JP2011117182A - 建物 - Google Patents

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Abstract

【課題】採光が確保しやすくなるとともに、工期の短縮やコストの低減を図ることができ、さらに、屋根凹部において十分な強度を発揮できる建物を提供することを目的とする。
【解決手段】建物凹所11を有する建物本体10の上部に、建物凹所11に対応して形成された屋根凹部21を有する勾配屋根20が設けられ、建物凹所11と屋根凹部21とは上下に連通し、屋根凹部21は、略三角形状の屋切側面21a,21aと、矩形状の中央側面21bとからなり、この屋根凹部21は、屋切側面21aに設けられる第1補強手段40と、中央側面21bに設けられる第2補強手段50によって補強されている。これにより、日射を建物凹所へと差し込ませることができ、建物本体の外周ラインに沿って軒を設けた勾配屋根を採用する必要がなくなり、さらに第1および第2補強手段によって屋根凹部を補強できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、外壁面の一部が他の外壁面よりも室内側に後退した凹所を有する建物本体の上部に勾配屋根を設けてなる建物に関する。
外壁面の一部が他の外壁面よりも室内側に後退した凹所を有する建物本体を建築し、この凹所をインナーバルコニーとして利用する場合がある(例えば、特許文献1参照)。
また、このような凹所を有する建物本体の上部には、平面視において矩形状の勾配屋根が設けられる場合がある。
特開2005−090164号公報
ところで、建物の上部に設けられる勾配屋根を、上述のように平面視矩形状のものとした場合、この勾配屋根によって前記凹所の上部が覆われることになるので、採光を確保しにくくなる。このため、凹所を有する建物本体の外周ラインに沿って軒を設ける勾配屋根を採用し、凹所の上部を開放して採光性を向上させたいという要望がある。
ところが、凹所を有する建物本体の外周ラインに沿って軒を設けた勾配屋根を採用してしまうと、屋根形状が複雑化したり、屋根を支持する屋根束の位置を変更したり等、工期の長期化やコストの上昇を招く場合がある。
そこで、例えば切妻屋根や寄棟屋根等のように比較的単純な形状の勾配屋根のうち、凹所の上方に位置する部分に、上下方向に開放された屋根凹部を形成することによって、上述のような採光の確保や、工期・コストの問題を解決し得る技術の開発が望まれている。
また、このように単に勾配屋根の一部に屋根凹部を形成しただけでは、この屋根凹部に強い風が吹き込んだ際などに、十分な強度を発揮できない場合があるため、屋根凹部付近の強度を向上できる技術の開発も併せて望まれている。
本発明の課題は、建物凹所に対応して形成された勾配屋根の屋根凹部において、採光が確保しやすくなるとともに、工期の短縮やコストの低減を図ることができ、さらに、屋根凹部において十分な強度を発揮できる建物を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、例えば図1〜図8に示すように、平面視において、外壁面の一部11a,11bが他の外壁面10aよりも室内側に後退した建物凹所11を有する建物本体10の上部に、傾斜方向下端部に、前記建物凹所11に対応して形成された屋根凹部21を有する勾配屋根20,20Aが設けられており、
前記建物凹所11と屋根凹部21とは上下に連通しており、
前記建物凹所11は、互いに対向する二つの外壁面11a,11aと、これら二つの外壁面11a,11aに挟まれた中央外壁面11bとからなり、
前記屋根凹部21は、互いに対向する二つの略三角形状の屋切側面21a,21aと、これら二つの屋切側面21a,21aに挟まれた矩形状の中央側面21bとからなり、
この屋根凹部21の屋切側面21aは、該屋切側面21aに設けられる第1補強手段40によって補強されており、矩形状の中央側面21bは、該中央側面21bに設けられる第2補強手段50によって補強されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、平面視において、外壁面の一部11a,11bが他の外壁面10aよりも室内側に後退した建物凹所11を有する建物本体10の上部に、傾斜方向下端部に、前記建物凹所11に対応して形成された屋根凹部21を有する勾配屋根20,20Aが設けられており、前記建物凹所11と屋根凹部21とは上下に連通しているので、上方からの日射が、前記屋根凹部21を介して建物凹所11へと差し込むことになる。したがって、前記建物凹所11の外壁面11a,11bの少なくとも一つの外壁面に採光窓を設けることによって、建物内への採光を確保しやすくなる。
また、単に勾配屋根20,20Aの傾斜方向下端部に屋根凹部21を形成するだけで、このように採光を確保しやすくなるので、従来のように建物本体の外周ラインに沿って軒を設けた勾配屋根を採用する必要がなく、屋根形状の複雑化や、屋根束の位置変更を行う必要がない。これによって工期の短縮やコストの低減を図ることができる。
さらに、このように屋根束の位置変更を行う必要がないので、屋根凹部21が設けられる部分を除けば、前記勾配屋根20,20Aに対して、前記屋根凹部21を設けない場合の勾配屋根と等しい大きさの小屋裏空間を確保することができる。
