JP3696932B2 - 天井付き屋根ユニット - Google Patents

天井付き屋根ユニット Download PDF

Info

Publication number
JP3696932B2
JP3696932B2 JP16887495A JP16887495A JP3696932B2 JP 3696932 B2 JP3696932 B2 JP 3696932B2 JP 16887495 A JP16887495 A JP 16887495A JP 16887495 A JP16887495 A JP 16887495A JP 3696932 B2 JP3696932 B2 JP 3696932B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ceiling
roof
panel
frame
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP16887495A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0913570A (ja
Inventor
英俊 五味
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP16887495A priority Critical patent/JP3696932B2/ja
Publication of JPH0913570A publication Critical patent/JPH0913570A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3696932B2 publication Critical patent/JP3696932B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Building Environments (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、天井付き屋根ユニットに係り、特に、勾配天井を持つユニット建物に適用して好適な天井付き屋根ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、建物の工業生産化率を高める一方式として、ユニット建物が広く普及している。このユニット建物は、一棟の建物を、予めいくつかのユニットに分けて工場生産し、これらのユニットを建築現場において施工・組立する方式の建物である。ユニット建物を構成するユニットとしては、建物の居間、食堂、寝室等の各部屋部分を構成する部屋ユニットと、建物の屋根部分を構成する屋根ユニットとがある。これらのユニットは、予め、工場生産され、建築現場において施工、組立される。組立は、まず、部屋ユニットを基礎に据え付けて相互に連結し、次に、据え付けられた各部屋ユニットの上部に、屋根ユニットを据え付け、これらの屋根ユニットを相互に連結して行われる。
【0003】
上記部屋ユニットは、根太からなる方形の床枠組の上面にパーティクルボード等の床面材を取着してなる床パネルの側縁部に、上枠、下枠、縦枠等から組み立てられた壁枠組の内外両面に石膏ボードや硬質木片セメント板等の壁面材を取着してなる壁パネルを立設して構成されている。また、屋根ユニットは、例えば、特開平02−178452号公報に記載されているように、妻トラス梁、軒梁、継梁、たる木等の複数の枠部材によって組み立てられた屋根枠組の上部に、構造用合板やパーティクルボード等の屋根面材(野地板)を取り付けることによって屋根構面として構成されている。ところで、従来、屋根ユニットの下に取り付けられる勾配天井は、実開昭56−65023号公報や特開平05−321392号公報等に記載されているように、建築現場にて、天井野縁取付具等の天井吊り部材を屋根面の要所要所に取り付け、これらの天井吊り部材によって天井パネルを傾けた状態で吊り支える構成となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の勾配天井では、天井野縁取付具等の専用の天井吊り部材を用意しなければならず、また、天井面は、屋根面から吊り下ろされた状態で支持されているため、構造的に弱いという問題がある。加えて、現場施工では、角度出し等の困難な作業を強いられる上に、勾配天井では平らな天井に比べて小屋裏空間が狭小なため、断熱材の貼り具合や天井パネルの傾き具合によって、小屋裏の換気性能や断熱性能にばらつきが生じるという不都合もあった。
【0005】
