JP6334117B2 - 屋根の棟構造 - Google Patents

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本発明は、屋根の棟構造に関する。
従来、棟瓦を設けた屋根の棟構造が提案されている(例えば、特許文献1参照)。図24に示されている棟構造は、脚部材1と、受け部材2と、支持部材3と、棟瓦4とを備えて形成されている。
脚部材1は、棟において、野地板5に取り付けられている。脚部材1はその上端が屋根瓦6の上面よりも上側に突出している。また複数の脚部材1が棟の長手方向に沿って並べて設けられている。
受け部材2は長尺の角材で形成されている。受け部材2は脚部材1の上端に取り付けられている。また受け部材2は複数の脚部材1に架け渡して設けられており、棟の略全長に亘って配置することができる。
支持部材3は受け部材2に取り付けられている。支持部材3は二個一組で構成されており、受け部材2の一方の側面と他方の側面に支持部材3が一つずつ設けられている。また支持部材3には屋根瓦6の上面の上方に位置する支持部91が設けられている。また支持部材3には受け部材2の上面に引っ掛けられる引っ掛け片90が設けられている。
棟瓦4はシェル構造からなる曲面板で形成されている。棟瓦4は受け部材2及び支持部材3の上方を覆うように設けられている。また棟瓦4の頂部の下面は、受け部材2の上面の引っ掛け片90の上に載せられて接触保持されている。また棟瓦4の両側の下端は、支持部91の上に載せられている。そして、釘等の固定具7が棟瓦4の頂部を貫通して受け部材2に打ち込まれることにより、棟瓦4が固定されて取り付けられている。
特開平5−133043号公報
しかし、上記の棟構造では、棟瓦4の頂部の下面が受け部材2の上面に引っ掛けられた引っ掛け片90に接触保持されているため、受け部材2が上下左右に波打つように配置されて、不陸が生じている場合では、その影響を棟瓦4が受けやすくなり、棟瓦4も上下左右に波打つように配置されて外観が低下するなどの施工不良になる可能性があった。また、高さ寸法の高い棟瓦4を施工する場合、脚部材1の高さ寸法も高くして、棟瓦4の頂部の下面を引っ掛け片90に接触保持させなければならず、脚部材1の取り付けの安定性が低下することがあった。このため棟瓦4の取り付けの安定性も低下するおそれがあった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、棟瓦の施工不良を少なくすることができ、棟瓦の取り付けの安定性を向上させることができる屋根の棟構造を提供することを目的とするものである。
本発明に係る屋根の棟構造は、複数の脚部材と、受け部材と、支持部材と、棟瓦とを備えて形成され、前記複数の脚部材は、棟の頂部を跨ぎ、棟の長手方向に沿って間隔を空けて並べて設けられ、前記受け部材は、長尺の棒材からなり、前記複数の脚部材の上端部に架け渡して設けられ、前記支持部材は、長尺の断面略山型の薄板材からなり、前記受け部材を覆うように取り付けられる取付部と、前記取付部から両方の屋根面の傾斜に沿って延設される支持部とを有し、前記支持部は、急傾斜面と、前記急傾斜面の下端縁に延設される緩傾斜面とを有し、前記棟瓦は、内面が前記支持部材の前記取付部と接触しないように離間し、かつ下端面が前記支持部の前記緩傾斜面の上面直接に載置支持されるよう前記支持部材の上方から設けられ、固定具により前記棟瓦の頂部から前記受け部材に固定されてなることを特徴とするものである。
本発明にあっては、止水部材が、前記棟瓦の下端面の鉛直下方において、前記支持部と前記屋根面との間を塞ぐように弾性的に設けられていることが好ましい。
本発明にあっては、前記棟瓦は、内面が前記支持部材の前記取付部と空間部を形成するよう離間し、かつ下端面が前記支持部に載置支持されるよう前記支持部材の上方から設けられ、固定具により前記棟瓦の頂部から前記空間部を介して前記受け部材に固定されるので、受け部材に不陸が生じても、その影響を棟瓦が受けにくくすることができ、棟瓦の施工不良を少なくすることができる。また高さ寸法の高い棟瓦を施工する場合であっても、脚部材の高さ寸法を高くする必要がなく、棟瓦の取り付けの安定性を向上させることができる。
