されている。
すなわち、棟側ガスケット部28は、図9(b)のように、硬質ガスケット部45と、硬質ガスケット部45よりも軟質の軟質ガスケット部46から構成されており、これらが直接固着され不可分一体となっている。
硬質ガスケット部45は、図9から読み取れるように、断面形状が「コ」字状の長尺体であり、正面側緩衝部48と、端面側緩衝部49と、裏面側緩衝部50を備えている。
正面側緩衝部48は、図6,図9(b)から読み取れるように、太陽電池パネル5の正面の一部と、正面側壁部35との間に介在される部位であり、内側面に抜け落防止用のリブ51が形成されている。
リブ51は、図9(a)のように横方向Xに延びた凸条片であり、太陽電池パネル5の縦方向のずれを防止可能となっている。
端面側緩衝部49は、太陽電池パネル5の端面と、接続壁部36との間に介在される部位であり、その棟側の面が軟質ガスケット部46と固着されている。
端面側緩衝部49は、その上端部(正面側端部)が正面側緩衝部48の棟側端部と接続されており、その下端部(裏面側端部)が裏面側緩衝部50の棟側端部と接続されている。
裏面側緩衝部50は、正面側緩衝部48に対して、太陽電池パネル5を挟んで対向する部位であり、太陽電池パネル5の裏面の一部と、裏面側壁部37の間に介在される部位である。
裏面側緩衝部50は、正面側緩衝部48と同様、内側面に抜け落ち防止用のリブ52が形成されている。
リブ52は、リブ51と対をなし、横方向に延びた凸条片であり、太陽電池パネル5の縦方向のずれを防止可能となっている。
硬質ガスケット部45のショアA硬度は、60以上であることが好ましく、80以上であることがより好ましい。
この範囲であれば、柔らかすぎず、適度に太陽電池パネル5をしっかりと保持できる。
硬質ガスケット部45のショアA硬度は、100以下であることが好ましく、87以下であることがより好ましい。
この範囲であれば、硬すぎず、太陽電池パネル5が破損しにくい。
本明細書でいう「ショアA硬度」とは、ASTM D 2240に準ずるタイプAのショア硬度をいう。
軟質ガスケット部46は、硬質ガスケット部45の端面側緩衝部49と、骨格部27の接続壁部36との間に介在する部位であり、硬質ガスケット部45の硬さよりも柔らかいガスケットである。
軟質ガスケット部46は、図9(b)に示されるように、断面形状が環状の中空体であり、その中央に緩衝空間53が形成されている。
緩衝空間53は、太陽電池モジュール2を組み立てる際に、棟側ガスケット部28に加わる圧力を緩衝する空間であり、横方向X(太陽電池パネル5の棟側辺の延び方向)に延びた空間である。
軟質ガスケット部46のショアA硬度は、上記したように硬質ガスケット部45のショアA硬度よりも柔らかく、60以下であることが好ましく、60未満であることがより好ましい。
この範囲であれば、硬すぎず、緩衝効果が高い。
軟質ガスケット部46のショアA硬度は、40以上であることが好ましい。
この範囲であれば、柔らかすぎず、潰れずに形状を維持できる。
導電部材26は、図8のように、保持本体部25に対して取り付けられる部材であり、屋根構造1を組み立てたときに、アースに逃がすための太陽電池モジュール2,2間の導電経路を形成する部材である。
導電部材26は、横長長方形状の金属板を「L」字状に折り曲げられて形成されるものであり、保持本体部25と接続する接続部55と、接続部55の端部から折り曲げられた係合部56(第2係合部)を備えている。
接続部55は、図7のように骨格部27の立壁部41に接続される部位であり、締結要素43を挿通可能な挿通孔57を複数備えている。
挿通孔57は、接続部55の厚み方向に貫通した貫通孔であり、横方向Xに所定の間隔を空けて並設されている。
締結要素43は、公知の締結要素であり、本実施形態では、ネジである。
係合部56(第2導電部)は、屋根構造1を組み立てたときに、棟側に隣接する太陽電池モジュール2の軒先側枠部16の一部と係合する係合片であり、棟側に隣接する太陽電池モジュール2の吹き上げを係止する係止片である。
係合部56は、棟側に隣接する太陽電池モジュール2の軒先側枠部16と接触して電気的に接続する導電部でもある。
係合部56の接続部55からの張出長さは、太陽電池パネル5の縦辺12,13の3%以上21%以下であることが好ましい。
ここで、棟側枠部15の各構成部位の位置関係について説明する。
導電部材26は、図6,図7から読み取れるように、締結要素43によって保持本体部25と一体となっている。すなわち、導電部材26の接続部55は、保持本体部25の立壁部41と縦方向Yに重なっており、接続部55の挿通孔57は、立壁部41の取付穴42と連通孔を形成している。そして、棟側枠部15は、当該連通孔に導電性を持つ締結要素43が挿入されている。
導電部材26の係合部56は、保持本体部25の固定板部40に対して上方に位置しており、段差を形成している。すなわち、導電部材26の係合部56は、導電部材26の接続部55の一部を介して保持本体部25の固定板部40と段状に連続している。
また導電部材26の係合部56は、導電部材26の接続部55によって、片持ち状に支持されている。
棟側ガスケット部28は、図6のように、保持本体部25の保持凹部30の内壁に沿って取り付けられている。
具体的には、硬質ガスケット部45の正面側緩衝部48は、図6,図9から読み取れるように、骨格部27の正面側壁部35と対面して面接触しており、裏面側緩衝部50は、骨格部27の裏面側壁部37と対面して面接触している。正面側緩衝部48と裏面側緩衝部50は、所定の間隔を空けて対面しており、正面側緩衝部48のリブ51は、当該間隔を介して裏面側緩衝部50のリブ52と対向している。
軟質ガスケット部46は、硬質ガスケット部45の端面側緩衝部49と骨格部27の裏面側壁部37との間に位置し、骨格部27の裏面側壁部37と対面して面接触している。
続いて、軒先側枠部16について説明する。
軒先側枠部16は、図1のように屋根構造1を組み立てたときに、太陽電池パネル5の軒先側端部を保持する部位である。
軒先側枠部16は、図3のように太陽電池パネル5の軒先側辺11に沿って延びた長尺体であり、図10のように、太陽電池パネル5の軒先側端部を挿入可能な保持凹部60を備えている。また、軒先側枠部16は、図11のように保持凹部60が複数の分割片22,23に分割可能である。
軒先側枠部16は、図12に示されるように、第1骨格部61と、第2骨格部62と、軒先側ガスケット部63を備えている。
第1骨格部61は、第2骨格部62とともに、太陽電池パネル5の軒先側端部を保護する下フレームを構成する部位である。
第1骨格部61は、図12のように第1凹部形成部65と、雪止め部66を備えている。
第1凹部形成部65は、図10に示されるように、太陽電池パネル5の軒先側端部と嵌合可能な保持凹部60の一部を構成する部位であり、太陽電池パネル5の軒先側辺11に沿って延びた長尺の部位である。
第1凹部形成部65は、断面形状が略「L」字状であり、正面側壁部67と、端面側壁部68から構成されている。
正面側壁部67は、太陽電池パネル5の正面側を覆う壁部である。正面側壁部67は、図12のように、端面側壁部68から縦方向Yに延びており、その延び方向の中間部に第1凹溝69を備えている。
第1凹溝69は、図10,図12から読み取れるように、軒先側ガスケット部63の第1ガスケット部100の一部と噛み合う噛合部であり、具体的には、底部をもち、正面側壁部67の厚み方向に深さをもった有底溝である。
第1凹溝69は、開口形状が直線上であって、横方向X全体に亘って形成されている。また第1凹溝69は、断面形状が「T」字状であり、正面側壁部67の厚み方向に深さを持った第1溝形成部72と、第1溝形成部72の深さ方向の端部から正面側壁部67の厚み方向に対して交差する方向に深さを持った第2溝形成部73,74を備えている。
第1凹溝69の延び方向の長さは、軒先側辺11の1/3以上であることが好ましく、2/3以上であることがより好ましく、3/4であることがさらに好ましい。
端面側壁部68は、太陽電池パネル5の端面側を覆う壁部である。
端面側壁部68は、その上端部が正面側壁部67及び雪止め部66と接続されており、その下端部が第2骨格部62との接続部となっている。
雪止め部66は、屋根構造1を組み立てたときに、軒棟方向の積雪の移動を規制する部位であり、第1凹部形成部65から上方に突出した雪止め片である。すなわち、雪止め部66は、図10のように、外形形状がある程度厚みを持つ長板状であり、屋根構造1を組み立てたときに、正面側壁部67から太陽電池パネル5の受光面7に対して直交する方向に突出した凸条片である。
また、雪止め部66は、図11に示されるように、横方向Xに延びており、延び方向の両端部及び中間部に切り欠き部58,59,64が形成されている。
切り欠き部58,59,64は、雨水等の水抜き用の切り欠きであり、太陽電池パネル5上を通過する水を軒先側に流す通水口である。切り欠き部58,59,64は、図11のように、横方向Xに幅を持ち、雪止め部66の突出方向の先端側から基端側に向かって深さをもつ切り欠きである。
切り欠き部58は、図37に示されるように、雪止め部66の長手方向(横方向X)の一方の端部に位置し、屋根構造1を組み立てたときに桁行方向に隣接する他の太陽電池モジュール2の切り欠き部59とともに一つの通水路97を形成するものである。
