JP2000096752A - 建築構造および建築工法 - Google Patents

建築構造および建築工法

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JP2000096752A
JP2000096752A JP10271424A JP27142498A JP2000096752A JP 2000096752 A JP2000096752 A JP 2000096752A JP 10271424 A JP10271424 A JP 10271424A JP 27142498 A JP27142498 A JP 27142498A JP 2000096752 A JP2000096752 A JP 2000096752A
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floor
plate
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laid
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Izuru Hashizume
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AKUTO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】例えば軸組木造住宅における床組や屋根が、熟
練した職人によらずとも工期を短くして行なえるととも
に、例えば床の音なりを抑制でき、さらには段差のない
バリアフリーの実現が容易にできるようにすること。 【解決手段】架設支持した架設材5,6,12,13,
14,46,47、の上に、板材7,15,43を固定
して構成される床組や屋根等の建築構造であって、上記
架設材上に下板8,16,49を敷設し、該下板8,1
6,49の上方に、該下板8,16,49上に固定した
スペーサ9,17,48を介して上板10,18,50
を敷設し、下板8,16,49と上板10,18,50
との間に空間部22,51を形成した建築構造。下板を
敷設するようにして墨付けを不要にし、上記空間部によ
り音なりを抑制し、空間部の厚みの調整で段差を解消
し、さらに通風を可能として、配管や配線も可能とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、建築の技術分野
に属し、より詳しくは、例えば軸組木造住宅や枠組壁工
法(2×4)住宅、プレハブ、スチールハウス等に採用
される建築構造および建築工法に関する。
【0002】
【従来の技術】建築構造における各種構造の一例として
軸組み構造における床を挙げると、図23に示したよう
に、基礎が布基礎101の場合の1階床組102につい
ては、ネコモルタル103を介して固定した土台104
の内側に多数本の大引105を組み、その後この上に多
数本の根太106を架設してから荒床107を固定して
構成する。2階床組108についても同様で、床梁10
9を組んでから根太110を多数本架設し、この上に2
階床板111を固定する。上記荒床107や2階床板1
11の上には、畳や床板を敷設する。
【0003】しかしこのような構造の床組では、現場で
の職人の負担が大きく、手間がかかる難点がある。つま
り、1階床組102においては、大引105を土台10
4に組むには継手や仕口がプレカット工場で加工された
材料を所定通り組み付けるだけでよいので熟練性は必要
ないが、根太106を大引105上に固定する場合に
は、掛かる荷重を想定してそれに応じて間隔を変えて正
確に固定する必要があり、職人の腕を要し、手間ひまが
掛かるのである。屋根の場合も同様の難点がある。
【0004】また床組は、大引105,109や根太1
06,110の上に一層の板107を貼り込んで構成し
ているので、床の音なりが顕著である問題点を有してい
る。特に2階の床組の音なりを防ぐことは強く求められ
ていたが、その要求に応えることはできなかった。
【0005】さらに、近頃バリアフリー、すなわち障害
