JP5408940B2 - 屋根の構造 - Google Patents

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本発明は、テラス、カーポート、バルコニー、サンルームなどに設けられる屋根の構造に関する。
従来、テラスやカーポートなどに設けられる屋根において、屋外側に透明なパネルを設けるとともに、屋内側に不透明なパネルを設け、屋外側と屋内側において、透光性の異なるパネルが段違いに配置される構成が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に開示される構成は、屋外側パネル(屋根板)を透明とし、屋内側パネルを半透明から不透明の有色とするものである。そして、屋外側パネルの屋内側端部と、屋内側パネルの屋外側端部の間には、屋内外方向に間隔が形成され、この間隔に中桟(野縁)が配置されて各パネルの端部が支持される構成が開示されている。また、中桟(野縁)には、上方から屋根幅方向に長い板状の板押さえが設置される構成が開示されている。この板押さえによって、両パネルの端部が気密状態に押圧保持され、両パネルの継目箇所の水密性(防水性)が確保されるようになっている。また、屋内側パネルの上面の屋外側端部は、屋外側パネルの上面の屋内側端部よりも高い位置に配置され、これにより、屋外側パネルと屋内側パネルが、いわゆる、段違いに配置されるようになっている。
特開昭59−233073号公報
しかし、特許文献1のように、屋内側パネルと屋外側パネルの間に、屋内外方向の間隔を形成し、この間隔の水密状態を板押さえによって確保する構成とすると、板押さえと垂木の間や、板押さえとパネルの端部の間において水密性を確実に確保する必要がある。
ここで、パネルには、屋外側が低くなる勾配がつけられているため、雨水は、屋内側パネルから板押さえに落下し、板押さえの上面を伝って屋外側パネルへと導かれることになるため、特に、板押さえと屋外側パネルの間における水密性が重要となる。そして、例えば、経年によってパネルや板押さえが変形することになると、パネルと板押さえの間の水密性が悪化し、水漏れの発生が懸念される。
また、屋外側から屋内側へと吹き上げられる風の流れが発生した場合には、雨水が屋外側パネルと屋内側パネルの間に形成される上下方向の隙間に浸入してしまうことが懸念される。例えば、特許文献1に開示される構成では、屋内側パネルの端部の凹部に対して屋外側パネルの端部が挿入される形態としているが、経年によって板押さえと屋内側パネルの間の接合部に隙間が形成された場合には、その箇所からの水漏れの発生が懸念される。
以上のように、従来の特許文献1に開示されるような、屋内側パネルと屋外側パネルの間に屋内外方向の間隔が形成される構成では、板押さえなどの板状の部材を別途設けるとともに、板押さえとパネルの間において水密性能を確保することとしつつも、その水密性能については、経年などによって水漏れの発生が懸念されるのである。
そこで、本発明は以上の問題に鑑み、複数のパネルを段違いに連設可能とする屋根の構造において、パネル同士の継目箇所において優れた水密性能を確保できる屋根の構造について提案するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1に記載のごとく、複数のパネルを段違いに連設可能に構成される屋根の構造であって、隣り合うパネルの継目箇所において、上側に配置されるパネルの端部と下側に配置されるパネルの端部が、重なるように配置される構成とし、前記継目箇所には、前記上側に配置されるパネルと前記下側に配置されるパネルの間の空間を外部から遮蔽するための壁部材が設けられ、前記壁部材は、前記上側に配置されるパネルと前記下側に配置されるパネルの間を塞ぐための縦壁部と、前記縦壁部の下端部から下側へ延びる下板部と、を有し、前記下板部と前記下側に配置されるパネルの接触部が確保され、前記上側に配置されるパネル、及び、前記下側に配置されるパネルの側部は側桁の支持材にて下側から支持されるものであり、前記側桁において、前記上側に配置されるパネルを支持する箇所では、前記支持材の上にアタッチメント部材が配置され、前記アタッチメント部材の上に前記上側に配置されるパネルが配置され、前記側桁において、前記下側に配置されるパネルを支持する箇所では、前記支持材の上に前記下側に配置されるパネルが配置され、前記上側に配置されるパネルと前記下側に配置されるパネルを段違いに配置可能とする、屋根の構造とするものである。
