JP5269473B2 - パラペット構造 - Google Patents

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Description

本発明は、建物の勾配屋根と外壁とが交差する部位におけるパラペット構造に関するものである。
従来、建物の勾配屋根構造は、外壁上に配置され外壁面より外側に張り出した庇を持つのが通常であるが、建物の配置が道路境界線や敷地境界線に対向する側の庇の張り出しは、建物の高さ制限である道路斜線制限や北側斜線制限を遵守するためにその張り出し寸法を短くすることがある(これを「庇カット」という)。
また、都市部の狭小敷地などに、陸屋根構造の建物を建設する場合もあるが、道路境界線や敷地境界線に極めて接近する場合があり、建物の高さ制限を遵守するために建物の外壁の頂部であるパラペットの先端部の一部を斜め形状にカットしてパラペットの先端高さを低く抑えた躯体構成システムを採用することがある(これを「斜線カット」という)。
一方、陸屋根住宅の外壁パラペットで囲まれた屋上の内部ベランダの一部又は全部の領域に切り妻屋根等の勾配屋根を配置する躯体構成がある。例えば、本出願人が保有する技術として、図5に示すように陸屋根住宅であるへーベルハウスTMのトップハット・ルーフシステムTMという住宅の躯体構成システムがある。これによれば、トップハット・ルーフシステムTMの切妻形式の勾配屋根の桁先(桁行き方向の先端)が外壁頂部に連続する躯体構成を実現し、または、トップハット・ルーフシステムTMの切妻形式の勾配屋根が外壁パラペットから所定寸法セットバックして屋上ベランダに設置される躯体構成を実現することができる。
なお、この陸屋根住宅は、鉄骨軸組柱梁構造であり、外壁、床、及び屋根を軽量気泡コンクリートパネル(ALCパネル)で構成している。また、トップハット・ルーフシステムTMが設置される屋上の下階の室内は、天井高を高くすることができ、または、高い天井高を利用した小屋裏空間とすることができる。
ところで、勾配屋根に流れ落ちる雨水は、桁先に設置する軒樋が受けて竪樋を経由して排水されるが、上記した外壁から突出する庇の場合、軒樋は勾配屋根の桁の先端に設置される。また、斜線カットの場合は、図4(a)、(b)に示すように、軒樋71は建物72の外壁面73に設けられる。
また、図5に示すように、上記トップハット・ルーフシステムTMの勾配屋根の桁先を外壁に頂部に連続させる場合(桁先81)は、図4(a)に示すように軒樋及び竪樋は外壁の外側に設置する。
更に、図5に示すように、トップハット・ルーフシステムTMの勾配屋根が外壁パラペットから2HP(610mm)以上セットバックして屋上ベランダの内部に設置された場合(桁先82)は、勾配屋根の桁の先端部は陸屋根面に着床させているので、雨水は勾配屋根面から陸屋根面に流れ、パラペットのドレンに伝わって外壁に設置した竪樋により地面下に落とし、排水処理される(特許文献1)。
ところで、最近は、住宅等の建物の軒樋が外壁面の一部に現われていることが外観デザイン上好ましくないという指摘がある。
そこで、本件出願人は、外壁の頂部であるパラペットの立ち上がり部と勾配屋根の先端部が交差して形成される部位に軒樋を設けるという新規な着想に至った。
しかしながら、建物の躯体施工が完了した後に勾配屋根と外壁の隙間の部位に設置すべき軒樋の部品群をどのように設定すべきかについての前例がなかった。特に、この隙間は、外壁と勾配屋根に挟まれた狭い部位であるため、防水工事の施工や施工後のメンテナンスが行いやすく、雨漏れなどの不具合が発生しない等の防水工事の信頼性があるかどうかという点も検討する必要がある。
ここで、特許文献2には、ベランダの床面よりも高い位置でベランダ腰壁を貫通する雨水のオーバーフロー管が開示されている。しかし、勾配屋根と外壁との間に形成される隙間部位に雨水排水を設置する技術の開示はない。