そして、前記屋根凹部21の屋切側面21aは、該屋切側面21aに設けられる第1補強手段40によって補強されており、矩形状の中央側面21bは、該中央側面21bに設けられる第2補強手段50によって補強されているので、これら第1および第2補強手段40,50によって屋根凹部21を補強することができる。これによって、この屋根凹部21に強い風が吹き込んだ場合であっても、十分な強度を発揮することができる。
請求項2に記載の発明は、例えば図1および図2に示すように、請求項1に記載の建物において、
前記建物凹所11の二つの外壁面11a,11aと中央外壁面11bとのうち、少なくとも一つの外壁面に採光窓(図示せず)が設けられていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、前記建物凹所11の二つの外壁面11a,11aと中央外壁面11bとのうち、少なくとも一つの外壁面に採光窓が設けられているので、前記屋根凹部21を介して建物凹所11へと差し込む上方からの日射が、前記採光窓を通じて、建物内へと差し込むことになる。これによって、建物内の採光性を向上させることができるので、快適な居住環境を形成することが可能となる。
請求項3に記載の発明は、例えば図7に示すように、請求項1または2に記載の建物において、
前記建物凹所11の二つの外壁面11a,11aおよび中央外壁面11bには、それぞれ外壁材11c,11dが取り付けられており、
前記屋根凹部21の二つの屋切側面21a,21aおよび中央側面21bには、それぞれ、前記第1および第2補強手段40,50を遮蔽する外壁材21cが取り付けられていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、前記屋根凹部21の二つの屋切側面21a,21aおよび中央側面21bには、それぞれ、前記第1および第2補強手段40,50を遮蔽する外壁材21cが取り付けられているので、この外壁材21cによって、前記第1および第2補強手段40,50を確実に遮蔽することができる。
また、前記建物凹所11の二つの外壁面11a,11aおよび中央外壁面11bにも、それぞれ外壁材11c,11dが取り付けられているので、例えば、この外壁材11c,11dと外壁材21cとを同種の外壁材とすることによって、前記建物凹所11と屋根凹部21との外観に連続性を持たせることができ、外観性を向上させることができる。
請求項4に記載の発明は、例えば図1〜図8に示すように、請求項1〜3のいずれか一項に記載の建物において、
前記建物本体10は、四隅の柱、上梁および下梁から略直方体状に形成された骨組みを有する建物ユニット12,13を複数配置して構成されており、
前記勾配屋根20,20Aは、前記建物ユニット12,13上に設置される矩形枠状の小屋パネル22,23と、この小屋パネル22,23上に配置される複数の屋根束24,25,26と、これら複数の屋根束24,25,26によって所定の角度に傾斜するように支持される屋根パネル27,28とを備え、かつ前記建物本体10上に配置されており、
前記屋根凹部21は、この屋根凹部21に面する小屋パネル23と、屋根凹部21の隅部付近に配置される屋根束25,26と、平面視において略門型に形成されることによって開口部28aを有する屋根パネル28とを備えて構成されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、前記建物本体10は、四隅の柱、上梁および下梁から略直方体状に形成された骨組みを有する建物ユニット12,13を複数配置して構成されており、前記勾配屋根20,20Aは、前記建物ユニット12,13上に設置される矩形枠状の小屋パネル22,23と、この小屋パネル22,23上に配置される複数の屋根束24,25,26と、これら複数の屋根束24,25,26によって所定の角度に傾斜するように支持される屋根パネル27,28とを備え、かつ前記本体10上に配置されているので、前記建物ユニット12,13を工場等で予め製造しておき、建設現場において、前記建物ユニット12,13や勾配屋根20,20Aを構成する各部材をクレーンで順次吊り込む作業を行うことにより、前記建物本体10と勾配屋根20,20Aとを建築することができ、建設現場で異種の工法作業を行う必要がなく、作業の容易化を図ることができる。したがって、工期の短縮、コストの低減を達成できる。
また、前記屋根凹部21は、この屋根凹部21に面する小屋パネル23と、屋根凹部21の隅部付近に配置される屋根束25,26と、平面視において略門型に形成されることによって開口部28aを有する屋根パネル28とを備えて構成されているので、前記小屋パネル23を前記建物ユニット13上に設置し、この小屋パネル23上に配置された前記屋根束25,26に前記屋根パネル28を支持させるように作業を行うことによって、前記建物ユニット13の上方に前記屋根凹部21を有する屋根部分を容易かつ確実に形成することができる。
請求項5に記載の発明は、例えば図1〜図6,図8に示すように、請求項4に記載の建物において、
前記第1補強手段40は、前記屋根凹部21に面する小屋パネル23と、前記屋根凹部21の中央側面21b側に配置される屋根束25と、これら小屋パネル23の軒先側端部と屋根束25の上端部との間に架設されるとともに前記略門型の屋根パネル28を構成する框材29bと、でトラス状に形成されるトラス構造部とされており、
