JP2017203277A - 太陽電池モジュールの接地構造、太陽電池モジュール、並びに太陽電池モジュールの接地方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】屋根下地301に対して複数の太陽電池モジュール2を少なくとも軒棟方向に配置するものであり、太陽電池モジュール2は、太陽電池パネル5と、太陽電池パネル5を保持する保持部材6とを含み、保持部材6は、太陽電池パネル5を平面視したときに、太陽電池パネル5と重なる重畳部8と、太陽電池パネル5から棟方向に張り出した棟側張出部15を有し、重畳部8は、第1導電部を含み、棟側張出部15は、第2導電部を含み、一の太陽電池モジュールの棟側張出部15の第2導電部は、軒先方向に隣接する他の太陽電池モジュールの重畳部8の第1導電部と接触している。
【選択図】図31
Description
一般的な瓦一体型太陽電池モジュールは、太陽電池モジュールのフレームにアース配線をねじ止めし、屋根下地に敷設した後に、隣接する太陽電池モジュールのフレームとアース配線で接続していく。そして、敷設された太陽電池モジュールの中から特定の太陽電池モジュールのフレームをアースに接続することによって、各太陽電池モジュールのフレームに帯電した電荷をまとめてアースに逃がすという方策が採られている。
本実施形態の屋根構造1は、主に積雪等が生じる寒冷地に好適に採用されるものであり、2種類の太陽電池モジュール2(2a,2b)が混在したものである。すなわち、本実施形態の太陽電池モジュール2には、図36に示されるように、太陽電池モジュール2上に積もった積雪250が軒棟方向に移動することを制限する雪止め機能を備えた雪止め機能付きの太陽電池モジュール2a(以下、第1太陽電池モジュール2aともいう)と、雪止め機能がない太陽電池モジュール2b(以下、第2太陽電池モジュール2bともいう)がある。
太陽電池モジュール2は、図2,図18から読み取れるように、太陽電池パネル5と、保持部材6を備えている。
太陽電池パネル5は、図4(a)のように面状に広がりを持った板状パネルであり、正面側に受光面7を備えるものである。
太陽電池パネル5は、正面視したときに、縦方向Yに対向する横辺10,11をもった略多角形状である。本実施形態の太陽電池パネル5は、横長長方形状の太陽電池パネルであり、横方向Xに延びた横辺10,11と、縦方向Yに延びた縦辺12,13を備えている。
本実施形態の保持部材6には、2種類の保持部材6a,6bが採用されており、図2に示される雪止め機能がある第1太陽電池モジュール2aと、図18に示される雪止め機能がない第2太陽電池モジュール2bとで若干構造が異なる。
重畳部8は、太陽電池パネル5と厚み方向に重なる部位であり、受光面7を平面視したときに、太陽電池パネル5で隠れる部位である。
棟側張出部9a(軒棟側張出部)は、太陽電池パネル5の棟側辺10(棟側の辺)から張り出した部位である。
軒先側張出部9b(軒棟側張出部)は、太陽電池パネル5の軒先側辺11(軒先側の辺)から張り出した部位である。
桁行側張出部9cは、太陽電池パネル5の左側辺12から張り出した部位である。
棟側枠部15は、図7に示されるように、保持本体部25と、導電部材26を備えている。
骨格部27は、太陽電池パネル5の棟側端部を保護する上フレームであり、導電体たる芯部材の表面に当該導電体よりも電気伝導率が低い保護層がコーティングされたものである。具体的には、骨格部27は、アルミニウム製の引き抜き材の表面にアルマイト処理を行って形成されている。
凹部形成部31は、図6のように、太陽電池パネル5の棟側端部と嵌合可能な保持凹部30を形成する部位である。凹部形成部31は、断面視略「コ」字状であり、正面側壁部35と、接続壁部36と、裏面側壁部37によって保持凹部30を形成している。
保持凹部30は、図7のように、太陽電池パネル5の棟側辺10に沿って延びた凹状の部位であり、太陽電池パネル5を保持する部位である。
正面側壁部35は、図6のように太陽電池パネル5の正面側を覆う壁部である。
接続壁部36は、図6に示されるように、正面側壁部35と裏面側壁部37を接続する壁部である。接続壁部36は、裏面側壁部37の棟側端部から太陽電池パネル5の受光面7に対して直交する方向に立設されており、その立設方向の中間部に正面側壁部35の棟側端部が接続されている。すなわち、接続壁部36は、正面側壁部35から上方に向かって突出した突出壁部38を形成している。
裏面側壁部37は、太陽電池パネル5の裏面側を覆う壁部である。
裏面側壁部37は、接続壁部36から正面側壁部35と同一方向に延設され、正面側壁部35と厚み方向に所定の間隔を空けて対面するように配されている。
固定板部40は、図8のように、接続壁部36から棟側に張り出し、横方向Xに延びる板状の部位である。
固定板部40は、その長手方向に所定の間隔を空けて複数の固定孔44が並設されている。
固定孔44は、図27(a)に示すように、締結要素39によって屋根下地301の瓦棒307に対して固定するための孔である。固定孔44は、固定板部40の部材厚方向に貫通した貫通孔であり、締結要素39を挿通可能となっている。
締結要素39は、公知の締結要素であり、本実施形態では、釘である。
なお、この明細書中の「締結要素」とは、ネジ、釘、鋲等の上位概念である。
立壁部41は、図6,図7のように、その長手方向(横方向X)に所定の間隔を空けて複数の取付穴42が並設されている。
取付穴42は、締結要素43によって導電部材26を取り付けるための穴であり締結要素43と係合可能な係合穴である。
取付穴42は、棟側の面から部材厚方向に深さをもった有底穴又は貫通孔である。
締結要素43は、公知の締結要素であり、本実施形態では、ネジである。
棟側ガスケット部28は、図9(a)のように、横方向Xに延びた長尺体である。
棟側ガスケット部28は、図9(b)のように、材質が異なる複数のガスケット部45,46が一体成形された一体成形物である。
本実施形態では、棟側ガスケット部28は、硬さの異なる2種類のガスケット部45,46が押出成形によって成形されている。
すなわち、棟側ガスケット部28は、図9(b)のように、硬質ガスケット部45と、硬質ガスケット部45よりも軟質の軟質ガスケット部46から構成されており、これらが直接固着され不可分一体となっている。
正面側緩衝部48は、図6,図9(b)から読み取れるように、太陽電池パネル5の正面の一部と、正面側壁部35との間に介在される部位であり、内側面に抜け落防止用のリブ51が形成されている。
リブ51は、図9(a)のように横方向Xに延びた凸条片であり、太陽電池パネル5の縦方向のずれを防止可能となっている。
端面側緩衝部49は、太陽電池パネル5の端面と、接続壁部36との間に介在される部位であり、その棟側の面が軟質ガスケット部46と固着されている。
端面側緩衝部49は、その上端部(正面側端部)が正面側緩衝部48の棟側端部と接続されており、その下端部(裏面側端部)が裏面側緩衝部50の棟側端部と接続されている。
裏面側緩衝部50は、正面側緩衝部48に対して、太陽電池パネル5を挟んで対向する部位であり、太陽電池パネル5の裏面の一部と、裏面側壁部37の間に介在される部位である。
裏面側緩衝部50は、正面側緩衝部48と同様、内側面に抜け落ち防止用のリブ52が形成されている。
リブ52は、リブ51と対をなし、横方向に延びた凸条片であり、太陽電池パネル5の縦方向のずれを防止可能となっている。
この範囲であれば、柔らかすぎず、適度に太陽電池パネル5をしっかりと保持できる。
硬質ガスケット部45のショアA硬度は、100以下であることが好ましく、87以下であることがより好ましい。
この範囲であれば、硬すぎず、太陽電池パネル5が破損しにくい。
本明細書でいう「ショアA硬度」とは、ASTM D 2240に準ずるタイプAのショア硬度をいう。
軟質ガスケット部46は、図9(b)に示されるように、断面形状が環状の中空体であり、その中央に緩衝空間53が形成されている。
緩衝空間53は、太陽電池モジュール2を組み立てる際に、棟側ガスケット部28に加わる圧力を緩衝する空間であり、横方向X(太陽電池パネル5の棟側辺の延び方向)に延びた空間である。
この範囲であれば、硬すぎず、緩衝効果が高い。
軟質ガスケット部46のショアA硬度は、40以上であることが好ましい。
この範囲であれば、柔らかすぎず、潰れずに形状を維持できる。
導電部材26は、横長長方形状の金属板を「L」字状に折り曲げられて形成されるものであり、保持本体部25と接続する接続部55と、接続部55の端部から折り曲げられた係合部56(第2導電部,張出側導電部)を備えている。
