JPH11148178A - ユニット式建物における小屋裏ユニットの製造方法 - Google Patents

ユニット式建物における小屋裏ユニットの製造方法

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JPH11148178A
JPH11148178A JP9316979A JP31697997A JPH11148178A JP H11148178 A JPH11148178 A JP H11148178A JP 9316979 A JP9316979 A JP 9316979A JP 31697997 A JP31697997 A JP 31697997A JP H11148178 A JPH11148178 A JP H11148178A
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unit
eaves
building
back unit
roof
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JP9316979A
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Inventor
Hirochika Nakashiyouya
博規 中庄谷
Tomoami Terauchi
知網 寺内
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Misawa Homes Co Ltd
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Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 専用のフレーム組立装置が不要となり、一般
の製造ラインに混在して生産可能となり、また特に軒側
小屋裏ユニットの製作、運搬、吊り込み時等において、
フレームに歪みを生ずることのない小屋裏ユニットの製
造方法を提供。 【解決手段】 軒側小屋裏ユニット18を、一対の妻パ
ネル30、両妻パネル30の下部に連結される床パネル
32および両妻パネル30の上端間を連結する天井梁3
4からなる軸組構造として構成する。妻パネル30の柱
の頂部に組立時における高さ合わせ用の妻部補助部品4
8を取り付ける。組立後、妻部補助部品48と一方の妻
パネル30の傾斜梁44とを取り外す。そのため、建物
ユニット用の組立装置を使用できるとともに、ルーフバ
ルコニを構成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ユニット式建物の
小屋裏に居室を形成する小屋裏ユニットを製造するため
のユニット式建吻における小屋裏ユニットの製造方法に
関する。
【0002】
【背景技術】周知のように、ユニット式建物は、工場で
製造した直方体状の建物ユニットを、建築現場で複数組
み合わせて構築される。このようなユニット式建物によ
れば、工場内で内装までもほぼ完了させることができる
ため、建築現場での作業が軽減され、建築工期を著しく
短縮できる長所があり、直方体ないし立方体形状のフレ
ームに内・外装、あるいは必要に応じて設備機器などを
組込んで完成するものである。
【0003】図11にその基本となる建物ユニットの軸
組構造及びその製作方法を示す。図において、建物ユニ
ット1は、個別に製作された四角枠状の一対の妻パネル
2と、床および天井をそれぞれ形成するための床パネル
3および天井パネル4を含むフレーム5を備えて形成さ
れている。そして、図示しない生産ラインのフレーム組
立装置に妻パネル2を対向配置し、両妻パネル2間に床
パネル3及び天井パネル4を配置し、床パネル3及び天
井パネル4の端部を妻パネル2の上下にそれぞれ溶接す
ることで、各部一体化した直方体状のフレーム5が完成
する。なお、図示した直方体だけでなく、床、天井パネ
ル3,4を例えば半分の長さとした立方体形状のフレー
ムも同一装置で組立てられる。
【0004】ところで、近年、都市部においては、狭い
敷地面積でも充分な床面積を確保するために、三階建住
宅が利用されている。なお、斜線制限がある場合であっ
ても、切妻等の傾斜した屋根面を有する屋根の小屋裏を