特開平8−099807号公報 特開2004−190378号公報
上記問題点に鑑み、本発明の目的は、外観上の軒樋を見せない建物の勾配屋根パラペット部の意匠を実現し、狭い間隙(凹部)の上側から簡単にドレン管が挿入でき、かつドレン管の外壁貫通も可能であり、漏水の危険を回避でき、防水上の安全性が担保されたパラペット構造を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明に係るパラペット構造は、壁頂部が、建物の外周梁を構成する桁梁の屋外側に固定される外壁部材によって構成され、勾配屋根の桁先端部が、前記外壁頂部から前記桁梁の幅寸法分屋内側に後退させて前記桁梁の屋内側に接続され、前記桁先端部と外壁部材とが対向して形成される間隙に排水溝形成されているものである。
ここで、外周梁は、建物の外周辺に設けられる梁をいい、例えば、軸組構造の建物であれば、躯体を構成する梁のうち、屋外側に面して設けられる建物の外周辺に立ち並ぶ側柱同士をつなぐ梁をいう。
桁梁とは、屋根の桁行き方向に設けた梁をいう。また、外壁は、外壁部材であるサイディングパネルやコンクリートパネル等によって構成され、外周梁である桁梁の屋外側の側面に梁のフランジに設定した接合金物により吊り込まれように固定される。
勾配屋根は、勾配面を形成する一般的な屋根の総称であり、例えば、切妻屋根や寄棟屋根形式などを含む。勾配屋根を構成する勾配屋根部材は、建物の構造形式や詳細設計により適宜配置されるものとなるが、例えば、勾配屋根面を構成する屋根パネル、勾配屋根骨組を構成する勾配梁接合部材(桁梁に屋根パネルや勾配梁を接合する屋根パネル支持部材、または勾配梁と桁梁とを接合する接合金物など)から構成される。特に、建物桁先端部を形成する勾配屋根部材は、屋根パネルとこれを桁梁(屋内側)において固定する屋根パネル支持部材で構成される。
また、本発明に係る桁先(桁先端部)は、勾配屋根が外壁頂部に向かって下り、外壁頂部に交差状態になる勾配屋根の先端部をいう。したがって、桁先(桁先端部)は、切り妻屋根形式の場合は妻面側を除く桁行き側の先端であるが、寄棟屋根形式の場合は勾配屋根の全周囲が桁先(桁先端部)ということになる。
また上記パラペット構造において、前記排水溝は、排水溝部材で構成され、該排水溝部材は、前記間隙に挿入されて嵌合する凹部と、外壁頂部を覆って前記凹部に連続する外壁頂部被覆片と、勾配屋根面を覆って前記凹部に連続する勾配屋根被覆片とで形成されていることが好ましい。
また上記パラペット構造において、前記排水溝部材には、勾配屋根(勾配屋根面)から流れこんだ雨水を建物の外壁面に設置された竪樋に導くために、外壁を貫通する落とし込みドレン管部材が設けられていることが好ましい。
また上記パラペット構造において、前記落とし込みドレン管部材は、前記排水溝部材の凹部の底面に設けた排水孔口で排水溝部材に接続される外側ドレン管と、該外側ドレン管に挿通される内側ドレン管とで構成された二重管構造としたことが好ましい。
また上記パラペット構造において、前記外側ドレン管は、可撓性を有する部材であり、前記内側ドレン管は、前記外側ドレン管の配管形状を保持する硬さを有することが好ましい。
更に、上記パラペット構造において、前記外側ドレン管の流出口から挿入された内側ドレン管の流入口とキャップ部材の先端部が前記排水溝部材の凹部の底面と外側ドレン管を挟んで連結されることにより、前記内側ドレン管の設置位置が維持されて、前記内側ドレン管が挿通された前記外側ドレン管の配管形状が保持されていることが好ましい。
ここで、前記外側ドレン管は、該外側ドレン管の流出口が前記排水孔口を形成する排水溝部材の凹部の底面の孔穴に挿通されて前記孔穴の縁部に前記外側ドレン管のフランジ片が面着することにより、排水溝部材の排水孔口に接続されている。
