JP3759816B2 - 建物の屋根構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物の屋根構造に係り、特には、屋根ユニットと隣の屋根ユニットとをを鉄骨梁で接合した木質系建物の天井の断熱を図った建物の屋根構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、建物の工業生産化率を高める一方式として、ユニット建物が広く普及している。このユニット建物は、一棟の建物を、予めいくつかのユニットに分けて工場生産し、これらを建築現場において施工・組立する方式の建物である。ユニット建物を構成するユニットとしては、建物の居間、食堂、寝室、子供部屋等の各部屋部分を構成する各建物ユニットと、建物の軒先側、棟側等の屋根部分を構成する各屋根ユニットとがある。これらのユニットは、予め工場で生産され、建築現場に輸送されて、予め準備した基礎の上で施工・組立される。施工および組立は、まず、各建物ユニットを基礎の上に据え付けて相互に連結し、次に、据え付けられた建物ユニット上部に屋根ユニットを据え付けて相互に連結している。
一般に、建物(住宅)の屋根は、図6に示すように、棟側屋根部分を構成する棟側屋根ユニット1A,1Bと、軒先側屋根部分を構成する軒先側屋根ユニット2A,2Bとからなっている。
棟側屋根ユニット1A(1B)は、図7に示すように、屋根妻面を構成する屋根小壁パネル(以下、妻小壁パネルという)3aとトラス梁3bと屋根パネル3cとで構成され、妻小壁パネル3aは、下枠4と下枠4に立設した縦枠5と上枠6とその上枠6に立設した束材7と斜め上枠8と、これらの小壁枠組D1に張設された硬質木片セメント板や石膏ボード等の壁面材(屋根小壁を構成する面材)9から形成されている。トラス梁3bは、下弦材10と上弦材12と両弦10,12間に設けられた束材7と斜め束材11から形成され、また、屋根パネル3cは、梁材13と棟梁14と両梁13,14間に設けられた垂木15と、これらの屋根枠組D2に張設された構造用合板等の屋根面材16から形成されている(例えば、特公昭61−1585号公報等参照)。なお、前記妻小壁パネル(外気に触れる耐力壁側)3aから外側に突出した屋根パネル3cの部分17は、けらばである。
【0003】
軒先側屋根ユニット2A(2B)は、図8に示すように、妻小壁パネル3aと一方に傾斜する屋根パネル3cで構成され、妻小壁パネル3aは、下枠4と下枠4に立設する縦枠5と斜め上枠8と、これらの小壁枠組D3に張設された硬質木片セメント板や石膏ボード等の壁面材(屋根小壁を構成する面材)9から形成されている。前記屋根パネル3cは、軒梁18と梁材19と両梁18,19間に設けられた垂木15と一方縁の互いに隣接する垂木15間に設けられたけらば垂木23とこれらの屋根枠組D4に張設された構造用合板等の屋根面材16から形成されている(例えば、特公昭61−1585号公報)。
【0004】
互いに隣接した棟側屋根ユニット1A,1Bおよび軒先側屋根ユニット2A,2Bは、各屋根ユニット1A,1Bおよび屋根ユニット2A,2Bの屋根パネル3cに設けられた屋根面材16間をジョイントプレート等(図示せず)で接合されている。また一方、互いに隣接した屋根ユニット1A,1Bおよび屋根ユニット2A,2Bは、図9〜11に示すように、建物の天井を補強する目的で、互いに隣接した屋根ユニット1A,1B、屋根ユニット2A,2B間の下部に鉄骨梁20が設けられ、鉄骨梁20と下枠4の間、また鉄骨梁20の両端と補強用柱27の間をそれぞれ締結用ボルトb1,ボルトb2と、それに螺合するナットm1,ナットm2で締結され、互いに隣接した屋根ユニット1A,1Bおよび屋根ユニット2A,2B間が下部側で接合されて強靭な屋根構造になっている。