本発明の実施の形態の一例を示す断面図である。 本発明で用いられる脚部材の一例を示す斜視図である。 本発明で用いられるベース部品の一例を示す斜視図である。 本発明で用いられる受け部品の一例を示す斜視図である。 本発明で用いられる支持部材の一例を示す斜視図である。 本発明で用いられる棟瓦の一例を示す斜視図である。 本発明の実施の形態の施工工程の一例を示す斜視図である。 本発明の実施の形態の施工工程の一例を示す斜視図である。 本発明の実施の形態の施工工程の一例を示す斜視図である。 本発明の実施の形態の施工工程の一例を示す斜視図である。 本発明の実施の形態の施工工程の一例を示す斜視図である。 本発明の実施の形態の施工工程の一例を示す斜視図である。 本発明の実施の形態の施工工程の一例を示す斜視図である。 本発明の実施の形態の施工工程の一例を示す斜視図である。 本発明の実施の形態の施工工程の一例を示す斜視図である。 本発明の実施の形態の一例を示し、(a)〜(d)は概略図である。 本発明の他の実施の形態の一例を示す断面図である。 本発明の他の実施の形態の施工工程の一例を示す斜視図である。 本発明の他の実施の形態の施工工程の一例を示す斜視図である。 本発明の他の実施の形態の施工工程の一例を示す斜視図である。 本発明の他の実施の形態の施工工程の一例を示す斜視図である。 本発明の他の実施の形態の施工工程の一例を示す斜視図である。 本発明の他の実施の形態の施工工程の一例を示す斜視図である。 従来例を示す斜視図である。
以下、本発明を実施するための形態を説明する。
図1に本実施の形態の一例を示す。この屋根の棟構造は平棟(大棟)の構造であり、脚部材1と、受け部材2と、支持部材3と、棟瓦4とを備えて形成されている。
脚部材1は金具等で形成されるものであって、図2に示すように、ベース部品11と受け部品12とで形成されている。
ベース部品11は、図3に示すように、二個の第一連結片111と二個の固定片112と第一結合片113とを有している。二個の第一連結片111は所定の間隔を設けて配置されており、二個の第一連結片111の上端が第一結合片113で結合されている。第一結合片113の前端部は爪部114として形成されている。二個の固定片112は第一連結片111の下端に一つずつ設けられている。固定片112は第一連結片111の下端から側方に向かって下り傾斜するように形成されている。固定片112には厚み方向に貫通する複数の固定孔115が設けられている。
受け部品12は、図4に示すように、二個の第二連結片121と二個の受け片122と二個の取付片123と第二結合片124とを有している。二個の第二連結片121は所定の間隔を設けて配置されており、二個の第二連結片121の前端が第二結合片124で結合されている。第二連結片121には複数の第一スリット125が上下に並べて設けられている。また第二結合片124には複数の第二スリット126が上下に並べて設けられている。二個の受け片122は第二連結片121の上端に一つずつ設けられている。受け片122は第二連結片121の上端から側方に向かって突出して形成されている。二個の取付片123は受け片122の先端に一つずつ設けられている。取付片123は受け片122の先端から上方に向かって突出して形成されている。また取付片123には厚み方向に貫通する複数の取付孔127が設けられている。
そして、ベース部品11と受け部品12とを組み立て脚部材1を形成することができる。この場合、前側から二枚の第一連結片111の間に二枚の第二連結片121を差し込みながら、第一結合片113を一つの第一スリット125に差し込み、さらに爪部114を一つの第二スリット126に差し込む。この後、爪部114を折り曲げて第二スリット126の縁部に引っ掛ける。このようにしてベース部品11と受け部品12とを組み立て一体化して、図2に示す脚部材1を形成することができる。この脚部材1では、第一結合片113を差し込む第一スリット125を選択することにより、ベース部品11に対する受け部品12の取り付け高さを変えることができる。従って、高さの異なる脚部材1を容易に作製することができる。
受け部材2は長尺の角材や角筒などの棒材で形成することができる。受け部材2は木材や金属成形品や樹脂成形品で形成することができる。
支持部材3は長尺の断面略山型の金属成形品や樹脂成形品で形成することができ、例えば、金属製の薄板材を折り曲げ加工して形成することができる。図5に示すように、支持部材3は取付部31と二個の支持部32とを有して形成されている。取付部31は、矩形板状の上片311と二個の矩形板状の側片312とを有して形成されている。上片311は二個の側片312の上端間に設けられている。二個の支持部32は側片312に一個ずつ設けられている。支持部32は側片312の下端から側方に向かって下り傾斜して形成されている。支持部32は、急傾斜321と、急傾斜321の下端縁に延設される緩斜面322とを有している。