また、前記排水溝部材の排水孔口には、キャップ部材がはめ込まれ、前記排水溝部材の孔穴の縁部と前記外側ドレン管のフランジ片を挟んだ状態で前記キャップ部材の先端部と前記内側ドレン管の流入口とが連結されることにより、前記内側ドレン管の排水溝および外壁に対する設置位置が維持されて、前記内側ドレン管が挿通された前記外側ドレン管の配管形状が保持されている。
本発明のパラペット構造では、勾配屋根の桁先端部と外壁の頂部との間に間隙を設けると共に該間隙に排水溝を形成したので、建物の外部に軒樋が露出することがない。このため、意匠性に富んだ勾配屋根部の桁と外壁とが交差する部位のパラペット構造とすることができる。
また上記排水溝を構成する排水溝部材を、勾配屋根部の桁先端部から外壁の頂部に連続して形成され、排水溝に挿入される凹部嵌合部と、外壁頂部を覆い排水溝に連結される外壁頂部と、勾配屋根部の桁先端部を覆って排水溝に連結される勾配部とで形成することによって、排水溝における漏水や防水の信頼性を高くすることができる。
また排水溝部材に、雨水を建物の竪樋に導くために、排水溝部材と断面が同形状でかつ底面に排水孔口を設けた排水溝部材と、前記排水孔口で接続された外側ドレン管と、により形成され、該外側ドレン管に内側ドレン管を挿入して二重管構造とした外壁を貫通する落とし込みドレン管部材を設けることによって、防水の信頼性を損なうことなく、且つ容易な施工性を実現できる。
また、外側ドレン管を、可撓性を有する部材とし、内側ドレン管を外側ドレン管の形状を保持するための形状保持部材とすることで、落とし込みドレン管部材を施工する際には外側ドレン管を変形させて隙間に落とし込むと共に外壁に貫通させることが可能となり、且つ外壁の外側から、外壁を貫通した外側ドレン管の内側に内側ドレン管を挿入することで、外側ドレン管の形状を保持することができる。このため、外壁に大きな切欠を形成することなく容易に排水溝を施工することができる。
更に、外側ドレン管に挿入された内側ドレン管をキャップ部材により
凹部材の底面と外側ドレン管を挟んで排水孔口に固定することによって、ドレン管自身の漏水を防止することができ、信頼性を高くすることができる。
以下、本発明に係るパラペット構造の好ましい実施の形態について図を用いて説明する。図1はパラペット構造を説明する図である。図2は落とし込みドレン管部材および落とし込みドレン管付排水溝部材の一例を説明する図である。図3は本実施例のパラペットを構成する際の手順を説明する図である。
本実施例に係るパラペットAは勾配屋根(勾配屋根の水下部)1の桁と外壁2とが交差する部位に構成されており、勾配屋根1の桁先端部1aと外壁2の頂部2aとの間に桁梁3の幅寸法に対応する隙間4を構成し、この隙間4に排水溝5を構成している。
即ち、勾配屋根1の桁先端部1aを桁梁3の外壁2の頂部2a側に接続することなく、桁梁3の幅寸法分屋内側に後退させた外壁の内側に接続して、外壁頂部2aの壁面と桁先端部1aの側面(勾配屋根部材である屋根パネル)との間に隙間4を形成し、この隙間4に排水溝5を構成することで、従来建物の外部に露出して設置されていた軒樋の部品を設置することを止めて、建物の意匠性を向上させるようにしたものである。
ここで、勾配屋根と外壁の交差部とは、立断面視で、勾配屋根の水下である桁先端部1aが外壁頂部(頂点部)2aにぶつかった交差点であり、勾配屋根1から外壁2が連続する躯体構成の部位をいう。
また、本実施形態における勾配屋根の水下部1の桁先端部1aは、勾配面を構成する勾配梁1bが、桁梁3の上側フランジに接合された断面視L型の接合部材3aによって接合されることにより(接合部材3aを介して)、前記桁梁3の上側フランジに接合され、前記勾配梁1b上に載置された屋根パネル11が、前記桁梁3の上側フランジに接合された屋根パネル端部金物(屋根パネル支持部材)11aによって接合されることにより(屋根パネル端部金物11aを介して)、前記桁梁3の上側フランジに接合されて、構成されており、前記桁先端部1aの設置位置の設計モジュール芯と外壁パネルの設置位置の設計モジュール芯とが同一であり(同じ位置に設置され)、勾配屋根の水下部1の桁先端部1aにおいて、屋根パネル11の端部を支持する屋根パネル支持部材11aの取り付く桁梁3と、外壁パネルで構成される外壁2が配設される(吊り込まれる)建物の外周梁とは同一の梁部材である。
