JP2642101B2 - 片持ち式床パネルの取付部の構造 - Google Patents

片持ち式床パネルの取付部の構造

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JP2642101B2
JP2642101B2 JP62178530A JP17853087A JP2642101B2 JP 2642101 B2 JP2642101 B2 JP 2642101B2 JP 62178530 A JP62178530 A JP 62178530A JP 17853087 A JP17853087 A JP 17853087A JP 2642101 B2 JP2642101 B2 JP 2642101B2
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克彦 佐藤
善康 内田
弘 佐久間
信治 中田
俊一 内藤
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Asahi Kasei Kogyo KK
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、建物のベランダやバルコニー等として設
置される片持ち式床パネルの取付部の構造に関する。
〔従来の技術〕
最近では、一戸建て住宅にかぎらず、共同住宅などの
建物も軽量気泡コンクリート板、プレキャストコンクリ
ート板などからなるコンクリート板で構築されることが
多い。
この種の建物の多くは、H形断面又は溝形断面などの
軽量形鋼で建物の軸組を構成し、この軸組に床用、壁用
パネルとしてそれぞれ成形されたプレキャストコンクリ
ート板をボルト止めして取り付けて構築されるもので、
施工性の向上を主な目的にしている。また、この種の建
物には、床面積の確保、避難通路などのスペースを確保
するために、周辺部にベランダやバルコニーが設けられ
る。
従来、この種のベランダやバルコニーは、大梁から室
外側に複数本の小梁を突設し、この小梁の上にプレキャ
ストコンクリート板などからなる床パネルを敷き詰めて
構成されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、このような構成だと、床の水平剛性を確保す
るために床パネルの下側に多数の水平ブレースを取り付
ける必要があった。
また、床面積が大きくなり、小梁の設置間隔が大きく
なると、小梁間に多くの根太材を架け渡す必要があるた
め、施工が面倒になるだけでなく、建設資材が多くなっ
てコスト高を免れない等の問題があり、特にベランダや
バルコニーを設けると、建築資材が大幅に増えるだけで
なく、施工が繁雑化して工事費が全体的に嵩む等の課題
があった。
この発明は、以上の課題を解決するためになされたも
ので、施工の省力化、工事費の低減化などを可能にした
片持ち式床パネルの取付部の構造を提供することを目的
とする。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明に係る片持ち式コンクリート板の取付部構造
は、鉄骨からなる軸組にプレキャストコンクリート板か
らなる床パネルを固定して構成される架構体に、プレキ
ャストコンクリート板からなる片持ち床パネルを取り付
ける片持ち式床パネルの取付部の構造において、前記片
持ち床パネル2の室内側基端部が軸組の大梁1の上側フ
ランジ1aに支持され、定着筋3が室内側床パネル11の上
面から室外方向に向けて大梁1の長手方向に所定間隔お
きに延在されるとともに、前記片持ち床パネル2の室内
側基端部に形成された透孔8に前記定着筋3の一端が挿
入され、該透孔8内にモルタル9が充填され、さらに前
記片持ち床パネル2および室内側床パネル11の上に一体
的に打設されるコンクリート10によって前記定着筋3が
埋設されてなることを特徴とする。
また、L字状のシャーコネクター4の一端が大梁1の
上側フランジ1aに大梁1の長手方向に所定間隔おきに固
定され、該シャーコネクター4の他端が定着筋3ととも
に片持ち床パネル2および室内側床パネル11の上面に一
体的に打設されるコンクリート10によって埋設固定され
てなることを特徴とする。
〔実施例〕 第1図〜第3は、共同住宅において一般通路として設
けられた片持ち式床パネルの取付部の構造を示し、図に
おいて、符号6は鉄骨からなる軸組にプレキャストコン
クリート板などからなる床パネルを固定して構成された
架構体からなる建物、1はその軸組を構成する大梁、7
はその床スラブ、2は軽量気泡コンクリート板、プレキ
ャストコンクリート板などからなる片持ち床パネル、そ
して符号3は定着筋である。
大梁1にはH形鋼が使用され、この大梁1の上側フラ
ンジ1aにL字状のシャーコネクター4が大梁1の長手方
向に所定間隔おきに突設されている。
シャーコネクター4はその一端を大梁1の上側フラン
ジ1aにボルト止めして固定し、他端を床スラブ7の室内
側床パネル11の上に水平に延在して設置され、かつ室内
側床パネル11と片持ち床パネル2の上に一体的に打設さ
れるコンクリート10内に埋設されている。
また、大梁1の上側フランジ1aに床パネル掛け5が室
外側に水平に突設されている。床パネル掛け5はプレー
トを上側フランジ1aの室外側縁端部に溶接することによ
り水平に突設されている。なお、床パネル掛け5は大梁
1の長手方向に沿って水平に連続する帯状プレートでも
よく、また所定間隔おきに水平に突設されたピース状の
プレートでもよい。
床スラブ7は大梁1,1間に軽量気泡コンクリート板、
プレキャストコンクリート板などからなる室内側床パネ
ル11を敷設し、その上にコンクリート10を打設して構成
されている。
定着筋3は異形鉄筋から形成され、床スラブ7の室内
側床パネル11の上のコンクリート10内に埋設され、かつ