前記第2補強手段50は、前記屋根凹部21の中央側面21bの両側端に配置される複数の屋根束25,25同士を連結する鉛直ブレース51,51を備えていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、前記第1補強手段40は、前記屋根凹部21に面する小屋パネル23と、前記屋根凹部21の中央側面21b側に配置される屋根束25と、これら小屋パネル23の軒先側端部と屋根束25の上端部との間に架設されるとともに前記略門型の屋根パネル28を構成する框材29bと、でトラス状に形成されるトラス構造部とされているので、例えば前記屋根凹部21に強風が吹き込んだ際などに、前記小屋パネル23と屋根束25とにそれぞれ作用する変形力を、このトラス構造部40によって抑制することができるので、前記屋根凹部21の屋切側面21aを補強できることとなる。
また、前記第2補強手段50は、前記屋根凹部21の中央側面21bの両側端に配置される複数の屋根束25,25同士を連結する鉛直ブレース51,51を備えているので、この鉛直ブレース51によって前記複数の屋根束25,25同士を連結できる。これによって、例えば前記屋根凹部21に強風が吹き込んだ際などに、前記複数の屋根束25,25にそれぞれ作用する変形力を、この鉛直ブレース51,51によって抑制することができるので、前記屋根凹部21の中央側面21bを補強できることとなる。
したがって、前記第1補強手段40および第2補強手段50によって、前記屋根凹部21を補強することができるので、この屋根凹部21に強い風が吹き込んだ場合であっても、十分な強度を発揮することができる。
本発明によれば、平面視において、外壁面の一部が他の外壁面よりも室内側に後退した建物凹所を有する建物本体の上部に、傾斜方向下端部に、建物凹所に対応して形成された屋根凹部を有する勾配屋根が設けられており、建物凹所と屋根凹部とは上下に連通しているので、上方からの日射が、屋根凹部を介して建物凹所へと差し込むことになる。したがって、建物凹所の外壁面の少なくとも一つの外壁面に採光窓を設けることによって、建物内への採光を確保しやすくなる。
また、単に勾配屋根の傾斜方向下端部に屋根凹部を形成するだけで、このように採光を確保しやすくなるので、従来のように建物本体の外周ラインに沿って軒を設けた勾配屋根を採用する必要がなく、屋根形状の複雑化や、屋根束の位置変更を行う必要がない。これによって工期の短縮やコストの低減を図ることができる。
さらに、このように屋根束の位置変更を行う必要がないので、屋根凹部が設けられる部分を除けば、勾配屋根に対して、屋根凹部を設けない場合の勾配屋根と等しい大きさの小屋裏空間を確保することができる。
そして、屋根凹部の屋切側面は、該屋切側面に設けられる第1補強手段によって補強されており、矩形状の中央側面は、該中央側面に設けられる第2補強手段によって補強されているので、これら第1および第2補強手段によって屋根凹部を補強することができる。これによって、この屋根凹部に強い風が吹き込んだ場合であっても、十分な強度を発揮することができる。
本発明の建物を示す平面であり、(a)は屋根形状を切妻屋根としたものであり、(b)は屋根形状を寄棟屋根としたものである。 屋根凹部を示す平断面図である。 屋根凹部の屋切側面を正面から見た状態を示す断面図である。 屋根束の上端部を示す側面図である。 屋根束の上端部を示す平面図である。 屋根凹部の中央側面を正面から見た状態を示す断面図である。 屋根凹部の中央側面を側面から見た状態を示す断面図である。 屋根凹部を構成する屋根パネルの骨組みを示す平面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1(a),(b)は本発明に係る建物の一例を示す平面図であり、この建物は、建物本体の上部に勾配屋根20,20Aが設けられてなる。
図1(a),(b)において符号10は、前記建物本体を示す。この建物本体10は、四隅の柱と、これらの柱の上端部同士を結合する4本の上梁と、下端部同士を結合する4本の下梁とを含む骨組みを有し、この骨組みが略直方体状に形成された金属製の建物ユニット12,13によって構成されている。すなわち、前記建物ユニット12,13の上梁および下梁は、前記柱を介して矩形枠状に組まれている。
さらに、図示しないが、上梁は各2本の長辺上梁および短辺上梁で構成され、下梁は各2本の長辺下梁および短辺下梁で構成されている。また、2本の長辺上梁間、および2本の長編下梁間には、複数本の天井小梁、複数本の根太がそれぞれ架け渡されている。
また、図1(a),(b)において符号11は、建物凹所を示す。この建物凹所11は、互いに対向する二つの外壁面11a,11aと、これら二つの外壁面11a,11aに挟まれた中央外壁面とからなり、建物本体10の外壁面の一部である前記二つの外壁面11a,11aと、前記中央外壁面11bとが、建物本体10の他の外壁面10aよりも室内側に後退するようにして形成されている。
建物凹所11は、前記建物ユニット13に形成されるものである。
