JPH1018495A - 屋根ユニット - Google Patents

屋根ユニット

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JPH1018495A
JPH1018495A JP8169566A JP16956696A JPH1018495A JP H1018495 A JPH1018495 A JP H1018495A JP 8169566 A JP8169566 A JP 8169566A JP 16956696 A JP16956696 A JP 16956696A JP H1018495 A JPH1018495 A JP H1018495A
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JP
Japan
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roof
panel
ceiling
edge
long side
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JP8169566A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Takeuchi
清 竹内
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 設計等の必要に応じて、長辺側(桁寸法)を
長くしても、構造強度上、美感上、何等支障なきように
する。 【解決手段】 開示される軒先側屋根ユニットB1は、
長方形に組まれた屋根枠組の上面に野地板115が取り
付けられた屋根パネル11と、この屋根パネル11の短
辺側両側縁部を支持する一対の妻小壁パネル(支持構造
部)21,21とから構成され、下面に、複数の天井野
縁311a,311b,312によって長方形に組み立
てられた天井野縁パネル31を備えてなる。天井野縁パ
ネル31は、その長辺側の一側縁部(軒先側側縁部)が
屋根枠組の頭つなぎ114に直接ねじ止めで、また、長
辺側の他側縁部(棟側側縁部)が、吊木51を介して、
桁梁113にねじ止めで、また、短辺側両側縁部は、一
対の妻小壁パネル21,21にねじ止めで、それぞれ固
定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、屋根ユニットに
係り、詳しくは、長方形の天井野縁パネルを備える屋根
ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、建物の工業生産化率を高める一方
式として、ユニット建物が広く普及している。このユニ
ット建物は、一棟の建物を、予めいくつかのユニットに
分けて工場生産し、これらを建築現場において施工、組
立する方式の建物である。ユニット建物を構成するユニ
ットとしては、建物の居間、食堂、寝室、子供部屋等の
各部屋部分を構成する建物ユニットと、建物の屋根部分
を構成する屋根ユニットとがある。これらのユニット
は、予め工場で生産され、建築現場に輸送されて、予め
準備した基礎の上で施工・組立される。組立は、まず、
建物ユニットを相互に連結した状態で基礎の上に据え付
け、次に、据え付けられた各建物ユニットの上部に、屋
根ユニットを相互に連結した状態で据え付けて行われ
る。
【0003】ところで、上記屋根ユニットの中には、建
物の工業生産化率を一段と高め、現場施工負担を一層軽
減するものとして、工場段階から天井の全部又は一部を
備える屋根ユニットが存在する(例えば、特開平6−1
46393号公報参照)。この天井付きの屋根ユニット
は、たる木等によって方形に組み立てられた屋根枠組の
上面に構造用合板等の面材を取り付けることによって屋
根構面として構成された屋根パネルと、天井野縁によっ
て方形に組み立てられた天井枠組(天井野縁パネル)に
石膏ボード等の面材を打ち付けることによって構成され
た天井パネルと、これらの屋根パネルの短辺側両側縁