また、請求項2に記載のごとく、前記上側に配置されるパネルの透光性と、前記下側に配置されるパネルの透光性が異なる、ことを特徴とする。
また、請求項3に記載のごとく、前記継目箇所には、前記上側に配置されるパネル、及び、前記下側に配置されるパネルを支持するための中桟が設けられ、前記中桟の屋内側端部には、前記上側パネルの下面に当着させて前記中桟と屋内側パネルの間の隙間を塞ぐための上壁部が設けられる、ことを特徴とする。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
即ち、請求項1に記載の発明においては、
上側のパネルの上面を伝って落下する水滴は、下側のパネルの上面に直接的に落下して、そのまま上面を伝って落下することになる継目構造が構成されることになり、継目箇所における水漏れの発生を確実に防止することができる。
また、下側に配置されるパネルの上を吹き上がる風の流れが発生した場合でも、壁部材の縦壁部によって、この風の流れを巻き返すことが可能となり、空間内への水の浸入を防止できる。
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は、本願発明の一実施形態にかかる屋根の継目構造50を適用した屋根1の概要について示すものである。
この図1において、屋根1は、テラス16の上方に配置されている。また、屋根1の屋内側には、複数枚(本実施形態では2枚)の屋内側パネル2・2が屋根1の幅方向に並設される。また、屋内側パネル2・2の屋外側には、屋外側パネル3・3が屋根1の幅方向に並設される。また、屋外側パネル3・3は、屋内側パネル2・2よりも一段低い位置に配置され、屋内側パネル2と屋外側パネル3は、いわゆる段違いに配置されるようになっている。なお、本明細書において、屋内側とは、屋根1が付設される建物100に近い側をいい、屋外側とは、屋根1が付設される建物100から遠い側をいうものとする。
また、図1に示すごとく、屋外側パネル3・3は、透光性の高い(例えば、透明)板部材にて構成され、これにより、屋根1の屋外側にて十分な採光が行えることとしている。一方、屋内側パネル2・2は、透光性の無い(もしくは、透光性の低い(例えば、有色半透明))板部材にて構成され、これにより、屋根1の屋内側では遮光が行えるようになっている。このように、二種類の透光性の異なる板部材を屋内外方向に配置することで、屋外側では日差しによる洗濯物15の乾燥を促進する一方、屋内側では遮光を行うことで、図示せぬ室内への日差しの直接的な入射を遮れるようになっている。
また、図2は、図1のA−A線断面を示すものである。外壁5には垂木掛け6が設置されており、この垂木掛け6と屋外柱7の間に、側桁8が架設される。また、側桁8の中途部において、側桁8と図示せぬ垂木、又は、もう一方の側桁の間に、中桟9(野縁ともいう)が架設されている。また、側桁8の屋外側端部と屋外柱7は、軒桁10を挟んで連結されるようになっている。
また、図2に示すごとく、側桁8には、屋外側が屋内側よりも低くなる勾配が付けられており、垂木掛け6と中桟9の間には、屋内側パネル2が設置され、中桟9と軒桁10の間には、屋外側パネル3が設置されるようになっている。
また、図3及び図4は、屋内側パネル2と屋外側パネル3の継目箇所に配置される中桟9の部位の拡大図であり、中桟9は、下板部9a、屋内側壁部9b、屋外側壁部9c、上板部9dからなる方形断面を有する長尺の部材である。また、中桟9の下板部9aは、側桁8(図3参照)に支持固定される。