切り欠き部59は、雪止め部66の長手方向(横方向X)の他方の端部に位置し、屋根構造1を組み立てたときに桁行方向に隣接する他の太陽電池モジュール2の切り欠き部58とともに一つの通水路97を形成するものである。
切り欠き部64は、雪止め部66の長手方向(横方向X)の中央に位置する切り欠きである。
また、第1骨格部61は、雪止め部66及び端面側壁部68に跨って延びた挿通孔71を備えている。挿通孔71は、図11のように、一時締結要素70を挿通可能な孔であって、雪止め部66の張出方向に貫通した貫通孔である。
一時締結要素70は、公知の一時締結要素であり、本実施形態ではネジである。
この明細書中の「一時締結要素」とは、締結要素の一種であって、締結及びその解除が可能である締結要素をいい、例えば、ネジや、ボルトとナットの組み合わせなどの上位概念をいう。
第2骨格部62は、図10,図12から読み取れるように、第2凹部形成部75と、カバー部76と、固定部77を備えている。
第2凹部形成部75は、第1骨格部61の第1凹部形成部65とともに、太陽電池パネル5の軒先側端部と嵌合可能な保持凹部60を構成する部位であり、太陽電池パネル5の軒先側辺11に沿って延びた長尺状の部材である。
第2凹部形成部75は、横方向Xに延びた長板状の部位であって、裏面側壁部78を備えている。
裏面側壁部78は、太陽電池パネル5の裏面側を覆う壁部である。裏面側壁部78は、カバー部76から縦方向Yに延びており、その延び方向の中間部に第2凹溝79を備えている。
第2凹溝79は、図12のように、軒先側ガスケット部63の第2ガスケット部101の一部と噛み合う噛合部であり、具体的には、底部をもち、裏面側壁部78の厚み方向に深さをもった有底溝である。
第2凹溝79は、開口形状が直線上であって、横方向X全体に亘って形成されている。また第2凹溝79は、断面形状が「T」字状であり、裏面側壁部78の厚み方向に深さを持った第1溝形成部83と、第1溝形成部83の深さ方向の端部から裏面側壁部78の厚み方向に対して交差する方向に深さを持った第2溝形成部84,85を備えている。
第2凹溝79の延び方向の長さは、軒先側辺11の1/3以上であることが好ましく、2/3以上であることがより好ましく、3/4であることがさらに好ましい。
カバー部76は、屋根構造1を組み立てたときに、第1骨格部61の雪止め部66及び端面側壁部68とともに太陽電池モジュール2aの外観を構成する部位である。すなわち、カバー部76は、雪止め部66及び端面側壁部68とともにフロントカバーとして機能する部位である。
カバー部76は、図12のように、裏面側壁部78の軒先側端部から下方に向かって立ち上がった壁部である。
カバー部76は、接続部80と、接続部80から下方に向けて直立した直立壁部87と、直立壁部87の下端部から所定の角度で傾斜した傾斜壁部88から構成されている。
接続部80は、図12のように、第1骨格部61の端面側壁部68と接続する部位であり、裏面側壁部78の軒先側端部から連続して軒先側に張り出した部位である。
接続部80は、張出方向に対して直交方向に一時締結要素70と締結可能な締結受け部82を備えている。
締結受け部82は、一時締結要素70と締結可能な締結穴であり、上面から部材厚方向に延びた有底穴である。
固定部77は、図10のように、間隔維持壁部90と、係合部91(軒先側係合片)を備えている。
間隔維持壁部90は、縦方向Yにおいて、第2凹部形成部75と係合部91との間隔を維持する部位である。
間隔維持壁部90は、板状の壁部であり、壁部95を介して裏面側壁部78と段状に連続している。
また、間隔維持壁部90の下面には、横方向Xに延びたリブ92が形成されており、当該リブ92によって横方向Xの剛性が補強されている。
係合部91は、図27のように軒先金具302と係合可能な係合片であり、断面形状が「L」字状の部位である。係合部91は、立壁部93と、係止壁部94を備えている。
立壁部93は、間隔維持壁部90と係止壁部94を接続する壁部であり、間隔維持壁部90と係止壁部94は、立壁部93を介して段状に連続している。
骨格部61,62は、棟側枠部15の骨格部27と同様、導電体たる芯部材の表面に当該導電体よりも電気伝導率が低い保護層がコーティングされたものであり、具体的には、アルミニウム製の引き抜き材の表面にアルマイト処理を行って形成されている。
軒先側ガスケット部63は、図12のように、太陽電池パネル5と保持凹部60との間に介在して太陽電池パネル5と保持凹部60の間の隙間を塞ぐものである。すなわち、軒先側ガスケット部63は、太陽電池パネル5の端部と直接接触して骨格部61,62に対して太陽電池パネル5の位置ズレや抜け落ちを防止するものである。
軒先側ガスケット部63は、弾性を有した緩衝材で形成されている。
軒先側ガスケット部63は、図13(a)のように横方向Xに連続的又は間欠的に延びた長尺体であり、図13(b)のように断面形状が「コ」字状をしている。
軒先側ガスケット部63は、図13(b)のように第1ガスケット部100と、第2ガスケット部101を備えている。
第1ガスケット部100は、図11のように、第1骨格部61とともに第1分割片22を構成する部位であり、断面形状が「L」字状の部位である。
第1ガスケット部100は、図13のように正面側緩衝部102と、端面側緩衝部103を備えている。
正面側緩衝部102は、太陽電池パネル5の正面の一部と、正面側壁部67との間に介在される部位であり、図13(b)のように、本体部105と、折り返し部106と、第1凸条部107と、スリット108と、リブ109を備えている。
本体部105は、縦方向Yに幅をもち、横方向Xに延びた長板状の部位である。
折り返し部106は、図13,図12から読み取れるように、本体部105の短手方向(縦方向Y)の端部から折り返された部位であり、第1骨格部61の正面側壁部67の端部に被覆可能となっている。
第1凸条部107は、図12のように、第1骨格部61の正面側壁部67の第1凹溝69と対をなす部位であり、太陽電池パネル5を基準として本体部105から外側に突出した部位である。
第1凸条部107は、図12のように、突出本体110と、係止部111,112を備えている。
突出本体110は、本体部105から上方に向けて突出した壁部であり、第1凸条部107の骨格をなす部分である。
係止部111,112は、突出本体110の本体部105からの突出方向の先端から縦方向Yに張り出した係止片である。係止部111,112は、突出本体110を挟んで互いに離反する方向に張り出している。
係止部111,112は、第1骨格部61の第1凹溝69の第2溝形成部73,74と係合可能となっている。
第1凸条部107の延び方向の長さは、軒先側辺11の長さの1/3以上であることが好ましく、2/3以上であることがより好ましく、3/4であることがさらに好ましい。
スリット108は、図13のように、横方向Xに延び、本体部105の厚み方向の深さを持ったスリットである。すなわち、本体部105は、スリット108によってその一部が切り欠かれており、肉厚部と肉薄部が形成されており、自己の材質による弾性に加えて、スリット108によっても弾性を付加されている。
リブ109は、太陽電池パネル5の正面に接触して太陽電池パネル5の抜け落ちを防止する凸条片である。
リブ109は、本体部105のスリット108に対して反対面に形成されている。
端面側緩衝部103は、太陽電池パネル5の軒先側端面の一部と、端面側壁部68との間に介在される部位である。
第2ガスケット部101は、図11のように、第2骨格部62とともに第2分割片23を構成する対をなす部位であり、裏面側緩衝部115を備えている。
裏面側緩衝部115は、図13,図12から読み取れるように、太陽電池パネル5の裏面の一部と、裏面側壁部78との間に介在される部位であり、本体部116と、第2凸条部117と、スリット118と、リブ119を備えている。
本体部116は、縦方向Yに幅をもち、横方向Xに延びた長板状の部位である。
第2凸条部117は、第2骨格部62の裏面側壁部78の第2凹溝79と対をなす部位であり、太陽電池パネル5を基準として本体部116から外側に突出した部位である。
第2凸条部117は、図12のように、突出本体120と、係止部121,122を備えている。
突出本体120は、本体部116から下方に向けて突出した壁部であり、第2凸条部117の骨格をなす部分である。
係止部121,122は、突出本体120の本体部116からの突出方向の先端から縦方向に張り出した係止片である。係止部121,122は、突出本体120を挟んで互いに離反する方向に張り出している。
係止部121,122は、第2骨格部62の第2凹溝79の第2溝形成部84,85と係合可能となっている。
第2凸条部117の延び方向の長さは、軒先側辺11の長さの1/3以上であることが好ましく、2/3以上であることがより好ましく、3/4であることがさらに好ましい。
スリット118は、図13のように、横方向Xに延び、本体部116の厚み方向の深さを持ったスリットである。すなわち、本体部116は、スリット118によってその一部が切り欠かれており、肉厚部と肉薄部が形成されており、自己の材質による弾性に加えて、スリット118によっても弾性を付加されている。