居室として利用すれば、三階建てにしても斜線制眼内に
納めることが容易となる。この小屋裏付建物に対応する
ユニット式建物では、居室として利用できる小屋裏を形
成するにあたり、その斜線制限や屋根勾配の設定に対応
して、一、二階に組付けられる通常の建物ユニットより
も高さ寸法をやや低くした直方体状の棟側小屋裏ユニッ
トと、一側面が傾斜した軒側小屋裏ユニットの組合わせ
を採用することが考えられる。
【0005】また、三階建て小屋裏形式の場合には、居
室面積に余裕がでてくることから、屋根の一部を開口し
てルーフバルコニとするなどの提案もある。この場合に
は、軒側小屋裏ユニットの傾斜面を屋根に開口し、その
外部開口した床面に防水処置や必要な排水構造を施すな
どの雨仕舞を考慮すれば良いため、他の施工法などに比
べてユニット式建物では施工が簡単であり、このような
構造も容易に製作できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
小屋裏ユニットの製作にあたっては、次に述べる技術課
題があった。まず、棟側小屋裏ユニットおよび軒側小屋
裏ユニットともに、そのフレームを製作するにあたり、
前述のごとき理由により、高さ寸法が一、二階居室とな
る直方体状の建物ユニットより小さくせざるを得ないた
め、一般の建物ユニットフレームの製作に用いるフレー
ム組立装置を利用できない場合がある。この場合には、
小屋裏ユニット専用のフレーム組立装置を設けることが
考えられるが、専用のフレーム組立装置を設けた場合、
ユニット一つ当りの占有床面積は極めて大きいものであ
るため、工場内が装置に占有され、また、製造装置の増
加により工場のラインが複難になるうえ、フレーム組立
装置の稼働率が低下し、生産性が低下するおそれがあっ
た。
【0007】また、特に軒側小屋裏ユニットにルーフバ
ルコニを設ける場合、その開口部となる箇所の傾斜梁を
取除いておかなければならないが、この傾斜梁がない
と、工場内製作時、運搬時、あるいはクレーンによる吊
り込み時において、剛性が不足し、フレームに歪みが生
ずるおそれがあった。
【0008】本発明の目的は、専用のフレーム組立装置
が不要となり、一般の製造ラインに混在して生産可能と
なり、また特に軒側小屋裏ユニットの製作、運搬、吊り
込み時などにおいて、フレームに歪みを生ずることのな
い小屋裏ユニットの製造方法を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
のユニット式建物における小屋裏ユニットの製造方法
は、図面を参照して説明すると、図2〜6に示すよう
に、直方体状に形成された複数の建物ユニットを組み合
わせて構築されるユニット式建物の最上階の居室を形成
し、上部に屋根が配置される小屋裏ユニットを製造する
ユニット式建物における小屋裏ユニットの製造方法であ
って、小屋裏ユニット15は、直方体状の棟側小屋裏ユ
ニット16と、この棟側小屋裏ユニット16に隣接して
配置され屋根20の傾斜勾配に応じて断面直角三角形状
をなした軒側小屋裏ユニット18とから分割構成され、
棟側小屋裏ユニット16は、建物ユニットより寸法の短
い一対の柱と、これらの柱の上下を連結する第1の天井
梁および床梁を含み形成される一対の矩形状の妻部構成
体の上下を、第1の天井梁および床梁と直交する第2の
天井梁および床梁で連結する軸組構造を有し、軒側小屋
裏ユニット18は、棟側小屋裏ユニットの柱と同一寸法
の柱38と、一端が柱38の下端に設けられる床梁36
と、柱38の上端および床梁36の他端とを連結する傾
斜梁44,46とを含み形成される一対の直角三角形状
の妻部構成体30を備えるとともに、これらの妻部構成
体30の上下を連結しかつ軒側小屋裏ユニット18の上
面部分および底面部分を形成する上面構成体34および
底面構成体32を有し、かつ妻部構成体30のうち、少
なくともいずれか一方の妻部構成体30における傾斜梁
44を着脱可能に構成し、軒側小屋裏ユニット18の妻
部構成体30を製作するにあたり、当該妻部構成体30
における柱38の高さを建物ユニットの柱と同じ高さ寸
法とする妻部補助部品48を妻部構成体30の柱38と
組み合わせて当該妻部構成体30を製作し、一対の妻部
構成体30の間に、上面構成体34および底面構成体3
2を配置するとともに当該底面構成体32の端部および