すなわち、この建物凹所11を建物本体10の上下階にわたって形成する場合は、上階を構成する建物ユニット13の上梁および下梁のうち、建物凹所11が形成される部分に対応する天井小梁および根太を架け渡さないようにして、天井および床が形成されないようにする。さらに、下階を構成する建物ユニット13の上梁のうち、建物凹所11が形成される部分に対応する天井小梁を架け渡さないようにして、天井が形成されないようにする。これによって、下階の床から上空へと吹き抜ける建物凹所11を形成することが可能となる。
一方、建物凹所11を建物本体10の上階に形成する場合は、上階を構成する建物ユニット13の上梁のうち、建物凹所11が形成される部分に対応する天井小梁を架け渡さないようにして、天井が形成されないようにする。これによって、上階の床から上空へと吹き抜ける建物凹所11を形成することが可能となる。
なお、図示はしないが、前記二つの外壁面11a,11aと中央外壁面11bとのうち、少なくとも一つの外壁面に採光窓が設けられている。本実施の形態においては、これら二つの外壁面11a,11aと中央外壁面11bとのそれぞれに採光窓を設けるものとし、建物内部への採光を最大限確保できるようにしている。
また、前記二つの外壁面11a,11aおよび中央外壁面11bには、それぞれ外壁材11c,11dが取り付けられている。
外壁材11cは、前記二つの外壁面11a,11aおよび中央外壁面11bの上端部を除く大部分に取り付けられるものであり、外壁材11dは、前記二つの外壁面11a,11aおよび中央外壁面11bの上端部に取り付けられる幕板とされている。この幕板11dは、前記建物凹所11側の外壁材11cと、前記屋根凹部21側に設けられる外壁材21c(後述する)との間に設けられている。
なお、図示はしないが、前記建物本体10の他の外壁面10aにも、前記外壁材11cと同種の外壁材が設けられているものとする。
また、図1(a),(b)において符号20,20Aは、前記勾配屋根を示す。この勾配屋根20,20Aは、前記建物本体10上に配置されるものであり、傾斜方向下端部に、前記建物凹所11に対応して形成された屋根凹部21を有している。
さらに、この屋根凹部21は、図2および図3に示すように、互いに対向する二つの略三角形状の屋切側面21a,21aと、これら二つの屋切側面21a,21aに挟まれた矩形状の中央側面21bとからなる。
なお、図1(a)に示す勾配屋根20は切妻屋根であり、図1(b)に示す勾配屋根20Aは寄棟屋根であり、比較的単純な構造の屋根が採用されている。
また、これら勾配屋根20,20Aは、前記建物凹所11を有する建物本体10の外周ラインに沿って軒を設けるのではなく、前記建物本体10の外壁面10aと中央外壁面11bとに沿って軒を設けるとともに、前記二つの外壁面11a,11aに沿ってけらばを設けた屋根形状となっている。
すなわち、前記屋根凹部21の二つの屋切側面21a,21aの上端縁はけらばとされており、前記屋根凹部21の中央側面21bの上端縁は軒とされている。したがって、図7に示すように、前記二つの屋切側面21a,21aの上端縁であるけらばには破風35が設けられており、前記中央側面21bの上端縁である軒には、軒樋33が設けられている。
なお、以下においては、図1(a)に示す切妻屋根形状の勾配屋根20に基づいて説明を行うものとする。
前記勾配屋根20は、前記建物ユニット12,13上に設置される矩形枠状の小屋パネル22,23と、この小屋パネル22,23上に配置される複数の屋根束24,25,26と、これら複数の屋根束24,25,26によって所定の角度に傾斜するように支持される屋根パネル27,28とを備えている。
さらに、前記屋根凹部21は、この屋根凹部21に面する小屋パネル23と、屋根凹部21の隅部付近に配置される屋根束25,26と、平面視において略門型に形成されることによって開口部28aを有する屋根パネル28とを備えて構成されている。
前記小屋パネル22は、長辺梁と短辺梁とを有し、前記建物ユニット12の上梁と略等しい大きさに形成された矩形枠状体であり、この建物ユニット12の上梁に沿って設けられている。
そして、この小屋パネル22の上面には、前記勾配屋根20の棟の下方に位置する箇所に最も上下に長い屋根束24が配置されており、前記勾配屋根20の軒先の下方に位置する箇所に最も上下に短い屋根束26が配置されている。
前記小屋パネル23は、長辺梁23a,23aと短辺梁23c,23cとを有し、前記建物ユニット13の上梁と略等しい大きさに形成された矩形枠状体であり、この建物ユニット13の上梁に沿って設けられている。
また、この小屋パネル23は、前記屋根凹部21の中央側面21bの下縁を構成する中間梁23bを備えている。この中間梁23bは、前記屋根凹部21の中央側面21bの下方に位置する箇所において前記長辺梁23a,23a間に架設されている。
そして、この小屋パネル23の上面には、前記小屋パネル22と同様に、前記勾配屋根20の棟の下方に位置する箇所に最も上下に長い屋根束24が配置されており、前記勾配屋根20の軒先の下方に位置する箇所に最も上下に短い屋根束26が配置されている。
また、前記屋根束25は、前記屋根凹部21の棟側に位置する中央側面21bの両側端に配置され、かつ前記中間梁23bの上面に立設されている。
