JP5410252B2 - 屋根構造 - Google Patents
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Description
しかし、特許文献1に記載の勾配屋根では、平面視矩形状の切妻屋根や寄棟屋根等のような比較的単純な屋根よりも棟の数が増え、屋根形状が複雑化する。そして、屋根形状が複雑化すると、その分、防水処理に手間がかかることになる。
さらに、太陽電池モジュールを屋根に設置する際に、隣り合う屋根間の谷部に、特殊な形状の太陽電池モジュールを用いる場合がある。このような特殊な形状の太陽得電池モジュールを用いて屋根の施工を行うと、一般的な矩形状の太陽電池モジュールを用いて屋根の施工を行う場合に比してコスト高になる、という問題がある。
このような屋根に太陽電池モジュールを設置すれば、上述のように棟の数が増え、屋根形状が複雑化してしまうようなことはないため、防水処理に係る手間を省くことができる。また、太陽電池モジュールを屋根に設置する際に、特殊な形状の太陽電池モジュールを用いる必要が無いため、コスト高になることを防ぐことができる。
そこで、平面視において略L字型や略凸字型、略凹字型等に建築された建物に、太陽電池モジュールが設置される勾配屋根を設ける場合に、上述のような諸問題を解決し得る技術の開発が望まれていた。
前記建物凸部2の上部と、この建物凸部2の上部に連続し、かつ、この建物凸部2の上部側から建物本体1の上部側に向かって所定長さ分進出した部分とが陸屋根領域3とされており、
前記建物本体1の上部のうち、前記建物凸部2の上部側から進出する陸屋根領域3の一部を除く部分が勾配屋根領域4とされており、
前記陸屋根領域3には、周縁部に所定高さに設定されたパラペット6が立設される陸屋根5が設けられており、
前記勾配屋根領域4には、傾斜方向下端部に、前記建物凸部2の上部側から進出する陸屋根領域3の一部に対応して形成された凹部7aを有する勾配屋根7,7Aが設けられており、
前記陸屋根5の周縁部に立設されたパラペット6のうち、前記建物凸部2の上部側から進出する陸屋根領域3の一部に立設された部分と、前記勾配屋根7,7Aの凹部7aの縁部とは近接して配置されており、
前記パラペット6のうちの陸屋根領域3の一部に立設された部分と、前記勾配屋根7,7Aの凹部7aの縁部との間には、これらパラペット6と凹部7aの縁部との間を防水する防水手段(例えば、サイディング20,20a,21、耐水シート28,29、水切り部材35等)が設けられていることを特徴とする。
これによって、建物凸部2を有する建物の外形に合わせて屋根を形成する場合に比して、屋根に設けられる棟の数を格段に少なくすることができるので、屋根形状を単純化することができる。
また、このように棟の数を少なくできるので、前記陸屋根5と勾配屋根7,7Aとの取り合い部分を重点的に防水すればよく、防水処理に係る手間を省略することができる。さらに、前記パラペット6のうちの陸屋根領域3の一部に立設された部分と、前記勾配屋根7,7Aの凹部7aの縁部との間には、これらパラペット6と凹部7aの縁部との間を防水する防水手段が設けられているので、前記陸屋根5と勾配屋根7,7Aとの取り合い部分からの雨水の浸入を確実に防ぐことができる。
また、このように棟の数を少なくし、屋根形状を単純化できるので、前記勾配屋根7,7Aの傾斜面に太陽電池モジュールを設置する際に、従来とは異なり、特殊な形状の太陽電池モジュールを用いる必要がなく、低コストで太陽電池付き屋根の施工を行うことができる。
さらに、前記勾配屋根7,7Aは、従来の陸屋根の周縁部から間隔をあけて設置される勾配屋根とは異なり、前記建物凸部2の上部側から進出する陸屋根領域3の一部を除く部分の勾配屋根領域4に設けられるので、傾斜面の面積を広くすることができ、より多くの数の太陽電池モジュールを設置することができる。
