JP2001262762A - 小屋組の構築方法 - Google Patents

小屋組の構築方法

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JP2001262762A JP2000078269A JP2000078269A JP2001262762A JP 2001262762 A JP2001262762 A JP 2001262762A JP 2000078269 A JP2000078269 A JP 2000078269A JP 2000078269 A JP2000078269 A JP 2000078269A JP 2001262762 A JP2001262762 A JP 2001262762A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建物が密集する地域の敷地に建物を構築する
際などに、小屋組の組立作業を専ら建物の外壁線よりも
内側で行い、かつ危険な高所作業を大幅に少なくして施
工に必要な手間と時間を削減できる、小屋組の構築方法
を提供する。 【解決手段】 建物Aの最上階の上方に設置される小屋
組1を、前記最上階の床面3上に収まるように前記建物
Aへの取付向きに対して左右いずれかに角度をずらした
向きで、かつ、前記小屋組1を支持する支持部材2にほ
ぼ直接取付可能な形状に、前記最上階の床面3上におい
て組み立て、その向きを保ちつつ前記支持部材2への取
付高さまで鉛直上方に吊り上げ、前記支持部材2への取
付向きまで回転させ、前記支持部材2に取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の最上階の上
方に設置される小屋組の構築方法に関する。
【0002】
【背景の技術】従来、住宅などの建物の小屋組を構築す
る際には、高所において梁・束・棟木・母屋・垂木など
の部材を組み立てていた。しかし、作業位置が高所であ
るために作業性が悪く、施工に手間と時間を要してい
た。
【0003】そこで、小屋組を地上で予め組み立てた上
で、クレーンなどで吊り上げて屋根部分に取り付けるこ
とにより、高所における作業を削減する方法が考えられ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、都市部などで
は、土地を有効に利用するため、敷地のほぼ全面を利用
するような建物を建設する場合が多い。従って、敷地内
において、構築しようとする建物の外側に、上記のよう
に小屋組を地上で組み立てるための余地を確保すること
は難しい。また、敷地外の場所で小屋組を予め組み立て
た上で、建物の建設現場まで運搬する方法も考えられ
る。しかし、組み立てられた小屋組は、建物の平面とほ
ぼ等しいかそれを上回る平面寸法を持つため、都市部の
狭小な道路を利用して建物の建設現場へ運搬することに
は難がある。
【0005】本発明の課題は、建物が密集する地域の敷
地に建物を構築する際などに、小屋組の組立作業を専ら
建物の外壁線よりも内側で行い、かつ危険な高所作業を
大幅に少なくして施工に必要な手間と時間を削減でき
る、小屋組の構築方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1記載の小屋組の構築方法は、例えば図1、
図5及び図6に示すように、建物Aの最上階の上方に設
置される小屋組1を、前記最上階の床面(二階の床面)
3上に収まるように前記建物Aへの取付向きに対して左
右いずれかに角度をずらした向きで、かつ、前記小屋組
1を支持する支持部材(壁パネル)2にほぼ直接取付可
能な形状に、前記最上階の床面3上において組み立てる
組立工程と、その向きを保ちつつ前記支持部材2への取
付高さまで鉛直上方に吊り上げる吊上工程と、前記支持
部材2への取付向きまで回転させる回転工程と、前記支
持部材2に取り付ける取付工程とを有することを特徴と
する。
【0007】この請求項1記載の発明によれば、前記組
立工程において、小屋組1を、前記最上階の床面(二階
の床面)3上に収まるように前記建物Aへの取付向きに