排水溝5に流れ込んだ雨水は、外壁2の外側面に沿って立ち上げられた竪樋10に排水される。このため、外壁2における竪樋10と対応する位置には貫通孔2bが形成されており、この貫通穴2bを介して排水溝5の雨水を排水することが可能である。
このため、排水溝5は、一般部が排水溝部材6によって構成され、竪樋10に対応する部位は落とし込みドレン管部材7によって構成されている。そして、隙間4に排水溝部材6と落とし込みドレン管部材7を配置して互いに防水性を確保して接続することによって排水溝5が構成されている。
排水溝部材6は、勾配屋根1の桁先端部1aを含む勾配部分から外壁2の頂部2aまで連続して構成されている。即ち、排水溝部材6は、排水溝5の底部となる底部6aと、底部6aの幅方向の端部であって勾配屋根1側に形成され該勾配屋根1を構成する屋根パネル11の上面に至る屋根側立上部6b(勾配屋根被覆片)と、底部6aの幅方向の端部であって外壁2側に形成され該外壁2の頂点部2aに至る外壁側立上部6c(外壁頂点部被覆片)と、を有して構成されている。これにより、 排水溝部材6は、少なくとも排水溝として機能し得る断面凹部の形状を確保している。
底部6a、屋根側立上部6b、外壁側立上部6cは、防水上連続して構成されていることが必須であるが、部品として連続した一体に形成されているか否かは限定するものではなく、板金加工によって前記各部6a〜6cからなる一体部品として形成しても良く、また夫々異なる部品として形成されたものを施工時に連続させて一体化しても良い。排水溝部材6を複数の異なる部品によって構成する場合、底部6aは幅方向の両端部分に夫々立上部を設けた断面が凹状(凹部)に形成する必要がある。
屋根側立上部6bの端部は屋根パネル11の上面に固定されており、外壁側立上部6cの端部は外壁2の頂部2aに設けた梁固定金物12に固定されている。底部6aは特に固定されることなく、屋根側立上部6b、外壁側立上部6cがそれぞれ屋根パネル面や外壁パネル面に支持されて、排水溝部材6は、間隙4の凹状の上部を橋渡し状態に設置されている。
排水溝部材6の深さ(排水溝5の深さ)は特に限定するものではない。また、排水溝部材6の幅(排水溝5の幅)底部6aと桁梁3との間に落とし込みドレン管部材7を設置し得るだけの最小の幅を有することが必要である。排水溝部材6は隙間4に配置されたとき、屋根側立上部6bが屋根パネル11の屋根面にてビスで固定され、外壁側立上部6cが外壁頂点部にて断面視Z型の桁行方向(長手方向)に延設された梁固定金物12にビスで固定されて支持されている。
なお、笠木13は、外壁頂点部にて梁固定金物12に固定されたブラケット14によって桁行方向(長手方向)に延設されて、固定されている
排水溝部材6は予め設定された長さ(例えば、建物に設定されたモジュール寸法の整数倍の長さ、或いはメートル単位の長さ)を有しており、外壁2に設けた貫通孔2bに対向する位置を除いて、勾配屋根の桁行方向に設けられる隙間4に沿って直列に配置され、隣接する排水溝部材6どうしは互いの端部を重ね合わせ、或いは突き合わせて所定の方法(例えば溶着等)によって接続されている。