また、図3及び図4に示すごとく、中桟9の上板部9dの屋内側端部には、上壁部9eが上方に突設されており、この上壁部9eを屋内側パネル2の下面2aに当着させて中桟9と屋内側パネル2の間の隙間を塞ぐことで、水密性能が確保される(屋内側パネル2と中桟9の接合部での二次防水)。また、上板部9dと屋内側パネル2の下面2aの間には、シール部材11が挟装されており、シール部材11によって中桟9と屋内側パネル2の間の隙間を塞ぐことで、水密性能が確保される(屋内側パネル2と中桟9の接合部での一次防水)。以上の構成で、屋内側パネル2が中桟9に載置されつつ、屋内側パネル2と中桟9の間では、二段階で止水(防水)を行うことができるようになっており、屋内側パネル2の裏側への水の浸入を防止できる。
また、図3及び図4に示すごとく、屋外側壁部9cの上部には開口部9fが形設されており、この開口部9fに断面視凹状の長尺のシール部材12を装着するとともに、シール部材12の凹状の挟装部13に屋外側パネル3の屋内側端部31が嵌装される構成としている。これにより、屋外側パネル3が中桟9に嵌装されつつ、屋外側パネル3と中桟9の間の隙間が塞がれて、水密性能が確保される(屋外側パネル3と中桟9の接合部での一次防水)。また、中桟9に挿入された屋内側端部31の下方には、屋内側壁部9bと屋外側壁部9cの間を結ぶ中壁部9gが形設されており、この中壁部9gによって、シール部材12から水が漏洩してしまった場合でも、その水を受けることができるようになっている(屋外側パネル3と中桟9の接合部での二次防水)。以上の構成で、屋外側パネル3が中桟9に嵌装されつつ、屋外側パネル3と中桟9の間では、二段階で止水(防水)を行うことができるようになっており、例えば、中桟9の内部空間9hに多量の水が浸入し、中桟9の端部から漏れるといった不具合の発生を防止できる。
また、図3及び図4に示すごとく、屋内側パネル2の屋外側端部21は、屋外側パネル3の屋内側端部31よりも、屋外側に配置されるようになっている。
これにより、屋内側パネル2の屋外側端部21の下方に、屋外側パネル3が配置され、上側の屋内側パネル2と下側の屋外側パネル3が重なる範囲60(図3参照:ラップする範囲)が形成されるようになる。
そして、図3及び図4に示すごとく、このような屋内側パネル2と屋外側パネル3の配置関係により、屋内側パネル2の上面2bを伝って落下する水滴40は、屋外側パネル3の上面3bに直接的に落下して、そのまま上面3bを伝って落下することになる継目構造50が構成される。そして、これにより、屋内側パネル2と屋外側パネル3との継目箇所における水漏れの発生を確実に防止することができる。
また、図3及び図4に示すごとく、各パネル2・3と中桟9の関係においては、屋内側パネル2の屋外側端部21は、中桟9の屋外側壁部9cよりも屋外側に配置され、屋外側パネル3の屋内側端部31は、中桟9の屋外側壁部9cよりも屋内側に配置されるようになっている。これにより、屋内側パネル2と屋外側パネル3が重なる範囲60(図3参照)は、少なくとも、中桟9の屋内外方向の幅70(図3参照)よりも広く確保され、継目構造50の箇所における水漏れの発生を確実に防止することができるようになる。
また、図3、及び図4に示すごとく、仮に、屋内側パネル2の屋外側端部21と屋外側パネル3の間の空間51に水が浸入してしまった場合においても、屋内側パネル2と中桟9の間では二段階の止水がなされ、屋外側パネル3と中桟9の間でも二段階の止水がなされるため、空間51に水が浸入してしまった場合でも、屋根裏(屋内側パネル2、屋外側パネル3の下方)への水の浸入を確実に防止することができる。
さらに、図3及び図4に示すごとく、屋内側パネル2の屋外側端部21には、屋内側パネル2と屋外側パネル3の間の空間51を外部から遮蔽するための壁部材14が設けられる構成としている。この壁部材14は、屋内側パネル2の屋外側端部21を、屋外側パネル3の屋内側端部31よりも室外側に持ち出すようにすることで、屋外側端部21に設けられることが可能となるものである。
