JP3000627U - 竹製パネルおよびそれを使用した竹製ユニットハウス - Google Patents

竹製パネルおよびそれを使用した竹製ユニットハウス

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JP3000627U JP1994001252U JP125294U JP3000627U JP 3000627 U JP3000627 U JP 3000627U JP 1994001252 U JP1994001252 U JP 1994001252U JP 125294 U JP125294 U JP 125294U JP 3000627 U JP3000627 U JP 3000627U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 強度的に優れ、軽量かつ安価で、しかも容易
に組立てることができる竹製パネルおよびそれを使用し
た竹製ユニットハウスを提供する。 【構成】 せき板1、枠体2およびさん材3を備えた建
築用竹製パネルAであって、せき板1、枠体2およびさ
ん材3は、竹材のチップに接着剤を混入した混合材4を
高温高圧でプレス成型により一体成型したものである。
したがって、強度的に優れ、軽量かつ安価で、組立が容
易である。また、竹製ユニットハウスは、複数個の竹製
パネルを結合して作製された床面用竹製パネルユニット
6、横側壁用竹製パネルユニット7、縦側壁用竹製パネ
ルユニット8、仕切用竹製パネルユニット9、天井用竹
製パネルユニット10および屋根用竹製パネルユニット26
を結合してなる。したがって、工期の短縮および工費の
軽減を図ることができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、竹製パネルおよびそれを使用した竹製ユニットハウスに関する。さ らに詳しくは、十分な強度を有し、軽量かつ取扱いが容易な竹製パネルおよびそ れを使用した竹製ユニットハウスに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の木造建築においては、図13に示すように、基礎コンクリート 101上に、 アンカーボルトで土台 102を緊結し、柱 103、筋かい 104、軒げた 105、はり 1 06、火打ばり 107および間柱 108等の数多くの木製部材を組合せ、ほぞ組み、釘 打ちにより建物の骨組みを造っていた。そして、壁塗り、内装工事等を経て建物 が完成するのが一般的であった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、かかる木製部材を使用した木造建築には、つぎのような問題点があ った。 国内の森林資源の価格が高くなっている現在では、外国からの輸入木材に頼 らざるを得ないが、環境保護意識の高まりおよび地球の生態系のバランス等の観 点から木材の輸入は年々困難となってきており、それに伴い輸入木材の価格も急 騰している。 木製部材の加工組立は主として大工により、また壁塗り作業は主として左官 によりなされていたが、高齢化による大工、左官の数が減少するとともに後継者 が育っていないため、従来の木造建築の作製は非常に困難となっているのが実状 である。 数多くの木製部材の加工組立作業および壁塗り作業には長期間を要し、木造 建築の工期が長期化する一因となっている。 木造建築の場合は、一階床組で床束を立てるために束石等を据えなければな らず、束石等の据付け作業が必要となる。 木造建築の場合、2階建てが一般的であり、3階建ては大きな木材を必要と するので、材料費が大幅に嵩む。 木造建築は、部材数が多く、加工に手間がかかるので、材料費および工費の 軽減を図ることが難しい。
【0004】 本考案は、かかる事情に鑑み、強度的に優れ、軽量かつ安価で、しかも容易に 組立てることができる竹製パネルおよびそれを使用した竹製ユニットハウスを提 供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案の竹製パネルは、せき板、枠体およびさん材を備えた建築用パネルであ って、前記せき板、枠体およびさん材は、竹材のチップに接着剤を混入した混合 材を高温高圧でプレス成型により一体成型したものであることを特徴とする。 また、本考案の竹製ユニットハウスは、複数個の竹製パネルを結合して作製さ れた床面用竹製パネルユニット、側壁用竹製パネルユニット、仕切用竹製パネル ユニット、天井用竹製パネルユニットおよび屋根用竹製パネルユニットを結合し てなることを特徴とする。
【0006】
【作用】
