JPH06346568A - プレート部材の取付片 - Google Patents

プレート部材の取付片

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JPH06346568A
JPH06346568A JP16402593A JP16402593A JPH06346568A JP H06346568 A JPH06346568 A JP H06346568A JP 16402593 A JP16402593 A JP 16402593A JP 16402593 A JP16402593 A JP 16402593A JP H06346568 A JPH06346568 A JP H06346568A
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洋 田島
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プレート部材の取付位置に拘らず自由な位置
でその固定ができるプレート部材の取付片であって、プ
レート部材の取付作業中にそのダレをなくし、かつ衝
撃、風圧及び地震等に強い大型のプレート部材の取付片
の提供。 【構成】 石材板2用の取付片1を、下地材6に取り付
ける左右に長尺な取付板3と、該取付板3の前側面から
前方に延設したアーム部4と、該アーム部4の先端に設
けた、石材板2を支持するためのプレート支持部5とに
より構成する。プレート支持部5は、その先端に石材板
2の下側係止溝2aと係合する上側係止突起5b及び石
材板2の上側係止溝2bと係合する下側係止突起5cを
有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、大型のタイル、石材板
又はパネルあるいは各種ボード等のプレート部材を木造
又は鉄骨造、その他の建築物の壁面、特に外壁に取り付
けるのに適当なプレート部材の取付片に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、板状の石材である石材板を建築物
の外壁に取り付ける際に、石材板が小型である場合に
は、一般のタイルの場合と同様にして外壁に取り付けら
れている。また、石材板が大型である場合には、石材板
の背面上部付近に結合したステンレス線を、予め躯体表
面等により構成される下地に打ち込んであるコンクリー
トビスに結合することで該下地に結合し、同時に下地と
石材板の背面間にモルタルを介在させて両者を結合する
構成が採用されている。この場合には、下地の下方から
上方に向かって順に石材板が張り付けられ、上方の石材
板を取り付ける際には、その直下に張り付けてある石材
板の上端との間に目地スペーサを挿入して、その隙間を
確保している。
【0003】他の例として、アンカーボルトを用いて躯
体にアングル材を固設し、上記アングル材の水平アーム
部に結合片を延長状態に接続し、更にその結合片の先端
付近に垂直方向に連結ピンを固設し、上記連結ピンの上
部を上記躯体の表面に平行に配した上方の大型タイルの
下端のピン孔に挿入し、かつ上記連結ピンの下部を、同
様に配した下方の大型タイルの上端のピン孔に挿入する
ことで、躯体表面に一定間隔をあけて大型タイルを取り
付けるものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】大型の石材板の取付構
造に関する前者の従来例では、下方に貼着した石材板の
上端とその直上に貼着すべき石材板の下端との間に目地
スペーサを挿入しつつ取付作業を行うものであるため、
下方の石材板が下地にしっかり固着する前に上方の石材
板の取付作業を行うと、上方の石材板の重量が下方の石
材板にかかることとなるため、石材板が下方にずれる、
いわゆるダレが生じ、位置的に正確な取付ができなくな
るという問題点がある。
【0005】即ち、この取付構造では、順次、下方の石
材板の接着剤(モルタル等)が乾燥固結するのを待ちな
がら作業を行わなければならず、連続的に作業が行えな
いという問題点がある。また、石材板と下地とが接着剤
を介して密着状となっているので、地震や、その他の振
