JPH083563Y2 - パネル取り付け金具 - Google Patents

パネル取り付け金具

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JPH083563Y2
JPH083563Y2 JP9523290U JP9523290U JPH083563Y2 JP H083563 Y2 JPH083563 Y2 JP H083563Y2 JP 9523290 U JP9523290 U JP 9523290U JP 9523290 U JP9523290 U JP 9523290U JP H083563 Y2 JPH083563 Y2 JP H083563Y2
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JP
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panel
fitting
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metal fitting
insertion hole
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JP9523290U
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JPH0452135U (ja
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延雄 園山
敏康 大塚
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旭化工板製造株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は建築金物としてのパネルの取り付け金具に
関するものである。
〔従来の技術〕
一般に、羽目板、鏡板、壁板、天井板等と呼ばれる大
型平板状に形成された板(パネル)は、木質、水硬性無
機質、鉱物繊維室、プラスチック質、金属質などまたは
これらを複合もしくは積層したものからなっている。こ
のようなパネルを建築物の内外装に利用するときは、通
常の場合、パネルは継目(目地)が縦横に線の通った状
態(芋目地状)になるように配置され、釘、ボルト、接
着剤またはジョイナー(目地棒)などによって胴縁に固
定される。
しかし、パネル自体に厚みのバラツキがあり、また、
胴縁そのものにもゆがみやねじれがあって、パネル同士
を凹凸なく、しかも強固に継ぎ合わすことは従来の方法
では非常に困難であるという問題があった。
そこで、この考案の出願人は特願昭60-62872号におい
て、このような問題点を解決するため第3図および第4
図に例示するように、パネル23の端面にジョイナー20の
フランジ部21を挿入する溝24をパネル表面から等距離の
位置に設け、この溝24にフランジ部21を挿入したときそ
のジョイナー20のウエブ22部分が、パネル23の裏面と実
質的な同一平面上に位置するような浅いジョイナー20
と、パネルの裏面よりは2〜5mm程度突出する深いジョ
イナー(図示省略)との2種類を使い分けて、胴縁25と
同一の方向には浅いジョイナー20を用い、このジョイナ
ーのウエブを弾性体26を介してボルト27によって胴縁25
に固定し、継ぎ目を充填剤28で封じ、一方胴縁25の方向
に対して直角になる方向には深いジョイナー(図示省
略)を用い、パネル23裏面よりも突出したジョイナーの
ウエブ部分を胴縁25表面に直接接触させて固定するとい
うパネルの取り付け方法およびパネルの取り付け金具を
開示した。そして、この取り付け金具によれば、ジョイ
ナー20のフランジ部21挿入の溝24がパネル表面23の表面
から等距離に設けられているため、パネル23の厚さにバ
ラツキがあっても、また、胴縁25にゆがみやねじれなど
に起因する高低のバラツキがあっても、これらのバラツ
キは深いジョイナー(図示省略)によって形成される胴
縁25表面とパネル23裏面との間の空間および浅いジョイ
ナー20と胴縁25との間に介在する弾性体26によって充分
吸収されて、隣接するパネル間の凹凸は現われなくなっ
た。しかし、このような金具も施工に要する手間は大き
く、特に、ボルトの締め付け加減によって、パネルの浮
陸調整と固定を同時に行なうため、パネルがガタつく場
合があり、また、作業性の点で決して満足できるとはい
えない。
〔考案が解決しようとする課題〕
以上述べたように、従来の技術においては胴縁精度お
よびパネル厚みの誤差の浮陸調整を効果的に、しかも作
業性の点で能率よく実施できるパネルの取り付け金具は
未だ見出されていないという問題点があり、これを解決