リブ119は、太陽電池パネル5の正面に接触して太陽電池パネル5の抜け落ちを防止する凸条片である。
リブ119は、本体部116のスリット118に対して反対面に形成されている。
ここで、軒先側枠部16の各構成部位の位置関係について説明する。
第1骨格部61は、図11から読み取れるように、一時締結要素70によって第2骨格部62と一体となっており、一時締結要素70を取り外すことによって第2骨格部62に対して着脱可能となっている。すなわち、第1骨格部61の雪止め部66及び端面側壁部68は、第2骨格部62の接続部80と厚み方向に重なっており、雪止め部66の挿通孔71は、図12のように、接続部80の締結受け部82と連通孔を形成している。そして、軒先側枠部16は、当該連通孔に一時締結要素70を挿入されている。
太陽電池パネル5を基準として接続部80の外側面(軒先側の端面)は、雪止め部66及び端面側壁部68の外側面(軒先側の端面)と同一平面を形成し、面一となっている。
第1骨格部61の第1凹部形成部65と第2骨格部62の第2凹部形成部75は、連なっており、保持凹部60を形成している。
軒先側ガスケット部63は、骨格部61,62によって形成された保持凹部60の内壁に沿って取り付けられている。
第1ガスケット部100は、第1骨格部61と一体となって第1分割片22を形成しており、第2ガスケット部101は、第2骨格部62と一体となって第2分割片23を形成している。
第1ガスケット部100の正面側緩衝部102の第1凸条部107は、図12のように、第1骨格部61の正面側壁部67の第1凹溝69に挿入されている。
具体的には、突出本体110は、図12のように、第1溝形成部72内に位置しており、係止部111,112は、第2溝形成部73,74内に位置している。係止部111,112は、第2溝形成部73,74の内壁と係合しており、第1ガスケット部100が第1骨格部61から離反することを防止されている。
第1ガスケット部100の正面側緩衝部102は、第1骨格部61の正面側壁部67と対面して面接触しており、端面側緩衝部103は、第1骨格部61の端面側壁部68と対面して面接触している。第1ガスケット部100の折り返し部106は、正面側壁部67の端面を巻きこんで覆っている。
第2ガスケット部101の裏面側緩衝部115の第2凸条部117は、図12のように第2骨格部62の裏面側壁部78の第2凹溝79に挿入されている。
具体的には、突出本体120は、図12のように第1溝形成部83内に位置しており、係止部121,122は、第2溝形成部84,85内に位置している。係止部121,122は、第2溝形成部84,85の内壁と係合しており、第2ガスケット部101が第2骨格部62から離反することを防止されている。
第2ガスケット部101の裏面側緩衝部115は、第2骨格部62の裏面側壁部78と対面して面接触している。裏面側緩衝部115の一部は、壁部95から張り出している。
第2ガスケット部101の裏面側緩衝部115は、所定の間隔を空けて第1ガスケット部100の正面側緩衝部102と対面しており、当該間隔内に太陽電池パネル5の後端部を挿入可能となっている。また、裏面側緩衝部115のリブ119は、正面側緩衝部102のリブ92と対向している。
左側枠部17は、図3のように、太陽電池パネル5の左辺12に沿った左フレームであり、太陽電池パネル5の裏面を支持する部材である。また、左側枠部17は、図5から読み取れるように、棟側枠部15と軒先側枠部16を連結する部材でもある。
左側枠部17は、導電体たる芯部材の表面に当該導電体よりも電気伝導率が低い保護層がコーティングされたものであり、具体的には、アルミニウム製の引き抜き材の表面にアルマイト処理を行って形成されている。
左側枠部17は、図14のように、骨格部130と、流路形成部131を備えている。
骨格部130は、太陽電池パネル5の裏面を載置する部位であり、図5のように、縦方向Yに延びた棒状の部位である。
骨格部130は、図14のように、本体部140と、本体部140の上端部から左側に張り出した閉塞部141を備えている。
本体部140は、外形形状が四角形状の棒状体であり、その内部が中空となっている。
閉塞部141は、本体部140の天面(上面)から張り出した板状の部位であり、屋根構造1を組み立てたときに、他の太陽電池モジュール2とともに流路135を閉塞する部位である。
また、骨格部130は、図5のように長手方向の一方の端部に棟側枠部15と接続可能な棟側接続部132を備えており、長手方向の他方の端部に軒先側枠部16と接続可能な軒先側接続部133を備えている。骨格部130は、長手方向の中間部に差込金具20を取り付け可能な取付部139を備えている。
流路形成部131は、骨格部130から左側に張り出した部位であり、屋根構造1を組み立てたときに、太陽電池モジュール2上を流下する雨水等を軒先側及び/又は屋根下地301側に逃がす雨樋を形成する部位である。すなわち、流路形成部131は、太陽電池パネル5を基準として、骨格部130の外側面とともに雨水等が通過可能な流路135を形成する部位である。
また流路形成部131は、屋根構造1を組み立てたときに、他の太陽電池モジュール2の右側枠部18と電気的に接続する部位でもある。
流路形成部131は、図14のように、断面形状が「L」字状であり、底面形成部136(延伸部)と、側壁形成部137(立上部)を備えている。
底面形成部136は、骨格部130の本体部140の下端部と接続されて骨格部130の本体部140の底面と連続した部位である。また底面形成部136は、本体部140の横方向Xの外側面から延伸した延伸部であって、流路135の底部を構成する部位である。
側壁形成部137は、底面形成部136の張出方向の端部(左側端部)から立ち上がった立上片であって、流路135の側壁を構成する部位である。
側壁形成部137は、底面形成部136からの立ち上がり方向の先端部に導電部138(第4導電部,張出側導電部)が取り付けられている。
導電部138は、導電体で形成され、他の太陽電池モジュール2の右側枠部18の導電部150と電気的な接点となる部位である。導電部138は、側壁形成部137の先端部を構成し、鋭利に尖った剣先状となっている。すなわち、導電部138は、右側枠部18の導電部150に当接して点接触可能となっている。導電部138は、側壁形成部137と別部材であって、側壁形成部137の先端面に接着されている。
右側枠部18は、図3のように太陽電池パネル5の右辺13に沿った右フレームであり、図5のように棟側枠部15と軒先側枠部16を連結する部材である。
右側枠部18は、図5,図15から読み取れるように、太陽電池パネル5の裏面を支持する部位であり、縦方向Yに延びた棒状の部位である。
右側枠部18は、導電体たる芯部材の表面に当該導電体よりも電気伝導率が低い保護層がコーティングされたものであり、具体的には、アルミニウム製の引き抜き材の表面にアルマイト処理を行って形成されている。
右側枠部18は、図15のように、骨格部145と、閉塞部146を備えている。
骨格部145は、外形形状が四角形状の棒状体であり、その内部が中空となっている。
骨格部145は、図5のように、長手方向の一方の端部に棟側枠部15と接続可能な棟側接続部147を備えており、長手方向の他方の端部に軒先側枠部16と接続可能な軒先側接続部148を備えている。
骨格部145は、長手方向の中間部に差込金具21を取り付け可能な取付部149を備えている。また、骨格部145は、図15のように、その底面に芯部材が保護層から露出した導電部150(第3導電部,重畳側導電部)を備えている。
導電部150は、桁行方向に隣接する太陽電池モジュール2の左側枠部17の導電部138と電気的に接続可能な部位である。導電部150は、図16のように複数の凸部151が形成された凹凸状の部位である。
凸部151は、断面形状が三角形状であって縦方向に延びた突条であり、突出方向の先端が尖っている。
閉塞部146は、他の太陽電池モジュール2の左側枠部17の流路形成部131で形成された流路135を閉塞する部位である。閉塞部146は、骨格部145の外側面から右側に張り出した張出部であって、流路135を被覆する部位である。
差込金具20,21は、屋根構造1を組み立てたときに軒先側の太陽電池モジュール2の導電部材26を差し込んだ状態で係合し、電気的に接続する部位である。
差込金具20,21は、図5のように差込部160,161と、補強桟162,163を備えている。
差込部160,161は、図17のように、断面形状が略「コ」字状であり、裏面配置部165と、空間形成部166と、係止片167(第1係合部)を備えている。
裏面配置部165は、太陽電池パネル5の裏面側に配置される部位であって、太陽電池パネル5の裏面を支持する裏面支持部でもある。
空間形成部166は、図17のように裏面配置部165と係止片167を所定の間隔を空けて離間させて、裏面配置部165と係止片167に挟まれた空間170を形成する部位である。
空間形成部166の上端部には、裏面配置部165が接続されており、下端部には、係止片167が接続されている。
空間170は、屋根構造1を組み立てたときに、軒棟方向に深さがあり、軒先側の太陽電池モジュール2の棟側枠部15の導電部材26の係合部56を挿入可能な空間である。