この発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、屋根面と天井面とで強い屋根構面を作ると共に、現場施工の負担を軽減することのできる天井付き屋根ユニットを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、屋根枠組に屋根面材を取着してなる屋根パネルと、天井枠組に天井面材を取着してなる天井パネルとを有してなる天井付き屋根ユニットであって、前記屋根枠組の最外縁を構成する所定の屋根枠部材が上弦材を兼ねる一方、前記屋根枠部材と対応する前記天井枠組の最外縁の天井枠部材が下弦材を兼ね、これら上弦材と下弦材との間に斜材又は斜材及び垂直材がトラス構造に組まれてなり、前記屋根パネルと天井パネルとが、互いに隔離状態で上下に相対向配置されてなると共に、トラス構造に組み込まれた前記斜材又は斜材及び垂直材を介して、接合一体化されてなることを特徴としている。
【0007】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の天井付き屋根ユニットであって、前記天井枠組に天井面材を取着してなる天井パネルが、勾配天井用パネルであることを特徴としている。
【0008】
また、請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の天井付き屋根ユニットであって、前記屋根パネルと天井パネルとが、上弦材と下弦材と斜材又は斜材及び垂直材とから組み立てられた屋根トラス梁を介して、相互に隔てられ、かつ、前記屋根枠組の最外縁を構成する所定の屋根枠部材が前記上弦材に当接固定される一方、前記屋根枠部材と対応する前記天井枠組の最外縁の天井枠部材が前記下弦材に当接固定されて、接合一体化されてなることを特徴としている。
ここで、この請求項3記載の発明における上弦材は請求項1記載の所定の屋根枠部材を兼ね、請求項3記載の発明における下弦材は請求項1記載の所定の天井枠部材を兼ねている。
【0009】
また、請求項4記載の発明は、請求項1、2又は3記載の天井付き屋根ユニットであって、上弦材と下弦材と斜材又は斜材及び垂直材とから組み立てられた一対の屋根トラス梁が相対向配置され、前記上弦材間に複数のたる木が差し渡されてなると共に、前記下弦材間に複数の天井根太が差し渡されてなることを特徴としている。
【0010】
また、請求項5記載の発明は、請求項1、2、3又は4記載の天井付き屋根ユニットであって、屋根部と天井部とで画成される小屋裏空間には、断熱材が充填されていることを特徴としている。
【0011】
また、請求項6記載の発明は、請求項1、2、3、4又は5記載の天井付き屋根ユニットであって、前記天井付き屋根ユニットの側面部には、壁枠組に壁面材を取着してなる壁パネルが取着されていることを特徴としている。
【0012】
また、請求項7記載の発明は、請求項6記載の天井付き屋根ユニットであって、前記壁パネルには、前記小屋裏空間を仕切る壁部位に換気口が設けられていて、部屋空間を仕切る壁部位に窓開口部が設けられていることを特徴としている。
【0013】
【作用】
この発明の構成において、屋根枠組の最外縁を構成する所定の屋根枠部材が上弦材を兼ねる一方、屋根枠部材と対応する天井枠組の最外縁の天井枠部材が下弦材を兼ね、これら上弦材と下弦材との間に斜材又は斜材及び垂直材がトラス構造に組まれてなり、屋根パネルと天井パネルとが、互いに隔離状態で上下に相対向配置されてなると共に、トラス構造に組み込まれた斜材又は斜材及び垂直材を介して、接合一体化されてなる。それゆえ、この発明の構成によれば、屋根面と天井面とがトラス構造により互いに接合されているので、水平力に強い屋根構面を得ることができる。また、同屋根ユニットは、予め工場で厳正なる品質管理の下で、作ることができるので、工業生産化率の向上に寄与することができ、工場から建築現場へ供給するようにすれば、小屋裏の換気性能や断熱性能が安定し、現場施工の負担を軽減できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照してこの発明の実施例について説明する。
◇第1実施例
図1は、この発明の第1実施例である天井付きの棟側屋根ユニットB1の構成を示す斜視図、図2は、同棟側屋根ユニットB1を分解して示す分解斜視図、図3は、同棟側屋根ユニットB1に適用されるトラス構造の要部を示す部分斜視図、図4は、同実施例である天井付きの軒先側屋根ユニットB2の構成を示す斜視図、また、図5は、同軒先側屋根ユニットB2を分解して示す分解斜視図である。まず、図1及び図2を参照して、棟側屋根ユニットB1から説明する。この例の棟側屋根ユニットB1は、切妻屋根の棟側部分を構成する屋根ユニットに係り、片流れの屋根パネル1と、勾配天井用の天井パネル2とが、上下方向に互いに隔離配置された状態で、桁側の両側にて、斜材3a、3b及び長短の垂直材4a、4b、5a、5bを介して、トラス構造で接合一体化されてなると共に、妻側の両側に一対の妻子壁パネル6、6が取着されてなっている。
【0015】