対して左右いずれかに角度をずらした向きで、かつ、前
記小屋組1を支持する支持部材(壁パネル)2にほぼ直
接取付可能な形状に、前記最上階の床面3上において組
み立てるので、高い安全性および作業性を確保できる前
記最上階の床面3上において、小屋組1を、前記支持部
材2にほぼ直接取付可能な形状に組み立てることができ
る。したがって、該組立工程において、高所作業を省略
することができる。また、前記組立工程において、前記
小屋組1を、前記最上階の床面3上において組み立てる
ので、建物が密集する地区内に建物Aを建設する場合な
ど、建物Aの外側に小屋組1を組み立てるための作業ス
ペースを確保することが難しい場合に、本小屋組の構築
方法を適用することができる。また、前記小屋組1を、
組立工程において前記支持部材2にほぼ直接取付可能な
形状に組み立てた上で、吊上工程および回転工程におい
て前記支持部材2への取付高さおよび取付向きまで移動
し、取付工程において前記支持部材2に取り付けるの
で、小屋組1の施工に要する手間が削減され、工期の短
縮を図ることができる。
【0008】請求項2記載の発明は、例えば図1に示す
ように、請求項1記載の小屋組の構築方法において、前
記小屋組1は、方形屋根又は寄棟屋根を基本構造とする
屋根20の四方に流れる各屋根面21の同じ高さ位置
を、前記屋根20の頂部を一周するように支持する略四
角枠状に配置された枠梁11と、該枠梁11と前記支持
部材2との間を、前記屋根面21の傾斜方向に沿うよう
に連結する連結梁12とから成ることを特徴とする。
【0009】この請求項2記載の発明によれば、請求項
1と同様の効果が得られるとともに、略四角枠状に配置
された前記枠梁11によって前記屋根20の中央部が支
持され、この枠梁11と前記支持部材2との間が、前記
屋根面21の傾斜方向に沿う前記連結梁12によって連
結されているので、前記屋根20が前記小屋組1によっ
て安定的に支持される。
【0010】請求項3記載の発明は、例えば図3に示す
ように、請求項2記載の小屋組の構築方法において、前
記枠梁11の一部と前記連結梁12とが、一体に形成さ
れたベント梁10で構成されていることを特徴とする。
【0011】この請求項3記載の発明によれば、請求項
2と同様の効果が得られるとともに、前記枠梁11の一
部と前記連結梁12とが、一体に形成されたベント梁1
0で構成されているので、該ベント梁10を互いに組み
合わせることによって、前記小屋組1を簡便かつ確実に
組み立てることができる。また、前記枠梁11の一部と
前記連結梁12とが、一体に形成されたベント梁10で
構成されているので、前記小屋組1を構成する部材の点
数が少なくなり、これらの部材の搬送や取回しに要する
手間を削減できる。
【0012】請求項4記載の発明は、例えば図3に示す
ように、請求項2又は3記載の小屋組の構築方法におい
て、前記枠梁11の上面には、該枠梁11によって支持
される前記屋根面21と平行な上面を有する桁材13が
設けられていることを特徴とする。
【0013】この請求項4記載の発明によれば、請求項
2又は3と同様の効果が得られるとともに、前記枠梁1
1の上面には、該枠梁11によって支持される前記屋根
面21と平行な上面を有する桁材13が設けられている
ので、該桁材13の上に、前記屋根面21を構成する屋
根パネル22,23を載置して固定することで、前記枠
梁11の上に、前記桁材11を間に介して、前記屋根パ
ネル22,23を簡便かつ確実に取り付けることができ
る。
【0014】請求項5記載の発明は、例えば図4に示す
ように、請求項2〜4のいずれかに記載の小屋組の構築
方法において、前記組立工程は、前記枠梁11の上に、
該枠梁11によって前記屋根面21が支持される高さ位
置よりも上部の屋根面21を構成する上部屋根パネル2
2を取り付ける上部屋根パネル取付工程を含むことを特
徴とする。
【0015】この請求項5記載の発明によれば、請求項
2〜4のいずれかと同様の効果が得られるとともに、前
記組立工程は、前記枠梁11の上に、該枠梁11によっ
て前記屋根面21が支持される高さ位置よりも上部の屋
