JP5407981B2 - 防水シートの敷設方法及び防水構造 - Google Patents
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Description
本発明は、上記の課題を解決するための第1の手段として、屋上、バルコニー等の構造物に防水シートを敷設する防水シートの敷設方法において、防水シートの下に更に保護シートを敷設し、この保護シートを構造物の床面から壁面にわたって連続して立ち上げて設置し、保護シートを構造物の壁面に設置されたオーバーフロー管に連結し、防水シートとして、構造物の床面に敷設される第1の防水シートと、構造物の床面から壁面にわたって連続して立ち上げて敷設される第2の防水シートとを使用し、この第2の防水シートを、構造物の壁面に沿って立ち上がって設置された保護シートの一部又は全部を覆うように構造物の壁面に設置することを特徴とする防水シートの敷設方法を提供するものである。
また、本発明は、上記第1乃至第5のいずれかの解決手段により設置された下記の防水構造をも提供するものである。すなわち、本発明は、上記の課題を解決するための第6の手段として、屋上、バルコニー等の構造物に防水シートを敷設した防水構造において、防水シートの下に更に敷設された保護シートを備え、この保護シートは、構造物の床面から壁面にわたって連続して立ち上げて設置されて、構造物の壁面に設置されたオーバーフロー管に連結され、防水シートは、構造物の床面に敷設される第1の防水シートと、構造物の床面から壁面にわたって連続して立ち上げて敷設される第2の防水シートとから成り、この第2の防水シートは、構造物の壁面に沿って立ち上がって設置された保護シートの一部又は全部を覆って構造物の壁面に設置されていることを特徴とする防水構造を提供するものである。
本発明においては、図1乃至図3に示すように、防水シート12の下に更に保護シート16を敷設する。この保護シート16は、図1に示すように、構造物1の躯体上に設置された断熱材2上に敷設され、仮に何らかの原因で防水シート12の亀裂や破損等が生じるようなことがあった場合でも、防水シート12から漏洩した雨水が断熱材2や構造物1に雨水が浸入するのを防止している。従って、この保護シート16は、防水性を備えていることが望ましい。
一方、上記保護シート16の設置の前に、あるいは、設置後に、構造物1の壁面1bのうち、保護シート16が敷設される箇所に対応するに部分に、図1に示すように、壁面1bを貫通するようにして、ベランダ等の構造物1の屋外に連通するオーバーフロー管32を設置する。このオーバーフロー管32の内壁面1b側の端面は、図1に示すように、保護シート16に臨むように開口しており、従って、オーバーフロー管32は保護シート16上に浸水した雨水、特に、オーバーフロー管32の高さ位置にまで達した雨水を、構造物1外へ排出することができる。
上記のようにして、保護シート16を構造物1の躯体(図示の実施の形態では、断熱材2)上に敷設した後は、この保護シート16上に、防水シート12を敷設するが、この場合、防水シート12として、構造物1の床面(図示の実施の形態では、断熱材2上)に敷設される第1の防水シート12Aと、構造物1の床面から壁面1bにわたって連続して立ち上げて敷設される第2の防水シート12Bとを使用することが望ましい。これにより、防水シート12の床面への設置作業と壁面1bへの設置作業を分離して行うことができ、設置作業を容易に行うことができる。
また、本発明では、図1及び図3に示すように、防水シート12のみならず、保護シート16も、構造物1に設置されたドレイン部材22に連結させることが望ましい。これにより、何らかの原因で防水シート12の下側に漏洩した雨水も保護シート16を介して、ドレイン部材22に連結された排水管3へ排水することができ、特に、上述したオーバーフロー管32と相俟って、保護シート16上に浸入した雨水の排水能力を充分に確保することができ、構造物1内に雨水を浸入させることなく確実に構造物1外に排出することができる。
1b 構造物の壁面
2 断熱材
3 排水管
10 防水構造
12 防水シート
12A 第1の防水シート
12B 第2の防水シート
14 シート接合部材
14A ディスク状のシート接合部材
