JPH08144418A - 天井パネル及び屋根ユニット - Google Patents

天井パネル及び屋根ユニット

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JPH08144418A
JPH08144418A JP28820894A JP28820894A JPH08144418A JP H08144418 A JPH08144418 A JP H08144418A JP 28820894 A JP28820894 A JP 28820894A JP 28820894 A JP28820894 A JP 28820894A JP H08144418 A JPH08144418 A JP H08144418A
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ceiling panel
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Shigeki Funakoshi
重樹 船越
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 傾斜天井を作る場合との差を無くすことので
きる水平天井用の天井パネルを提供する。 【構成】 傾斜屋根の直下に配置される天井パネルにお
いて、互いに間隔をおいて平行に配設された複数本の野
縁21と、これら野縁21のうち両端の野縁21の各一
端間に渡され上記全野縁21の各一端と接合された梁材
22と、上記両端の野縁21の各他端間に渡され上記全
野縁21の各他端の下面に接合された頭つなぎ(水平
材)23と、上記野縁21の下面側に取着された天井面
材26とが一体に接合され、上記頭つなぎ23の上部に
上記傾斜屋根のたる木が(各野縁21と位置をずらした
状態で)載置可能となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、主に、ユニット建物
に適用して好適な技術に係り、特に傾斜屋根の直下に配
置される天井パネル、及びその天井パネルを一体に備え
た屋根ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、建物の工業生産化率を高める一方
式として、例えば特開昭55−152236号公報に記
載されているように、壁式工法によるユニット建物が広
く普及している。ユニット建物は、一棟の建物を、予め
いくつかのユニットに分けて工場生産し、これらを建築
現場において施工・組立する方式の建物である。ユニッ
ト建物を構成するユニットとしては、建物の居間、食
堂、寝室等の各部屋部分を構成する部屋ユニットと、建
物の屋根部分を構成する屋根ユニットとがある。
【0003】壁式工法を適用する場合、部屋ユニット
は、床パネルの側縁部に壁パネルを立設した構造とさ
れ、また、屋根ユニットは、少なくとも屋根枠組の上面
に屋根面材を取着した構造とされている。これらのユニ
ットは、予め工場で生産され、建築現場に輸送されて施
工・組立される。組立は、まず、部屋ユニットを基礎の
上に据え付け、次に、据え付けられた各部屋ユニットの
上部に、屋根ユニットを据え付けるという手順で行われ
る。
【0004】図13は特開昭55−152236号公報
に記載されている従来の屋根ユニットの一例を示す。こ
の屋根ユニット1は、屋根パネル2と、屋根パネル2の
両側縁部に接合された妻小壁3、3と、屋根パネル2の
棟側端に接合された桁梁4とからなるものである。屋根
パネル2は、矩形に組まれた屋根枠組2aと、たる木2
bと、屋根面材2cとから構成されている。なお、桁梁
4の代わりに桁小壁や桁トラスを設けたものもある。
【0005】この屋根ユニット1を天井無しの部屋ユニ
ットに載せた場合、天井は現地施工で取り付けることに
なる。図14は水平天井を構成した場合の施工例を示
す。この例では、予め組んだ部屋ユニット5の上に屋根
ユニット1を載せて、ユニット間を接合し、その状態
で、吊り木6、野縁受け7、野縁8を設け、野縁8の下
面側に天井面材(石膏ボード等)9を釘止め等により貼
着して、天井を構成している。なお、屋根ユニット1の
下面には、予め頭つなぎ11を設けておき、この頭つな
ぎ11を利用して屋根ユニット1と部屋ユニット5をボ
ルト等で接合している。
【0006】水平天井の場合は上記のように、吊り木