挿通孔57は、接続部55の厚み方向に貫通した貫通孔であり、横方向Xに所定の間隔を空けて並設されている。
締結要素43は、公知の締結要素であり、本実施形態では、ネジである。
係合部56は、棟側に隣接する太陽電池モジュール2の軒先側枠部16と接触して電気的に接続する導電部でもある。
係合部56の接続部55からの張出長さは、太陽電池パネル5の縦辺12,13の3%以上21%以下であることが好ましい。
導電部材26の係合部56は、保持本体部25の固定板部40に対して上方に位置しており、段差を形成している。すなわち、導電部材26の係合部56は、導電部材26の接続部55の一部を介して保持本体部25の固定板部40と段状に連続している。
また導電部材26の係合部56は、導電部材26の接続部55によって、片持ち状に支持されている。
具体的には、硬質ガスケット部45の正面側緩衝部48は、図6,図9から読み取れるように、骨格部27の正面側壁部35と対面して面接触しており、裏面側緩衝部50は、骨格部27の裏面側壁部37と対面して面接触している。正面側緩衝部48と裏面側緩衝部50は、所定の間隔を空けて対面しており、正面側緩衝部48のリブ51は、当該間隔を介して裏面側緩衝部50のリブ52と対向している。
軟質ガスケット部46は、硬質ガスケット部45の端面側緩衝部49と骨格部27の裏面側壁部37との間に位置し、骨格部27の裏面側壁部37と対面して面接触している。
軒先側枠部16は、図3のように太陽電池パネル5の軒先側辺11に沿って延びた長尺体であり、図10のように、太陽電池パネル5の軒先側端部を挿入可能な保持凹部60を備えている。また、軒先側枠部16は、図11のように保持凹部60が複数の分割片22,23に分割可能である。
第1骨格部61は、図12のように第1凹部形成部65と、雪止め部66を備えている。
第1凹部形成部65は、図10に示されるように、太陽電池パネル5の軒先側端部と嵌合可能な保持凹部60の一部を構成する部位であり、太陽電池パネル5の軒先側辺11に沿って延びた長尺の部位である。
第1凹部形成部65は、断面形状が略「L」字状であり、正面側壁部67と、端面側壁部68から構成されている。
正面側壁部67は、太陽電池パネル5の正面側を覆う壁部である。正面側壁部67は、図12のように、端面側壁部68から縦方向Yに延びており、その延び方向の中間部に第1凹溝69を備えている。
第1凹溝69は、開口形状が直線上であって、横方向X全体に亘って形成されている。また第1凹溝69は、断面形状が「T」字状であり、正面側壁部67の厚み方向に深さを持った第1溝形成部72と、第1溝形成部72の深さ方向の端部から正面側壁部67の厚み方向に対して交差する方向に深さを持った第2溝形成部73,74を備えている。
端面側壁部68は、その上端部が正面側壁部67及び雪止め部66と接続されており、その下端部が第2骨格部62との接続部となっている。
また、雪止め部66は、図11に示されるように、横方向Xに延びており、延び方向の両端部及び中間部に切り欠き部58,59,64が形成されている。
切り欠き部58は、図37に示されるように、雪止め部66の長手方向(横方向X)の一方の端部に位置し、屋根構造1を組み立てたときに桁行方向に隣接する他の太陽電池モジュール2の切り欠き部59とともに一つの通水路97を形成するものである。
切り欠き部59は、雪止め部66の長手方向(横方向X)の他方の端部に位置し、屋根構造1を組み立てたときに桁行方向に隣接する他の太陽電池モジュール2の切り欠き部58とともに一つの通水路97を形成するものである。
切り欠き部64は、雪止め部66の長手方向(横方向X)の中央に位置する切り欠きである。
一時締結要素70は、公知の一時締結要素であり、本実施形態ではネジである。
この明細書中の「一時締結要素」とは、締結要素の一種であって、締結及びその解除が可能である締結要素をいい、例えば、ネジや、ボルトとナットの組み合わせなどの上位概念をいう。
第2凹部形成部75は、横方向Xに延びた長板状の部位であって、裏面側壁部78を備えている。
裏面側壁部78は、太陽電池パネル5の裏面側を覆う壁部である。裏面側壁部78は、カバー部76から縦方向Yに延びており、その延び方向の中間部に第2凹溝79を備えている。
第2凹溝79は、開口形状が直線上であって、横方向X全体に亘って形成されている。また第2凹溝79は、断面形状が「T」字状であり、裏面側壁部78の厚み方向に深さを持った第1溝形成部83と、第1溝形成部83の深さ方向の端部から裏面側壁部78の厚み方向に対して交差する方向に深さを持った第2溝形成部84,85を備えている。
カバー部76は、接続部80と、接続部80から下方に向けて直立した直立壁部87と、直立壁部87の下端部から所定の角度で傾斜した傾斜壁部88から構成されている。
接続部80は、張出方向に対して直交方向に一時締結要素70と締結可能な締結受け部82を備えている。
締結受け部82は、一時締結要素70と締結可能な締結穴であり、上面から部材厚方向に延びた有底穴である。
間隔維持壁部90は、縦方向Yにおいて、第2凹部形成部75と係合部91との間隔を維持する部位である。
間隔維持壁部90は、板状の壁部であり、壁部95を介して裏面側壁部78と段状に連続している。
また、間隔維持壁部90の下面には、横方向Xに延びたリブ92が形成されており、当該リブ92によって横方向Xの剛性が補強されている。
立壁部93は、間隔維持壁部90と係止壁部94を接続する壁部であり、間隔維持壁部90と係止壁部94は、立壁部93を介して段状に連続している。
軒先側ガスケット部63は、弾性を有した緩衝材で形成されている。
軒先側ガスケット部63は、図13(a)のように横方向Xに連続的又は間欠的に延びた長尺体であり、図13(b)のように断面形状が「コ」字状をしている。
第1ガスケット部100は、図11のように、第1骨格部61とともに第1分割片22を構成する部位であり、断面形状が「L」字状の部位である。
第1ガスケット部100は、図13のように正面側緩衝部102と、端面側緩衝部103を備えている。
正面側緩衝部102は、太陽電池パネル5の正面の一部と、正面側壁部67との間に介在される部位であり、図13(b)のように、本体部105と、折り返し部106と、第1凸条部107と、スリット108と、リブ109を備えている。
折り返し部106は、図13,図12から読み取れるように、本体部105の短手方向(縦方向Y)の端部から折り返された部位であり、第1骨格部61の正面側壁部67の端部に被覆可能となっている。
第1凸条部107は、図12のように、第1骨格部61の正面側壁部67の第1凹溝69と対をなす部位であり、太陽電池パネル5を基準として本体部105から外側に突出した部位である。
突出本体110は、本体部105から上方に向けて突出した壁部であり、第1凸条部107の骨格をなす部分である。
係止部111,112は、突出本体110の本体部105からの突出方向の先端から縦方向Yに張り出した係止片である。係止部111,112は、突出本体110を挟んで互いに離反する方向に張り出している。
係止部111,112は、第1骨格部61の第1凹溝69の第2溝形成部73,74と係合可能となっている。
リブ109は、本体部105のスリット108に対して反対面に形成されている。
裏面側緩衝部115は、図13,図12から読み取れるように、太陽電池パネル5の裏面の一部と、裏面側壁部78との間に介在される部位であり、本体部116と、第2凸条部117と、スリット118と、リブ119を備えている。
第2凸条部117は、第2骨格部62の裏面側壁部78の第2凹溝79と対をなす部位であり、太陽電池パネル5を基準として本体部116から外側に突出した部位である。
第2凸条部117は、図12のように、突出本体120と、係止部121,122を備えている。
突出本体120は、本体部116から下方に向けて突出した壁部であり、第2凸条部117の骨格をなす部分である。
係止部121,122は、突出本体120の本体部116からの突出方向の先端から縦方向に張り出した係止片である。係止部121,122は、突出本体120を挟んで互いに離反する方向に張り出している。
係止部121,122は、第2骨格部62の第2凹溝79の第2溝形成部84,85と係合可能となっている。
リブ119は、本体部116のスリット118に対して反対面に形成されている。
太陽電池パネル5を基準として接続部80の外側面(軒先側の端面)は、雪止め部66及び端面側壁部68の外側面(軒先側の端面)と同一平面を形成し、面一となっている。