(両妻側縁)を上端部にて天井パネルの短辺側両側縁を
下端部にてそれぞれ支持固定する一対の妻小壁パネルと
から構成されている。なお、屋根ユニットへの天井の取
付については、天井枠組(天井野縁パネル)のみを工場
で取り付け、面材の取付は、現地施工に委ねることもし
ばしば行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の天井付きの屋根ユニットには、長辺側(桁寸法)を
あまり長くすることはできない、という制約があった。
なぜなら、従来の天井付きの屋根ユニットは、上記した
ように、天井パネルの短辺側両側縁のみが一対の妻小壁
パネルに支持固定される構造であるので、もしも、設計
等の必要に応じて、天井パネルを長手方向(桁方向)に
長くすれば、天井野縁に撓みが生ずる虞があり、安全性
に欠けることとなるからである。
【0005】この発明は、上述の事情に鑑みてなされた
もので、設計等の必要に応じて、長辺側(桁寸法)を長
くしても、構造強度上、美感上、何等支障の生じない天
井付きの屋根ユニットを提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、屋根枠組の上面に野地板が
取り付けられてなる屋根パネルと、該屋根パネルを支持
する支持構造部とから構成され、下面に、複数の天井野
縁によって長方形に組み立てられた天井野縁パネルを備
えてなる屋根ユニットであって、上記天井野縁パネル
は、その長辺側の各側縁部が上記屋根枠組に直接又は固
定部材を介して固定されていることを特徴としている。
【0007】また、請求項2記載の発明は、長方形に組
まれた屋根枠組の上面に野地板が取り付けられてなる屋
根パネルと、該屋根パネルの短辺側両側縁部を支持する
一対の妻支持構造部と、上記屋根パネルの長辺側の少な
くとも一の側縁部を支持する桁支持構造部とから構成さ
れ、下面に、複数の天井野縁によって長方形に組み立て
られた天井野縁パネルを備えてなる屋根ユニットであっ
て、上記天井野縁パネルは、その長辺側の各側縁部が上
記桁支持構造部又は上記屋根枠組に直接又は固定部材を
介して固定されていることを特徴としている。
【0008】また、請求項3記載の発明は、請求項1又
は2記載の屋根ユニットに係り、屋根ユニット設置時、
枠組壁工法にて作られた建物の壁パネルの上面に当接固
定される頭つなぎが、上記屋根枠組の構成部材として、
当該屋根枠組の長辺に平行に組み付けられ、上記頭つな
ぎに上記天井野縁パネルの対応する長辺側側縁部が固定
されていることを特徴としている。
【0009】また、請求項4記載の発明は、請求項1又
は2記載の屋根ユニットに係り、上記屋根枠組は、その
長辺側の少なくとも一の側縁部に梁材を配して構成さ
れ、該梁材から吊木が垂下され、上記天井野縁パネルの
対応する長辺側側縁部が、上記吊木を介して、上記梁材
に固定されていることを特徴としている。
【0010】また、請求項5記載の発明は、請求項1又
は2記載の屋根ユニットに係り、上記屋根枠組は、その
長辺側の少なくとも一の側縁部にトラス梁を配して構成
され、該トラス梁の下弦材に上記天井野縁パネルの対応
する長辺側側縁部が固定されていることを特徴としてい
る。
【0011】また、請求項6記載の発明は、請求項1又
は2記載の屋根ユニットに係り、長辺側の少なくとも一
の側縁部に、桁支持構造部として壁パネルを配して構成
され、該壁パネルの下枠に前記天井野縁パネルの対応す
る長辺側側縁部が固定されていることを特徴としてい
る。
【0012】また、請求項7記載の発明は、請求項1乃
至6項のいずれか1項に記載の屋根ユニットに係り、上
記天井野縁パネルが、互いに平行に配設された一対の長
野縁の間に複数本の短野縁を差し渡すことで長方形に組
み立てられていることを特徴としている。
【0013】また、請求項8記載の発明は、請求項1乃
至7項のいずれか1項に記載の屋根ユニットに係り、上
記天井野縁パネルの下面の全部又は一部には、天井用の
面材が取り付けられていることを特徴としている。
【0014】また、請求項9記載の発明は、請求項1乃