6、野縁受け7、野縁8を用いて天井面材9を取り付け
ているが、傾斜天井の場合は、図15に示すように、屋
根ユニット1のたる木2bの下面に、直接天井面材9を
貼着している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、天井を全面
的に現地施工すると、現場作業工数が増加する上、脚立
上での作業が増し、現地での作業負担が大きくなるとい
う問題がある。
【0008】そこで、これを改善するものとして、天井
部分(野縁及び天井面材)を予め一体の天井パネルにし
たり、屋根ユニットに天井部分を予め組込んでおくこと
が考えられる。天井部分を屋根ユニットに一体化してお
けば、現地で屋根ユニットを据え付けるだけで、天井部
分を構成することができ、現地施工を極力減らすことが
できる。
【0009】しかし、水平天井を構成するために、従来
一般にユニット建物で用いられている天井パネルを利用
すると、傾斜天井の場合と、取り合い関係に若干の差が
生じてしまい、屋根の納まりや高さが、天井形式によっ
て不統一になるという不具合がある。
【0010】以下その点をもう少し詳しく説明する。図
16(a)は従来一般に用いられている天井パネル12
を、屋根パネル2と組合わせた状態を示す側面図、図1
6(b)は従来一般に用いられている天井パネル12を
示す斜視図である。図16(b)に示すように、通常用
いられている天井パネル12は、2本の平行な梁材1
3、13間に複数の野縁14を平行に配設し、各野縁1
4の両端面を梁材13、13の内側面に密着させた状態
で、梁材13、13と野縁14を接合し、これにより矩
形の天井枠組15を構成して、この天井枠組15の下面
に天井面材16を貼着したもので、一方の梁材13の下
面に頭つなぎ11が接合されている。
【0011】したがって、これを屋根パネル2と組合わ
せようとすると、図16(a)に示すように、頭つなぎ
11の上にある梁材13がたる木2bと干渉するため、
梁材13の高さ分だけ頭つなぎ11の位置が、屋根パネ
ル2に対して下側に位置することになる。このため、結
果的には屋根パネル2が梁材13の高さ分だけ上に持ち
上がる。このように、傾斜天井の場合は、図15に示し
たように、頭つなぎ11をたる木2bの下面に直接接す
る形で接合できたのに、水平天井の場合は、図16
(b)に示す天井パネル12を用いる限り、頭つなぎ1
1をたる木2bに接する形では取り付けられない。よっ
て、頭つなぎ11の位置の違いにより、屋根の納まりや
屋根の高さが、天井形式によって違ってしまい、屋根や
それに付随する構成が不統一になってしまい、施工基準
の統一化の点で不具合を来す。
【0012】この発明は、上述の事情に鑑みてなされた
もので、傾斜天井を作る場合との差を無くすことのでき
る水平天井用の天井パネルと、それを一体に組み込んだ
屋根ユニットを提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、建物の傾斜屋根の直下に配
置される天井パネルにおいて、互いに間隔をおいて平行
に配設された複数本の野縁と、これら野縁のうち両端の
野縁の各一端間に渡され上記全野縁の各一端と接合され
た梁材と、上記両端の野縁の各他端間に渡され上記全野
縁の各他端の下面に接合された水平材と、上記野縁の下
面側に取着された天井面材とが一体に接合され、上記水
平材の上部に屋根のたる木が載置可能とされていること
を特徴としている。
【0014】請求項2記載の発明は、請求項1記載の天
井パネルであって、上記建物は枠組壁工法の建物であ
り、上記水平材は壁パネル上枠上面に沿って配設される
頭つなぎであることを特徴としている。
【0015】請求項3記載の発明は、傾斜屋根を構成す
る互いに間隔を置いて平行に配設された各たる木が請求
項1又は2記載の天井パネルの野縁の他端と位置をずら
して上記水平材上に載置され、上記たる木と野縁と水平
材とが一体に接合して天井パネルと屋根を一体化したこ
とを特徴としている。
【0016】
【作用】請求項1記載の発明では、野縁の一端側は梁材
で連結されているものの、他端側は梁材の代わりに、下
面に接合した水平材で連結されている。従って、たる木
と野縁の位置をずらせば両者を水平材の上に直接載置で
きる。つまり、他端側は梁材が無いので、水平材をたる
木の下面に接する位置に位置決めすることができる。
【0017】また、請求項2記載の発明では、水平材が