上面構成体34の端部を妻部構成体30に接合した後、
妻部構成体30から妻部補助部品48を取外し、軒側小
屋裏ユニット18を現場据付けした状態で、いずれか一
方の妻部構成体30の傾斜梁44を取外すことを特徴と
するものである。
【0010】以上において、軒側小屋裏ユニットは、底
面構成体および上面構成体の長辺寸法が妻部構成体の床
梁の長さ寸法よりも長い構成の、平面長方形状のものの
他、両者の長さ寸法が等しい構成の、平面正方形状のも
のも適用される。
【0011】このような本発明では、製作時に、棟側小
屋裏ユニットおよび軒側小屋裏ユニットとも、その柱の
高さは製作時には一般の建物ユニットと同一高さであ
り、小屋裏ユニットの天井および床を形成する上面枠組
および底面構成体等と、妻部構成体とを接合し、小屋裏
ユニットのフレームを完成させた後には、当該フレーム
を組立装置にセットしておく必要がなくなるうえ、前記
妻部補助部品が不要となるので、妻部補助部品等の補助
部品を取外すことにより、小屋裏ユニットのフレーム
は、本来あるべき寸法に戻る一方、外された補助部品
は、次の小屋裏ユニットの製作に転用できる。
【0012】従って、小屋裏ユニットのフレームを作製
する際に、小屋裏ユニット専用のフレーム組立装置が不
要となり、製造装置が増加せず、工場のラインの複雑化
が未然に防止されるうえ、フレーム組立装置の稼働率が
確保され、生産性が低下するおそれがない。さらに、軒
側小屋裏ユニットは製作、運搬、揚重時の全般にわたっ
て傾斜梁が妻部構成体に固定されていることにより、立
体形状を保持し、剛性が保たれているので、フレームに
歪みが生ずることがなく、またルーフバルコニを施工す
る場合には、現場設置後、該当する開口箇所の傾斜梁を
単に取除けば良いものとなる。
【0013】本発明の請求項2に記載のユニット式建物
における小屋裏ユニットの製造方法は、図2〜6に示す
ように、請求項1に記載の上面構成体は天井梁34を有
し、底面構成体32は床梁52を備えるものとし、これ
ら天井梁34および床梁52を長辺梁としたことを特徴
とするものである。このような本発明では、妻部構成体
間を連結する梁が長辺梁であることにより、傾斜梁によ
る剛性保持効果がさらに高いものとなる。
【0014】本発明の請求項3に記載のユニット式建物
における小屋裏ユニットの製造方法は、図1、6に示す
ように、請求項1または2に記載のユニット式建物にお
ける小屋裏ユニットの小屋裏ユニット15のうち、軒側
小屋裏ユニット18の傾斜面の一部を開口し、この開口
部と軒側小屋裏ユニット18の底面と棟側壁面とで囲わ
れた外部空間をルーフバルコニ22としたことを特徴と
するものである。このような本発明では、軒側小屋裏ユ
ニットにルーフバルコニを形成できるので、変化にとん
だユニット式建物とすることができ、また、小屋裏の採
光等を充分にとることができる。
【0015】本発明の請求項4に記載のユニット式建物
における小屋裏ユニットの製造方法は、図1、6に示す
ように、請求項3に記載のユニット式建物における小屋
裏ユニットのルーフバルコニ22を、長辺梁方向に隣接
する軒側小屋裏ユニット18間に形成したことを特徴と
するものである。このような本発明では、ルーフバルコ
ニの面積を広く確保でき、快適な生活空間を得ることが
できる。
【0016】本発明の請求項5に記載のユニット式建物
における小屋裏ユニットの製造方法は、図5、7に示す
ように、請求項3または4に記載のユニット式建物にお
ける小屋裏ユニットのルーフバルコニを、軒側小屋裏ユ
ニット18の底面に配置される床部材60と、長辺梁方
向に直交して立設され、軒側小屋裏ユニット18をバル
コニ22側と居室20側とに仕切る仕切壁78と、開口
部の軒側縁部に立設配置される立上がり壁80とを含み
構成したことを特徴とするものである。このような本発
明では、完全な屋外空間を形成できる。
【0017】本発明の請求項6に記載のユニット式建物
における小屋裏ユニットの製造方法は、図2に示すよう
に、請求項1〜5のいずれかに記載のユニット式建物の
小屋裏ユニットの底面構成体32を、対向する長辺梁5
2を中間梁54および多数の根太56により一体に連結
したことを特徴とするものである。このような本発明で
は、強度が充分となり、運搬、組立時等にゆがんだりせ