動による躯体のきしみ等が直接に石材板に影響を与え、
その結果、該石材板に割れが生じたり、剥離して落下す
る等という問題点がある。
【0006】また後者の従来例では、大型タイルと下地
(躯体表面等)との間隔が広くなり過ぎることとなるた
め、外部からの風圧や衝撃に弱くなるという問題点があ
る。
【0007】更に以上の前者及び後者の従来例は、いず
れにしてもプレート部材の取付手段それ自体が、下地中
でもしっかりとした部位以外には取りつけ難いので、木
造建築物や鉄骨作りの建築物に適用する場合には、必ず
しも、プレート部材に対する支持が必要な部位に取り付
けられるとは限らないという問題がある。
【0008】本発明は、以上の問題点に鑑みて提案され
たもので、その目的とするところは、大型のプレート部
材の取付作業中に、いわゆるダレが生じることがないと
ともに、連続的に能率よく作業ができ、更に衝撃や風圧
及び地震、その他の振動に充分耐え得るプレート部材の
取付片であって、それ自体の取付が比較的自由な位置で
行い得るプレート部材の取付片を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の構成の要旨とす
るところは、下地材に取り付ける左右に長尺な取付板
と、上記取付板の前側面から前方に延設したアーム部
と、上記アーム部の先端に設けた、プレート部材を支持
するためのプレート支持部と、で構成したプレート部材
の取付片であり、これによって前記課題を解決すること
ができる。
【0010】対象のプレート部材が石材板である場合に
は、前記プレート支持部を、前記アーム部に対して前後
方向に摺動可能で、かつ前記アーム部に脱着可能な取付
部と、上記取付部の先端から上下方向に延設され、プレ
ート部材の上端及び下端にそれぞれ設けた係止溝内に係
止する係止突起とで構成することができる。
【0011】また対象のプレート部材が大型タイルであ
る場合には、前記アーム部を、取付板の上端から前方に
向かって延設し、かつ上記アーム部の前後方向の途中に
接着剤支持片を立ち上げることとし、加えて、前記取付
板には、その下端から、前記アーム部と同方向に第2ア
ーム部を延設し、かつ上記第2アーム部の先端に上下に
向かって第2接着剤支持片を延設する構成を採用するの
が適当である。
【0012】なお前記プレート部材は、以上に述べたと
ころから理解されるように、ここでは、前記大型の石材
板及び大型タイルを含んで、比較的大型の板状のレンガ
又は板状のボード等の壁面構成部材であって、壁面下地
に取り付けられて壁面を構成することとなる壁面構成部
材を意味する。
【0013】前記取付板は、左右に長尺となっており、
適宜な間隔をおいて複数のビス孔を開設するのが適当で
ある。このビス孔は、ビスの取付位置を調整できるよう
左右に長い長孔とする。このように取付板を長尺に構成
し、適宜間隔でビス孔を開設しておくことにより、下地
側の柱又は間柱に対応させてその固定用のビスをねじ込
むことができる。しかして、このようにして取付板それ
自体を取り付け固定できるので、間柱又は柱のない部位
にもプレート支持部を位置させることができる。即ち、
プレート支持部は、取付板を介して下地側の柱又は間柱
等に固定されるからである。
【0014】前記取付板は、既述のように、下地内部の
柱又は間柱がある位置のビス孔にビスを通し、ビスの先
端を前記した柱又は間柱にねじ込み締め付ければよい。
ビスの長さは、取付板を取り付ける下地及び柱の厚さに
より適宜選択される。
【0015】前記プレート支持部は、アーム部の先端に
設けてあり、請求項2に記載の発明では、それにより上
下双方に取り付けるプレート部材を支持する。この請求
項2に記載のプレート支持部は、前記したように、アー
ム部に対して前後方向に摺動可能で、かつアーム部に脱
着可能となるよう取付溝を設けた取付部を構成する。一
方、アーム部には、適宜間隔をおいて複数のネジ孔を開
設して置くものとする。プレート支持部をアーム部に取
り付けるには、前記取付部の取付溝とアーム部のネジ孔
とにボルトを一連に通して、ボルトの先端をネジ孔にね
じ込み、該ボルトを締め付ければ良いこととなる。