頭つなぎであるので、上記天井パネルを枠組壁工法の建
物に好適に適用できる。
【0018】また、請求項3記載の発明では、屋根ユニ
ットに天井パネルを一体化するに当たり、屋根のたる木
の側面に野縁の側面を重ねて、たる木と野縁と水平材
(頭つなぎ)を一体に接合しているから、上記作用に加
えて、同接合部の強度が高まる上、現地施工を極力減ら
すことができる。
【0019】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の一実施例に
ついて説明する。図1〜図8はこの発明の一実施例の屋
根ユニット80を組立てる場合の各工程ごとの構成を示
す図である。そのうち、図1、図2は天井パネル20の
組立工程を示す図、図3は天井パネル20に桁トラス3
0と妻小壁パネル40を組付けて屋根支持枠70を構成
している状態を示す図、図4〜図7は屋根パネル50の
組立工程を示す図、図8は屋根支持枠70と屋根パネル
50を組合わせて屋根ユニット80を構成している状態
を示す図である。この屋根ユニット80は軒先側の屋根
ユニットであり、屋根構面が片側に下り傾斜したもので
ある。
【0020】この屋根ユニット80に組み込まれる天井
パネル20は、傾斜した屋根パネル50の直下に配置さ
れるものであり、これを作る場合には、まず、図1(本
図は製作上の便宜のため、上下が逆になっている)に示
すように、互いに間隔をおいて平行に複数本の野縁21
を配置し、これら野縁21のうち両端の野縁21の各一
端間に梁材22を渡して、この梁材22を全野縁21の
各一端の端面に釘止め等により接合する。次いで、両端
の野縁21の各他端間に頭つなぎ(水平材)23を渡
し、この頭つなぎ23を全野縁21の各他端の下面(図
1では上下が逆であるため、上面になっている)に配置
し、後述する緊結金具100を利用して、野縁21の端
部と頭つなぎ23とを結合する。もちろん、緊結金具1
00で頭つなぎ23と野縁21を結合する以外に、頭つ
なぎ23を野縁21に直接釘止めしてもよい。なお、頭
つなぎ23の長さ方向両端は、両端の野縁21、21の
外側面より外方に所定寸法(後述する妻小壁パネル40
が載る寸法)だけ突き出している。
【0021】そして、こうして組立てた天井枠組24の
下面に天井受材25を取着し、その後、図2に示すよう
に、天井枠組24の下面側(図2では上下が逆であるた
め、上面側になっている)に石膏ボード等の天井面材2
6を釘止め貼着して、天井パネル20を構成する。この
ように構成した天井パネル20においては、各野縁21
の他端側を、その下面側に配した頭つなぎ23で連結し
ており、棟側の梁材22と対向するもう一つの軒側の梁
材を省略しているので、野縁21の端面21aから上面
21bにかけての部分が開放つまり露出している(図2
では上下逆になっている)。なお、天井パネル20の側
縁部には天井面材26が貼着されていない。これは、建
築現場において部屋ユニットや隣接する屋根ユニットと
の接合作業を容易にするためであり、これらの接合作業
後に、その部分の天井面材は現場で貼り付けられる。
【0022】以上のように天井パネル20を構成した
ら、これを反転し(施工時の姿勢に直して)、図3に示
すように、この天井パネル20に、桁トラス30及び妻
小壁パネル40を組付ける。
【0023】桁トラス30は、上下枠31、32と左右
枠33、34で四角いフレームを組み、その左右方向中
間に中間枠35を縦に配置すると共に、上下枠31、3
2と左右枠33、34の下側連結点と、上枠31の長さ
方向途中間に斜材37を配置し、これらを連結金具38
を用いて結合したものである。
【0024】また、妻小壁パネル40は、屋根の傾斜を
形作る斜めの上枠41と、水平な下枠42と、上下枠4
1、42間に配置された複数本の縦枠43とで3角形の
フレームを作り、そのフレームの表裏面に面材44、4
4を貼着して、耐力壁として構成したものである。
【0025】天井パネル20を構成したら、天井パネル
20の梁材22に、桁トラス30の下枠32を釘止め接
合し、天井パネル20の両端の野縁21の外側面に、各
妻小壁パネル40の下枠42を合わせて、下枠42と両
端の野縁21とを、野縁21の内側から打った釘で接合
し、妻小壁パネル40の端部の縦枠43に、桁トラス3
0の左右枠33、34を釘止め接合し、これにより天井
パネル20を一体に持つ屋根支持枠70を構成する。
