JP5434401B2 - ドレインの設置方法及びドレイン構造 - Google Patents

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本発明は、例えば、ビル等の屋上やバルコニー等の、特に防水施工される構造物にドレイン部材を設置するドレインの設置方法及びドレイン構造の改良に関し、特に、防水シートの保全、補修等に簡易、迅速に対応することに関するものである。
例えば、オフィスビルや学校等の屋上、バルコニー、ベランダ等の風雨に曝される構造物には、防水施工を施すとともに、これらの屋上等に降り注いだ雨水等を排水するためのドレインが設置される。このドレインの構造は、構造物の躯体に管状のドレイン部材を設置し、このドレイン部材の導入口を防水シートに連結する一方、ドレイン部材の排出口を、構造物の躯体内に埋め込まれたり壁面等に沿って設置された排水管に直接連結して構成され、防水シート上の雨水は、このドレイン部材を介して排水管に排出される(例えば、特許文献1〜3等参照)。
しかし、ドレイン部材を、排水管に直接連結すると、防水シートの保全や補修に伴いドレイン部材を交換する必要が生じた場合には、ドレイン部材と排水管との連結を解除する作業が必要となり、また、連結の解除が困難である場合には、排水管ごと交換をしたり、排水管を途中で切断してドレイン部材と共に交換したりする等の作業がする必要があった。このため、防水シートの保全や補修等の作業に手間とコストを要し、簡易かつ迅速な作業が困難である問題が生じていた。
また、これらの従来のドレイン構造では、防水シートに亀裂、破損等が生じたこと等を原因として、防水シートの下側に雨水が漏洩した場合、当該漏洩した雨水をドレイン部材を介して排水管に排出することはできない問題もあった。この点、防水シートの下において雨水を排出する樋を二重構造として一次樋と二次樋の各々を排水管に直接接続して、防水シートに亀裂等が生じても二次樋により排水することができるドレイン構造も提案されている(例えば、特許文献4、5等参照)。
しかし、樋を二重構造としても、各々の樋がそれぞれ排水管に直接接続されていると、上記の従来技術と同様、防水シートの保全や補修等に伴い、ドレイン部材(樋)を交換する場合には、排水管との連結の解除や、排水管ともどもの交換、排水管の切断を要することに変わりはなく、やはり迅速で簡易に対応することはできなかった。
特開2001−193228号公報 特開2001−193232号公報 特開2001−227121号公報 特開2007−224563号公報 特開2007−231561号公報
本発明が解決しようとする課題は、上記の問題点に鑑み、防水シートに亀裂や破損が生じても排水管への排水を確保することができつつ、防水シートの保全や補修に伴うドレイン部材の交換作業を簡易にかつ迅速に行うことができるドレインの設置方法及びそのようなドレイン構造を提供することにある。
(1.ドレインの設置方法)
本発明は、上記の課題を解決するための第1の手段として、屋上、バルコニー等の構造物にドレイン部材を設置するドレインの設置方法において、第1ドレイン部材を構造物に固定して排水管に連結し、第2ドレイン部材の排出口側端部を第1ドレイン部材及び排水管に固定することなく第1ドレイン部材に挿入して第2ドレイン部材を設置し、第2ドレイン部材の導入口側端部を第1ドレイン部材に部分的に固定することを特徴とするドレインの設置方法を提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第2の手段として、上記第1の解決手段において、第1ドレイン部材と第2ドレイン部材の排出口側端部との間に排水路となる空間を設けることを特徴とするドレインの設置方法を提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第の手段として、上記第1又はのいずれかの解決手段において、防水シートを、第2ドレイン部材に連結することを特徴とするドレインの設置方法を提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第の手段として、上記第1乃至第のいずれかの解決手段において、第1ドレイン部材を、防水シートの下に敷設された保護シートに連結することを特徴とするドレインの設置方法を提供するものである。
(2.ドレイン構造)