【0016】前記取付部の先端部は、取付部を幅方向で
左右にほぼ二分するように切断し、例えば、先端からみ
て左側片を上方へほぼ直角に折曲げて上側係止突起と
し、かつ右側片を下方にほぼ直角に折曲げて下側係止突
起とすることができる。そして、上側係止突起をプレー
ト部材の下端に設けた下側係止溝内に係止するととも
に、下側係止突起をプレート部材の上端に設けた上側係
止溝内に係止することにより、プレート部材を支持する
ことができる。この場合、係止溝内及び上下のプレート
部材間には目地材を充填することとなる。
【0017】前記プレート部材の上端と下端にそれぞれ
構成される係止溝は、プレート部材の寸法の大小により
それぞれに2〜3箇所程度づつ構成するのが適当であ
る。上端に形成する上側係止溝は、通常、下端の下側係
止溝よりも深く掘り下げるのが適当である。即ち、プレ
ート部材を取り付ける際には、上側係止溝に上方のプレ
ート取付片の下側係止突起を深く挿入して、該プレート
部材の下端を下方のプレート取付片の上側係止突起より
も上方まで引き上げ、続いてこのプレート部材の下端を
上記上側係止突起の直上に移動させ、その後、該プレー
ト部材を下降させ、その下端の下側係止溝を下方のプレ
ート取付片の上側係止突起に係合させる、という手順に
よりプレート部材を取り付ける作業に都合が良いからで
ある。なお上記プレート部材を取り付ける手順は一例で
あり、他の手順で作業を行っても良いことは云うまでも
ない。
【0018】また、請求項3に記載した発明に係るプレ
ート支持部は、取付板の上端から前方に向かって延設し
たアーム部の先端に、該アーム部と一体に設けてある。
このプレート支持部上に、上側に配設したプレート部材
を載置して、該プレート部材を支持する。また、請求項
3に記載した発明では、アーム部の前後方向の途中に、
上方に向かって立ち上げた接着剤支持片と、取付板の下
端から延設した第2アーム部の先端に、上下に向かって
設けた第2接着剤支持片とにより、下地とプレート部材
との間に介在させた接着剤を支持し、これを介して接着
剤と下地との結合を強化する。
【0019】
【作用】本発明は、以上のように構成されているので、
以下に説明するように作用する。
【0020】プレート部材を取り付ける手順は、種々考
えられるが、好ましい適用例の概要を以下に示す。先
ず、下地について説明する。木造建築物に適用する場合
は、躯体の外面に下地板を張設する。下地板は躯体を構
成する柱に固設する。またRC造の場合は、躯体の表面
を下地として利用することができる。
【0021】下地にプレート部材の取付片を取り付ける
には、先ず、下地に対してどのような配置でプレート部
材を取り付けるかの配列を定め、その配列に対応させ
て、前記プレート部材の取付片を配置し、柱又は間柱の
ある位置に対応するビス孔にビスを通し、ビスの先端を
前記柱又は間柱にネジ込むことで固定する。ビスの左右
位置は、ビス孔である長孔の範囲内で調整することがで
きる。こうして取付片は長尺に構成してあるので、その
いずれかの部分で下地に適切に固定し得る。
【0022】取付位置に関して、具体的には、請求項2
に記載の発明では、所要数のプレート部材の取付片を、
それぞれの取付片に設けた上側係止突起と下側係止突起
の中間付近が上記下地に於けるプレート部材の取付予定
位置の上下の目地相当位置に位置し、かつ上記上側係止
突起が取付予定の上側のプレート部材の下端に設けた下
側係止溝の位置に対応するとともに、下側係止突起が取
付予定の下側のプレート部材の上端に設けた上側係止溝
の位置に対応するように位置させる。
【0023】その後、順次、前記プレート部材の上端に
設けた上側係止溝には、上方の目地相当位置に固定した
前記プレート部材の取付片の下側係止突起を挿入し、か
つプレート部材下端に設けた下側係止溝には、下方の目
地相当位置に固定した前記プレート部材の取付片の上側
係止突起を挿入する。他方上記プレート部材の背面と前
記下地板の表面との間には、一箇所又は数箇所にモルタ
ル等からなる接着剤をスポット的に配し、プレート部材
を接着して固定する。また上下又は上下左右の目地相当
位置には目地材を充填する。この目地材は、プレート部
