JP4961770B2 - 屋外床の二重防水構造 - Google Patents

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Description

本発明は、バルコニー床等の屋外床の二重防水構造に関するものである。
従来のこの種の技術としては、例えば、梁等の上に設置されたALC床材と、塩ビ鋼板と断熱材を貼り合わせて形成されて前記ALC床材上に前記断熱材を下にして敷設された鋼板ユニットと、隣接する鋼板ユニットの目地部を密封する帯状防水シートとからなり、前記鋼板ユニットの断熱材を前記ALC床材上に接着剤により貼着したことを特徴とする建物の屋外防水床構造(例えば、特許文献1参照。)が知られている。
特開平11−229488号公報
上記のような従来の屋外防水床構造においては、鋼板ユニットや帯状防水シート等で構成された防水層が1層しかないので、この防水層の一部が劣化等により切れた場合、室内まで漏水すると共に、室内に漏水があるまで漏水の発生を発見できないという問題点がある。
本発明は、以上のような事情や問題点に鑑みてなされたものであり、屋外床の防水を確実にできると共に、仮に漏水が発生した場合には漏水を早期に発見できる屋外床の二重防水構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1の発明は、建物の周方向に対して直角方向の内側から外側に向かって下る水勾配を有するように複数枚の床材を屋外に連設し、2次箱樋を最も外側に位置する床材の外側に設け、前記2次箱樋に連なるように防水シートを前記床材上に敷設し、断熱板とその上に貼り付けられた合成樹脂被覆鋼板とを有する複数の鋼板ユニットを互いの間に目地部が形成されるように前記床材上に前記防水シートを介して連設し、前記合成樹脂被覆鋼板に連なるように1次箱樋を最も外側に位置する鋼板ユニットの外側に設け、前記1次箱樋に形成された1次排水口に1次排水パイプを接続し、前記2次箱樋に形成された2次排水口に前記1次排水パイプとは異なる位置に設けられる2次排水パイプを接続し、前記目地部を閉塞するように防水テープを前記鋼板ユニット上に貼り付けた屋外床の二重防水構造であって、前記1次箱樋を前記2次箱樋の上方に設けたものである。
請求項の発明は、前記2次箱樋の上縁を覆うように水切を前記2次箱樋の上方に支持したものである。
請求項の発明は、前記建物の周方向に対して直角方向に延びるように少なくとも1つの2次排水溝を前記鋼板ユニットの下面に設けたものである。
請求項の発明は、前記床材と前記防水シートとの間に下地板を介在させたものである。
請求項の発明は、前記建物の周方向に延びるように軒先母屋を最も外側に位置する床材と前記2次箱樋との間に設け、前記2次箱樋を前記軒先母屋に固定したものである。
請求項1の発明によれば、1次箱樋の1次排水口に1次排水パイプを接続しかつ2次箱樋の2次排水口に2次排水パイプを接続することにより二重防水を図ることができるので、屋外床の防水を確実にすることができる。また、2次排水パイプから排水された場合や2次排水パイプに水の流れた跡があった場合には漏水の発生が判明するので、仮に漏水が発生した場合には漏水を早期に発見することができる。
また、請求項の発明によれば、1次箱樋及び2次箱樋の設置スペースを節約することができる。
請求項の発明によれば、水切の存在により2次箱樋の上縁の周囲からの漏水を防止することができる。
請求項の発明によれば、漏水が発生した場合には、2次排水溝の存在により漏水を2次箱樋に導き易い。
請求項の発明によれば、平坦な下地板の存在により防水シートが破れにくい。
請求項の発明によれば、2次箱樋を軒先母屋に固定しているので、2次箱樋の固定を簡単に行える。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