例えば、排水溝部材6が、底部6a、屋根側立上部6b、外壁側立上部6cが連続した一体部品として構成されている場合、この排水溝部材6を隙間4に配置すると共に、隣接する排水溝部材6どうしを互いに接続することで排水溝5を構成することが可能である。しかし、排水溝部材6が、夫々異なる部品としての底部6a、屋根側立上部6b、外壁側立上部6cによって構成されている場合、屋根側立上部6bを屋根パネル11に固定すると共に外壁側立上部6cを梁固定金物12に固定し、隙間4に底部6aを配置して幅方向の両端部分を夫々屋根側立上部6b、外壁側立上部6cに対し所定の方法によって接続することで排水溝5を構成することが可能である。
落とし込みドレン管部材7は外壁2に設けた貫通孔2bに対向する位置に配置され、排水溝5に流れ込んだ雨水を竪樋10に導いて排水するためのものである。このため、落とし込みドレン管部材7は一方の口が排水溝5の底部に接続され、他方の口が竪樋10に接続されている。
特に、勾配屋根1の桁先端部1aと外壁2との間に形成された隙間4は、H型鋼の桁梁3の幅(約100mm程度)に相当する幅寸法であり、極めて狭い。他方、隙間4から外壁2に取り付けた竪樋10までの距離は隙間4の幅寸法よりも充分に大きい。このため、一般的な配管材料である硬質塩化ビニル製等の落とし込みドレン管部材7を使用して、そのドレン管部分の先端を隙間4の上方から外壁2の内側にもぐらせて外壁2に設けた貫通孔2bに挿通させようとしたとき、ドレン管部分の形状は変形しないため、挿通し得ないという問題が生じた。
この問題を解決するには、外壁2の所定の位置にその頂点部2aから切欠を形成し、切欠部の上から落とし込みドレン管部材7を嵌めこむように設置し、ドレン管設置後に外壁2の切欠を施工現場で復元して補修する方法があるが、この方法では軒樋を露出させないことによる意匠性の向上をはかったにもかかわらす、切欠部分の補修を旨く施工しないと補修跡が露出してしまい、外壁頂部の美観を損ねて、補修等の施工手間も発生するという別の問題を派生してしまうことになる。
このため、本発明では、外側ドレン管を、可撓性を有する材質によって構成している。そして、可撓性を有するが故に、雨水を排出する際にドレン管としての筒状の形状を保持し得ない虞が生じるという問題を、外側ドレン管の流出口から内側ドレン管である配管形状保持部材を挿入し、外側ドレン管内に配置することによって解決している。
即ち、前記外側ドレン管7cは、該外側ドレン管7cの流出口7c2が前記排水孔口7aを形成する排水溝部材の凹部の底面の孔穴6dに挿通されて前記孔穴6dの縁部に前記外側ドレン管7cのフランジ7c1が面着することにより、排水溝部材の排水孔口7aにて接続されている。
また、前記排水溝部材6の排水孔口7aには、キャップ部材7eが嵌め込まれ、前記排水溝部材6の孔穴6dの縁部と前記外側ドレン管7cのフランジ7c1を挟んだ状態で前記キャップ部材7eの先端部7e2と前記内側ドレン管7dの流入口7d1とが連結されることにより、前記内側ドレン管7dの排水溝5および外壁2に対する設置位置が維持されて、前記内側ドレン管7dが挿通された前記外側ドレン管7cの配管形状が保持されている。
例えば、図2(a)に示すように、落とし込みドレン管部材7は、排水孔口7aと、排水孔口7aの周囲に形成された可撓性を有するフランジ部7bと、排水孔口7aに接続されると共にフランジ部7bと一体的に形成された可撓性を有する外側ドレン管7cと、硬質な筒状に形成され、軟質な筒状に形成された外側ドレン管7cのフランジ7c1側の流入口7c3内部に挿通されて該外側ドレン管7cの形状を保持する配管形状保持部材となる内側ドレン管7dと、キャップ7eと、を有して構成されている。
ここで、可撓性を有する内側ドレン管7dの材質としては、例えば、軟質塩化ビニルがある。
従って、落とし込みドレン部材7は、内側ドレン管7dを外側ドレン管7cに挿通していない状態で、且つキャップ7eを排水孔口7aから離脱させた状態では、全体が可撓性を有することとなり、充分な柔軟性を発揮して形状を変化させることが可能である。