前記屋根束24は、図示はしないが、所定の角度に設定されるとともに前記屋根パネル27,28を受ける屋根受け部を有している。この屋根束24と屋根パネル27,28とはボルト接合される。
また、図1(a)に示すように、前記勾配屋根20の棟に沿って立設される屋根束24のうち、建物の妻側に屋根束24と、この建物妻側の屋根束24に対して棟方向に並設される屋根束24との間には、補強ブレース24aが設けられている。
これによって、これら屋根束24,24同士を連結できる。そして、これら屋根束24,24にそれぞれ作用する変形力を前記補強ブレース24aによって抑制することができるので、前記勾配屋根20自体を補強できることとなる。
また、前記屋根束25も、図4および図5に示すように、前記屋根束24と同様に屋根受け部25bを有している。
この屋根受け部25bは、前記屋根束25の上端部に設けられ、所定の角度に形成された傾斜面を有し、この傾斜面にはボルトを挿通するための挿通孔が形成されている。この屋根束25と屋根パネル27,28とはボルト接合される。
さらに、この屋根束25は、図2および図3に示すように、四角形状の板材の上面に一体的に設けられている。この四角形状の板材は中間梁接合金物25aと称し、前記小屋パネル23の長辺梁23aと中間梁23bとの交差部分の上面に設置されており、この中間梁接合金物25aを前記長辺梁23aの上面と中間梁23bの上面とのそれぞれに固定することによって、これら長辺梁23aと中間梁23bとを接合できるようになっている。
また、前記屋根束26は、図2および図3に示すように、上面が傾斜するようにして形成されることによって屋根を受けることが可能となっている。この屋根束26と屋根パネル27,28とはボルト接合される。
さらに、この屋根束26は、図2および図3に示すように、四角形状の板材の上面に一体的に設けられている。この四角形状の板材は外周接合金物26aと称し、前記小屋パネル22の長辺梁と、前記小屋パネル23の長辺梁23aとの交差部分の上面に設置されており、この外周接合金物26aを、前記小屋パネル22の長辺梁の上面と、前記小屋パネル23の長辺梁23aの上面とのそれぞれに固定することによって、これら小屋パネル22の長辺梁と、前記小屋パネル23の長辺梁23aとを接合できるようになっている。
前記屋根パネル27は、図1(a)に示すように矩形状に形成されており、図示はしないが、枠体と、この枠体の上面に貼設される屋根面材とを備えている。また、この屋根面材の上面には屋根材が葺かれている。
前記枠体は、縦横に配置されるとともに外枠を構成する複数の框材と、この外枠に縦横に架け渡される複数の桟材とを有している。これら複数の框材および桟材は、金属製のものが用いられているが、これに限られるものではない。
また、この屋根パネル27の傾斜方向下端部には、この傾斜方向下端部に垂直面を形成するための調整材31が設けられている。この調整材31の垂直面には、軒樋33等が取り付けられるようになっている。
前記屋根パネル28は、図1(a)および図8に示すように平面視において略門型に形成されており、枠体29と、この枠体29の上面に貼設される屋根面材30とを備えている。また、この屋根面材30の上面には、図7に示すように屋根材36が葺かれている。
前記枠体29は、縦横に配置されるとともに門型の外枠を構成する複数の框材29a,29bと、この外枠に縦横に架け渡される複数の桟材29cとを有している。これら複数の框材29a,29bおよび桟材29cは、金属製のものが用いられている。
ここで、前記枠体29を構成する複数の框材29a,29bのうち、框材29bは、前記屋根パネル28の両側端部に、該屋根パネル28の傾斜方向に沿って設けられるものであり、後述する第1補強手段40を構成している。
また、前記外枠には、前記屋根束24,25,26に対応する位置に、前記屋根パネル28と前記屋根束24,25,26の屋根受け部とをボルト接合するための屋根束用ボルト孔37,38,39がそれぞれ形成されている。
また、この屋根パネル28の傾斜方向下端部には、この傾斜方向下端部に垂直面を形成するための調整材31が設けられている。屋根パネル28の傾斜方向下端部とは、図8に示すように、前記屋根パネル27の傾斜方向下端部に隣接される部分と、前記中央側面21bの上方に位置する部分との3か所である。
そして、前記調整材31の垂直面には、この垂直面の長さ方向に沿って、図7に示すように鼻隠32が取り付けられるとともに、前記軒樋33が取り付けられている。
また、前記鼻隠32と外壁材21cの上端部との間には、屋根凹部21と小屋裏とを連通する通気部材34が設けられている。この通気部材34には、図示しない通気孔が形成されている。
そして、前記建物凹所11と屋根凹部21とは上下に連通している。
すなわち、前記建物凹所11の二つの外壁面11a,11aと、前記屋根凹部21の二つの屋切側面21a,21aとが、それぞれ上下に隣接しており、前記建物凹所11の中央外壁面1bと前記屋根凹部21の中央側面とが上下に隣接しており、前記建物凹所11と屋根凹部21とは、前記建物凹所11の下端部から前記屋根凹部21を介して上方に向かって吹き抜けた構成となっている。
また、以上のような他の外壁面10aよりも室内側に後退したように形成される屋根凹部21には風が吹き込みやすくなるため、図1〜図6,図8に示すように、屋根凹部21の屋切側面21aは、該屋切側面21aに設けられる第1補強手段40によって補強されており、矩形状の中央側面21bは、該中央側面21bに設けられる第2補強手段50によって補強されている。