本実施形態に係るバルコニー床(屋外床)1の二重防水構造は、図1〜図4に示すように、建物2の周方向(バルコニー床1の長手方向である図1の横方向)に対して直角方向(バルコニー床1の短手方向である図1の縦方向)の内側から外側に向かって下る水勾配を有するように複数枚の床材3を屋外に連設し、2次箱樋4を最も外側に位置する床材3の外側に設け、2次箱樋4に連なるように防水シート5を床材3上に敷設し、断熱板6とその上に貼り付けられた合成樹脂被覆鋼板7とを有する複数の鋼板ユニット8、9、10、11を互いの間に目地部12が形成されるように床材3上に防水シート5を介して連設し、合成樹脂被覆鋼板7に連なるように1次箱樋13を最も外側に位置する鋼板ユニット8の外側に設け、1次箱樋13に形成された1次排水口14に1次排水パイプ15を接続し、2次箱樋4に形成された2次排水口16に2次排水パイプ17を接続し、目地部12を閉塞するように防水テープ18を鋼板ユニット8、9、10、11上に貼り付けたものである。なお、屋外床は、本実施形態のようなバルコニー床1の他、陸屋根等であってもよい。
次に、各構成要素の詳細をバルコニー床1の二重防水施工方法と共に説明する。
バルコニー床1の二重防水施工方法においては、図5に示すように、まず、H形鋼等で構成された複数の梁21、22、23を所定位置に水平方向に施工する。具体的には、外端が屋外に突出するように2つの梁21を互いに間隔を開けて配置し、建物2の周方向に延びるように2つの梁22を対向する梁21の間に互いに間隔を開けて架設すると共に、建物2の周方向に対して直角方向に延びるように2つの梁23を対向する梁22の間に互いに間隔を開けて架設する。
次いで、図6〜図9に示すように、建物2の周方向に対して直角方向の内側から外側に向かって下方へ傾斜するように長尺な受け具24を左端の梁21の右側、右端の梁21の左側、及び中間の梁23の左右両側にそれぞれ固定する。
受け具24は、図9に示すように、縦板25と受け板26とから断面がL字状に形成されている。一面に受け板26が突設された縦板25の他面には、複数の取付具27が受け具24の長手方向に互いに間隔を開けて溶接等により固着されている。取付具27は、縦板28と取付板29とからL字状に形成されている。取付具27の縦板28は、受け具24の縦板25に固着されている。取付具27の取付板29は、中間の梁23の上部フランジ30の下に図示しないボルト及びナットにより固定する。同様に、図示しないが、左端の梁21の上部フランジの下や右端の梁21の上部フランジの下にも、取付具27の取付板29をボルト及びナットにより固定する。梁21、23や取付具27の取付板29には、ボルトを挿通するためのボルト孔を設けておく。
受け具24の長手方向の外端近傍における受け板26上には、図6〜図8に示すように、当て具31が溶接等により固着されている。当て具31は、図8に示すように、下板32と当て板33とからL字状に形成されている。下板32は、当て板33が建物2側を向きかつ当て板33の面方向が受け具24の長手方向に対して直角方向となるように受け具24の受け板26上に固着されている。
また、中間の梁23の外端近傍の上には、図6〜図8に示すように、軒先母屋取付具34を図示しないボルト及びナットにより固定する。
軒先母屋取付具34は、図8に示すように、下板35と固定板36とからL字状に形成されている。下板35は、固定板36が外側を向きかつ固定板36の面方向が梁23の長手方向に対して直角方向となるように梁23上に固定する。
同様に、左端の梁21の外端近傍の上や右端の梁21の外端近傍の上にも、図6に示すように、軒先母屋取付具37を図示しないボルト及びナットにより固定する。
軒先母屋取付具37は、下板38と固定板39とからL字状に形成されている。下板38は、固定板39が外側を向きかつ固定板39の面方向が梁21の長手方向に対して直角方向となるように梁21上に固定する。
そして、図10〜図12に示すように、対向する受け具24の受け板26上に架け渡すようにかつ受け具24の長手方向に連なるように、ALC(autoclaved lightweight concrete)パネル等で構成された複数枚の床材3を固定する。最も外側に位置する床材3は、図11に示すように、当て具31の当て板33に当接させる。
次いで、図13及び図14に示すように、対向する梁21、23上及び対向する梁23上にそれぞれ架け渡すようにかつ軒先母屋取付具34、37の外側に位置するように軒先母屋40を載置し、この軒先母屋40を軒先母屋取付具34、37の固定板36、39に図示しないボルト及びナットにより固定する。軒先母屋40や軒先母屋取付具34、37の固定板36、39には、ボルトを挿通するためのボルト孔を設けておく。軒先母屋40の外側の側面には、ボルトの頭部又はナットを埋め込むための座ぐり穴をボルト孔と連通するように設けておくのが望ましい。