また、図3及び図4に示すごとく、この壁部材14は、中桟9の長手方向と同方向に長い長尺の部材(図4参照)であって、屋内側パネル2と屋外側パネル3の間を塞ぐための縦壁部14aと、縦壁部14aの上下中途部から屋内側パネル2の下面2aに向かって延びる固定部14bと、縦壁部14aの上端部から屋内側パネル2の上面2bに向かって延びる上板部14cと、縦壁部14aの下端部から屋外側へ延びる下板部14dを有して構成している。そして、固定部14bと上板部14cの間に、屋内側パネル2の屋外側端部21を挿入しつつ、屋内側パネル2の上から固着具22(図3参照)を挿入し、固着具22を固定部14bに螺挿することにより、壁部材14が屋内側パネル2に固定される。
そして、図3に示すごとく、以上の構成によれば、屋外側パネル3の上を吹き上がる風の流れ52が発生した場合でも、壁部材14の縦壁部14aによって、この風の流れ52を巻き返すことが可能となり、空間51内への水の浸入を防止できる。また、下板部14dが屋外側へ延びる構成とすることで、下板部14dと屋外側パネル3の接触部14eが広く確保され、この接触部14eによって下板部14dと屋外側パネル3の間の隙間から空間51内への水の浸入を防止できる。
次に、図5乃至図8を用いて、屋内側パネル2、屋外側パネル3の側桁8、垂木4、及び、垂木掛け6に対する固定方法について説明する。
図5(a)に示すごとく、屋外側となる位置においては、側桁8と垂木4の間に、屋外側パネル3が架設される。また、図5(b)に示すごとく、屋内側となる位置においては、側桁8と垂木4の間に、屋内側パネル2が架設されるようになっている。
また、図6(a)は、屋外側パネル3の側桁8への固定に関する構造について説明するものである。側桁8は、中空の枠状断面を有する長尺の部位材であり、側桁8の上部右部には、シール部材81を取り付ける嵌合部82が設けられ、また、側桁8の上部中途部には、固着具83を螺挿するための筒状の孔部84が設けられている。また、側桁8の上側からは、固定カバー85が固定される。この固定カバー85には、側桁8のシール部材81と対向しつつ、シール部材81との間に屋外側パネル3を挟装するためのシール部材86が設けられている。そして、固定カバー85を屋外側パネル3に被せつつ、固着具83によって固定カバー85が側桁8に固定されることで、屋外側パネル3が固定カバー85と側桁8の間に挟まれた状態で固定される。
また、図6(b)は、屋内側パネル2の側桁8への固定に関する構造である。側桁8、及び、固定カバー85については、図6(a)と同様であるが、図3に示すごとく、屋内側パネル2の屋外側端部21は、屋外側パネル3の屋内側端部31よりも高い位置に配置され、いわゆる、屋内側パネル2と屋外側パネル3が段違いに配置されるため、この配置を実現するために、屋内側パネル2と側桁8の間にアタッチメント部材87が挟装される構成としている。このアタッチメント部材87には、側桁8の上板部88a・88bにそれぞれ載置されるための脚部87a・87bと、固定カバー85を支えるための立上げ部87c・87dと、シール部材87eを介して屋内側パネル2の側端部2cを下側から支えるための支持片部87fを有して構成されている。なお、「段違いに配置」とは、屋内側パネル2の屋外側端部21が、屋外側パネル3の屋内側端部31よりも高い位置に配置される様を言う。
そして、図6(b)に示すごとく、屋内側パネル2の固定においては、まず、アタッチメント部材87を側桁8に載置し、その後、アタッチメント部材87と固定カバー85の間に屋内側パネル2を挟み、固着具89を孔部84に螺挿することで、アタッチメント部材87と固定カバー85の間に屋内側パネル2を挟んだ状態で固定する。なお、この固着具89は、図6(a)の固着具83よりも長いものが利用される。
