JP5204542B2 - 断熱壁構造 - Google Patents

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Description

本発明は、建築物に対して外張り断熱工法等により構築される断熱壁構造に関する。
外張り断熱工法は、柱や間柱等の外側(屋外側)に断熱壁(断熱層)を設ける工法である。
本出願人は、断熱材と外装材及び壁材留具を用いた断熱壁構造を提案している(特許文献1参照)。この断熱壁では、柱等の構造材の屋外側に透湿防水シートが設けられると共に透湿防水シートの屋外側に壁材留具によって断熱材が設置されている。透湿防水シートと断熱材との間は密閉空間(密閉層)となっている。これにより断熱作用を有する断熱壁構造が構築されている。また、断熱材と外装材との間の隙間に通気層が形成されることで、内部結露の発生が抑制されている。
この断熱壁構造では、壁下地の最も下側に設置される断熱材と外装材の各下端は、下留具(スタータ金具)で支持されている。下留具は断熱材及び外装材の横方向に沿って間隔をあけて複数個設置される。断熱壁構造が構築される場合、通常はまず下留具が設置され、この下留具に支持される断熱材及び外装材が設置される。この断熱材及び外装材の上端が別の壁材留具で固定される。この断熱材及び外装材の上方に更に断熱材及び外装材、並びに壁材留具が順次設置されることで、断熱壁構造が構築される。
このように断熱壁構造が構築される場合、下留具は断熱壁構造の構築時の起点となるため、壁下地に対する下留具の設置位置は正確に位置合わせされる必要がある。
しかし、壁下地に対して複数の下留具が間隔をあけて設置される場合、各下留具ごとに設置位置の位置決めが為されなければならないため、非常に煩雑な手間が生じる。また、隣り合う下留具の間では通気層の下端が開口するため、通気層に虫やネズミ等が侵入しやすいという問題もある。
特開2007−9569号公報
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、断熱壁構造が構築されるにあたり、複数の下留具の設置位置の位置決めが容易になると共に、外装材と断熱材との間の通気層への虫やネズミ等の侵入が防止される断熱壁構造を提供することを目的とする。
本発明に係る断熱壁構造では、壁下地6の屋外側に断熱材7と外装材8とが設置され、前記断熱材7と前記外装材8が壁材留具1を介して前記壁下地6に固定されている。前記壁材留具1として、前記壁下地6の最も下側に設置される前記断熱材7と前記外装材8の各下端を支持する複数の下留具1aが設置されると共に、長尺の遮蔽具2が土台水切り50よりも上方において略水平に設置される。前記遮蔽具2は、前記外装材8と前記壁下地6との間の隙間を覆う略水平の遮蔽片3と、前記壁下地6に固定される支持片4とを備えて断面L字状に形成され、前記遮蔽片3に通気用の複数の通気孔5が形成され、前記遮蔽片3の前端は前記外装材8の屋内側の外面に当接されている。前記複数の下留具1aは前記遮蔽具2の前記遮蔽片3の上方に、この遮蔽片3に沿って互いに間隔をあけて設置されている。
本発明によれば、断熱壁構造が構築される際、まず遮蔽具2の位置決めがされた後、この遮蔽具2に沿って複数の下留具1aが配置されることで、各下留具1aごとに位置決めをする手間が削減される。また、通気層の下側の開口が遮蔽片3によって遮蔽されることで通気層への虫やネズミ等の侵入が防止されると共に、この遮蔽片3に形成された通気孔5によって通気層の通気性が確保されて内部結露が抑制される。
本発明では、前記遮蔽具2の前記支持片4が前記壁下地6と前記断熱材7との間で前記下留具1aよりも上方に突出し、前記支持片4の前記突出した部分に前記断熱材7の屋内側の外面に当接するシール材22が設けられていることが好ましい。
この場合、断熱材7と壁下地6との間の空間がシール材22によって密閉されることで、断熱材7による断熱効果が向上する。
