JP4391041B2 - プレハブ式建物 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プレハブ式建物に係り、さらに詳しくは、予め工場で生産される複数の箱形建物ユニットおよび木質パネルを用いて建てられるプレハブ式建物に関する。
【0002】
【背景技術】
従来、住宅等の建物として、柱や壁、屋根等の部材を予め工場で生産し、現場で組立てるプレハブ式建物が普及している。
このようなプレハブ式建物としては、例えば、軽量鉄骨を主材として鉄骨フレームを形成した箱形の建物ユニットを積層する箱形ユニット方式、あるいは、木材・集成材を骨組みとし、合板パネル等を用いて床、天井および壁面等を形成した木質パネルを、建設現場で組立てて建てる木質パネル方式などが多用されている。
これらの方式のうち、木質パネル方式は、床や天井等が面状要素の状態で搬送されるため、建築現場への搬送作業が効率的で容易であるが、居室内の造作や設備等を工場で施行することはできない。一方、箱形ユニット方式では、予め工場で所定容積の立体を構成するため、什器備品の多い居室部分の製作には有効である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、箱形ユニット方式でも、屋根部分は内部造作が不要なので、工場で立体化する利点が少ない。そのため、立体的なユニットではなく、束を立設するとともに、その束に屋根パネルを支持させる屋根構造も用いられている。
しかし、箱形ユニット方式では、鉄骨構造が基本となるため、束も鉄骨系となり、屋根パネルにも鉄骨フレームが用いられる。束は、固定プレートに束部材を立設して構成され、取付けに際しては、固定プレートを例えば梁の所定位置に、シノ等を利用して位置決めをした後、ボルトで止めて固定している。また、束はブレース等で補強されており、さらに、屋根パネルを取付けるための屋根パネル取付金具も複数個必要となる等、必要以上に構造が複雑化するとともに、重量化するという問題が生じる。その結果、組立て作業が繁雑となり、多くの手間がかかっている。
【0004】
本発明の目的は、建物の屋根部の構造を簡単化するとともに、重量を軽量化し、組立て作業の容易化を図ることのできるプレハブ式建物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、図面を参照して説明すると、図1に示すように、複数の箱形建物ユニット11,12を連結して構成された居室部15と、この居室部15の上面に配置されるとともに複数の木質パネルを組合わせて構成された屋根部20と、を有し、前記木質パネルは、前記箱形建物ユニット上面に載置される屋根床パネルと、この屋根床パネル上に傾斜支持される屋根パネルと、を有し、前記箱形建物ユニットは、柱、梁を組合わせて構成される骨組みを有し、この骨組みの柱頭には、隣接する前記箱形建物ユニット同士を連結する連結プレートが設けられ、前記木質パネルの一部は前記連結プレートおよびボルトで連結する構造を利用して固定され、前記連結プレートにはガイドピンが立設され、前記屋根床パネルは前記連結プレート上に前記ガイドピンにガイドされて載置され、前記箱形建物ユニット上面の前記連結プレートのない部分には、前記連結プレートの上面と略面一となる厚み調整部材が設けられていることを特徴とするプレハブ式建物10である。
【0006】
このような本発明では、プレハブ式建物の屋根部が複数の木質パネルを組合わせて構成される。従って、鉄骨系の束構造のような複雑な構造および煩雑な取付け作業が不要となるので、建物の屋根部の構造が簡単化されるとともに、木質パネルは釘打ち等で組立てられるので、組立て作業の容易化を図れる。また、屋根部が木質パネルを組み合わて構成されているので、屋根部の軽量化を図れる。
また、このような本発明では、箱形建物ユニット上に屋根床パネルが載せられ、その屋根床パネル上に屋根部が設けられる。屋根床パネルを設けることによって、居室部と屋根部とが区分けされるので、両者の境界処理が容易である。