根面21を構成する上部屋根パネル22を取り付ける上
部屋根パネル取付工程を含むので、高い安全性および作
業性を確保できる前記最上階の床面3上において、前記
枠梁11の上に、前記上記屋根パネル22を取り付ける
ことができる。したがって、前記小屋組1の上に屋根パ
ネル22,23を取り付ける高所作業の一部を省略でき
る。また、前記上部屋根パネル22の周囲の屋根面21
を構成する他の屋根パネル23を取り付ける際に、前記
組立工程において予め前記枠梁11の上に取り付けられ
た上部屋根パネル22を足場として利用することができ
る。したがって、前記他の屋根パネル23の取付作業を
簡便に行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
小屋組の構築方法の実施の形態を詳細に説明する。図1
及び図4〜図6は、本実施の形態の小屋組の構築方法の
手順を示す斜視図である。
【0017】本実施の形態の小屋組の構築方法は、予め
工場で製作された木製のパネルを建設現場で組み立てて
構築される二階建ての建物Aに適用されるものである。
この建物Aの屋根20は、図2に点線で示すように、方
形屋根を基本構造としている。
【0018】この小屋組の構築方法は、図1および図2
に示すように、建物Aの最上階の上方に設置される小屋
組1を、前記二階の床面3上に収まるように前記建物A
への取付向きに対して右周りに略30度角度をずらした
向きで、かつ、前記小屋組1を支持する壁パネル2にほ
ぼ直接取付可能な形状に、前記二階の床面3上において
組み立てる組立工程と、図5に示すように、その向きを
保ちつつ前記壁パネル2への取付高さまで鉛直上方に吊
り上げる吊上工程と、図6に示すように、前記壁パネル
2への取付向きまで左回りに略30度回転させる回転工
程と、前記壁パネル2に取り付ける取付工程と、から概
略構成されている。
【0019】ここで、前記組立工程は、図4に示すよう
に、後述する枠梁11の上に、該枠梁11によって前記
屋根面21が支持される高さ位置よりも上部の屋根面2
1を構成する上部屋根パネル22を取り付ける上部屋根
パネル取付工程を含んでいる。
【0020】また、図1に示すように、前記小屋組1
は、方形屋根を基本構造とする屋根20の四方に流れる
各屋根面21の同じ高さ位置を、前記屋根20の頂部を
一周するように支持する略四角枠状に配置された枠梁1
1と、該枠梁11と前記壁パネル2との間を、前記屋根
面21の傾斜方向に沿うように連結する連結梁12とか
ら成る。前記枠梁11の一部と前記連結梁12とは、図
3に示すように、側面から見た状態で略ヘの字形になる
ように一体に形成された、H形鋼から成るベント梁10
で構成されている。このベント梁10の枠梁11部分の
フランジ11fの上面には、該枠梁11部分によって支
持される前記屋根面21と平行な上面を有する、木製の
桁材13が、ボルトで取り付けられている。
【0021】上記組立工程においては、まず、上記ベン
ト梁10を4本、上記建物Aの二階の床面3上に搬入す
る。そして、これらベント梁10の梁枠11部分の連結
梁12と反対側の端部10Aのウェブ10Awを、他の
ベント梁10の梁枠11部分の連結梁12側の端部10
Bのウェブ10Bwに、図2に示すように上方から見た
状態で互いに直角になるようにして、図3に示すよう
に、梁受金物15を介してボルトにより締結する。この
際、図2に示すように、上記ベント梁10によって構成
される小屋組1が、前記建物Aへの取付向きに対して右
周りに略30度角度をずらした向きになるようにして、
4本の上記ベント梁10の枠梁11部分によって四角形
状の枠が形成されるように、これらベント梁10を互い
に締結する。
【0022】そして、図4に示すように、前記ベント梁
10の枠梁11部分の上に設けられた桁材13の上に、
略ピラミッド形状になるように4枚の前記上部屋根パネ
ル22を載置し、これら上部屋根パネル22の隣接部を
釘および接着剤により互いに固定するとともに、各上部
屋根パネル22の下端部を前記桁材13に、釘および接
着剤により固定する。
【0023】次いで、図5に示すように、4本の前記ベ