至8項のいずれか1項に記載の屋根ユニットに係り、上
記天井野縁パネルは、各側縁部が上記屋根枠組、上記桁
支持構造部又は上記妻支持構造部に直接又は固定部材を
介して、ねじ止めされていることを特徴としている。
【0015】
【作用】この発明の構成では、屋根ユニットは、屋根パ
ネルと、該屋根パネルを支持する支持構造部(例えば、
妻小壁パネル、桁小壁パネル等)とからなると共に、天
井野縁パネルを備えている。上記屋根パネルは、長方形
に組まれた屋根枠組の上面に野地板が取り付けられて構
成されている。また、上記天井野縁パネルは、複数の天
井野縁が長方形に組まれて構成されている。天井野縁パ
ネルの取付は、少なくとも、その長辺側の両側縁部を、
上記屋根枠組の構成部材(例えば、梁材、頭つなぎ、ト
ラス梁等)や、桁支持構造部(例えば、桁小壁パネル
等)に直接又は吊木等の固定部材を介して固定すること
で行われるので、長辺側(桁寸法)を長く設定しても、
天井野縁に撓みが生じない。したがって、安全であり、
天井の美感も損なわれない。
【0016】なお、天井野縁パネルの取付固定に当たっ
ては、予め工場にて、パネルの側縁部のみを屋根枠組や
桁支持構造部、妻支持構造部にねじ止めとすれば、ユニ
ット建物の建築現場において、隣接する屋根ユニット間
で天井段差が生じた場合、段差部(天井野縁パネルの側
縁部)のねじを緩めることにより、容易に固定が解ける
ので、天井の位置調整を円滑に行うことができる。そし
て、位置調整後に釘等で本固定を行う。位置調整の必要
がない場合でも、釘等で本固定を行うようにしても良
い。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態について説明する。説明は、実施例を用い
て具体的に行う。図1は、この発明の一実施例である軒
先側屋根ユニットB1の構成を分解して示す分解斜視
図、図2は、同じく一実施例である棟側屋根ユニットB
2の構成を分解して示す分解斜視図、図3は、同じく一
実施例である棟側屋根ユニットB3の構成を分解して示
す分解斜視図、図4は、図1乃至図3の屋根ユニットに
よって構成されるユニット建物の外観図、図5は、同ユ
ニット建物の構成を分解して示す分解斜視図、図6は、
同軒先側屋根ユニットB1の構成を示す断面図、図7
は、図6の要部Cを拡大して示す要部拡大断面図、図8
は、図6の要部Dを拡大して示す要部拡大断面図図、図
9は、図6の要部Dを示す要部斜視図、図10は、同軒
先側屋根ユニットB1における妻小壁パネル21と天井
野縁パネル31との接合部の構造を示す断面図、図11
は、ユニット建物における軒先側屋根ユニットB1の設
置構造を示す断面図、また、図12は、棟側屋根ユニッ
トB2におけるトラス梁と天井野縁パネルとの接合部の
構造を示す断面図である。
【0018】図1の軒先側屋根ユニットB1は、図4及
び図5に示すように、ユニット建物における妻方向外側
の建物ユニットA1の上部に配設されて、切妻屋根の軒
先側部分を構成し、また、図2,図3の棟側屋根ユニッ
トB2,B3は、妻方向中央部の建物ユニットA2,A
3の上部に配設されて、切妻屋根の棟側部分を構成す
る。これらの屋根ユニットB1,B2,B3は、いずれ
も、長方形の天井野縁パネル31,32,33を有して
構成されるが、天井野縁パネル31,32,33の取付
構造が、互いに相違する。
【0019】軒先側屋根ユニットB1の構成 まず、図1等を参照して、軒先側屋根ユニットB1から
説明する。軒先側屋根ユニットB1は、図1や図6に示
すように、長方形の屋根パネル11と、この屋根パネル
11の短辺側両側縁部を支持する一対の妻小壁パネル2
1,21と、長方形の天井野縁パネル31とから概略構
成されている。屋根パネル11は、たる木(斜材)11
1,111,…と、鼻隠し112、桁梁113、頭つな
ぎ114等の水平材とによって長方形(この例では、長
辺の概略寸法2.6〜6m)に組まれた屋根枠組の上面
に構造用合板やパーティクルボード等の野地板115が
取り付けられて屋根構面として構成されている。