軒先側ガスケット部63は、骨格部61,62によって形成された保持凹部60の内壁に沿って取り付けられている。
第1ガスケット部100は、第1骨格部61と一体となって第1分割片22を形成しており、第2ガスケット部101は、第2骨格部62と一体となって第2分割片23を形成している。
第1ガスケット部100の正面側緩衝部102の第1凸条部107は、図12のように、第1骨格部61の正面側壁部67の第1凹溝69に挿入されている。
具体的には、突出本体110は、図12のように、第1溝形成部72内に位置しており、係止部111,112は、第2溝形成部73,74内に位置している。係止部111,112は、第2溝形成部73,74の内壁と係合しており、第1ガスケット部100が第1骨格部61から離反することを防止されている。
第1ガスケット部100の正面側緩衝部102は、第1骨格部61の正面側壁部67と対面して面接触しており、端面側緩衝部103は、第1骨格部61の端面側壁部68と対面して面接触している。第1ガスケット部100の折り返し部106は、正面側壁部67の端面を巻きこんで覆っている。
具体的には、突出本体120は、図12のように第1溝形成部83内に位置しており、係止部121,122は、第2溝形成部84,85内に位置している。係止部121,122は、第2溝形成部84,85の内壁と係合しており、第2ガスケット部101が第2骨格部62から離反することを防止されている。
第2ガスケット部101の裏面側緩衝部115は、第2骨格部62の裏面側壁部78と対面して面接触している。裏面側緩衝部115の一部は、壁部95から張り出している。
第2ガスケット部101の裏面側緩衝部115は、所定の間隔を空けて第1ガスケット部100の正面側緩衝部102と対面しており、当該間隔内に太陽電池パネル5の後端部を挿入可能となっている。また、裏面側緩衝部115のリブ119は、正面側緩衝部102のリブ92と対向している。
左側枠部17は、導電体たる芯部材の表面に当該導電体よりも電気伝導率が低い保護層がコーティングされたものであり、具体的には、アルミニウム製の引き抜き材の表面にアルマイト処理を行って形成されている。
左側枠部17は、図14のように、骨格部130と、流路形成部131を備えている。
骨格部130は、太陽電池パネル5の裏面を載置する部位であり、図5のように、縦方向Yに延びた棒状の部位である。
骨格部130は、図14のように、本体部140と、本体部140の上端部から左側に張り出した閉塞部141を備えている。
本体部140は、外形形状が四角形状の棒状体であり、その内部が中空となっている。
閉塞部141は、本体部140の天面(上面)から張り出した板状の部位であり、屋根構造1を組み立てたときに、他の太陽電池モジュール2とともに流路135を閉塞する部位である。
また流路形成部131は、屋根構造1を組み立てたときに、他の太陽電池モジュール2の右側枠部18と電気的に接続する部位でもある。
流路形成部131は、図14のように、断面形状が「L」字状であり、底面形成部136(延伸部)と、側壁形成部137(立上部)を備えている。
底面形成部136は、骨格部130の本体部140の下端部と接続されて骨格部130の本体部140の底面と連続した部位である。また底面形成部136は、本体部140の横方向Xの外側面から延伸した延伸部であって、流路135の底部を構成する部位である。
側壁形成部137は、底面形成部136からの立ち上がり方向の先端部に導電部138(第4導電部,張出側導電部)が取り付けられている。
導電部138は、導電体で形成され、他の太陽電池モジュール2の右側枠部18の導電部150と電気的な接点となる部位である。導電部138は、側壁形成部137の先端部を構成し、鋭利に尖った剣先状となっている。すなわち、導電部138は、右側枠部18の導電部150に当接して点接触可能となっている。導電部138は、側壁形成部137と別部材であって、側壁形成部137の先端面に接着されている。
右側枠部18は、図5,図15から読み取れるように、太陽電池パネル5の裏面を支持する部位であり、縦方向Yに延びた棒状の部位である。
右側枠部18は、導電体たる芯部材の表面に当該導電体よりも電気伝導率が低い保護層がコーティングされたものであり、具体的には、アルミニウム製の引き抜き材の表面にアルマイト処理を行って形成されている。
右側枠部18は、図15のように、骨格部145と、閉塞部146を備えている。
骨格部145は、外形形状が四角形状の棒状体であり、その内部が中空となっている。
骨格部145は、図5のように、長手方向の一方の端部に棟側枠部15と接続可能な棟側接続部147を備えており、長手方向の他方の端部に軒先側枠部16と接続可能な軒先側接続部148を備えている。
骨格部145は、長手方向の中間部に差込金具21を取り付け可能な取付部149を備えている。また、骨格部145は、図15のように、その底面に芯部材が保護層から露出した導電部150(第3導電部,重畳側導電部)を備えている。
導電部150は、桁行方向に隣接する太陽電池モジュール2の左側枠部17の導電部138と電気的に接続可能な部位である。導電部150は、図16のように複数の凸部151が形成された凹凸状の部位である。
凸部151は、断面形状が三角形状であって縦方向に延びた突条であり、突出方向の先端が尖っている。
差込金具20,21は、図5のように差込部160,161と、補強桟162,163を備えている。
差込部160,161は、図17のように、断面形状が略「コ」字状であり、裏面配置部165と、空間形成部166と、係止片167を備えている。
裏面配置部165は、太陽電池パネル5の裏面側に配置される部位であって、太陽電池パネル5の裏面を支持する裏面支持部でもある。
空間形成部166は、図17のように裏面配置部165と係止片167を所定の間隔を空けて離間させて、裏面配置部165と係止片167に挟まれた空間170を形成する部位である。
空間形成部166の上端部には、裏面配置部165が接続されており、下端部には、係止片167が接続されている。
空間170は、屋根構造1を組み立てたときに、軒棟方向に深さがあり、軒先側の太陽電池モジュール2の棟側枠部15の導電部材26の係合部56を挿入可能な空間である。
係止片167は、本体板部171(対面部)と、折り返し部172(第1導電部,重畳側導電部)を備えている。
本体板部171は、裏面配置部165に対して間隔を空けて対面する対面部であって、空間形成部166から立設された板状の部位である。
本体板部171の長さ(縦方向の長さ)は、太陽電池モジュール2全体の縦辺12又は縦辺13の長さの1/3以上1/2以下であることが好ましい。
折り返し部172は、屋根構造1を組み立てたときに、軒先側の太陽電池モジュール2の導電部材26を押圧する押圧部であり、太陽電池モジュール2の導電部材26との電気的な接点となる導電部でもある。
折り返し部172は、係止片167に弾性を持たせる部位であり、本体板部171とでなす角が鋭角に折り曲げられており、その先端部分近傍が導電部材26と接触可能となっている。すなわち、本体板部171と折り返し部172は、太陽電池パネル5を平面視したときに、重なり部分を持ち、当該重なり部分では、本体板部171と折り返し部172の間に隙間が形成されている。
補強桟162,163は、縦方向Yに延びた長板状の部位であり、長手方向(縦方向Y)の一方の端部に軒先側枠部16と接続可能な軒先側接続部178,179を備えており、長手方向の他方の端部に差込部160,161と接続可能な差込側接続部180,181を備えている。
具体的には、太陽電池パネル5の棟側端部は、図6のように棟側枠部15の保持凹部30に挿入されており、太陽電池パネル5の軒先側端部は、図12のように軒先側枠部16の保持凹部60に挿入されている。
太陽電池パネル5の左側端部の近傍は、左側枠部17の本体部140上に載置されており、太陽電池パネル5の右側端部の近傍は、右側枠部18の骨格部145及び閉塞部146上に載置されている。
軒先側枠部16は、重畳部8と軒先側張出部9bに跨っており、係合部91は重畳部8に位置している。
左側枠部17は、骨格部130の本体部140が重畳部8に位置しており、骨格部130の閉塞部141及び流路形成部131が桁行側張出部9cに位置している。すなわち、導電部138は、桁行側張出部9cに位置している。
右側枠部18は、重畳部8に位置している。すなわち、導電部150は、重畳部8に位置している。
差込金具20,21は、重畳部8に位置している。すなわち、係止片167は、重畳部8に位置している。