また、前記勾配屋根7,7Aの傾斜方向下端部に凹部7aを形成せず、前記陸屋根5と勾配屋根7,7Aとが噛み合わないような構成とした場合は、例えば前記建物凸部2を、前記建物本体1よりも、前記パラペット6の高さ分低くしなければならない等の問題があり、外観だけでなく、建物の内部空間や間取り等にも影響が及ぶ場合がある。このため、以上のように陸屋根5を勾配屋根7,7A側に進出させ、これら陸屋根5と勾配屋根7,7Aとを噛み合わせる構成とすることによって、外観や建物の内部空間や間取り等に影響を与えることなく屋根の施工を行うことができる。
前記陸屋根5の周縁部に立設されたパラペット6のうち、平面視において近接する勾配屋根7,7Aの傾斜方向に沿って立設された両側部の勾配屋根側端部には、前記近接する勾配屋根7,7Aの傾斜角度と略等しい傾斜面6bを有する傾斜壁6aが設けられていることを特徴とする。
これによって、前記勾配屋根7,7Aの傾斜面と、前記傾斜壁6aの傾斜面6bとを面一にすることができるので、これら勾配屋根7,7Aと傾斜壁6aとの間の防水処理を容易かつ確実に行うことができるとともに、前記陸屋根5と勾配屋根7,7Aとの取り合い部分における外観性を向上させることができる。
前記陸屋根5の周縁部とパラペット6との間に排水溝8が形成されていることを特徴とする。
前記陸屋根5の周縁部に立設されたパラペット6のうち、前記陸屋根領域3の勾配屋根側縁部に沿って設けられる立上りの部分の上端部の高さ位置と、前記パラペット6のその他の部分の上端部の高さ位置とが略等しくなるように設定されており、
前記勾配屋根7は、陸屋根領域3を挟むようにして勾配屋根7の勾配方向に向けて突出する突出部7bを有しており、
これら突出部7bの傾斜方向下端部の高さ位置は、建物本体1の外周の軒先納まりの高さと等しくなるように設定されていることを特徴とする。
また、前記勾配屋根7は、陸屋根領域3を挟むようにして勾配屋根7の勾配方向に向けて突出する突出部7bを有しており、これら突出部7bの傾斜方向下端部の高さ位置は、建物本体1の外周の軒先納まりの高さと等しくなるように設定されているので、前記建物本体1に建物凸部2を設けるとともに、この建物凸部2の上部に前記陸屋根5を設けたとしても、建物外周の軒先の高さが揃うことになる。したがって、建物全体に統一感を持たせることができ、外観性を向上させることが可能となる。
前記建物本体1および建物凸部2は、四隅の柱、上梁および下梁から略直方体状に形成された骨組みを有する建物ユニット10,11を複数配置して構成されており、
前記陸屋根5は、略平坦な屋根面を構成するスラブ12と、このスラブ12を支持する支持フレーム13,14と、周縁部に立設される前記パラペット6とを有し、かつ前記陸屋根領域3に対応する建築ユニット11,11上に配置されており、
前記勾配屋根7,7Aは、矩形枠状の小屋パネル15と、この小屋パネル15上に配置される複数の屋根束と、これら複数の屋根束によって所定の角度に傾斜するように支持される屋根パネル16とを有し、かつ前記勾配屋根領域4に対応する建築ユニット10,11上に配置されていることを特徴とする。
前記建物ユニット10,11の製作時の基準となる長さの単位を1モジュールと設定した時、前記陸屋根領域3のうち、前記建物凸部2の上部側から建物本体1の上部側に向かって進出した部分の進出方向の長さは0.5モジュールに設定されていることを特徴とする。
これによって、建物凸部を有する建物の外形に合わせて屋根を形成する場合に比して、屋根に設けられる棟の数を格段に少なくすることができるので、屋根形状を単純化することができる。
また、このように棟の数を少なくできるので、前記陸屋根と勾配屋根との取り合い部分を重点的に防水すればよく、防水処理に係る手間を省略することができる。さらに、前記パラペットのうちの陸屋根領域の一部に立設された部分と、前記勾配屋根の凹部の縁部との間には、これらパラペットと凹部の縁部との間を防水する防水手段が設けられているので、前記陸屋根と勾配屋根との取り合い部分からの雨水の浸入を確実に防ぐことができる。