本発明によれば、断熱壁構造が構築されるにあたり、複数の下留具1aの設置位置の位置決めが容易になると共に、外装材裏面側の通気性を確保しつつ、通気層への虫やネズミ等の侵入が防止される。
以下、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
断熱壁構造は、壁下地6、外装材8、断熱材7、壁材留具1及び遮蔽具2で構築される。
壁下地6は、例えば柱や間柱などの建物の躯体、内側断熱材、下地板等の面材、透湿防水シート等で構成される。また、この壁下地6は既存の建築物における既存の外壁の外装材であっても良い。
断熱材7として、例えばウレタンフォームやフェノールフォームなどの樹脂発泡体やグラスウールやロックウールなどの繊維集合体などで形成されるボードが使用される。断熱材7の厚み及び密度は適宜設定されるが、例えば断熱材7の厚みを25〜50mm、密度を20kg/m3以上とすることができる。
外装材8は、例えば繊維補強セメント板などの窯業系建築板で略平板状に形成される。外装材8の下端には実部63が突設され、外装材8の上端には実受け部64が突設されている。実部63の屋内側外面には屋内側へ突出するシーリング材65がこの実部63の幅方向の全長に亘って設けられている。また、外装材8の下端面には、実部63より屋内側に、下方に開口する断面略逆V字状の溝部61が形成されている。
壁材留具1は、ステンレス鋼やアルミニウムなどの金属成形品、硬質プラスチックなどのプラスチック成形品等で形成される。壁材留具1は、幅寸法が50mm程度のピース物(断熱材7や外装材8の幅寸法に比べて幅寸法が短い短尺物)として形成される。
壁材留具1としては、壁下地6に対して最も下側に設置される外装材8及び断熱材7の下端のみを支持する下留具1aと、上下に隣り合う外装材8及び断熱材7の上端及び下端を同時に支持する中留具1bが使用される。
まず、第一の実施形態について説明する。
図4に本実施形態で使用される下留具1aの一例を示す。この下留具1aは固定部9、断熱材支持片10、スペーサ部11、外装材保持部12、補強片13等を備える。断熱材支持片10は略水平な平板状に形成されている。断熱材支持片10の前後方向寸法は、断熱材7の幅寸法と略同一に形成される。断熱材支持片10の後端に、固定部9が設けられている。固定部9は、断熱材支持片10に直接接合して断熱材支持片10の上方と下方に突出する支持部14と、この支持部14の上端から上方に延出された平板状の固定片15と、この固定片15の上端から上斜め後方に延出し更にく字状に屈曲して上方に延出する延出片16とで構成される。支持部14の背面には後方に突出する複数の支持突片17が上下方向に並んで設けられている。各支持突片17の後端面と支持片4の背面は面一に形成されている。固定片15には、この固定片15の幅方向の中心位置に1個の固着孔18が形成されている。断熱材支持片10の前端には、通気層形成手段30であるスペーサ部11が設けられている。スペーサ部11は断熱材支持片10から上方と下方にそれぞれ突出する。このスペーサ部11の内部は中空に形成されている。このスペーサ部11の上部の前面(屋外側面)は曲面に形成されている。このため、外装材8や断熱材7が所定の位置に差し込まれやすくなっている。外装材保持部12はスペーサ部11の下端部の前面側に設けられている。この外装材保持部12は上方に向かって略倒く字状に形成される上向き保持片19で構成される。また、スペーサ部11の下端と固定片15の下端との間には補強片13が架設されている。