ところで、前記屋根ユニット1A,1Bおよび2A,2Bが設けられた建物(住宅)には、普通、建物ユニットの天井パネル26aの天井側野縁21と天井端野縁22からなる枠組内に、グラスウールからなる断熱材23が充填されて室内が保温されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記建物の屋根は、隣接した屋根ユニット1A,1Bおよび2A,2Bの妻小壁パネル3a,3aの間に、軒先等から外気(冷気)が侵入し、屋根ユニット1A,1Bおよび2A,2B間を接合している鉄骨梁20に触れ、即ち、鉄骨梁20上の露出金属面が冷気に晒され、この鉄骨梁20が冷橋となって、鉄骨梁20自体およびその直下の天井面に結露が生ずる可能性があった。
【0006】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、隣接した屋根ユニットの間を接合する鉄骨梁が冷橋となって鉄骨梁自体およびその下の天井面が結露するのを防止する建物の屋根構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、小壁枠組の内外両面のうち少なくとも一方の面に壁面材が張設されてなる屋根小壁パネルと、該屋根小壁パネルに支持される屋根パネルとをそれぞれ有してなる複数の屋根ユニットを互いに隣接して連結してなる建物の屋根構造において、前記屋根小壁パネル同士を鉄骨梁を介して重合状態で接合することで、これら隣接屋根ユニット同士を連結し、前記任意の隣接屋根ユニット間では、各屋根小壁パネルの下部に壁面材を設けない開口部を形成し、該開口部を通して前記鉄骨梁上を覆う断熱材を設けてなることを特徴とする建物の屋根構造。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の建物の屋根構造に係り、前記鉄骨梁は、フランジの略中心線に沿ってウェブが垂直に立設されたT形綱からなることを特徴としている。
また、請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の建物の屋根構造に係り、前記鉄骨梁には、締結用ボルトが一体に垂直に立設され、該締結用ボルトに対応して屋根小壁パネルの下枠にボルト挿通孔が穿設されていることを特徴としている。
また、請求項4記載の発明は、請求項1記載の建物の屋根構造に係り、前記小壁枠組は、横桟が互いに隣接した縦枠間の下部に設けられて、該小壁枠組に張設された壁面材の下端を支持していることを特徴としている。
【0008】
【作用】
請求項1記載の発明によれば、互いに隣接した屋根ユニットの屋根小壁パネルの下部に壁面材を設けない開口部を形成し、その開口部を通して鉄骨梁上を覆う断熱材が設けられているため、屋根ユニットの軒先等から外気(冷気)が隣接した屋根ユニットを接合している鉄骨梁側に侵入しても、その鉄骨梁上を覆った断熱材により冷気が遮断される。つまり、鉄骨梁上の金属面が断熱材で被覆されているので、冷気に晒されることがなくなり、従って鉄骨梁自体およびその直下の天井面の結露が防止される。
また、請求項2記載の発明によれば、鉄骨梁を、フランジの略中心線に沿ってウェブが垂直に立設されたT形綱とするため、フランジの両側で互いに隣接して設けられた屋根ユニットの屋根小壁パネルをT字鋼の鉄骨梁でそれぞれ支持でき、またフランジの略中心線に沿って設けられたウェブにより、梁に加わる剪断力を有効に受け止められる。
また、請求項3記載の発明によれば、鉄骨梁には、締結用ボルトが一体に垂直に立設され、該締結用ボルトに対応して屋根小壁パネルの下枠にボルト挿通孔が穿設されているため、建物ユニット上に屋根ユニットを組付けする際に、鉄骨梁に垂直に立設された締結用ボルトが案内ピンを兼ね、また対応して穿設されたボルト挿通孔が案内孔となって、屋根ユニットの位置決め固定が容易になる。