ず組立精度を確保できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に本発期の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1に本発明方法を適用したユニッ
ト式建物10を示す。このユニット式建物10は、基礎
12上に据え付けられる複数の一階建物ユニット13、
これらの一階建物ユニット13の上に載置される複数の
二階建物ユニット14を備え、これらの二階建物ユニッ
ト14の上部に、建物の三階に該当し居室として使用す
る直方体形状の棟側小屋裏ユニット16および軒側小屋
裏ユニット18を配置したものである。各小屋裏ユニッ
ト16,18の上部には屋根パネル等により形成される
屋根20が設けられ、住宅としての外観が構築される。
【0019】一、二階の建物ユニット14の平面配置
は、短辺方向3個、長辺方向2列とした配置であり、こ
れに応じて棟側小屋裏ユニット16は、中央上部に2列
配置し、軒側小屋裏ユニット18は棟側小屋裏ユニット
16を挟んで長辺方向に2列、合計4個配置している。
このうち、棟側小屋裏ユニット16は、建物ユニット1
3,14と比べて縦横比は同一であり、全く同一のフレ
ーム構造であるが、前述する斜線制限、あるいは屋根勾
配の設定に応じて建物ユニット14よりも高さ寸法が若
干低くなっており、また、軒側小屋裏ユニット18の棟
側端部は棟側小屋裏ユニット18の高さ寸法に一致する
高さであり、同じく、その高さ寸法は建物ユニット14
より若干低く設定されている。
【0020】屋根20は、軒側小屋裏ユニット18の傾
斜勾配に沿って設けられるものであり、軒側小屋裏ユニ
ット18に対する下端縁近傍の部分が図示しないブラケ
ット等を介して軒側小屋裏ユニット18の軒側端縁部分
に固定・支持され、中間部分が図示しないブラケット等
を介して軒側小屋裏ユニット18の端縁部分に固定・支
持される。さらに、屋根20のほぼ中央は開口され、そ
の開口位置において、一対の軒側屋根裏ユニット18の
片側半分ずつをルーフバルコニ22として、外部に解放
している。
【0021】次に、このようなルーフバルコニ22を形
成するための軒側小屋裏ユニット18の製作手順を、図
2〜図6を用いて説明する。なお、図示例では、片側の
軒側小屋裏ユニット18しか説明しないが、他方側小屋
裏ユニットは、ミラー対称であるので、他方側について
の説明は省略する。
【0022】この軒側小屋裏ユニット18のフレーム2
6は、図2に示すように、妻部構成体を構成する一対の
妻パネル30と、両妻パネル30の下部に両端連結され
る底面構成体を構成する床パネル32と、両妻パネル3
0の上端間に連結される上面構成体としての天井梁34
とからなる軸組構造により構成される。妻パネル30
は、Cチャンネル材からなる短辺梁36の一端に溶接に
より鉛直方向に連結された柱38と、短辺梁36の他端
側と、柱38の上端とを結んで両者間に傾斜ブラケット
40、42を介して配置されたCチャンネル材からなる
傾斜梁44,46を含み形成されている。
【0023】傾斜梁44,46のうち、ルーフバルコニ
12の開口側に位置する傾斜梁44は、輸送用治具とし
てボルト・ナットにより仮固定されるものであり、また
他方側傾斜梁46は溶接により固定されているか、ある
いは双方ともにボルト・ナット接合としておけば左右対
称の場合や、その他の仕様変更にも容易に対応できる。
さらに、柱38の頂部には、組立時における高さ合わせ
用の治具となる妻部補助部品48が着脱可能に取付けら
れ、これによって、前述の建物ユニット生産用の組立装
置に対する取付を可能としている。なお、図中符号50
は、短辺梁36の他端側および柱38の下端に溶接され
た、前記床パネル32との接合用の仕口部である。
【0024】床パネル32は、並列するCチャンネル材
からなる長辺梁52同士をルーフバルコニ12の仕切位
置において、中間梁54により溶接、連結したものであ
る。そして、床パネル32の居室側には、長辺梁52間
に根太56が複数架け渡され、これらの根太56の上に
図示しない床面材が設けられることにより、床が形成さ
れる。
【0025】これに対し、ルーフバルコニ22の形成位
置には、複数の例えば波板鋼板等の支持部材58が架け