そして、図6(a)に示すアタッチメント部材87を設けないで屋外側パネル3が固定される場合と比較して、図6(b)では、アタッチメント部材87の支持片部87fの配置高さH1だけ高い位置に屋内側パネル2を挟装する部位が形成されることになる。つまり、側桁8を基準とする高さに関し、屋内側パネル2は、屋外側パネル3と比較して、配置高さH1だけ高い位置に固定されるようになっている。
同様に、図7(a)に示すごとく、垂木4においても、屋外側において屋外側パネル3を固定する場合では、固定カバー41を垂木4に対して直接固定する一方、図7(b)に示すごとく、屋内側において屋内側パネル2を固定する場合では、固定カバー41と垂木4の間に、アタッチメント部材52を配置するものである。これにより、垂木4を基準とする高さに関し、屋内側パネル2は、屋外側パネル3と比較して、アタッチメント部材52に設けた支持片部52fの配置高さH2だけ高い位置に固定されるようになっている。
なお、図7(a)の構造について説明すると、垂木4は、中空の方形断面を有する長尺の部材であり、垂木4の上部側端部にそれぞれシール部材42・42を取り付ける嵌合部43・43が設けられ、また、垂木4の上部中途部には、固着具44を螺挿するための筒状の孔部45が設けられている。また、垂木4の上側からは、固定カバー41が固定される。この固定カバー41には、垂木4のシール部材42・42と対向しつつ、シール部材42・42との間に屋外側パネル3・3を挟装するためのシール部材48・48が設けられている。そして、固定カバー41を屋外側パネル3・3に被せつつ、固着具44によって固定カバー41が垂木4に固定されることで、屋外側パネル3・3が固定カバー41と垂木4の間に挟まれた状態で固定される。
また、図7(b)の構成においては、屋内側パネル2と垂木4の間にアタッチメント部材52が挟装される構成としている。このアタッチメント部材52には、垂木4の上板部46a・46bにそれぞれ載置されるための脚部52a・52bと、固定カバー41を支えるための立上げ部52c・52dと、シール部材52e・52eを介して屋内側パネル2・2の側端部2c・2cを下側から支える支持片部52f・52fを有して構成されている。また、固着具47を垂木4の孔部45に螺挿することで、固定カバー41を垂木4に固定できるようになっている。
さらに、図8(b)に示すごとく、垂木掛け6においては、垂木掛け6の上片部61に屋内側パネル2を載置し、その上からシール部材63を設けた固定カバー62を被せることで、屋内側パネル2を垂木掛け6と固定カバー62(シール部材63)の間に挟装した状態で固定できるようになっている。また、固定カバー62は、固着具64により、外壁5に対して固定されるようになっている。
以上の説明において、図5(b)、図6(b)、図7(b)、図8(b)は、屋内側パネル2の固定に関するものである。そして、屋内側パネル2において、アタッチメント部材87・52、及び、垂木掛け6の上片部61を利用した固定方法とすることで、側桁8(垂木4)を基準として、屋内側パネル2を屋外側パネル3よりも相対的に高い位置に設置することが可能となり、図3に示すごとく、屋内側パネル2の屋外側端部21の下方に、屋外側パネル3を配置させることが可能となる。
さらに、以上の説明では、屋内側パネル2と屋外側パネル3を別の板部材で構成するために、図3に示すごとくの継目構造50が必要となるものであるが、仮に、図9に示すごとく、屋外部から屋内側にかけて一枚のパネル17にて構成する場合には、この継目構造50(図3)が不要となる。そして、この場合には、図6(b)、図7(b)の構成において、アタッチメント部材87・52を省いた構成とするとともに、図8(a)に示すごとく、垂木掛け6に設けた開口部65に、シール部材66を介してパネル17の屋内側端部18を嵌装することで対応することができるようになっている。
