JP2023016524A - 庇のリフォーム方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】一列に並ぶように立設する長尺な軸柱5と、一端が軸柱5によって下方から支持架設される長尺な梁9と、を有する既存建築物1において、軸柱5のうち、列の端に位置しない軸柱5である被撤去軸柱8を撤去する工程と、長尺な部材の受け梁13を、被撤去軸柱8を挟んでいた2本の軸柱5、又は、被撤去軸柱8を挟んでいた2本の軸柱5によって夫々の一端が下方から支持される2本の梁9、に架設し、被撤去軸柱8によって一端が下方から支持され且つ固定されていた梁9である被補強梁11の一端を、当該受け梁13によって下方から支持させる工程と、庇26を取り付けるための少なくとも2つ以上の補強腕木21を受け梁13に固定する工程と、補強腕木21に庇26を取り付け固定する工程と、を含むことを特徴とする庇のリフォーム方法。【選択図】図9

Description

本発明は、既存建築物の軸柱を撤去し庇を設ける庇のリフォーム方法に関する。
住宅等の建築物の窓や玄関ポーチ等の開口部の上方には、建築物の骨組みである構造躯体に固定された少なくとも2つ以上の腕木によって取付け固定され、陽射しや雨風を遮るための庇が備えられることがある。庇を取付け固定する為の腕木は、いわゆる片側固定端と言われるように屋外側に突出して建築物の骨組みである構造躯体に固定される。このとき、腕木には、庇の重量及び積雪等の外因によって常に下向きの力が加わり、腕木が固定される構造躯体には、当該構造躯体から屋外側に突出した腕木に加わる下向きの力によって、屋外側に倒れ込むように回転する力が加わることになる。そこで、腕木は、軸柱に固定され、当該軸柱には、屋内方向に向かって架設させる梁の一端が固定される庇の取付け方に関する技術が知られている。この技術は、軸柱は鉛直方向に強度を有するため、下方向に向かう力に対して耐えることができ、梁は軸柱を屋内方向に引っ張るように作用するため、屋外側に倒れ込むように回転する力に対して、耐えることができるものである。また、庇の重量及び積雪等の外因によって常に下向きの力を分散させるために、庇が取付け固定される複数の腕木同士の間隔の上限が、庇の大きさなどから計算される。すなわち、取付ける庇によって腕木同士の間隔の上限が決まり、腕木同士の間隔の上限に等しい間隔又はより短い間隔で腕木を固定するための軸柱が立設されることになる。
また、近年、住宅等の既存建築物においてリフォームを行うことが少なくなく、そのリフォームの中で、既存の軸柱を撤去する必要がある場合がある。しかし、軸柱は上方からの荷重を支持する構造躯体であるため、軸柱を撤去すると、当該軸柱が支持していた梁の強度が低下してしまう。そのため、当該梁を補強する必要がある。そのような場合に、既存建築物に設けられている梁を補強するための技術が特許文献1及び特許文献2に記載されている。
特開2008-190169号公報 特開2015-55034号公報
住宅等の既存建築物のリフォームの中で、例えば、外壁に窓を設け、当該窓の上方に当該窓の大きさに合わせた庇を設けるといったように、開口部と、当該開口部に合う大きさの庇と、を新たに設けるリフォームがある。この場合、庇の取付け方に関する技術によって、新たな庇を設けるには、新たに設ける庇の大きさによって腕木同士の間隔の上限が決まるため、その腕木同士の間隔の上限以下の間隔で立設する軸柱が必要となる。しかしながら、軸柱が必要な間隔で立設していない場合は、必要な間隔で軸柱を立設させることと、各軸柱を屋内方向に引っ張るための梁を架設させることと、が必要となり、とくに、梁を架設させる場合は、天井又は上階床面を開放する大掛かりな工事となってしまう。
そして、例えば、外壁の新たに窓を設けたい位置に、既存の軸柱が立設しているといったように、新たに開口部を設けたい位置に既存の軸柱が立設している場合には、邪魔になる既存の軸柱を撤去することになる。既存の軸柱を撤去した後には、撤去した軸柱によって支持されていた梁の補強が必要となるが、特許文献1及び特許文献2に記載されている梁を補強するための技術は、補強の対象となる梁が架け渡されている一対の軸柱の間の距離と略等しい長さの補助梁を補強の対象となる梁と平行になる姿勢で、梁の下面に沿わせるように設けることで既存梁を補強するというものであり、補強の対象となる既存梁は、対向する一対の既存柱の間に架け渡されている必要があり、梁の一端を支持していた軸柱を撤去する場合の補強には適用することができない。