渡され、その上部に例えばALC(高温高圧蒸気養生さ
れた軽量気泡コンクリート)で形成された床面材60が
固定されている。また、軒側の長辺梁52上には後述す
る野縁材の軒側端縁を支持するための複数の傾斜ブラケ
ット62が予め固定されるようになっている。
【0026】長辺梁34は、例えばCチャンネル材から
なり、その内側において、前記床パネル32側傾斜ブラ
ケット62の取付位置に対応した位置に天端支持側傾斜
ブラケット64を固定したものである。以上の軒側ユニ
ット18を構成する各部材は個別に作られ、完成した妻
パネル30、床パネル32、および、天井梁34は、建
物ユニット14のフレーム製作用の図示しない組立装置
にセットでき、図3に示すように、直角三角柱状のフレ
ーム26となるように組立てる。
【0027】この組立手順は、フレーム組立装置の妻側
に妻パネル30をそれぞれ配置し、妻パネル30の間
に、天井梁34および床パネル32を配置した後、天井
梁34および床パネル32の端部と妻パネル30の仕口
部50とを溶接により接合することで、フレーム26を
完成する。なお、接合作業が完了するまで、天井梁18
の水平状態を確保するために、天井梁34を、床パネル
32の長辺梁52に立設した仮柱66で支持しておくこ
とが好ましい。
【0028】フレーム26が完成し、装置からフレーム
26を取外した後は、フレーム26から妻部補助部品4
8および、仮柱66を取外し、必要な内・外装を施す。
なお、ルーフバルコニ12が形成されない図1の裏面側
に位置する軒側小屋裏ユニット18のフレーム製作手順
も、以上と全く同手順であり、この後は専ら内・外装材
の組立となるだけであるが、その詳細については省略す
る。
【0029】図4は、フレーム26をルーフバルコニ1
2側と居室20側とに仕切る間柱70および傾斜パネル
72の取付工程を示し、仕切位置において天井梁34と
長辺梁52間に間柱70を立設し、次いで傾斜パネル7
2の上下端を、天井梁34に設けた傾斜ブラケット64
および軒側長辺梁52に設けた傾斜ブラケット62に固
定する。
【0030】この傾斜パネル72は複数の幅寸法のパネ
ル枠74の間に複数の野縁76を掛渡して構成されたも
ので、間柱70および傾斜パネル72の付加により、軒
側ユニット18のフレーム26の強度はさらに向上する
ことになる。また、フレーム26の居室20側には、こ
の時点以降、床材、床仕上げ材、断熱材、石膏ボードな
どの必要な内・外装を施すことができる。
【0031】一方、ルーフバルコニ22側の外装工事も
行われ、図5に示す工程において、バルコニー12の側
面開口縁部で、軒側小屋裏ユニット18をバルコニー1
2側と居室20側とに仕切る略直角三角形状の仕切壁7
8、開口部の軒側縁部に立設配置された立上がり壁8
0、棟側小屋裏ユニット16の居室側外壁下部を覆う防
水版82、小屋裏ユニット16の居室側外壁に取付けら
れ、バルコニー22側との出入り用の掃出しサッシ84
等が順次取付けられることにより、軒側小屋裏ユニット
18を完成する。なお、居室側の内・外装工事、ルーフ
バルコニ22側の内・外装工事は各部の取合いを考慮し
て同時進行的に施工することができる。
【0032】図6は、以上の工程により製造された軒側
小屋裏ユニット18を建築現場にセットした状態を示
す。図において、前述したミラー対称で製造されたとな
る軒側小屋裏ユニット18も連続してセットされ、双方
により比較的広い面積のルーフバルコニ22としてい
る。なお、このセット状態ではルーフバルコニ22の中
央に位置する傾斜梁44は除去されておらず、両軒側小
屋裏ユニット18の傾斜勾配を合わせるための治具とし
て機能し、屋根20をバルコニー開口部を除いて軒側小
屋裏ユニット18の勾配に合わせて設けた後は、双方の
傾斜梁44とも取外すことができる。構築されたルーフ
バルコニ22は掃出しサッシ84を通じて居室内より自
由に出入りできる。
【0033】図7は、完成したルーフバルコニ22部分
の断面構造を示す。図の一部に拡大して示すように、傾
斜梁44の軒側端部は傾斜ブラケット62に一対のボル
ト・ナット88を介して着脱可能に接合されている。ま
た、軒側端部も同じく傾斜ブラケット64にボルト・ナ
ットを介して着脱可能に連結されており、図示のごとく
屋根パネルを取り付けて屋根20を形成した後は、ボル
