JP5133801B2 - 壁パネル - Google Patents
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Description
この特許文献1で用いられる壁パネルは、縦芯材と横芯材とが矩形枠状に組み立てられるとともに、この矩形枠の内部に補強芯材が縦横に組まれて枠体とされ、さらに、この枠体内にグラスウール等の断熱材が充填された状態で枠体の表裏両面に合板等の面材が貼着されたものである。
また、この特許文献1の技術は、枠体の表裏両面に合板等の面材が貼着されているが、このような技術の他にも、縦横の枠材からなる枠組みの片面に合板等の面材を取り付ける技術も知られている(例えば、特許文献2参照)。
このような特許文献2に記載の技術によれば、合板等の面材を、枠組みや土台や梁等に
一方、特許文献2に記載の技術は、合板等の面材を、枠組みの片面に取り付けるものであるため、特許文献1に記載の技術に比して、枠組の中に手を入れて作業がしやすく、面材の使用量も少ないという利点があるものの、枠体の表裏両面に合板等の面材を貼着した壁パネルに比して強度が低いという問題があった。
前記第1面材20は、前記縦框材11に沿って前記枠体10の一面側の両側端部を覆う縦板部21と、
これら両方の縦板部21,21の間に、これら縦板部21,21から所定の間隔をあけて配置されるとともに、前記縦方向の補助桟材13に沿って前記枠体10の一面側の中央部を覆う中央縦板部23と、
前記縦板部21の上端部と前記中央縦板部23の上端部との間と、前記縦板部21の下端部と前記中央縦板部23の下端部との間とにそれぞれ架け渡されるとともに、前記横框材12に沿って前記枠体10の一面側の上端部および下端部を覆う横板部22とを有しており、
前記縦板部21は、前記縦框材11よりも幅広に設定されており、前記中央縦板部23は、前記縦方向の補助桟材13よりも幅広に設定されていることを特徴とする。
しかも、前記縦板部21は、前記縦框材11よりも幅広に設定されており、前記中央縦板部23は、前記縦方向の補助桟材13よりも幅広に設定されているので、これら縦板部21および中央縦板部23は、前記縦框材11および縦方向の補助桟材13の厚さ方向、すなわち前記第1面材20と第2面材30とが並設される方向に対して直角方向に延在するリブとしての機能を果たすこととなる。そして、リブとしての機能を果たす前記縦板部21および中央縦板部23が、前記枠体10に、この枠体10の一面側の両側端部および中央部を覆うようにして貼設されているので、前記枠体10に対して圧縮方向や曲げ方向に大きな変形力が加わった際に、この変形力を、前記縦板部21および中央縦板部23によって確実に抑制することができる。また、前記第2面材30によって前記枠体10の変形力を抑制することもできるので、前記第1面材20に開口部25が形成されたとしても、これら第1面材20および第2面材30によって前記壁パネル1の強度を確実に維持することができる。
前記縦板部21は、矩形状に形成されるとともに、前記枠体10の上端部および下端部に位置する横框材12の両端部と前記縦框材11とにそれぞれ固定されていることを特徴とする。
前記中央縦板部23は、矩形状に形成されるとともに、前記枠体10の上端部および下端部に位置する横框材12の中央部と、前記縦方向の補助桟材13とに固定されていることを特徴とする。
前記枠体10は、前記縦框材11と前記縦方向の補助桟材13との間に、それぞれ前記横框材12と平行するようにして架設されることによって、前記枠体10の内部を上下方向に区切るファイヤーストップ材として機能する横方向の補助桟材14を有していることを特徴とする。
前記横方向の補助桟材14の一面側には、これら横方向の補助桟材14の一面側を覆う補助横板部24が、前記縦板部21と前記中央縦板部23との間にそれぞれ架け渡されるようにして固定されており、
この補助横板部24の表面は、前記縦板部21、中央縦板部23および横板部22の表面と略面一になっていることを特徴とする。
また、例えば石膏ボード等の内装下地材等を止着材によって前記枠体10に固定する際に、これら縦板部21、中央縦板部23、横板部22、補助横板部24を止着材の下地として使用できる。
しかも、縦板部は、縦框材よりも幅広に設定されており、中央縦板部は、縦方向の補助桟材よりも幅広に設定されているので、これら縦板部および中央縦板部は、縦框材および縦方向の補助桟材の厚さ方向、すなわち第1面材と第2面材とが並設される方向に対して直角方向に延在するリブとしての機能を果たすこととなる。そして、リブとしての機能を果たす縦板部および中央縦板部が、枠体に、この枠体の一面側の両側端部および中央部を覆うようにして貼設されているので、枠体に対して圧縮方向や曲げ方向に大きな変形力が加わった際に、この変形力を、縦板部および中央縦板部によって確実に抑制することができる。また、第2面材によって枠体の変形力を抑制することもできるので、第1面材に開口部が形成されたとしても、これら第1面材および第2面材によって壁パネルの強度を確実に維持することができる。
また、前記縦方向の補助桟材13は、前記双方の縦框材11,11から等間隔の位置に、かつこれら縦框材11と平行して設けられている。なお、本実施の形態において、前記縦方向の補助桟材13は、前記双方の縦框材11,11の間に1本に設けられているが、2本以上でもよいものとする。
なお、この凹部10aには、工場または現場において、図示しない断熱材が充填されることとなる。
その他にも、図2に示すように、前記壁パネル1に対して配線器具5を設置したり、前記枠体10に対して埋木補強を行ったりする際にも、前記開口部25から手を入れて作業がしやすいので、施工性をより向上させることができる。
なお、このように前記枠体10に対して補強材15を取り付けて埋木補強を行うことによって、前記枠体10の強度を向上させることができるので好ましい。