また、図13及び図15に示すように、建物2の周方向に対して直角方向に延びるように長尺な下地部材41を中間の梁23上に図示しないボルト及びナットにより固定する。
下地部材41は、図15に示すように、下地本体42、複数のスペーサ43、及び断熱材44を備えている。下地本体42は、集成材等で構成されており、断面が矩形状に形成されている。スペーサ43は、合板等で構成されており、下地本体42の下にその長手方向に互いに間隔を開けて図示しない釘及び接着剤等により固定されている。断熱材44は、ポリスチレン等で構成されており、長手方向の一端から他端に向かって下る水勾配を有するように形成されている。断熱材44に設けた水勾配は、床材3の傾斜角度と一致している。梁23上に固定された下地部材41の断熱材44の上面は、床材3の上面と面一になっている。下地部材41には、ボルトを挿通するためのボルト孔を設けておく。この下地部材41の上面には、ボルトの頭部又はナットを埋め込むための座ぐり穴をボルト孔と連通するように設けておくのが望ましい。
左端の梁21上や右端の梁21上には、図13に示すように、建物2の周方向に対して直角方向に延びるように、図15の下地部材41と同様に構成された長尺な下地部材45を図示しないボルト及びナットにより固定する。
そして、図16及び図17に示すように、合板等で構成された下地板46を床材3上に載置する。下地板46の外端は、図17に示すように、軒先母屋40の長手方向に延びるように軒先母屋40の上縁の建物2側に設けられた切欠部47上に載置した状態で、図示しないビス等により軒先母屋40に固定する。
次いで、図18及び図19に示すように、合板等で構成された立ち上げ板48をコ字状に連なるように軒先母屋40の外側、最も左側に位置する下地板46の左端及び軒先母屋40の上、並びに、最も右側に位置する下地板46の右端及び軒先母屋40の上に立設する。立ち上げ板48は、梁21、22、23上にそれぞれ設置された図示しない軸組に固定する。
そして、図20及び図21に示すように、合板等で構成された樋受け板49を、左端の梁21の外端上及び外側の梁22上、並びに、外側の梁22上及び右端の梁21の外端上にそれぞれ載置した状態で、図示しないビス等により軒先母屋40の外側の立ち上げ板48における建物2側の面に固定する。
次いで、図22及び図23に示すように、長尺な2次箱樋4を軒先母屋40と樋受け板49との間に配置する。
2次箱樋4は、合成樹脂被覆鋼板等で構成されており、上部が開口した扁平かつ長尺な箱状に形成されている。この2次箱樋4は、図23及び図4に示すように、底板51、外板52、内板53、及び2つの側板54を備えている。底板51の長手方向の一端近傍には、図22及び図4に示すように、例えば円状の2次排水口16が設けられている。底板51の長手方向の他端近傍には、例えば矩形状の挿通孔55が設けられている。底板51上の挿通孔55の周囲には、挿通孔55の周方向に延びるようにかつ上方へ突出するように、挿通孔55からの漏水を防止するための漏水防止用突出部55aを設けておくのが望ましい。外板52は、図示しないビス等により樋受け板49に固定する。内板53は、図示しないビス等により軒先母屋40に固定する。合成樹脂被覆鋼板としては、塩ビ鋼板等が挙げられる。このように、建物2の周方向に延びるように軒先母屋40を最も外側に位置する床材3と2次箱樋4との間に設け、2次箱樋4を軒先母屋40に固定するようにしておけば、2次箱樋4の固定を簡単に行えるという利点がある。
そして、図24及び図25に示すように、2次箱樋4の内板53の上縁を覆うように軒先水切(水切)56を2次箱樋4の上方に支持する。
軒先水切56は、ガルバニウム鋼板等で構成されており、取付板57と水切板58とから断面がL字状に形成されている。取付板57は、水切板58を2次箱樋4内に挿入した状態で、図示しないビス等により軒先母屋40上に固定する。