ント梁10の枠梁11部分によって形成される四角形状
の枠の4つの隅角部近傍、すなわち、各ベント梁10の
梁枠11部分の連結梁12側の端部10B近傍を、吊上
用のケーブル4に固定し、小屋組1を、その向きを保ち
つつ前記壁パネル2への取付高さまで、図示しないクレ
ーンによって鉛直上方に吊り上げる。
【0024】そして、図6に示すように、前記クレーン
によって前記壁パネル2への取付高さに吊り上げられた
状態で、小屋組1を、左周りに略30度回転させて、前
記壁パネル2への取付向きに合わせる。
【0025】最後に、図3に示すように、小屋組1を構
成する各ベント梁10の連結梁12部分の枠梁11と反
対側の端部10Cのウェブ10Cwを、前記壁パネル2
に、梁受金物16を介してボルトにより締結する。
【0026】小屋組1の取付が終了したら、前記上部屋
根パネル22を足場として、該上部屋根パネル22の周
囲の屋根面21を構成する他の屋根パネル23(図8で
は一枚のみ図示)を、前記枠梁11と壁パネル2との間
に順次取り付ける。屋根20の基本構造である方形屋根
部分の屋根面から側方に突出する切妻屋根部分について
は、図8に示すように、ベント梁10のうち一本の側面
と壁パネル2との間に棟木18を取り付けた上で、屋根
パネルを取り付ける。
【0027】以上、本実施の形態の小屋組の構築方法に
よれば、前記組立工程において、小屋組1を、前記最上
階の床面(二階の床面)3上に収まるように前記建物A
への取付向きに対して左右いずれかに角度をずらした向
きで、かつ、前記小屋組1を支持する支持部材(壁パネ
ル)2にほぼ直接取付可能な形状に、前記最上階の床面
3上において組み立てるので、高い安全性および作業性
を確保できる前記最上階の床面3上において、小屋組1
を、前記支持部材2にほぼ直接取付可能な形状に組み立
てることができる。したがって、該組立工程において、
高所作業を省略することができる。また、前記組立工程
において、前記小屋組1を、前記二階の床面3上におい
て組み立てるので、建物が密集する地区内に建物Aを建
設する場合など、建物Aの外側に小屋組1を組み立てる
ための作業スペースを確保することが難しい場合に、本
小屋組の構築方法を適用することができる。また、前記
小屋組1を、組立工程において前記壁パネル2にほぼ直
接取付可能な形状に組み立てた上で、吊上工程および回
転工程において前記壁パネル2への取付高さおよび取付
向きまで移動し、取付工程において前記壁パネル2に取
り付けるので、小屋組1の施工に要する手間が削減さ
れ、工期の短縮を図ることができる。
【0028】また、略四角枠状に配置された前記枠梁1
1によって前記屋根20の中央部が支持され、この枠梁
11と前記壁パネル2との間が、前記屋根面21の傾斜
方向に沿う前記連結梁12によって連結されているの
で、前記屋根20が前記小屋組1によって安定的に支持
される。
【0029】また、前記枠梁11の一部と前記連結梁1
2とが、一体に形成されたベント梁10で構成されてい
るので、該ベント梁10を互いに組み合わせることによ
って、前記小屋組1を簡便かつ確実に組み立てることが
できる。また、前記枠梁11の一部と前記連結梁12と
が、一体に形成されたベント梁10で構成されているの
で、前記小屋組1を構成する部材の点数が少なくなり、
これらの部材の搬送や取回しに要する手間を削減でき
る。
【0030】また、前記枠梁11の上面には、該枠梁1
1によって支持される前記屋根面21と平行な上面を有
する桁材13が設けられているので、該桁材13の上
に、前記屋根面21を構成する屋根パネル22,23を
載置して固定することで、前記枠梁11の上に、前記桁
材11を間に介して、前記屋根パネル22,23を簡便
かつ確実に取り付けることができる。
【0031】また、前記組立工程は、前記枠梁11の上
に、該枠梁11によって前記屋根面21が支持される高
さ位置よりも上部の屋根面21を構成する上部屋根パネ
ル22を取り付ける上部屋根パネル取付工程を含むの
で、高い安全性および作業性を確保できる前記二階の床
面3上において、前記枠梁11の上に、前記上記屋根パ