また、住宅等の既存建築物のリフォームの中で、例えば、外壁の既存の窓を大開口窓に変更し、既存の庇を大開口窓の大きさに合う大きさの庇に変更するといったように、既存の開口部と、既存の庇と、を異なる大きさに変更するリフォームがある。この場合、開口部の大きさに合う庇は比較的大きなものになる。そうすると、大きな庇を支えるための腕木同士の間隔の上限は小さくなる。よって、腕木が固定される軸柱同士の間隔も短くなるが、開口部を設けるにあたり、短い間隔で立設している軸柱が邪魔になってしまう。そのため、この技術では、開口部及び開口部のための庇を設けることは困難である。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、既存建築物の軸柱が立設する箇所に開口部を設けるリフォームにおいて、軸柱を撤去し、天井又は上階床を開放することなく、撤去した軸柱によって支持されていた梁を補強し、新たな庇を設ける庇のリフォーム方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明に掛かる庇のリフォーム方法は、外壁の内部又は屋外に一列に並ぶように立設する少なくとも3本以上の長尺な軸柱と、一端が前記軸柱によって下方から支持され且つ固定され、屋内側に向かって架設される長尺な梁と、を有する既存建築物において、一列に並ぶ複数の前記軸柱のうち、列の端に位置しない少なくとも1本以上の前記軸柱である被撤去軸柱を撤去する工程と、長尺な部材の受け梁を、前記被撤去軸柱を挟んでいた2本の前記軸柱、又は、前記被撤去軸柱を挟んでいた2本の前記軸柱によって夫々の一端が下方から支持される2本の前記梁、に架設し、前記被撤去軸柱によって一端が下方から支持され且つ固定されていた前記梁である被補強梁の一端を、当該受け梁によって下方から支持させる工程と、庇を取り付けるための少なくとも2つ以上の補強腕木を前記受け梁に固定する工程と、前記補強腕木に庇を取り付け固定する工程と、を含むことを特徴とする。
さらに、前記補強腕木は、前記受け梁の鉛直方向に広がる面に固定される受梁外鉛直面固定部と、前記受け梁の水平方向に広がる面に固定される受梁外水平面固定部と、を有することを特徴とする。
さらに、鉛直方向に広がる板状の受梁内鉛直面固定部と、前記受梁内鉛直面固定部の上端から水平方向に折れ曲がり伸びる板状の被補強梁下面固定部と、前記受梁内鉛直面固定部と前記被補強梁下面固定部とに直角になるように広がる板状で、前記受梁内鉛直面固定部と前記被補強梁下面固定部とに縁が固定される補強板部と、を有する控え梁伝達部材を、前記受け梁の前記被補強梁の一端を支持する位置で、前記受け梁の屋内側の鉛直方向に広がる面に前記受梁内鉛直面固定部が面し、前記被補強梁の下面に前記被補強梁下面固定部が面するように固定する工程を含むことを特徴とする。
さらに、架設された前記受け梁の両端の夫々を、長尺な部材である受け梁支持部材によって下方から支持し固定する工程を含むことを特徴とする。
さらに、水平方向に広がる板状の支持部を有する受け梁支持部材を、前記被撤去軸柱を挟んでいた2本の前記軸柱に固定し、架設された前記受け梁の両端の夫々を、前記受け梁支持部材の前記支持部によって下方から支持し固定する工程を含むことを特徴とする。
本発明に係る庇のリフォーム方法によると、複数の軸柱が立設する面に水平方向に架かる受け梁によって、被補強梁の一端を下方から支持するため、被補強梁の長尺方向の中間部に補強を施す作業がない。そのため、被補強梁が架かる天井又は上階の床面を開放する必要がない。また、腕木が水平方向に架かる受け梁に固定されるため、腕木が固定されるための軸柱を必要としない。よって、腕木を固定したい位置に軸柱が無い場合、新たに軸柱を設ける必要がなく、一列に並ぶ軸柱のうち、その列の端ではない位置の軸柱であれば撤去しても腕木を取付けることができる。そして、被補強梁が受け梁を屋内方向に引っ張る控え梁として機能するため、受け梁は、屋外側に倒れ込むように回転する力に耐えることができる。