次いで、図26及び図27に示すように、2次箱樋4に連なるように防水シート5を床材3上に敷設する。防水シート5は、図26に示すように、建物2の周方向に延びるようにかつ建物2側の端縁上に外側の端縁が重合するように外側から順に敷設するのが望ましい。この防水シート5の長手方向の両端は、図示しないが、左側の立ち上げ板48及び右側の立ち上げ板48にそれぞれ貼り付けるのが望ましい。最も外側に位置する防水シート5は、図27に示すように、軒先水切56の取付板57が隠れるように貼り付けるのが望ましい。各防水シート5の貼り付けには、接着剤等を使用する。防水シート5としては、アスファルトルーフィング等が挙げられる。このように、床材3と防水シート5との間に下地板46を介在させておけば、平坦な下地板46の存在により防水シート5が破れにくいという利点がある。
そして、図28及び図29に示すように、2次箱樋4の外板52の上縁を覆うように箱樋水切(水切)59を2次箱樋4の上方に支持する。
箱樋水切59は、ガルバニウム鋼板等で構成されており、連結板60、取付板61、及び水切板62を備えている。取付板61は、上方へ突出するように連結板60の一端縁に設けられている。水切板62は、下方へ突出するように連結板60の他端縁に設けられている。取付板61は、水切板62を2次箱樋4内に挿入した状態で、図示しないビス等により軒先母屋40の外側の立ち上げ板48に固定する。
また、図28及び図30に示すように、2次箱樋4の側板54の上縁を覆うように役物水切(水切)63を2次箱樋4の上方に支持する。
役物水切63は、ガルバニウム鋼板等で構成されており、主な構成要素として、連結板64、取付板65、及び水切板66を備えている。取付板65は、上方へ突出するように連結板64の一端縁に設けられている。水切板66は、下方へ突出するように連結板64の他端縁に設けられている。取付板65は、水切板66を2次箱樋4内に挿入した状態で、図示しないビス等により右側の立ち上げ板48又は左側の立ち上げ板48に固定する。左側の立ち上げ板48と防水シート5との隅部、右側の立ち上げ板48と防水シート5との隅部、及び建物2と防水シート5との隅部には、それぞれ図示しない従来公知の壁際水切を施工するのが望ましい。このように、2次箱樋4の上縁を覆うように軒先水切56、箱樋水切59、役物水切63等の水切を2次箱樋4の上方に支持しておけば、2次箱樋4の上縁の周囲からの漏水を防止できるという利点がある。
次いで、図31及び図32に示すように、防水シート5を介しかつ互いの間に目地部12が形成されるように複数の鋼板ユニット8、9、10、11を床材3上に連設する。各鋼板ユニット8、9、10、11は、接着剤等により防水シート5上にそれぞれ貼り付ける。
最も外側に位置する鋼板ユニット8は、図33に示すように、断熱板6、合成樹脂被覆鋼板7、1次箱樋13、合成樹脂被覆鋼板71、及び立ち上がりシート72を備えている。
断熱板6は、ポリスチレン等で構成されており、長尺な板状に形成されている。
合成樹脂被覆鋼板7は、被覆板73、連結板74、及び取付板75を備えている。被覆板73は、接着剤等により断熱板6上に貼り付けられている。連結板74は、下方へ突出するように被覆板73の一端縁に設けられている。取付板75は、側方へ突出するように、一面に被覆板73が突設された連結板74の他面の下縁に設けられている。
1次箱樋13は、合成樹脂被覆鋼板等で構成されており、上部が開口した扁平かつ長尺な箱状に形成されている。この1次箱樋13は、図33及び図4に示すように、底板81、外板82、内板83、2つの側板84を備えている。内板83の上縁は、合成樹脂被覆鋼板7の被覆板73の他端縁に連結されている。ここで、図32に示すように、1次箱樋13を2次箱樋4の上方に設けて上下2段としておけば、1次箱樋13及び2次箱樋4の設置スペースを節約できるという利点がある。
1次箱樋13の底板81の長手方向の端部近傍には、図1及び図4に示すように、例えば円状の1次排水口14が設けられている。2次箱樋4の2次排水口16には、図4に示すように、2次排水パイプ17を接続する。1次箱樋13の1次排水口14には、1次排水パイプ15を接続する。1次排水パイプ15は、2次箱樋4の挿通孔55に挿通する。