することが課題となっていた。
〔課題を解決するための手段〕
上記の課題を解決するために、この考案は山形鋼状の
本体金具の一方の板面に締結用金具類挿し込み用の複数
の挿通孔をその一つ以上が長穴状となるよう形成し、他
方の板面には前記一方の板面に平行な溝穴状の挿入孔を
形成し、この挿入孔に貫通し前記他方の板面の裏側に突
出する脚部および貫通せずにこの板面の表側に突出する
頭部が連接一体化した挿入金具を設け、この挿入金具に
は前記挿入孔へ固定可能な楔形の突起を付設するという
構成を採用したのである。
〔作用〕
上記したように構成されるこの考案に係るパネル取り
付け金具は、本体金具の長穴形状の挿通孔に締結用金具
を仮に挿し込んだ状態で、被締結部材およびパネル板に
対して位置調節をすることができ、挿入孔に挿入金具を
抜き差しするという簡単な操作で、パネル端面に設けた
溝に嵌合する突出部を形成できる。また、締結金具にラ
イナーを併用すれば、信頼性の高い浮陸調整も非常に容
易であり、挿入金具は、楔形の突起を有して挿入孔に圧
入して固定できるのでパネルを支持した際に遊動しな
い。したがって、パネル取り付け時の作業性が良く、取
り付け後のパネルのガタつきは非常に小さい。
〔実施例〕
この考案の実施例を以下第1図および第2図に基づい
て説明する。
第1図に示すように、実施例は等辺山形鋼状の本体金
具1の一方の板面Aの4箇所に締結用金具2の挿通孔3
を形成すると共にそのうちの2箇所を板面Aの立ち上り
方向に平行な長穴状に形成し、他方の板面Bには、板面
Aに平行な溝穴状の挿入孔4を形成し、この挿入孔4に
板状の脚部Cが貫通し、頭部Dが板面B上に突出する挿
入金具5を設け、その中ほどには楔形の突起6を形成し
たものである。
本体金具1の板面Aに設けた挿通孔3は、くぎ、ボル
ト等の締結用金具2を通して、本体金具1を胴縁7(第
2図参照)等の基礎材に固定するためのものである。複
数の挿通孔3は、その一つ以上を長穴状に形成し、その
長穴の形状によって本体金具1を胴縁7に仮止めした状
態でのパネル8、9に対する位置調節を可能にしてい
る。このような位置調節は、パネル8、9の端面または
胴縁7に偶発的に存在する凹凸、傾斜またはねじれに対
応するほか、隣接するパネル同士の整合性を高めて作業
精度の向上を図るために必要である。
本体金具1の板面Bに設ける挿入孔4は、後述する挿
入金具5の脚部Cが板面Aに平行の状態で抜き差しでき
るものであって、その数は必ずしも1個に限定されるも
のではなく、同一線上に列設されたものであれば複数個
であってもよい。
また、本体金具1の形状である山形鋼状とは軽山形
鋼、等辺山形鋼、不等辺山形鋼またはこれらに類似した
形状のものであり、各所要寸法は取り付けようとするパ
ネルの大きさおよび重量によって適宜判断を要すること
はいうまでもないが、通常の場合、長さを3〜15cm程度
の比較的短尺物とし、パネルの一辺を1〜4箇所程度で
支えることができればよい。
さらに、この考案における挿入金具5は、前記本体金
具1の板面Bに設けられた挿入孔4に貫通して板面Bの
裏面に突出する脚部Cと、挿入孔4には挿入することの
できない頭部Dおよび頭部Dの長手方向両端部に付設さ
れた補助脚C′とからなっている。挿入金具5中程の突
起6は、挿入孔4に嵌め合わせる際、ハンマー等で頭部
Dを上方から軽く叩くことにより固定することができる
よう、頭部D側に近づくほど厚みが増す楔状に形成して
いる。このような楔状の突起6は、板状の挿入金具5の
一方の側面を打刻して他方の側面を突出させて設けるこ
とができる他、成型によって設けることもできるのは勿
論である。また、補助脚C′は、頭部Dの長さに対応し
て適宜設けるものであってよい。
一方取り付けられる側のパネルは、羽目板、鏡板、壁
板、天井板等と呼ばれる比較的大型の通常平板状に形成
された方形の板であって、木質、水硬性無機質、鉱物繊
維質、プラスチック質、金属質など、またはこれらの複
合もしくは積層したものなどのいずれであってもよい。
そして、これらパネルの端面に挿入金具5が嵌め込まれ
る溝12は端面全体にわたって長く設けてもよく、また、
必要箇所にのみ局部的に短く設けてもよい。なお、パネ
ルが強度的に劣る場合には、挿入金具5によって固定さ
れたときに生じる応力を分散させて亀裂または破損など
の発生を防ぐ目的から、溝12の少なくとも片側に補強材
15をあてがっておくこともできる。さらに、胴縁7のゆ
がみ、パネル自体の厚みのバラツキなどに起因するパネ
ル同士の凹凸を矯正(浮陸調整)するためには、胴縁7
に本体金具1を取り付ける際に、両者間にライナー13を
適宜噛ませばよい。この際のライナーは環状の座金また
は単なる板でもよいが、これらでは締結金具を通した
り、挿入位置の移動または脱落など数多くの問題がある