材の係止溝付近については、予め付着させておいても良
い。
【0024】前記プレート部材の取付片への取付は次の
ように行われる。先ず、プレート部材の上端に設けた上
側係止溝を上方の取付片の下側係止突起に対応させた上
で、該プレート部材を上昇させ、その上端の上側係止溝
に上記下側係止突起を深く挿入し、このことにより該プ
レート部材の下端を下方の取付片の上側係止突起より上
方に位置させる。その後、該プレート部材の下端を上記
下方の取付片の上側係止突起の直上に移動させ、次いで
該プレート部材を下降させ、下側係止溝内に上記上側係
止突起を挿入する手順である。
【0025】前記スポット的に配する接着剤は、例え
ば、予めプレート部材の背面に付着させておいても良い
し、予め下地側に付着させておいても良い。なお、場合
によっては、取付片の取付順序を変更して、先ず下方の
取付片を取り付け、その取付片の上側係止突起に上側の
プレート部材の下端に設けた下側係止溝を係止させつつ
下地に貼着し、同時にあるいは、続いて、上方の取付片
を下地に取り付け、その取付片の下側係止突起を該プレ
ート部材の上端に設けた上側係止溝に係止させるという
手順をとることもできる。この手順も、下方から上方に
向かって順次プレート部材を取り付けて行く手順であ
る。
【0026】また、請求項3に記載の発明では、所要数
のプレート部材の取付片を、それぞれの取付片に設けた
プレート支持部が前記下地に於ける上側のプレート部材
の取付予定位置であって、該上側のプレート部材の下端
を載置するように位置させる。
【0027】その後、順次、下側からプレート部材を取
り付けてゆく。この時、プレート部材の背面にはスポッ
ト的に仮止め用のセメント系接着剤を配しておき、プレ
ート部材の下端をプレート支持部上に載置するようにし
つつ下地板に押しつけ、適度に不陸を調整して接着仮止
めする。また同時に大版タイル背面の上端部及び下端部
と下地板との間にモルタル等の接着剤を配して大版タイ
ルを下地板に固定する。続いて上下または上下左右の目
地相当位置には目地材を充填する。
【0028】前記アーム部の前後方向の途中に立ち上げ
た接着剤支持片と、取付板の下端から延設した第2アー
ム部の先端に上下に向かって設けた第2接着剤支持片と
により、下地板とプレート部材との間に介在させた接着
剤を直交状態に支持して、大判タイル等と下地板との結
合を強化する。
【0029】したがって本発明のプレート部材の取付片
によれば、プレート部材を下地に取り付ける際に、上方
のプレート部材の重量が下方のプレート部材にかかるこ
とがないので、石材板が下方にずれる、いわゆるダレを
生じることがない。また、プレート部材は、取付片のア
ーム部により下地から若干距離をおいて取り付けられて
いるので、地震等の振動又は歪みが直接にプレート部材
に加わらず、その割れや剥離の問題を大幅に解消するこ
とができる。更に取付片は左右に長尺となっているの
で、柱あるいは間柱が存在する位置でこれらに固定する
ことができ、RC造だけではなく、木造家屋や鉄骨造に
も適用することができる。即ち、取付片それ自体の取り
付けを、左右方向の比較的自由な位置で行えると云う利
点を有する。
【0030】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。図1〜図3は、第一実施例を示しており、図1は
プレート部材の取付片の斜視図、図2は図1のプレート
支持部のA−A矢視図、図3はプレート部材の取付片を
用いて石材板を取り付けた状態を示す断面図である。
【0031】この実施例のプレート部材の取付片1は、
図1〜図3に示したように、石材板2を取り付けるのに
適当な取付片1であり、左右に長尺な取付板3と、この
取付板3の前面下端から前方に向かって延設したアーム
部4と、アーム部4に着脱自在に取り付ける複数のプレ
ート支持部5とを主な構成要素とする。
【0032】取付板3を取り付ける下地は躯体の外周に
配設した下地板6からなる。この下地板6は、躯体を構
成する柱7等にビス等によって取り付けてある。
【0033】前記取付板3には、適宜箇所に、これを下
地に取り付けるためのビス孔3a…が開設してある。上