さらに、補強腕木は、受け梁の水平方向に広がる面と、鉛直方向に広がる面と、に固定されるため、一般的なL型の腕木に比べ、腕木を取付ける既存建築物の構造躯体に強固に固定ができる。よって、補強腕木は、当該補強腕木に加わる下方向に向かう力に対して強度を増すことができる。
さらに、控え梁伝達部材を備えることで、当該控え梁伝達部材の補強板部がスチフナーの役目を果たし、受け梁に加わる屋外側に倒れ込むように回転する力に対して、受け梁は強度を増すことができ、受け梁と、被補強梁と、の座屈を防ぐことができる。
さらに、受け梁支持部材によって受け梁の両端を下方から支持することで、受け梁の鉛直方向の強度を増すことができる。また、受け梁支持部材は鉛直方向に長尺な部材であり、受け梁の両端を下方から支持ため、当該受け梁支持部材を強いようすることで、被撤去軸柱を挟んでいた2本の軸柱に対して受け梁を梁勝ちで架設し固定することができる。
さらに、受け梁支持部材によって受け梁の両端を下方から支持することで、受け梁の鉛直方向の強度を増すことができる。また、受け梁支持部材は水平方向に広がる板状の支持部を有し、被撤去軸柱を挟んでいた2本の前記軸柱に固定され、支持部によって受け梁の両端を下方から支持ため、当該受け梁支持部材は、被撤去軸柱を挟んでいた2本の軸柱に対して受け梁を梁勝ちで架設し固定することができる。
本発明の一実施形態に係るリフォーム前の軸柱及び梁を示す図である。 本発明の一実施形態に係るリフォーム前の軸柱及び梁を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る被撤去軸柱を撤去した様子を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る受け梁を架設した様子を示す図である。 本発明の一実施形態に係る受け梁を架設した様子を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る補強腕木を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る控え梁伝達部材を示す斜視図である。 図9に示すA―A線の断面図である。 本発明の一実施形態に係る補強腕木を固定した様子を示す図である。 本発明の一実施形態に係る庇を取付けた様子を示す一部断面図である。 本発明の他の実施形態に係る玄関ポーチを示す図である。 本発明の他の実施形態に係る受け梁を柱勝ちで架設する様子を示す斜視図である。
本発明に係る庇のリフォーム方法の一実施形態について、以下、図面を参照しつつ説明する。ただし、以下はあくまで本発明の一実施形態を例示的に示すものであり、本発明の範囲は以下の実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
図1の(a)は、リフォーム前の既存建築物1の構造躯体及び外壁4の一部を示す平面図であり、図1の(b)は、リフォーム前の既存建築物1の構造躯体及び外壁4の一部を示す立面図であり、図2は、リフォーム前の既存建築物1の軸柱5と、梁9と、の接合状態を示す斜視図である。図1及び図2に示すように、本発明の一実施形態に係るリフォーム前の既存建築物1は、外壁4と、互いに間隔をあけて一列に並ぶように外壁4の内部に立設する3本の鉛直方向に長尺な既存建築物1の構造躯体の一部である軸柱5と、水平方向に長尺で、一端10が各軸柱5の上端によって下方から支持されるように固定され、図示しない他端が屋内3側にある図示しない既存建築物1の構造躯体に固定され、軸柱5の上端から屋内3方向に向かって架かる既存建築物1の構造躯体の一部である3本の梁9と、を有している。