【0026】一方、これとは別に、図4〜図7に示す工
程に従って、屋根パネル50を構成する。屋根パネル5
0を構成するには、まず、図4(本図は施工時の姿勢と
上下が逆になっている)に示すように、矩形の屋根枠組
51を構成する。この屋根枠組51は、互いに対向する
一対の梁材52、53と、一対の縦枠(側たる木、破風
板)54、55と、それらの間に配置された複数本の互
いに平行に配されたたる木56とからなり、屋根枠組5
1の側縁部にけらばたる木57が形成されている。な
お、施工時に棟側に位置する梁材53は、隣接する屋根
ユニットと接合するための垂直接合面を構成するよう、
斜めに取着されている。
【0027】屋根枠組51を構成したら、図5に示すよ
うに、その周縁部に軒天井材58、59を貼着する。次
いで、図6に示すように、屋根枠組51を反転させて、
吊り金具150を四隅に固定し、鼻隠し材60を軒側の
梁材52の外面に貼着する。また、たる木56間に桟材
61を配置する。その後、図7に示すように、屋根枠組
51の上面に構造用合板やパーティクルボード等の屋根
面材62を釘等で貼着して屋根構面とし、その上にアス
ファルトルーフィング等の防水材63を敷設して屋根パ
ネル50を構成する。この場合も、次の工程作業を容易
にするため、必要箇所を残して屋根面材62を貼着して
おく。
【0028】このようにして屋根パネル50を構成した
ら、この屋根パネル50を、図3に示す工程で構成した
屋根支持枠70の上部に載せ、両者を接合して、残る屋
根面材62を貼着して、屋根ユニット80を構成する。
【0029】即ち、けらばたる木57を外側に張り出し
た状態で、屋根パネル50を屋根支持枠70の上部に載
せ、妻小壁パネル40の上枠41と屋根パネル50を結
合すると共に、屋根パネル50の梁材53を桁トラス3
0の上枠31と結合する。また、屋根支持枠70に組込
まれた天井パネル20の各野縁21は、屋根パネル50
のたる木56と同方向を向き、相互にずれた位置に配置
されているので、各野縁21を、屋根パネル50のたる
木56の側方に挿入し、頭つなぎ23をたる木56の下
面に接した状態で、たる木56と、頭つなぎ23と、野
縁21とを緊結金具100を用いて一体に結合する。こ
れにより、水平な姿勢の天井パネル20を有した屋根ユ
ニット80が出来上がる。
【0030】この場合の緊結金具100は、図9、図1
0に示すように、野縁21の端部を跨ぐ形で上から嵌合
されるコ字状の野縁嵌合部102と、このコ字状の野縁
嵌合部102の下を向いた両端にそれぞれ外向きに水平
に張り出し形成された断面コ字状の頭つなぎ固定部10
5とからなる。この緊結金具100は、板金を曲げ加工
して形成されたもので、コ字状の野縁嵌合部102は、
上板102aと、その両側縁から下向きに連設された一
対の側板102b、102bとからなり、そのうち一方
の側板102bにのみ釘打ち用の下孔103が設けら
れ、他方の側板102bは孔無しとされている。この釘
打ち用の下孔103は、屋根パネル50との組合わせ時
に屋根パネル50側のたる木56と釘打ちできる位置
に、偏って配置されている。
【0031】また、緊結金具100の各頭つなぎ固定部
105、105は、頭つなぎ23の上面及び両側面を覆
う断面コ字状をなすよう、上記野縁嵌合部102の側板
102aの下端縁から外側に水平に折り曲げ形成された
上板105aと、その幅方向両側縁から下向きに折り曲
げ形成された一対の側板105b、105bとから構成
されており、各側板105bに、頭つなぎ23の側面に
対して釘打ちするための釘打ち用下孔106が設けられ
ている。
【0032】そして、天井パネル20の組立時に、上記
緊結金具100を天井パネル20の野縁21の端部と頭
つなぎ23の上に配置し、野縁嵌合部102に野縁21
の端部を嵌合し、その状態で、頭つなぎ23に頭つなぎ
固定部105を被せて、頭つなぎ23の両側面に、両方
の頭つなぎ固定部105、105の各側板105bを釘
打ち固定して、野縁21と頭つなぎ23とを結合し、天
井パネル20を構成する。
【0033】また、屋根パネル50と天井パネル20の
組合わせ時には、屋根パネル50のたる木56の側方に
天井パネル20の野縁21の端部を配置したら、野縁2
1の端部とたる木56を重ね合わせた状態のまま、上記
緊結金具100のコ字状の野縁固定部102の外側(こ
の場合、たる木56と反対側の側板102bに、釘打ち