前記第1補強手段40は、図3に示すように、前記屋根凹部21に面する小屋パネル23と、前記屋根凹部21の中央側面21b側に配置される屋根束25と、これら小屋パネル23の軒先側端部と屋根束25の上端部との間に架設されるとともに前記略門型の屋根パネル28を構成する框材29bと、でトラス状に形成されるトラス構造部とされている。なお、このトラス構造部40を構成する小屋パネル23は、該小屋パネル23のうちの軒先側から屋根束25までの所定の部位を指している。
すなわち、このトラス構造部40は略直角三角形枠状に形成されており、構造的に高い強度を有しているので、変形しにくい。
また、前記トラス構造部40には、前記外装材21cを、前記屋根凹部21の屋切側面21a,21aに取り付けるためのフレーム材41が取り付けられている。
このフレーム材41は、前記屋根凹部21に面する小屋パネル23に沿って水平に接合される水平材42と、この水平材42の上面に接合されて垂直に立設される垂直材43と、この垂直材43の上端部に一体形成されるとともに、該垂直材43の上端部と前記屋根束25の上端部との間に架設される斜め材44とを有している。
なお、この斜め材44の上端部は、前記屋根束25の上端部に設けられる斜め材受け部25cとボルト接合されている。
また、前記第2補強手段50は、図6に示すように、前記屋根凹部21の中央側面21bの両側端に配置される複数の屋根束25,25同士を連結する鉛直ブレース51,51を備えている。
これら鉛直ブレース51,51は、前記複数の屋根束25,25間の中央付近で互いに交差するようにして設けられている。
また、前記複数の屋根束25,25同士の互いに対向する側面の上端部および下端部には、前記鉛直ブレース51,51の端部が接続されるブレース受け25eがそれぞれ設けられている。
そして、前記屋根凹部21の二つの屋切側面21a,21aおよび中央側面21bには、それぞれ前記第1および第2補強手段40,50を遮蔽する外壁材21cが取り付けられている。
すなわち、図2および図3に示すように、前記フレーム材41の水平材42には、この水平材42の上面に固定されるとともに外壁材21cが取り付けられる断面L字型の取付具45が設けられている。また、この水平材42の屋根凹部側面には、前記外壁材21cの下端部が載置されるとともに、前記取付具45とともに外壁材21cが取り付けられる断面L字型の外壁材受け具46が設けられている。
これら取付具45および外壁材受け具46は、互いに背面部を当接するようにして、かつ上端部に形成されるボルト孔の位置が揃うようにして設けられている。
そして、前記外壁材受け具46は、前記取付具45よりも上下に長く形成されており、屋根凹部側に突出する部分に外壁材21cの下端部が載置されるようになっている。
また、前記斜め材44には、この斜め材44の長さ方向に沿って点在するようにして取付具45が設けられている。この取付具45は、前記水平材42に設けられた前記取付具45の上方に位置している。
そして、前記水平材42および斜め材44に設けられた取付具45に対して外壁材21cが当接されるとともにボルト結合されることによって、該外壁材21cを前記屋切側面21aに取り付けることができる。
また、図4〜図7に示すように、前記複数の屋根束25,25同士の互いに対向する側面の上端部には、中央側面21bに取り付ける外壁材21cが当接されるフレーム材52を受けるためのフレーム材受け部25dが設けられている。そして、これらフレーム材受け部25d,25d間には、接続部材52a,52aを介してフレーム材52が架設されている。
さらに、このフレーム材52には、このフレーム材52の下面に固定されるとともに外壁材21cが取り付けられる断面L字型の取付具53が設けられている。
また、前記中間梁23bの上面にも取付具53が設けられている。また、この中間梁23bの屋根凹部側面には、前記外壁材21cの下端部が載置されるとともに、前記取付具53とともに外壁材21cが取り付けられる断面L字型の外壁材受け具54が設けられている。
そして、これら中間梁23bの取付具53および外壁材受け具54は、互いに背面部を当接するようにして、かつ上端部に形成されるボルト孔の位置が揃うようにして設けられている。
そして、前記外壁材受け具54は、前記取付具53よりも上下に長く形成されており、屋根凹部側に突出する部分に外壁材21cの下端部が載置されるようになっている。
また、前記フレーム材52に設けられた取付具53は、前記中間梁23bに取り付けられた取付具53の上方に位置している。
そして、前記フレーム材52および中間梁23bに設けられた取付具53に対して外壁材21cが当接されるとともにボルト結合されることによって、該外壁材21cを前記中央側面21bに取り付けることができる。
なお、前記屋根凹部21の屋切側面21a,21aに取り付けられる外壁材21cの表面は、前記建物凹所11の二つの外壁面11a,11aに取り付けられる外壁材11cの表面と面一になっている。また、前記屋根凹部21の中央側面21bに取り付けられる外壁材21cの表面も、前記建物凹所11の中央側面11bに取り付けられる外壁材11cの表面と面一になっている。