軒先側枠部200は、第1太陽電池モジュール2aの軒先側枠部16と同様、屋根構造1を組み立てたときに、太陽電池パネル5の軒先側端部を保持する部位である。
軒先側枠部200は、太陽電池パネル5の軒先側辺11に沿って延びた長尺体であり、図19のように、太陽電池パネル5の軒先側端部を挿入可能な保持凹部201を備えている。
また、軒先側枠部200は、第1骨格部202と、第2骨格部203と、軒先側ガスケット部63を備えている。
第1骨格部202は、第2骨格部203とともに、太陽電池パネル5の軒先側端部を保護する下フレームを構成する部位である。
第1骨格部202は、図19のように第1凹部形成部206を備えている。
第1凹部形成部206は、太陽電池パネル5の軒先側端部と嵌合可能な保持凹部201の一部を構成する部位であり、太陽電池パネル5の軒先側辺11に沿って延びた長尺の部材である。
正面側壁部210は、太陽電池パネル5の正面側の一部を覆う壁部である。正面側壁部210は、端面側壁部211から縦方向Yに延びており、その延び方向の中間部に第1凹溝69を備えている。
端面側壁部211は、太陽電池パネル5の端面側を覆う壁部であり、第2太陽電池モジュール2bの軒先側端部の外観を形成するフロントカバーとして機能する部位である。
端面側壁部211は、図20に示されるように、その高さ方向の中間部に挿通孔212を有している。
挿通孔212は、一時締結要素215を挿通可能な孔であって、厚み方向に貫通した貫通孔である。
第2凹部形成部216は、裏面側壁部78を備えている。
裏面側壁部78は、太陽電池パネル5の裏面側を覆う壁部である。
接続部217は、裏面側壁部78から下方に向けて直立した直立壁部218と、直立壁部218の下端部から所定の角度で傾斜した傾斜壁部219から構成されている。
直立壁部218は、一時締結要素215と締結可能な締結受け部220を備えている。
締結受け部220は、一時締結要素215と係合可能な係合穴であり、直立壁部218の部材厚方向に延びた穴である。
また、第1ガスケット部100は、図20のように、第1骨格部202と一体となって第1分割片207を形成しており、第2ガスケット部101は、第2骨格部203と一体となって第2分割片208を形成している。
また軒先側枠部200は、第1実施形態の軒先側枠部16と同様、軒先側張出部9bに位置している。
瓦部材300は、図21のように、ある程度厚みがあって、平面視略四角形状をしている。
瓦部材300は、棟方向端部に屋根下地301に対して固定するための固定孔310を備えている。固定孔310は、部材厚方向に貫通した貫通孔であり、締結要素305を挿通可能となっている。
軒先金具302は、一枚の板材を折り曲げ加工して形成されたものである。
軒先金具302は、図22のように、第1板部311と、接続板部312と、第2板部313から構成されている。
第1板部311は、屋根下地301に取り付ける取付部であり、固定孔315と、切り欠き部316を備えている。
接続板部312は、その一部が切り起こされて切り起こし部317が形成されている。すなわち、接続板部312は、切り起こし部317によって、厚み方向に貫通した貫通孔318が形成されている。
切り起こし部317は、第1板部311と同一平面を形成し、面一となっている。
貫通孔318は、雨水等を逃がす雨逃がし孔である。
第2板部313は、太陽電池モジュール2の係合部91と係合可能な係合片である。
第2板部313は、第1板部311よりも高い位置にあって、接続板部312を介して第1板部311と段状に連続している。
中間取付金具303は、瓦部材300に対して一体的に取り付ける部材であり、第1板部330と、接続板部331と、第2板部332(金具側張出部)を備えている。
第1板部330は、瓦部材300に取り付ける取付部であり、取付孔333を備えている。
取付孔333は、部材厚方向に貫通した貫通孔であり、締結要素305を挿通可能となっている。
接続板部331は、第1板部330の端部と第2板部332の端部を接続する板部であって、第1板部330と第2板部332との間に段差を形成する部位である。
第2板部332は、太陽電池モジュール2の差込金具20,21と係合可能な係合片である。
第2板部332は、第1板部330よりも低い位置にあって、接続板部331を介して第1板部330と段状に連続している。
瓦桟306は、桁行方向に延びる長尺体であり、断面形状が直角三角形状の部材である。
瓦桟306の斜面は、傾斜面の傾斜方向(軒棟方向)に対して交差する方向に向くように設けられている。
瓦棒307は、瓦部材300及び太陽電池モジュール2を支持する部材であり、桁行方向に延びる長尺体である。
瓦棒307は、傾斜方向に所定の間隔を空けて並設されている。
野地板308は、並設された瓦棒307,307の間に配される部材であり、長方形状の板材である。
また、太陽電池モジュール2Aは、図27から読み取れるように、軒先側枠部200の係合部91が軒先金具302の第2板部313と係合しており、棟側枠部15の固定板部40が基礎屋根構造304の瓦棒307上に載置されている。また、締結要素39は、太陽電池モジュール2Aの棟側枠部15の固定板部40の固定孔44を挿通し、瓦棒307に打設されている。
ここで、この位置決めの際には、図28のように、太陽電池モジュール2Aの左側枠部17の導電部138の先端が太陽電池モジュール2Bの右側枠部18の保護層に接触するように太陽電池モジュール2Bを移動させて保護層の一部を削り、導電部150を露出させる。
そして、左側枠部17の導電部138が右側枠部18の導電部150に食い込んだ状態で、釘等の締結要素39によって太陽電池モジュール2Bを基礎屋根構造304に固定する。
一方、桁行方向では、図27(b)のように、太陽電池モジュール2Bは、右側枠部18が太陽電池モジュール2Aの左側枠部17と係合しており、太陽電池モジュール2Aの左側枠部17によって位置決めをされている。
具体的には、太陽電池モジュール2Aの左側枠部17は、側壁形成部137の先端に位置する導電部138が太陽電池モジュール2Bの右側枠部18の骨格部145の下面に位置する導電部150と接触している。太陽電池モジュール2Aの左側枠部17の導電部138の先端部分は、太陽電池モジュール2Bの右側枠部18の導電部150の凸部151,151の間の窪みに挿入されており、導電部150の凸部151と係合している。太陽電池モジュール2Aの左側枠部17は、閉塞部141が太陽電池モジュール2Bの右側枠部18の閉塞部146と当接又は近接しており、流路135の上方が当該閉塞部146によって覆われている。
また、太陽電池モジュール2Bの太陽電池パネル5は、右辺13が太陽電池モジュール2Aの太陽電池パネル5の左辺12と近接しており、右側端面が太陽電池モジュール2Aの太陽電池パネル5の左側端面と対面している。
具体的には、図29(a)のように、二段目の太陽電池モジュール2(2C)を軒先側にスライドさせ、瓦部材300に取り付けられた中間取付金具303及び一段目の太陽電池モジュール2Aの棟側枠部15の一部を差し込んで、基礎屋根構造304の瓦棒307上に載置する。そして、図29(b)のように、この太陽電池モジュール2Cをあらかじめ設置された二段目の瓦部材300に相対的に近接させて太陽電池モジュール2Cを位置決めし、釘等の締結要素39によって太陽電池モジュール2Cを基礎屋根構造304に固定する。
二段目の太陽電池モジュール2Cは、図31のように軒先側枠部16の一部が一段目の太陽電池モジュール2Aの棟側枠部15の正面側壁部35の一部に載置されている。また、右側の差込金具21の差込部161が中間取付金具303の第2板部332と係合しており、左側の差込金具20の差込部160が一段目の太陽電池モジュール2Aの棟側枠部15の係合部56と係合している。
中間取付金具303の第2板部332の挿入方向先端部は、右側の差込金具21の差込部161の空間形成部166まで至っておらず、中間取付金具303の第2板部332の先端と差込部161の空間形成部166の間に隙間がある。すなわち、中間取付金具303の第2板部332の挿入方向の投影面上には、軒棟方向への調整可能な調整空間185が形成されている。
一段目の太陽電池モジュール2Aの棟側枠部15の係合部56の挿入方向先端部は、図31のように、左側の差込金具20の差込部160の空間形成部166まで至っておらず、太陽電池モジュール2Aの棟側枠部15の係合部56の挿入方向先端部と、差込部160の空間形成部166の間に隙間がある。すなわち、太陽電池モジュール2Aの棟側枠部15の係合部56の挿入方向の投影面上には、軒棟方向への調整可能な調整空間186が形成されている。