係止片167は、軒先側の太陽電池モジュール2の棟側枠部15の導電部材26の係合部56と係合可能な部位であり、裏面配置部165と空間170を挟んで対向する部位である。
係止片167は、本体板部171(対面部)と、折り返し部172(第1導電部,重畳側導電部,押圧部)を備えている。
本体板部171は、裏面配置部165に対して間隔を空けて対面する対面部であって、空間形成部166から立設された板状の部位である。
本体板部171の長さ(縦方向の長さ)は、太陽電池モジュール2全体の縦辺12又は縦辺13の長さの1/3以上1/2以下であることが好ましい。
折り返し部172は、本体板部171の軒先側端部から太陽電池パネル5側に折り返された部位である。
折り返し部172は、屋根構造1を組み立てたときに、軒先側の太陽電池モジュール2の導電部材26を押圧する押圧部であり、太陽電池モジュール2の導電部材26との電気的な接点となる導電部でもある。
折り返し部172は、係止片167に弾性を持たせる部位であり、本体板部171とでなす角が鋭角に折り曲げられており、その先端部分近傍が導電部材26と接触可能となっている。すなわち、本体板部171と折り返し部172は、太陽電池パネル5を平面視したときに、重なり部分を持ち、当該重なり部分では、本体板部171と折り返し部172の間に隙間が形成されている。
差込部160,161は、図5,図17から読み取れるように、横方向の外側端部に枠部17,18の骨格部130,145と接続可能な接続部175,176を備えている。
補強桟162,163は、図5に示されるように、軒先側枠部16と差込部160,161を接続し太陽電池パネル5の剛性を補強する補強桟であり、屋根構造1を組み立て、強風等による吹き上げ力が差込部160,161に加わったときに差込部160,161を保持する部位である。
補強桟162,163は、縦方向Yに延びた長板状の部位であり、長手方向(縦方向Y)の一方の端部に軒先側枠部16と接続可能な軒先側接続部178,179を備えており、長手方向の他方の端部に差込部160,161と接続可能な差込側接続部180,181を備えている。
続いて、第1太陽電池モジュール2aの各構成部材の位置関係について説明する。
太陽電池パネル5は、図3のように、保持部材6aに保持されており、受光面7は、保持部材6から露出している。
具体的には、太陽電池パネル5の棟側端部は、図6のように棟側枠部15の保持凹部30に挿入されており、太陽電池パネル5の軒先側端部は、図12のように軒先側枠部16の保持凹部60に挿入されている。
太陽電池パネル5の左側端部の近傍は、左側枠部17の本体部140上に載置されており、太陽電池パネル5の右側端部の近傍は、右側枠部18の骨格部145及び閉塞部146上に載置されている。
また、棟側枠部15は、保持本体部25が重畳部8と棟側張出部9aに跨っており、導電部材26が棟側張出部9aに位置している。
軒先側枠部16は、重畳部8と軒先側張出部9bに跨っており、係合部91は重畳部8に位置している。
左側枠部17は、骨格部130の本体部140が重畳部8に位置しており、骨格部130の閉塞部141及び流路形成部131が桁行側張出部9cに位置している。すなわち、導電部138は、桁行側張出部9cに位置している。
右側枠部18は、重畳部8に位置している。すなわち、導電部150は、重畳部8に位置している。
差込金具20,21は、重畳部8に位置している。すなわち、係止片167は、重畳部8に位置している。
続いて、雪止め機能のない第2太陽電池モジュール2bについて説明する。なお、雪止め機能付きの第1太陽電池モジュール2aと同様の構成については、同様の符番を付して説明を省略する。
第2太陽電池モジュール2bの保持部材6bは、図18に示されるように、軒先側枠部200の形状が第1太陽電池モジュール2aの保持部材6aの軒先側枠部16の形状と異なる。すなわち、保持部材6bの軒先側枠部200には、第1太陽電池モジュール2aの軒先側枠部16のような雪止め部66がない。
軒先側枠部200は、第1太陽電池モジュール2aの軒先側枠部16と同様、屋根構造1を組み立てたときに、太陽電池パネル5の軒先側端部を保持する部位である。
軒先側枠部200は、太陽電池パネル5の軒先側辺11に沿って延びた長尺体であり、図19のように、太陽電池パネル5の軒先側端部を挿入可能な保持凹部201を備えている。
また、軒先側枠部200は、第1骨格部202と、第2骨格部203と、軒先側ガスケット部63を備えている。
第1骨格部202は、第2骨格部203とともに、太陽電池パネル5の軒先側端部を保護する下フレームを構成する部位である。
第1骨格部202は、図19のように第1凹部形成部206を備えている。
第1凹部形成部206は、太陽電池パネル5の軒先側端部と嵌合可能な保持凹部201の一部を構成する部位であり、太陽電池パネル5の軒先側辺11に沿って延びた長尺の部材である。
第1凹部形成部206は、図19のように断面形状が略「L」字状の部位であり、正面側壁部210と、端面側壁部211から構成されている。
正面側壁部210は、太陽電池パネル5の正面側の一部を覆う壁部である。正面側壁部210は、端面側壁部211から縦方向Yに延びており、その延び方向の中間部に第1凹溝69を備えている。
端面側壁部211は、太陽電池パネル5の端面側を覆う壁部であり、第2太陽電池モジュール2bの軒先側端部の外観を形成するフロントカバーとして機能する部位である。
端面側壁部211は、図20に示されるように、その高さ方向の中間部に挿通孔212を有している。
挿通孔212は、一時締結要素215を挿通可能な孔であって、厚み方向に貫通した貫通孔である。
第2骨格部203は、図19のように、第2凹部形成部216と、接続部217と、固定部77を備えている。
第2凹部形成部216は、第1骨格部202の第1凹部形成部206とともに、太陽電池パネル5の軒先側端部と嵌合可能な保持凹部201を構成する部位であり、太陽電池パネル5の軒先側辺11に沿って延びた長尺状の部材である。
第2凹部形成部216は、裏面側壁部78を備えている。
裏面側壁部78は、太陽電池パネル5の裏面側を覆う壁部である。
接続部217は、第1骨格部202の端面側壁部211と接続する部位であり、裏面側壁部78の軒先側端部から下方に向けて立設された部位である。
接続部217は、裏面側壁部78から下方に向けて直立した直立壁部218と、直立壁部218の下端部から所定の角度で傾斜した傾斜壁部219から構成されている。
直立壁部218は、一時締結要素215と締結可能な締結受け部220を備えている。
締結受け部220は、一時締結要素215と係合可能な係合穴であり、直立壁部218の部材厚方向に延びた穴である。
ここで、軒先側枠部200の各構成部位の位置関係について説明する。
第1骨格部202は、図20から読み取れるように、一時締結要素215によって第2骨格部203と一体となっており、一時締結要素215を取り外すことによって第2骨格部203に対して着脱可能となっている。すなわち、第1骨格部202の端面側壁部211は、第2骨格部203の直立壁部218と厚み方向に重なっており、第1骨格部202の挿通孔212は、図19のように、第2骨格部203の締結受け部220と連通孔を形成している。そして、軒先側枠部200は、当該連通孔に一時締結要素215が挿入されている。
また、第1ガスケット部100は、図20のように、第1骨格部202と一体となって第1分割片207を形成しており、第2ガスケット部101は、第2骨格部203と一体となって第2分割片208を形成している。
また軒先側枠部200は、第1実施形態の軒先側枠部16と同様、軒先側張出部9bに位置している。
続いて、第2太陽電池モジュール2bの各構成部材の位置関係について説明する。
太陽電池パネル5は、保持部材6bに保持されており、受光面7は、保持部材6bから露出している。具体的には、太陽電池パネル5の棟側端部は、棟側枠部15の保持凹部30に挿入されており、太陽電池パネル5の軒先側端部は、軒先側枠部200の保持凹部201に挿入されている。
続いて、屋根構造1の残りの構成部材について説明する。
瓦部材300は、公知の瓦であり、屋根下地301に釘等の締結要素305によって固定される部材である。
瓦部材300は、図21のように、ある程度厚みがあって、平面視略四角形状をしている。
瓦部材300は、棟方向端部に屋根下地301に対して固定するための固定孔310を備えている。固定孔310は、部材厚方向に貫通した貫通孔であり、締結要素305を挿通可能となっている。
軒先金具302は、基礎屋根構造304の瓦桟306に直接取り付けられ、太陽電池モジュール2を基礎屋根構造304に対して固定する金具である。
軒先金具302は、一枚の板材を折り曲げ加工して形成されたものである。
軒先金具302は、図22のように、第1板部311と、接続板部312と、第2板部313から構成されている。
第1板部311は、屋根下地301に取り付ける取付部であり、固定孔315と、切り欠き部316を備えている。
接続板部312は、第1板部311の端部と第2板部313の端部を接続する板部であって、第1板部311と第2板部313との間に段差を形成する部位である。
接続板部312は、その一部が切り起こされて切り起こし部317が形成されている。すなわち、接続板部312は、切り起こし部317によって、厚み方向に貫通した貫通孔318が形成されている。