以上のように、本実施形態の構成によれば、図5乃至図8に示すごとく、側桁8、垂木4、垂木掛け6について部品を共通としつつ、必要に応じて、アタッチメント部材87・52、固定カバー62(図8(b)参照)の固定方法を使い分けることにより、屋内側と屋外側で異なるパネルを設置する仕様と、屋内側から屋外側にかけて一枚のパネルを設置する仕様の両方に対応できるようになっている。また、側桁8、垂木4に適用されるアタッチメント部材87・52を利用する形態を垂木掛け6に適用してもよいし、その逆に、垂木掛け6に適用される上片部61を利用する形態を、側桁8、垂木4に適用してもよい。
以上が本実施形態の構成である。
即ち、図3に示すごとく、複数のパネル(屋内側パネル2、屋外側パネル3)を段違いに連設可能に構成される屋根1の構造であって、隣り合うパネル(屋内側パネル2、屋外側パネル3)の継目箇所(継目構造50)において、上側に配置されるパネル(屋内側パネル2)の端部と下側に配置されるパネル(屋外側パネル3)の端部が、重なるように配置される構成とするものである。
これにより、上側のパネル(屋内側パネル2)の上面2bを伝って落下する水滴40は、下側のパネル(屋外側パネル3)の上面3bに直接的に落下して、そのまま上面3bを伝って落下することになる継目構造50が構成されることになり、継目箇所における水漏れの発生を確実に防止することができる。
また、図1に示すごとく、上側に配置されるパネル(屋内側パネル2)の透光性と、下側に配置されるパネル(屋外側パネル3)の透光性は、異なることとするものである。
これにより、例えば、屋根1をテラス16の上方に設置する形態において、屋外側では透光性を高くして日差しによる洗濯物15の乾燥を促進する一方、屋内側では透光性を低くして遮光を行うことで、室内への日差しの直接的な入射を遮ることが可能となる。
また、図3に示すごとく、前記継目箇所には、上側に配置されるパネル(屋内側パネル2)、及び、下側に配置されるパネル(屋外側パネル3)を支持するための中桟9が設けられ、前記上側に配置されるパネル、及び、前記下側に配置されるパネルが重なる範囲60は、少なくとも、中桟9の幅70よりも広く確保される構成とする。
これにより、パネルが重なる範囲60が広く確保され、上側のパネル(屋内側パネル2)の上面2bを伝って落下する水滴40は、下側のパネル(屋外側パネル3)の上面3bに対し、確実に落下することになり、継目箇所における水漏れの発生を確実に防止することができるようになる。
また、図3に示すごとく、前記継目箇所には、上側に配置されるパネル(屋内側パネル2)と下側に配置されるパネル(屋外側パネル3)の間の空間51を外部から遮蔽するための壁部材14が設けられる構成としている。
これにより、下側に配置されるパネル(屋外側パネル3)の上を吹き上がる風の流れ52が発生した場合でも、壁部材14の縦壁部14aによって、この風の流れ52を巻き返すことが可能となり、空間51内への水の浸入を防止できる。
また、図6(a)(b)、及び図7(a)(b)に示すごとく、前記上側に配置されるパネル(屋内側パネル2)、及び、前記下側に配置されるパネル(屋外側パネル3)を下側から支持するための支持材(側桁8、垂木4)は、
前記上側に配置されるパネル(屋内側パネル2)を支持する箇所では、前記上側に配置されるパネルと支持材の間に、アタッチメント部材87・52が介装され、
前記下側に配置されるパネル(屋外側パネル3)を支持する箇所では、前記下側に配置されるパネルと支持材の間に、前記アタッチメント部材87・52が介装されない構成とすることで、前記上側に配置されるパネルと前記下側に配置されるパネルを段違いに配置可能とするとともに、
前記支持材(側桁8、垂木4)は、前記アタッチメント部材87・52、及び、前記中桟9を使用しない態様において、前記上側に配置されるパネル、及び、前記下側に配置されるパネルで覆う範囲に相当する範囲を覆うための一枚のパネル17(図9参照)を支持可能に構成される、こととするものである。
これにより、アタッチメント部材87・52を使い分けることにより、パネルを段違いに配置する仕様と、一枚のパネルを設置する仕様の両方に対応することができ、両仕様について、支持材(側桁8、垂木4)の共通化を図ることができる。そして、これにより、部品点数の削減や製作コスト削減を図ることが可能となる。
