JPH06136833A - 天井付き床パネル及びこれを備える部屋ユニット - Google Patents
天井付き床パネル及びこれを備える部屋ユニットInfo
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- JPH06136833A JPH06136833A JP4287426A JP28742692A JPH06136833A JP H06136833 A JPH06136833 A JP H06136833A JP 4287426 A JP4287426 A JP 4287426A JP 28742692 A JP28742692 A JP 28742692A JP H06136833 A JPH06136833 A JP H06136833A
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- JP
- Japan
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- floor
- ceiling
- panel
- room unit
- floor panel
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 床遮音性を損なうことなく、ユニット建物全
体として材積の削減を達成し、もって製造コストの低減
化を図る。 【構成】 天井付き床パネル1であって、長方形状に枠
組みされる複数の21,22,…床梁と、床梁21,2
2,…内に組み込まれる複数の床根太23,23,…と
からなる床枠組の上面に床面材24を取着してなると共
に、上記床枠組の下面に、天井面材31と、該天井面材
31を支持する複数の支持部材32,33,…とからな
る天井パネル3を、上記床根太23,23,…から空間
的に隔てて、取着してなる。
体として材積の削減を達成し、もって製造コストの低減
化を図る。 【構成】 天井付き床パネル1であって、長方形状に枠
組みされる複数の21,22,…床梁と、床梁21,2
2,…内に組み込まれる複数の床根太23,23,…と
からなる床枠組の上面に床面材24を取着してなると共
に、上記床枠組の下面に、天井面材31と、該天井面材
31を支持する複数の支持部材32,33,…とからな
る天井パネル3を、上記床根太23,23,…から空間
的に隔てて、取着してなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、壁式工法を適用して
得られる天井付き床パネル及び該床パネルを備えて構成
される部屋ユニットに関する。
得られる天井付き床パネル及び該床パネルを備えて構成
される部屋ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】建物の工業生産化率を高めるために、従
来、例えば、特公昭58−30978号公報に記載され
ているように、壁式工法による部屋ユニットが知られて
いる。この種の部屋ユニットは、床パネルの側縁部に壁
パネルを立設して構成されるもので、予め工場で生産さ
れた後、建築現場において施工・組立されてユニット建
物を構成する。組立は、まず、下階部屋ユニットを相互
に連結した状態で基礎の上に据え付け、次に、据え付け
られた各下階部屋ユニットの上部に、上階部屋ユニット
を相互に連結した状態で据え付けて行われ、上階部屋ユ
ニットの床パネル下面にて下階部屋ユニットの天井面を
構成することとしている。
来、例えば、特公昭58−30978号公報に記載され
ているように、壁式工法による部屋ユニットが知られて
いる。この種の部屋ユニットは、床パネルの側縁部に壁
パネルを立設して構成されるもので、予め工場で生産さ
れた後、建築現場において施工・組立されてユニット建
物を構成する。組立は、まず、下階部屋ユニットを相互
に連結した状態で基礎の上に据え付け、次に、据え付け
られた各下階部屋ユニットの上部に、上階部屋ユニット
を相互に連結した状態で据え付けて行われ、上階部屋ユ
ニットの床パネル下面にて下階部屋ユニットの天井面を
構成することとしている。
【0003】ところで、上記従来の部屋ユニットは、ユ
ニット単位では天井を備えていないため、 天井パネ
ルの取り付けが現地施工となり、天井工事一般の現地施