また、このように棟の数を少なくし、屋根形状を単純化できるので、前記勾配屋根の傾斜面に太陽電池モジュールを設置する際に、従来とは異なり、特殊な形状の太陽電池モジュールを用いる必要がなく、低コストで太陽電池付き屋根の施工を行うことができる。
さらに、前記勾配屋根は、従来の陸屋根の周縁部から間隔をあけて設置される勾配屋根とは異なり、前記建物凸部の上部側から進出する陸屋根領域の一部を除く部分の勾配屋根領域に設けられるので、傾斜面の面積を広くすることができ、より多くの数の太陽電池モジュールを設置することができる。
また、前記勾配屋根の傾斜方向下端部に凹部を形成せず、前記陸屋根と勾配屋根とが噛み合わないような構成とした場合は、例えば前記建物凸部を、前記建物本体よりも、前記パラペットの高さ分低くしなければならない等の問題があり、外観だけでなく、建物の内部空間や間取り等にも影響が及ぶ場合がある。このため、以上のように陸屋根を勾配屋根側に進出させ、これら陸屋根と勾配屋根とを噛み合わせる構成とすることによって、外観や建物の内部空間や間取り等に影響を与えることなく屋根の施工を行うことができる。
図1(a),(b)は本発明に係る屋根構造の一例を示す平面図である。
図1(a),(b)において符号1は建物本体を示し、符号2は建物凸部を示す。この建物凸部2は、前記建物本体1の外壁面1aとの間に入隅部2aを介し、該外壁面1aから外側に突出するようにして設けられている。そして、これら建物本体1および建物凸部2の上部に屋根が設けられている。
この屋根は、前記建物凸部2の上部と建物本体1の上部の一部とに設けられる陸屋根5と、前記建物本体1の上部に設けられる勾配屋根7,7Aとを備えている。
また、図1(a)に示す勾配屋根7は切妻屋根であり、図1(b)に示す勾配屋根7Aは寄棟屋根であり、比較的単純な構造の屋根が採用されている。なお、以下、図1(a)に示す切妻屋根形状の勾配屋根7に基づいて説明を行うものとする。
さらに、図示しないが、上梁は各2本の長辺上梁および短辺上梁で構成され、下梁は各2本の長辺下梁および短辺下梁で構成されている。また、2本の長辺上梁間、および2本の長辺下梁間には、複数本の天井小梁、複数本の根太がそれぞれ架け渡されている。
また、この陸屋根5は、図4に示すように、略平坦な屋根面を構成するスラブ12と、このスラブ12を支持する支持フレーム13,14と、周縁部に立設されるパラペット6とを有している。
また、前記支持フレーム13は、前記建物ユニット11の長辺上梁の上面に沿って設けられており、前記支持フレーム14は、前記陸屋根領域3の勾配屋根側の辺と、前記陸屋根領域3の外部側の辺とに沿って、互いに平行に設けられている。つまり、これら支持フレーム14は、前記支持フレーム13に直交するようにして設けられている。
この時、前記スラブ12は所定の水勾配となるように支持されている。また、このように前記スラブ12を所定の水勾配となるように支持すると同時に、図1(a)および図4に示すように、前記陸屋根5の両側縁部とパラペット6との間に排水溝8を形成することで、前記勾配屋根7から陸屋根5へと流れ込む雨水等や陸屋根5へと降り注いだ雨水等を確実に排水することができ、好ましい。
また、この排水溝8は、図1(a)に示すように、前記スラブ12の両側縁部を直線状に切り欠くことによって形成された切欠部12aに嵌め込まれている。
なお、この排水溝8は、前記スラブ12の両側縁部に設けられるものに限られず、前記スラブ12の勾配屋根7とは反対側の縁部に沿って設けるものとしてもよい。
また、このパラペット6のうち、平面視において、勾配屋根7の傾斜方向に沿って立設された両側部の勾配屋根側端部には、図2,3,7に示すように、前記勾配屋根7の傾斜角度と略等しい傾斜面6bを有する傾斜壁6aが設けられており、前記パラペット6と勾配屋根7とに連続性を持たせることができるようになっている。