棟瓦4は屋根材15と同様、セメント成形品などで形成されている。図6に示すように、棟瓦4はシェル構造からなる曲面板で形成されている。すなわち、棟瓦4は断面略逆U字状に形成されている。棟瓦4の外側面には階段状の凹凸面に形成されている。
そして、本実施の形態の平棟の棟構造は、以下のようにして形成することができる。
まず、図7に示すように、棟における屋根下地13の頂部131に複数の脚部材1を取り付ける。屋根下地13は野地板132の上面にアスファルトルーフィングなどの下葺材133を敷いて形成することができる。屋根下地13は頂部131から両側の軒に向かって下り傾斜して形成されている。複数の脚部材1は棟の長手方向に沿って並べて設けられている。複数の脚部材1は所定の間隔(例えば、600mm以下)を空けて設けることができる。また、頂部131のけらば(螻羽)近くの端部には、高さ寸法の低い脚部材14を設けることができる。脚部材1を取り付けるにあたっては、頂部131を跨ぐようにして二個の固定片112を屋根下地13の上に配置し、釘などの固定具116を固定孔115から屋根下地13に打ち込むようにする。
次に、図8に示すように、頂部131の上方に受け部材2を設ける。受け部材2は屋根面(屋根材15の上面)17よりも上側に突出している脚部材1の上端部に取り付けるようにする。すなわち、受け部材2は脚部材1の二個の取付片123の間に差し込まれて受け片122の上に載せられ、この後、釘などの固定具18を取付孔127から受け部材2に打ち込むようにする。受け部材2は棟の長手方向と略平行に設置され、複数の脚部材1の上端部の間に架け渡して設けられる。また高さの低い脚部材14の上端部の間にも短い受け部材19が設けられる。さらに、屋根下地13の上に複数の屋根材(瓦)15を設置して固定する。複数の屋根材15は屋根下地13の上に縦横に並べて設けることができる。また屋根下地13のけらばには、複数のけらば瓦16を設ける。複数のけらば瓦16はけらばの長手方向に沿って並べて設けることができる。
次に、図9に示すように、屋根面17に止水部材20が設けられる。止水部材20は合成ゴムなどの弾性材で形成することができる。止水部材20は最も棟側に設置される屋根材15の上面に設けられる。また止水部材20は棟の長手方向と略平行に設けられる。また止水部材20は頂部131を挟んで両側の屋根面17に設けられる。
次に、図10に示すように、支持部材3を受け部材2に取り付ける。この場合、取付部31を受け部材2に上から嵌め込んで覆うようにする。すなわち、二個の側片312の間に受け部材2を位置させながら、受け部材2の上面に上片311を載せるようにする。この後、釘などの固定具21を上片311の上から受け部材2にまで打ち込むようにする。このようにして脚部材1及び受け部材2を覆うようにして支持部材3を取り付ける。ここで、支持部32は頂部131を挟んで両側の屋根面17の上方に位置している。従って、支持部32は受け部材2に取り付けた取付部31から屋根の両傾斜面(両方の屋根面17の傾斜)に沿って延設されていることになる。また支持部32の先端の緩傾斜面322の裏面は止水部材20の上面に接触している。
次に、図11に示すように、シート状の面戸22を取り付ける。この面戸22は、支持部材3のけらば側の端部から短い受け部材19の上面及び最も棟側にある屋根材15の棟側端部を覆い、さらに最も棟側にあるけらば瓦16の棟側端部を覆うようにして設けられる。
次に、図12に示すように、支持部材3のけらば側の端部の上面に台部材23を取り付ける。台部材23は釘等の固定具24で受け部材2に固定する。次に、図13に示すように、頂部131のけらば側の端部に棟巴25を取り付ける。棟巴25は釘等の固定具26で短い受け部材19に固定する。また棟巴25と最も棟側に配置されたけらば瓦16の上面との間にはシーリング材261が設けられる。次に、図14に示すように、鬼瓦27を取り付ける。鬼瓦27は棟巴25と受け部材2の間に設けられる。鬼瓦27は台部材23と針金等の線材で接続することができる。