工工数が多大となる、 部屋ユニットの上部で行う作
業(部屋ユニットの据付工事、保管時のシート掛け作
業)を壁パネルの上枠上面に乗って行わなければなら
ず、危険である、 上階部屋ユニットの床パネルを構
成する床根太の下面に天井面材が直張りされるので、床
遮音性が悪い、 部屋ユニットの壁パネル上部での水
平方向の剛性が低いため、部屋ユニット運搬時や吊り上
げ時に部屋ユニットの寸法安定性を損ない易い、 部
屋ユニット内部への雨の進入を防止できず、雨天時の棟
上げが阻まれる、等の不都合があった。
ニット単位では天井を備えていないため、 天井パネ
ルの取り付けが現地施工となり、天井工事一般の現地施
工工数が多大となる、 部屋ユニットの上部で行う作
業(部屋ユニットの据付工事、保管時のシート掛け作
業)を壁パネルの上枠上面に乗って行わなければなら
ず、危険である、 上階部屋ユニットの床パネルを構
成する床根太の下面に天井面材が直張りされるので、床
遮音性が悪い、 部屋ユニットの壁パネル上部での水
平方向の剛性が低いため、部屋ユニット運搬時や吊り上
げ時に部屋ユニットの寸法安定性を損ない易い、 部
屋ユニット内部への雨の進入を防止できず、雨天時の棟
上げが阻まれる、等の不都合があった。
【0004】このような不都合を解消するものとして、
壁パネルの上部に天井パネルを取着するようにした特願
平3−335012号の部屋ユニットが提案されてい
る。この出願に係る部屋ユニットにあっては、上記不都
合な点(特に、 及び)を解消するために、耐力性
のある梁材によって枠組を形成し、この枠組内に天井根
太を組み込むことによって、足場とするに耐える天井パ
ネルが構成されるようになっている。
壁パネルの上部に天井パネルを取着するようにした特願
平3−335012号の部屋ユニットが提案されてい
る。この出願に係る部屋ユニットにあっては、上記不都
合な点(特に、 及び)を解消するために、耐力性
のある梁材によって枠組を形成し、この枠組内に天井根
太を組み込むことによって、足場とするに耐える天井パ
ネルが構成されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
の不都合を解消するためには、言い換えれば、床遮音性
の向上を図るためには、上階の床部分と、下階の天井部
分とは互いに別個独立のものが好ましい。このため、従
来、上記出願に係る部屋ユニットを下階部屋ユニットと
して基礎上に据え付ける場合であっても、当該天井パネ
ルの上方に、別途、上階部屋ユニットの床パネルを配置
するようにしていたため、ユニット建物全体として材積
の大きな、それ故、コスト高の構造となっていた。
の不都合を解消するためには、言い換えれば、床遮音性
の向上を図るためには、上階の床部分と、下階の天井部
分とは互いに別個独立のものが好ましい。このため、従
来、上記出願に係る部屋ユニットを下階部屋ユニットと
して基礎上に据え付ける場合であっても、当該天井パネ
ルの上方に、別途、上階部屋ユニットの床パネルを配置
するようにしていたため、ユニット建物全体として材積
の大きな、それ故、コスト高の構造となっていた。
【0006】この発明は、上述の事情に鑑みてなされた
もので、床遮音性を損なうことなく、ユニット建物全体
として材積の削減を達成することができ、もって製造コ
ストの低減化を図ることができる天井付き床パネル及び
これを備える部屋ユニットを提供することを目的として
いる。
もので、床遮音性を損なうことなく、ユニット建物全体
として材積の削減を達成することができ、もって製造コ
ストの低減化を図ることができる天井付き床パネル及び
これを備える部屋ユニットを提供することを目的として
いる。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の天井付き床パネルは、長方形状に枠
組みされる複数の床梁と、床梁内に組み込まれる複数の
床根太とからなる床枠組の上面に床面材を取着してなる
と共に、上記床枠組の下面に、天井面材と、該天井面材
を支持する複数の支持部材とからなる天井パネルを、上
記床根太から空間的に隔てて、取着してなることを特徴
としている。
に、請求項1記載の天井付き床パネルは、長方形状に枠
組みされる複数の床梁と、床梁内に組み込まれる複数の