上記屋根パネル1は、屋根の勾配に応じて木口がそれぞれ斜めに切られた複数のたる木(例えば、厚さ38mm、幅140mmの206材)11、11、…に直交して、これらの木口と突付けの状態で一対の桁側屋根継梁(例えば、厚さ38mm、幅184mmの208材)12、12が釘打ちされて方形の屋根枠組とされ、この屋根枠組の上面に構造用合板やパーティクルボード等の屋根面材(野地板)13が取り付けられて構成されている。また、上記天井パネル2は、天井の勾配に応じて木口がそれぞれ斜めに切られている複数の天井根太(例えば、厚さ38mm、幅89mmの204材)21、21、…に直交して、これらの木口と突付けの状態で一対の桁側天井継梁(例えば、204材)22、22が釘打ちされて方形の天井枠組が構成され、この天井枠組の下面に石膏ボード等の天井面材23が取り付けられてなっている。なお、最外側の天井根太21、21は、妻小壁パネル6、6の内面に当接状態で釘打ち固定できるように、2枚合わせの構成となっている。
【0016】
ここで、棟側屋根ユニットB1の桁側の両側縁端では、屋根パネル1を構成する桁側屋根継梁12の下面と天井パネル2を構成する桁側天井継梁22の上面との間に左右各一対の長垂直材(例えば、厚さ38mm、幅235mmの210材)4a、4bと短垂直材5a、5b(例えば、210材)と斜材(例えば、204材)3a、3bとが介挿され、図3に示すように、ベンタイト鋼製のネイルプレート7、7、…を用いて釘打ち固定されることにより、屋根パネル1と天井パネル2との間でトラス構造の接合がなされている。このトラス構造(図1)では、屋根枠組を構成する桁側屋根継梁12が上弦材を兼ね、一方、天井枠組を構成する桁側天井継梁22が下弦材を兼ねる構成となっている。また、上記長垂直材4a、4bは、上側の木口が、上弦材(桁側屋根継梁12)の左右の側端部下面に当接されると共に、下弦材(桁側天井継梁22)を越える延在状態で配置され、下側の木口は、妻小壁パネル6の下枠62の対応する端部上面に当接されている(後述)。また、上記斜材3a、3bは、上弦材(桁側屋根継梁12)と下弦材(桁側天井継梁22)と長垂直材4a、4bと短垂直材5a、5bとで画成される方形の対角線上に配置固定されている。
【0017】
上記各妻小壁パネル6は、屋根の勾配に沿って順次高さが低くなる複数の斜枠(例えば、204材)61、61、…の上端と下端のそれぞれにおいてこれらの木口と突付けの状態で、下枠62(例えば、204材)と(屋根の勾配に応じて、傾斜する)上枠(例えば、204材)63とがそれぞれ釘打ちされて壁枠組が構成され、この壁枠組の内外両面に石膏ボードや硬質木片セメント板等の壁面材64、64が取着されて耐力壁とされている。また、必要に応じて、壁内面にはグラスウール、ロックウール等の無機繊維系断熱材やポリスチレンフォーム、ウレタンフォーム等の発泡プラスチック系断熱材等が充填されていて、小屋裏空間を仕切る上部壁部分には、小屋裏結露防止用のがらり付きの換気口が、部屋空間を仕切る下部壁部分には高窓用の開口部Kが設けられている。
【0018】
この例の妻小屋パネル6において、上枠63の上面には屋根パネル1(最外縁のたる木11)が載置されていて、この屋根パネル1の下方で、屋根パネル1から短垂直材5a、5bの長さ分だけ隔離した内壁面の部位には、所定の勾配を持つ天井パネル2が、当接されて釘打ち固定されている。それゆえ、天井パネル2の当接固定部位よりも上方の壁部分が小屋裏空間を仕切るための壁となっていて、下方の壁部分が部屋区間を仕切るための壁となっている。また、下枠62は、両側の最外縁の縦枠61よりも、長垂直材4a、4bの1枚分の厚さ程度、長さ方向外方に突出しており、これらの突出部分に(トラス構造構成部材である)長垂直材4a、4bが下側の木口を突き合わせた状態で、最外縁の縦枠61に釘打ち固定されることにより、屋根パネル1と天井パネル2と妻小壁パネル6、6とがトラス構造の形態で一体接合されている。
【0019】
上記構成の棟側屋根ユニットB1を組み立てるには、まず、屋根パネル1を構成する桁側屋根継梁12、12の下面に、短垂直材5a、5bをネイルプレート7、7で懸架状態に固定する。次いで、妻小壁パネル6の最外縁の縦枠61、61に長垂直材4a、4bを合わせて釘打ち固定した後、一対の妻小壁パネル6、6を所定の間隔を開けて並設し、上枠63、63間に屋根パネル1を載置架設して、桁側屋根継梁12、12と長垂直材4a、4bとをネイルプレート7、7で固定する。次に、天井パネル2を構成する桁側天井継梁22の上面を短垂直材5a、5bの下面に当接させた状態を保ちながら、天井パネル2を妻小壁パネル6の縦枠61、61に内側から釘打ちして固定する。この後、桁側天井継梁22と長垂直材4a、4bとをネイルプレートで固定し、さらに、斜材3a、3bを長垂直材4a、4bと短垂直材5a、5bとの間に介挿し、ネイルプレート7、7で固定する。
【0020】
次に、図4及び図5を参照して、軒先側屋根ユニットB2について説明する。この例の軒先側屋根ユニットB2は、切妻屋根の軒先側部分を構成する屋根ユニットに係り、片流れの屋根パネル110と、勾配天井用の天井パネル120とが、上下方向に互いに隔離配置された状態で、桁側の両側にて、斜材130a、130b、長短の垂直材140a、140b、150a、150b及び屋根軒梁170を介して、トラス構造で接合一体化されてなると共に、妻側の両側に一対の妻小壁パネル160、160が取着されてなっている。また、屋根軒梁170の下面には、頭つなぎ180が取着されている。頭つなぎ180を設けたのは、この部位が、図6に示すように、部屋ユニットAの壁パネル190の上枠191に当接載置されるからである。屋根パネル110は、屋根の勾配に応じて木口がそれぞれ斜めに切られた複数のたる木(206材)111、111、…に直交して、これらの木口と突付けの状態で一対の桁側屋根継梁112と鼻隠し114とが釘打ちされて方形の屋根枠組とされ、この屋根枠組の上面に構造用合板やパーティクルボード等の屋根面材(野地板)113が取り付けられて構成されている。