本発明は、上記の課題を解決するための第の手段として、屋上、バルコニー等の構造物にドレイン部材を設置したドレイン構造において、ドレイン部材は、構造物に固定されて排水管に連結される第1ドレイン部材と、第2ドレイン部材とから成り、第2ドレイン部材は、第2ドレイン部材の排出口側端部が第1ドレイン部材及び排水管に固定されることなく第1ドレイン部材に挿入され、第2ドレイン部材の導入口側端部は第1ドレイン部材に部分的に固定されていることを特徴とするドレイン構造を提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第の手段として、上記第の解決手段において、第1ドレイン部材と第2ドレイン部材の排出口側端部との間には排水路となる空間が設けられていることを特徴とするドレイン構造を提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第の手段として、上記第5又はのいずれかの解決手段において、第2ドレイン部材には防水シートが連結されていることを特徴とするドレイン構造を提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第の手段として、上記第乃至第のいずれかの解決手段において、第1ドレイン部材は、防水シートの下に敷設された保護シートに連結されていることを特徴とするドレイン構造を提供するものである。
本発明によれば、上記のように、ドレイン部材を第1及び第2の複数のドレイン部材から構成し、第2ドレイン部材の排出口側端部を第1ドレイン部材及び排水管に固定することなく排水管に連結された第1ドレイン部材に挿入して、第2ドレイン部材を設置しているため、防水シートの保全や補修等の際に、排水管との連結の解除や排水管の切断、交換等を要することなく、第2ドレイン部材を第1ドレイン部材から抜き出すだけで、第2ドレイン部材を交換することができ、保全や補修作業を、簡易にかつ迅速に低コストで行うことができる実益がある。
本発明によれば、上記のように、第1ドレイン部材と第2ドレイン部材の排出口側端部との間に排水路となる空間を設けているため、第1ドレイン部材を介しても雨水等を排水することができ、特に、何らかの原因で防水シートの下側に漏洩した雨水も第1ドレイン部材を介して排水管へ排水することができ、構造物内に雨水が侵入することを防止することができる実益がある。
この場合、本発明によれば、上記のように、第2ドレイン部材の導入口側端部を第1ドレイン部材に固定しているため、第2ドレイン部材を第1ドレイン部材を介して構造物に固定することができる一方、部分的に固定しているため、雨水が第2ドレイン部材と第1ドレイン部材との間から第1ドレイン部材内へ流入することができ、第1ドレイン部材による排水も確保することができる実益がある。
本発明によれば、上記のように、防水シートを、第2ドレイン部材に連結しているため、防水シート上の雨水を第2ドレイン部材を介して排水管へ排水することができる実益がある。
本発明によれば、上記のように、第1ドレイン部材を、防水シートの下に敷設された保護シートに連結しているため、防水シートの亀裂や破損等を原因として防水シートの下側へ漏洩した雨水を保護シートを介して第1ドレイン部材へ案内して、排水管へ排水することができる実益がある。
本発明のドレイン構造の概略断面図である。 本発明に用いられるドレイン部材のフランジ部の拡大断面図である。
本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明すると、図1及び図2は、本発明のドレイン構造10及びそのようなドレインを設置する状態を示し、このドレイン構造10は、構造物1にドレイン部材12を設置して構築されている。このドレイン構造10が設置される構造物1としては、特に限定はないが、例えば、オフィスビルや学校の校舎等の事業用の建造物やマンション等の居住用の建造物の屋根やベランダ、バルコニー等を挙げることができ、本発明は、これらの排水性を確保することが要求される構造物1に適用することができる。
図示の実施の形態では、このような構造物1として、防水シート2が敷設された構造物1が示されている。図示の実施の形態では、この防水シート2は、構造物1の躯体上に敷設された断熱材3を介して構造物1に固定されたシート接合部材4に接合されて敷設されており、防水シート2を、構造物1の躯体や断熱材3に直に固定することなく、シート接合部材4を介して固定することにより、躯体や断熱材3の亀裂や振動、目地の挙動(目地とは、躯体や断熱材同士の継ぎ目であり、この目地が地震や振動等で動くことをいう。)等の影響を受けることが少ない方法で敷設している。但し、この断熱材3やシート接合部材4の有無や敷設方法には特に限定はなく、他の方法により防水シート2を敷設することもできる。