記ビス孔3aは左右に長い長孔となっており、長孔の範
囲内でビス8の取付位置を調整することができる。
【0034】前記アーム部4には、適宜間隔で左右方向
に並んだネジ孔4a、4a…が開設してある。このネジ
孔4aは、内面に雌ネジが形成してあり、ボルト9を螺
着することができる。
【0035】前記プレート支持部5は、前記アーム部4
に対して前後方向に摺動可能で、かつアーム部4に着脱
可能となるよう取付溝5aを設けてある。この取付溝5
aはプレート支持部5の前後方向のほぼ中程から後端に
向かって開放した断面略U字状をしており、この取付溝
5aの範囲内でプレート支持部5の前後方向の位置を調
整することができる。また該プレート支持部5の先端部
は、幅方向でプレート支持部5を左右にほぼ二分するよ
うに切断してあり、先端からみて左側片を上方へほぼ直
角に折曲げて上側係止突起5bとするとともに、右側片
を下方にほぼ直角に折曲げて下側係止突起5cとしてあ
る。そして上側係止突起5bを石材板2の下端に設けた
下側係止溝2a内に係止するとともに、下側係止突起5
cを石材板2の上端に設けた上側係止溝2b内に係止す
ることにより、石材板2を支持することができるように
してある。
【0036】前記プレート支持部5は、先ず、取付板3
のアーム部4に設けたネジ孔4a、4a…のうち、取り
付けられる石材板2の溝位置に対応する適宜なネジ孔4
aに該プレート支持部5の取付溝5aを位置させ、該取
付溝5aとネジ孔4aにボルト9を一連に通し、かつ螺
着して締め付けることにより該アーム部4に該プレート
支持部5を取り付ける。該プレート支持部5の前後方向
の位置は、取付溝5aの範囲内で調整することができ
る。云うまでもなく、プレート支持部5の前後方向の位
置調整を行うことにより、取り付ける石材板2の不陸を
調整することができる。
【0037】下地に対してどのような配置で石材板2、
2…を取り付けるかの配列を定め、所要数の取付片1、
1…を、それぞれの取付片1のプレート支持部5に設け
た上側係止突起5bと下側係止突起5cの中間付近が前
記下地に於ける石材板2の取付予定位置の上下の目地相
当位置に位置し、かつ前記上側係止突起5bが取付予定
の上側の石材板2の下端に設けた下側係止溝2aの位置
に対応するとともに、下側係止突起5cが取付予定の下
側の石材板2の上端に設けた上側係止溝2bの位置に対
応するように位置させる。取付片1、1…を、以上のよ
うに配置し、柱7又は間柱のある位置に対応するビス孔
3aにビス8を通し、ビス8の先端を前記柱7又は間柱
にネジ込んで締め付ける。ビス8の左右位置は、ビス孔
3aである長孔の範囲内で調整することができる。しか
して取付片1は、左右方向の比較的自由な位置でその取
付固定を行うことができる。
【0038】なおプレート支持部5のアーム部4への取
り付けは、前記したように、取付片1、1…を下地に取
り付ける前に行っても良いが、取付片1、1…を下地に
取り付けた後に行ってもよい。
【0039】その後、順次、石材板2の上端に設けた上
側係止溝2bには、上方の目地相当位置に固定した取付
片1の下側係止突起5cを挿入し、かつ石材板2の下端
に設けた下側係止溝2aには、下方の目地相当位置に固
定した取付片1の上側係止突起5bを挿入する。一方、
石材板2の背面と下地板6の表面との間には、数箇所に
モルタル等からなる接着剤10をスポット的に配し、石
材板2を接着して固定する。また、上下又は上下左右の
目地相当位置には目地材11を充填する。この目地材1
1は、石材板2の係止溝2a、2b付近については、予
め付着させておいても良い。
【0040】前記石材板2の取付片1への取付手順は、
先ず、該石材板2の上端に設けた上側係止溝2bに上側
の取付片1の下側係止突起5cを対応させた上で、該石
材板2を上昇させ、これによって前記上側係止溝2bに
前記下側係止突起5cを深く挿入させる。しかしてこの
時、石材板2の下端は下方の取付片1の上側係止突起5
bより上方に位置することとなる。その後、該石材板2
の下端を下方の取付片1の上側係止突起5bの直上に移
動させ、次いで該石材板2を下降させ、その下側係止溝
2a内に上側係止突起5bを挿入させる。