【0021】
また、上記天井パネル120は、天井の勾配に応じて木口がそれぞれ斜めに切られている複数の天井根太(204材)121、121、…に直交して、これらの木口と突付けの状態で一対の桁側天井継梁(204材)122と天井軒梁124が釘打ちされて方形の天井枠組が構成され、この天井枠組の下面に石膏ボード等の天井面材123が取り付けられてなっている。なお、最外側の天井根太121、121は、妻小壁パネル160、160の内側に当接状態で釘打ち固定できるように、2枚合わせの構成となっている。
【0022】
この軒先側屋根ユニットB2が、上述の棟側屋根ユニットB1と大きく異なるところは、軒先部分が、同図に示すように、部屋ユニットAの壁パネル190から外方に突き出すこととなるので、屋根軒梁170の上面に、屋根軒梁170と直交して延在するたる木111、111、…を、図示せぬ緊結金物を用いて載置固定するようにした点である。ここで、軒先側屋根ユニットB2の桁側の棟側縁端では、屋根パネル110を構成する桁側屋根継梁112の下面と天井パネル120を構成する桁側天井継梁122の上面との間に左右各一対の長垂直材(210材)140a、140bと短垂直材150a、150b(210材)と斜材(204材)130a、130bとが介挿され、ネイルプレートで釘打ち固定されることにより、屋根パネル1と天井パネル2との間でトラス構造の接合がなされている。一方、桁側の軒先側縁端では、屋根軒梁170の下面と天井パネル120を構成する天井軒梁124の上面との間に左右各一対の長垂直材(210材)140a、140bと短垂直材(210材)150a、150bと斜材(204材)130a、130bとが介挿され、ネイルプレートで釘打ち固定されることにより、屋根パネル110と天井パネル120との間でトラス構造の接合がなされている。このトラス構造(図4)では、屋根枠組を構成する桁側屋根継梁112と屋根軒梁170が上弦材を兼ね、一方、天井枠組を構成する桁側天井継梁122と天井軒梁124とが下弦材を兼ねる構成となっている。
【0023】
上記構成の軒先側屋根ユニットB2を組み立てるには、まず、屋根パネル1を構成する桁側屋根継梁112の下面に、短垂直材150a、150bをネイルプレートで懸架状態に固定し、天井パネル120の天井軒梁124の下面に頭つなぎ180を釘打ち固定する。次いで、妻小壁パネル160の最外縁の縦枠161、161に長垂直材140a、140bを合わせて釘打ち固定した後、一対の妻小壁パネル6、6を所定の間隔を開けて並設し、長垂直材140b、140b間に屋根軒梁170を架設固定する。次に、妻小壁パネル160、160の上枠63、63間に屋根パネル110を載置架設して、桁側屋根継梁112と長垂直材140aとをネイルプレート7、7で固定する。次に、天井パネル120を構成する桁側天井継梁122と天井軒梁124の上面を短垂直材150a、150bの下面に当接させた状態を保ちながら、天井パネル120を妻小壁パネル160の縦枠161、161に内側から釘打ちして固定する。この後、桁側天井継梁122、天井軒梁124と長垂直材140a、140bとをネイルプレートで固定し、さらに、斜材130a、130bを長垂直材140a、140bと短垂直材150a、150bとの間に介挿し、ネイルプレートで固定する。
【0024】
このようにして形成された棟側屋根ユニットB1及び軒先側屋根ユニットB2は、建築現場に搬送されて、図6に示すように、基礎上に据え付けられた部屋ユニットA、Aの上部(壁パネル190の上枠191)に載置固定されて、ユニット建物の棟側屋根面及び軒先側屋根面を構成する。
【0025】
上記構成の天井付きの屋根ユニットB1、B2によれば、屋根面と天井面とがトラス構造により互いに接合されているので、水平力に強い屋根構面を得ることができる。また、同屋根ユニットB1、B2は、予め工場で作ることができるので、工業生産化率の向上に寄与することができ、工場から建築現場へ供給するようにすれば、小屋裏の換気性能や段悦性能が安定し、現場施工の負担を軽減できる。
【0026】
◇第2実施例
次に、この発明の第2実施例について説明する。図7は、この発明の第2実施例である天井付きの棟側屋根ユニットC1を分解して示す分解斜視図である。なお、完成品は、図1と同様である。この例の棟側屋根ユニットC1は、上弦材211a、211bと下弦材212a、212bと斜材213a、213bと長短の垂直材214a、214b、215a、215bとから組み立てられた一対の屋根トラス梁210a、210bが相対向配置され、上弦材211a、211b間に複数のたる木220、220、…が差し渡され、一方、下玄材212a、212b間に複数の天井根太230、230、…が差し渡されることにより、屋根面と天井面とがトラス構造で接合一体化されてなり、さらに、妻側の両側に一対の妻子壁パネル260、260が取着されてなっている(妻子壁パネル260は、図1の妻小壁パネル6と全く同一構造であるので、その説明を省略する)。