図6に中留具1bの一例を示す。この中留具1bは固定部9、断熱材支持片10、スペーサ部11、外装材保持部12等を備える。断熱材支持片10及び固定部9は、固定部9が延出片16を具備しないことを除き、下留具1aにおける断熱材支持片10及び固定片15と同様の構造を有する。断熱材支持片10の前端には、通気層形成手段30であるスペーサ部11が設けられている。スペーサ部11は断熱材支持片10から上方と下方にそれぞれ突出する。このスペーサ部11は、下留具1aにおけるスペーサ部11よりも下方への突出寸法が大きい。このスペーサ部11の内部は中空に形成される。このスペーサ部11の上部の前面(屋外側面)と下部の前面(屋外側面)は曲面に形成されている。このため、外装材8や断熱材7が所定の位置に差し込まれやすくなっている。外装材保持部12は断熱材支持片10よりも下方においてスペーサ部11の前面側に設けられている。この外装材保持部12は上方に向かって略倒く字状に形成される上向き保持片19と、上向き保持片19の下面に突設される断面略倒L字状の下向き保持片20とで構成される。
上記下留具1aと中留具1bにおける各スペーサ部11の厚み(前後方向の寸法)が変更されることで、外装材8と断熱材7の間に形成される通気層81の寸法が調整される。
図7(a)に本実施形態で使用される遮蔽具2の一例を示す。遮蔽具2はステンレス鋼やアルミニウムなどの金属成形品、硬質プラスチックなどのプラスチック成形品等で形成される。遮蔽具2は幅寸法が下留具1aの幅寸法に比べて長い長尺物である。遮蔽具2の幅寸法は例えば910〜3030mmの範囲に形成され、またこの遮蔽具2の幅寸法は例えば外装材8や断熱材7の幅寸法と一致するように形成される。
遮蔽具2は、遮蔽片3と、支持片4とで構成される。遮蔽片3は略水平な平板状に形成されている。遮蔽片3には複数の通気孔5が形成されている。この通気孔5は遮蔽片3の全体に亘って千鳥状に均一に分散するように形成されている。この通気孔5の寸法は適宜設定されるが、この通気孔5の直径が4〜8mmの範囲であることが好ましい。また遮蔽片3の面積に対する通気孔5の総開口面積が例えば3.5〜50%の範囲となるようにする。
支持片4は、遮蔽片3の後端から上方に突出するように形成される。支持片4は平板状に形成される。支持片4の上下寸法は、下留具1aにおける固定片15の下端から屈曲部31の上端までの寸法と同一又はそれよりも短く形成される。この固定片15には、複数の固着孔21が幅方向に並んで形成されている。
本実施形態では、断熱壁構造は次のように構築される(図1(a)、図2、図3参照)。まず壁下地6の上部の表面に、角材等で形成される横方向に長い胴縁80が取り付けられる。この胴縁80は木ねじ等の止着具23により、天井板(軒天井)70の直ぐ下側に固定される。また、壁下地6の下部の表面には土台水切り50が取り付けられる。
次に、壁下地6の下部の表面の、土台水切り50よりも上方に、遮蔽具2及び下留具1aが取り付けられる。
まず支持片4が壁下地6の表面に沿って水平に配置されるようにして遮蔽具2が配置され、この状態で適宜の止着具23が固着孔21を挿通すると共に壁下地6に打入されることで、支持片4が壁下地6に固定される。次に、固定された遮蔽具2を基準にして、複数の下留具1aが遮蔽具2の遮蔽片3の上方に配置される。この状態で止着具23が固着孔18を挿通すると共に支持片4及び壁下地6に打入されることで、下留具1aが壁下地6に取り付けられる。これにより複数の下留具1aが所定位置に容易に固定される。この場合、例えば下留具1aの延出片16の下端の基部と、遮蔽具2の支持片4の上端とを基準にし、この延出片16の基部と支持片4の上端とが位置合わせされることで、下留具1aが容易に位置合わせされる。尚、施工の際、遮蔽具2の固着孔21の位置が下留具1aの固着孔18の位置と一致するように設計されていると、下留具1aの位置決めが更に容易になる。しかも、止着具23が固着孔18及び固着孔21を挿通して壁下地6に打入されるため、止着具23が遮蔽具2の支持片4を打ち抜くことなく容易に壁下地6に打入される。
また、遮蔽具2と下留具1aとが壁下地6に同時に固定されても良い。この場合、まず遮蔽具2の支持片4が壁下地6の表面に沿って水平に配置される。この遮蔽具2を基準にして、上記の場合と同様に下留具1aが位置合わせされて配置される。この状態で、止着具23がこの固着孔18に挿通すると共に支持片4及び壁下地6に打入されることで、遮蔽具2及び下留具1aが壁下地6に取り付けられる。