二段目の太陽電池モジュール2Cは、基礎屋根構造304の瓦棒307上に載置されている。また、締結要素39は、太陽電池モジュール2Cの棟側枠部15の固定板部40の固定孔44を挿通し、瓦棒307に打設されている。
二段目の太陽電池モジュール2Cの第1骨格部61の雪止め部66及び端面側壁部68と第2骨格部62のカバー部76は、一段目の瓦部材300及び太陽電池モジュール2Aから露出しており、二段目の太陽電池モジュール2Cの軒先側の外観を構成している。
二段目の太陽電池モジュール2Dは、右側の差込金具21の差込部161が、一段目の太陽電池モジュール2Aの棟側枠部15の係合部56と係合しており、左側の差込金具20の差込部160が、一段目の太陽電池モジュール2Bの棟側枠部15の係合部56と係合している。
また、二段目の太陽電池モジュール2Dは、基礎屋根構造304の瓦棒307上に載置されている。また、締結要素39は、太陽電池モジュール2Dの棟側枠部15の固定板部40の固定孔44を挿通し、瓦棒307に打設されている。
具体的には、太陽電池モジュール2Cの左側枠部17は、側壁形成部137の先端に位置する導電部138が太陽電池モジュール2Dの右側枠部18の骨格部145の下面に位置する導電部150と接触している。太陽電池モジュール2Cの左側枠部17の導電部138の先端部分は、太陽電池モジュール2Dの右側枠部18の導電部150の凸部151,151の間の窪みに挿入されており、導電部150の凸部151と係合している。太陽電池モジュール2Cの左側枠部17は、閉塞部141が太陽電池モジュール2Dの右側枠部18の閉塞部146と当接又は近接しており、流路135の上方が当該閉塞部146によって覆われている。
また、太陽電池モジュール2Dの太陽電池パネル5は、右辺13が太陽電池モジュール2Cの太陽電池パネル5の左辺12と近接しており、右側端面が太陽電池モジュール2Cの太陽電池パネル5の左側端面と対面している。
すなわち、太陽電池モジュール2は、上記したように軒先側枠部16が複数に分割可能となっており、使用済みの太陽電池パネル5を新品の太陽電池パネル5に交換する際には、図33のように一時締結要素70を挿通孔71及び締結受け部82から取り外し、図11のように、第2骨格部62及び第2ガスケット部101からなる第2分割片23から第1骨格部61及び第1ガスケット部100からなる第1分割片22を取り外す。そうすると、使用済みの太陽電池パネル5の軒先側端面は、外部に露出し、使用済み太陽電池パネル5は、軒棟方向に開放されて軒先側に移動可能となるので、軒先側に使用済み太陽電池パネル5を棟側枠部15から引き抜く。
そして、新品の太陽電池パネル5を棟側枠部15の保持凹部30内に差し込み、一時締結要素70によって第2分割片23に第1分割片22を取り付ける。こうすることによって、新品の太陽電池パネル5は、棟側端部が棟側枠部15の保持凹部30に保持され、軒先側端部が軒先側枠部16の保持凹部60に保持されて基礎屋根構造304に固定される。
そして、新品の太陽電池パネル5を棟側枠部15の保持凹部30内に差し込み、一時締結要素215によって第2分割片208に第1分割片207を取り付ける。こうすることによって、新品の太陽電池パネル5は、棟側端部が棟側枠部15の保持凹部30に保持され、軒先側端部が軒先側枠部200の保持凹部201に保持されて基礎屋根構造304に固定される。
具体的には、図34(a)のように、基礎屋根構造304の水平面に対する傾斜角度θが小さい場合には、差込金具21(差込金具20)の係合部56への差込長さSを長くして、図35(a)のように、軒先側の太陽電池モジュール2Cと棟側の太陽電池モジュール2Eの重なり幅Tを大きくし、屋根構造1を鉛直方向からみたときの太陽電池パネル5の露出部分の軒棟方向の長さDを調整する。一方、図34(b)のように、基礎屋根構造304の傾斜角度θが大きい場合には、差込金具21(差込金具20)の係合部56への差込長さSを短くして、図35(b)のように、軒先側の太陽電池モジュール2Cと棟側の太陽電池モジュール2Eの重なり幅Tを小さくし、屋根構造1を鉛直方向からみたときの太陽電池パネル5の露出部分の軒棟方向の長さDを調整する。
また、基礎屋根構造304の勾配にかかわらず、同一の保持部材6で屋根下地301に設置できるため、屋根構造1を構成する太陽電池モジュール2を統一化することができ、製造コストを低減できる。
さらに、屋根構造1を構成する太陽電池モジュール2を統一化することができるため、従来のように、基礎屋根構造304の勾配に合わない太陽電池モジュールを現場に納入してしまうおそれがない。
また、太陽電池モジュール2Aは、図27(b)のように左側枠部17の導電部138が桁行方向に隣接する太陽電池モジュール2Bの右側枠部18の導電部150と接触しており、保持部材6が桁行方向に隣接する太陽電池モジュール2Bの保持部材6と電気的に接続されている。すなわち、別途配線部材を用いずとも、太陽電池モジュール2Aで帯電した電荷を太陽電池モジュール2Bに逃がすことができるので、従来に比べて施工性が良好で、設置作業の簡素化が可能であり、さらにコストの低減も可能である。
このように、この太陽電池モジュール2間を接地する構造(接地構造)を使用すれば、屋根構造1の一の太陽電池モジュール2の太陽電池パネル5が放電して保持部材6に電荷が帯電したとしても、各太陽電池モジュール2に電荷を逃がすことができる。そのため、屋根構造1を構成するいずれかの太陽電池モジュール2の保持部材6を大地接地等することによって、各太陽電池モジュール2の保持部材6を介して接地することが可能である。それ故に、安全性が高い屋根構造となる。
同様に、第1実施形態の太陽電池モジュール2によれば、第2骨格部62に第2凹溝79が設けられ、第2ガスケット部101に第2凸条部117が設けられ、これら第2凹溝79と第2凸条部117が嵌合して一体となり、第2分割片23を形成しているため、軒先側枠部16を組み立てる際に、第2ガスケット部101が第2骨格部62から外れにくく、軒先側枠部16の組み立てが容易である。
また、雪止め部66が分割片22の一部を構成するため、軒先側枠部16の組み立てと同時に雪止め部66の設置が可能であり、現場での雪止め金具を設置する作業が不要となる。そのため、従来に比べて施工性が良好で作業性の簡素化できる。
同様に、軒先側枠部16において、互いに嵌合する第2凸条部117及び第2凹溝79の長さが太陽電池パネル5の軒先側辺11の1/3以上であるため、太陽電池パネル5の軒先側端面に雨水が至りにくく、太陽電池パネル5の軒先側端面からの雨水の浸入による故障等がより生じにくい。
また、第2実施形態の太陽電池モジュール402には、第1実施形態の太陽電池モジュール2と同様、2種類の保持部材403a,403bが採用されており、図41,図50から読み取れるように、雪止め機能がある第1太陽電池モジュール402aと、雪止め機能がない第2太陽電池モジュール402bがある。
重畳部411は、太陽電池パネル5と厚み方向に重なる部位であり、受光面7を平面視したときに、太陽電池パネル5で隠れる部位である。
棟側張出部412a(軒棟側張出部)は、太陽電池パネル5の棟側辺10(棟側の辺)から張り出した部位である。
軒先側張出部412b(軒棟側張出部)は、太陽電池パネル5の軒先側辺11(軒先側の辺)から張り出した部位である。
桁行側張出部412cは、太陽電池パネル5の左側辺12から張り出した部位である。
保持本体部420は、図42のように、太陽電池パネル5の軒側端部を挿入可能な保持凹部422を備えた部位であり、骨格部423と、棟側ガスケット部28を備えている。
骨格部423は、太陽電池パネル5の棟側端部を保護する上フレームであり、導電体たる芯部材の表面に当該導電体よりも電気伝導率が低い保護層がコーティングされたものである。具体的には、骨格部423は、アルミニウム製の引き抜き材の表面にアルマイト処理を行って形成されている。
凹部形成部425は、図42のように太陽電池パネル5の棟側端部と嵌合可能な保持凹部422を形成する部位である。
保持凹部422は、太陽電池パネル5の棟側辺10に沿って延びた凹状の部位であり、太陽電池パネル5を保持する部位である。
正面側壁部430は、太陽電池パネル5の正面側を覆う壁部である。
接続壁部431は、正面側壁部430の棟側端部と裏面側壁部432の棟側端部を接続する壁部である。接続壁部431は、裏面側壁部432の棟側端部から太陽電池パネル5の受光面7に対して直交する方向に立設されており、その立設方向の上端部に正面側壁部430の棟側端部が接続されている。