床根太とからなる床枠組の上面に床面材を取着してなる
と共に、上記床枠組の下面に、天井面材と、該天井面材
を支持する複数の支持部材とからなる天井パネルを、上
記床根太から空間的に隔てて、取着してなることを特徴
としている。
【0008】また、請求項2記載の下階用部屋ユニット
は、床パネルの側縁部に壁パネルを立設してなる部屋ユ
ニットであって、上記壁パネルの上部に請求項1記載の
天井付き床パネルを取着してなることを特徴としてい
る。
は、床パネルの側縁部に壁パネルを立設してなる部屋ユ
ニットであって、上記壁パネルの上部に請求項1記載の
天井付き床パネルを取着してなることを特徴としてい
る。
【0009】さらにまた、請求項3記載の上階用部屋ユ
ニットは、床パネルの側縁部に壁パネルを立設してなる
部屋ユニットであって、上記床パネルは請求項1記載の
天井付き床パネルであることを特徴としている。
ニットは、床パネルの側縁部に壁パネルを立設してなる
部屋ユニットであって、上記床パネルは請求項1記載の
天井付き床パネルであることを特徴としている。
【0010】
【作用】上記構成の天井付き床パネルは、共通の枠組内
に、床部材と天井部材とを、互いに空間的に分離して組
み込んでなるものなので、床遮音性を損なうことなく、
ユニット建物全体としての材積の削減化、ひいては製造
コストの低減化を図ることができる。
に、床部材と天井部材とを、互いに空間的に分離して組
み込んでなるものなので、床遮音性を損なうことなく、
ユニット建物全体としての材積の削減化、ひいては製造
コストの低減化を図ることができる。
【0011】なお、予め工場にて、上記構成の天井付き
床パネルを下階部屋ユニットの壁パネル上部に取り付け
ることができ、このようにすれば、現場施工工数を、さ
らに一段と削減することができる。また、予め工場に
て、上記構成の天井付き床パネルの側縁部に壁パネルを
立設して上階部屋ユニットを構成するようにしても良
い。
床パネルを下階部屋ユニットの壁パネル上部に取り付け
ることができ、このようにすれば、現場施工工数を、さ
らに一段と削減することができる。また、予め工場に
て、上記構成の天井付き床パネルの側縁部に壁パネルを
立設して上階部屋ユニットを構成するようにしても良
い。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の実施例につ
いて説明する。図1は、この発明の一実施例である天井
付き床パネルの構成を示す斜視図、図2は同側面図、図
3は図1のX−X線に沿う垂直断面図、図4は同天井付
き床パネルを備える下階部屋ユニットの構成を示す斜視
図、図5は同下階部屋ユニットと上階部屋ユニットとの
接合状態を概略的に示す側面図である。
いて説明する。図1は、この発明の一実施例である天井
付き床パネルの構成を示す斜視図、図2は同側面図、図
3は図1のX−X線に沿う垂直断面図、図4は同天井付
き床パネルを備える下階部屋ユニットの構成を示す斜視
図、図5は同下階部屋ユニットと上階部屋ユニットとの
接合状態を概略的に示す側面図である。
【0013】まず、図1乃至図3を参照して、この例の
天井付き床パネルの構成について説明する。これらの図
において、符号1はこの例の天井付き床パネルを示し、
この天井付き床パネル1は、床パネル2と、この床パネ
ル2の下面に取り付けられる天井パネル3とから概略な
っている。上記床パネル2は、長材の床梁(以下、端根
太という)21,21の木口に短材の床梁(以下、側根
太という)22,22が突き付けられ釘打ちされて長方
形状の枠組とされ、さらに、この枠組内の相対向する2
つの側根太22,22間に複数の床根太23,23,…
が等間隔に組み込まれて床枠組が構成され、この床枠組
の上面に構造用合板やパーティクルボード等の床面材2
4が貼付けられて構成されている。
天井付き床パネルの構成について説明する。これらの図
において、符号1はこの例の天井付き床パネルを示し、
この天井付き床パネル1は、床パネル2と、この床パネ
ル2の下面に取り付けられる天井パネル3とから概略な
っている。上記床パネル2は、長材の床梁(以下、端根
太という)21,21の木口に短材の床梁(以下、側根
太という)22,22が突き付けられ釘打ちされて長方
形状の枠組とされ、さらに、この枠組内の相対向する2