ネル22を取り付けることができる。したがって、前記
小屋組1の上に屋根パネル22,23を取り付ける高所
作業の一部を省略できる。また、前記上部屋根パネル2
2の周囲の屋根面21を構成する他の屋根パネル23を
取り付ける際に、前記組立工程において予め前記枠梁1
1の上に取り付けられた上部屋根パネル22を足場とし
て利用することができる。したがって、前記他の屋根パ
ネル23の取付作業を簡便に行うことができる。
【0032】なお、本発明は上記の実施の形態に限定さ
れることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲におい
て、種々の改良並びに設計の変更を行ってもよい。例え
ば、図9および図10に示すように、多雪地域に構築さ
れる建物Bに本発明の小屋組の構築方法を適用する場合
には、枠梁111および連結梁112に加えて、他のベ
ント梁117を組み合わせて小屋組101を構成するこ
とにより、積雪によってより大きな荷重を受ける屋根1
20を支持可能な小屋組101とすることができる。ま
た、上記の実施の形態は、パネル工法によって構築さ
れ、方形屋根を屋根の基本構造とする二階建ての建物A
に、本発明の小屋組の構築方法を適用したものである
が、木造軸組構造や、壁式鉄筋コンクリート構造、鉄骨
ラーメン構造など、パネル工法以外の構造形式により構
築される建物にも、本発明の小屋組の構築方法を適用す
ることができる。その他、具体的な細部構造などについ
ても適宜に変更可能であることは勿論である。
【0033】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、前記組立
工程において、小屋組を、前記最上階の床面上に収まる
ように前記建物への取付向きに対して左右いずれかに角
度をずらした向きで、かつ、前記小屋組を支持する支持
部材にほぼ直接取付可能な形状に、前記最上階の床面上
において組み立てるので、高い安全性および作業性を確
保できる前記最上階の床面上において、小屋組を、前記
支持部材にほぼ直接取付可能な形状に組み立てることが
できる。したがって、該組立工程において、高所作業を
省略することができる。また、前記組立工程において、
前記小屋組を、前記最上階の床面上において組み立てる
ので、建物が密集する地区内に建物を建設する場合な
ど、建物の外側に小屋組を組み立てるための作業スペー
スを確保することが難しい場合に、本小屋組の構築方法
を適用することができる。また、前記小屋組を、組立工
程において前記支持部材にほぼ直接取付可能な形状に組
み立てた上で、吊上工程および回転工程において前記支
持部材への取付高さおよび取付向きまで移動し、取付工
程において前記支持部材に取り付けるので、小屋組の施
工に要する手間が削減され、工期の短縮を図ることがで
きる。
【0034】請求項2記載の発明によれば、請求項1と
同様の効果が得られるとともに、略四角枠状に配置され
た前記枠梁によって前記屋根の中央部が支持され、この
枠梁と前記支持部材との間が、前記屋根面の傾斜方向に
沿う前記連結梁によって連結されているので、前記屋根
が前記小屋組によって安定的に支持される。
【0035】請求項3記載の発明によれば、請求項2と
同様の効果が得られるとともに、前記枠梁の一部と前記
連結梁とが、一体に形成されたベント梁で構成されてい
るので、該ベント梁を互いに組み合わせることによっ
て、前記小屋組を簡便かつ確実に組み立てることができ
る。また、前記小屋組を構成する部材の点数が少なくな
るので、これらの部材の搬送や取回しに要する手間を削
減できる。
【0036】請求項4記載の発明によれば、請求項2又
は3と同様の効果が得られるとともに、前記枠梁の上面
には、該枠梁によって支持される前記屋根面と平行な上
面を有する桁材が設けられているので、該桁材の上に、
前記屋根面を構成する屋根パネルを載置して固定するこ
とで、前記枠梁の上に、前記桁材を間に介して、前記屋
根パネルを簡便かつ確実に取り付けることができる。
【0037】請求項5記載の発明によれば、請求項2〜
4のいずれかと同様の効果が得られるとともに、前記組