切り起こし部317は、第1板部311と同一平面を形成し、面一となっている。
貫通孔318は、雨水等を逃がす雨逃がし孔である。
第2板部313は、太陽電池モジュール2の係合部91と係合可能な係合片である。
第2板部313は、第1板部311よりも高い位置にあって、接続板部312を介して第1板部311と段状に連続している。
中間取付金具303は、図23のように一枚の板材を折り曲げ加工して形成された部材である。
中間取付金具303は、瓦部材300に対して一体的に取り付ける部材であり、第1板部330と、接続板部331と、第2板部332(金具側張出部)を備えている。
第1板部330は、瓦部材300に取り付ける取付部であり、取付孔333を備えている。
取付孔333は、部材厚方向に貫通した貫通孔であり、締結要素305を挿通可能となっている。
接続板部331は、第1板部330の端部と第2板部332の端部を接続する板部であって、第1板部330と第2板部332との間に段差を形成する部位である。
第2板部332は、太陽電池モジュール2の差込金具20,21と係合可能な係合片である。
第2板部332は、第1板部330よりも低い位置にあって、接続板部331を介して第1板部330と段状に連続している。
基礎屋根構造304は、図24のように、所定の角度の傾斜面上に瓦桟306と、瓦棒307と、野地板308が敷設された屋根下地301を有するものである。
瓦桟306は、桁行方向に延びる長尺体であり、断面形状が直角三角形状の部材である。
瓦桟306の斜面は、傾斜面の傾斜方向(軒棟方向)に対して交差する方向に向くように設けられている。
瓦棒307は、瓦部材300及び太陽電池モジュール2を支持する部材であり、桁行方向に延びる長尺体である。
瓦棒307は、傾斜方向に所定の間隔を空けて並設されている。
野地板308は、並設された瓦棒307,307の間に配される部材であり、長方形状の板材である。
続いて、本発明の第1実施形態の屋根構造1の組み立て手順について説明する。
あらかじめ、図25(a)から読み取れるように基礎屋根構造304の瓦桟306に複数の軒先金具302を取り付ける。
このとき、図27(a)から読み取れるように、釘等の締結要素320が軒先金具302の固定孔315を挿通して瓦桟306に打ち込まれており、軒先金具302と瓦桟306が一体となっている。また軒先金具302の第2板部313は、基礎屋根構造304の瓦桟306から張り出しており、接続板部312によって片持ち状に支持されている。
続いて、瓦部材300及び一段目の太陽電池モジュール2を基礎屋根構造304に敷設していく。
まず、瓦部材300を瓦棒307上に載置し、瓦部材300の棟側端部に中間取付金具303を取り付けた状態で釘等の締結要素335を打設する。
このとき、締結要素335は、図30から読み取れるように、中間取付金具303の第1板部330の取付孔333を挿通して瓦棒307に打ち込まれており、中間取付金具303と瓦部材300が一体となっている。また中間取付金具303の第2板部332は、瓦部材300から棟側に向かって張り出しており、接続板部331によって片持ち状に支持されている。
続いて、図25(a)のように、一段目の太陽電池モジュール2(2A)を軒先金具302に引っかけて棟側に移動させ、基礎屋根構造304の瓦棒307上に載置し、図25(b)のように、この太陽電池モジュール2Aをあらかじめ設置された瓦部材300に相対的に近接させて太陽電池モジュール2Aの位置決めをする。そして、釘等の締結要素39によって太陽電池モジュール2Aを基礎屋根構造304に固定する。
このとき、瓦部材300の左側端部が太陽電池モジュール2Aの右側枠部18の閉塞部146の下方に位置しており、太陽電池パネル5の右側端面が瓦部材300の左側端面と近接して対面している。
また、太陽電池モジュール2Aは、図27から読み取れるように、軒先側枠部200の係合部91が軒先金具302の第2板部313と係合しており、棟側枠部15の固定板部40が基礎屋根構造304の瓦棒307上に載置されている。また、締結要素39は、太陽電池モジュール2Aの棟側枠部15の固定板部40の固定孔44を挿通し、瓦棒307に打設されている。
続いて、図26(a)のように、太陽電池モジュール2(2B)を軒先金具302に引っかけて棟側に移動させ、基礎屋根構造304の瓦棒307上に載置し、図26(b)のように、この太陽電池モジュール2Bを桁行方向に隣接する太陽電池モジュール2Aに相対的に近接させて太陽電池モジュール2Bの位置決めをする。
ここで、この位置決めの際には、図28のように、太陽電池モジュール2Aの左側枠部17の導電部138の先端が太陽電池モジュール2Bの右側枠部18の保護層に接触するように太陽電池モジュール2Bを移動させて保護層の一部を削り、導電部150を露出させる。
そして、左側枠部17の導電部138が右側枠部18の導電部150に食い込んだ状態で、釘等の締結要素39によって太陽電池モジュール2Bを基礎屋根構造304に固定する。
このとき、軒棟方向では、図27(a)のように、太陽電池モジュール2Bは、軒先側枠部200の係合部91が軒先金具302の第2板部313と係合しており、棟側枠部15の固定板部40が基礎屋根構造304の瓦棒307上に載置されている。また、締結要素39は、太陽電池モジュール2Bの棟側枠部15の固定板部40の固定孔44を挿通し、瓦棒307に打設されている。
一方、桁行方向では、図27(b)のように、太陽電池モジュール2Bは、右側枠部18が太陽電池モジュール2Aの左側枠部17と係合しており、太陽電池モジュール2Aの左側枠部17によって位置決めをされている。
具体的には、太陽電池モジュール2Aの左側枠部17は、側壁形成部137の先端に位置する導電部138が太陽電池モジュール2Bの右側枠部18の骨格部145の下面に位置する導電部150と接触している。太陽電池モジュール2Aの左側枠部17の導電部138の先端部分は、太陽電池モジュール2Bの右側枠部18の導電部150の凸部151,151の間の窪みに挿入されており、導電部150の凸部151と係合している。太陽電池モジュール2Aの左側枠部17は、閉塞部141が太陽電池モジュール2Bの右側枠部18の閉塞部146と当接又は近接しており、流路135の上方が当該閉塞部146によって覆われている。
また、太陽電池モジュール2Bの太陽電池パネル5は、右辺13が太陽電池モジュール2Aの太陽電池パネル5の左辺12と近接しており、右側端面が太陽電池モジュール2Aの太陽電池パネル5の左側端面と対面している。
一段目の太陽電池モジュール2の基礎屋根構造304への敷設が完了すると、二段目の瓦部材300及び太陽電池モジュール2を敷設していく。
具体的には、図29(a)のように、二段目の太陽電池モジュール2(2C)を軒先側にスライドさせ、瓦部材300に取り付けられた中間取付金具303及び一段目の太陽電池モジュール2Aの棟側枠部15の一部を差し込んで、基礎屋根構造304の瓦棒307上に載置する。そして、図29(b)のように、この太陽電池モジュール2Cをあらかじめ設置された二段目の瓦部材300に相対的に近接させて太陽電池モジュール2Cを位置決めし、釘等の締結要素39によって太陽電池モジュール2Cを基礎屋根構造304に固定する。
このとき、二段目の太陽電池モジュール2Cは、図29(a),図29(b)から読み取れるように、桁行方向において、中間取付金具303と一段目の太陽電池モジュール2Aに跨って配されている。二段目の太陽電池モジュール2Cの太陽電池パネル5の桁行方向の中央部分は、瓦部材300と一段目の太陽電池モジュール2Aとの境界部分近傍に位置している。
二段目の太陽電池モジュール2Cは、図31のように軒先側枠部16の一部が一段目の太陽電池モジュール2Aの棟側枠部15の正面側壁部35の一部に載置されている。また、右側の差込金具21の差込部161が中間取付金具303の第2板部332と係合しており、左側の差込金具20の差込部160が一段目の太陽電池モジュール2Aの棟側枠部15の係合部56と係合している。
具体的には、二段目の太陽電池モジュール2Cは、図31のように右側の差込金具21の差込部161の空間170に中間取付金具303の第2板部332が差込部161の係止片167の折り返し部172を押圧した状態で進入しており、この折り返し部172が弾性復元力によって、第2板部332を上方に向けて押圧している。差込部161の係止片167の折り返し部172と第2板部332との接触部位は、二段目の太陽電池モジュール2Cの受光面7の天地方向の投影面上に位置している。
中間取付金具303の第2板部332の挿入方向先端部は、右側の差込金具21の差込部161の空間形成部166まで至っておらず、中間取付金具303の第2板部332の先端と差込部161の空間形成部166の間に隙間がある。すなわち、中間取付金具303の第2板部332の挿入方向の投影面上には、軒棟方向への調整可能な調整空間185が形成されている。
また、二段目の太陽電池モジュール2Cは、図30のように左側の差込金具20の差込部160の空間170に一段目の太陽電池モジュール2Aの棟側枠部15の係合部56が進入しており、差込部160の係止片167の折り返し部172が、弾性復元力によって係合部56を上方に向けて押圧している。差込部160の係止片167の折り返し部172と係合部56との接触部位は、二段目の太陽電池モジュール2Cの受光面7の天地方向の投影面上に位置している。