つの側根太22,22間に複数の床根太23,23,…
が等間隔に組み込まれて床枠組が構成され、この床枠組
の上面に構造用合板やパーティクルボード等の床面材2
4が貼付けられて構成されている。
【0014】なお、床パネル2の下面側縁部には、上部
荷重を下階部屋ユニットに伝えるための頭つなぎ4,
4,…が取り付けられている。これらの頭つなぎ4,
4,…は、下階部屋ユニットの壁パネルに対応する位置
に合わせて、側根太22,22や端根太21の長さ方向
に沿って取り付けられており、各頭つなぎ4の一方の側
縁部は、当該頭つなぎ4の取り付けられた側根太22,
22もしくは端根太21よりも床パネル2の内側へ突出
されている。
荷重を下階部屋ユニットに伝えるための頭つなぎ4,
4,…が取り付けられている。これらの頭つなぎ4,
4,…は、下階部屋ユニットの壁パネルに対応する位置
に合わせて、側根太22,22や端根太21の長さ方向
に沿って取り付けられており、各頭つなぎ4の一方の側
縁部は、当該頭つなぎ4の取り付けられた側根太22,
22もしくは端根太21よりも床パネル2の内側へ突出
されている。
【0015】上記天井パネル3は、石膏ボード等の天井
面材31と、この天井面材31の下地材である野縁3
2,32,…と、これら野縁32,32,…を支える野
縁受33,33,…とから方形状に構成されている。各
野縁受33は、床根太23と床根太23との略中間、あ
るいは床根太23と側根太22との略中間に配置され、
下面が、図3に示すように端根太21の下面に頭つなぎ
4が取り付けられている場合には、頭つなぎ4の上面に
当接された状態で、木口が端根太21の側面に当接され
釘打ちされている。
面材31と、この天井面材31の下地材である野縁3
2,32,…と、これら野縁32,32,…を支える野
縁受33,33,…とから方形状に構成されている。各
野縁受33は、床根太23と床根太23との略中間、あ
るいは床根太23と側根太22との略中間に配置され、
下面が、図3に示すように端根太21の下面に頭つなぎ
4が取り付けられている場合には、頭つなぎ4の上面に
当接された状態で、木口が端根太21の側面に当接され
釘打ちされている。
【0016】各野縁32は、床根太23に接触しないよ
うに、野縁受33の下面に、その長さ方向に沿って釘打
ち固定されている。また、上記天井面材31は、野縁3
2,32,…に釘打ちされることにより、床根太23,
23,…から、野縁32,32,…の厚みに相当する空
間だけ隔てられて貼付けられている。ここで、天井面材
31の板厚は、頭つなぎ4の板厚から野縁32,32,
…の板厚分を引いた厚さとされ、このようにして、天井
面材31が野縁32,32,…の下面に貼付固定される
とき、天井面材31の下面と頭つなぎ4の下面が共に同
一平面上にくるようになっている。
うに、野縁受33の下面に、その長さ方向に沿って釘打
ち固定されている。また、上記天井面材31は、野縁3
2,32,…に釘打ちされることにより、床根太23,
23,…から、野縁32,32,…の厚みに相当する空
間だけ隔てられて貼付けられている。ここで、天井面材
31の板厚は、頭つなぎ4の板厚から野縁32,32,
…の板厚分を引いた厚さとされ、このようにして、天井
面材31が野縁32,32,…の下面に貼付固定される
とき、天井面材31の下面と頭つなぎ4の下面が共に同
一平面上にくるようになっている。
【0017】次に、図4を参照して、上記構成の天井付
き床パネルを備えるこの例の下階部屋ユニットの構成に
ついて説明する。図4において、符号5はこの例の下階
部屋ユニットを示し、この下階部屋ユニット5は、床パ
ネル6の側縁部に壁パネル7,7,…を立設し、さら
に、壁パネル7,7,…の上部に、図1及び図2に示す
天井付き床パネル1を架け渡してなっている。
き床パネルを備えるこの例の下階部屋ユニットの構成に
ついて説明する。図4において、符号5はこの例の下階
部屋ユニットを示し、この下階部屋ユニット5は、床パ
ネル6の側縁部に壁パネル7,7,…を立設し、さら
に、壁パネル7,7,…の上部に、図1及び図2に示す
天井付き床パネル1を架け渡してなっている。
【0018】上記床パネル6は、従来の床パネルと同一
構成のもので、各種の根太61,62,…によって方形
に組み込まれた床枠組の上面に構造用合板やパーティク