また、前記腰壁フレーム17は、前記支持フレーム13の上面の幅寸法と略等しい幅寸法に設定されている。
また、前記特殊腰壁フレーム18は、前記支持フレーム13の上面の幅寸法よりも大きな幅寸法に設定されており、その大きい分が、前記支持フレーム13よりも外側に突出するようにして配置されている。
また、前記防水立上りフレーム19は、前記支持フレーム14の上面のうち、陸屋根側に隙間をあけるようにして勾配屋根側に配置されている。この支持フレーム14の上面の陸屋根側には前記スラブ12の端部が載せられるようになっている。
すなわち、前記腰壁フレーム17の上端部の高さ位置と、前記防水立上りフレーム19の上端部の高さ位置とが略等しくなるように設定されている。また、このように周方向に略等しい高さに設定されたパラペット6と、勾配屋根7の傾斜角度とは、所定角度の傾斜面6bを有する前記傾斜壁6aによって合わせることができるようになっている。
本実施の形態の勾配屋根7は上述のように切妻屋根であり、この勾配屋根7の棟から傾斜方向下端部までの長さは、平面視において、前記勾配屋根7の傾斜方向下端部が、前記建物本体1の外壁1aの上端部よりも若干外側に突出する長さに設定されている。
なお、勾配屋根7の棟から傾斜方向下端部までの長さは、これに限られるものではなく、前記勾配屋根7の傾斜方向下端部と、前記建物本体1の外壁1aの上端部とが略重なる程度の長さに設定されていてもよい。
そして、この小屋パネル15の上面には、図示はしないが、前記勾配屋根7の棟の下方に位置する箇所に最も上下に長い屋根束が配置されており、勾配屋根7の傾斜方向下端部に向かうにつれて、徐々に上下に短い屋根束が配置されている。
また、このように配置された複数の屋根束上に屋根パネル16を設けることによって、勾配屋根7の傾斜面を形成できるようになっている。
また、前記屋根パネル16と、前記建物本体1の外周の上端部との間に設けられる屋根束は、図示はしないが、傾斜面を有する三角形状に形成されたものが用いられている。
すなわち、この凹部7aは、前記勾配屋根7を構成する屋根パネル16のうち、前記建物ユニット11の上方に位置するとともに、勾配屋根7の棟よりも陸屋根5側に設けられる屋根パネル16の傾斜方向の長さを、その他の屋根パネル16の傾斜方向の長さよりも短くすることによって形成されている。
さらに、この勾配屋根7は、陸屋根領域3を挟むようにして勾配屋根7の勾配方向に向けて突出する突出部7bを有している。そして、これら突出部7bの傾斜方向下端部の高さ位置は、建物本体1の外周の軒先納まりの高さと等しくなるように設定されている。
なお、実施例では、前記突出部7bの間に、陸屋根領域3を囲むようにして凹部7aが形成されている。
例えば、これとは反対に、前記勾配屋根7の傾斜方向下端部に凹部7aを形成せず、前記陸屋根5と勾配屋根7とが噛み合わないような構成とした場合は、外観だけでなく、建物の内部空間や間取り等にも影響が及ぶ場合があり、好ましくない。したがって、このように陸屋根5を勾配屋根7側に進出させれば、例えば前記建物凸部2の高さを低くする等の不具合が生じることを防ぐことができるので、建物の内部空間や間取り等に悪影響を与えることなく屋根の施工を行うことができる。
そして、前記陸屋根領域3のうち、前記建物凸部2の上部側から建物本体1の上部側に向かって進出した部分の進出方向の長さは0.5モジュールに設定されている。これによって、前記陸屋根5の前記勾配屋根7側に進出する分の長さは基準化されることになるので、前記建物凸部2の上部の大きさを決めることで、前記陸屋根5の大きさを決定することができる。したがって、前記建物凸部2の上部に陸屋根5を構成する各部材を適宜配置するだけで、前記勾配屋根7側に進出する部分を、前記建物本体1の上部に確実かつ正確に配置することができる。
以下、この防水手段と、この防水手段を用いた防水の手順と、この防水の手順を含む屋根の施工方法について説明する。