物としての段差のないタイプの住宅の需要が高いが、例
えば和室と洋室との間は、図24に示したように根太1
06の上に固定した荒床107上に、厚みの異なる畳1
12と床板113とを敷居114を介して並べた構造で
あるので、どうしても段差ができてしまっていた。
【0006】
【解決すべき課題及びそのための手段】そこでこの発明
は、板材を有効に利用することで、上述のような種々の
問題点を一挙に解消できるような建築構造および建築工
法の提供を主たる課題とする。
【0007】そのための手段は、架設支持した架設材の
上に板材を固定して構成する建築構造であって、上記架
設材の上に下板を敷設し、該下板の上に、該下板上に固
定したスペーサを介して上板を敷設し、下板と上板との
間に空間部を形成した建築構造であることを特徴とす
る。
【0008】なお、前記下板を敷設するときに、下板の
角部を、前記架設材のなす角部に内側から当接するもよ
い。
【0009】また、前記架設材が基礎より高い位置に架
設支持した部材であって、床組とするもよい。
【0010】さらに、前記架設材が小屋組を構成する部
材であって、屋根とするもよい。
【0011】別の手段は、架設支持した架設材の上に板
材を固定する建築工法であって、上記架設材の上に下板
を固定して敷き詰める下板敷設工程と、上記下板の上方
に、該下板上に固定したスペーサを介して上板を固定す
る上板敷設工程とを有する建築工法であることを特徴と
する。
【0012】なお、前記下板敷設工程と上板敷設工程と
の間に、下板の上方に確保される空間に配管またはおよ
び配線を行なう配管配線工程を有するもよい。
【0013】
【作用及び効果】すなわち、上述の構成によれば床組や
屋根の構築に当っては、架設材に対して下板を敷設し、
その後、下板の上のスペーサに対して上板を固定すれば
よい。
【0014】架設材の継手や仕口はプレカット工場で加
工されており、また従来の床組のように多数本の根太を
職人技により固定する必要はなく、単に下板を敷き詰め
ればよいので、現場での作業は簡易迅速に行なえる。こ
のため、工期を短縮できるとともに、技能者不足による
不都合を回避することもできる。
【0015】しかも架設材を縦横に架設すると、換言す
れば格子状に架設すると、下板を固定したとき従来のよ
うに一方向のみに延びる根太上に固定した場合に比し
て、架設材との一体性を高めることができる。このた
め、外力に対する抵抗力の高い建築構造が得られる。
【0016】また床組の場合の荒床や屋根の場合の屋根
下張り材等となる板材は、下板と上板と、これらを所定
間隔へだてる、すなわち空間部を形成するスペーサとで
構成しているので、音の伝播が抑制される。つまり、上
板に伝わった振動は空間部の空気に伝達されるが、ここ
の空間部で吸収、遮断され、下板への伝達が抑制され
る。このため、床組であれば床の音なりを防ぐことに大
きく貢献する。特に、空間部に断熱材や防音材を装填す
れば、その効果はより一そう高いものとなる。
【0017】さらに、同じ高さの架設材の上に床組をな
し、畳を敷設する和室と、畳より厚みの薄い床板を敷設
する洋室とを並設する場合であっても、和室の床組のス
ペーサの厚みを、洋室の床組のスペーサの厚みよりも薄
く設定することで、設計に基づいてごく簡単にバリアフ
リータイプの住宅を得ることができる。
【0018】また、下板と上板との間には空間部が形成
されるので、上述のように断熱材を装填することで防音
・断熱効果を得ることもでき、また通風性を確保して快
適な居住空間にすることも、さらには配線や配管のため
のスペースに利用して便益を図ることもできる。
【0019】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図1は床組構造を示す断面図であり、1階床組
1も2階床組2も同様に構成している。すなわち、1階
床組1は、布基礎3の上にネコモルタル4を介して固定
した土台5と、該土台5間に架設した大引6と、これら
に固定する板材7、すなわち大引6に固定する下板8
と、該下板8の上方にスペーサ9によって所定間隔を隔
てて固定する上板10とで構成している。2階床組2