ルボード等の床面材64が取り付けられてなっている。
上記壁パネル7,7,…は、上枠71,71,…と下枠
72,72,…の間に縦枠73,73,…が組み込まれ
て壁枠組が構成され、さらに、壁枠組の内外両面に石膏
ボードや木片セメント板等の壁面材74,74,…が貼
着されて耐力壁とされており、外側の壁面材74,7
4,…床パネル6及び天井付き床パネル1まで延びてい
る。
構成のもので、各種の根太61,62,…によって方形
に組み込まれた床枠組の上面に構造用合板やパーティク
ルボード等の床面材64が取り付けられてなっている。
上記壁パネル7,7,…は、上枠71,71,…と下枠
72,72,…の間に縦枠73,73,…が組み込まれ
て壁枠組が構成され、さらに、壁枠組の内外両面に石膏
ボードや木片セメント板等の壁面材74,74,…が貼
着されて耐力壁とされており、外側の壁面材74,7
4,…床パネル6及び天井付き床パネル1まで延びてい
る。
【0019】図5は、壁パネル7と天井付き床パネル1
との接合部の構造を示し、この図において、符号8は接
合金物で、雌ねじ部8aが設けられており、壁パネル7
の上枠71の下面に当接され、かつ、上枠71に設けら
れた挿通孔71aに雌ねじ部8aが挿通された状態で取
り付けられている。一方、天井付き床パネル1の頭つな
ぎ4には、ボルト挿通孔4aが上記雌ねじ部8aに対応
する位置に設けられている。しかして、天井付き床パネ
ル1を壁パネル7,7,…の上に載置固定するには、ま
ず、壁パネル7の上枠71の雌ねじ部8aにボルト9を
螺着して上枠71の上面よりも突出させておく。次い
で、このボルト9が天井付き床パネル1のボルト挿通孔
4aに挿通されるように天井付き床パネル1を位置決め
して壁パネル7の上に載置する。この後、座金10と、
ナット11とボルト9とで、壁パネル7と天井付き床パ
ネル1とを緊結する。
との接合部の構造を示し、この図において、符号8は接
合金物で、雌ねじ部8aが設けられており、壁パネル7
の上枠71の下面に当接され、かつ、上枠71に設けら
れた挿通孔71aに雌ねじ部8aが挿通された状態で取
り付けられている。一方、天井付き床パネル1の頭つな
ぎ4には、ボルト挿通孔4aが上記雌ねじ部8aに対応
する位置に設けられている。しかして、天井付き床パネ
ル1を壁パネル7,7,…の上に載置固定するには、ま
ず、壁パネル7の上枠71の雌ねじ部8aにボルト9を
螺着して上枠71の上面よりも突出させておく。次い
で、このボルト9が天井付き床パネル1のボルト挿通孔
4aに挿通されるように天井付き床パネル1を位置決め
して壁パネル7の上に載置する。この後、座金10と、
ナット11とボルト9とで、壁パネル7と天井付き床パ
ネル1とを緊結する。
【0020】上記構成の下階部屋ユニット5は、工場で
生産された後、建築現場に輸送され、基礎の上に据え付
けられる。次ぎに、、据え付けられた下階部屋ユニット
5の上部に、図6に示すように、上階部屋ユニット12
が据え付けられてユニット建物が組み立てられる。ここ
で、上階部屋ユニット12は、上階壁パネル13,13
のみからなる床なしの部屋ユニットである。
生産された後、建築現場に輸送され、基礎の上に据え付
けられる。次ぎに、、据え付けられた下階部屋ユニット
5の上部に、図6に示すように、上階部屋ユニット12
が据え付けられてユニット建物が組み立てられる。ここ
で、上階部屋ユニット12は、上階壁パネル13,13
のみからなる床なしの部屋ユニットである。
【0021】図7は、上階部屋ユニット12と下階部屋
ユニット5との接合部の構造を示し、この図において、
符号14は接合金物で、ボルト挿通孔14aが設けられ
ており、天井付き床パネル1の側根太22の内面切欠に
釘打ちされて固定されている。一方、天井付き床パネル
1の床面材24及び上階壁パネル13の下枠131に
は、ボルト挿通孔24a,131aが上記接合金物14
のボルト挿通孔14aに対応する位置に設けられてい
る。
ユニット5との接合部の構造を示し、この図において、
符号14は接合金物で、ボルト挿通孔14aが設けられ
ており、天井付き床パネル1の側根太22の内面切欠に
釘打ちされて固定されている。一方、天井付き床パネル
1の床面材24及び上階壁パネル13の下枠131に
は、ボルト挿通孔24a,131aが上記接合金物14