裏面側壁部432は、太陽電池パネル5の裏面側を覆う壁部である。
裏面側壁部432は、接続壁部431から正面側壁部430と同一方向に延設され、正面側壁部430と厚み方向に所定の間隔を空けて対面するように配されている。
固定部426は、複数の固定孔436と、複数の取付穴437を備えている。
固定孔436は、締結要素39によって屋根下地301の瓦棒307に対して固定するための貫通孔であり、締結要素39を挿通可能となっている。
固定孔436は、天面から部材厚方向に深さを持っており、横方向に所定の間隔を空けて並設されている。
取付穴437は、天面から部材厚方向に深さを持っており、横方向Xに所定の間隔を空けて並設されている。
取付穴437は、固定部426の棟側端部近傍に設けられており、固定孔436よりも棟側に位置している。
連結壁部427は、図43のように、裏面側壁部432の軒先側端部から下方に向けて折り曲げられた板状部位である。連結壁部427は、横方向に延びており、その中間部に締結要素504によって補強桟410を取り付けるための固定穴428を備えている。
固定穴428は、図41から読み取れるように、締結要素504によって補強桟410を固定するための有底穴又は貫通孔であり、締結要素504と係合可能となっている。
締結要素504は、公知の締結要素であり、本実施形態では、ネジである。
取付板部440は、図42から読み取れるように、複数の固定孔445と、複数の取付孔446を備えている。
固定孔445は、図42(b)のように固定部426の固定孔436と対をなす孔であって、組み立てたときに固定孔436と連通孔を形成する孔である。すなわち、固定孔445は、締結要素39によって屋根下地301の瓦棒307に対して固定するための貫通孔であり、締結要素39を挿通可能となっている。
また、固定孔445は、取付板部440の長手方向(横方向X)に所定の間隔を空けて並設されている。
また、取付孔446は、取付板部440の長手方向(横方向)に所定の間隔を空けて並設されている。
取付孔446は、図44に示されるように、取付板部440の棟側端部近傍に設けられており、固定孔445よりも棟側に位置している。
係合板部442は、図44のように立壁部441の上端部から軒先側の延びた板部であり、立壁部441を介して取付板部440と段状に連続している。
本体板部450は、横長長方形状の板部であり、軒先側端部が折り返されて他の部分に比べて肉厚となった肉厚部459を形成している。
左側接続部451は、本体板部450に対して段状に連続し、本体板部450に対して片持ち状に支持される接続片453を備えている。
接続片453は、平面視したときに本体板部450から横方向Xの外側に張り出しており、その張出方向の端部から基端側に延びた切り欠き部455を備えている。
切り欠き部455は、図55のように一時締結要素456の一部を挿入可能な切り欠きであり、一時締結要素456の挿入部分に沿った円弧状の切り欠きである。
右側接続部452は、接続穴454を備えている。
接続穴454は、本体板部450の天面から部材厚方向に深さをもった貫通孔又は有底穴であり、一時締結要素456の一部と係合可能な係合穴である。
一時締結要素456は、公知の一時締結要素であり、破壊せずに締結及び締結解除ができるものである。
また、取付板部440の固定孔445は、図42(b)のように、固定孔436と連通孔を形成しており、当該連通孔は、締結要素39を挿入可能となっている。
導電部材421の係合板部442は、図42から読み取れるように、保持本体部420の正面側壁部430に対して上方に位置しており、保持本体部420の正面側壁部430との間に挿入空間435を形成している。
挿入空間435は、棟側が立壁部441によって閉塞され、軒先側が開放された空間である。すなわち、挿入空間435は、図58のように、保持凹部422と同一方向に開放しており、軒先側から軒先側枠部406の係合部472を挿入可能となっている。
軟質ガスケット部46は、硬質ガスケット部45の端面側緩衝部49と骨格部423の接続壁部431との間に位置し、骨格部423の壁部430,432と対面して面接触している。
また、軒先側枠部406は、図46のように、複数の分割片22,458に分割可能であり、第1骨格部61と、第2骨格部462と、軒先側ガスケット部63と、導電部材463,464(第1導電部)を備えている。
接続部471は、図46のように、張出方向に対して直交方向に一時締結要素70と締結可能な締結受け部82を備えている。
間隔維持壁部473は、板状の壁部であり、壁部95を介して裏面側壁部78と段状に連続している。
間隔維持壁部473の下面には、横方向に延びたリブ92が形成されており、当該リブ92によって横方向Xの剛性が補強されている。
また、間隔維持壁部473は、図41のように横方向Xの中間部に締結要素505と締結可能な固定穴474を備えている。
固定穴474は、締結要素505によって補強桟410を固定するための有底穴又は貫通孔であり、締結要素505と係合可能となっている。
取付壁部475は、間隔維持壁部473と係合壁部476を接続する壁部であり、間隔維持壁部473と係合壁部476は、取付壁部475を介して段状に連続している。
取付壁部475は、横方向Xの両端部の近傍に取付穴477,478が設けられている。
取付穴477,478は、導電性をもつ締結要素490,491によって、導電部材463,464を取り付け可能な有底穴又は貫通孔であり、締結要素490,491と係合可能となっている。
上板部480は、取付壁部475の下端部と接続され、取付壁部475を介して間隔維持壁部473と段状に連続する板状部位である。
接続板部481は、上板部480の棟側端部と、下板部482の棟側端部を接続する部位であり、上板部480と下板部482との間隔を所定の間隔に維持する部位である。接続板部481の軒先側の面は、図47のように、取付壁部475の軒先側の面と同一平面を形成し、面一となっている。
下板部482は、上板部480に対して下方に位置し、上板部480と挿入空間483を挟んで上下方向に対面する板状部位である。
導電部材463,464は、一枚の金属薄板を折り曲げ加工して形成される部材であり、取付板部485と、弾性板部486を備えている。
取付板部485は、第2骨格部462に取り付けるための板部であり、横方向Xの両端部の近傍に取付穴487,488が設けられている。
取付穴487,488は、図45から読み取れるように、導電性をもつ締結要素490,491によって、第2骨格部462に対して取り付け可能な貫通孔であり、締結要素490,491を挿通可能となっている。
締結要素490,491は、導電性をもつ締結要素であり、本実施形態ではネジである。
接続板部495は、取付板部485の下端部から棟側に折り曲げられた部位であり、折り返し部496を片持ち状に支持する部位である。
折り返し部496は、接続板部495の棟側端部から折り返され、さらにその折り返し部分が山なり状に折り曲げられた部位であり、押圧部497を備えている。
太陽電池パネル5を基準として接続部471の外側面は、雪止め部66及び端面側壁部68の外側面と同一平面を形成し、面一となっている。
補強桟410は、長尺状の桟本体500と、その長手方向の一方の端部に棟側枠部405と接続可能な棟側接続部503を備え、その長手方向の他方の端部に軒先側枠部406と接続可能な軒先側接続部502を備えている。
棟側接続部503は、桟本体500に対して直立した立壁部であって、固定孔506を有している。
固定孔506は、締結要素504によって棟側枠部405に固定するための貫通孔であり、締結要素504を挿通可能となっている。
軒先側接続部502は、桟本体500の厚み方向に貫通した固定孔507を備えている。
固定孔507は、締結要素505によって軒先側枠部406に固定するための貫通孔であり、締結要素505を挿通可能となっている。
太陽電池パネル5の左側端部の近傍は、左側枠部407の本体部140上に載置されており、太陽電池パネル5の右側端部の近傍は、右側枠部408の骨格部145及び閉塞部146上に載置されている。
軒先側枠部406は、重畳部411と軒先側張出部412bに跨っており、係合部472は重畳部411に位置している。また、導電部材463,464は、重畳部411に位置している。すなわち、押圧部497は重畳部411に位置している。
補強桟410は、重畳部411に位置している。