また、請求項4記載の発明によれば、小壁枠組に張設された壁面材の下端が横桟に支持されるため、壁面材の下端を横桟に釘打ち等で固定して横梁で支持でき、壁面材の下端の強度が強化される。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態について説明する。説明は、実施例を用いて具体的に行う。
図1〜3は、この発明の一実施例である建物の屋根構造を示す図で、図1はその構成を示す要部拡大斜視図、図2は図1のA視拡大断面図、図3は図1のB視拡大端面図である。
本実施例の建物の屋根は、例えば図4に示すようなL字状の壁パネル24a,24b,24c,24dを有する4個の建物ユニット25A,25B,25C,25Dが枠組みされた建物枠組上に設けられている。その4個の建物ユニット25A,25B,25C,25Dの建物枠組上には、図1に示すように、天井側野縁21と天井端野縁22と天井面材32からなる天井パネル26aが設けられている。天井パネル26a上には、図6に示した互いに隣接して設けられた棟側屋根ユニット1A,1Bと、その屋根ユニット1A,1Bの前後に互いに隣接して設けられた軒先側屋根ユニット2A,2Bからなる屋根が載置されている。
互いに隣接した屋根ユニット1A,1Bおよび屋根ユニット2A,2B間には、図4に示すように、前述の4個のL字壁パネル24a〜24dを有する建物ユニット25A〜25Dの建物枠組上のX点からY点に至ってT形綱からなる鉄骨梁20が設けられて、天井パネル26が補強されている。
【0010】
棟側屋根ユニット1A(1B)は、従来と略同様の構成、すなわち、妻小壁パネル3aとトラス梁3bと屋根パネル3cとで構成され、妻小壁パネル3aは下枠4と下枠4に立設した縦枠5と上枠6とその上枠6に立設した束材7と斜め上枠8とこれらの小壁枠組D1に張設された硬質木片セメント板や石膏ボード等の壁面材9から形成されている。ここで、壁面材9が、外周壁を構成するときは、硬質木片セメント板が小壁枠組D1の外面に張設され、内壁を構成するときは、石膏ボードが小壁枠組D1の内面に張設される。トラス梁3bは、下弦材10と上弦材12と両弦10,12間に設けられた束材7と斜め束材11から形成され、屋根パネル3cは梁材13と棟梁14と両梁13,14間に設けられた垂木15とこれらの屋根枠組D2に張設された構造合板等の屋根面材16から形成されている。
また、軒先側屋根ユニット2A(2B)も、従来と略同様の構成、すなわち、妻小壁パネル3aと一方に傾斜する屋根パネル3cとで構成されている。小壁パネル3aは、下枠4と下枠4に立設する縦枠5と斜め上枠8とこれらの小壁枠組D3に張設された硬質木片セメント板や石膏ボード等の壁面材9から形成され、壁面材9が、外周壁を構成するときは、硬質木片セメント板が小壁枠組D3の外面に張設され、内壁を構成するときは、石膏ボードが小壁枠組D3の内面に張設される。屋根パネル3cは軒梁18と梁材19と両梁18,19間に設けられた垂木15と一方縁の互いに隣接する垂木15間に設けられたけらば垂木23とこれらの屋根枠組D4に張設された屋根面材16から形成されている。
【0011】
前記鉄骨梁20は、フランジ20aとその中心線に沿って垂直に立設したウェブ20bとを有するT形綱からなる。その鉄骨梁20で、鉄骨梁20と各屋根ユニット1A,1Bおよび屋根ユニット2A,2Bの下枠4を、鉄骨梁20のフランジ20aの両側に予め固定された締結用ボルトb1を下枠4に対応して穿設されたボルト挿通孔c1に挿入し、そのボルトb1と螺合するナットm1の締結により接合して、互いに隣接して設けられた屋根ユニット1A,1Bおよび屋根ユニット2A,2Bを支持している。
また、この鉄骨梁20の両端には、建物ユニット25A,25B,25C,25Dの壁パネル24a〜24dを補強する補強用柱27が、図4の前記X点,Y点に配置されている。鉄骨梁20は、図5に示すように、その補強用柱27に予め締結用ボルトb2を取り付けたコ字金物28を介し、その締結用ボルトb2をフランジ20aに対応して穿設されたボルト挿通孔c2に挿入し、締結用ボルトb2と螺合するナットm2により締結されて、また、補強用柱27と金物28とを締結する締結用ボルトb3と締結用ボルトb3に螺合するナットm3との締結により接合されて補強用柱27に支持されている。