【0041】スポット的に配する前記接着剤10は、例
えば、予め石材板2の背面に付着させておいても良い
し、予め下地板6側に付着させておいても良い。
【0042】なお取付片1の取付順序を変更して、先ず
下方の取付片1を取り付け、その取付片1の上側係止突
起5bに石材板2の下端に設けた下側係止溝2aを係止
させつつ下地板6に貼着し、同時にあるいは続いて上方
の取付片1を下地板6に取り付け、その取付片1の下側
係止突起5cを該石材板2の上端に設けた上側係止溝2
bに係止させるという手順をとることもできる。これも
下方から上方に向かって順次石材板2を取り付けて行く
手順である。
【0043】ところで、前記取付片1は、石材板2を取
り付けるのには非常に具合が良いが、この取付片1で大
版タイル12を取り付ける事とするのは具合が悪い。即
ち、大版タイル12は石材板2に比べて薄く作られ、か
つ焼成の過程で若干の反りが生じるおそれもあり、上下
端に係止溝2a、2bを形成することが困難であるから
である。それ故、前記取付片1では大版タイル12を確
実に取り付けることができないこととなる。
【0044】図4〜図7は第二実施例を示しており、図
4はプレート部材の取付片の斜視図、図5はプレート部
材の取付片の側面、図6はプレート部材の取付片を用い
て大版タイルを取り付けた状態を示す断面図、図7は仮
止め用セメント系接着剤をその裏面に付着した大版タイ
ルの裏面図である。
【0045】この実施例では、プレート部材の取付片2
1は、大版タイル12を取り付けるのに適当に構成する
ものとし、左右に長尺な取付板23と、この取付板23
の上端から前方に向かって延設したアーム部24と、該
アーム部24の先端上部をそれとしたプレート支持部2
5と、前記アーム部24の前後方向の途中に立ち上げた
接着剤支持片26と、該取付板23の下端から、前記ア
ーム部24と同方向に延設した第2アーム部27と、該
第2アーム部27の先端に上下に向かって延設した第2
接着剤支持片28とを主な構成要素とする。
【0046】前記アーム部24と取付板23との間に
は、斜めに支え片29が掛け渡してある。この支え片2
9によりアーム部24を補強し、アーム部24の先端の
プレート支持部25にプレート部材である大版タイル1
2を載置した場合にもアーム部24が屈曲することを防
止している。
【0047】前記取付板23には、定間隔で、取付板2
3を下地に取り付けるためのビス孔23aが開設してあ
る。このビス孔23aは左右に長い長孔となっており、
長孔の範囲内でビス8の取付位置を調整することができ
る。
【0048】前記取付片21を下地に取り付けるには、
先ず、下地に対してどのような配置でプレート部材であ
る大版タイル12を取り付けるかの配列を定め、所要数
の取付片21、21…を、それぞれの取付片21に設け
たプレート支持部25が前記下地に於ける上側の大版タ
イル12の取付予定位置であって、該上側大版タイル1
2を載置し得るように位置させる。そのように取付片2
1、21…を配置し、柱7又は間柱のある位置に対応す
るビス孔23aにビス8を通し、ビス8の先端を前記柱
7又は間柱にネジ込む。ビス8の左右位置は、ビス孔2
3aである長孔の範囲内で調整することができる。
【0049】その後、順次、下側から大版タイル12、
12…を取り付けて行く。この時、大版タイル12、1
2…の背面には、図7に示すように、スポット的に仮止
め用のセメント系接着剤30を配しておき、該大版タイ
ル12の下端をプレート支持部25上に載置しつつ、接
着して仮止めする。同時に、大版タイル12の背面上部
及び下部と下地板6との間にモルタル等の接着剤10を
配して大版タイル12を下地板6に固定する。
【0050】大版タイル12の背面には、図6に示すよ
うに、アリ12a及びアリ溝12bを上下にかつ交互に
設けてある。このアリ12a及びアリ溝12b内に接着
剤10が進入して固化することにより、大版タイル12
との接着を強固なものとすることができる。
【0051】上下又は上下左右の目地相当位置には目地
材11を充填する。
【0052】またそれぞれ下地板6と大版タイル12と
の間に介在させた前記接着剤10は、前記アーム部24