構造躯体とは、既存建築物1を構成する梁や柱などの骨組みのことである。外壁4は、既存建築物1の屋外2と屋内3とを区画する壁である。軸柱5は、柱であり、鉛直方向に立設されるC形鋼と、当該C形鋼の上端部に設けられた梁9とボルト接合するためのボルト孔を有する接続部と、を備える2本の軸柱部材6が、互いのC形鋼を背中合わせにしてウェブ同士をボルト接合することで構成されている。梁9は、鉄骨造の梁9として一般的に用いられているH形鋼で構成されており、当該梁9の上フランジ、下フランジ及びウェブに、軸柱5、他の梁およびブレースなどの構造躯体を接合するためのボルト孔を有しており、梁9と、軸柱5と、は、ボルト接合によって接合されている。
本発明の第一の実施形態で行うリフォームは、図1に示すように、3つの軸柱5が一列に並ぶように内部に立設する外壁4の開口計画位置28に大開口窓となる開口部を設け、外壁4の開口計画位置28の上方の屋外2側に図10に示すように、庇26を設けるリフォームである。本発明の一実施形態で行うリフォームで設けられる庇26は、開口計画部28に設ける開口部に合うように、庇26の外壁4に沿う水平方向の長さが、開口計画部28の横幅の長さと等しい又はより長い長さであり、開口部全体を覆える庇26である。しかし、図1に示すように、開口計画位置28と、一本の軸柱5と、が重なっているため、このままでは、開口計画位置28に開口部を設けることはできない。よって、本発明の一実施形態で行うリフォームでは、既存建築物1が有する一列に並ぶ3つの軸柱5のうち中間に位置し、開口計画位置28に重なる軸柱5が撤去対象の被撤去軸柱8であり、被撤去軸柱8を撤去することで、一端10の支持を失う梁9が、補強対象となる被補強梁11である。
まず、外壁4を開放し、被撤去軸柱8と、被補強梁11と、の接合を解き、図3に示すように、被撤去軸柱8を撤去する。必要に応じて、被撤去軸柱8を撤去する前に、被撤去軸柱8によって下方から一端12が支持される被補強梁11の長尺方向の中間部を下方から支持する図示しない仮設柱を仮設する等の被補強梁11の仮補強を行う。被補強梁11の仮補強は、被撤去軸柱8を撤去することで、一端12が支持を失い自由となった被補強梁11が、リフォーム中に崩落することや変形することなどを防止するためであり、被撤去軸柱8を撤去しても被補強梁11が崩落することや変形することなどがなく、リフォーム中の既存建築物1の強度に影響しないことが当業者によって明らかである場合は、被補強梁11の仮補強は、必須ではない。
また、図3に示すように、被撤去軸柱8を挟む2本の軸柱5の夫々を構成する2つの軸柱部材6同士のボルト接合を解除し、被撤去軸柱8を挟む2本の軸柱5の夫々を構成するその2つの軸柱部材6のうち、被補強梁11側に位置する夫々の軸柱部材6と、梁9の下フランジと、の接合を解き、当該軸柱部材6を取り外す。これにより、後述する受け梁13を架け渡すためのスペースが空く。この工程は、後述する受け梁13を梁9に接合するために行うものであり、被撤去軸柱8を挟む2本の軸柱5の軸柱部材6を取り外す工程と、被撤去軸柱8を取り外す工程と、は順不同である。
次に、図4及び図5に示すように、受け梁13を用いて被補強梁11を補強する。受け梁13は、長尺なH形鋼であり、当該受け梁13の上フランジ、下フランジ及びウェブには、軸柱5及び梁9に当該受け梁13を接合させるため又は当該受け梁13に後述する図6に示す補強腕木21及び図7に示す控え梁伝達部材15を接合させるためのボルト孔を有している。そして、受け梁13を、当該受け梁13の長尺方向が水平となり、軸柱5が立設する面に平行になる姿勢で、被撤去軸柱8によって下方から支持されていた被補強梁11の一端を当該受け梁13の長尺方向の中間部の上フランジが下方から支持するように受け梁13の両端14を、被撤去軸柱8を挟むように立設していた2本の軸柱5の残された軸柱部材6のウェブに夫々当接させ、被撤去軸柱8を挟むように立設していた2本の軸柱5の軸柱部材6を取り外したことで空いている梁9の下フランジのボルト孔に、受け梁13の上面の両端に設けられているボルト孔を下方から重ね、受け梁13と、被撤去軸柱8を挟むように立設していた2本の軸柱5によって下方から一端10が支持されている2本の梁9と、をボルト接合によって接合する。