次に、本実施の形態の建物本体10の上部に勾配屋根20を設置する方法の概要を説明する。なお、各建物ユニット12,13を始めとする重量物等は、クレーンによって吊り込まれるものとする。
まずは、前記建物ユニット12,13を複数配置して建物本体10を形成する。本実施の形態においては各建物ユニット12,13の長辺梁同士が隣り合うようにして配置されている。なお、前記建物凹所11は、上述のように天井小梁や根太を取り付けないようにしているので、前記建物ユニット13に対して予め形成された状態となっている。
続いて、前記建物ユニット12,13の上部に、前記小屋パネル22,23をそれぞれ設置する。
また、前記小屋パネル22の上面に、前記複数の屋根束24,26を立設し、これら複数の屋根束24,26上に前記屋根パネル27を設置する。
これと同時に、前記小屋パネル23の上面に、前記複数の屋根束24,25,26を立設し、これら複数の屋根束24,25,26上に前記屋根パネル28を設置する。
屋根パネル28は開口部28aを有する門型に形成されているので、この開口部28aを介して、前記建物凹所11を上空へと開放させることができる。
この時点で、前記屋根凹部21の屋切側面21aには、前記屋根凹部21に面する小屋パネル23と、前記屋根凹部21の中央側面21b側に配置される屋根束25と、これら小屋パネル23の軒先側端部と屋根束25の上端部との間に架設されるとともに前記略門型の屋根パネル28を構成する框材29bと、でトラス状に形成されるトラス構造部、すなわち第1補強手段40が設けられたことになる。
続いて、前記屋根凹部21の中央側面21bに、前記第2補強手段である鉛直ブレース51,51を取り付ける。
なお、前記勾配屋根20を構成する各部は、前記小屋パネル22,23毎に、予め工場等で組み立てて、勾配屋根ユニットとして用いてもよい。これによって、前記建物ユニット12,13の上部に、この勾配屋根ユニットをクレーンで吊り込んで設置するだけで、建物本体10の上部に勾配屋根20を設けることができるので、工期の短縮やコスト低減の面で望ましい。
本実施の形態によれば、平面視において、外壁面の一部11a,11bが他の外壁面10aよりも室内側に後退した建物凹所11を有する建物本体10の上部に、傾斜方向下端部に、前記建物凹所11に対応して形成された屋根凹部21を有する勾配屋根20が設けられており、前記建物凹所11と屋根凹部21とは上下に連通しているので、上方からの日射が、前記屋根凹部21を介して建物凹所11へと差し込むことになる。したがって、前記建物凹所11の外壁面11a,11bの少なくとも一つの外壁面に採光窓を設けることによって、建物内への採光を確保しやすくなる。
また、単に勾配屋根20の傾斜方向下端部に屋根凹部21を形成するだけで、このように採光を確保しやすくなるので、従来のように建物本体の外周ラインに沿って軒を設けた勾配屋根を採用する必要がなく、屋根形状の複雑化や、屋根束の位置変更を行う必要がない。これによって工期の短縮やコストの低減を図ることができる。
さらに、このように屋根束の位置変更を行う必要がないので、屋根凹部21が設けられる部分を除けば、前記勾配屋根20に対して、前記屋根凹部21を設けない場合の勾配屋根と等しい大きさの小屋裏空間を確保することができる。
そして、前記屋根凹部21の屋切側面21aは、該屋切側面21aに設けられる第1補強手段40によって補強されており、矩形状の中央側面21bは、該中央側面21bに設けられる第2補強手段50によって補強されているので、これら第1および第2補強手段40,50によって屋根凹部21を補強することができる。これによって、この屋根凹部21に強い風が吹き込んだ場合であっても、十分な強度を発揮することができる。
また、前記建物凹所11の二つの外壁面11a,11aと中央外壁面11bとのうち、少なくとも一つの外壁面に採光窓が設けられているので、前記屋根凹部21を介して建物凹所11へと差し込む上方からの日射が、前記採光窓を通じて、建物内へと差し込むことになる。これによって、建物内の採光性を向上させることができるので、快適な居住環境を形成することが可能となる。
また、前記屋根凹部21の二つの屋切側面21a,21aおよび中央側面21bには、それぞれ、前記第1および第2補強手段40,50を遮蔽する外壁材21cが取り付けられているので、この外壁材21cによって、前記第1および第2補強手段40,50を確実に遮蔽することができる。
また、前記建物凹所11の二つの外壁面11a,11aおよび中央外壁面11bにも、それぞれ外壁材11c,11dが取り付けられているので、例えば、この外壁材11c,11dと外壁材21cとを同種の外壁材とすることによって、前記建物凹所11と屋根凹部21との外観に連続性を持たせることができ、外観性を向上させることができる。
また、前記建物本体10は、四隅の柱、上梁および下梁から略直方体状に形成された骨組みを有する建物ユニット12,13を複数配置して構成されており、前記勾配屋根20は、前記建物ユニット12,13上に設置される矩形枠状の小屋パネル22,23と、この小屋パネル22,23上に配置される複数の屋根束24,25,26と、これら複数の屋根束24,25,26によって所定の角度に傾斜するように支持される屋根パネル27,28とを備え、かつ前記本体10上に配置されているので、前記建物ユニット12,13を工場等で予め製造しておき、建設現場において、前記建物ユニット12,13や勾配屋根20を構成する各部材をクレーンで順次吊り込む作業を行うことにより、前記建物本体10と勾配屋根20とを建築することができ、建設現場で異種の工法作業を行う必要がなく、作業の容易化を図ることができる。したがって、工期の短縮、コストの低減を達成できる。