【0012】
前記建物ユニット25A,25B,25C,25D上の天井パネル26aには、室内を保温するために天井側野縁21と天井端野縁22からなる各枠内に例えば、グラスウールからなる断熱材23が充填されている。
前記互いに隣接する各屋根ユニット1A,1Bおよび屋根ユニット2A,2Bの各妻小壁パネル3a,3aの小壁枠組D1,D2には、石膏ボード等の壁面材9が釘打ち等により張設されている。この壁面材9は、材料規格の関係から大きさが定まっており、これら数枚を用いて張設されている。
また、屋根ユニット1A,1Bおよび軒側屋根ユニット2A,2Bの各妻小壁パネル3aの屋根小壁の下部には、壁面材9を設けない開口部30が形成されている。この開口部30は、断熱材23を挿入するための挿入孔になっている。その開口部30がある各妻小壁パネル3aの小壁枠組D1,D2には、縦枠5の間に横桟29が設けられて壁面材9の下端を支持している。
【0013】
互いに隣接した屋根ユニット1A,1Bおよび屋根ユニット2A,2Bを接合している鉄骨梁20は、その上面に開口部30から挿入された断熱材23が設けられて、鉄骨梁20上の金属面が露出しないように被覆されている。こうすると、天井パネル26aの全面が連続する断熱層で覆われた状態になり、天井面が断熱性のある遮断面となる。このように、各屋根ユニット1A,1Bおよび2A,2Bの妻小壁パネル3aの下部に壁面材9を設けない開口部30を通して鉄骨梁20を覆う断熱材23を設けるため、互いに隣接した屋根ユニット1A,1Bおよび2A,2B間の軒先等から外気(冷気)が侵入しても、鉄骨梁20上を覆う断熱材23によって冷気が確実に遮断される。即ち、断熱材23により、鉄骨梁20上の金属面が被覆されるので、鉄骨梁20が冷橋とはならず、鉄骨梁20自体およびその直下の天井面の結露が防止される。
【0014】
また、この実施例の場合、互いに隣接した各屋根ユニット1A,1Bおよび屋根ユニット2A,2Bの鉄骨梁20による接合は、予め締結用のボルトb1を鉄骨梁20に固定してある。従って、クレーン等を使用して、建物ユニット25A,25B,25C,25D上に屋根ユニット1A,1Bおよび2A,2Bを組付けする際に、鉄骨梁20に垂直に立設された締結用ボルトb1が案内ピンを兼ね、また対応して下枠4に穿設されたボルト挿通孔c1が案内孔となって、屋根ユニットの位置決め固定が簡単になり、屋根の組付け作業が容易になり、作業が円滑かつ能率的に行われる。屋根ユニット1A,1Bの枠組みには、開口部30の他に、小壁パネル3aの両側に縦方向に開口部31が設けられている。この開口部31は、作業用のスペース穴になっており、この穴から手を挿入してボルト・ナット等の締結が行われる。なお、通常、縦方向の開口部31および妻小壁パネル3aの下部の開口部30は、建築現場において、ボルト・ナット等の締結が行われた後に、壁面材9で封止される。
【0015】
以上、この発明の実施例を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限るものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲で実施することができる。従って、設計の変更等があってもこの発明に含まれることは、言うまでもない。例えば、小壁枠組に張設される壁材は、その外側に張設してもよい。また、断熱材は、グラスウールに限らず、ロックウール,発砲スチロール等、その他の断熱材を用いることができる。また、鉄骨梁は、T形鋼に限らない。
また、上述の実施例では、妻小壁パネル同士を鉄骨梁を介して接合する場合について述べたが、屋根桁面(長辺側の面)を構成する桁小壁パネル同士を鉄骨梁を介して接合する場合にも勿論適用できる。