合成樹脂被覆鋼板71は、図33に示すように、載置板85及び取付板86を備えている。載置板85の一端縁は、1次箱樋13の外板82の上縁に連結されている。取付板86は、上方へ突出するように載置板85の他端縁に設けられている。載置板85は、図32に示すように、箱樋水切59の連結板60上に載置する。取付板86は、図示しないビス等により軒先母屋40の外側の立ち上げ板48に固定する。
立ち上がりシート72は、軟質塩化ビニル樹脂等で構成されて可撓性を有しており、図33に示すように、合成樹脂被覆鋼板71の取付板86のビス止め時に下縁より上方の部分を下方へめくることができるように、下縁が合成樹脂被覆鋼板71の取付板86における連結板側の面の下側に接着剤等により貼り付けられている。この立ち上がりシート72は、接着剤等により軒先母屋40の外側の立ち上げ板48に貼り付ける。
中間に位置する鋼板ユニット9は、図31及び図34に示すように、断熱板6、合成樹脂被覆鋼板7、及び立ち上がりシート72を備えている。
断熱板6は、ポリスチレン等で構成されており、矩形板状に形成されている。
合成樹脂被覆鋼板7は、図34に示すように、被覆板87、連結板88、及び取付板89、90を備えている。被覆板87は、接着剤等により断熱板6上に貼り付けられている。連結板88は、下方へ突出するように被覆板87の長手方向の一端縁に設けられている。取付板89は、側方へ突出するように、一面に被覆板87が突設された連結板88の他面の下縁に設けられている。取付板90は、上方へ突出するように被覆板87の長手方向の他端縁に設けられている。取付板89は、鋼板ユニット8の合成樹脂被覆鋼板7の取付板75と重合した状態で、図示しないビス等により下地板46上に防水シート5を介して固定する。取付板90は、ビス等により建物2の図示しない外壁に固定する。
立ち上がりシート72は、軟質塩化ビニル樹脂等で構成されて可撓性を有しており、合成樹脂被覆鋼板7の取付板90のビス止め時に下縁より上方の部分を下方へめくることができるように、下縁が合成樹脂被覆鋼板7の取付板90における被覆板87側の面の下側に接着剤等により貼り付けられている。この立ち上がりシート72は、接着剤等により建物2の図示しない外壁に貼り付ける。
図31のような左側に位置する鋼板ユニット10は、鋼板ユニット9と同様に構成されているが、図示しない他の取付板及び他の立ち上がりシートも備えている。図示しないが、他の取付板は、上方へ突出するように合成樹脂被覆鋼板7の被覆板87の左側縁に設けられている。他の取付板は、図示しないビス等により左側の立ち上げ板48に固定する。他の立ち上がりシートの下縁は、他の取付板のビス止め時に下縁より上方の部分を下方へめくることができるように、他の取付板における被覆板87側の面の下側に接着剤等により貼り付けられている。他の立ち上がりシートは、接着剤等により左側の立ち上げ板48に貼り付ける。
図31のような右側に位置する鋼板ユニット11は、左側に位置する鋼板ユニット10と左右対称に形成されている。図示しないが、他の取付板は、ビス等により右側の立ち上げ板48に固定する。他の立ち上がりシートは、接着剤等により右側の立ち上げ板48に貼り付ける。
鋼板ユニット10、11における立ち上がりシート72と他の立ち上がりシートとの入隅部には、図示しない従来公知の入隅部用の壁際水切を施工するのが望ましい。
そして、図1及び図3に示すように、鋼板ユニット8、9、10、11間の目地部12を閉塞するように防水テープ18を鋼板ユニット8、9、10、11上に貼り付ければ、バルコニー床1の二重防水施工が完了する。
このように、1次箱樋13の1次排水口14に1次排水パイプ15を接続しかつ2次箱樋4の2次排水口16に2次排水パイプ17を接続することにより二重防水を図ることができるので、バルコニー床1の防水を確実にできるという利点がある。また、2次排水パイプ17から排水された場合や2次排水パイプ17に水の流れた跡があった場合には漏水の発生が判明するので、仮に漏水が発生した場合には漏水を早期に発見できるという利点がある。
ここで、本実施形態のように、建物2の周方向に対して直角方向に延びるように少なくとも1つの2次排水溝91を鋼板ユニット8、9、10、11の下面に設けておけば、漏水が発生した場合にはその漏水を2次箱樋4に導き易いという利点がある。なお、2次箱樋4、2次排水パイプ17、及び2次排水溝91等のうちの少なくともいずれかに漏水検知センサ又は漏水監視カメラ等を配備しておけば、漏水の発生をより速やかに発見することができる。