は、前記土台5上に立設した柱11を連結する横架材1
2と、該横架材12間に架設した床梁13および小梁1
4と、これらに固定する板材15、すなわち下板16
と、該下板16の上方にスペーサ17によって所定間隔
を隔てて固定する上板18とで構成している。
【0020】上記構造では、1階床組1の土台3は、2
階床組2の横架材12に対応し、1階床組1の大引6
は、2階床組2の床梁13および小梁14に対応するの
で、以下、1階床組1についてのみ説明して、2階床組
2についての説明は省略する。
【0021】図2は1階床組1の構造の一部を示す斜視
図であり、この図に示すように、土台5には上面が面一
となる大引6を縦横に、すなわち格子状に架設してい
る。土台5および縦横の大引6のなす形は長方形でも正
方形でもよいが、その大きさ(土台5と大引6、および
大引6相互間の間隔)は、上記下板8の大きさを考慮し
て設定するとよい。すなわち固定する下板8の外周縁部
全体を土台5や大引6で支持できるようにすると、上か
らの荷重に対する強度を得られる。
【0022】なお、土台5の内周面には、土台5の上面
と面一になるパネル受け材19を固着して下板8を受け
る面積を広く取るようにしているが、このパネル受け材
19は、工場でのプレカットの段階で済ませ現場では土
台5や大引6の組み付けだけを行なえばよいようにして
いる。図中20は束柱、21は束石である。
【0023】このように土台5と大引6とを布基礎3よ
り高い位置に架設支持した後は、下板8を敷き詰める下
板敷設工程、および下板8の上方にスペーサ9を介して
上板10を固定する上板敷設工程を経て1階床組1は形
成される。
【0024】上記下板8は、適宜厚の合板等で方形状に
形成されるが、上述の土台5と大引6の構成では下板8
は土台5と大引6の上面に載置することになるので、あ
らかじめ与えられた設計図や仕様書に基づいて柱11が
下板8の敷設の妨げとならないように工場でのプレカッ
トの段階で下板8のコーナ部分などに柱をぬすむための
切欠部8aを形成している。
【0025】なお、畳を敷設する和室を構成する部位で
は、下板8は上板10とともに、湿気に強く、畳自体が
持つ通気性を妨げないスギのムク板のような材料を使用
するとよい。
【0026】また、下板8の上面には、プレカットの段
階で角材からなるスペーサ9をあらかじめ固着してい
る。このスペーサ9で、上述の上板敷設工程後に下板8
と上板10との間に空間部22を形成できるようにする
(図3参照)とともに、強度の向上を図っている。
【0027】このような下板8は、設計図や仕様書に基
づき、固定する部位や求められる性状等に応じてプレカ
ット工場で適宜形成される。図4から図7はそのごく一
例である。
【0028】図4の下板8は、上記切欠部8aを必要に
応じて適宜形成されるとともに、上面には長短2種類の
角材からなるスペーサ9を、外周縁部を残して枠状に四
角く囲むとともに内側に長さ方向に沿った桟を有したよ
うに固着している。そしてスペーサ9の高さの半分程度
の高さまでに断熱材23を敷き込んで固着し、該断熱材
23より上を通風や配管配線のための上記空間部22に
設定し、スペーサ9の短手方向に延びる部位には隣接す
る他の下板8の空間部22と雰囲気の連通を可能とする
貫通孔9aを形成している。上記断熱材23の固着も工
場でのプレカットの段階で行なっている。図5の下板8
は、あらかじめ固定するスペーサ9について、長手方向
に延びるスペーサ9にも貫通孔9aを形成した例を示し
ており、図6の下板8は、長手方向の一方を開放した状
態にスペーサ9を固定した例を示し、図7の下板8は、
スペーサを長手方向に沿う方向のみに形成した例を示し
ている。上記断熱材23はなくともよい。
【0029】なお、スペーサ9を下板8とは別体にし
て、下板8の固定後に所望の配管配線等の状態に合うよ
うに下板8に対して適宜固定するもよい。またこの時、
スペーサ9を下板8間にまたがらせて連結するように固
定するもよく、この場合には、堅固な固定状態を得るの
に貢献する。
【0030】また下板8は、土台5と大引6の上面に乗
せるように固定するのではなく、下板8の角部を土台5