【0016】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、各屋根ユニットの屋根小壁パネルの下部に壁面材を設けない開口部を通して鉄骨梁上を覆う断熱材を設けたことで、屋根ユニットの軒先等から外気(冷気)が侵入しても、鉄骨梁上を覆った断熱材により冷気が有効に遮断される。そのため、鉄骨梁上の金属面は冷気に晒されることはなく、その鉄骨梁が冷橋とはならず、鉄骨梁自体およびその直下の天井面の結露を確実に防止することができる。従って、結露による天井の染み等の汚れも生じることがない。
また、請求項2記載の発明によれば、鉄骨梁を、フランジの略中心線に沿ってウェブが垂直に立設されたT形綱とするため、フランジの両側で互いに隣接して設けられた屋根ユニットの屋根小壁パネルをそれぞれ支持でき、またフランジの略中心線に沿って設けられたウェブにより、梁に加わる剪断力を有効に受け止められる。
請求項3記載の発明によれば、鉄骨梁には、締結用ボルトが一体に垂直に立設され、その締結用ボルトに対応して屋根小壁パネルの下枠にボルト挿通孔が穿設されているため、建物ユニット上に屋根ユニットを組付けする際に、鉄骨梁に垂直に立設された締結用ボルトが案内ピンを兼ね、また対応して穿設されたボルト挿通孔が案内孔となって、屋根ユニットの位置決め固定が容易になる。
請求項4記載の発明によれば、小壁枠組に張設された壁面材の下端が横桟に支持されるため、壁面材の下端を横桟に釘打ち等で固定して横桟で支持でき、壁面材の下端の強度が強化される等、本発明による効果は、頗る大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である建物の屋根構造の要部を一部破砕して示す一部破砕斜視図である。
【図2】図1のA視拡大断面図である。
【図3】図1のB視拡大端面図である。
【図4】図1の屋根構造を適用する建物の平面図である。
【図5】鉄骨梁と補強柱との接合状態を示す分割斜視図である。
【図6】一般的な屋根の斜視図である。
【図7】棟側屋根の屋根ユニットの構成を示す斜視図である。
【図8】軒側屋根の屋根ユニットの構成を示す斜視図である。
【図9】従来の屋根構造の要部を一部破砕して示す一部破砕斜視図である。
【図10】図9のA視拡大断面図である。
【図11】図9のB視拡大端面図である。
【符号の説明】
1A,1B 棟側屋根ユニット(屋根ユニット)
2A,2B 軒先側屋根ユニット(屋根ユニット)
3a 妻小壁パネル(屋根小壁パネル)
3b 屋根パネル
4 下枠
9 壁面材
20 鉄骨梁
23 断熱材
30 開口部
D1,D3 小壁枠組
Claims (4)
- 小壁枠組の内外両面のうち少なくとも一方の面に壁面材が張設されてなる屋根小壁パネルと、該屋根小壁パネルに支持される屋根パネルとをそれぞれ有してなる複数の屋根ユニットを互いに隣接して連結してなる建物の屋根構造において、
前記屋根小壁パネル同士を鉄骨梁を介して重合状態で接合することで、任意の隣接屋根ユニット同士を連結すると共に、これら隣接屋根ユニット間では、各屋根小壁パネルの下部に壁面材を設けない開口部を形成し、該開口部を通して前記鉄骨梁上を覆う断熱材を設けてなることを特徴とする建物の屋根構造。 - 前記鉄骨梁は、フランジの略中心線に沿ってウェブが垂直に立設されたT形綱からなることを特徴とする請求項1記載の建物の屋根構造。
- 前記鉄骨梁には、締結用ボルトが一体に垂直に立設され、該締結用ボルトに対応して屋根小壁パネルの下枠にボルト挿通孔が穿設されていることを特徴とする請求項1又は2記載の建物の屋根構造。
- 前記小壁枠組は、横桟が互いに隣接した縦枠間の下部に設けられて、該小壁枠組に張設された壁面材の下端を支持していることを特徴とする請求項1記載の建物の屋根構造。
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