以上のように、本発明に係る屋外床の二重防水構造は、屋外床の防水を確実にできると共に、仮に漏水が発生した場合には漏水を早期に発見できるようにするのに適している。
実施形態に係るバルコニー床の二重防水構造を示す概略平面図。 図1のA−A線断面図。 1次箱樋や2次箱樋近傍の要部拡大断面図。 図1のB−B線断面図。 梁を施工した状態を示す概略平面図。 受け具及び軒先母屋取付具を施工した状態を示す概略平面図。 図6のC−C線断面図。 軒先母屋取付具近傍の要部拡大断面図。 図7のD−D線断面図。 床材及び下地部材を施工した状態を示す概略平面図。 図10の軒先母屋取付具近傍の要部拡大断面図。 床材を受け具の受け板上に載置した状態を示す要部拡大断面図。 軒先母屋を施工した状態を示す概略平面図。 図13の軒先母屋近傍の要部拡大断面図。 下地部材を梁上に載置した状態を示す要部拡大断面図。 下地板を施工した状態を示す概略平面図。 図16の軒先母屋近傍の要部拡大断面図。 立ち上げ板を施工した状態を示す概略平面図。 図18の軒先母屋近傍の要部拡大断面図。 樋受け板を施工した状態を示す概略平面図。 図20の軒先母屋近傍の要部拡大断面図。 2次箱樋を施工した状態を示す概略平面図。 図22の軒先母屋近傍の要部拡大断面図。 軒先水切を施工した状態を示す概略平面図。 図24の軒先母屋近傍の要部拡大断面図。 防水シートを施工した状態を示す概略平面図。 図26の軒先母屋近傍の要部拡大断面図。 箱樋水切及び役物水切を施工した状態を示す概略平面図。 図28の軒先母屋近傍の要部拡大断面図。 図28のE−E線断面図。 鋼板ユニットを施工した状態を示す概略平面図。 図31の軒先母屋近傍の要部拡大断面図。 最も外側に位置する鋼板ユニットの断面図。 中間に位置する鋼板ユニットの断面図。
符号の説明
1 バルコニー床(屋外床)
2 建物
3 床材
4 2次箱樋
5 防水シート
6 断熱板
7 合成樹脂被覆鋼板
8、9、10、11 鋼板ユニット
12 目地部
13 1次箱樋
14 1次排水口
15 1次排水パイプ
16 2次排水口
17 2次排水パイプ
18 防水テープ
40 軒先母屋
56 軒先水切(水切)
59 箱樋水切(水切)
63 役物水切(水切)
91 2次排水溝

Claims (5)

  1. 建物の周方向に対して直角方向の内側から外側に向かって下る水勾配を有するように複数枚の床材を屋外に連設し、
    2次箱樋を最も外側に位置する床材の外側に設け、
    前記2次箱樋に連なるように防水シートを前記床材上に敷設し、
    断熱板とその上に貼り付けられた合成樹脂被覆鋼板とを有する複数の鋼板ユニットを互いの間に目地部が形成されるように前記床材上に前記防水シートを介して連設し、
    前記合成樹脂被覆鋼板に連なるように1次箱樋を最も外側に位置する鋼板ユニットの外側に設け、
    前記1次箱樋に形成された1次排水口に1次排水パイプを接続し、
    前記2次箱樋に形成された2次排水口に前記1次排水パイプとは異なる位置に設けられる2次排水パイプを接続し、
    前記目地部を閉塞するように防水テープを前記鋼板ユニット上に貼り付けた屋外床の二重防水構造であって、
    前記1次箱樋を前記2次箱樋の上方に設けたことを特徴とする屋外床の二重防水構造。
  2. 前記2次箱樋の上縁を覆うように水切を前記2次箱樋の上方に支持した請求項記載の屋外床の二重防水構造。
  3. 前記建物の周方向に対して直角方向に延びるように少なくとも1つの2次排水溝を前記鋼板ユニットの下面に設けた請求項1又は2記載の屋外床の二重防水構造。
  4. 前記床材と前記防水シートとの間に下地板を介在させた請求項1からのいずれか記載の屋外床の二重防水構造。
  5. 前記建物の周方向に延びるように軒先母屋を最も外側に位置する床材と前記2次箱樋との間に設け、前記2次箱樋を前記軒先母屋に固定したことを特徴とする請求項1からのいずれか記載の屋外床の二重防水構造。
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