本考案では、プレス成型によってせき板、枠体およびさん材を一体成型するた め、容易に任意寸法、形状の竹製パネルを作製することができる。また、せき板 、枠体およびさん材は、竹材のチップに接着剤を混合した混合材を高温高圧で一 体成型したものであるため、十分な強度を有し、軽量であるとともに安価な竹製 パネルを製造することができる。 また、竹製ユニットハウスは、複数個の竹製パネルを結合して作製された床面 用竹製パネルユニット、側壁用竹製パネルユニット、仕切用竹製パネルユニット 、天井用竹製パネルユニットおよび屋根用竹製パネルユニットを結合して構成さ れているため、強度的に優れるとともに短期間で安価に建造することができる。
【0007】
【実施例】
つぎに、本考案の実施例を図面に基づき説明する。 (第1実施例) 第1考案の一実施例(第1実施例)であって、図1には第1実施例にかかわる 竹製パネルAの斜視図、図2には図1におけるII−II線断面図が示されている。 竹製パネルAは、図1に示すように、せき板1、枠体2およびさん材3によっ て構成されている。そして、枠体2の側面には他の竹製パネルと連結するための 複数の連結用小孔5が形成されている。連結用小孔5の個数および形成位置は枠 体2の寸法に応じて自在に設定することができる。また、せき板1にも他の竹製 パネルと連結するための連結用小孔を自在に設定することができる。さらに、さ ん材3の数は自在に設定することができる。 竹製パネルAを構成するせき板1、枠体2およびさん材3は、図2に示すよう に、竹材のチップに接着剤を混合した混合材4を高温高圧でプレス成型により一 体成型したものである。 竹材のチップは、竹材をチップ状に粉砕等して加工されたものである。竹材の 粉砕には公知のチッパー等を適宜使用する。 接着剤は、竹材のチップ相互間を接着することができれば、どのような接着剤 、樹脂等であってもよく、たとえばウレタン接着剤、ユリア樹脂、フェノール樹 脂等を採用することができる。そして、竹材のチップに接着剤を混入した混合材 4を所定形状の金型に充填し、高温高圧でプレス成型により一体成型して竹製パ ネルAを作製する。なお、このとき使用する金型の大きさによって竹製パネルA の大きさを自在に設定することができる。
【0008】 以上のように、本実施例の竹製パネルAを使用すれば下記の効果が得られる。 竹材のチップが主材として使用されているため、材質が均質で狂いが少なく 、また、十分な強度が得られるので、大形の竹製パネルを容易に作製することが できる。 連結用小孔5およびボルトナット等の締結材により容易かつ確実に2枚の竹 製パネルAを結合することができるので、大形の竹製パネルユニットを容易に組 立てることができる。 竹材は短期間(約2年)で成長するとともに世界各地で繁茂しているため、 安定供給が可能で、価格変動が少ないので、竹製パネルAの大量生産が可能とな る。したがって、安価な竹製パネルAを提供することができる。 竹製パネルAは、竹材を主材としており、腐りにくく耐久性に優れている。 竹材の全てを竹材チップとして使用することができるので全く無駄がなく、 資源の有効利用を図ることができる。
【0009】 (第2実施例) 第2考案の一実施例(第2実施例)であって図3には第2実施例の竹製ユニッ トハウスBの横断面図、図4には図3におけるIV−IV線断面図が示されている。 竹製ユニットハウスBは、床面用竹製パネルユニット6、横側壁用竹製パネル ユニット7、縦側壁用竹製パネルユニット8、仕切用竹製パネルユニット9、天 井用竹製パネルユニット10および屋根用竹製パネルユニット26から構成されてい る。 床面用竹製パネルユニット6は、床面を構成するものであり、図3に示す ように複数の床面用竹製パネル11がボルト12とナット13により結合されている。 床面用竹製パネル11は、図5に示すように、せき板14、枠体15およびさん材16 からなっている。そして、枠体15の側面には複数の枠体連結用小孔17が形成され 、せき板14には複数のせき板連結用小孔18がそれぞれ形成されている。枠体連結 用小孔17の数、形成位置は、枠体15の大きさ等に応じて自在に設定することがで きる。また、せき板連結用小孔18の数、形成位置は、床面用竹製パネル11の使用 箇所に応じて設定することができる。すなわち、後述する側壁用竹製パネルの下 部に使用する場合には、側壁用竹製パネルの設置箇所の対応位置に、また後述す る仕切用竹製パネルの下部に使用する場合には、仕切用竹製パネルの設置箇所の 対応位置にそれぞれ複数のせき板連結用小孔18を形成すればよく、上記以外の箇 所で使用する場合には、せき板連結用小孔を形成する必要はない。なお、床面用 竹製パネル11のせき板14内には、暖房用の温湯を循環させるための暖房用パイプ 19が複数本埋設されている。 そして、図3および図6に示すように、せき板14の表面が床面となるように複 数の床面用竹製パネル11をボルト12とナット13で結合すると、家屋の床面となる 床面用竹製パネルユニット6が構成される。