また、図8(a)(b)に示すごとく、前記上側に配置されるパネル(屋内側パネル2)、及び、前記下側に配置されるパネル(屋外側パネル3)を下側から支持するための支持材(垂木掛け6)は、
図2及び図8(b)に示すごとく、前記上側に配置されるパネル(屋内側パネル2)と下側に配置されるパネル(屋外側パネル3)が段違いに配置される仕様において、前記上側に配置されるパネルの端部を載置可能に構成されるとともに、
図8(a)及び図9に示すごとく、前記上側に配置されるパネル、及び、前記下側に配置されるパネルで覆う範囲に相当する範囲を覆うための一枚のパネル17が配置される仕様において、前記一枚のパネル17の端部を上片部61の下方において嵌装可能に構成される、こととするものである。
これにより、支持材(垂木掛け6)に対するパネルの支持箇所(上片部61、開口部65)を使い分けることにより、パネルを段違いに配置する仕様と、一枚のパネルを設置する仕様の両方に対応することができ、両仕様について、支持材(垂木掛け6)の共通化を図ることができる。そして、これにより、部品点数の削減や製作コスト削減を図ることが可能となる。
また、以上の実施形態では、図2に示すごとく、屋内側パネル2と屋外側パネル3の二つが屋内外方向に並置される構成とし、その間に一つの継目構造50(図3参照)が配置されることとしたが、より多くの枚数のパネルを屋内外方向に並置して、二つ以上の継目箇所が形成される構成においても、本実施形態の継目構造50(図3参照)は適用できることになる。これにより、一枚のパネルでは到底構成することのできない、大型の屋根を構成することが可能となる。この場合、最も屋内側に配置されるパネルと、最も屋外側に配置されるパネルにおいて、側桁8を基準とするパネルの高さ位置が大きく変わることになるため、図6(a)に示されるアタッチメント部材87などについて、より高さの高いものを適用するなど、適宜、設計変更が必要となる。
また、以上の実施形態では、建物外壁に屋根を連続的に配置される構成としたが、カーポート用などの屋根であって、建物外壁と離れた位置に配置される屋根についても、本実施形態の継目構造50(図3参照)は適用できる。この場合では、図2に示す構成において、垂木掛け6を外壁5に固定する代わりに、図示せぬ柱にて垂木掛け6の両端部などを支持する構成となる。
図10は、屋内側パネル2と屋外側パネル3の継目箇所150の他の構成例である。
中桟90における屋内外方向の二箇所にシール部材93・94を配置し、このシール部材93・94に屋外側パネル3を載置することとする。ここで、屋外側パネル3の屋内側端部31は、中桟90の屋内側側部91と同一、もしくは、屋内側側部91よりも屋内側に配置されることとするのが好ましい。そして、この屋外側パネル3の上から屋内側パネル2を被せるように配置する。ここで、屋内側パネル2の屋外側端部21は、中桟90の屋外側側部92と同一、もしくは、屋外側側部92よりも屋外側に配置されることとするのが好ましい。
そして、この図10の構成によっても、屋内側パネル2の上面2bを伝って落下する水滴は、屋外側パネル3の上面3bに落下して、そのまま上面3bを伝って落下することになり、屋内側パネル2と屋外側パネル3との継目箇所150における水漏れの発生を確実に防止することができる。
図11は、屋内側パネル2と屋外側パネル3の継目箇所250の他の構成例である。
この例では、屋外側パネル3の屋内側端部31の上から、屋内側パネル2の屋外側端部21を被せるように配置しつつ、両パネルの間に、略S字断面を有するシール部材93を挟装する構成とするものである。このシール部材93においては、上辺部93aによって屋内側パネル2を上から押さえるとともに、下片部93bによって屋外側パネル3を下から押さえる構成となっており、これにより、両パネル2・3を互いに近づけて、両パネル2・3に挟まれる中片部93cと各パネル2・3を密着させることができる構成となっている。なお、このシール部材93は、ゴムや樹脂などの弾性部材や、板金部材で構成することができる。