軒先側枠部550は、第1太陽電池モジュール402aの軒先側枠部406と同様、屋根構造1を組み立てたときに、太陽電池パネル5の軒先側端部を保持する部位である。
軒先側枠部550は、太陽電池パネル5の軒先側辺11に沿って延びた長尺体であり、太陽電池パネル5の軒先側端部を挿入可能な保持凹部201を備えている。
また、軒先側枠部550は、図51のように、第1骨格部202と、第2骨格部553と、軒先側ガスケット部63を備えている。
第2骨格部553は、第2凹部形成部216と、接続部217と、固定部468を備えている。
また、第1ガスケット部100は、第1骨格部202と一体となって第1分割片555を形成しており、第2ガスケット部101は、第2骨格部553と一体となって第2分割片556を形成している。
また、太陽電池モジュール402Aは、図54のように、軒先側枠部550の係合部472及び導電部材464が軒先金具302の第2板部313と係合している。具体的には、軒先側枠部550の係合部472の挿入空間483内に軒先金具302の第2板部313が導電部材464を押圧しながら挿入され、導電部材464の押圧部497は、その復元力によって第2板部313を係合部472の下板部482側に押圧している。
また、棟側枠部405の固定部426が基礎屋根構造304の瓦棒307上に載置されており、締結要素39は、太陽電池モジュール402Aの棟側枠部405の固定部426の固定孔436及び導電部材421の固定孔445を挿通し、瓦棒307に打設されている。
太陽電池モジュール402Bは、棟側枠部405の固定部426が基礎屋根構造304の瓦棒307上に載置されている。また、締結要素39は、太陽電池モジュール402Bの棟側枠部405の固定部426の固定孔436及び導電部材421の固定孔445を挿通し、瓦棒307に打設されている。
一方、桁行方向では、太陽電池モジュール402Aの左側枠部407は、閉塞部141が桁行方向に隣接する他の太陽電池モジュール402Bの右側枠部408の閉塞部146と当接又は近接しており、流路135の上方が当該閉塞部146によって覆われている。
太陽電池モジュール402Aの導電部材421の左側接続部451は、図55から読み取れるように、桁行方向に隣接する他の太陽電池モジュール402Bの導電部材421の右側接続部452と接続されており、太陽電池モジュール402Aの導電部材421と他の太陽電池モジュール402Bの導電部材421は電気的に接続されて同電位となっている。
具体的には、太陽電池モジュール402Aの導電部材421の左側接続部451の接続片453は、太陽電池モジュール402Bの導電部材421の右側接続部452上を覆っており、平面視したときに、切り欠き部455が右側接続部452の接続穴454と重なっている。そして、左側接続部451の切り欠き部455と右側接続部452の接続穴454に跨って一時締結要素456が挿入され、左側接続部451と右側接続部452が一体となっている。
具体的には、図56(a)のように、二段目の太陽電池モジュール402C(402)の軒先側枠部406を瓦部材300に取り付けられた中間取付金具303及び一段目の太陽電池モジュール402Aの棟側枠部405に引っかけて棟側に移動させ、基礎屋根構造304の瓦棒307上に載置する。そして、図56(b)のように、この太陽電池モジュール402Cをあらかじめ設置された二段目の瓦部材300に相対的に近接させて太陽電池モジュール402Cの位置決めをし、釘等の締結要素39によって太陽電池モジュール402Cを基礎屋根構造304に固定する。
二段目の太陽電池モジュール402Cは、図57,図58から読み取れるように、軒先側枠部406の係合部472が中間取付金具303の第2板部332及び一段目の太陽電池モジュール402Aの棟側枠部405の導電部材421と係合している。
具体的には、二段目の太陽電池モジュール402Cは、中間取付金具303の第2板部332を導電部材464の押圧部497と係合部472の下板部482の間に通過させ、挿入空間483内に進入させている。すなわち、導電部材464の押圧部497は、中間取付金具303の第2板部332によって押圧されて弾性変形し、その弾性復元力によって、中間取付金具303の第2板部332を下方に向けて押圧している。導電部材464の押圧部497と中間取付金具303の第2板部332との接触部位は、二段目の太陽電池モジュール2Cの受光面7の天地方向の投影面上に位置している。
また、二段目の太陽電池モジュール402Cは、図58のように、一段目の太陽電池モジュール402Aの導電部材421の係合板部442を導電部材463の押圧部497と係合部472の下板部482の間に通過させ、挿入空間483内に進入させている。すなわち、導電部材463の押圧部497は、導電部材421の係合板部442によって押圧されて弾性変形し、その弾性復元力によって、導電部材421の係合板部442を下方に向けて押圧している。
導電部材463の押圧部497と導電部材421の係合板部442との接触部位は、二段目の太陽電池モジュール402Cの受光面7の天地方向の投影面上に位置している。
二段目の太陽電池モジュール402Cは、基礎屋根構造304の瓦棒307上に載置されている。また、締結要素39は、太陽電池モジュール402Cの棟側枠部405の固定部426の固定孔436及び導電部材421の固定孔445を挿通し、瓦棒307に打設されている。
二段目の太陽電池モジュール402Dは、軒先側枠部406の係合部472が一段目の太陽電池モジュール402A,402Bの棟側枠部405,405の導電部材421,421のそれぞれと係合している。
具体的には、二段目の太陽電池モジュール402Dは、一段目の太陽電池モジュール402Aの導電部材421の係合板部442を導電部材464の押圧部497と係合部472の下板部482の間に通過させ、挿入空間483内に進入させている。すなわち、導電部材464の押圧部497は、導電部材421の係合板部442によって押圧されて弾性変形し、その弾性復元力によって、導電部材421の係合板部442を下方に向けて押圧している。導電部材464の押圧部497と導電部材421の係合板部442との接触部位は、二段目の太陽電池モジュール402Dの受光面7の天地方向の投影面上に位置している。
同様に、二段目の太陽電池モジュール402Dは、一段目の太陽電池モジュール402Bの導電部材421の係合板部442を導電部材463の押圧部497と係合部472の下板部482の間に通過させ、挿入空間483内に進入させている。すなわち、導電部材463の押圧部497は、導電部材421の係合板部442によって押圧されて弾性変形し、その弾性復元力によって、導電部材421の係合板部442を下方に向けて押圧している。導電部材463の押圧部497と導電部材421の係合板部442との接触部位は、二段目の太陽電池モジュール402Dの受光面7の天地方向の投影面上に位置している。
また、二段目の太陽電池モジュール402Dは、基礎屋根構造304の瓦棒307上に載置されている。また、締結要素39は、太陽電池モジュール402Dの棟側枠部405の固定部426の固定孔436及び導電部材421の固定孔445を挿通し、瓦棒307に打設されている。
太陽電池モジュール402Cの左側枠部407は、閉塞部141が太陽電池モジュール402Dの右側枠部408の閉塞部146と当接又は近接しており、流路135の上方が当該閉塞部146によって覆われている。
また、例えば、切り欠き部58,59を分割片23に設ける代わりに、切り欠き部64がない第2分割片23を第1分割片22の横方向Xの両端部まで設置せず、第1分割片22上に第2分割片23が設けられていない通水口561,562を形成する。そして、桁行方向に隣接する太陽電池モジュール2,2の通水口561,562を重ねて通水路563を形成してもよい。
例えば、図63のように、左側枠部17の導電部138は、右側枠部18への近接方向(桁行方向)にジグザグ状の凹凸が形成されていてもよいし、右側枠部18への近接方向に対して直交方向(軒棟方向)にジグザグ状の凹凸が形成されていてもよい。
同様に上記した第1実施形態では、右側枠部18の導電部150は、左側枠部17への近接方向(桁行方向)にジグザグ状の凹凸を備えていたが、本発明はこれに限定されるものではない。右側枠部18の導電部150は、例えば、左側枠部17への近接方向に対して直交方向(軒棟方向)にジグザグ状の凹凸を備えていてもよい。
2a,402a 第1太陽電池モジュール
2b,402b 第2太陽電池モジュール
5 太陽電池パネル
6a,6b,403a,403b 保持部材
8,411 重畳部
9a,412a 棟側張出部(軒棟側張出部)