図6の20は、床面用竹製パネルユニ ット6を、図3〜4に示す基礎コンクリート21に取付固定するためのアンカーボ ルト22の貫通孔である。 なお、床面用竹製パネル11は、大きな床加重を受けるため、せき板14の裏面、 枠体15およびさん材16によって形成される凹部の深さが、後述する各種パネルに 形成される凹部の深さより大きく設定されている。 なお、本実施例では、複数の床面用竹製パネル11を結合する締結材としてボル ト12とナット13を使用したが、床面用竹製パネル11相互間を強固かつ確実に結合 することができれば、特に制限なくどのようなものも採用できる。また、本実施 例では、ボルト12とナット13で結合された床面用竹製パネル11相互間の隙間にグ リスポンプでエポキシ樹脂等を注入して硬化させ、隣接する床面用竹製パネル11 同士を完全一体化させている。後述する各種竹製パネル間の結合および各種竹製 パネルユニット間の結合においても同様である。
【0010】 横側壁用竹製パネルユニット7は、横側壁を構成するものであり、図3に示す ように、複数の横側壁用竹製パネル31,32がボルト12とナット13により結合され ている。 隅部に使用する横側壁用竹製パネル31は、図7に示すように、せき板34、枠体 35およびさん材36からなっている。そして、枠体35の側面には複数の枠体連結用 小孔37が形成されている。また、さん材36の構成方向片側の枠体の外側面下端部 にはさん材36の構成方向に沿って板状部材38が一体成型され、枠体の外側面35a と板状部材38の上面38aとで断面L字形状に構成されている。中間部に使用する 横側壁用竹製パネル32は、隅部に使用する横側壁用竹製パネル31から板状部材38 を取り除いたものである。 縦側壁用竹製パネルユニット8は、縦側壁を構成するものであり、図4に示す ように、複数の縦側壁用竹製パネル41,42,43がボルト12とナット13により結合 されている。 隅部に使用する縦側壁用竹製パネル41は、図8に示すように、せき板44、枠体 45およびさん材46からなっている。そして、さん材46の構成方向片側の枠体を除 く枠体45の側面には複数の枠体連結用小孔47が形成されている。また、枠体連結 用小孔47が形成されていない枠体の外側面下端部にはさん材46の構成方向に沿っ て板状部材48が一体成型され、枠体45の外側面45aと板状部材48の上面48aとで 断面L字形状に構成されている。さらに、板状部材48の、横側壁用竹製パネル31 の板状部材38側枠体に形成された枠体連結用小孔37との対応位置には、複数の板 状部材連結用小孔49が形成されており、板状部材連結用小孔49の裏側には、図9 に示すように、切欠き50が形成されている。なお、板状部材48の上面48aの幅は 、隅部に使用する横側壁用竹製パネル31の枠体の外側面35aの高さと略同一とな るように、また、板状部材48の側面48bの高さは、隅部に使用する横側壁用竹製 パネル31の板状部材38の上面38aの幅と略同一となるように構成されている。 したがって、図9に示すように、隅部に使用する横側壁用竹製パネル31の枠体 の外側面35aおよび板状部材38の上面38aを、隅部に使用する縦側壁用竹製パネ ル41の板状部材48の上面48aおよび側面48bをそれぞれ当接させると、隅部が構 成されるとともに、横側壁用竹製パネル31の板状部材38側枠体に形成された枠体 連結用小孔37と縦側壁用竹製パネル41の板状部材48に形成された板状部材連結用 小孔49が連通状態となり連通孔が形成されるので、連通孔にボルト12を貫通させ 、ナット13で締付ければ側壁の隅部が作製される。 中間部に使用する縦側壁用竹製パネル42は、図4に示すように、右端部に窓わ く50が構成されておりその余の構成は隅部に使用する縦側壁用竹製パネルユニッ ト41の板状部材48を除いたものと略同一である。また、縦側壁用竹製パネルユニ ット43は、左端部には前記窓わく50とともに窓部を構成する窓わく51が構成され 右端部には縦側壁用竹製パネルユニット41と同様な板状部材が構成されている。 なお、本実施例では、縦側壁用竹製パネル42,43で窓部を構成したが、同様に して玄関部を構成することができる。また、横側壁用竹製パネルで窓部や玄関部 等を構成してもよい。さらに、横側壁用竹製パネルおよび縦側壁用竹製パネルの 枚数は自在に設定することができる。