一段目の太陽電池モジュール2Aの棟側枠部15の係合部56の挿入方向先端部は、図31のように、左側の差込金具20の差込部160の空間形成部166まで至っておらず、太陽電池モジュール2Aの棟側枠部15の係合部56の挿入方向先端部と、差込部160の空間形成部166の間に隙間がある。すなわち、太陽電池モジュール2Aの棟側枠部15の係合部56の挿入方向の投影面上には、軒棟方向への調整可能な調整空間186が形成されている。
二段目の太陽電池モジュール2Cは、基礎屋根構造304の瓦棒307上に載置されている。また、締結要素39は、太陽電池モジュール2Cの棟側枠部15の固定板部40の固定孔44を挿通し、瓦棒307に打設されている。
二段目の太陽電池モジュール2Cの第1骨格部61の雪止め部66及び端面側壁部68と第2骨格部62のカバー部76は、一段目の瓦部材300及び太陽電池モジュール2Aから露出しており、二段目の太陽電池モジュール2Cの軒先側の外観を構成している。
続いて、図32(a)のように、二段目の太陽電池モジュール2(2D)を軒先側にスライドさせ、一段目の太陽電池モジュール2A,2Bの棟側枠部15の一部を差し込んで、基礎屋根構造304の瓦棒307上に載置する。そして、図32(b)のように、この太陽電池モジュール2Dを桁行方向に隣接する太陽電池モジュール2Cに相対的に近接させて太陽電池モジュール2Dを位置決めし、釘等の締結要素39によって太陽電池モジュール2Dを基礎屋根構造304に固定する。
このとき、二段目の太陽電池モジュール2Dは、図32(a),図32(b)から読み取れるように、桁行方向において、一段目の太陽電池モジュール2A,2Bに跨って配されている。二段目の太陽電池モジュール2Dの太陽電池パネル5の桁行方向の中央部分は、一段目の太陽電池モジュール2A,2Bの境界部分近傍に位置している。
二段目の太陽電池モジュール2Dは、右側の差込金具21の差込部161が、一段目の太陽電池モジュール2Aの棟側枠部15の係合部56と係合しており、左側の差込金具20の差込部160が、一段目の太陽電池モジュール2Bの棟側枠部15の係合部56と係合している。
具体的には、二段目の太陽電池モジュール2Dは、差込金具21,20の差込部161,160の空間170,170に一段目の太陽電池モジュール2A,2Bの棟側枠部15,15の係合部56,56が進入しており、差込部161,160の係止片167,167の折り返し部172,172が、弾性復元力によって係合部56,56を上方に向けて押圧している。差込部161,160の係止片167,167の折り返し部172,172と係合部56,56との接触部位は、二段目の太陽電池モジュール2Dの受光面7の天地方向の投影面上に位置している。
また、二段目の太陽電池モジュール2Dは、基礎屋根構造304の瓦棒307上に載置されている。また、締結要素39は、太陽電池モジュール2Dの棟側枠部15の固定板部40の固定孔44を挿通し、瓦棒307に打設されている。
太陽電池モジュール2Dは、桁行方向において、右側枠部18が太陽電池モジュール2Cの左側枠部17と係合しており、太陽電池モジュール2Cの右側枠部17によって位置決めをされている。
具体的には、太陽電池モジュール2Cの左側枠部17は、側壁形成部137の先端に位置する導電部138が太陽電池モジュール2Dの右側枠部18の骨格部145の下面に位置する導電部150と接触している。太陽電池モジュール2Cの左側枠部17の導電部138の先端部分は、太陽電池モジュール2Dの右側枠部18の導電部150の凸部151,151の間の窪みに挿入されており、導電部150の凸部151と係合している。太陽電池モジュール2Cの左側枠部17は、閉塞部141が太陽電池モジュール2Dの右側枠部18の閉塞部146と当接又は近接しており、流路135の上方が当該閉塞部146によって覆われている。
また、太陽電池モジュール2Dの太陽電池パネル5は、右辺13が太陽電池モジュール2Cの太陽電池パネル5の左辺12と近接しており、右側端面が太陽電池モジュール2Cの太陽電池パネル5の左側端面と対面している。
二段目の太陽電池モジュール2の基礎屋根構造304への敷設が完了すると、三段目以降の瓦部材300及び太陽電池モジュール2を敷設していき、屋根構造1が完成する。
ところで、瓦一体型太陽電池モジュールを用いた屋根構造では、多数の太陽電池モジュールを基礎屋根構造304に並設することになるが、初期不良や落下物等によって、一部の太陽電池パネルのみが破損する場合が生じ得る。
そこで、本実施形態の屋根構造1に採用する太陽電池モジュール2a,2bは、基礎屋根構造304に取り付けた状態で太陽電池パネル5の交換が可能となっている。
すなわち、太陽電池モジュール2は、上記したように軒先側枠部16が複数に分割可能となっており、使用済みの太陽電池パネル5を新品の太陽電池パネル5に交換する際には、図33のように一時締結要素70を挿通孔71及び締結受け部82から取り外し、図11のように、第2骨格部62及び第2ガスケット部101からなる第2分割片23から第1骨格部61及び第1ガスケット部100からなる第1分割片22を取り外す。そうすると、使用済みの太陽電池パネル5の軒先側端面は、外部に露出し、使用済み太陽電池パネル5は、軒棟方向に開放されて軒先側に移動可能となるので、軒先側に使用済み太陽電池パネル5を棟側枠部15から引き抜く。
そして、新品の太陽電池パネル5を棟側枠部15の保持凹部30内に差し込み、一時締結要素70によって第2分割片23に第1分割片22を取り付ける。こうすることによって、新品の太陽電池パネル5は、棟側端部が棟側枠部15の保持凹部30に保持され、軒先側端部が軒先側枠部16の保持凹部60に保持されて基礎屋根構造304に固定される。
また、第2太陽電池モジュール2bも、第1太陽電池モジュール2aと同様、軒先側枠部200が複数に分割可能となっており、使用済みの太陽電池パネル5を新品の太陽電池パネル5に交換する際には、上記と同様、一時締結要素215を挿通孔212及び締結受け部220から取り外し、図20のように、第2骨格部203及び第2ガスケット部101からなる第2分割片208から第1骨格部202及び第1ガスケット部100からなる第1分割片207を取り外す。そうすると、使用済み太陽電池パネル5の軒先側端面は、軒棟方向に開放されるので、軒先側に使用済み太陽電池パネル5を棟側枠部15から引き抜く。
そして、新品の太陽電池パネル5を棟側枠部15の保持凹部30内に差し込み、一時締結要素215によって第2分割片208に第1分割片207を取り付ける。こうすることによって、新品の太陽電池パネル5は、棟側端部が棟側枠部15の保持凹部30に保持され、軒先側端部が軒先側枠部200の保持凹部201に保持されて基礎屋根構造304に固定される。
このように、本実施形態の太陽電池モジュール2a,2bは、基礎屋根構造304に取り付けた状態で太陽電池パネル5の交換が可能であるため、メンテナンス等が容易である。また太陽電池モジュール2a,2bは、新品の太陽電池パネル5の差込方向において、硬質ガスケット部45の外側に軟質ガスケット部46が設けられているため、新品の太陽電池パネル5を棟側枠部15の保持凹部30に差し込む際に、差込時の応力によって破損することを防止できる。
第1実施形態の太陽電池モジュール2によれば、棟側枠部15に太陽電池パネル5の棟側端部が差し込まれ、硬質ガスケット部45によって太陽電池パネル5の棟側端部が挟持されている。さらに、棟側枠部15には、太陽電池パネル5の差込方向において、硬質ガスケット部45の外側に軟質ガスケット部46が設けられているため、軟質ガスケット部46が弾性変形することによって、太陽電池パネル5の寸法の個体差を吸収することができる。
ところで、太陽電池モジュール2は、既存の基礎屋根構造304に取り付ける場合があり、基礎屋根構造304によっては勾配が異なる。そのため、従来の太陽電池モジュールでは、基礎屋根構造304の勾配に合わせたフレームが必要となっており、製造コストが嵩むという問題がある。
そこで、本実施形態の太陽電池モジュール2は、差込金具20,21の懐が深く形成されており、差込金具20,21の係合部56への差込長さS(挿入長さ)を調整することで、基礎屋根構造304の勾配が変わっても対応可能となっている。すなわち、勾配が異なる複数種類の屋根下地301に対して設置可能となっている。
具体的には、図34(a)のように、基礎屋根構造304の水平面に対する傾斜角度θが小さい場合には、差込金具21(差込金具20)の係合部56への差込長さSを長くして、図35(a)のように、軒先側の太陽電池モジュール2Cと棟側の太陽電池モジュール2Eの重なり幅Tを大きくし、屋根構造1を鉛直方向からみたときの太陽電池パネル5の露出部分の軒棟方向の長さDを調整する。一方、図34(b)のように、基礎屋根構造304の傾斜角度θが大きい場合には、差込金具21(差込金具20)の係合部56への差込長さSを短くして、図35(b)のように、軒先側の太陽電池モジュール2Cと棟側の太陽電池モジュール2Eの重なり幅Tを小さくし、屋根構造1を鉛直方向からみたときの太陽電池パネル5の露出部分の軒棟方向の長さDを調整する。