一端がこの床スラブ7から大梁1の上側を通って室外側
に所定長さ突出している。また、定着筋3は大梁1の長
手方向に所定間隔おきに埋設されている。なお、定着筋
3は床スラブ7のコンクリート10内に配筋されたスラブ
鉄筋の一端を室外側に大梁1の上側を通ってそのまま延
長してもよい。
片持ち床パネル2には、透孔8が幅方向に所定間隔お
きに有する孔あきコンクリート板が使用され、この片持
ち床パネル2は床スラブ7の端部から室外方向にほぼ水
平に突設され、かつ片持ち床パネル2の透孔8の基端側
に定着筋3の一端が挿入されている。
そして、透孔8内にモルタル9をそれぞれ充填して定
着筋3と片持ち床パネル2とが一体化され、さらに床ス
ラブ7の室内側床パネル11の上のコンクリート10と片持
ち床パネル2の上のコンクリート10とを一体的に打設す
ることによって片持ち床パネル2は強固に支持されてい
る。なお、定着筋3の定着長さおよび径は、片持ち床パ
ネル2の大きさに応じて適当に割増しされている。
また、一個の透孔8内に2〜3本の定着筋3を挿入し
てもよいし、さらに定着筋3の先端部にフックを設けて
もよい。また、必要により片持ち床パネル2の下側に小
梁を突設してもよい。なお、この実施例では、片持ち床
パネル2に若干の水勾配が付けられている。
第4図は、他の実施例を示し、前記実施例では、第2
図に図示するようにシャーコネクター4を大梁1の上の
上フランジ1aのウェブより外側に固定しているのに対
し、この実施例では、シャーコネクター4を上フランジ
1aのウェブより内側に固定している。
この実施例によれば、片持ち床パネル2の基端部を大
梁1の上フランジ1aの外側に載置することができるの
で、床パネル掛け5は不要になり、施工のより簡単化お
よび建設部材の省略化などが図れる。
なお、片持ち床パネル2の透孔8に定着筋3を挿入
し、モルタル9を充填する点などは、前記実施例とほぼ
同じである。
〔発明の効果〕
この発明に係る片持ち式床パネルの取付部の構造は、
以上発明した構成からなるので、以下の効果を有する。
片持ち床パネルの室内側基端部に形成された透孔に
挿入された定着筋の他端が室内側床パネルの上面まで延
長されて打設されたコンクリートに埋設定着されるた
め、室内側床部と片持ち床パネルとが一体化し、片持ち
床パネルの充分な接合強度が得られる。
定着筋の他端は室内側床パネルの上に打設されたコ
ンクリートに埋設定着されるだけなので、定着筋を梁に
溶接などによって固着連結する方法に比べてはるかに簡
単に定着筋を固定でき、施工の大幅な省力化、工事費の
低減などが図れる。
さらに、定着筋を梁に溶接などにより固着連結する
方法に比べて、定着性能が向上し、室内側床部と片持ち
床パネルとの接合強度がより向上する。
片持ち部には長期的には、片持ち部の自重および人
間の歩行などにより垂直荷重が作用し、これが曲げモー
メントとして片持ち床パネルの基端部から大梁の上フラ
ンジに伝達され、そのために大梁がねじられ、片持ち部
がたわんでしまうが、L字状のシャーコネクターの一端
が大梁の上側フランジに固定され、さらにシャコネクタ
ーの他端が室内側床パネルの上に打設されたコンクリー
トに埋設定着されることにより、大梁に作用する曲げモ
ーメントを床部のコンクリートに伝達することができる
ため、大梁のねじれを拘束し、かつ片持ち部のたわみを
抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は、この発明の一実施例を示し、第1図
は通路として片持ち床パネルを取り付けた共同住宅の平
面図、第2図は第1図におけるI−I線断面図、第3図
はその平面図、第4図は他の実施例の縦断面図である。 1……大梁、2……片持ち床パネル、3……定着筋、4
……シャーコネクター、5……床パネル掛け、6……建
物、7……スラブ、8……透孔、9……モルタル、10…
…コンクリート、11……室内側床パネル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中田 信治 東京都千代田区有楽町1丁目1番2号 旭化成工業株式会社内 (72)発明者 内藤 俊一 東京都新宿区百人町2−7−14−304 株式会社琢建築構造設計内 (56)参考文献 実開 昭55−138213(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉄骨からなる軸組にプレキャストコンクリ
    ート板からなる床パネルを固定して構成される架構体
    に、プレキャストコンクリート板からなる片持ち床パネ
    ルを取り付ける片持ち式床パネルの取付部の構造におい
    て、前記片持ち床パネル2の室内側基端部が軸組の大梁
    1の上側フランジ1aに支持され、定着筋3が室内側床パ
    ネル11の上面から室外方向に向けて大梁1の長手方向に
    所定間隔おきに延在されるとともに、前記片持ち床パネ
    ル2の室内側基端部に形成された透孔8に前記定着筋3
    の一端が挿入され、該透孔8内にモルタル9が充填さ
    れ、さらに前記片持ち床パネル2および室内側床パネル
    11の上に一体的に打設されるコンクリート10によって前
    記定着筋3が埋設されてなることを特徴とする片持ち式
    床パネルの取付部の構造。
  2. 【請求項2】L字状のシャーコネクター4の一端が大梁
    1の上側フランジ1aに大梁1の長手方向に所定間隔おき
    に固定され、該シャーコネクター4の他端が定着筋3と
    ともに片持ち床パネル2および室内側床パネル11の上面
    に一体的に打設されるコンクリート10によって埋設固定
    されてなることを特徴とする請求項第1項記載の片持ち
    式床パネルの取付部の構造。
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