【0011】 仕切用竹製パネルユニット9は、建物内を仕切るものであり、図4に示すよう に、仕切用竹製パネル55がボルト12とナット13により結合されているのは、他の 竹製パネルと同様であるので説明を省略する。なお、仕切用竹製パネルユニット 9によって、部屋の大きさを自在に設定することができる。 天井用竹製パネルユニット10は、天井を構成するものであり、図3に示すよう に、複数の天井用竹製パネル57がボルト12とナット13により結合されている。 天井用竹製パネル57は、図5に示す床面用竹製パネル11と実質的に同一である ので説明を省略する。なお、天井用竹製パネルユニット10は、その表面(天井用 竹製パネル57のせき板表面)が天井裏になるように配置されるとともに、天井用 竹製パネルユニット10は、横側壁用竹製パネルユニット7、縦側壁用竹製パネル ユニット8および仕切用竹製パネルユニット9の上部に結合される。 そして、天井用竹製パネル57の枠体およびさん材に天井板を釘打ち等すれば天 井張りが完成する。
【0012】 屋根用竹製パネルユニット26は、屋根を構成するものであり、図3に示すよう に、支持用竹製パネル61と屋根用竹製パネル62がボルト12とナット13によって結 合されている。 支持用竹製パネル61は、図10に示すように、せき板64、枠体65およびさん材66 からなっている。枠体65は、直角三角形のトラス形状で、斜辺が延長されて突起 部69を構成している。そして、枠体65の側面には複数の枠体連結用小孔67が形成 されている。また、突起部69にも枠体連結用小孔67が形成されている。 支持用竹製パネル61は、図3〜4に示すように、適宜間隔で天井用竹製パネル ユニット10上に配置されるとともに、ボルト12とナット13で天井用竹製パネルユ ニット10に結合されている。なお、家屋の横側壁部では、図3に示すように、横 側壁用竹製パネルユニット7、天井用竹製パネルユニット10および屋根用竹製パ ネルユニット26の支持用竹製パネル61が一体化された状態となっている。 屋根用竹製パネル62は、図11に示すように、竹製の板状部材であり、支持用竹 製パネル61が配置される間隔でその対応位置に複数の板状部材連結用小孔68が形 成されている。なお、屋根用竹製パネル62上には、瓦を配置固定するため平面状 でなければならないので、板状部材連結用小孔68の表面周囲には切欠きが形成さ れている。 屋根用竹製パネル62は、図3に示すように、支持用竹製パネル61間にかけ渡さ れ、ボルト12とナット13で支持用竹製パネル61に結合されている。
【0013】 配線工事や水道管工事等については、横側壁用竹製パネル31,32および縦側壁 用竹製パネル41,42,43のせき板の裏面、枠体およびさん材によって形成された 凹部内に、電線や水道管などを配備し、図9に示すように、枠体およびさん材に 内装用化粧板59等を釘打ち、接着等すればよく、また、断熱材工事が必要な場合 は、配線工事や水道管工事と同時に凹部内に断熱材を充填すればよい。 また、外装は横側壁用竹製パネル31,32および縦側壁用竹製パネル41,42,43 に塗装するだけでよく、防火地域では防火サイリングを釘打ち等すればよい。 さらに、屋根瓦は屋根用竹製パネル62の表面に載置固定すればよい。
【0014】 以上のように、本実施例の竹製パネルユニットハウスBを建造すれば下記の効 果が得られる。 床面用竹製パネルユニット6、横側壁用竹製パネルユニット7、縦側壁用竹 製パネルユニット8、仕切用竹製パネルユニット9、天井用竹製パネルユニット 10および屋根用竹製パネルユニット26の6種類のパネルユニットを結合し、簡単 な内装工事および外装工事をするだけでよいため、大幅な工期の短縮および工費 の軽減を図ることができる。 配線工事や水道管工事等も容易に行えるので、作業能率の大幅な向上を図る ことができる。 各種パネルユニットには竹製パネルが使用されているため、強風や地震等に 強い構造物を得ることができるとともに、竹製パネルは軽量かつ安価であるため 、かかる観点からも作業能率の向上および工費の軽減を図ることができる。 隣接する竹製パネル同士は完全に一体化させることができるため、束石等が 不要となるので、作業能率の向上を図ることができる。 必要とする竹製パネルの形状は限られているため、大量生産が可能となるの で、材料費の大幅な軽減を図ることができる。 運搬可能な範囲で、大形の竹製パネルを作製することができるため、必要部 材数を減らすことができるので、作業能率の大幅な向上を図ることができる。 竹製パネルはねじれに強く、狂いもほとんど無いので、長期間経過しても窓 やドアの開閉に支障をきたすことはない。 建物の中間部に柱を必要としないため、空間の有効利用が図れるとともに、 仕切用竹製パネルユニットによって任意に仕切ることができるので、多様な需要 に対応することができる。 床面用竹製パネル11には暖房用パイプが埋込まれているので、暖房用パイプ を接続するだけで暖房工事を容易に行うことができるとともに、効果的な暖房を 得ることができる。