用下孔103を有した側板102bが位置するように、
緊結金具100が天井パネル20に装着されている)か
ら、釘を下孔103に打ち込む。そして、釘の先端を反
対側の側板102bに貫通させて、たる木56の側面に
打ち込む。これにより、野縁21と頭つなぎ23が、緊
結金具100を介してたる木56に一体的に接合され、
頭つなぎ23が、たる木56の下面に接する位置に位置
決めされる。
【0034】このように、軒側の梁材を省略した天井パ
ネル20を、屋根パネル50に組付ける際に、天井パネ
ル20に設けた頭つなぎ23を、屋根パネル50のたる
木56の下面に接した状態で位置決めすることができる
ので、図11(a)、(b)に示すように、屋根パネル
50と頭つなぎ23の位置関係を、図(a)に示す水平
天井の場合(本実施例の場合)と、傾斜天井の場合とで
一致させることができる。その結果、屋根ユニット80
の下端(頭つなぎ23の位置)から屋根パネル50の基
準位置(例えば他の屋根ユニットととの接合部)までの
高さH1、H2を、天井形式にとらわれずに統一するこ
とができる。
【0035】上記のように構成した屋根ユニット80
は、建築現場において、例えば図12に示すように、対
応する部屋ユニット5の上端に載置され、同部屋ユニッ
ト及び隣接する屋根ユニットと相互に連結されて据え付
けられる。頭つなぎ23は壁パネル90の上枠91上面
に沿って配設される。そして、天井パネル20の表面の
うち、天井面材が貼着されていない部分にのみ、天井面
材を貼り付けることにより、天井が出来上がる。
【0036】以上、この発明の実施例を図面により詳述
してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもの
ではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があってもこの発明に含まれる。
【0037】例えば、上記実施例では、たる木56と野
縁21を緊結金具100で結合する際、釘を用いたが、
ねじで固定してもよいし、予め緊結金具100の野縁嵌
合部102の両側板102b、及びたる木56の所定箇
所にボルト通し孔を設けておき、ボルトで固定してもよ
い。また、上記実施例は、この発明を枠組壁工法に適用
した例であり、このため、頭つなぎを水平材としたが、
これに限定するものではなく、この発明を在来の木造建
築に適用し、軒げたを水平材としてもよい。
【0038】また、上記実施例では、天井パネル20を
工場製作段階で屋根ユニット80に組込んでおいたが、
天井パネル20を現地で天井無し屋根ユニットと組合わ
せてもよい。その場合、現地施工工数の減少は図れなく
なるが、屋根の納まりや屋根高さの統一という点では、
傾斜天井の場合と差異がなくなる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の天
井パネルによれば、各野縁の一端側は梁材で連結されて
いるものの、他端側は梁材の代わりに、下面に接合した
水平材で連結されているので、たる木と野縁の位置をず
らせば両者を水平材の上に直接載置できる。つまり、他
端側は梁材が無いので、水平材を直接たる木に接する高
さに固定することができる。従って、屋根の下に水平天
井を作る場合、傾斜天井の場合と同じ位置(屋根に対し
て同じ位置)に頭つなぎを配置することができるように
なり、屋根の納まりや屋根高さを、天井形式にとらわれ
ずに一致させることができるようになる。
【0040】また、請求項2記載の天井パネルによれ
ば、枠組壁工法の建物においても、請求項1記載の効果
と同様の効果を得ることができる。
【0041】また、請求項3記載の屋根ユニットによれ
ば、屋根に天井パネルが一体化されているので、現地施
工工数を減らすことができ、現地施工の能率と安全性を
高めることができる。また、天井パネルの存在により屋
根ユニットの水平方向の強度アップを図ることができる
ので、屋根ユニット全体の強度が高まり、輸送や組立も
楽に行えるようになる。さらに、天井パネルの野縁をた
る木の側方に挿入して、たる木の側面と野縁の側面を重
ね合わせた状態で相互に接合しているので、水平天井を
構成する天井パネルの水平材の位置を、たる木の下面に
接する位置に設定することができる。したがって、天井
パネルを一体化しているものの、傾斜天井を作る場合と