この状態のとき、受け梁13の上フランジに設けられているボルト孔の一部は、被撤去軸柱8を撤去することで空いている被補強梁11の下フランジのボルト孔に、下方から重なるように設けられており、被補強梁11の下フランジと、受け梁13の上フランジと、をボルト接合によって接合する。これにより、撤去軸柱5を撤去することで支持を失った被補強梁11の一端12は、受け梁13によって下方から支持されることになる。また、受け梁13には、補強腕木21の重量と、庇26の重量と、庇26に加わる積雪などによる外因によって加わる力などと、によって、受け梁13に加わる屋外2側に倒れ込むように回転する力が加わり、当該受け梁13が内部に架設することになる外壁4は屋外2方向に向かって倒れようとすることになるが、受け梁13と、被補強梁11と、を固定することで、被補強梁11は、受け梁13を屋内3方向に引っ張るように支えることになり、受け梁13に対して控え梁として機能することになる。
そして、図4及び図5に示すように、受け梁支持部材24によって受け梁13の両端14を下方から支持する。本発明の一実施形態に使用される受け梁支持部材24は、鉛直方向に長尺なC形鋼であり、受け梁支持部材24の長尺方向の長さは、軸柱部材6の長尺方向の長さから、受け梁13の上面から受け梁13の下面までの長さを引いた長さであり、受け梁支持部材24は、当該受け梁支持部材24の上端に、受け梁13と接合するためのボルト孔を有する接続部を有し、当該受け梁支持部材24のウェブに、軸柱部材6と接合するためのボルト孔を有する。そして、受け梁支持部材24の接続部のボルト孔が、受け梁13の下フランジのボルト孔に下方から重なって受け梁13の下面に当接し、且つ被撤去軸柱8を挟むように立設されていた2本の軸柱5の残された軸柱部材6と、当該受け梁支持部材24と、が背中合わせになるように、受け梁支持部材24を配置する。そして、背中合わせになった軸柱部材6と、当該受け梁支持部材24と、を接合し、当該受け梁支持部材24と、受け梁13と、を接合する。これによって、受け梁支持部材24は、受け梁13を支持すると共に、受け梁13を介して当該受け梁支持部材24の鉛直上方に位置している梁9も支持することができる。また、受け梁支持部材24は、本発明の一実施形態で行うリフォームによって設ける開口部に重ならないように、撤去した軸柱部材6と同じ位置に設けられるため、開口部の横幅が受け梁支持部材24によって制限されることは無い。
次に、図7に示す控え梁伝達部材15を図8に示すように、受け梁13と、梁9と、に固定する。控え梁伝達部材15は、図7に示すように、鉛直に方向に広がる板状のボルト孔を有する受け受梁内鉛直面固定部16と、受梁内鉛直面固定部16の上端から水平方向に折れ曲がり伸びる板状のボルト孔を有する被補強梁下面固定部17と、受梁内鉛直面固定部16の下端から水平方向に折れ曲がり被補強梁下面固定部17と同じ方向に伸びる板状のボルト孔を有する受梁内下固定部18と、受梁内鉛直面固定部16と被補強梁下面固定部17と受梁内下固定部18とに直角になるように広がる板状で、受梁内鉛直面固定部16と被補強梁下面固定部17と受梁内下固定部18とに囲われるように受梁内鉛直面固定部16と被補強梁下面固定部17と受梁内下固定部18とに縁が固定される補強板部19と、を有している。そして、図8に示すように、控え梁伝達部材15は、受け梁13の被補強梁11の一端を支持する箇所で受梁内鉛直面固定部16が受け梁13のウェブの屋内3側の面に面し、被補強梁下面固定部17が受け梁13の上フランジの屋内3側の下面に面し、受梁内下固定部18が受け梁13の下フランジの屋内3側の上面に面するように、受梁内鉛直面固定部16と受け梁13のウェブとがボルト接合され、被補強梁下面固定部17と受け梁13の上フランジとがボルト接合され、受梁内下固定部18と受け梁13の下フランジとがボルト接合される。