の角部に内側から当接するように固定するもよい。つま
り図8に示したように、大引6の上面を土台5の上面と
面一にするのではなく、下板8の厚み分、大引6の方を
低く架設し、土台5の内周面には大引6の上面と面一に
なるパネル受け材19を固定し、このパネル受け材19
と大引6とで下板8を支持するようにする。このように
構成すると、図9に示したように下板8の直角の角部は
土台5の角部に内側から当接するので、土台5を直角に
保持する作用が働く。これにより、従来のように火打を
別途に固着したりしなくとも、堅固な構造にすることが
できる。また、上述の場合のように下板8のコーナ部分
等に柱11をぬすむための切欠部8aを形成することが
不要で、下板8の種類を少なくできる。
【0031】前述の上板10は、適宜厚の合板等で形成
し、その形状と大きさは、下板8上の所定部位、例えば
敷居を除く部分に固定できるように適宜設定している。
敷居を除く部部に上板10を固定するようにすること
で、段差のないバリアフリーが容易に実現できる。
【0032】下板8と略同形に形成し、下板8に対応す
るように固定するもよいが、下板8に固定してスペーサ
9間に隙間がある場合、その隙間部分で上板10の端部
に負荷が掛りやすいため、下板8とは異なる形状に形成
するとよい。つまり、これは図7に示したような下板8
を長さ方向繋げた例だが、図10に示した如く、各板材
8のスペーサ9,9間の隙間部分を塞ぐような形の別体
のジョイント板材24を備え、このジョイント板材24
を除く形状に形成するとよい。そしてこのジョイント板
材24と上板10との端縁は、でき得る限りスペーサ上
で当接するように設定するのがよい。
【0033】この他、例えば下板8を略長方形に形成
し、縦横を揃えて順に固定したならば上板10を下板8
と略同形に形成して、縦横を揃えないで、例えば千鳥状
等に固定して行くもよい。強い抵抗力を得られる。
【0034】このような上板10を固定した後は、その
上に床材25や畳26を敷設する。
【0035】上述のような床組での板材7部分の施工例
を次に説明する。図11は、畳26を敷設する和室(図
面左側)と、床材25を敷設する洋室(図面右側)とを
敷居27を介して並設する場合の例を示している。この
場合には、和室の床組のスペーサ9を、敷設する畳26
の厚みから洋室に敷設する床材25と上板10の厚みを
引いた分ひくく形成する。また中間の敷居27は、長さ
方向に短い敷居受け28を断続的に並べた上に固定し、
上面が和室の畳26および洋室の床材25と面一になる
ようにしている。和室の空間部22と洋室の空間部22
は敷居27の下の敷居受け28の間を介して連通され
る。配管配線も可能である。
【0036】図12は、洋室と洋室とを敷居27を介し
て並設する場合の例を示しており、この場合は各洋室と
もに同じ高さのスペーサ9を用いている。この場合も同
様に、各洋室の空間部22は敷居27の下の敷居受け2
8の間を介して連通され、配管も配線も可能である。
【0037】図13は、架設材としての大引6に対応し
ない部位であってスペーサ9を横切る部位に敷居27を
設ける場合の例を示している。この場合には、敷居27
が通るスペーサ9の上部に、必要深さの凹部9bを形成
し、ここに必要長さの敷居27を掛け渡す。上記凹部9
bの深さを、敷居27の高さから床材25と上板10の
厚み分を引いた値に設定すれば、敷居27を介して並設
される各洋室と敷居27は面一になる。つまりバリアフ
リータイプになる。
【0038】図14は、図4から図7に示したような下
板8を長手方向に沿って並設する場合の接続例を示して
おり、図10に示した場合と同様に、下板8に固定する
上板10同士の間にジョイント板材24を介在させてい
る。ジョイント板材24と上板10との当接部の多くを
スペーサ9の上に設定することで堅固さを得ることがで
きる。また、連接部分には配管配線および通風のための
空間部22が形成されるとともに、仮想線で示したよう
にスペーサ9に貫通孔9aを形成することで、この方向
でも直線的に配管配線および通風が可能となる。以下同
様である。
【0039】図15は、図4から図7に示したような下
板8を長手方向に沿って並設した場合の板材7間に敷居