さらに、このような本発明では、屋根部を構成する木質パネルの一部は、建物ユニット同士を連結する連結プレートを利用して固定される。必ず使用される部材を兼用することができるので、木質パネルの固定用に新たな固定部材を用いなくてもよくなり、部材点数を減少することができる。
また、このような本発明では、屋根床パネルはガイドピンにガイドされて連結プレート上に載置される。従って、屋根床パネルの取付け時の位置決めが容易となり、また、屋根床パネル同士の連結強度も確保できる。
さらに、このような本発明では、連結プレートのない部分に厚み調整部材が設けられているので、屋根床パネルが箱形建物ユニット上面の連結プレート上に載置される際、厚み調整部材の幅全面で支持される。従って、屋根床パネルが連結プレートのない部分で撓むことがなくなるので、屋根床パネルの安定した固定が得られる。
【0007】
以上の本発明において居室部とは、箱形建物ユニットの内部空間をいう。さらに、屋根部の形状は限定されず、例えば、切妻型、寄せ棟型等どのような形式のものであってもよい。また、屋根部の内部は小屋裏居室として利用されることが好ましい。
また、以上の発明において、厚み調整部材は、連結プレート間に連続するものであってもよく、あるいは、所定の大きさのものを断続的に配置するものであってもよい。
【0015】
請求項に記載の発明は、請求項1に記載のプレハブ式建物において、図5に示すように、前記屋根床パネル21は一部が前記居室部15を構成する前記建物ユニット12の外壁13から外側に突出していることを特徴とするものである
【0016】
このような本発明では、建物ユニットの外壁から外側に突出した屋根床パネルの一部が、プレハブ式建物の軒天部を兼用することができ、新たに軒天部を形成しなくてもよいので、その分の手間および部材点数の減少を図れる。また、例えば、シャッターボックス等の建物の付属部品を突出部の内側に収容できるので、シャッターボックス等が風雨に晒されず、それらの長寿命化を図れる。
以上の発明において、屋根床パネルの突出部は、建物の妻側または桁側のいずれでもよく、あるいは両方に設けられていてもよい。
【0017】
請求項に記載の発明は、請求項に記載のプレハブ式建物において、図1に示すように、前記屋根部20は切妻型屋根に構成され、前記突出側は妻面側であることを特徴とするものである。
このような本発明では、居室部の上面に切妻型屋根からなる屋根部を容易に設けることができ、また、建物の妻側面に軒天部が形成されるので、桁側のみに軒天部を形成すればよく、軒天部を設ける手間が少なくてすむ。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1には、プレハブ式建物10が示されている。
図1では、木質パネルで構成される屋根部20の屋根パネル22の一部が剥がされた状態となっている。
プレハブ式建物10は、複数の箱形下階建物ユニット11、およびそれらの下階建物ユニット11の上に載置される複数の箱形上階建物ユニット12とで構成される居室部15と、この居室部15の上面に設けられる切妻屋根となった前記屋根部20とを備えて構成されている。
【0019】
下階建物ユニット11および上階建物ユニット12は、図2にも示すように、それぞれ長さ寸法の異なる2種類の建物ユニット11A,11B、12A,12Bを含んでいる。そして、このような建物ユニット11A,11B、12A,12Bは、図3に示すような構成となっている。
すなわち、建物ユニット11,12は、四隅に立設される4本の柱2と、これらの柱2の上端間同士および下端間同士を結合する各4本の天井梁3、床梁4とで構成された骨組み5を備えている。天井梁3の長辺梁間には、複数本の天井小梁6が架けわたされ、これらの天井小梁6の下面には、天井面材7が設けられている。また、床梁4の長辺梁間には、複数本の根太8が架けわたされ、これらの根太8の上面には、床面材9が設けられている。そして、骨組み5の柱2には、適宜、外壁13が取付けられるようになっている。