前記サイディング20は、前記腰壁フレーム17の陸屋根側面および特殊腰壁フレーム18の陸屋根側面に対応した形状となっており、前記サイディング20aは矩形状に形成されている。また、前記サイディング21は、前記特殊腰壁フレーム18の外側面に対応した形状となっている。
さらに、前記腰壁フレーム17および支持フレーム13の外側面に、所定の厚みに設定されたパルク(PALC;precast autoclaved light weight concrete;プレキャストオートクレーブド軽量気泡コンクリート)22を取り付ける。
このパルク22は、このパルク22の前記特殊腰壁フレーム18側を座堀加工することによって、前記サイディング21が取り付けられた状態の特殊腰壁フレーム18が前記支持フレーム13から外側に突出する分と略等しい厚みに設定された座堀加工部22aを備えている。したがって、この座堀加工部22aの表面と、前記特殊腰壁フレーム18のサイディング21の表面とは面一になっている。
さらに、前記スラブ12とパラペット6との間に、前記排水溝8を設ける。
ここで、前記排水溝8は、前記パラペット6のサイディング20に当接する当接板部8bと、この当接板部8bと一体形成されるとともに前記スラブ12の切欠部12aに嵌め込まれる断面コ字型の溝本体8cと、この溝本体8cと一体形成されるとともに前記スラブ12の切欠部12aの縁部に係止する係止部8dとを備えるものである。
この笠木下地材23は例えば金属製のものが用いられており、前記腰壁フレーム17の上面と、この腰壁フレーム17の上面よりも低い位置にあるパルク22の上面との段差を吸収できる形状に形成されている。
また、前記パラペット6の陸屋根側面と上面、および前記傾斜壁6aの傾斜面6bとにわたって立上りシート24を貼り付ける。この立上りシート24は、いわゆる防水シートであり、前記パラペット6の周方向に沿って隙間なく貼り付けられる。
なお、耐水シート26は、いわゆる防水シートであり、ブチルゴム製のものが用いられているが、これに限られるものではなく、適宜変更可能である。
この時、前記小屋パネル15の陸屋根側のコーナ部分が、前記傾斜壁6aの下面に入り込むようにする。
また、図示はしないが、この小屋パネル15および支持フレーム14等の上面に、屋根パネル16を支持するための複数の屋根束を設けておく。
この目地材27は、前記防水立上りフレーム19と、この防水立上りフレーム19の上方に配置される破風下地33(後述する)との間に形成される目地を埋めるためのものである。
なお、上述のように、この屋根パネル16のうち、前記建物ユニット11の上方に位置するとともに、勾配屋根7の棟よりも陸屋根5側に設けられる屋根パネル16の傾斜方向の長さは、その他の屋根パネル16の傾斜方向の長さよりも短く形成されているので、該屋根パネル16の傾斜方向下端部側に前記凹部7aを形成することができる。
この長さの短い屋根パネル16の傾斜方向下端部は、前記パラペット6の傾斜壁6aの勾配屋根側端面に近接して設けられる。また、この長さの短い屋根パネル16に隣接するとともに、前記建物ユニット10の上方に位置する屋根パネル16は、傾斜方向下端部が、前記パラペット6の傾斜壁6aの外側面のサイディング21表面と、前記パルク22の座堀加工部22aの表面に当接するようにして設けられている。
なお、図7および図8に示すように、前記長さの短い屋根パネル16を含む屋根パネル16の上面は、互いに隣り合う屋根パネル16の上面と連続するようにして設けられている。
また、前記長さの短い屋根パネル16の傾斜方向下端部と、この長さの短い屋根パネル16に隣接する屋根パネル16の上面と、前記傾斜壁6aの傾斜面6bとにわたって、耐水シート29を貼り付ける。
その後、前記屋根パネル16の傾斜方向下端部の上面に、屋根パネル16の幅方向に沿って軒先耐水シート30を貼り付ける。
なお、これら耐水シート28,29,30は、いわゆる防水シートであり、前記耐水シート26と同様にブチルゴム製とするが、これに限られるものではなく、適宜変更可能である。