このとき、被補強梁下面固定部17は、受け梁13の上フランジより屋内3側に突出するように長尺に刑されており、受け梁13の上フランジより屋内3側に突出する部分にさらにボルト孔を有する。そして、被補強梁下面固定部17の受け梁13の上フランジより屋内3側に突出する部分と、被補強梁11の下面と、の間に、受け梁13の上フランジと同じ厚みのボルト孔を有するスペーサー20を挟み、スペーサー20を介して被補強梁下面固定部17と、被補強梁11と、をボルト接合で固定する。このように控え梁伝達部材15を備えることによって、当該控え梁伝達部材15の補強板部19が、受け梁と被補強梁11との間でスチフナーとして機能し、後述する補強腕木21の重量と、庇26の重量と、庇26に加わる積雪などによる外因によって加わる力によって、受け梁13に加わる屋外2側に倒れ込むように回転する力に対して、受け梁13の強度を増すように働き、1本の水平方向に長尺な受け梁13に複数の腕木を取り付けることができるようになされている。また、受け梁13と、被補強梁11と、を控え梁伝達部材15によって、さらに強固に接合することで、被補強梁11の控え梁としての機能をさらに増すことができる。
次に、補強腕木21を屋外2に向かって突出するように受け梁13に固定する。図6に示すように、補強腕木21は、鉛直方向に広がる板状のボルト孔を有する受梁外鉛直面固定部22と、受梁外鉛直面固定部22の上端及び下端の夫々から水平方向に折れ曲がり同じ方向に伸びる板状のボルト孔を有する2つの受梁外水平面固定部23と、受梁外鉛直面固定部22と2つの受梁外水平面固定部23とに直角になるように広がる板状で、受梁外鉛直面固定部22と2つの受梁外水平面固定部23とに囲われるように受梁外鉛直面固定部22と2つの受梁外水平面固定部23とに縁が固定され、受梁外水平面固定部23が受梁外鉛直面固定部22から折れ曲がる方向と同じ方向に突出しボルト孔を有する庇固定部31と、を有している。
図8に示すように、受梁外鉛直面固定部22が受け梁13のウェブの屋外2側の面に面し、一方の受梁外水平面固定部23が受け梁13の上フランジの屋外2側の下面に面し、他方の受梁外水平面固定部23が受け梁13の下フランジの屋外2側の上面に面するように、受梁外鉛直面固定部22と受け梁13のウェブとがボルト接合され、一方の受梁外水平面固定部23と受け梁13の上フランジとがボルト接合され、他方の受梁外水平面固定部23と受け梁13の下フランジとがボルト接合される。そして、図9に示すように、3つの補強腕木21が、受け梁13の各両端14及び当該受け梁13の長尺方向の中心点の箇所で、上記のように固定される。
このように、補強腕木21は、受け梁13の上フランジ及び下フランジの水平な面にも固定されるため、構造躯体の鉛直な面にだけ固定される一般的なL字型の腕木に比べ、腕木の受け梁13に固定される強度を増すことができる。また、庇固定部31がスチフナーの役割を果たし、庇26の重量と庇26に加わる積雪などによる外因によって加わる力などとによって、腕木に加わる屋外2側に倒れ込むように回転する力に対して、腕木の強度を増すことができる。
次に、外壁4の開口計画位置28に開口部である大開口窓を設け、外壁4を復旧する。そして、図10に示すように、外壁4から屋外2に突出した補強腕木21の庇固定部31に、庇26を取付け固定する。
以上のように本発明に係る庇のリフォーム方法の一実施形態として、軸柱が内部に立設する外壁に庇と開口部とを設けるリフォームを説明したが、他の実施形態そして、例えば、図11の(a)に示しように、複数の軸柱5が、一列に並ぶように屋外2に立設し、夫々の軸柱5によって一端が下方から支持され且つ固定される複数の梁9が屋内側に向かって架設され、当該梁によって、玄関ポーチ29の屋根30の骨組みを形成している既存建築物1において、リフォーム方法の一実施形態で説明した技術を用いて、図11の(b)に示すように、一列に並ぶ複数の軸柱のうち、列の端に位置しない軸柱5を撤去することで、玄関ポーチ29の入り口である開口部を開放的にし、また、玄関ポーチ29の屋根30に庇26を設けることができる。他にも、本発明の思想を逸脱しない範囲で本発明の活用先がある。