このように、本実施形態の太陽電池モジュール2によれば、基礎屋根構造304の勾配にかかわらず、屋根構造1を鉛直方向からみたときの太陽電池パネル5の露出部分の軒棟方向の長さDを統一できるため、意匠性の高い屋根構造となる。
また、基礎屋根構造304の勾配にかかわらず、同一の保持部材6で屋根下地301に設置できるため、屋根構造1を構成する太陽電池モジュール2を統一化することができ、製造コストを低減できる。
さらに、屋根構造1を構成する太陽電池モジュール2を統一化することができるため、従来のように、基礎屋根構造304の勾配に合わない太陽電池モジュールを現場に納入してしまうおそれがない。
また、本実施形態の屋根構造1によれば、太陽電池モジュール2の差込金具20,21の懐が深く形成されており、瓦部材300に取り付けられた中間取付金具303の第2板部332の差込長さ(挿入長さ)を調整することで、基礎屋根構造304の勾配が変わっても対応可能となっている。すなわち、瓦部材300及び中間取付金具303は、勾配が異なる複数種類の屋根下地301に対して設置可能となっているので、従来のように、基礎屋根構造304の勾配に合わない中間取付金具を現場に納入してしまうおそれがない。
第1実施形態の屋根構造1によれば、軒先側の太陽電池モジュール2Aは、図31のように導電性をもつ導電部材26の係合部56が棟側の太陽電池モジュール2Cの導電性をもつ差込金具21の折り返し部172と接触しており、保持部材6が棟側の太陽電池モジュール2Cの保持部材6と電気的に接続されている。すなわち、別途配線部材を用いずとも、太陽電池モジュール2Aで帯電した電荷を太陽電池モジュール2Cに逃がすことができるので、従来に比べて施工性が良好で、設置作業の簡素化が可能であり、さらに配線部材等の部品点数の削減も可能である。
また、太陽電池モジュール2Aは、図27(b)のように左側枠部17の導電部138が桁行方向に隣接する太陽電池モジュール2Bの右側枠部18の導電部150と接触しており、保持部材6が桁行方向に隣接する太陽電池モジュール2Bの保持部材6と電気的に接続されている。すなわち、別途配線部材を用いずとも、太陽電池モジュール2Aで帯電した電荷を太陽電池モジュール2Bに逃がすことができるので、従来に比べて施工性が良好で、設置作業の簡素化が可能であり、さらにコストの低減も可能である。
このように、この太陽電池モジュール2間を接地する構造(接地構造)を使用すれば、屋根構造1の一の太陽電池モジュール2の太陽電池パネル5が放電して保持部材6に電荷が帯電したとしても、各太陽電池モジュール2に電荷を逃がすことができる。そのため、屋根構造1を構成するいずれかの太陽電池モジュール2の保持部材6を大地接地等することによって、各太陽電池モジュール2の保持部材6を介して接地することが可能である。それ故に、安全性が高い屋根構造となる。
第1実施形態の太陽電池モジュール2によれば、第1骨格部61に第1凹溝69が設けられ、第1ガスケット部100に第1凸条部107が設けられ、これら第1凹溝69と第1凸条部107が嵌合して一体となり、第1分割片22を形成しているため、軒先側枠部16を組み立てる際に、第1ガスケット部100が第1骨格部61から外れにくく、軒先側枠部16の組み立てが容易である。
同様に、第1実施形態の太陽電池モジュール2によれば、第2骨格部62に第2凹溝79が設けられ、第2ガスケット部101に第2凸条部117が設けられ、これら第2凹溝79と第2凸条部117が嵌合して一体となり、第2分割片23を形成しているため、軒先側枠部16を組み立てる際に、第2ガスケット部101が第2骨格部62から外れにくく、軒先側枠部16の組み立てが容易である。
また、第1実施形態の太陽電池モジュール2によれば、第1ガスケット部100の正面側緩衝部102に桁行方向に延びた第1凸条部107が設けられており、第1骨格部61の正面側壁部67の桁行方向に延びた第1凹溝69と嵌合するため、太陽電池パネル5の受光面側の面を軒棟方向に伝わる雨水が第1凸条部107と第1凹溝69によって堰き止められ、太陽電池パネル5の軒先側端面と第1ガスケット部100の端面側緩衝部103との隙間に進入しにくい。そのため、太陽電池パネル5の軒先側端面からの雨水の浸入による太陽電池パネル5の破損を防止できる。
第1実施形態の屋根構造1によれば、太陽電池モジュール2aの軒先側枠部16に雪止め部66を備えているので、図36のように、寒冷地でも雪止め部66によって積雪が屋根の傾斜により、地面に落下することを抑制できる。
また、雪止め部66が分割片22の一部を構成するため、軒先側枠部16の組み立てと同時に雪止め部66の設置が可能であり、現場での雪止め金具を設置する作業が不要となる。そのため、従来に比べて施工性が良好で作業性の簡素化できる。
第1実施形態の屋根構造1によれば、図37に示されるように、太陽電池モジュール2の中央に通水路たる切り欠き部64が形成され、太陽電池モジュール2の端部においても切り欠き部58が桁行方向に隣接する他の太陽電池モジュール2の切り欠き部59と合わさって一つの通水路97を形成している。そのため、日中等に積雪が溶けて水になった場合でも、通水路たる切り欠き部58,59,64から水を傾斜に沿って流すことができる。
第1実施形態の太陽電池モジュール2によれば、差込金具20,21と軒先側枠部16が補強桟162,163によって接続され、差込金具20と左側枠部17が接続され、差込金具21と右側枠部18が接続されているため、保持部材6が縦横方向に変形しにくい。そのため、積雪により、雪止め部66に荷重が加わった場合に保持部材6が変形することを防止できる。
第1実施形態の太陽電池モジュール2によれば、軒先側枠部16において、互いに嵌合する第1凸条部107及び第1凹溝69の長さが太陽電池パネル5の軒先側辺の長さの11の1/3以上である。そのため、太陽電池パネル5の軒先側端面に雨水が至りにくく、太陽電池パネル5の軒先側端面からの雨水の浸入による故障等がより生じにくい。
同様に、軒先側枠部16において、互いに嵌合する第2凸条部117及び第2凹溝79の長さが太陽電池パネル5の軒先側辺11の1/3以上であるため、太陽電池パネル5の軒先側端面に雨水が至りにくく、太陽電池パネル5の軒先側端面からの雨水の浸入による故障等がより生じにくい。
上記した実施形態では、太陽電池パネル5として結晶型太陽電池パネルを採用したが、本発明はこれに限定されるものではなく、太陽電池パネル5は、他の種類の太陽電池パネルであってもよい。例えば、ガラス基板上に薄膜層を積層した薄膜型太陽電池パネルであってもよい。
上記した実施形態では、雪止め部66の延び方向の両端部及び中間部に切り欠き部58,59,64が形成して太陽電池パネル5上を流れる雨水等を軒先側に通水させていたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図38のように、切り欠き部64を分割片23に設ける代わりに、第1分割片22に対して複数の切り欠き部64がない第2分割片23,23を所定の間隔を空けて取り付けることによって、横方向Xに隙間560を形成して通水口を形成してもよい。
また、例えば、切り欠き部58,59を分割片23に設ける代わりに、切り欠き部64がない第2分割片23を第1分割片22の横方向Xの両端部まで設置せず、第1分割片22上に第2分割片23が設けられていない通水口561,562を形成する。そして、桁行方向に隣接する太陽電池モジュール2,2の通水口561,562を重ねて通水路563を形成してもよい。
上記した実施形態では、軒先側枠部16の雪止め部66は、延び方向の中間部に1つの切り欠き部64が形成されていたが、本発明はこれに限定されるものではない。図39のように、軒先側枠部16の雪止め部66は、延び方向の中間部に複数の切り欠き部64が形成されていてもよい。
上記した実施形態では、基礎屋根構造304に対して右側から左側の順に瓦部材300及び太陽電池モジュール2,402を敷設していたが、本発明はこれに限定されるものではなく、図40のように、基礎屋根構造304に対して右側から左側の順に瓦部材300及び太陽電池モジュール2,402を敷設してもよい。
上記した第1実施形態では、左側枠部17の導電部138は、断面形状が剣先状の一つの凸部で形成されていたが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、図41のように、左側枠部17の導電部138は、右側枠部18への近接方向(桁行方向)にジグザグ状の凹凸が形成されていてもよいし、右側枠部18への近接方向に対して直交方向(軒棟方向)にジグザグ状の凹凸が形成されていてもよい。
同様に上記した第1実施形態では、右側枠部18の導電部150は、左側枠部17への近接方向(桁行方向)にジグザグ状の凹凸を備えていたが、本発明はこれに限定されるものではない。右側枠部18の導電部150は、例えば、左側枠部17への近接方向に対して直交方向(軒棟方向)にジグザグ状の凹凸を備えていてもよい。
上記した第1実施形態では、差込金具20,21は、係止片167,167が軒先側を向くように枠部16〜18に固定されていたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図42のように、差込金具20,21は、係止片167,167が互いに近接する方向(桁行方向)を向くように枠部17,18に固定してもよい。