【0027】
上記構成の棟側屋根ユニットC1を組み立てるには、先ず、妻小壁パネル260と屋根トラス梁210a、210bとを接合して一体化する。この接合は、妻小壁パネル260の最外縁の縦枠261、261に長垂直材214a、214bを合わせた状態で、長垂直材214a側から最外縁の縦枠261へ釘を打ち付けることで行われる。この後、屋根トラス梁210a、210b間のうち、互いに向かい合う上弦材211a、211bのそれぞれの内側面に複数のたる木220、220、…の木口を突付けて、上弦材211a、211bの外側面の側から釘を打ち付けることで、たる木220、220、…を上弦材211a、211b間に架け渡す。次いで、互いに向かい合う下弦材212a、212bのそれぞれの内側面に複数の天井根太230、230、…の木口を突付けて、下弦材212a、212bの外側面の側から釘を打ち付けることで、天井根太230、230、…を下弦材212a、212b間に架け渡す。最後に、たる木220、220、…の上面に屋根面材を取着し、天井根太230、230、…の下面に天井面材を取着して天井付きの棟側屋根ユニット(図1)を完成させる。
ここで、上述の上弦材211aはたる木220、220、…を取着することで図1の屋根枠部材としての軒先屋根継梁12を兼ねており、また、上述の下弦材212a、212bは、天井根太230、230…を取着することで図1の天井枠部材としての桁側天井継梁を兼ねている。
【0028】
同様に、屋根トラス梁を組み立て、この屋根トラス梁間にたる木や天井根太を架け渡すことで、屋根パネルや天井パネルを設けることなく、第1実施例と同一構成の軒先側屋根ユニット(図4)を得ることができる。
【0029】
以上、この発明の実施例を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。例えば、屋根の形式は、切妻屋根に限らず、寄棟屋根にも適用できる。また、片流れの屋根面を有する屋根ユニットに限らず、両流れの屋根面を有する屋根ユニットに適用することもできる。また、勾配天井に限らず、平らな天井に適用することもできる。斜材や短垂直材は、各一対に限らず、複数対用いてもよく、また、必要に応じて、垂直材は省略することができる。また、妻小壁パネルは、現場にて天井付きの屋根ユニットに取り付けても良い。
【0030】
また、まず、屋根パネルと天井パネルと壁パネルと屋根トラス梁とをそれぞれ別個に組み立てた後、これらを組み付けるようにしてもよい。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明の天井付き屋根ユニットの構成によれば、屋根面と天井面とがトラス構造により互いに接合されているので、水平力に強い屋根構面を得ることができる。また、同屋根ユニットは、予め工場で厳正なる品質管理の下で作ることができるので、工業生産化率の向上に寄与することができ、工場から建築現場へ供給するようにすれば、小屋裏の換気性能や断熱性能が安定し、現場施工の負担を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1実施例である天井付きの棟側屋根ユニットの構成を示す斜視図である。
【図2】 同棟側屋根ユニットを分解して示す分解斜視図である。
【図3】 同棟側屋根ユニットに適用されるトラス構造の要部を示す斜視図である。
【図4】 同実施例である天井付きの軒先側屋根ユニットの構成を示す斜視図である。
【図5】 同軒先側屋根ユニットB2を分解して示す分解斜視図である。
【図6】 同棟側屋根ユニットと軒先側屋根ユニットとを部屋ユニットの上部に据え付け固定した様子を示す斜視図である。
【図7】 この発明の第2実施例である天井付きの棟側屋根ユニットの構成を分解して示す斜視図である。
【符号の説明】
1、110 屋根パネル
11、111、220 たる木
12、112 軒先側屋根継梁(上弦材)
13、113 屋根面材
211a、211B 上弦材
212a、212B 下弦材
2、120 天井パネル
21、230 天井根太
22、122 桁側天井継梁(下弦材)
170 屋根軒梁(上弦材
124 天井軒梁(下弦材)
23、123 天井面材
3a、3b、130a、130b、213a、21b 斜材
4a、4b、140a、140b、214a、214b 長垂直材(垂直材)
5a、5b、150a、150b、215a、215b 短垂直材(垂直材)
210a、210b 屋根トラス梁
6、160、260 妻小壁パネル(壁パネル)
64 壁面材
K 開口部
B1、C1 棟側屋根ユニット(天井付き屋根ユニット)
B2 軒先側屋根ユニット(天井付き屋根ユニット)