このように下留具1aが取り付けられることによって、複数の下留具1aが一つの遮蔽具2の遮蔽片3の上方に、この遮蔽片3に沿って互いに間隔をあけて設置される。
このように遮蔽片3に沿って複数の下留具1aが設置されるため、一つの遮蔽具2の設置位置を位置決めするだけで、複数の下留具1aの設置位置が容易に位置決めされる。
次に、壁下地6の上部における胴縁80の下方と、壁下地6の下部における土台水切り50及び下留具1aの上方に、この壁下地6の表面に沿って発泡樹脂系テープ等で形成される横方向に長い気密パッキン67が取り付けられる。
次に、断熱材7の下端部が断熱材支持片10の上方で固定部9とスペーサ部11との間に差し込まれると共に断熱材7の下端面が断熱材支持片10上に配置されることで、断熱材7の下端が下留具1aで支持される。このとき断熱材7の屋内側外面が上記パッキン67に密着し、断熱材7と壁下地6との間にパッキン67の厚み分の密閉空間33が形成される。密閉空間33はパッキン67により密閉性(気密性)が確保され、この密閉空間33が形成されることにより断熱壁構造による断熱効果が向上する。
次に、外装材8の下端の溝部61が下留具1aの外装材保持部12の上向き保持片19に差し込まれることで、外装材8の下端が下留具1aで支持される。これにより外装材8は断熱材7の屋外側に配置される。
下留具1aによって断熱材7と外装材8の各下端部が支持された状態では、遮蔽具2の遮蔽片3の前端が外装材8の屋内側の外面に当接する。特にこの遮蔽片3の前端は外装材8の実部63の屋外側外面でシーリング材65に当接することで、外装材8と遮蔽片3との間の隙間が充分に塞がれることが好ましい。この遮蔽片3は壁下地6の外面と外装材8の屋内側外面との間に亘って配設され、この遮蔽片3によって壁下地6と外装材8との間の隙間が覆われる。
次に、下留具1aで支持されている断熱材7と外装材8の上側に中留具1bが取り付けられる。この中留具1bの断熱材支持片10の下方で断熱材7の上端部がスペーサ部11と固定部9との間に挿入されると共に、外装材8の上端の実受け部64が外装材保持部12の下向き保持片20で係止される。このように中留具1bが断熱材7及び外装材8の上端を支持する状態で、中留具1bの固定部9の固定片15が止着具23により壁下地6に固定される。この中留具1bは、断熱材7と外装材8の幅方向に沿った複数箇所に取り付けられる。
次に、中留具1bの上方に更に別の断熱材7が配置される。この新たな断熱材7の下端部が断熱材支持片10の上方で固定部9とスペーサ部11との間に差し込まれると共に断熱材7の下端面が断熱材支持片10上に配置されることで、断熱材7の下端が中留具1bで支持される。この中留具1bの断熱材支持片10を挟んで上下に隣接する断熱材7、3の端部間に亘って、気密テープが貼着され、この断熱材7,7間の隙間が気密テープによって閉塞される。このため、断熱材7,7による断熱作用の低下が抑制される。この気密テープとして、例えば一面側に粘着層を備える通気性のないテープ材が使用される。
次に、この中留具1bの上方に更に別の外装材8が配置される。この新たな外装材8の下端の溝部61が中留具1bの外装材保持部12の上向き保持片19に差し込まれることで、外装材8の下端が中留具1bで支持される。中留具1bの外装材保持部12を挟んで上下に隣接する外装材8では、上側の外装材8の下端の実部63が、下側の外装材8の上端の実受け部64の屋外側に重ねられる。これにより、上下に隣接する外装材8、8が接続されると共に、下側の外装材8の実受け部64及び壁材留具1の外装材保持部12が実部63で被覆される。また、下側の外装材8の実受け部64の屋外側外面は、上側の外装材8の実部63に設けられたシーリング材65に当接する。これにより上下に隣り合う外装材8同士の間の防水性が確保される。
このように中留具1bの取り付けと、断熱材7及び外装材8の取り付けとが繰り返されることで、所定数の中留具1b、断熱材7及び外装材8とを下側から上側へ順次取り付けられる。