上記の如き構成した落とし込みドレン管部材7では、外側ドレン管7cを折り曲げた状態で隙間4に落とし込みつつ、該外側ドレン管7cの先端部分を外壁2に設けた貫通孔2bに挿通することが可能である。そして、貫通孔2bに挿通した外側ドレン管7cの内部に内側ドレン管7dを嵌挿することによって、外側ドレン管7cを筒状の形状に保持することが可能である。
また排水孔口7aの周囲に形成されているフランジ部7bを、隣接する排水溝部材6の底部6a、屋根側立上部6b、外壁側立上部6cに夫々所定の方法で接続することで、勾配屋根の桁行き方向に連続した排水溝5を構成することが可能である。
しかし、落とし込みドレン管部材7は上記形状にのみ限定するものではなく、図2(b)、(c)に示すように、予め工場で製作した部品としておくことも可能である。すなわち、排水溝部材6の断面形状と同じ断面形状を有し且つ所定の長さ(外側ドレン管7cを取り付けることが可能で且つ隣接する排水溝部材6と確実に接続し得る長さ)を有する凹状の部材(図2(b)、(c)の底部7g、7h、7iから構成されるもの)を用意すると共に、この凹状の部材の底部に孔穴を形成しておき、該孔穴に外側ドレン管7cと接続された排水孔口7aを対向させて一体化させ、更に、フランジ7c1を凹状の部材に防水性を保持して接続した部品である落とし込みドレン管部材7付排水溝部材61として構成することも可能である。
排水溝部材6や落とし込みドレン管部材7付排水溝部材61は、薄い鋼板製であり、部品化(ユニット化)され、複数の部品を排水溝5に配置しているが、排水溝5の防水性を保持するために、予め工場等で排水溝部材等6、61の各部の鋼板の表面全体に防水皮膜(塩化ビニル樹脂等)を形成しておく。また、排水溝部材等6、61の部品ユニット同士の隣接部からの漏水の防止のために個々の排水溝部材等6、61のジョイント部に予め工場等で防水シート片9を接着しておき、建築現場において隣接して配置された排水溝部材等6、61の防水皮膜(塩化ビニル樹脂等)と防水シート片9を溶剤接着や熱融着する。
上記の如く構成された落とし込みドレン管部材7付排水溝部材61では、該落とし込みドレン管部材7付排水溝部材61を隙間4に落とし込んで外側ドレン管7cを外壁2に設けた貫通孔2bに挿通した後、外壁2の外側から内側ドレン管7dを挿通し、該内側ドレン管7dの排水孔口7a側を該排水孔口7aに嵌合したキャップ7eにより一体化させることで、内側ドレン管7dを固定すると共に、固定された内側ドレン管7dによって外側ドレン管7cの形状を保持することが可能である。
上記の如く構成された落とし込みドレン管部材7付排水溝部材61を用いた場合には、該落とし込みドレン管部材7付排水溝部材61と隣接する排水溝部材6との接続が直線的となり、確実に防水性能を持たせることが可能である。なお、排水目皿8は、排水孔口7aに嵌め込まれている。
次に、図3により、パラペットAを建設現場おいて、施工する際の手順について説明する。
本実施形態に係る施工作業は、建物の躯体工事が完成して建物の外周に足場を仮設して、
施工作業者が勾配屋根の桁行側である外壁側から排水溝部材等を取り付けるものである。
先ず、図3(a)に示すように、勾配屋根1と外壁2との間に形成された隙間4に排水溝部材6を落とし込んで排水溝5の一般部を構成する。この作業は、隙間4が狭いながらも、排水溝部材6が適度な剛性(撓み性)を有するため比較的容易に行うことが可能である。
隙間4に落とし込んだ排水溝部材6を構成する屋根側立上部6bを、勾配屋根1を構成する屋根パネル11に固定すると共に、外壁側立上部6cを外壁2の頂部(頂点部)2aに設けた梁固定金物(図示せず)に固定する(同図(b)参照)。
上記の如くして、予め設定された長さを有する複数の排水溝部材6を隙間4に落とし込んでゆき、夫々の排水溝部材6を屋根パネル11、梁固定金物12に固定することで、排水溝5の一般部を施工することが可能である。