14B 縦断面L字形状のシート接合部材
16 保護シート
18 シール材
20 固定具
22 ドレイン部材
22A 第1ドレイン部材
22a 第1ドレイン部材のフランジ部
22B 第2ドレイン部材
22b 第2ドレイン部材のフランジ部
24 排水路
26 防水部材
28 リベット
30 シール材
32 オーバーフロー管
Claims (10)
- 屋上、バルコニー等の構造物に防水シートを敷設する防水シートの敷設方法において、前記防水シートの下に更に保護シートを敷設し、前記保護シートを前記構造物の床面から壁面にわたって連続して立ち上げて設置し、前記保護シートを前記構造物の壁面に設置されたオーバーフロー管に連結し、前記防水シートとして、前記構造物の床面に敷設される第1の防水シートと、前記構造物の床面から壁面にわたって連続して立ち上げて敷設される第2の防水シートとを使用し、前記第2の防水シートを、前記構造物の壁面に沿って立ち上がって設置された前記保護シートの一部又は全部を覆うように前記構造物の壁面に設置することを特徴とする防水シートの敷設方法。
- 請求項1に記載された防水シートの敷設方法であって、前記保護シートを前記構造物の床面に設置されたドレイン部材に連結させることを特徴とする防水シートの敷設方法。
- 請求項1又は請求項2のいずれかに記載された防水シートの敷設方法であって、前記保護シートの端部を前記床面に敷設すべき防水シートよりも上方にまで達するように設置し、前記床面に敷設すべき防水シートを前記保護シート内に敷設することを特徴とする防水シートの敷設方法。
- 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載された防水シートの敷設方法であって、前記防水シートを、床材を介さずに前記保護シートの上に敷設することを特徴とする防水シートの敷設方法。
- 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載された防水シートの敷設方法であって、裏面にシール材が取り付けられた縦断面L字状のシート接合部材を、前記保護シート上において前記構造物の床面から壁面にわたって設置し、前記シート接合部材に固定具を貫通させて前記シート接合部材を前記シール材を介して前記構造物に押しつけることにより、前記保護シートを前記構造物に固定することを特徴とする防水シートの敷設方法。
- 屋上、バルコニー等の構造物に防水シートを敷設した防水構造において、前記防水シートの下に更に敷設された保護シートを備え、前記保護シートは、前記構造物の床面から壁面にわたって連続して立ち上げて設置されて、前記構造物の壁面に設置されたオーバーフロー管に連結され、前記防水シートは、前記構造物の床面に敷設される第1の防水シートと、前記構造物の床面から壁面にわたって連続して立ち上げて敷設される第2の防水シートとから成り、前記第2の防水シートは、前記構造物の壁面に沿って立ち上がって設置された前記保護シートの一部又は全部を覆って前記構造物の壁面に設置されていることを特徴とする防水構造。
- 請求項6に記載された防水構造であって、前記保護シートは前記構造物の床面に設置されたドレイン部材に連結されていることを特徴とする防水構造。
- 請求項6又は請求項7のいずれかに記載された防水構造であって、前記保護シートの端部は前記床面に敷設すべき防水シートよりも上方にまで達するように設置され、前記床面に敷設すべき防水シートは前記保護シート内に敷設されていることを特徴とする防水構造。
- 請求項6乃至請求項8のいずれかに記載された防水構造であって、前記防水シートは、床材を介さずに前記保護シートの上に敷設されていることを特徴とする防水構造。
- 請求項6乃至請求項9のいずれかに記載された防水構造であって、前記防水構造は、前記保護シート上において前記構造物の床面から壁面にわたって設置される縦断面L字状のシート接合部材も備え、前記シート接合部材は、裏面にシール材が取り付けられ、前記シート接合部材が前記シート接合部材を貫通する固定具により前記シール材を介して前記構造物に押しつけられることにより、前記保護シートが前記構造物に固定されていることを特徴とする防水構造。
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