ので、第1図に示すように、任意の厚みの板に、本体金
具1の板面Aに設けられた挿通孔3に対応する位置に締
結用金具2が貫通する孔14を設け、その孔14に対して一
方向の側から締結用金具2の軸部に懸架すれば軸部が容
易に孔14の位置に到達できるような切り込み14aを設け
た板状のものが好ましく、このようなライナー13であれ
ば複数枚を重ねて締結しても、ずれて位置が変るという
ような危険性は全くなく、たとえ締結途中であっても締
結用金具2を抜き差しする必要はなく、操作が簡単でし
かも信頼性の高い矯正を行なうことができるようにな
る。
なお、図中番号11は、パネル8と胴縁7との間隙をな
くして防炎、クッション性の向上のために取り付けるロ
ックウール等の不燃性のパッキング材である。
つぎに、このような本体金具1と挿入金具5とを用い
てパネルを取り付けるには、たとえば第2図のように行
なう。すなわち、胴縁7に対して本体金具1の2つの長
穴状の挿通孔3に締結用金具2を順次仮止めし、この胴
縁7の傾斜や凹凸に対応させながらパネル8の位置に合
わせて本体金具1の位置を調整し、中央2箇所の丸孔状
の挿通孔3に別途締結金具2aを取り付け、さらに、締結
金具2も完全に固定した。この際、胴縁7の精度がよく
ないときは適当枚数のライナー13を胴縁7と本体金具1
との間に噛まして締め付けるが、第2図の場合には使用
していない。ついで、挿入孔4からパネル8の溝12内に
挿入金具5の脚部Cを挿入し、さらにハンマー(図示せ
ず)で頭部Dを軽く叩いて突起6を挿入孔4内に圧入し
た。この状態で挿入金具5は本体金具1に対して遊動せ
ず、完全に固定されていた。なお、溝12は、パネルの製
造時に工場で形成したものであるが、必要に応じて施工
中に電動鋸を用いて局部的に設けたものであってもよ
い。この溝12には挿入金具5の応力を分散させるため
に、片側に軽山形鋼状の補強材15をあてた。このような
状態で既にパネル8は前方に倒れることはなく、かなり
強固に固定されていた。さらに別のパネル9の溝12が前
記挿入金具5の突出している頭部Dと合致するように重
ねると、この頭部Dは挿入孔4内で遊動しないので、パ
ネル9の下辺も容易に固定することができ、取り付け後
のパネル8、9同士がずれ動くこともなかった。なお、
この実施例においては、胴縁7の直角方向に、本体金具
1を固定するための基礎材が存在しなかったため、その
方向の継ぎ目には従来方式のフランジ16付きのジョイナ
ー17を用い、それぞれの溝12にフランジ16を差し込んで
強度を与えることにしたが、胴縁7の長手方向と直交す
る方向にも胴縁7に代わる基礎材が存在する場合には、
この方向にも本体金具1および挿入金具5とを前記と同
じ要領で使用することも当然可能である。また本体金具
1の胴縁7への取り付け方を上下転倒させることもでき
る。
〔効果〕
この考案のパネル取り付け金具は、以上説明したよう
に、胴縁の凹凸や傾斜に対して非常に容易に位置調節を
行なうことができ、かつパネルの厚みの誤差等に対する
浮陸調整がライナーを併用することによって、きわめて
容易に行ない得て、パネル組立て作業の精度を高め、か
つ作業内容を簡単化する。挿入金具は、パネルを支持し
た状態で全く遊動しないので、強風時の風圧などの外力
が作用してもパネル同士がずれ動くことがなく、パネル
の維持状態もきわめてよいという利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係わるパネル取り付け金具の実施例
を示す斜視図、第2図は第1図に示す金具を用いたパネ
ルの取り付け状態を説明する斜視図、第3図は従来のジ
ョイナーを例示する断面図、第4図は第3図の取り付け
状態を示す断面図である。 1……本体金具、2……締結用金具、3……挿通孔、4
……挿入孔、5……挿入金具、6……突起、A、B……
板面、C……脚部、D……頭部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】山形鋼状の本体金具の一方の板面に締結用
    金具類挿し込み用の複数の挿通孔をその一つ以上が長穴
    状となるよう形成し、他方の板面には前記一方の板面に
    平行な溝穴状の挿入孔を形成し、この挿入孔に貫通し前
    記他方の板面の裏側に突出する脚部および貫通せずにこ
    の板面の表側に突出する頭部が連接一体化した挿入金具
    を設け、この挿入金具には前記挿入孔へ固定可能な楔形
    の突起を付設してなるパネル取り付け金具。
JP9523290U 1990-09-10 1990-09-10 パネル取り付け金具 Expired - Lifetime JPH083563Y2 (ja)

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