次に、外壁2に設けた貫通孔2bに対向する部位では、同図(c)に示すように、落とし込みドレン管部材7を隙間4に落とし込む。尚、本実施例では、断面形状が排水溝部材6と同じ形状を持った凹状の部材に外側ドレン管7cを含む落とし込みドレン管部材7付排水溝部材61を利用している。
落とし込みドレン管部材7付排水溝部材61を隙間4に落とし込むに際し、内側ドレン管7dは外側ドレン管7cから取り外しておき、この外側ドレン管7cを折り曲げ或いは縮める等によって変形させて、該外側ドレン管7cが外壁2の内側面に干渉することがないようにしておく。この状態で、同図(d)に示すように、落とし込みドレン管部材7を隙間4に落とし込み、この過程で外側ドレン管7cの先端部分を外壁2に設けた貫通孔2bに挿通する。
外側ドレン管7cを外壁2に設けた貫通孔2bに挿通して先端部分を外壁の外側に露出させると共に、該外側ドレン管7cが貫通孔2bと干渉することがないように、落とし込みドレン管部材7の位置を調整する。
落とし込みドレン管部材7の位置が調整されたとき、同図(d)に示すように、凹状の部材を構成する一方の立上部を屋根パネル11に、他方の立上部を外壁2に設けた梁固定金物12に、夫々固定する。更に、外側ドレン管7cの内部に内側ドレン管7dを挿通し、該内側ドレン管7dの流入口7d1(排水孔口7aに設置される排水目皿8と対向する端部)をキャップ7eの先端部によって固定(嵌合)することで、内側ドレン管7d自身を排水溝や外壁に対する設置位置(設置姿勢)を固定すると共に、該内側ドレン管7dの固定によって柔軟に撓んだ状態の外側ドレン管7cを筒状の配管形状に保持することが可能である。
そして、外壁2から突出し、形状が内側ドレン管7dによって保持された外側ドレン管7cの端部に竪樋10を接続することで、排水溝5を構成することが可能である。前記排水溝5を構成した後、外壁2の頂部2aに更に笠木13を設置することでパラペットAを構成することが可能である。
上記の如く構成されたパラペットAでは、落とし込みドレン管部材7を構成する内側ドレン管7dの流入口7d1の端部とこれに嵌めこんだキャップ部材7eの先端部7e2(さらにキャップ部材7は、該キャップ部材7eのフランジ7e1側から排水孔口7aの排水目皿8で押圧されている状態となっている。)との間に生じる継目15が形成されることがあり、この継目15から雨水が漏れることがある。
しかし、外側ドレン管7cは排水孔口7aを含む外側ドレン管7cのフランジ7c1と一体化しているため、漏れた雨水は外側ドレン管7cによって竪樋10まで導かれて排水される。従って、前記継目15で漏水しても外側ドレン管7cから漏水する虞はない。
尚、隙間4に配置された複数の排水溝部材6の端部どうし、排水溝部材6と落とし込みドレン管部材7の端部どうし、は夫々防水性能を確保し得る所定の方法(例えば溶着)によって接続される。この接続工程を、各部材6、7を隙間4に配置する都度行うか、排水溝5に必要な全ての排水溝部材6、落とし込みドレン管部材7を配置した後行うかについては限定するものではなく、現場の工程や作業手順に応じて最も効率の良いと思われる時期に行えば良い。
上記の如くして勾配屋根1の桁先端部1aと外壁2との間に形成した桁梁3の幅寸法と略同じ寸法を持った極めて狭い隙間4に排水溝5を構成したパラペットAを構成することが可能である。
尚、外壁2の頂部2a、貫通孔2bは夫々対応する部材(外壁側立上部6c、外側ドレン管7c)が配置された後、夫々シーリングが施工されて防水性を確保している。
また、排水溝5が勾配を有するか否かは問うものではなく、本実施例の排水溝5では流下勾配を有することのない平坦な溝として構成している。流下勾配を必要とする場合、排水溝部材6が単独の部品によって構成されている場合いは立上部の高さを変化させた複数の排水溝部材6を用いるか、排水溝部材6が複数の部品によって構成されている場合には立上部に底部を接続する際に、接続高さを調整することで良い。