壁下地6の最も上端側に設置される外装材8と断熱材7との間及びこの外装材8と胴縁80との間には、スペーサ69が設置される。止着具23が外装材8の屋外側外面からスペーサ69を貫通して胴縁80に螺入されることで、外装材8の上端部が固定される。断熱材7と胴縁80と各屋外側外面に亘って気密テープ66が貼着されることで、断熱材7と胴縁80との隙間が塞がれる。外装材8と天井板70の間には見切り縁71が取り付けられる。
このようにして本実施形態に係る断熱壁構造が構築される。
次に、第二の実施形態について説明する。
図5に本実施形態で使用される下留具1aの一例を示す。この下留具1aには延出片16が設けられていない。他の構成は、第一の実施形態で使用される下留具1aと同一である。
図7(b)に本実施形態で使用される遮蔽具2の一例を示す。この遮蔽具2は、支持片4の上下寸法が下留具1aの上下寸法よりも大きくなるように形成される。支持片4の上部前面には、支持片4の幅方向の全長に亘り、シール材22が前方に突出するように設けられている。シール材22は弾性及び防水性を有する適宜の材質で形成されることが好ましく、例えば発泡樹脂系テープ等が支持片4に貼着されることで形成される。他の構成は、第一の実施形態で使用される遮蔽具2と同一である。
中止具1bとしては、第一の実施形態の場合と同一のものが使用される。
本実施形態では、断熱壁構造は次のように構築される(図1(b)、図2、図3参照)。まず壁下地6に、第一の実施形態の場合と同様に、胴縁80及び土台水切り50が取り付けられる。
次に、壁下地6の下部の表面の、土台水切り50よりも上方に、遮蔽具2及び下留具1aが取り付けられる。
まず支持片4が壁下地6の表面に沿って水平に配置されるようにして遮蔽具2が配置され、この状態で適宜の止着具23が固着孔21を挿通すると共に壁下地6に打入されることで、支持片4が壁下地6に固定される。次に、固定された遮蔽具2を基準にして、複数の下留具1aが遮蔽具2の遮蔽片3の上方に配置される。この状態で止着具23が固着孔18を挿通すると共に支持片4及び壁下地6に打入されることで、下留具1aが壁下地6に取り付けられる。これにより複数の下留具1aが所定位置に容易に固定される。この場合、例えば下留具1aの固定片15の上端と、遮蔽具2の支持片4に設けられたシール材22の下端とを基準にし、この固定片15の上端とシール材22の下端とが位置合わせされることで、下留具1aが容易に位置合わせされる。
また、遮蔽具2と下留具1aとが壁下地6に同時に固定されても良い。この場合、まず遮蔽具2の支持片4が壁下地6の表面に沿って水平に配置される。この遮蔽具2を基準にして、上記の場合と同様に下留具1aが位置合わせされて配置される。この状態で、止着具23がこの固着孔18に挿通すると共に支持片4及び壁下地6に打入されることで、遮蔽具2及び下留具1aが壁下地6に取り付けられる。尚、施工の際、遮蔽具2の固着孔21の位置が下留具1aの固着孔18の位置と一致するように設計されていると、下留具1aの位置決めが更に容易になる。しかも、止着具23が固着孔18及び固着孔21を挿通して壁下地6に打入されるため、止着具23が遮蔽具2の支持片4を打ち抜くことなく容易に壁下地6に打入される。
このように下留具1aが取り付けられることによって、一つの遮蔽片3に対して複数の下留具1aが取り付けられる。これにより、複数の下留具1aが一つの遮蔽具2の遮蔽片3の上方に、この遮蔽片3に沿って互いに間隔をあけて設置される。
このように遮蔽片3に沿って複数の下留具1aが設置されるため、一つの遮蔽具2の設置位置を位置決めするだけで、複数の下留具1aの設置位置が容易に位置決めされる。
また、遮蔽具2の支持片4は下留具1aよりも上方に突出し、この支持片4に設けられたシール材22が下留具1aの上方に配置される。
次に、壁下地6の上部における胴縁80の下方に、この壁下地6の表面に沿って発泡樹脂系テープ等で形成される横方向に長い気密パッキン67が取り付けられる。