さらに、前記屋根パネル16の傾斜方向下端部の垂直面に、この垂直面の長さ方向に沿って破風下地33を取り付ける。
また、前記長さの短い屋根パネル16を除く屋根パネル16の傾斜方向下端部には、この屋根パネル16の上面と前記ルーフィング31との間に、前記破風下地33よりも前方に突出する金属製の軒先水切り32を設ける。
また、前記パルク22の座堀加工部22aの表面と、前記耐水シート26との上から、後述する水切り部材35の下地となる押し縁合板34を取り付けておく。
続いて、前記固定板部36aに一体的に設けられた押さえ板部36d,36dの孔部から釘等を打ち込むことによって、前記カバー下地36を前記屋根パネル16に固定する。
その際は、まず、このカバー材37の固定板部37aを前記カバー下地36の固定板部36aの上面に重ねるようにして、かつ前記傾斜壁6aの傾斜面6bおよび屋根パネル16の上面に載せる。
さらに、この固定板部37aに一体的に設けられるカバー本体37bを、前記パラペット6と傾斜壁6aとの取り合い部分に被さるようにして設ける。
また、この時、このカバー材37の陸屋根側板部37cによって、前記傾斜壁6aの陸屋根側面をカバーする。
そして、前記固定板部37aに一体的に設けられた押さえ板部37dの孔部から釘等を打ち込むことによって、前記カバー材37を前記屋根パネル16に固定する。
この笠木38の勾配屋根側端部は、前記カバー本体37bに当接し、これら笠木38とカバー本体37bとの当接部分にはシーリング材を塗布して水密性を高める。
また、前記長さの短い屋根パネル16の傾斜方向下端部には、この屋根パネル16の上面と前記ルーフィング31との間に、前記破風下地33よりも前方に突出する金属製の軒先水切り39を設ける。
この時、図12(b)に示すように、前記カバー材37の固定板部37aの陸屋根側縁部に、該陸屋根側縁部に沿ってけらば水切り41が設けるようにする。
そして、前記建物ユニット10の上方に位置する屋根パネル16の傾斜方向下端部の陸屋根側に配置された屋根材40の陸屋根側縁部を、このけらば水切り41の突条の下方に差し込むようにする。
さらに、図12(a)に示すように、前記屋根パネル16の傾斜方向下端部の破風下地33の表面には、この破風下地33の長さ方向に沿って軒樋42を取り付ける。
以上のようにして、前記陸屋根5と勾配屋根7との取り合い部分の防水を確実に行うことができるとともに屋根を施工することができる。
これによって、建物凸部2を有する建物の外形に合わせて屋根を形成する場合に比して、屋根に設けられる棟の数を格段に少なくすることができるので、屋根形状を単純化することができる。
これによって、前記勾配屋根7の傾斜面と、前記傾斜壁6aの傾斜面6bとを面一にすることができるので、これら勾配屋根7と傾斜壁6aとの間の防水処理を容易かつ確実に行うことができるとともに、前記陸屋根5と勾配屋根7との取り合い部分における外観性を向上させることができる。
また、前記勾配屋根7は、陸屋根領域3を挟むようにして勾配屋根7の勾配方向に向けて突出する突出部7bを有しており、これら突出部7bの傾斜方向下端部の高さ位置は、建物本体1の外周の軒先納まりの高さと等しくなるように設定されているので、前記建物本体1に建物凸部2を設けるとともに、この建物凸部2の上部に前記陸屋根5を設けたとしても、建物外周の軒先の高さが揃うことになる。したがって、建物全体に統一感を持たせることができ、外観性を向上させることが可能となる。
さらに、前記建物ユニット10,11の製作時の基準となる長さの単位を1モジュールと設定した時、前記陸屋根領域3のうち、前記建物凸部2の上部側から建物本体1の上部側に向かって進出した部分の進出方向の長さは0.5モジュールに設定されているので、前記陸屋根5の前記勾配屋根7側に進出する分の長さは基準化されることになる。これによって、前記建物凸部2の上部の大きさを決めることで、前記陸屋根5の大きさを決定することができるので、前記建物凸部2の上部に陸屋根5を構成する各部材を適宜配置するだけで、前記勾配屋根7側に進出する部分を、前記建物本体1の上部に確実かつ正確に配置することができる。