ト・ナット88を取外すことにより撤去でき、これによ
り、最終的には全面開口したルーフバルコニ22を得る
ことができる。
【0034】また、床面材60と、前面側の立上がり壁
80との隙間には雨樋90が配置されており、ルーフバ
ルコニ22に降る雨をこの雨樋90に集水している。ま
た雨樋90の一部には排水パイプ92が突設され、この
排水パイプ92を所定の傾斜勾配で軒端側に導き、外壁
側に設けた図示しない縦樋などを通じて外部に排水し、
雨仕舞を確保できるようにしている。
【0035】図10は棟側小屋裏ユニット16の製作手
順を示す。図(a)において、棟側小屋裏ユニット16
のフレーム100は、一対の妻パネル102と、床パネ
ル104と、天井パネル106とを含み構成される。妻
パネル102は、左右の柱108の上下に第1の天井梁
である短辺天井梁110、第1の床梁である短辺床梁1
11を溶接により一体化するとともに、その上下端に梁
接合用の仕口部112を一体に設けたものであり、柱1
08の頂部に高さ合わせ用の妻部補助部品114を着脱
可能に固定している。床パネル104は、第2の床梁で
ある一対の長辺床梁116の間を多数の根太118で連
結したもの、また、天井パネル106は第2の天井梁で
ある一対の長辺天井梁120で連結して構成されてい
る。
【0036】以上の各部材の組立にあたっては、補助部
品114の高さに応じて建物ユニット14のフレーム製
作用組立装置にセットできる。そして、同図(b)に示
すように、フレーム組立装置の妻側に妻パネル102を
それぞれ配置し、妻パネル102の間に、床パネル10
4および天井パネル106を配置した後、天井梁106
および床パネル104の端部と妻パネル102の仕口部
112とを溶接により接合することで、フレーム26を
完成する。
【0037】組立後は、フレーム100を組立装置から
外し、フレーム100から妻部補助部品114を取除け
ば、同図(c)に示すように、棟側小屋裏ユニット16
のフレーム100を完成する。その後、必要な内・外装
を施すことで、棟側小屋裏ユニット16を完成する。
【0038】このような本実施形態では、次のような効
果がある。 軒側小屋裏ユニット18の柱38には、妻部補助部品
48が取り付けられており、通常の建物ユニット14等
と同一高さとなるので、既設の建物ユニット用の生産ラ
インのフレーム組立装置を使用することができ、小屋裏
ユニット専用のフレーム組立装置が不要となり、製造装
置が増加せず、工場のラインの複雑化が未然に防止され
るうえ、フレーム組立装置の稼働率が確保され、生産性
が低下するおそれがない。
【0039】軒側小屋裏ユニット18は製作、運搬、
揚重時の全般にわたって傾斜梁44が妻部構成体30に
固定されていることにより、立体形状を保持し、剛性が
保たれているので、フレームに歪みが生ずることがな
く、またルーフバルコニ22を施工する場合には、現場
設置後、該当する開口箇所の傾斜梁44を単に取除けば
良いものとなり、バルコニ22の製作が容易となる。
【0040】軒側小屋裏ユニット18にルーフバルコ
ニ22が形成されているので、変化にとんだユニット式
建物10とすることができ、また、ルーフバルコニ22
は窓84を備えているので、小屋裏の採光等を充分にと
ることができる。 2つの軒側小屋裏ユニット18にわたるルーフバルコ
ニ22となっているので、広い面積のルーフバルコニ2
2を確保でき、快適な生活空間を得ることができる。
【0041】ルーフバルコニ22を、軒側小屋裏ユニ
ット18の底面に配置される床部材60と、軒側小屋裏
ユニット18をバルコニ22側と居室20側とに仕切る
仕切壁78と、開口部の軒側縁部に立設配置される立上
がり壁80とを含んで構成したので、完全な屋外空間を
形成できる。 妻部補助部品48は着脱可能となっており、取外され
た後、次の小屋裏ユニット18の製作に転用できるの
で、その都度製作しなくてよく、手間を省くことができ
る。 小屋裏ユニット18の底面構成体32を、対向する長
辺梁52を中間梁54および多数の根太56により一体
に連結したので、強度が充分となり、運搬、組立時等に
ゆがんだりせず組立精度を確保できる。
【0042】なお、本発明は前記実施形態に限定される
ものではなく、本発明の目的を達成できるものであれ