【0020】
このような、上階建物ユニット12同士は、図3に示すように、連結用プレート16で連結されている。この連結用プレート16は、第1〜第3プレート16A,16B,16Cの3種類で構成されており、第1プレート16Aは、プレハブ式建物10における外側の建物ユニット12A,12Bの最も外側の四隅に設けられ、第2プレート16Bは、上記外側の建物ユニット12A同士、建物ユニット12B同士および建物ユニット12A,12Bの境界部に設けられ、第3プレート16Cは、建物ユニット12A,12Bの角部が4つ集まる部位に設けられている。なお、下階建物ユニット11同士の連結も上述と同じように行われている。
【0021】
第1プレート16Aは、ほぼ四角形に形成されるとともに、建物ユニット12A,12Bの柱の上面に立設された1本のガイドピン18にガイドされて設けられ、この第1プレート16Aには1個のボルト挿通穴17があけられている。
第2プレート16Bは、第1プレート16Aを横方向に2枚並べたのとほぼ同じ大きさに形成され、隣接する建物ユニット12A,12B等の隣り合う柱の上面に立設された2本のガイドピン18にガイドされて設けられ、この第2プレート16Bには、2個のボルト挿通穴17があけられている。
第3プレート16Cは、第2プレート16Bを横方向に2枚並べたとほぼ同じ大きさに形成されるとともに、隣り合う4本の柱の上面に立設された4本のガイドピン18にガイドされて設けられ、この第3プレート16Cには、4個のボルト挿通穴17があけられている。
【0022】
建物ユニット12A,12Bの上面、かつ、第1プレート16Aと第2プレート16B、および第2プレート16Bと第3プレート16Cとの間には、厚み調整部材である調整プレート19が設けられている。この調整プレート19の板厚は、第1プレート16A等の板厚とほぼ同じ寸法に仕上げられ、従って、第1、第2、第3プレート16A,16B,16Cと調整プレート19との上面は、ほぼ面一となっている。
【0023】
前記屋根部20は、前述のように切妻屋根となっており、それぞれ木質パネルで形成される複数枚の屋根床パネル21と、複数枚の屋根パネル22と、木質パネルを含み形成される妻側屋根外壁23と、桁側屋根外壁24とを備えて構成されている。また、屋根部20の内部は小屋裏居室55(図6参照)となっている。
【0024】
屋根床パネル21は、図2に示すように、上階建物ユニット12Aに対応する第1床パネル21Aと、上階建物ユニット12Bに対応する第2床パネル21Bとの長さの異なる2種類で形成されている。
屋根床パネル21A,21Bは、図5に示すように、枠体26と、当該枠体26に張付けられたパネル部材27とを含み形成され、各床パネル21A,21Bの対向する端部同士は接触するとともに、他端部は、建物ユニット12A,12Bにおける短辺方向の外壁から外側に突出しており、オーバーハング構造となっている。
【0025】
屋根床パネル21の突出した部位の下面外側には、図6に示すように、軒部材30が設けられている。この軒部材30は、枠体30Aと、当該枠体30Aの外側面に張り付けられた面材30Bと、枠体30A内に詰め込まれた断熱材30Cとを含み構成されている。また、このような軒部材30と前記外壁13との間、かつ、屋根床パネル21の下面の部位には、別の断熱材31が設けられ、さらに、枠体30Aの下端には、外壁13側に延びた軒天井32が設けられている。
【0026】
このような屋根床パネル21は、前記第1、第2、第3プレート16A,16B,16Cおよび調整プレート19の上面に、前記ガイドピン18にガイドされて載置されるようになっている。そのため、屋根床パネル21には、ガイドピン18に対応する挿通穴28があけられている。