また、前記屋根凹部21は、この屋根凹部21に面する小屋パネル23と、屋根凹部21の隅部付近に配置される屋根束25,26と、平面視において略門型に形成されることによって開口部28aを有する屋根パネル28とを備えて構成されているので、前記小屋パネル23を前記建物ユニット13上に設置し、この小屋パネル23上に配置された前記屋根束25,26に前記屋根パネル28を支持させるように作業を行うことによって、前記建物ユニット13の上方に前記屋根凹部21を有する屋根部分を容易かつ確実に形成することができる。
また、前記第1補強手段40は、前記屋根凹部21に面する小屋パネル23と、前記屋根凹部21の中央側面21b側に配置される屋根束25と、これら小屋パネル23の軒先側端部と屋根束25の上端部との間に架設されるとともに前記略門型の屋根パネル28を構成する框材29bと、でトラス状に形成されるトラス構造部とされているので、例えば前記屋根凹部21に強風が吹き込んだ際などに、前記小屋パネル23と屋根束25とにそれぞれ作用する変形力を、このトラス構造部40によって抑制することができるので、前記屋根凹部21の屋切側面21aを補強できることとなる。
また、前記第2補強手段50は、前記屋根凹部21の中央側面21bの両側端に配置される複数の屋根束25,25同士を連結する鉛直ブレース51,51を備えているので、この鉛直ブレース51によって前記複数の屋根束25,25同士を連結できる。これによって、例えば前記屋根凹部21に強風が吹き込んだ際などに、前記複数の屋根束25,25にそれぞれ作用する変形力を、この鉛直ブレース51,51によって抑制することができるので、前記屋根凹部21の中央側面21bを補強できることとなる。
したがって、前記第1補強手段40および第2補強手段50によって、前記屋根凹部21を補強することができるので、この屋根凹部21に強い風が吹き込んだ場合であっても、十分な強度を発揮することができる。
10 建物本体
11 建物凹所
20 勾配屋根
21 屋根凹部
40 第1補強手段
50 第2補強手段

Claims (5)

  1. 平面視において、外壁面の一部が他の外壁面よりも室内側に後退した建物凹所を有する建物本体の上部に、傾斜方向下端部に、前記建物凹所に対応して形成された屋根凹部を有する勾配屋根が設けられており、
    前記建物凹所と屋根凹部とは上下に連通しており、
    前記建物凹所は、互いに対向する二つの外壁面と、これら二つの外壁面に挟まれた中央外壁面とからなり、
    前記屋根凹部は、互いに対向する二つの略三角形状の屋切側面と、これら二つの屋切側面に挟まれた矩形状の中央側面とからなり、
    この屋根凹部の屋切側面は、該屋切側面に設けられる第1補強手段によって補強されており、矩形状の中央側面は、該中央側面に設けられる第2補強手段によって補強されていることを特徴とする建物。
  2. 請求項1に記載の建物において、
    前記建物凹所の二つの外壁面と中央外壁面とのうち、少なくとも一つの外壁面に採光窓が設けられていることを特徴とする建物。
  3. 請求項1または2に記載の建物において、
    前記建物凹所の二つの外壁面および中央外壁面には、それぞれ外壁材が取り付けられており、
    前記屋根凹部の二つの屋切側面および中央側面には、それぞれ、前記第1および第2補強手段を遮蔽する外壁材が取り付けられていることを特徴とする建物。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の建物において、
    前記建物本体は、四隅の柱、上梁および下梁から略直方体状に形成された骨組みを有する建物ユニットを複数配置して構成されており、
    前記勾配屋根は、前記建物ユニット上に設置される矩形枠状の小屋パネルと、この小屋パネル上に配置される複数の屋根束と、これら複数の屋根束によって所定の角度に傾斜するように支持される屋根パネルとを備え、かつ前記本体上に配置されており、
    前記屋根凹部は、この屋根凹部に面する小屋パネルと、屋根凹部の隅部付近に配置される屋根束と、平面視において略門型に形成されることによって開口部を有する屋根パネルとを備えて構成されていることを特徴とする建物。
  5. 請求項4に記載の建物において、
    前記第1補強手段は、前記屋根凹部に面する小屋パネルと、前記屋根凹部の中央側面側に配置される屋根束と、これら小屋パネルの軒先側端部と屋根束の上端部との間に架設されるとともに前記略門型の屋根パネルを構成する框材と、でトラス状に形成されるトラス構造部とされており、
    前記第2補強手段は、前記屋根凹部の中央側面の両側端に配置される複数の屋根束同士を連結する鉛直ブレースを備えていることを特徴とする建物。
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