27を配置した例を示している。上板10は、敷居27
を配置できる形状寸法に形成し、このとき敷居27とス
ペーサ9との間に形成される水平方向の隙間には、その
隙間に対応するブロック状の敷居止め29を、敷居受け
28と同様に断続的に配設して敷居27および敷居受け
28の位置ずれを阻止するようにしている。
【0040】図16は、スペーサ9に支持され得ない部
位に敷居を固定する場合の例を示しており、この場合
も、図15に示したように敷居27と、敷居受け28
と、敷居止め29とで固定する。図17は、敷居止め2
9を使用しない場合の例を示している。この場合には、
敷居27の下部の両側に図16に示した敷居止め29と
同幅の出っ張り部27a,27aを形成し、先の例とは
異なり、上板10をスペーサ9に固定する前段で敷居受
け28および敷居27を所定位置に固定し、その完了後
に上板10および床材25を固定する。
【0041】このような構成の床組では、土台5や大引
6、横架材12や床梁13、小梁14の架設材の継手や
仕口はプレカット工場で加工されており、また板材7の
材料も工場で加工されているので、現場では各部材を組
み付けるだけでよく、現場での作業は簡易迅速に行なえ
る。しかも下板8を敷き詰めるようにしているので、隅
付け等の作業は要らず、一連の作業は熟練性を要さず至
って簡単である。このため、工期を短縮できるととも
に、技能者不足による不都合を回避することもできる。
【0042】また床組を構成する板材7,15は、下板
8,16と上板10,18と、これらを所定間隔へだて
て空間部22を形成するためスペーサ9,17とで構成
しているので、音の伝播が抑制される。つまり、上板1
0,18に伝わった振動は空間部22の空気に伝達され
るが、ここの空間部22で吸収、遮断され、下板8,1
6への直接の伝達が抑制される。このため、床の音なり
を防ぐことに大きく貢献する。特に、上記一実施例のよ
うに空間部に断熱材23を装填すれば、その効果はより
一そう高いものとなる。
【0043】さらに、同じ高さの架設材(土台5、大引
6、横架材12、床梁13、小梁14)の上に床組をな
し、畳26を敷設する和室と、畳26より厚みの薄い床
板25を敷設する洋室とを並設する場合であっても、和
室の床組のスペーサ9の厚みを、洋室の床組のスペーサ
9の厚みよりも薄く設定することで、設計に基づいてご
く簡単にバリアフリータイプの住宅を得ることができ
る。
【0044】また、下板8,16と上板10,18との
間には空間部22が形成されるので、上述のように断熱
材23を装填することで防音・断熱効果を得ることもで
き、また通風性を確保して快適な居住空間にすること
も、さらには配線や配管のためのスペースに利用して便
益を図ることもできる。
【0045】そして、例えば図18および図19に示し
たように壁組30を行ない、壁でも空間部31を形成す
れば、上記配管配線32、通風の作用効果を壁でも行な
えるので、上記床組の効果をさらに効果を向上すること
ができる。
【0046】図20は、屋根41構造を示している。屋
根41は小屋組42の上に屋根下張り材としての板材4
3を固定してなり、この小屋組42は、小屋梁44と、
この上に立設する母屋束45、母屋束45の上に架設す
る棟木46と母屋47とからなる。小屋組42には各種
あるが、適宜間隔の棟木46と母屋47があれば本発明
の構成ゆえ、垂木は不要である。この場合、構造を簡素
にでき、プレカット加工した各部材の組み付け作業も簡
易迅速に行なえる。
【0047】作業に当っては、各部材を組み付けた後、
角材を適宜配設してなるスペーサ48を一体に固定した
下板49を、棟木46と母屋47の上に固定する。その
後図21に示したように上板50を固定して、下板49
と上板50との間に空間部51を形成し、前述した床組
の場合と同様の各種機能を発揮できるようにする。な
お、図中48aはスペーサの一部に開けた通風用の貫通
孔で、52は断熱材である。
【0048】また、上記作業に当っての下板49の固定
は、軒の方から棟の方に向けて行なうとよい。下板49
を敷設したときに、スペーサ48が作業員にとっての足