【0020】ここで、上記鼻隠し112は、例えば、3
8×140の206材からなる複数のたる木111,1
11,…に直交して、これらの軒先側木口と突付けの状
態で釘打ちされて、屋根枠組の長辺(桁)側の一方の側
縁部である軒先側側縁部を構成している。また、桁梁1
13は、例えば、38×184の208材からなり、複
数のたる木111,111,…に直交して、これらの棟
側木口と突付けの状態で釘打ちされて、屋根枠組の長辺
側の他方の側縁部である棟側側縁部を構成している。ま
た、頭つなぎ114は、この軒先側屋根ユニットB1の
設置状態では、枠組壁工法によて作られた建物ユニット
A1の壁パネル41の上枠41a上面(図11参照)に
当接固定される構造ジョイント材であり、たる木111
に跨って装着されるハリケーンタイと称される緊結金物
H(図7及び図11)を介して、たる木111に直交す
る状態で(したがって、桁梁113に平行して)、たる
木111下面に固定されている。各妻小壁パネル21
は、例えば、38×89の204材の下枠211と上枠
212と縦枠213とによって組まれた三角形状の壁枠
組の内外両面に石膏ボードや硬質木片セメント板や合板
等の壁面材214,214が取着されて耐力壁とされて
いる。
【0021】また、天井野縁パネル31は、互いに平行
に配設された一対の長野縁(以下、側野縁ともいう)3
11a,311b間に複数本の短野縁312,312
a,…を差し渡して長方形(この例では、短辺の寸法略
2.1m、長辺の概略寸法2.6〜6m))の天井枠組
として構成されている。ここで、短野縁312,312
a,…と棟側の側野縁311aとには、204材が用い
られているが、軒先側の側野縁311bは、たる木11
1,111,…との干渉を避けるために、38×64の
203材が用いられている(図7〜図11)。
【0022】この例における天井野縁パネル31の取付
では、図6及び図7等に示すように、軒先側の側野縁3
11bが、頭つなぎ114の側面に、また、図8及び図
9等に示すように、棟側の側野縁311aが、桁梁11
3の内側面から垂下する吊木51,51,…に、また、
図10に示すように、端野縁(最外側の短野縁)312
a,312aが、妻小壁パネル21,21の下枠211
の内側面に、それぞれ、木ねじ61,61,…をねじ込
まれて仮固定されている。なお、吊木51,51,…
は、吊木受け52,52,…を介して、桁梁113の内
側面に、かつ、垂下状態で釘62,62打ちされて固定
されている。
【0023】棟側屋根ユニットB2の構成 次に、図2等を参照して、棟側屋根ユニットB2につい
て説明する。棟側屋根ユニットB2は、図2に示すよう
に、長辺側両側縁部にトラス構造を有する屋根パネル1
2と、この屋根パネル12の短辺側両側縁部を支持する
一対の妻小壁パネル22,22と、長方形の天井野縁パ
ネル32とから概略構成されている。屋根パネル12
は、たる木(斜材)121,121,…と、長短一対の
トラス梁72a,72bとによって、立体型に組まれた
屋根枠組の長方形上面(この例では、長辺の概略寸法
2.6〜6m)に構造用合板やパーティクルボード等の
野地板125が取り付けられて屋根構面として構成され
ている。各トラス梁72a,72bは、上弦材721と
下弦材722と斜材723と束材(垂直材)724と
が、図示せぬネイルプレートによって相互に組付された
もので、各上弦材721が、複数のたる木121,12
1,…に直交して、これらの木口と突付けの状態で釘打
ちされて屋根枠組の長辺(桁)側側縁部を構成してい
る。
【0024】各妻小壁パネル22は、204材等の下枠
221と上枠222と縦枠223とによって組まれた台
形状の壁枠組の内外両面に石膏ボードや硬質木片セメン
ト板や合板等の壁面材224,224が取着されて耐力
壁とされている。また、天井野縁パネル32は、互いに
平行に配設された一対の側野縁321,321間に複数
本の短野縁322,322a,…を差し渡して打ち付け
ることによって長方形(この例では、短辺の寸法略2.