また、図示の実施の形態では、図1及び図2に示すように、防水シート2の下に更に保護シート5が敷設されている。この保護シート5は、図1に示すように、構造物1の躯体上の断熱材3のほぼ全面にわたって敷設され、仮に何らかの原因で防水シート2の亀裂や破損等が生じるようなことがあった場合でも、防水シート2から漏洩した雨水が断熱材3や構造物1に雨水が進入するのを防止している。
ドレイン部材12は、本発明では、図1及び図2に示すように、構造物1に固定される第1ドレイン部材12Aと、第2ドレイン部材12Bとから成っている。
(1.第1ドレイン部材)
第1ドレイン部材12Aは、図1及び図2に示すように、構造物1の躯体内に一部が埋め込まれる一方、壁面等に沿って設置された排水管14に直接連結されている。より具体的には、この第1ドレイン部材12Aは、図1及び図2に示すように、第1フランジ部16aと、この第1フランジ部16aから内側に連続して延びる第2フランジ部16bと、この第2フランジ部16bから下方に連続して延びる大径管部16cと、この大径管部16cから連続して延びる小径管部16dとを備え、図1及び図2に示すように、大径管部16c及び小径管部16dを、構造物1の躯体に形成された排出孔1aに通して第2フランジ部16bを構造物1の躯体に係合させた上で、特に図2に示すように、第1フランジ部16aをビス18により構造物1の躯体上に敷設された断熱材3を介して構造物1に固定することにより設置される。
この場合、特に図2に示すように、保護シート5や断熱材3、構造物1の損傷を回避するため、または、ビス18やリベット26の締め付けにより、ビス18やリベット26が貫通する穿孔部を止水するため、第1ドレイン部材12Aの第1フランジ部16aと断熱材3上の保護シート5との間にシール材20を介在させることが好ましい。なお、このシール材20は、図1に示すように、シート接合部材4と断熱材3上の保護シート5との間にも設置することが望ましい。また、特に図2に示すように、第1ドレイン部材12Aの第1フランジ部16aと第2ドレイン部材12Bの第1フランジ部22aとの間にもシール材28を介在させるのが好ましい。これらのシール材20、28は、定形シール材でも不定形シール材であっても良く、定形シール材としては発泡樹脂テープ、ブチルテープが好適なものとして挙げられ、不定形シール材としては変性シリコーン樹脂製シーリング材やウレタン樹脂製シーリング材が好適なものとして挙げられる。また、発泡樹脂テープとしてはスポンジテープが特に好適なものとして挙げられる。
これらの第1ドレイン部材12A及び第2ドレイン部材12Bを構成するドレイン部材12は、鋼板を芯材として加工されたものが好ましく、特に鋼板の表面に合成樹脂を被覆したいわゆる合成樹脂被覆鋼板からなるものであることが好ましい。さらに加工後にディッピングなどにより、ドレイン部材12の全面にわたり合成樹脂を被覆したものであってもよい。この合成樹脂としては、接合対象となる防水シート2や保護シート5と同種の樹脂を使用することが好ましい。このような合成樹脂とすることにより、第1ドレイン部材12Aと保護シート5との接合、第2ドレイン部材12Bと防水シート2との接合の際に、溶剤による溶着作業、熱による融着作業が容易となり、防水の長期の信頼性が向上するためである。
第1ドレイン部材12Aは、一方で、図1に示すように、小径管部16dの先端に排出口16eを有し、この小径管部16dを排水管14に直接連結することにより、排出口16eが排水管14に連通している。これにより、第1ドレイン部材12A内に流入した雨水は、排水管14へ排水される。この場合、小径管部16dと排水管14との連結は、嵌合、螺合、図示しないリングによる締め付け等、特にその方法に限定はない。