同じように屋根の納まりや屋根高さを統一することがで
き、天井形式によらず、施工基準の統一を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の屋根ユニットを組立てる
際の一工程図であり、同屋根ユニットに組込まれる天井
パネルの組立途中の構成を示す斜視図である。
【図2】図1の次工程の構成を示す斜視図である。
【図3】図2の工程により得られた天井パネルを反転し
て、天井パネルに屋根支持枠を組付けている状態を示す
斜視図である。
【図4】この発明の一実施例の屋根ユニットを組立てる
際の一工程図であり、同屋根ユニットに組込まれる屋根
パネルの組立て途中の構成を示す斜視図である。
【図5】図4の次工程の構成を示す斜視図である。
【図6】図5の工程により得られた屋根枠組を反転し
て、吊り金具や鼻隠しを組付けている状態を示す斜視図
である。
【図7】図6の工程終了後、屋根枠組に防水材及び天井
面材を組付けている状態を示す斜視図である。
【図8】図3の工程により得られた天井パネル付き屋根
支持枠に、図7の工程により得られた屋根パネルを組付
け、さらに屋根パネルの上面に屋根面材を組付けて、実
施例の屋根ユニットを構成している状態を示す斜視図で
ある。
【図9】この発明の一実施例の屋根ユニットを作るのに
用いた緊結金具の構成を示す斜視図である。
【図10】この発明の一実施例の屋根ユニットの要部拡
大図であり、図9に示した緊結金具により屋根のたる木
と頭つなぎ(水平材)と天井の野縁を接合した部分を示
す斜視図である。
【図11】この発明の一実施例の屋根ユニットと、傾斜
天井を備えた屋根ユニットの高さ方向の寸法を比較する
ために示す説明図であり、(a)はこの発明の実施例を
示す概略側面図、(b)は傾斜天井を備えた屋根ユニッ
トの例を示す概略側面図である。
【図12】この発明の一実施例の屋根ユニットの実際の
施工例を示す側面図である。
【図13】従来の屋根ユニットの一例を示す斜視図であ
る。
【図14】従来の屋根ユニットを用いた施工例を示す側
面図である。
【図15】従来の傾斜屋根の場合の施工例を示す概略側
面図である。
【図16】従来考えられている天井パネル一体型屋根ユ
ニットの構成を示す図で、(a)は天井パネルと屋根パ
ネルの取り合い関係を示す側面図、(b)は従来一般的
に用いられる天井パネルの一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
20 天井パネル 21 野縁 21a 端面 21b 上面 22 梁材 23 頭つなぎ(水平材) 26 天井面材 56 たる木 80 屋根ユニット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の傾斜屋根の直下に配置される天井
    パネルにおいて、 互いに間隔をおいて平行に配設された複数本の野縁と、
    これら野縁のうち両端の野縁の各一端間に渡され前記全
    野縁の各一端と接合された梁材と、前記両端の野縁の各
    他端間に渡され前記全野縁の各他端の下面に接合された
    水平材と、前記野縁の下面側に取着された天井面材とが
    一体に接合され、 前記水平材の上部に屋根のたる木が載置可能とされてい
    ることを特徴とする天井パネル。
  2. 【請求項2】 前記建物は枠組壁工法の建物であり、前
    記水平材は壁パネル上枠上面に沿って配設される頭つな
    ぎであることを特徴とする請求項1記載の天井パネル。
  3. 【請求項3】 傾斜屋根を構成する互いに間隔を置いて
    平行に配設された各たる木が請求項1又は2記載の天井
    パネルの野縁の他端と位置をずらして前記水平材上に載
    置され、前記たる木と野縁と水平材とが一体に接合して
    天井パネルと屋根を一体化したことを特徴とする屋根ユ
    ニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1018495A (ja) * 1996-06-28 1998-01-20 Sekisui Chem Co Ltd 屋根ユニット
JP2021080644A (ja) * 2019-11-14 2021-05-27 積水化学工業株式会社 吊木の固定方法及び屋根ユニット

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