次に、第一の実施形態の場合と同様に断熱材7の下端が下留具1aで支持される。このとき断熱材7の屋内側外面が遮蔽具2の支持片4に設けられたシール材22に密着し、断熱材7と壁下地6との間にシール材22の厚み分の密閉空間33が形成される。このため、別途壁下地6に気密パッキンが設けられることなく、密閉空間33は遮蔽具2のシール材22により密閉性(気密性)が確保され、この密閉空間33が形成されることにより断熱壁構造による断熱効果が向上する。
次に、外装材8の下端の溝部61が下留具1aの外装材保持部12の上向き保持片19に差し込まれることで、外装材8の下端が下留具1aで支持される。これにより外装材8は断熱材7の屋外側に配置される。
以後は、第一の実施形態の場合と同様にして、第二の実施形態に係る断熱壁構造が構築される。
上記各実施形態に係る断熱壁構造では、外装材8と断熱材7の間には通気層形成手段30の厚み寸法分の通気層81が形成され、この通気層81により外装材8の裏面側(屋内側)の結露が防止される。
また、この断熱壁構造の下端部では、遮蔽片3によって壁下地6と外装材8との間の隙間が覆われるため、通気層81への虫やネズミ等の侵入が防止される。また、この遮蔽片3に通気孔5が形成されていることから、この通気孔5を通じて通気層81の通気性が確保される。
尚、本実施形態では、複数の断熱材7、7…及び外装材8、8…が横方向にも隣接させて設置される。横方向に隣接する断熱材7、7の側端部の外面間に亘って気密テープが貼着されることにより、この断熱材7、7間の隙間が塞がれ、断熱性の低下が抑制される。また、横方向に隣接する外装材8、8の間にバックアップ材とシーリングからなる防水材が充填されることで、この外装材8、8間の防水性が確保される。
本発明に係る断熱壁構造の一例を示すものであり、(a)は第一の実施形態における断熱壁構造の下端部分を示す断面図、(b)は第二の実施形態における断熱壁構造の下端部分を示す断面図である。 同上の断熱壁構造の中間部分を示す断面図である。 同上の断熱壁構造の上端部分を示す断面図である。 第一の実施形態で使用される下留具の一例を示すものであり、(a)は側面図、(b)は正面図である。 第二の実施形態で使用される下留具の一例を示すものであり、(a)は側面図、(b)は正面図である。 本発明で使用される中留具の一例を示す側面図である。 (a)は第一の実施形態で使用される遮蔽片の一例を示す斜視図、(b)は第二の実施形態で使用される遮蔽片の一例を示す斜視図である。
符号の説明
1 壁材留具
1a 下留具
2 遮蔽具
3 遮蔽片
4 支持片
5 通気孔
6 壁下地
7 断熱材
8 外装材
22 シール材
50 土台水切り

Claims (2)

  1. 壁下地の屋外側に断熱材と外装材とが設置され、前記断熱材と前記外装材が壁材留具を介して前記壁下地に固定された断熱壁構造であって
    前記壁材留具として、前記壁下地の最も下側に設置される前記断熱材と前記外装材の各下端を支持する複数の下留具が設置されると共に、長尺の遮蔽具が土台水切りよりも上方において略水平に設置され、
    前記遮蔽具は、前記外装材と前記壁下地との間の隙間を覆う略水平の遮蔽片と、前記壁下地に固定される支持片とを備えて断面L字状に形成され、前記遮蔽片に通気用の複数の通気孔が形成され、前記遮蔽片の前端は前記外装材の屋内側の外面に当接され、
    前記複数の下留具は前記遮蔽具の前記遮蔽片の上方に、この遮蔽片に沿って互いに間隔をあけて設置されていることを特徴とする断熱壁構造。
  2. 前記遮蔽具の前記支持片が前記壁下地と前記断熱材との間で前記下留具よりも上方に突出し、前記支持片の前記突出した部分に前記断熱材の屋内側の外面に当接するシール材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の断熱壁構造。
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