【0027】
屋根床パネル21の上階建物ユニット12A等への取付けは、屋根床パネル21の第1、第2パネル21A,21Bを、対応する建物ユニット12A等の第1、第2、第3プレート16A,16B,16Cの上面に、ガイドピン18にガイドさせて載せ、ボルト34を屋根床パネル21の挿通穴29から各プレート16A,16B,16Cのボルト挿通穴17に差し込み、建物ユニット12A等における天井梁3側の図示しない取付け部のねじ穴に螺合させて取付けるようになっている。
【0028】
前記屋根パネル22は、図6に示すように、枠体22Aに屋根面材22Bを張付けて形成され、所定の面積を有する矩形状となっており、複数枚の屋根パネル22が、建物10の棟から軒先に向かって下がる方向に傾斜して設けられている。屋根パネル22は、屋根の傾斜方向に2枚並設されるようになっている。
【0029】
妻側屋根外壁23は、図4に示すように、前記屋根床パネル21上面に取付けられる外壁用パネル36と、図5に示すように、その一面に設けられる屋根外壁部材43とを備えて構成されている。
外壁用パネル36は、屋根床パネル21の幅寸法と同じ幅寸法に形成された中央パネル37と、その両側に外側パネル38と、これらの外側パネル38の外側に設けられる三角形状の最外側パネル39と、中央パネル37および外側パネル38の上部に設けられる三角形状の上部パネル40とを備え形成されている。
【0030】
中央パネル37は、図6に示すように、枠体37Aと、当該枠体37Aの室内側面に取付けられた内側面材37Bと、外側面に取付けられた外側面材37Cと、これらの面材37B,37Cの間に詰め込まれた断熱材37Dとを含み構成されている。
外側パネル38等、他の各パネル38〜40の構造は、図示しないが、中央パネル37の上記構造とほぼ同じとなっている。そして、各パネル37〜40を組合わせたとき、その底辺長さが、3枚の前記屋根床パネル21の幅分とほぼ等しい三角形状となるように構成されている。
このような外壁用パネル36の外側には、前記軒部材30に取付部材42を介して前記外壁部材43が固定され、これにより、全体三角形状の前記妻側屋根外壁23が構成されている。
【0031】
桁側屋根外壁24は、図4に示すように、第1床パネル21Aおよび第2床パネル21Bの長さ方向に沿い、かつ、各パネル21A,21Bの長さに対応して形成され、各パネル21A,21Bの上面に取付けられるようになっている。
各床パネル21A,21Bは、図6に示すように、所定高さに形成された枠体24Aと、当該枠体24Aの室内側面に取付けられた内側面材24Bと、枠体24Aの外側面に取付けられた外側面材24Bと、これらの面材24A,24Bの間に詰め込まれた断熱材24Dとを含み構成され、枠体24Aの上面には、屋根パネル22を取付けるための結合桁24Eが設けられている。
なお、外側面材24Bの下端は屋根床パネル21の側面途中まで延び、側面一部を覆っている。また、桁側屋根外壁24の内側面材24B側には、結合桁54を介して、例えば小屋裏居室55用の天井56が設けられている。
【0032】
以上のような妻側屋根外壁23および桁側屋根外壁24は、前記屋根床パネル21に取付けられるようになっている。
すなわち、妻側屋根外壁23の取付けは、図5に示すように、屋根床パネル21を上階建物ユニット12の上面に載置した後、妻側屋根外壁23の外壁用パネル36の底面を屋根床パネル21に載せるとともに、外壁用パネル36の例えば中央パネル37の内側面材37Bにあけられた開口を利用して、胴差しボルト45を枠体37Aのボルト挿通穴から屋根床パネル21の枠体26のボルト穴に差し込み、胴差しボルト45の先端ねじ部にナット46を螺合させて固定する。その後、外壁用パネル36に前記屋根外壁部材43が取付けられ、これにより、妻側屋根外壁23と屋根床パネル21とが一体的に連結される。
【0033】