のボルト挿通孔14aに対応する位置に設けられてい
る。
【0022】しかして、上階部屋ユニット12を下階部
屋ユニット5の上に載置固定するには、まず、天井付き
床パネル1の接合金物14に両ねじボルト15を挿通
し、挿通された両ねじボルト15を下端ナット16aで
螺着して固定して上階壁パネル13の下枠131の上面
よりも突出させておく。次いで、この両ねじボルト15
が上階壁パネル13のボルト挿通孔131aに挿通され
るように上階部屋ユニット12を位置決めして下階壁パ
ネル7の上に載置する。この後、上端ナット16bと両
ねじボルト15とで、下階部屋ユニット5と上階部屋ユ
ニット12とを緊結する。
屋ユニット5の上に載置固定するには、まず、天井付き
床パネル1の接合金物14に両ねじボルト15を挿通
し、挿通された両ねじボルト15を下端ナット16aで
螺着して固定して上階壁パネル13の下枠131の上面
よりも突出させておく。次いで、この両ねじボルト15
が上階壁パネル13のボルト挿通孔131aに挿通され
るように上階部屋ユニット12を位置決めして下階壁パ
ネル7の上に載置する。この後、上端ナット16bと両
ねじボルト15とで、下階部屋ユニット5と上階部屋ユ
ニット12とを緊結する。
【0023】このように上記構成によれば、単一の枠組
内に、床根太23,23,…と床面材24等の床部材
と、天井面材31、野縁32,32,…、及び野縁受3
3,33,…等の天井部材とを、互いに空間的に分離し
て組み込むことができるので、床遮音性を損なうことな
く、ユニット全体として材積の削減を図ることができ、
これにより、ユニット建物の製造コストの低減化を図る
ことができる。また、予め工場にて、天井付き床パネル
1を備える下階部屋ユニット5を生産するようにすれ
ば、現場施工工数の削減化を一段と図ることができる。
内に、床根太23,23,…と床面材24等の床部材
と、天井面材31、野縁32,32,…、及び野縁受3
3,33,…等の天井部材とを、互いに空間的に分離し
て組み込むことができるので、床遮音性を損なうことな
く、ユニット全体として材積の削減を図ることができ、
これにより、ユニット建物の製造コストの低減化を図る
ことができる。また、予め工場にて、天井付き床パネル
1を備える下階部屋ユニット5を生産するようにすれ
ば、現場施工工数の削減化を一段と図ることができる。
【0024】以上、この発明の実施例を図面により詳述
してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもの
ではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があってもこの発明に含まれる。例えば、天井付き
床パネル1における床面材24の下面、あるいは天井面
材31の上面に、ロックウール等の吸音材を貼着するよ
うにしても良く、このようにすれば、一段と優れた遮音
効果を得ることができる。
してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもの
ではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があってもこの発明に含まれる。例えば、天井付き
床パネル1における床面材24の下面、あるいは天井面
材31の上面に、ロックウール等の吸音材を貼着するよ
うにしても良く、このようにすれば、一段と優れた遮音
効果を得ることができる。
【0025】また、上述の実施例においては、野縁32
が、床根太23に平行に配置される場合について述べた
が、床根太23に接触しない限り、床根太に直交して配
置されるようにしても良く、格子状に配置されるように
しても良い。
が、床根太23に平行に配置される場合について述べた
が、床根太23に接触しない限り、床根太に直交して配
置されるようにしても良く、格子状に配置されるように
しても良い。
【0026】また、上述の実施例においては、図6に示
すように、天井勝ち(壁負け)構造の下階部屋ユニット
5を生産するようにした場合について述べたが、図8に
示すように、天井負け(壁勝ち)構造の下階部屋ユニッ
ト17を生産するようにしても良い。
すように、天井勝ち(壁負け)構造の下階部屋ユニット