9b,412b 軒先側張出部(軒棟側張出部)
10 棟側辺(棟側の一辺)
11 軒先側辺(軒先側の一辺)
15 棟側枠部
16 軒先側枠部
17 左側枠部
18 右側枠部
56 係合部(第2導電部,張出側導電部,棟側係合片)
91 係合部(軒先側係合片)
136 底面形成部(延伸部)
137 側壁形成部(立上部)
138 導電部(第4導電部,張出側導電部)
150 導電部(第3導電部,重畳側導電部)
171 本体板部(対面部)
172 折り返し部(第1導電部,重畳側導電部)
301 屋根下地
421 導電部材(第2導電部)
442 係合板部(棟側係合片)
451 左側接続部(第4導電部)
452 右側接続部(第3導電部)
463,464 導電部材(第1導電部)
472 係合部
Claims (12)
- 屋根下地に対して複数の太陽電池モジュールを少なくとも屋根の軒棟方向に配置する太陽電池モジュールの接地構造であって、
前記太陽電池モジュールは、太陽電池パネルと、前記太陽電池パネルを保持する保持部材とを含み、
前記保持部材は、前記太陽電池パネルを平面視したときに、前記太陽電池パネルと重なる重畳部と、前記太陽電池パネルから軒棟方向に張り出した軒棟側張出部を有し、
前記重畳部は、第1導電部を含み、
前記軒棟側張出部は、第2導電部を含み、
一の太陽電池モジュールの軒棟側張出部の第2導電部は、軒棟方向に隣接する他の太陽電池モジュールの重畳部の第1導電部と接触していることを特徴とする太陽電池モジュールの接地構造。 - 前記重畳部は、前記太陽電池パネルの裏面側に位置する裏面配置部と、前記裏面配置部に対して間隔を空けて対面する対面部を含み、
前記対面部は、前記第1導電部を備えており、
一の太陽電池モジュールの軒棟側張出部は、軒棟方向に隣接する他の太陽電池モジュールの裏面配置部と対面部の間の空間に進入していることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池モジュールの接地構造。 - 一の太陽電池モジュールの軒棟側張出部の第2導電部は、前記軒棟方向に隣接する他の太陽電池モジュールの対面部の第1導電部によって押圧されていることを特徴とする請求項2に記載の太陽電池モジュールの接地構造。
- 前記太陽電池パネルは、屋根の軒棟方向に対向する二辺を有し、
前記保持部材は、前記太陽電池パネルの棟側の一辺を保護する棟側枠部と、前記太陽電池パネルの軒先側の一辺を保護する軒先側枠部を有し、
前記棟側枠部は、前記第2導電部を備えた棟側係合片を含み、
前記軒先側枠部は、前記第1導電部を備えた軒先側係合片を含み、
軒先側の太陽電池モジュールの棟側枠部の棟側係合片は、棟側の太陽電池モジュールの軒先側枠部の軒先側係合片と係合しており、棟側の太陽電池モジュールの受光面に対して直交する方向への棟側の太陽電池モジュールの移動を制限していることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の太陽電池モジュールの接地構造。 - 屋根下地に対して複数の太陽電池モジュールを屋根の桁行方向にも配置するものであり、
前記棟側枠部は、前記太陽電池パネルの棟側の一辺に沿って延びるものであり、
前記棟側枠部は、その長手方向の一方の端部に第3導電部が設けられ、他方の端部に第4導電部が設けられるものであり、
一の太陽電池モジュールの第3導電部は、桁行方向に隣接する他の太陽電池モジュールの第4導電部と接触していることを特徴とする請求項4に記載の太陽電池モジュールの接地構造。 - 屋根下地に対して複数の太陽電池モジュールを屋根の桁行方向にも配置するものであり、
前記保持部材は、前記太陽電池パネルを平面視したときに、前記太陽電池パネルから桁行方向に張り出した桁行側張出部を有し、
前記重畳部は、第3導電部を含み、
前記桁行側張出部は、第4導電部を含み、
一の太陽電池モジュールの桁行側張出部の第4導電部は、前記桁行方向に隣接する他の太陽電池モジュールの重畳部の第3導電部と接触していることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の太陽電池モジュールの接地構造。 - 前記桁行側張出部は、前記重畳部から桁行方向に延びた延伸部と、前記延伸部から立ち上がった立上部を有し、
前記一の太陽電池モジュールの立上部は、その先端に前記第4導電部が形成されて尖っており、
一の太陽電池モジュールの桁行側張出部の第4導電部の一部は、前記桁行方向に隣接する他の太陽電池モジュールの重畳部の第3導電部に食い込んでいることを特徴とする請求項6に記載の太陽電池モジュールの接地構造。 - 前記第4導電部は、前記立上部と別部材であって、前記立上部の先端に被さっていることを特徴とする請求項7に記載の太陽電池モジュールの接地構造。
- 屋根下地に対して複数の太陽電池モジュールを配置する太陽電池モジュールの接地構造であって、
前記太陽電池モジュールは、太陽電池パネルと、前記太陽電池パネルを保持する保持部材とを含み、
前記保持部材は、前記太陽電池パネルを平面視したときに、前記太陽電池パネルと重なる重畳部と、前記太陽電池パネルから張り出した張出部を有し、
前記重畳部は、重畳側導電部を含み、
前記張出部は、張出側導電部を含み、
一の太陽電池モジュールの張出部の張出側導電部は、隣接する他の太陽電池モジュールの重畳部の重畳側導電部と接触していることを特徴とする太陽電池モジュールの接地構造。 - 屋根下地に対して他の太陽電池モジュールとともに屋根の軒棟方向に配置する太陽電池モジュールであって、
前記太陽電池モジュールは、太陽電池パネルと、前記太陽電池パネルを保持する保持部材とを含み、
前記保持部材は、前記太陽電池パネルを平面視したときに、前記太陽電池パネルと重なる重畳部と、前記太陽電池パネルから軒棟方向に張り出した軒棟側張出部を有し、
前記重畳部は、第1導電部を含み、
前記軒棟側張出部は、第2導電部を含み、
軒棟側張出部の第2導電部は、屋根下地に配置した状態において、軒棟方向に隣接する他の太陽電池モジュールの重畳部の第1導電部と接触していることを特徴とする太陽電池モジュール。 - 屋根下地に対して複数の太陽電池モジュールを屋根の軒棟方向に敷設する太陽電池モジュールの接地方法であって、
前記太陽電池モジュールは、太陽電池パネルと、前記太陽電池パネルを保持する保持部材とを含み、
前記保持部材は、前記太陽電池パネルを平面視したときに、前記太陽電池パネルと重なる重畳部と、前記太陽電池パネルから軒棟方向に張り出した軒棟側張出部を有し、
前記重畳部は、前記太陽電池パネルの裏面側に位置する裏面配置部と、前記裏面配置部に対して間隔を空けて対面する対面部を含み、
前記対面部は、弾性変形可能であって、第1導電部を備えており、
前記軒棟側張出部は、第2導電部を含み、
一の太陽電池モジュールの軒棟側張出部を軒棟方向に隣接する他の太陽電池モジュールの対面部に接触させながら、裏面配置部と対面部の間の空間に進入させ、前記一の太陽電池モジュールの軒棟側張出部の第2導電部を前記他の太陽電池モジュールの対面部の第1導電部と接触させることを特徴とする太陽電池モジュールの接地方法。 - 屋根下地に対して複数の太陽電池モジュールを屋根の桁行方向に敷設する太陽電池モジュールの接地方法であって、
前記太陽電池モジュールは、太陽電池パネルと、前記太陽電池パネルを保持する保持部材とを含み、
前記保持部材は、前記太陽電池パネルを平面視したときに、前記太陽電池パネルと重なる重畳部と、前記太陽電池パネルから桁行方向に張り出した桁行側張出部を有し、
前記重畳部は、導電体の表面に保護層が被覆したものであり、
前記桁行側張出部は、前記重畳部から桁行方向に延びた延伸部と、前記延伸部から立ち上がった立上部を有し、
前記立上部は、その先端に第4導電部が形成されて尖っており、
前記一の太陽電池モジュールの立上部の先端を、前記桁行方向に隣接する他の太陽電池モジュールの重畳部の保護層に接触させながら、他の太陽電池モジュールに対して相対的に移動させて保護層の一部を削り、前記一の太陽電池モジュールの第4導電部と、前記他の太陽電池モジュールの導電体を接触させることを特徴とする太陽電池モジュールの接地方法。
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JP2016094701A JP6762135B2 (ja) | 2016-05-10 | 2016-05-10 | 太陽電池モジュールの接地構造 |
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