桁側屋根外壁24の取付けは、図6に示すように、屋根床パネル21を上階建物ユニット12の上面に載置した後、桁側屋根外壁24の底面を屋根床パネル21に載せるとともに、桁側屋根外壁24の例えば内側面材24Cにあけられた開口を利用して、胴差しボルト45を桁側屋根外壁24の枠体24Aのボルト挿通穴から屋根床パネル21の枠体26のボルト穴に差し込み、建物ユニット12の天井梁3の上フランジ部3Aのボルト穴を貫通させ、ナット46を螺合させて固定する。これにより、桁側屋根外壁24と屋根床パネル21と上階建物ユニット12とが一体的に連結されている。
なお、桁側屋根外壁24の軒先側には、一端が屋根パネル22の枠体22Aに固定された吊り部材33を介して軒天井35が設けられている。
【0034】
また、屋根床パネル21の上面には、妻側屋根外壁23、桁側屋根外壁24の他に、図7に示すように、屋根部20の強度を確保するために、例えば2枚の内部体力壁47が設けられている。内部体力壁47の取付けは、図示しないが、内部体力壁47を構成する枠部材から屋根床パネル21の枠体26に釘打ちする等して行われる。
【0035】
図8に示すように、妻側屋根外壁23、桁側屋根外壁24および内部体力壁47間には、屋根パネル22を取付けるために、木材からなる第1母屋梁48と第2母屋梁49とが設けられている。第1母屋梁48は屋根の棟部に設けられ、第2母屋梁49は棟部と軒先部とのほぼ中間位置に設けられている。
【0036】
屋根パネル22の取付けは、妻側端部においては、所定の屋根パネル22を妻側屋根外壁23、桁側屋根外壁24、第1母屋梁48、第2母屋梁49上に載せ、桁側屋根外壁24に設けられている結合桁24E、第1母屋梁48、第2母屋梁49等から適宜釘打ちする等して取付ける。両妻側間においては、所定の屋根パネル22を桁側屋根外壁24、第1母屋梁48、第2母屋梁49上に載せ、前記結合桁24E、第1母屋梁48、第2母屋梁49等から適宜釘打ちする等して取付ける。
なお、屋根パネル22は、一方の妻側屋根外壁23側から順次取付け、最後に他方の妻側屋根外壁23側に取付けられることが好ましい。
【0037】
屋根パネル22同士は、パネルの枠体22A同士を釘打ち等により結合して行われ、特に、屋根の傾斜方向の結合は、釘打ち等の結合の他に、図9に示すように、ほぼ直交する2面を有する固定金具51を、1面を第2母屋梁49の上面に設けられた結合桁53に釘打ちで取付けておいて、他の面を棟側の屋根パネル22の枠体22A端部に押し付け釘打ちして固定されている。軒側の屋根パネル22の端部も同様に、固定金具52(固定金具51と勝手違い)を用いて固定されている。
【0038】
次に、このようなプレハブ式建物10の施工方法を説明する。
予め工場で生産された複数の下階および上階建物ユニット11,12、屋根床パネル21、妻側屋根外壁23、桁側屋根外壁24、内部体力壁47等をトラックで建設現場に搬送する。
基礎上に下階建物ユニット11を順次載置、固定するとともに、隣り合う建物ユニット11同士を連結プレートで連結する。1階建物ユニット11の上に上階建物ユニット12を載置するとともに、接合ピン等で互いを連結し、また、上階建物ユニット12同士を連結プレート16により連結する。
【0039】
その後、上階建物ユニット12上の所定位置に、屋根床パネル21を順次載置固定する。この際、所定の屋根床パネル21A等を、連結プレート16のガイドピン18にガイドさせてプレート16上に載せた後、ボルト34で屋根床パネル21と建物ユニット12の天井梁3とを連結固定する。
なお、屋根床パネル21において建物の妻側端部は、上階建物ユニット12の外壁13から突出させ、オーバーハング構造を構成する。
【0040】
すべての屋根床パネル21が取付けられたら、一方の妻側屋根外壁23を胴差しボルト45等で固定し、順次、内部体力壁47、桁側屋根外壁24を取付け固定し、最後に他方の妻側屋根外壁23を取付け固定する。