【0015】 (第3実施例) 第2考案の別の実施例(第3実施例)であって、図12には第3実施例の竹製ユ ニットハウスCの横断面図が示されている。 前記第2実施例では、1階建ての竹製ユニットハウスBについて説明したが、 各種竹製パネルユニットを使用した2階建て、3階建ての竹製ユニットハウスを 容易に建造することができる。 すなわち、図12に示すように、1階建て竹製ユニットハウスBの天井用竹製パ ネルユニット10と屋根用竹製パネルユニット26の支持用竹製パネル61の間に、天 井用竹製パネルユニット10が結合された横側壁用竹製パネルユニット7および縦 側壁用竹製パネルユニット8および仕切用竹製パネルユニット9を配置結合すれ ば2階建て竹製ユニットハウスCを建造することができる。同様にして3階建て 竹製ユニットハウスを建造することができる。 以上のように、本実施例の2階建て竹製ユニットハウスCは、前記第2実施例 の竹製ユニットハウスBと同様な効果が得られるのに加えて、2階部分と1階部 分を同時に組立てることができるため、短期間で2階建て竹製ユニットハウスC を完成させることができる。 また、3階建て竹製ユニットハウスは、強度的に優れた竹製パネルを使用して いるため複雑な強度設計の必要がなく、かつ2階部分と同一部材を使用できるた め部材の加工が不要で工費の軽減を図ることができるとともに、1階部分から3 階部分までを同時に組立てることができるため短期間で3階建て竹製ユニットハ ウスを完成させることができる。
【0016】 (他の実施例) 上記第2実施例および第3実施例に第2考案の実施例として、一般家屋の例を 示したが、第2考案は種々の建造物、たとえば事務所、店舗、工場、倉庫等に幅 広く適用できるものである。 また、竹製パネルの表面が平面状の例を示したが、竹製パネルの表面形状は自 在に設定することができ例えば凸凹やタイル状の模様等をつけることができる。
【0017】
【考案の効果】
本考案によれば、強度的に優れ、軽量かつ安価で、組立が容易な竹製パネルを 提供することができる。また、耐震性、耐風性等に優れ、組立結合が容易で、大 幅に工期の短縮および工費の軽減を図ることができる竹製ユニットハウスを提供 することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1考案の一実施例(第1実施例)にかかわる
竹製パネルAの斜視図である。
【図2】図1におけるII−II線断面図である。
【図3】第2考案の一実施例(第2実施例)にかかわる
竹製ユニットハウスBの横断面図である。
【図4】図3におけるIV−IV線断面図である。
【図5】床面用竹製パネル11の斜視図である。
【図6】床面用竹製パネルユニット6の平面図である。
【図7】横側壁用竹製パネル31の斜視図である。
【図8】縦側壁用竹製パネル41の斜視図である。
【図9】横側壁用竹製パネル31と縦側壁用竹製パネル41
を組合せて隅部を構成した場合の断面図である。
【図10】支持用竹製パネル61の斜視図である。
【図11】屋根用竹製パネル62の斜視図である。
【図12】第2考案の別の実施例(第3実施例)にかかわ
る竹製ユニットハウスCの横断面図である。
【図13】従来の木造建築の骨組みの斜視図である。
【符号の説明】
A 竹製パネル B 竹製ユニット
ハウス C 竹製ユニットハウス 1 せき板 2 枠体 3 さん材 4 混合材 6 床面用竹製パ
ネルユニット 7 横側壁用竹製パネルユニット 8 縦側壁用竹製
パネルユニット 9 仕切用竹製パネルユニット 10 天井用竹製パ
ネルユニット 26 屋根用竹製パネルユニット

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】せき板、枠体およびさん材を備えた建築用
    パネルであって、前記せき板、枠体およびさん材は、竹
    材のチップに接着剤を混入した混合材を高温高圧でプレ
    ス成型により一体成型したものであることを特徴とする
    竹製パネル。
  2. 【請求項2】請求項1記載の複数個の竹製パネルを結合
    して作製された床面用竹製パネルユニット、側壁用竹製
    パネルユニット、仕切用竹製パネルユニット、天井用竹
    製パネルユニットおよび屋根用竹製パネルユニットを結
    合してなることを特徴とする竹製ユニットハウス。
JP1994001252U 1994-01-31 1994-01-31 竹製パネルおよびそれを使用した竹製ユニットハウス Expired - Lifetime JP3000627U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009084923A (ja) * 2007-10-01 2009-04-23 Nippon Pro Fuairu Kogyo Kk 耐力壁用材

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