の前後方向の途中に立ち上げた接着剤支持片26と取付
板23の下端から延設した第2アーム部27の先端に構
成した第2接着剤支持片28とを介して、下地板6側に
強固に結合されることとなる。前記のように、アリ12
a、12a…及びアリ溝12b、12b…により大判タ
イル12と接着剤10との結合が強固なものになり、か
つ、以上のように、前記接着剤支持片26及び第2接着
剤支持片28とにより下地板6と接着剤10との結合が
強固となって、結局、大判タイル12、12…は、下地
板6に確実に結合されることとなる。
【0053】大版タイル12の不陸は、調整するには、
接着剤10が固化する前に、大版タイル12を前後させ
ることで行い得られる。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、取り付けるべきそれぞ
れのプレート部材を取付片のプレート支持部により支持
しているので、プレート部材を下地へ取り付ける際に、
上方のプレート部材の重量が下方のプレート部材にかか
ることがなく、プレート部材が下方にずれる、いわゆる
ダレを生じることがない。
【0055】またプレート部材は、取付片のアーム部に
より下地から若干距離をおいて取り付けられているの
で、地震等の振動や歪みは直接に伝わらず、プレート部
材に割れが生じたり、プレート部材が剥離して落下する
という危険を減少させることができる。
【0056】更に取付片は左右に長尺となっているの
で、それ自体、柱あるいは間柱が存在する位置でこれら
に固定することができる。それ故、それ自体の取付固定
に自由度が高く、RC造だけではなく、取付固定位置が
柱や間柱の位置に限定される木造家屋や鉄骨造にも適用
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施例のプレート部材の取付片の斜視図。
【図2】図1のプレート支持部のA−A矢視図。
【図3】第一実施例のプレート部材の取付片を用いて石
材板を取り付けた状態を示す断面図。
【図4】第二実施例のプレート部材の取付片の斜視図。
【図5】第二実施例のプレート部材の取付片の側面図。
【図6】第二実施例のプレート部材の取付片を用いて大
版タイルを取り付けた状態を示す断面図。
【図7】仮止め用セメント系接着剤を裏面に配した大版
タイルの裏面図。
【符号の説明】
1 取付片 2 石材板 2a 下側係止溝 2b 上側係止溝 3 取付板 3a ビス孔 4 アーム部 4a ネジ孔 5 プレート支持部 5a 取付溝 5b 上側係止突起 5c 下側係止突起 6 下地板 7 柱 8 ビス 9 ボルト 10 接着剤 11 目地材 12 大版タイル 12a アリ 12b アリ溝 21 取付片 23 取付板 23a ビス孔 24 アーム部 25 プレート支持部 26 接着剤支持片 27 第2アーム部 28 第2接着剤支持片 29 支え片 30 仮止め用セメント系接着剤

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下地材に取り付ける左右に長尺な取付板
    と、 上記取付板の前側面から前方に延設したアーム部と、 上記アーム部の先端に設けた、プレート部材を支持する
    ためのプレート支持部と、 で構成したプレート部材の取付片。
  2. 【請求項2】 前記プレート支持部を、 前記アーム部に対して前後方向に摺動可能で、かつ前記
    アーム部に脱着可能な取付部と、 上記取付部の先端から上下方向に延設され、プレート部
    材の上端及び下端にそれぞれ設けた係止溝内に係止する
    係止突起と、 で構成した請求項1のプレート部材の取付片。
  3. 【請求項3】 前記アーム部を、取付板の上端から前方
    に向かって延設し、かつ上記アーム部の前後方向の途中
    に接着剤支持片を立ち上げ、 加えて、前記取付板の下端から、前記アーム部と同方向
    に第2アーム部を延設し、かつ上記第2アーム部の先端
    に上下に向かって第2接着剤支持片を延設した請求項1
    のプレート部材の取付片。
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