次に、図15に示すように、棟瓦4を取り付ける。棟瓦4を取り付けるにあたっては、棟瓦4を支持部材3に上方から被せ、棟瓦4の下端面を支持部32の先端の緩傾斜面322の上面に載置して支持する。このとき、棟瓦4の内面(下面及び内側面)44と支持部材3の取付部31とが離間して接触しないようにしている。すなわち、固定した棟瓦4の内面44と支持部材3の取付部31との間に空間部50が形成されている。そして、空間部50を介して棟瓦4の頂部41に設けた固定孔42から釘等の固定具43を支持部材3の上片311及び受け部材2にまで打ち込む。また鬼瓦27はその頂部271に設けた固定孔272から釘等の固定具273を短い受け部材19にまで打ち込む。このようにして複数の棟瓦4は棟の長手方向に沿って並べて固定することにより、図1に示すような棟構造を形成することができる。
本実施の形態の棟構造では、棟瓦4の内面44と支持部材3の取付部31との間に空間部50が形成されている。従って、受け部材2が上下左右に波打つように配置されて不陸が生じている場合であっても、その影響を支持部材3が吸収し棟瓦4が直接影響を受けにくくなり、棟瓦4の施工不良を少なくすることができる。また、高さ寸法の高い棟瓦4を施工する場合であっても、脚部材1の高さ寸法を高くする必要がなく、脚部材1の取り付けの安定性が低下しにくくなり、棟瓦4の取り付けの安定性が低下しにくくなる。また棟瓦4の下端面の鉛直下方に止水部材20が位置しているので、棟瓦4の重量を止水部材20で支持しやすくなって、棟瓦4を安定して取り付けることができる。しかも、棟瓦4の下端面の鉛直下方に止水部材20を設けることで、固定具43をより深く打ち込むことで棟瓦4の下端面が支持部32の端部(緩傾斜面322)を押さえ、支持部32の端部がさらに止水部材20を屋根面17に対して略垂直に押し縮めることになる。従って、棟瓦4の下端面の鉛直下方において、支持部32の端部と屋根面17との間を塞ぐように、止水部材20が弾性的に設けられていることになり、容易かつ効率よく止水できるものである。また、支持部32の端部(緩傾斜面322)の軒棟方向の寸法を、棟瓦4の下端面の厚さ方向の寸法と同等又は僅かに短くするのが好ましい。通常、図16(a)のように、支持部材3の芯(中心線)G2と棟瓦4の芯(中心線)G1とが重なって施工されるが、図16(b)のように、支持部材3の芯(中心線)G2と棟瓦4の芯(中心線)G1とがずれて施工された場合であっても、屈曲部分(急傾斜面321と緩傾斜面322との境部)に棟瓦4の下端面の一部(例えば、奥側のコーナー部分)が当接(接触)されるため、棟瓦4の下方から支持部材3の端部が飛び出して施工されにくくなり、美観を損ねにくいものである。支持部材3に緩傾斜面322が形成されていない場合、図16(c)のように、支持部材3の芯(中心線)G2と棟瓦4の芯(中心線)G1とが重なって施工された場合は問題ないが、図16(d)に示すように、支持部材3の芯(中心線)G2と棟瓦4の芯(中心線)G1とがずれて施工された場合、棟瓦4の下方から支持部材3の支持部32が飛び出して施工されやすくなり、美観を損ねることがある。
図17に他の実施の形態を示す。この屋根の棟構造は隅棟の構造であり、上記の平棟の場合と同様に、脚部材1と、受け部材2と、支持部材3と、棟瓦4とを備えて形成されている。脚部材1は平棟の場合よりも高さがやや低く形成されている。受け部材2は平棟の場合と同様である。支持部材3及び棟瓦4は平棟の場合よりもひと回り小さく形成されている。
そして、本実施の形態の隅棟の棟構造は、平棟の場合とほぼ同様に形成することができる。すなわち、まず、図18に示すように、棟(隅棟)における屋根下地13の頂部131に複数の脚部材1を取り付ける。屋根下地13は上記と同様に形成されている。屋根下地13は頂部131から両側の軒に向かって下り傾斜して形成されている。複数の脚部材1は棟(隅棟)の長手方向に沿って並べて設けられている。複数の脚部材1は所定の間隔(例えば、600mm以下)を空けて設けることができる。また、頂部131の隅部59近くの端部には、高さ寸法の低い脚部材14を設けることができる。脚部材1を取り付けるにあたっては、頂部131を跨ぐようにして二個の固定片112を屋根下地13の上に配置し、釘などの固定具116を固定孔115から屋根下地13に打ち込むようにする。