5を生産するようにした場合について述べたが、図8に
示すように、天井負け(壁勝ち)構造の下階部屋ユニッ
ト17を生産するようにしても良い。
【0027】また、上述の実施例においては、天井付き
床パネルを備える下階部屋ユニットを生産するようにし
た場合について述べたが、これに代えて、天井付き床パ
ネルの側縁部に壁パネルを立設して、上階部屋ユニット
を得るようにしても良い。
床パネルを備える下階部屋ユニットを生産するようにし
た場合について述べたが、これに代えて、天井付き床パ
ネルの側縁部に壁パネルを立設して、上階部屋ユニット
を得るようにしても良い。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の天井付
き床パネルは、共通の枠組内に、床部材と天井部材と
を、互いに空間的に分離して組み込んでなるものなの
で、床遮音性を損なうことなく、ユニット建物全体とし
ての材積の削減化、ひいては製造コストの低減化を図る
ことができる。
き床パネルは、共通の枠組内に、床部材と天井部材と
を、互いに空間的に分離して組み込んでなるものなの
で、床遮音性を損なうことなく、ユニット建物全体とし
ての材積の削減化、ひいては製造コストの低減化を図る
ことができる。
【0029】なお、予め工場にて、上記構成の天井付き
床パネルを下階部屋ユニットの壁パネル上部に取り付け
ることができ、このようにすれば、現場施工工数を、さ
らに一段と削減することができる。また、予め工場に
て、上記構成の天井付き床パネルの側縁部に壁パネルを
立設して上階部屋ユニットを構成するようにしても良
い。
床パネルを下階部屋ユニットの壁パネル上部に取り付け
ることができ、このようにすれば、現場施工工数を、さ
らに一段と削減することができる。また、予め工場に
て、上記構成の天井付き床パネルの側縁部に壁パネルを
立設して上階部屋ユニットを構成するようにしても良
い。
【図1】この発明の一実施例である天井付き床パネルの
構成を示す斜視図である。
構成を示す斜視図である。
【図2】同天井付き床パネルの構成を示す側面図であ
る。
る。
【図3】図1のX−X線に沿う垂直断面図である。
【図4】同天井付き床パネルを備える下階部屋ユニット
の構成を示す斜視図である。
の構成を示す斜視図である。
【図5】同下階部屋ユニットにおける壁パネルと天井付
き床パネルとの接合部の構造を示す断面図である。
き床パネルとの接合部の構造を示す断面図である。
【図6】同下階部屋ユニットと上階部屋ユニットとの接
合状態を概略的に示す側面図である。
合状態を概略的に示す側面図である。
【図7】同上階部屋ユニットと下階部屋ユニットとの接
合部の構造を示す図である。
合部の構造を示す図である。
【図8】同実施例の変形例である下階部屋ユニットの構
造を示す図である。
造を示す図である。
1 天井付き床パネル 2 床パネル 21 端根太(床梁) 22 側根太(床梁) 23 床根太 24 床面材 3 天井パネル 31 天井面材 32 野縁(支持部材) 33 野縁受(支持部材) 5 下階部屋ユニット(下階用部屋ユニット) 7 壁パネル 12 上階部屋ユニット(上階用部屋ユニット)
Claims (3)
- 【請求項1】 長方形状に枠組みされる複数の床梁と、
床梁内に組み込まれる複数の床根太とからなる床枠組の
上面に床面材を取着してなると共に、前記床枠組の下面
に、天井面材と、該天井面材を支持する複数の支持部材
とからなる天井パネルを、前記床根太から空間的に隔て
て、取着してなることを特徴とする天井付き床パネル。 - 【請求項2】 床パネルの側縁部に壁パネルを立設して
なる部屋ユニットであって、前記壁パネルの上部に請求
項1記載の天井付き床パネルを取着してなることを特徴
とする下階用部屋ユニット。 - 【請求項3】 床パネルの側縁部に壁パネルを立設して
なる部屋ユニットであって、前記床パネルは請求項1記
載の天井付き床パネルであることを特徴とする上階用部