1m、長辺の概略寸法2.6〜6m))の天井枠組とし
て構成されている。この例における天井野縁パネル32
の取付では、図12に示すように、側野縁321,32
1が、トラス梁72a,72bの下弦材722,722
の内側面に、さらに、端野縁322a,322aが、妻
小壁パネル22,22の下枠221の内側面に、それぞ
れ、木ねじ61,61,…をねじ込まれて仮固定されて
いる。
【0025】棟側屋根ユニットB3の構成 次に、図3等を参照して、棟側屋根ユニットB3につい
て説明する。棟側屋根ユニットB3は、図3に示すよう
に、長辺側一側縁部にトラス構造を有する屋根パネル1
3と、この屋根パネル13の短辺側両側縁部を支持する
一対の妻小壁パネル23,23と、長方形の天井野縁パ
ネル33と、屋根パネル13の長辺側他側縁部を支持す
る桁小壁パネル83とから概略構成されている。屋根パ
ネル13は、たる木(斜材)131,131,…と、ト
ラス梁73とによって、立体型に組まれた屋根枠組の長
方形上面(この例では、長辺の概略寸法2.6〜6m)
に構造用合板やパーティクルボード等の野地板135が
取り付けられて屋根構面として構成されている。トラス
梁73は、上弦材731と下弦材732と斜材733と
束材(垂直材)734とが、図示せぬネイルプレートに
よって相互に組付されたもので、上弦材731が、複数
のたる木131,131,…に直交して、これらの木口
と突付けの状態で釘打ちされて屋根枠組の長辺(桁)側
一側縁部である棟側側縁部を構成している。
【0026】各妻小壁パネル23は、204材等の下枠
231と上枠232と縦枠233とによって組まれた台
形状の壁枠組の内外両面に石膏ボードや硬質木片セメン
ト板や合板等の壁面材234,234が取着されて耐力
壁とされている。同様に、桁小壁パネル83も、204
材等の下枠831と上枠832と縦枠833とによって
組まれた長方形状の壁枠組の内外両面に石膏ボードや硬
質木片セメント板や合板等の壁面材834,834が取
着されて耐力壁とされている。また、天井野縁パネル3
3は、一対の側野縁331,331と複数本の短野縁3
32,332a,…とを打ち付けることにより長方形
(この例では、短辺の寸法略2.1m、長辺の概略寸法
2.6〜6m))の天井枠組として構成されている。こ
の例における天井野縁パネル33の取付では、軒先側の
側野縁331が、トラス梁73の下弦材732の内側面
に、さらに、図13に示すように、棟側の側野縁331
が、桁小壁パネル83の下枠831の内側面に、また、
端野縁332a,332aが、妻小壁パネル23,23
の下枠321の内側面に、木ねじ61,61,…をねじ
込まれて仮固定されている。
【0027】屋根ユニットB1,B2,B3の連結取付 上記構成の各種屋根ユニットB1,B2,B3は、予め
工場にて生産され、建築現場において、建物ユニットA
1,A2,A3の上部に据え付けられた後、相互に連結
される(図4)。この据付の際、妻小壁パネル21,2
2,23、桁小壁パネル83及び頭つなぎ114は、建
物ユニットA1,A2,A3の対応する壁パネルの上面
に載置固定される(図5)。これらの屋根ユニットB
1,B2,B3の据付完了後に、天井工事を開始する。
天井工事では、まず、屋根ユニットB1,B2,B3間
に天井段差が生じているか否かを調べる。天井段差が生
じていれば、該当発生箇所付近の木ねじ61を外して、
天井高さを調整する。この天井段差は、互いに隣接する
天井野縁パネル31,32,33の側縁部間で発生する
現象であり、しかも、ねじ止めの箇所も側縁部なので、
作業者は天井段差の状況を至近距離で確認しながら、木
ねじ61の取り外し作業を行うことができるので、調整
作業が容易確実である。また、天井野縁パネル31,3
2,33は、側縁部以外の箇所ではねじ止めされていな
いので、側縁部の木ねじ61を外すだけで、容易に位置
調整が可能となる。そして、位置調整後に釘62等で本
固定を行う。なお、位置調整の必要がない場合でも、釘
62等で本固定を行うようにしても良い。本固定が完了
すると、隣接する天井野縁31,32,33間の隙間に
つなぎ野縁313を取り付けた後、石膏ボード等の天井
面材9を取り付ける。
【0028】このように、この例の屋根ユニットB1,