本発明に係るパラペット構造は、外壁頂点部に勾配屋根の水下が着地して勾配屋根と外壁が連続して形成されている建物に利用することが可能であり、特に、外壁頂点部と勾配屋根の溝状の隙間を形成して軒樋を配設することができ、新築のみならずリフォーム時にも採用可能であり、陸屋根住宅等の建物の屋上に勾配屋根構造を増築する場合にも意匠性の向上をはかることが可能となり有利である。
パラペット構造を説明する図である。 落とし込みドレン管部材の一例を説明する図である。 本実施例のパラペットを構成する際の手順を説明する図である。 従来の排水構造を持ったパラペットの構成を説明する図である。 トップハット・ルーフシステムTMの勾配屋根における樋の構成を説明する図である。
符号の説明
A パラペット、
1 勾配屋根(勾配屋根の水下部)
1a 桁先端部
1b 勾配梁
2 外壁(外壁パネル)
2a 頂部(頂点部)
2b 貫通孔
3 桁梁
3a 接合金物(桁梁と勾配梁を接合)
4 隙間
5 排水溝
6 排水溝部材(鋼板部品)
61 落とし込みドレン管付排水溝部材(鋼板部品)
6a、7g 凹状の部材の底部
6b、7i 屋根側立上部(勾配屋根被覆片)
6c、7h 外壁側立上部(外壁頂点部被覆片)
6d 孔穴
7 落とし込みドレン管
7a 排水孔口
7b フランジ部
7c 外側ドレン管
7c1 外側ドレン管のフランジ
7c2 外側ドレン管の流出口
7c3 外側ドレン管の流入口
7d 内側ドレン管
7d1 内側ドレンの流入口
7d2 内側ドレンの流出口
7e キャップ(キャップ部材)
7e1 キャップ部材のフランジ
7e2 キャップ部材の先端部
8 排水目皿
9 防水シート片
10 竪樋
11 屋根パネル
11a 屋根パネル端部金物(屋根パネル支持部材)
12 梁固定金物
13 笠木
14 ブラケット
15 継目
71 軒樋
72 建物
73 外壁面
81、82 桁先

Claims (6)

  1. 壁頂部が、建物の外周梁を構成する桁梁の屋外側に固定される外壁部材によって構成され、
    勾配屋根の桁先端部が、前記外壁頂部から前記桁梁の幅寸法分屋内側に後退させて前記桁梁の屋内側に接続され、
    前記桁先端部と外壁部材とが対向して形成される間隙に排水溝形成されている
    ことを特徴とするパラペット構造。
  2. 前記排水溝は、排水溝部材で構成され、該排水溝部材は、前記間隙に挿入されて嵌合する凹部と、外壁頂部を覆って前記凹部に連続する外壁頂部被覆片と、勾配屋根面を覆って前記凹部に連続する勾配屋根被覆片とで形成されていることを特徴とする請求項1のパラペット構造。
  3. 前記排水溝部材には、勾配屋根から流れこんだ雨水を建物の外壁面に設置された竪樋に導くために、外壁を貫通する落とし込みドレン管部材が設けられていることを特徴とする請求項2のパラペット構造。
  4. 前記落とし込みドレン管部材は、前記排水溝部材の凹部の底面に設けた排水孔口で排水溝部材に接続される外側ドレン管と、該外側ドレン管に挿通される内側ドレン管とで構成された二重管構造としたことを特徴する請求項3のパラペット構造。
  5. 前記外側ドレン管は、可撓性を有する部材であり、
    前記内側ドレン管は、前記外側ドレン管の配管形状を保持する硬さを有することを特徴とする請求項4のパラペット構造。
  6. 前記外側ドレン管の流出口からに挿通された内側ドレン管の流入口と、キャップ部材の先端部が
    前記排水溝部材の凹部の底面と外側ドレン管を挟んだ状態で連結されることにより
    前記内側ドレン管の設置位置が維持されて、前記内側ドレン管が挿通された前記外側ドレン管の配管形状が保持されていることを特徴とする請求項5のパラペット構造。
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