ば、次に示すような変形形態でもよいものである。すな
わち、前記実施形態では、ルーフバルコニ22を建物の
中央であって、両軒側小屋裏ユニット18で均等な長さ
で形成したが、要求される間取形状に応じて種々変更可
能である。例えば、図8に示すユニット式建物10で
は、一方の小屋裏ユニット18側の間取を狭く取り、他
方を広く取ったルーフバルコニ22aを示す。
【0043】さらに図9に示すユニット式建物10で
は、長方体状のユニット14および16,18の間に立
方体状のユニット14a,16a,18aを組合わせた
場合において、その中央にルーフバルコニ22cを形成
したもので、この場合には、軒側小屋裏ユニット18a
の両傾斜梁を最後に取り外すことになる。そして、本変
形形態実施によれば、小さな面積のバルコニーに適合で
きる。
【0044】また、前記実施形態では、ユニット式建物
10においては、棟側小屋裏ユニット16を挟んで軒側
龍側にミラー対称にルーフバルコニ22を設けたが、こ
れに限らず、いずれか一方にのみルーフバルコニ22を
設けてもよい。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のユニット
式建物における小屋裏ユニットの製造方法によれば、専
用のフレーム組立装置が不要となり、既設の一般的な製
造ラインで小屋裏ユニットを製造することができる。ま
た、軒側小屋裏ユニットにルーフバルコニを設ける上
で、妻部構成体の傾斜梁を輸送用治具として活用でき、
移動、運搬、吊上げ時などにおいて、フレームの剛性が
高く維持されるため、屋根勾配を精度良く保つことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を適用するユニット式建物を示す
全体斜視図である。
【図2】本発明の実施形態における軒側小屋裏ユニット
のフレーム構成を示す分解斜視図である。
【図3】本実施形態のフレーム組立状態を示す斜視図で
ある。
【図4】本実施形態のフレームと傾斜パネルとを示す分
解斜視図である。
【図5】本実施形態のフレームに対するルーフバルコニ
を構成する各部品を示す分解斜視図である。
【図6】本実施形態の完成した軒側小屋裏ユニットおよ
びこれに隣接する軒側小屋裏ユニットにより形成される
ルーフバルコニを示す透視的斜視図である。
【図7】本実施形態のルーフバルコニの詳細構成を示す
縦断面図である。
【図8】本発明のルーフバルコニの変形形態を示すユニ
ット式建物の全体斜視図である。
【図9】本発明のルーフバルコニの他の変形形態を示す
ユニット式建物の全体斜視図である。
【図10】本発明の棟側小屋裏ユニットのフレームの構
成および組立状態を示す斜視図である。
【図11】従来からある標準的な建物ユニットを示す分
解斜視図である。
【符号の説明】
10 ユニット式建物 14 直方体に形成された建物ユニット 16 棟側小屋裏ユニット 18 軒側小屋裏ユニット 22 ルーフバルコニ 26 軒側小屋裏ユニットのフレーム 30 妻部構成体としての妻パネル 32 底面構成体としての床パネル 34 上面構成体としての天井梁 44,46 傾斜梁 48 妻部補助部品

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直方体状に形成された複数の建物ユニッ
    トを組み合わせて構築されるユニット式建物の最上階の
    居室を形成し、上部に屋根が配置される小屋裏ユニット
    を製造するユニット式建物における小屋裏ユニットの製
    造方法であって、 前記小屋裏ユニットは、直方体状の棟側小屋裏ユニット
    と、この棟側小屋裏ユニットに隣接して配置され屋根の
    傾斜勾配に応じて断面直角三角形状をなした軒側小屋裏
    ユニットとから分割構成され、 前記棟側小屋裏ユニットは、前記建物ユニットより寸法
    の短い一対の柱と、これらの柱の上下を連結する第1の
    天井梁および床梁を含み形成される一対の矩形状の妻部
    構成体の上下を、前記第1の天井梁および床梁と直交す
    る第2の天井梁および床梁で連結する軸組構造を有し、 前記軒側小屋裏ユニットは、前記棟側小屋裏ユニットの
    柱と同一寸法の柱と、一端が前記柱の下端に設けられる
    床梁と、前記柱の上端および床梁の他端とを連結する傾