屋ユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4287426A JPH06136833A (ja) | 1992-10-26 | 1992-10-26 | 天井付き床パネル及びこれを備える部屋ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4287426A JPH06136833A (ja) | 1992-10-26 | 1992-10-26 | 天井付き床パネル及びこれを備える部屋ユニット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06136833A true JPH06136833A (ja) | 1994-05-17 |
Family
ID=17717176
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4287426A Pending JPH06136833A (ja) | 1992-10-26 | 1992-10-26 | 天井付き床パネル及びこれを備える部屋ユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06136833A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7127856B2 (en) * | 2003-06-06 | 2006-10-31 | Hans T. Hagen, Jr. | Insulated stud panel and method of making such |
US7168216B2 (en) | 2003-06-06 | 2007-01-30 | Hans T. Hagen, Jr. | Insulated stud panel and method of making such |
JP6029722B1 (ja) * | 2015-08-05 | 2016-11-24 | ウイング株式会社 | 天井床部材、及び天井床部材を備える建築物 |
JP2017120023A (ja) * | 2015-12-25 | 2017-07-06 | 大根 弘行 | 耐力壁及び建物構造体 |
JP2020501051A (ja) * | 2016-12-02 | 2020-01-16 | エムアールシービー イノベーションズ スンディリアン ブルハドMrcb Innovations Sdn. Bhd. | プレハブ方式ボリューメトリック建造モジュールのための接続システムおよび方法 |
-
1992
- 1992-10-26 JP JP4287426A patent/JPH06136833A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7127856B2 (en) * | 2003-06-06 | 2006-10-31 | Hans T. Hagen, Jr. | Insulated stud panel and method of making such |
US7168216B2 (en) | 2003-06-06 | 2007-01-30 | Hans T. Hagen, Jr. | Insulated stud panel and method of making such |
US7574837B2 (en) | 2003-06-06 | 2009-08-18 | Hans T. Hagen, Jr. | Insulated stud panel and method of making such |
JP6029722B1 (ja) * | 2015-08-05 | 2016-11-24 | ウイング株式会社 | 天井床部材、及び天井床部材を備える建築物 |
JP2017031754A (ja) * | 2015-08-05 | 2017-02-09 | ウイング株式会社 | 天井床部材、及び天井床部材を備える建築物 |
JP2017120023A (ja) * | 2015-12-25 | 2017-07-06 | 大根 弘行 | 耐力壁及び建物構造体 |
JP2020501051A (ja) * | 2016-12-02 | 2020-01-16 | エムアールシービー イノベーションズ スンディリアン ブルハドMrcb Innovations Sdn. Bhd. | プレハブ方式ボリューメトリック建造モジュールのための接続システムおよび方法 |
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