Claims (7)

  1. 屋根枠組に屋根面材を取着してなる屋根パネルと、天井枠組に天井面材を取着してなる天井パネルとを有してなる天井付き屋根ユニットであって、前記屋根枠組の最外縁を構成する所定の屋根枠部材が上弦材を兼ねる一方、前記屋根枠部材と対応する前記天井枠組の最外縁の天井枠部材が下弦材を兼ね、これら上弦材と下弦材との間に斜材又は斜材及び垂直材がトラス構造に組まれてなり、前記屋根パネルと天井パネルとが、互いに隔離状態で上下に相対向配置されてなると共に、トラス構造に組み込まれた前記斜材又は斜材及び垂直材を介して、接合一体化されてなることを特徴とする天井付き屋根ユニット。
  2. 前記天井枠組に天井面材を取着してなる天井パネルが、勾配天井用パネルであることを特徴とする請求項1記載の天井付き屋根ユニット。
  3. 前記屋根パネルと天井パネルとが、上弦材と下弦材と斜材又は斜材及び垂直材とから組み立てられた屋根トラス梁を介して、相互に隔てられ、かつ、前記屋根枠組の最外縁を構成する所定の屋根枠部材が前記上弦材に当接固定される一方、前記屋根枠部材と対応する前記天井枠組の最外縁の天井枠部材が前記下弦材に当接固定されて、接合一体化されてなることを特徴とする請求項1又は2記載の天井付き屋根ユニット。
  4. 上弦材と下弦材と斜材又は斜材及び垂直材とから組み立てられた一対の屋根トラス梁が相対向配置され、前記上弦材間に複数のたる木が差し渡されてなると共に、前記下弦材間に複数の天井根太が差し渡されてなることを特徴とする請求項1、2又は3記載の天井付き屋根ユニット。
  5. 屋根部と天井部とで画成される小屋裏空間には、断熱材が充填されていることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の天井付き屋根ユニット。
  6. 前記天井付き屋根ユニットの側面部には、壁枠組に壁面材を取着してなる壁パネルが取着されていることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の天井付き屋根ユニット。
  7. 前記壁パネルには、前記小屋裏空間を仕切る壁部位に換気口が設けられていて、部屋空間を仕切る壁部位に窓開口部が設けられていることを特徴とする請求項6記載の天井付き屋根ユニット。
JP16887495A 1995-07-04 1995-07-04 天井付き屋根ユニット Expired - Lifetime JP3696932B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16887495A JP3696932B2 (ja) 1995-07-04 1995-07-04 天井付き屋根ユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16887495A JP3696932B2 (ja) 1995-07-04 1995-07-04 天井付き屋根ユニット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0913570A JPH0913570A (ja) 1997-01-14
JP3696932B2 true JP3696932B2 (ja) 2005-09-21