また、このように前記開口部25が、前記凹部10aの開放口よりも開口面積が狭いので、前記凹10aに断熱材を充填した際に、この断熱材の端部を、前記第1面材20によって押さえることができる。
したがって、これら縦板部21は、前記縦框材11の厚さ方向、すなわち前記第1面材20と第2面材30とが並設される方向に対して直角方向に延在するとともに、前記枠体10の上端部および下端部に位置する横框材12と、前記縦框材11との3部材にそれぞれ固定されることとなる。これによって、前記枠体10の縦框材11および横框材12に加わる大きな変形力を、前記縦板部21によって確実に抑制することができる。
したがって、この中央縦板部23は、前記縦方向の補助桟材13の厚さ方向、すなわち前記第1面材20と第2面材30とが並設される方向に対して直角方向に延在するとともに、前記枠体10の上端部および下端部に位置する横框材12と、前記縦方向の補助桟材13との3部材にそれぞれ固定されることとなる。これによって、前記枠体10の横框材12および縦方向の補助桟材13に加わる大きな変形力を、前記中央縦板部23によって確実に抑制することができる。
また、このように石膏ボード等の内装下地材を止着材によって前記枠体10に固定する際に、これら縦板部21、中央縦板部23、横板部22、補助横板部24を止着材の下地として使用できので、好ましい。
すなわち、この大型壁パネル1aは、複数の壁パネル1を幅方向に沿って互いに隣接させて、図3に示すように、連結ボルト2を用いて壁パネル同士を連結するものである。
このように、前記連結ボルト2を前記ボルト孔11aに挿通させたり、前記締付治具7を用いてナット2aの締め付けを行ったりする際は、前記開口部25を介して行われる。
すなわち、前記基礎3は、この基礎3の上面から突出するアンカーボルト3aを備えており、前記壁パネル1の横框材12には、このアンカーボルト3aを挿通させるためのボルト孔12aを予め形成しておくことが好ましい。
このように、前記アンカーボルト3aを前記ボルト孔12aに挿通させたり、前記締付治具7を用いてナット3bの締め付けを行ったりする際は、前記開口部25を介して行われる。
また、このように、前記胴差ボルト6を前記ボルト孔12bに挿通させたり、この胴差ボルト6の先端に螺合するナット(図示せず)の締め付けを行ったりする際は、前記開口部25を介して行われる。
しかも、前記縦板部21は、前記縦框材11よりも幅広に設定されており、前記中央縦板部23は、前記縦方向の補助桟材13よりも幅広に設定されているので、これら縦板部21および中央縦板部23は、前記縦框材11および縦方向の補助桟材13の厚さ方向、すなわち前記第1面材20と第2面材30とが並設される方向に対して直角方向に延在するリブとしての機能を果たすこととなる。そして、リブとしての機能を果たす前記縦板部21および中央縦板部23が、前記枠体10に、この枠体10の一面側の両側端部および中央部を覆うようにして貼設されているので、前記枠体10に対して圧縮方向や曲げ方向に大きな変形力が加わった際に、この変形力を、前記縦板部21および中央縦板部23によって確実に抑制することができる。また、前記第2面材30によって前記枠体10の変形力を抑制することもできるので、前記第1面材20に開口部25が形成されたとしても、これら第1面材20および第2面材30によって前記壁パネル1の強度を確実に維持することができる。
10 枠体
11 縦框材
12 横框材
13 縦方向の補助桟材
20 第1面材
21 縦板部
22 横板部
23 中央縦板部
30 第2面材
Claims (5)
- 縦横の框材が矩形枠状に組み立てられるとともに、この矩形枠内に、少なくとも縦方向に補助桟材が組み付けられてなる枠体と、この枠体の一面側に貼設される第1面材と、この枠体の他面側に貼設される第2面材とを備えており、
前記第1面材は、前記縦框材に沿って前記枠体の一面側の両側端部を覆う縦板部と、
これら両方の縦板部の間に、これら縦板部から所定の間隔をあけて配置されるとともに、前記縦方向の補助桟材に沿って前記枠体の一面側の中央部を覆う中央縦板部と、
前記縦板部の上端部と前記中央縦板部の上端部との間と、前記縦板部の下端部と前記中央縦板部の下端部との間とにそれぞれ架け渡されるとともに、前記横框材に沿って前記枠体の一面側の上端部および下端部を覆う横板部とを有しており、
前記縦板部は、前記縦框材よりも幅広に設定されており、前記中央縦板部は、前記縦方向の補助桟材よりも幅広に設定されていることを特徴とする壁パネル。 - 請求項1に記載の壁パネルにおいて、
前記縦板部は、矩形状に形成されるとともに、前記枠体の上端部および下端部に位置する横框材の両端部と前記縦框材とにそれぞれ固定されていることを特徴とする壁パネル。 - 請求項1または2に記載の壁パネルにおいて、
前記中央縦板部は、矩形状に形成されるとともに、前記枠体の上端部および下端部に位置する横框材の中央部と、前記縦方向の補助桟材とに固定されていることを特徴とする壁パネル。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の壁パネルにおいて、
前記枠体は、前記縦框材と前記縦方向の補助桟材との間に、それぞれ前記横框材と平行するようにして架設されることによって、前記枠体の内部を上下方向に区切るファイヤーストップ材として機能する横方向の補助桟材を有していることを特徴とする壁パネル。 - 請求項4に記載の壁パネルにおいて、
前記横方向の補助桟材の一面側には、これら横方向の補助桟材の一面側を覆う補助横板部が、前記縦板部と前記中央縦板部との間にそれぞれ架け渡されるようにして固定されており、
この補助横板部の表面は、前記縦板部、中央縦板部および横板部の表面と略面一になっていることを特徴とする壁パネル。
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