また、第1ドレイン部材12Aは、特に図2に示すように、断熱材3上に敷設された保護シート5上に第1フランジ部16aを配置して設置される。この場合、特に、図2から解るように、この保護シート5と第1ドレイン部材12Aの第1フランジ部16aとに跨って、防水テープ30を貼付することにより、保護シート5に連結されている。このため、例えば、防水シート2の亀裂や破損等の何らかの原因で防水シート2の下側に漏洩した雨水も、保護シート5を介して第1ドレイン部材12Aに案内して排水管14へ排水することができ、構造物1内に雨水が侵入することを防止することができる。なお、この限りにおいて、保護シート5も、防水シート2と同様の防水性を備えていることが望ましい。また、排水性を確保するために、構造物1の床面上に敷設される断熱材3は、その上面がドレイン構造10の設置箇所に向けて若干傾斜して形成される。
ここに保護シート5とは、防水シート2と構造物1との間に介在されて、防水シート2を保護するためのシートをいうが、上記の防水性を備えている保護シート5としては、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン等の防水性シートまたは不織布から構成されたシート、また、これらのシート内部又は表面にポリエステル等の繊維基材が介在されたクロスシート等が挙げられる。また、特に住宅の床等のコンクリート養生時や、建物改修時等の床面マスキングのために使用されている養生シートは、軽量で、折曲げや切り取り加工も容易であり、防水性にも優れるため、特に好適なものとして挙げられる。これらの養生シートとしてはポリエチレン製のものが挙げられ、厚さは0.5mm〜1.5mm厚さのものが好適なものとして挙げられる。
なお、図示の実施の形態では、排水管14が、第1ドレイン部材12Aの大径管部16cよりも小径であるため、小径管部16dが設定されているが、第1ドレイン部材の管部を必ずしも大径と小径とから構成する必要はなく、後述するように第2ドレイン部材12Bが挿入される大径管部16cに相当する部分が、排水管14とほぼ同径である場合には、大径管部16cに相当する部分のみを設定すれば足りる。同様に、大径管部16cは、後述する第2ドレイン部材12Bの管部22cよりも大径であればよく、また、その結果、一般的なドレイン部材12よりも大径に設定した場合には、大きな排水量を確保することができると共に、雨水だけではなく、例えば、落ち葉や泥その他の浮遊物の排出も可能となり、これらの浮遊物によるドレイン部材12のつまりを防止することもできる。
同様に、構造物1の躯体上に更に断熱材3を敷設した図示の実施の形態では、第1ドレイン部材12Aを、構造物1の躯体に係合する第2フランジ部16bと、断熱材3に係合する第1フランジ部16aの2段フランジを有する構成としたが、必ずしも、この態様に限定されるものではなく、設置対象の態様に応じて、適宜設定することができ、例えば、図示の実施の形態と異なり、断熱材3を敷設しない場合には、図1及び図2に示す実施の形態における第2フランジ部16bに相当するフランジ部(構造物1の躯体に係合するフランジ部)のみを設定すればよい。
(2.第2ドレイン部材)
第2ドレイン部材12Bは、図1及び図2に示すように、断熱材3上に設置される第1フランジ部22aと、この第1フランジ部22aから内側に連続して延びる第2フランジ部22bと、この第2フランジ部22bから下方に連続して延びる管部22cとを備え、この管部22cの先端には排出口22dが、また、管部22cを挟んでこの排出口22dとは反対側において開口する導入口22eが形成されている。
この第2ドレイン部材12Bは、図1に示すように、第2ドレイン部材12Bの管部22cを第1ドレイン部材12A内に挿入するとともに、その第1フランジ部22a、第2フランジ22bをそれぞれ第1ドレイン部材12Aの第1フランジ部16a、第2フランジ部16bに重ねるようにして配置される。
この場合、第2ドレイン部材12Bは、図1に示すように、排出口22d側端部(管部22cの下端)を第1ドレイン部材12A及び排水管14に固定することなく、その管部22cが第1ドレイン部材12Aに挿入される。具体的には、第2ドレイン部材12Bの管部22cを、第1ドレイン部材12Aのうち第2ドレイン部材12Bの管部22cが挿入される部分(第1ドレイン部材12Aの大径管部16c)よりも短く形成する。これにより、第2ドレイン部材12Bは、排出口22d側では、第1ドレイン部材12Aや排水管14とは干渉することなく、自由状態で設置されている。このため、第2ドレイン部材12Bは、第1ドレイン部材12Aから抜き出すだけで、交換することができ、特に、防水シート2の保全や補修等の際に、排水管14との連結の解除や排水管14の切断、交換等を要することなく交換できる点で、防水シート2の保全や補修作業を、簡易にかつ迅速に低コストで行うことができる。また、第2ドレイン部材12Bは、その排出口22dから、第1ドレイン部材12A、ひいては排水管14に向けて、管部22c内に流入した雨水を放出して、排水することができる。