場となり、作業を円滑に行なえるからであり、また下板
49の固定の後に行なう上板50の固定や防水シートの
敷設等の作業を平行して行なえ、作業性がよいからであ
る。
【0049】図22は、この屋根41に、屋根上構造物
の一例としての太陽熱温水器53を取付ける場合の例を
示している。この場合には、先の床組の説明の場合と同
様に、スペーサ48の厚みを適宜設定することで、つま
り太陽熱温水器53を取付ける部位のスペーサ48を他
の部位よりも低く設定することで、太陽熱温水器53が
屋根41の上面から著しく突出するようなことを阻止で
き、意匠感の向上に大きく貢献する。しかも、前述した
床組の場合と同様に、配線配管53aを空間部51に対
してできる。なお、図中54は防水シートや屋根板材等
である。このように、屋根41においても、前述と同様
に様々な顕著な効果を達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 床組の構造を示す断面図。
【図2】 床組工法の一部を示す斜視図。
【図3】 要部の断面図。
【図4】 下板の斜視図。
【図5】 下板の斜視図。
【図6】 下板の斜視図。
【図7】 下板の斜視図。
【図8】 床組工法の一部を示す斜視図。
【図9】 要部の断面図。
【図10】 板材の連結部の断面図。
【図11】 和室と洋室と敷居との取合を示す断面図。
【図12】 洋室と洋室と敷居との取合を示す断面図。
【図13】 板材と敷居との取合を示す断面図。
【図14】 板材の連結部の断面図。
【図15】 洋室と洋室と敷居との取合を示す断面図。
【図16】 洋室と敷居との取合を示す断面図。
【図17】 洋室と敷居との取合を示す断面図。
【図18】 床組と壁組みの要部を示す斜視図。
【図19】 床組と壁組みの要部を示す断面図。
【図20】 屋根の構造の一部を示す斜視図。
【図21】 屋根の構造を示す断面図。
【図22】 屋根の構造を示す断面図。
【図23】 従来技術の断面図。
【図24】 従来技術の断面図。
【符号の説明】
1…1階床組 2…2階床組 3…布基礎 5…土台 6…大引 7,15,43…板材 8,16,49…下板 9,17,48…スペーサ 10,18,50…上板 12…横架材 13…床梁 14…小梁 22,51…空間部 41…屋根 42…屋根組 46…棟木 47…母屋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E04B 7/02 511 E04B 7/02 511A E04F 15/00 E04F 15/00 K S 15/02 15/02 T 15/18 15/18 Y

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】架設支持した架設材の上に板材を固定して
    構成する建築構造であって、上記架設材の上に下板を敷
    設し、該下板の上に、該下板上に固定したスペーサを介
    して上板を敷設し、下板と上板との間に空間部を形成し
    た建築構造。
  2. 【請求項2】前記下板の角部を、前記架設材のなす角部
    に内側から当接した請求項1記載の建築構造。
  3. 【請求項3】前記架設材が基礎より高い位置に架設支持
    した部材であって、床組とした請求項1または請求項2
    に記載の建築構造。
  4. 【請求項4】前記架設材が小屋組を構成する部材であっ
    て、屋根とした請求項1または請求項2に記載の建築構
    造。
  5. 【請求項5】架設支持した架設材の上に板材を固定する
    建築工法であって、上記架設材の上に下板を固定して敷
    き詰める下板敷設工程と、上記下板の上方に、該下板上
    に固定したスペーサを介して上板を固定する上板敷設工
    程とを有する建築工法。
  6. 【請求項6】前記下板敷設工程と上板敷設工程との間
    に、下板の上方に確保される空間に配管またはおよび配
    線を行なう配管配線工程を有する請求項5記載の建築工
    法。
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