立工程は、前記枠梁の上に、該枠梁によって前記屋根面
が支持される高さ位置よりも上部の屋根面を構成する上
部屋根パネルを取り付ける上部屋根パネル取付工程を含
むので、高い安全性および作業性を確保できる前記最上
階の床面上において、前記枠梁の上に、前記上記屋根パ
ネルを取り付けることができる。したがって、前記小屋
組の上に屋根パネルを取り付ける高所作業の一部を省略
できる。また、前記上部屋根パネルの周囲の屋根面を構
成する他の屋根パネルを取り付ける際に、前記組立工程
において予め前記枠梁の上に取り付けられた上部屋根パ
ネルを足場として利用することができる。したがって、
前記他の屋根パネルの取付作業を簡便に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の小屋組の構築方法の一例における組立
工程を示す、斜視図である。
【図2】同例における組立工程を示す、伏図である。
【図3】同例において小屋組を構成する枠梁および連結
梁を示す、側面図である。
【図4】同例における組立工程(上部屋根パネル取付工
程)を示す、斜視図である。
【図5】同例における吊上工程を示す、斜視図である。
【図6】同例における回転工程および取付工程を示す、
斜視図である。
【図7】同例における取付工程を示す、伏図である。
【図8】同例における取付工程を示す、伏図である。
【図9】本発明の小屋組の構築方法の他の一例における
組立工程を示す、伏図である。
【図10】本発明の小屋組の構築方法の他の一例におけ
る取付工程を示す、伏図である。
【符号の説明】
1,101 小屋組 2,102 支持部材(壁パネル) 3,103 最上階の床面(二階の床面) 10,110 ベント梁 11,111 枠梁 12,112 連結梁 13,113 桁材 20,120 屋根 21,121 屋根面 22,122 上部屋根パネル A,B 建物

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建物の最上階の上方に設置される小屋組
    を、前記最上階の床面上に収まるように前記建物への取
    付向きに対して左右いずれかに角度をずらした向きで、
    かつ、前記小屋組を支持する支持部材にほぼ直接取付可
    能な形状に、前記最上階の床面上において組み立てる組
    立工程と、 その向きを保ちつつ前記支持部材への取付高さまで鉛直
    上方に吊り上げる吊上工程と、 前記支持部材への取付向きまで回転させる回転工程と、 前記支持部材に取り付ける取付工程とを有することを特
    徴とする小屋組の構築方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の小屋組の構築方法におい
    て、 前記小屋組は、方形屋根又は寄棟屋根を基本構造とする
    屋根の四方に流れる各屋根面の同じ高さ位置を、前記屋
    根の頂部を一周するように支持する略四角枠状に配置さ
    れた枠梁と、該枠梁と前記支持部材との間を、前記屋根
    面の傾斜方向に沿うように連結する連結梁とから成るこ
    とを特徴とする小屋組の構築方法。
  3. 【請求項3】請求項2記載の小屋組の構築方法におい
    て、 前記枠梁の一部と前記連結梁とが、一体に形成されたベ
    ント梁で構成されていることを特徴とする小屋組の構築
    方法。
  4. 【請求項4】請求項2または3記載の小屋組の構築方法
    において、 前記枠梁の上面には、該枠梁によって支持される前記屋
    根面と平行な上面を有する桁材が設けられていることを
    特徴とする小屋組の構築方法。
  5. 【請求項5】請求項2〜4のいずれかに記載の小屋組の
    構築方法において、 前記組立工程は、前記枠梁の上に、該枠梁によって前記
    屋根面が支持される高さ位置よりも上部の屋根面を構成
    する上部屋根パネルを取り付ける上部屋根パネル取付工
    程を含むことを特徴とする小屋組の構築方法。
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