また、この第2ドレイン部材12Bは、図1に示すように、その排出口22d側端部(管部22cの下端)と第1ドレイン部材12Aとの間に、排水路24となる空間が形成されるように設置される。具体的には、第2ドレイン部材12Bの管部22cは、上記のように第1ドレイン部材12Aの管部よりも短く形成すると共に、図1に示すように、少なくとも第1ドレイン部材12Aのうち、この第2ドレイン部材12Bの管部22cが挿入される部分(図示の実施の形態では、大径管部16c)よりも、小径に形成する。これにより、第1ドレイン部材12A内に流入した雨水は、第2ドレイン部材12Bの存在にかかわらず、排水路24を通って排水管14へ排水され、特に、何らかの原因で防水シート2の下側に漏洩した雨水も保護シート5や第1ドレイン部材12Aを介して排水管14へ排水することができ、構造物1内に雨水が侵入することを防止することができる。なお、この場合、この排水路24へ雨水が流入することができるよう、第2ドレイン部材12Bと第1ドレイン部材12Aとの間は、図1及び図2に示すように、全般にわたって間隙が形成される。
一方、第2ドレイン部材12Bの導入口22e側端部は、図1及び図2に示すように、第1ドレイン部材12Aに部分的に固定されている。具体的には、図示の実施の形態では、特に、図2に示すように、第2ドレイン部材12Bの第1フランジ部22aを、構造物1の躯体上に敷設された断熱材3に固定された第1ドレイン部材12Aの第1フランジ部16aにリベット26により固定する。これにより、第2ドレイン部材12Bを第1ドレイン部材12Aを介して構造物1に固定することができる。
また、この場合、特に図2に示すように、リベット26の周囲にシール材28を配置することにより、フランジ部同士のすれや損傷を防止することができると共に、第2ドレイン部材12Bの第1フランジ部22aと第1ドレイン部材12Aの第1フランジ部16aとの間に間隙が形成され、第2ドレイン部材12Bと第1ドレイン部材12Aとの間から第1ドレイン部材12A内に雨水が流入することができ、第1ドレイン部材による排水も確保することができる。なお、このリベット26は、ドレイン部材12の位置ずれ等が防止できる程度の設置数を設定すれば足りる。
また、この第2ドレイン部材12Bには、図1及び図2に示すように、防水シート2が連結されている。具体的には、特に、図2に示すように、第2ドレイン部材12Bの第1フランジ部22aに防水シート2を重ね合わせた上で、溶剤、熱、超音波等の適宜の方法で、必要に応じて接着剤を介して、防水シート2を第1フランジ部22aに溶着、融着、又は接着させる。この場合、構造物1への雨水の侵入を可及的に防止すべく、防水シート2は、図2に示すように、リベット26を覆うように敷設することが好ましい。これにより、防水シート2上に降り注ぐ等した雨水は、第2ドレイン部材12B内に流入し、排水管14へ排水される。
なお、構造物1の躯体上に更に断熱材3を敷設した図示の実施の形態では、第1ドレイン部材12Aの形状に合わせて、第2ドレイン部材12Bのフランジ部も、第2フランジ部22bと第1フランジ部22aの2段フランジ構造としたが、必ずしも、この態様に限定されるものではなく、設置対象の態様に応じて、適宜設定することができ、例えば、図示の実施の形態と異なり、断熱材3を敷設しない場合には、図1及び図2に示す実施の形態における第2フランジ部22bに相当するフランジ部(構造物1の躯体に係合する第1ドレイン部材12Aの第2フランジ部16bに対応するフランジ部)のみを設定すればよい。
(3.ドレイン部材の設置方法)
次に、上記ドレイン構造10を有するドレインの設置方法について説明すると、まず、図1に示すように、構造物1の躯体上に断熱材3を配置し、この断熱材3上に保護シート5が敷設された状態で、図1に示すように、第1ドレイン部材12Aを、構造物1の排出孔1aに差し込んで、第1フランジ部16aを、図2に示すように、ビス18により、断熱材3、保護シート5、及びシール材20を介して、構造物1に固定する。次いで、図2に示すように、この第1ドレイン部材12Aの第1フランジ部16aと保護シート5とに跨って防水テープ30を貼付して、第1ドレイン部材12Aと保護シート5とを連結する。