Family

ID=15876169

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16887495A Expired - Lifetime JP3696932B2 (ja) 1995-07-04 1995-07-04 天井付き屋根ユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3696932B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101961733B1 (ko) * 2018-10-08 2019-03-25 박성우 조립식 하우스
JP2021080644A (ja) * 2019-11-14 2021-05-27 積水化学工業株式会社 吊木の固定方法及び屋根ユニット

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0913570A (ja) 1997-01-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20080148678A1 (en) Frames For Buildings
JP3696932B2 (ja) 天井付き屋根ユニット
JPH1082097A (ja) 壁内通気構造を持つ建物及び建物ユニット
GB2373001A (en) Prefabricated building panel
JP2552051B2 (ja) パネル及び軸組プレカットパネル嵌め込み構法
JP3759816B2 (ja) 建物の屋根構造
JP3930084B2 (ja) 屋根ユニット
GB2391026A (en) A roofing system and roofing panel therefore
JP3876507B2 (ja) 小屋組構造およびその施工法
JP2003147852A (ja) 低層建物の枠組構造
JP2008223358A (ja) 建物の施工方法
JP3401153B2 (ja) 屋根ユニット
JPH1018495A (ja) 屋根ユニット
JPH11336242A (ja) 小屋根の小屋組構造とその施工方法
US20050284039A1 (en) Roofing system, roof panel therefor, and method of assembling a roof
JPH0525982B2 (ja)
JP2023073490A (ja) 建物
JPH0577819B2 (ja)
JPH11264191A (ja) 建 物
JP2859064B2 (ja) 屋根付き建物ユニット
JPH0949285A (ja) 天井付き屋根パネル及び吊り金物
JPH06108547A (ja) 部屋ユニット及び屋根ユニット
JPH09228533A (ja) 屋根ユニット
JPH0587615B2 (ja)
JP2001098689A (ja) 小屋裏部屋

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20031127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040225

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040422

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040423

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041013

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041209

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050608

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050701

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080708

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090708

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090708

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100708

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110708

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110708

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120708

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120708

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130708

Year of fee payment: 8

EXPY Cancellation because of completion of term