2 建物凸部
3 陸屋根領域
4 勾配屋根領域
5 陸屋根
6 パラペット
7 勾配屋根
7a 凹部
Claims (6)
- 建物本体と、平面視で、この建物本体の外壁面との間に入隅部を介し、該外壁面から外側に突出する建物凸部とを備えた建物の上部に設けられる屋根構造において、
前記建物凸部の上部と、この建物凸部の上部に連続し、かつ、この建物凸部の上部側から建物本体の上部側に向かって所定長さ分進出した部分とが陸屋根領域とされており、
前記建物本体の上部のうち、前記建物凸部の上部側から進出する陸屋根領域の一部を除く部分が勾配屋根領域とされており、
前記陸屋根領域には、周縁部に所定高さに設定されたパラペットが立設される陸屋根が設けられており、
前記勾配屋根領域には、傾斜方向下端部に、前記建物凸部の上部側から進出する陸屋根領域の一部に対応して形成された凹部を有する勾配屋根が設けられており、
前記陸屋根の周縁部に立設されたパラペットのうち、前記建物凸部の上部側から進出する陸屋根領域の一部に立設された部分と、前記勾配屋根の凹部の縁部とは近接して配置されており、
前記パラペットのうちの陸屋根領域の一部に立設された部分と、前記勾配屋根の凹部の縁部との間には、これらパラペットと凹部の縁部との間を防水する防水手段が設けられていることを特徴とする屋根構造。 - 請求項1に記載の屋根構造において、
前記陸屋根の周縁部に立設されたパラペットのうち、平面視において近接する勾配屋根の傾斜方向に沿って立設された両側部の勾配屋根側端部には、前記近接する勾配屋根の傾斜角度と略等しい傾斜面を有する傾斜壁が設けられていることを特徴とする屋根構造。 - 請求項1または2に記載の屋根構造において、
前記陸屋根の周縁部とパラペットとの間に排水溝が形成されていることを特徴とする屋根構造。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の屋根構造において、
前記陸屋根の周縁部に立設されたパラペットのうち、前記陸屋根領域の勾配屋根側縁部に沿って設けられる立上りの部分の上端部の高さ位置と、前記パラペットのその他の部分の上端部の高さ位置とが略等しくなるように設定されており、
前記勾配屋根は、陸屋根領域を挟むようにして勾配屋根の勾配方向に向けて突出する突出部を有しており、
これら突出部の傾斜方向下端部の高さ位置は、建物本体の外周の軒先納まりの高さと等しくなるように設定されていることを特徴とする屋根構造。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載の屋根構造において、
前記建物本体および建物凸部は、四隅の柱、上梁および下梁から略直方体状に形成された骨組みを有する建物ユニットを複数配置して構成されており、
前記陸屋根は、略平坦な屋根面を構成するスラブと、このスラブを支持する支持フレームと、周縁部に立設される前記パラペットとを有し、かつ前記陸屋根領域に対応する建築ユニット上に配置されており、
前記勾配屋根は、矩形枠状の小屋パネルと、この小屋パネル上に配置される複数の屋根束と、これら複数の屋根束によって所定の角度に傾斜するように支持される屋根パネルとを有し、かつ前記勾配屋根領域に対応する建築ユニット上に配置されていることを特徴とする屋根構造。 - 請求項5に記載の屋根構造において、
前記建物ユニットの製作時の基準となる長さの単位を1モジュールと設定した時、前記陸屋根領域のうち、前記建物凸部の上部側から建物本体の上部側に向かって進出した部分の進出方向の長さは0.5モジュールに設定されていることを特徴とする屋根構造。
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