その後、第2ドレイン部材12Bの管部22cを、第1ドレイン部材12Aの大径管部16c内に挿入する一方、第2ドレイン部材12Bの第1フランジ部22aを、第1ドレイン部材12Aの第1フランジ部16aに、シール材28を介して、リベット26により連結する。次いで、保護シート5の上に敷設された防水シート2を、第2ドレイン部材12Bの第1フランジ部22aに、リベット26に跨って重ね合わせ、その重なり部を溶着等して接合する。
なお、第1ドレイン部材12Aと排水管14との接続は、第1ドレイン部材12の設置の前後を問わず、さらには、第2ドレイン部材12Bの設置後に行うこともできる。また、図示の実施の形態では、屋上やベランダ等の構造物1の隅部にドレイン構造10が設置されているため、第1ドレイン部材12A、第2ドレイン部材12Bのいずれも、一方の端部が構造物1の壁面1bまで延び、この壁部1bにも固定されている。
本発明は、特に風雨に曝されるオフィスビルや学校の校舎等の事業用の建造物やマンション等の居住用の建造物の屋根やベランダ、バルコニー等の防水性が要求される箇所に広く適用することができる。
1 構造物
1a 構造物の排水孔
1b 構造物の壁面
2 防水シート
3 断熱材
4 シート接合部材
5 保護シート
10 ドレイン構造
12 ドレイン部材
12A 第1ドレイン部材
12B 第2ドレイン部材
14 排水管
16a 第1ドレイン部材の第1フランジ部
16b 第1ドレイン部材の第2フランジ部
16c 第1ドレイン部材の大径管部
16d 第1ドレイン部材の小径管部
16e 第1ドレイン部材の排出口
18 ビス
20 シール材
22a 第2ドレイン部材の第1フランジ部
22b 第2ドレイン部材の第2フランジ部
22c 第2ドレイン部材の管部
22d 第2ドレイン部材の排出口
22e 第2ドレイン部材の導入口
24 排水路
26 リベット
28 シール材
30 防水テープ

Claims (8)

  1. 屋上、バルコニー等の構造物にドレイン部材を設置するドレインの設置方法において、第1ドレイン部材を前記構造物に固定して排水管に連結し、第2ドレイン部材の排出口側端部を前記第1ドレイン部材及び前記排水管に固定することなく前記第1ドレイン部材に挿入して前記第2ドレイン部材を設置し、前記第2ドレイン部材の導入口側端部を前記第1ドレイン部材に部分的に固定することを特徴とするドレインの設置方法。
  2. 請求項1に記載されたドレインの設置方法であって、前記第1ドレイン部材と前記第2ドレイン部材の排出口側端部との間に排水路となる空間を設けることを特徴とするドレインの設置方法。
  3. 請求項1又は請求項のいずれかに記載されたドレインの設置方法であって、防水シートを、前記第2ドレイン部材に連結することを特徴とするドレインの設置方法。
  4. 請求項1乃至請求項のいずれかに記載されたドレインの設置方法であって、前記第1ドレイン部材を、防水シートの下に敷設された保護シートに連結することを特徴とするドレインの設置方法。
  5. 屋上、バルコニー等の構造物にドレイン部材を設置したドレイン構造において、前記ドレイン部材は、前記構造物に固定されて排水管に連結される第1ドレイン部材と、第2ドレイン部材とから成り、前記第2ドレイン部材は、前記第2ドレイン部材の排出口側端部が前記第1ドレイン部材及び前記排水管に固定されることなく前記第1ドレイン部材に挿入され、前記第2ドレイン部材の導入口側端部は前記第1ドレイン部材に部分的に固定されていることを特徴とするドレイン構造。
  6. 請求項に記載されたドレイン構造であって、前記第1ドレイン部材と前記第2ドレイン部材の排出口側端部との間には排水路となる空間が設けられていることを特徴とするドレイン構造。
  7. 請求項5又は請求項のいずれかに記載されたドレイン構造であって、前記第2ドレイン部材には防水シートが連結されていることを特徴とするドレイン構造。
  8. 請求項乃至請求項のいずれかに記載されたドレイン構造であって、前記第1ドレイン部材は、防水シートの下に敷設された保護シートに連結されていることを特徴とするドレイン構造。
JP2009205512A 2009-09-07 2009-09-07 ドレインの設置方法及びドレイン構造 Active JP5434401B2 (ja)

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