上記した実施形態では、第1骨格部61に第1凹溝69が形成され、第1ガスケット部100に第1凸条部107が形成されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、図43のように、第1骨格部61に第1凸条部107が形成され、第1ガスケット部100に第1凹溝69が形成されていてもよい。すなわち、凹凸の関係が逆転していてもよい。
同様に、上記した実施形態では、第2骨格部62に第2凹溝79が形成され、第2ガスケット部101に第2凸条部117が形成されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、第2骨格部62に第2凸条部117が形成され、第2ガスケット部101に第2凹溝79が形成されていてもよい。
上記した実施形態では、第1ガスケット部100が太陽電池パネル5の軒先側の端面を覆っていたが、本発明はこれに限定されるものではない。図44(a)のように、第2ガスケット部101が太陽電池パネル5の軒先側の端面を覆っていてもよい。すなわち、第2分割片23の第2ガスケット部101に端面側緩衝部103を設けてもよい。
この場合、太陽電池パネル5の交換を行う場合には、図44(b)のように、第2分割片23の端面側緩衝部103を弾性変形させて、使用済み太陽電池パネル5を引き抜いて交換することが好ましい。
上記した実施形態では、棟側ガスケット部28は、硬質ガスケット部45と軟質ガスケット部46の2層の押出成形によって成形されていたが、本発明はこれに限定されるものではない。硬質ガスケット部45と軟質ガスケット部46は、それぞれ別途押出成形によって形成し、その後、硬質ガスケット部45と軟質ガスケット部46を接着して一体としてもよい。また、棟側ガスケット部28は、一種類の材料で成形されていてもよい。
1,400 屋根構造
2a,402a 第1太陽電池モジュール
2b,402b 第2太陽電池モジュール
5 太陽電池パネル
6a,6b,403a,403b 保持部材
8,411 重畳部
9a,412a 棟側張出部(軒棟側張出部)
9b,412b 軒先側張出部(軒棟側張出部)
15 棟側枠部
16 軒先側枠部
56 係合部(第2導電部,張出側導電部,棟側係合片)
162,163 補強桟
165 裏面配置部
171 本体板部(対面部)
172 折り返し部(押圧部,第1導電部,重畳側導電部)
185,186 調整空間
301 屋根下地
332 第2板部(金具側張出部)
S 差込長さ(挿入長さ)

Claims (12)

  1. 屋根下地に対して複数の太陽電池モジュールを少なくとも屋根の軒棟方向に配置する太陽電池モジュールの配置構造であって、
    前記太陽電池モジュールは、太陽電池パネルと、前記太陽電池パネルを保持する保持部材とを含み、
    前記保持部材は、前記太陽電池パネルを平面視したときに、前記太陽電池パネルと重なる重畳部と、前記太陽電池パネルから軒棟方向に張り出した軒棟側張出部を有し、
    前記重畳部は、前記太陽電池パネルの裏面側に配置される裏面配置部と、前記裏面配置部と所定の間隔を空けて対面する対面部を含んでおり、
    一の太陽電池モジュールは、軒棟方向に隣接する他の太陽電池モジュールに対して軒棟方向に相対的に近接又は離反可能であり、
    前記一の太陽電池モジュールの裏面配置部と対面部との間には、前記他の太陽電池モジュールの軒棟側張出部が挿入されており、前記他の太陽電池モジュールの軒棟側張出部の挿入方向の投影面上には、空間が形成されていることを特徴とする太陽電池モジュールの配置構造。
  2. 前記軒棟方向に隣接する太陽電池モジュールが重なり部分をもって段状に配置されるものであり、
    前記一の太陽電池モジュールは、前記他の太陽電池モジュールに対して棟側に位置していることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池モジュールの配置構造。
  3. 前記対面部は、押圧部を備えており、
    前記一の太陽電池モジュールの押圧部は、前記他の太陽電池モジュールの軒棟側張出部を裏面配置部側に押圧していることを特徴とする請求項1又は2に記載の太陽電池モジュールの配置構造。
  4. 前記一の太陽電池モジュールの対面部の一部は、前記他の太陽電池モジュールの軒棟側張出部によって押圧されて弾性変形しており、
    前記押圧部は、その復元力によって、前記他の太陽電池モジュールの軒棟側張出部を押圧していることを特徴とする請求項3に記載の太陽電池モジュールの配置構造。
  5. 前記対面部は、板状であって、その一部が前記裏面配置部側に折り返されており、
    当該折り返された部分が前記他の太陽電池モジュールの軒棟側張出部によって押圧されて弾性変形していることを特徴とする請求項4に記載の太陽電池モジュールの配置構造。
  6. 前記重畳部は、前記太陽電池パネルの端部を保護する枠部と、前記裏面配置部と前記対面部を備えた差込金具を有し、
    前記枠部と差込金具との間を繋ぐ補強桟を備えており、
    前記一の太陽電池モジュールの補強桟は、前記他の太陽電池モジュールの軒棟側張出部の挿入方向に延びていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の太陽電池モジュールの配置構造。
  7. 前記対面部は、第1導電部を有し、
    前記軒棟側張出部は、第2導電部を有し、
    前記一の太陽電池モジュールの対面部の第1導電部が前記他の太陽電池モジュールの第2導電部と接触しており、前記一の太陽電池モジュールの保持部材と前記他の太陽電池モジュールの保持部材が電気的に接続されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の太陽電池モジュールの配置構造。
  8. 前記重畳部は、少なくとも2つの対面部を含んでおり、
    前記他の太陽電池モジュールと屋根の桁行方向に隣接する太陽電池モジュールを有し、
    前記一の太陽電池モジュールは、前記2つの対面部のうち、一方の対面部が前記他の太陽電池モジュールの軒棟側張出部と係合しており、他方の対面部が前記桁行方向に隣接する太陽電池モジュールの軒棟側張出部と係合していることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の太陽電池モジュールの配置構造。
  9. 勾配が異なる少なくとも2種類の屋根下地のそれぞれに設置可能な太陽電池モジュールの配置構造であって、
    前記2種類の屋根下地のうち、一方の屋根下地は、他方の屋根下地よりも勾配が小さいものであり、
    前記一方の屋根下地に設置する際には、前記他方の屋根下地に設置する際よりも、前記軒棟方向に隣接する他の太陽電池モジュールの軒棟側張出部の一の太陽電池モジュールの裏面配置部と対面部との間への挿入長さが長いことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の太陽電池モジュールの配置構造。
  10. 屋根下地を鉛直方向にみたときに、前記一の太陽電池モジュールの露出部分の軒棟方向の長さが前記他の太陽電池モジュールの露出部分の軒棟方向の長さと略等しいことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の太陽電池モジュールの配置構造。
  11. 屋根下地に対して瓦部材と太陽電池モジュールを屋根の軒棟方向に配置する屋根構造であって、
    中間取付金具を有し、
    前記中間取付金具は、前記屋根下地に対して前記瓦部材と一体的に取り付けられるものであって、前記瓦部材の棟側端部から張り出した金具側張出部を有し、
    前記太陽電池モジュールは、太陽電池パネルと、前記太陽電池パネルを保持する保持部材とを含み、
    前記保持部材は、前記太陽電池パネルを平面視したときに、前記太陽電池パネルと重なる重畳部を有し、
    前記重畳部は、前記太陽電池パネルの裏面側に配置される裏面配置部と、前記裏面配置部と所定の間隔を空けて対面する対面部を含んでおり、
    前記太陽電池モジュールは、前記瓦部材に対して軒棟方向に相対的に近接又は離反可能であり、
    前記太陽電池モジュールの裏面配置部と対面部との間には、前記瓦部材と一体となった金具側張出部が挿入されており、前記金具側張出部の挿入方向の投影面上には、空間が形成されていることを特徴とする屋根構造。
  12. 前記瓦部材と屋根の桁行方向に隣接し、前記太陽電池モジュールに対して軒先側に位置する太陽電池モジュールを有し、
    前記軒先側の太陽電池モジュールの保持部材は、前記太陽電池パネルを平面視したときに、前記太陽電池パネルから軒棟方向に張り出した軒棟側張出部を有し、
    棟側の太陽電池モジュールは、前記2つの対面部のうち、一方の対面部が前記金具側張出部と係合しており、他方の対面部が前記軒先側の太陽電池モジュールの軒棟側張出部と係合していることを特徴とする請求項11に記載の屋根構造。
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