B2,B3の構成によれば、天井野縁パネル31,3
2,33の取付は、短辺側両側縁部のみならず、長辺側
両側縁部も、頭つなぎ114や、トラス梁72a,72
bや、桁小壁パネル83に直接固定され、あるいは、吊
木51を介して、桁梁113に固定されるので、長辺側
(桁寸法)を長く設定しても、側野縁(長野縁)311
a,311b,321、331に撓みが生じない。した
がって、安全であり、また、天井の美感も損なわれな
い。また、工場段階では、固定具に木ねじ61が用いら
れるので、固定具の取り外しが容易であり、それゆえ、
天井段差の調整作業が楽になる。
【0029】以上、この発明の実施例を図面により詳述
してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもの
ではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があってもこの発明に含まれる。例えば、上述の実
施例では、天井野縁パネルの四方の側縁部を全て固定す
る場合について述べたが、必要に応じて、短辺側側縁部
の固定を省略しても良く、あるいは、側縁部のみならず
側縁部以外の箇所をも固定しても良い。また、屋根ユニ
ットや建物ユニットは、枠組壁工法によるものに限ら
ず、軸組工法によるものでも良い。また、天井段差が起
こりにくいケースでは、必要に応じて、木ねじに代え
て、当初から釘等で本固定を行うようにしても良い。ま
た、上述の実施例では、工場では、天井野縁パネルのみ
を取着し、石膏ボード等の天井面材の取付は、現地施工
に委ねたが、これに限らず、例えば、天井野縁パネルの
下面の全部又は一部に、天井面材を取り付けても良い。
また、片流れの棟側屋根ユニットB2,B3(図5)に
限らず、図14に示すように、両流れの棟側屋根ユニッ
トB4でも良い。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の屋根ユ
ニットの構成によれば、天井野縁パネルの取付は、短辺
側両側縁部のみならず、長辺側両側縁部も、頭つなぎ
や、トラス梁や、桁支持構造部としての壁パネルに直接
固定され、あるいは、吊木を介して、梁材に固定される
ので、長辺側(桁寸法)を長く設定しても、側野縁(長
野縁)に撓みが生じない。したがって、安全であり、天
井の美感も損なわれない。また、工場段階では、固定具
にねじが用いられるので、固定具の取り外しが容易であ
り、それゆえ、天井段差の調整作業が楽になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例である軒先側屋根ユニット
B1の構成を分解して示す分解斜視図である。
【図2】同じく一実施例である棟側屋根ユニットB2の
構成を分解して示す分解斜視図である。
【図3】同じく一実施例である棟側屋根ユニットB3の
構成を分解して示す分解斜視図である。
【図4】図1乃至図3の屋根ユニットによって構成され
るユニット建物の外観構成図である。
【図5】同ユニット建物の構成を分解して示す分解斜視
図である。
【図6】同軒先側屋根ユニットB1の構成を示す断面図
である。
【図7】図6の要部Cを拡大して示す要部拡大断面図で
ある。
【図8】図6の要部Dを拡大して示す要部拡大断面図で
ある。
【図9】図6の要部Dを示す要部斜視図である。
【図10】軒先側屋根ユニットB1における妻小壁パネ
ルと天井野縁パネルとの接合部の構造を示す断面図であ
る。
【図11】ユニット建物における軒先側屋根ユニットB
1の設置構造を概略示す断面図である。
【図12】棟側屋根ユニットB2におけるトラス梁と天
井野縁パネルとの接合部の構造を示す断面図である。
【図13】棟側屋根ユニットB3における桁小壁パネル
と天井野縁パネルとの接合部の構造を示す断面図であ
る。
【図14】同実施例の変形例に係るユニット建物を分解
して示す分解斜視図である。
【符号の説明】
B1 軒先側屋根ユニット(屋根ユニット) B2,B3 棟側屋根ユニット(屋根ユニット) A1,A2,A3 建物ユニット(建物) 11,12,13 屋根パネル(屋根構面) 111,121,131 たる木(屋根枠組の構成