    斜梁とを含み形成される一対の直角三角形状の妻部構成
    体を備えるとともに、これらの妻部構成体の上下を連結
    しかつ前記軒側小屋裏ユニットの上面部分及び底面部分
    を形成する上面構成体および底面構成体を有し、かつ前
    記妻部構成体のうち、少なくともいずれか一方の妻部構
    成体における傾斜梁を着脱可能に構成し、 前記軒側小屋裏ユニットの妻部構成体を製作するにあた
    り、当該妻部構成体における前記柱の高さを前記建物ユ
    ニットの前記柱と同じ高さ寸法とする妻部補助部品を前
    記妻部構成体の柱と組み合わせて当該妻部構成体を製作
    し、 前記一対の妻部構成体の間に、前記上面構成体および底
    面構成体を配置するとともに当該底面構成体の端部およ
    び上面構成体の端部を前記妻部構成体に接合した後、前
    記妻部構成体から前記妻部補助部品を取外し、 前記軒側小屋裏ユニットを現場据付けした状態で、前記
    いずれか一方の妻部構成体の前記傾斜梁を取外すことを
    特徴とするユニット式建物における小屋裏ユニットの製
    造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のユニット式建物におけ
    る小屋裏ユニットの製造方法において、前記上面構成体
    は天井梁を有し、前記底面構成体は床梁を備え、これら
    天井梁および床梁は長辺梁であることを特徴とするユニ
    ット式建物における小屋裏ユニットの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のユニット式建
    物における小屋裏ユニットの製造方法において、 前記小屋裏ユニットのうち、軒側小屋裏ユニットの傾斜
    面の一部を開口し、この開口部、前記軒側小屋裏ユニッ
    トの底面および棟側壁面とで囲われた外部空間をルーフ
    バルコニとすることを特徴とするユニット式建物におけ
    る小屋裏ユニットの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のユニット式建物におけ
    る小屋裏ユニットの製造方法において、前記ルーフバル
    コニは、前記長辺梁方向に隣接する軒側小屋裏ユニット
    間に形成されることを特徴とするユニット式建物におけ
    る小屋裏ユニットの製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項3または4に記載のユニット式建
    物における小屋裏ユニットの製造方法において、前記ル
    ーフバルコニは、前記軒側小屋裏ユニットの底面に配置
    される床部材と、前記長辺梁方向に直交して立設され、
    前記軒側小屋裏ユニットをバルコニー側と居室側とに仕
    切る仕切壁と、前記開口部の軒側縁部に立設配置され立
    上がり壁とを含み構成されていることを特徴とするユニ
    ット式建物における小屋裏ユニットの製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載のユニッ
    ト式建物の小屋裏ユニットの製造方法において、前記軒
    側小屋裏ユニットの底面構成体は、対向する長辺梁を中
    間梁及び多数の根太により一体に連結するものであるこ
    とを特徴とするユニット式建物における小屋裏ユニット
    の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007120100A (ja) * 2005-10-27 2007-05-17 Arai:Kk ユニットハウス組立構造とこれに使用するアンカーボルト誤差調整金具およびアンカーボルト誤差調整金具を使用したユニットハウス組立構造の設置方法
JP2011256648A (ja) * 2010-06-11 2011-12-22 Misawa Homes Co Ltd ユニット式建物
JP2020066927A (ja) * 2018-10-24 2020-04-30 積水化学工業株式会社 屋根ユニットおよび建物

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