そして、この図11の構成によっても、屋内側パネル2の上面2bを伝って落下する水滴は、屋外側パネル3の上面3bに落下して、そのまま上面3bを伝って落下することになり、屋内側パネル2と屋外側パネル3との継目箇所250における水漏れの発生を確実に防止することができる。
本発明は、テラス、カーポート、バルコニー、サンルームなどに設けられる屋根の構造に適用することができる。
本発明の一実施例に係る屋根の継目構造を適用した屋根の斜視図。 図1のA−A線断面における構造を示す断面図。 屋内側パネルと屋外側パネルの継目構造について示す断面図。 屋内側パネルと屋外側パネルの継目構造について示す斜視図。 (a)は、図1のB−B線端面の構造を示す断面図。(b)は、図1のC−C線端面の構造を示す断面図。 (a)は、側桁の部位における屋外側パネルの固定構造について示す断面図。(b)は、側桁の部位における屋内側パネルの固定構造について示す断面図。 (a)は、垂木の部位における屋外側パネルの固定構造について示す断面図。(b)は、垂木の部位における屋内側パネルの固定構造について示す断面図。 (a)は、パネルを垂木掛けの開口部に嵌装させる形態について示す断面図。(b)は、垂木掛けの上部片にパネルを載置固定する形態について示す断面図。 屋外部から屋内側にかけて一枚のパネルにて屋根を構成する場合について示す断面図。 継目箇所における実施例について示す図。 継目箇所における他の実施例について示す図。
符号の説明
1 屋根
2 屋内側パネル
3 屋外側パネル
4 垂木
5 外壁
7 屋外柱
8 側桁
9 中桟
21 屋外側端部
31 屋内側端部
40 水滴
41 固定カバー
52 アタッチメント部材
85 固定カバー
87 アタッチメント部材

Claims (3)

  1. 複数のパネルを段違いに連設可能に構成される屋根の構造であって、
    隣り合うパネルの継目箇所において、上側に配置されるパネルの端部と下側に配置されるパネルの端部が、重なるように配置される構成とし、
    前記継目箇所には、前記上側に配置されるパネルと前記下側に配置されるパネルの間の空間を外部から遮蔽するための壁部材が設けられ、
    前記壁部材は、
    前記上側に配置されるパネルと前記下側に配置されるパネルの間を塞ぐための縦壁部と、
    前記縦壁部の下端部から下側へ延びる下板部と、を有し、
    前記下板部と前記下側に配置されるパネルの接触部が確保され、
    前記上側に配置されるパネル、及び、前記下側に配置されるパネルの側部は側桁の支持材にて下側から支持されるものであり、
    前記側桁において、前記上側に配置されるパネルを支持する箇所では、前記支持材の上にアタッチメント部材が配置され、前記アタッチメント部材の上に前記上側に配置されるパネルが配置され、
    前記側桁において、前記下側に配置されるパネルを支持する箇所では、前記支持材の上に前記下側に配置されるパネルが配置され、
    前記上側に配置されるパネルと前記下側に配置されるパネルを段違いに配置可能とする、
    屋根の構造。
  2. 前記上側に配置されるパネルの透光性と、前記下側に配置されるパネルの透光性が異なる、ことを特徴とする、請求項1に記載の屋根の構造。
  3. 前記継目箇所には、前記上側に配置されるパネル、及び、前記下側に配置されるパネルを支持するための中桟が設けられ、
    前記中桟の屋内側端部には、前記上側パネルの下面に当着させて前記中桟と屋内側パネルの間の隙間を塞ぐための上壁部が設けられる、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の屋根の構造。
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