次に、図19に示すように、頂部131の上方に受け部材2を設ける。受け部材2は屋根面(屋根材15の上面)17よりも上側に突出している脚部材1の上端に取り付けるようにする。すなわち、受け部材2は脚部材1の二個の取付片123の間に差し込まれて受け片122の上に載せられ、この後、釘などの固定具18を取付孔127から受け部材2に打ち込むようにする。受け部材2は棟の長手方向と略平行に設置され、複数の脚部材1の上端間に架け渡して設けられる。また高さの低い脚部材14の上端間にも短い受け部材19が設けられる。さらに、屋根下地13の上に複数の屋根材(瓦)15を設置して固定する。複数の屋根材15は屋根下地13の上に縦横に並べて設けることができる。
次に、図20に示すように、シート状の面戸22を取り付ける。この面戸22は、受け部材2の上面及び短い受け部材19の上面及び最も棟側にある屋根材15の棟側端部を覆い、さらに屋根下地13の隅部59を覆うようにして設けられる。
次に、図21に示すように、支持部材3を受け部材2に取り付ける。この場合、面戸22を設けた受け部材2に上から取付部31を嵌め込んで覆うようにする。すなわち、面戸22を設けた受け部材2を二個の側片312の間に位置させながら、受け部材2の上面の面戸22に上片311を載せるようにする。この後、釘などの固定具21を上片311の上から受け部材2にまで打ち込むようにする。このようにして脚部材1及び受け部材2及び面戸22を覆うようにして支持部材3を取り付ける。ここで、支持部32は頂部131を挟んで両側の屋根面17の上方に位置している。従って、支持部32は受け部材2に取り付けた取付部31から屋根の両傾斜面(両方の屋根面17の傾斜)に沿って延設されていることになる。
次に、支持部材3の隅部59側の端部の上面に台部材23を取り付ける。台部材23は釘等の固定具で受け部材2に固定する。次に、頂部131の隅部側の端部に隅巴55を取り付ける。隅巴55は釘等の固定具26で短い受け部材19に固定する。
次に、図22に示すように、鬼瓦27を取り付ける。鬼瓦27は隅巴55と受け部材2の間に設けられる。鬼瓦27は台部材23と針金等の線材で接続することができる。次に、図23に示すように、棟瓦4を取り付ける。棟瓦4を取り付けるにあたっては、棟瓦4を支持部材3に上方から被せ、棟瓦4の下端面を支持部32の先端の緩傾斜面322の上面に載置して支持する。このとき、棟瓦4の内面(下面及び内側面)44と支持部材3の取付部31とが離間して接触しないようにしている。すなわち、固定した棟瓦4の内面44と支持部材3の取付部31との間に空間部50が形成されている。そして、空間部50を介して棟瓦4の頂部41に設けた固定孔42から釘等の固定具43を支持部材3の上片311及び受け部材2にまで打ち込む。また鬼瓦27はその頂部271に設けた固定孔272から釘等の固定具273を短い受け部材19にまで打ち込む。このようにして複数の棟瓦4は棟の長手方向に沿って並べて固定することにより、図17に示すような棟構造を形成することができる。
本実施の形態の隅棟の棟構造では、上記平棟の場合と同様の効果を奏するものである。
1 脚部材
2 受け部材
3 支持部材
4 棟瓦
17 屋根面
20 止水部材
31 取付部
32 支持部
41 頂部
43 固定具
44 内面
50 空間部
131 頂部

Claims (2)

  1. 複数の脚部材と、受け部材と、支持部材と、棟瓦とを備えて形成され、
    前記複数の脚部材は、棟の頂部を跨ぎ、棟の長手方向に沿って間隔を空けて並べて設けられ、
    前記受け部材は、長尺の棒材からなり、前記複数の脚部材の上端部に架け渡して設けられ、
    前記支持部材は、長尺の断面略山型の薄板材からなり、前記受け部材を覆うように取り付けられる取付部と、前記取付部から両方の屋根面の傾斜に沿って延設される支持部とを有し、
    前記支持部は、急傾斜面と、前記急傾斜面の下端縁に延設される緩傾斜面とを有し、
    前記棟瓦は、内面が前記支持部材の前記取付部と接触しないように離間し、かつ下端面が前記支持部の前記緩傾斜面の上面直接に載置支持されるよう前記支持部材の上方から設けられ、固定具により前記棟瓦の頂部から前記受け部材に固定されてなる
    ことを特徴とする屋根の棟構造。
  2. 止水部材が、前記棟瓦の下端面の鉛直下方において、前記支持部と前記屋根面との間を塞ぐように弾性的に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の屋根の棟構造。
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