部材) 113 桁梁(梁材、屋根枠組の構成部材) 114 頭つなぎ(屋根枠組の構成部材) 115,125,135 野地板 21,22,23 妻小壁パネル(妻支持構造部) 31,32,33 天井野縁パネル 311a,311b,321,331 側野縁(天
井野縁、長野縁) 312,322,332 短野縁(天井野縁) 312a,322a,332a 端野縁(最外側の
短野縁) 41 壁パネル41 41a 上枠(壁パネルの上面) 51 吊木(固定部材) 52 吊木受け 61 木ねじ(ねじ) 62 釘(固定部材) 72a,72b,73 トラス梁 722,732 下弦材 83 桁小壁パネル(壁パネル、桁支持構造部) 831 下弦材 9 天井面材

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋根枠組の上面に野地板が取り付けられ
    てなる屋根パネルと、該屋根パネルを支持する支持構造
    部とから構成され、下面に、複数の天井野縁によって長
    方形に組み立てられた天井野縁パネルを備えてなる屋根
    ユニットであって、 前記天井野縁パネルは、その長辺側の各側縁部が前記支
    持構造部又は屋根枠組に直接又は固定部材を介して固定
    されていることを特徴とする屋根ユニット。
  2. 【請求項2】 長方形に組まれた屋根枠組の上面に野地
    板が取り付けられてなる屋根パネルと、該屋根パネルの
    短辺側両側縁部を支持する一対の妻支持構造部と、前記
    屋根パネルの長辺側の少なくとも一の側縁部を支持する
    桁支持構造部とから構成され、下面に、複数の天井野縁
    によって長方形に組み立てられた天井野縁パネルを備え
    てなる屋根ユニットであって、 前記天井野縁パネルは、その長辺側の各側縁部が前記桁
    支持構造部又は前記屋根枠組に直接又は固定部材を介し
    て固定されていることを特徴とする屋根ユニット。
  3. 【請求項3】 屋根ユニット設置時、枠組壁工法にて作
    られた建物の壁パネルの上面に当接固定される頭つなぎ
    が、前記屋根枠組の構成部材として、当該屋根枠組の長
    辺に平行に組み付けられ、 前記頭つなぎに前記天井野縁パネルの対応する長辺側側
    縁部が固定されていることを特徴とする請求項1又は2
    記載の屋根ユニット。
  4. 【請求項4】 前記屋根枠組は、その長辺側の少なくと
    も一の側縁部に梁材を配して構成され、該梁材から吊木
    が垂下され、前記天井野縁パネルの対応する長辺側側縁
    部が、前記吊木を介して、前記梁材に固定されているこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の屋根ユニット。
  5. 【請求項5】 前記屋根枠組は、その長辺側の少なくと
    も一の側縁部にトラス梁を配して構成され、該トラス梁
    の下弦材に前記天井野縁パネルの対応する長辺側側縁部
    が固定されていることを特徴とする請求項1又は2記載
    の屋根ユニット。
  6. 【請求項6】 長辺側の少なくとも一の側縁部に、桁支
    持構造部として壁パネルを配して構成され、 該壁パネルの下枠に前記天井野縁パネルの対応する長辺
    側側縁部が固定されていることを特徴とする請求項1又
    は2記載の屋根ユニット。
  7. 【請求項7】 前記天井野縁パネルは、互いに平行に配
    設された一対の長野縁の間に複数本の短野縁を差し渡し
    て長方形に組み立てられていることを特徴とする請求項
    1乃至6項のいずれか1項に記載の屋根ユニット。
  8. 【請求項8】 前記天井野縁パネルの下面の全部又は一
    部には、天井用の面材が取り付けられていることを特徴
    とする請求項1乃至7項のいずれか1項に記載の屋根ユ
    ニット。
  9. 【請求項9】 前記天井野縁パネルは、各側縁部が前記
    屋根枠組、前記桁支持構造部又は前記妻支持構造部に直
    接又は固定部材を介して、ねじ止めされていることを特
    徴とする請求項1乃至8項のいずれか1項に記載の屋根
    ユニット。
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