また、一実施形態では、鉛直方向に長尺な部材である受け梁支持部材24を使用して、受け梁13の両端14を夫々下方から支持したことにより、受け梁13は、梁勝ちでその両端14が固定されることになる。ここで、他の実施形態として、図12に示すように、受け梁支持部材24は、水平方向に広がる板状の支持部25を有する部材であり、軸柱5の被撤去軸柱8を挟む2本の軸柱5の夫々を構成するその2つの軸柱部材6のうち、被補強梁11側に位置する夫々の軸柱部材6に、支持部25が被撤去軸柱8側を向くように固定され、受け梁13の両端14を夫々の支持部25に載置するように架設させ、受け梁支持部材24と受け梁13とを接合することで、受け梁支持部材24を介して受け梁13を軸柱5に固定する。これにより、受け梁13は、受け梁支持部材24によって下方から支持され、柱勝ちでその両端14が固定されることになる。以上のように本発明では、受け梁13を柱勝ち又は梁勝ちどちらでも固定することができる。
本発明に係る庇のリフォーム方法は、特に住宅リフォーム産業において好意的に採用されるものと見込まれ、住宅リフォーム産業の発展に貢献できる。
1 既存建築物
2 屋外
3 屋内
4 外壁
5 軸柱
8 被撤去軸柱
9 梁
11 被補強梁
13 受け梁
15 控え梁伝達部材
16 受梁内鉛直面固定部
17 被補強梁下面固定部
19 補強板部
21 補強腕木
22 受梁外鉛直面固定部
23 受梁外水平面固定部
24 受け梁支持部材
25 支持部
26 庇

Claims (5)

  1. 外壁の内部又は屋外に一列に並ぶように立設する少なくとも3本以上の長尺な軸柱と、
    一端が前記軸柱によって下方から支持され且つ固定され、屋内側に向かって架設される長尺な梁と、
    を有する既存建築物において、
    一列に並ぶ複数の前記軸柱のうち、列の端に位置しない少なくとも1本以上の前記軸柱である被撤去軸柱を撤去する工程と、
    長尺な部材の受け梁を、前記被撤去軸柱を挟んでいた2本の前記軸柱、又は、前記被撤去軸柱を挟んでいた2本の前記軸柱によって夫々の一端が下方から支持される2本の前記梁、に架設し、前記被撤去軸柱によって一端が下方から支持され且つ固定されていた前記梁である被補強梁の一端を、当該受け梁によって下方から支持させる工程と、
    庇を取り付けるための少なくとも2つ以上の補強腕木を前記受け梁に固定する工程と、
    前記補強腕木に庇を取り付け固定する工程と、
    を含むことを特徴とする庇のリフォーム方法。
  2. 前記補強腕木は、
    前記受け梁の鉛直方向に広がる面に固定される受梁外鉛直面固定部と、
    前記受け梁の水平方向に広がる面に固定される受梁外水平面固定部と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の庇のリフォーム方法。
  3. 鉛直方向に広がる板状の受梁内鉛直面固定部と、
    前記受梁内鉛直面固定部の上端から水平方向に折れ曲がり伸びる板状の被補強梁下面固定部と、
    前記受梁内鉛直面固定部と前記被補強梁下面固定部とに直角になるように広がる板状で、前記受梁内鉛直面固定部と前記被補強梁下面固定部とに縁が固定される補強板部と、
    を有する控え梁伝達部材を、前記受け梁の前記被補強梁の一端を支持する位置で、前記受け梁の屋内側の鉛直方向に広がる面に前記受梁内鉛直面固定部が面し、前記被補強梁の下面に前記被補強梁下面固定部が面するように固定する工程を含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の庇のリフォーム方法。
  4. 架設された前記受け梁の両端の夫々を、長尺な部材である受け梁支持部材によって下方から支持し固定する工程を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか記載の庇のリフォーム方法。
  5. 水平方向に広がる板状の支持部を有する受け梁支持部材を、前記被撤去軸柱を挟んでいた2本の前記軸柱に固定し、架設された前記受け梁の両端の夫々を、前記受け梁支持部材の前記支持部によって下方から支持し固定する工程を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか記載の庇のリフォーム方法。
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