次いで、両妻側屋根外壁23、内部体力壁47間に、第1、第2母屋梁48,49を架けわたし、これらの妻側屋根外壁23、桁側屋根外壁24、内部体力壁47、第1、第2母屋梁48,49に支持させて、屋根パネル22を取付け、その後、内部、外部の所定の仕上げ処理を行って、プレハブ式建物10を完成させる。
【0041】
このような実施形態によれば、次のような効果がある。
(1) プレハブ式建物10の屋根部20が、複数の木質パネルからなる屋根床パネル21や、屋根パネル22等を組合わせて構成される。従って、鉄骨系の束構造のような複雑な構造および煩雑な取付け作業が不要となるので、屋根部20の構造が簡単化されるとともに、屋根パネル22等は釘打ち等で組立てられるので、組立て作業の容易化を図れる。
【0042】
(2) 屋根部20が、前述のように、木質パネルからなる屋根床パネル21、屋根パネル22等を組合わせて構成されるので、屋根部20の軽量化を図れる。
(3) 上階建物ユニット12上に屋根床パネル21が載せられ、その屋根床パネル21上に屋根部20の屋根床パネル21が設けられるので、屋根床パネル21を設けるだけで居室部15と屋根部20とが区分けされ、両者の境界処理が容易となる。
【0043】
(4) 屋根床パネル21は、上階建物ユニット12同士を連結する連結プレート16を利用して固定されるので、必ず使用される部材を兼用することができ、これにより、木質パネルの固定用に新たな固定部材を用いなくてもよくなり、部材点数を減少することができる。
(5) 桁側屋根外壁24は、屋根床パネル21上に載せるとともに、胴差しボルト45で建物ユニット12等の天井梁3に一体的に連結固定されるので、桁側屋根外壁24と屋根床パネル21との取付け、屋根床パネル21と天井梁3との取付けを同時に行え、その結果、取付けの手間が少なくてすむ。
【0044】
(6) 屋根床パネル21は、ガイドピン18にガイドされて連結プレート16上に載置されるので、屋根床パネル21の取付け時の位置決めが容易となり、また、屋根床パネル21同士の連結強度も確保できる。
(7) 上階建物ユニット12上において、連結プレート16がない部分には厚み調整部材としての調整プレート19が設けられているので、屋根床パネル21が上階建物ユニット12上面の連結プレート16上に載置される際、調整プレート19の幅全面で支持される。従って、屋根床パネル21が連結プレート16のない部分で撓むことがなくなり、屋根床パネル21の安定した固定が得られる。
【0045】
(8) 屋根床パネル21の一部は、上階建物ユニット12の外壁13から外側に突出しているので、その部分で、プレハブ式建物10の軒天部を兼用することができる。従って、新たに軒天部を形成しなくてもよいので、その分の手間および部材点数の減少を図れる。また、例えば、シャッターボックス等の建物の付属部品を突出部の内側に収容できるので、シャッターボックス等を収容した場合には、シャッターボックス等が風雨に晒されず、それらの長寿命化を図れる。
【0046】
(9) 傾斜方向の屋根パネル22同士は、それぞれの端部が、第2母屋梁49に取付けた固定金具51,52により結合されているので、屋根パネル22が強固に取付けられ、これにより、屋根パネル22が風雨等によりあおられるおそれがなくなる。
【0047】
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できるものであれば、次のような変形形態でもよいものである。
例えば、前記実施形態では、プレハブ式建物10を構成する下階および上階建物ユニット11,12は、長さ寸法の異なる2種類の建物ユニット11A,11B、12A,12Bをそれぞれ複数個組合わせて建てられているが、同じ種類のもの同士を組合わせるものであってもよい。この場合、屋根床パネルは1種類の建物ユニットに対応する1種類の屋根床パネルを使用すればよい。
【0048】
また、前記実施形態では、屋根床パネル21の妻側端部を上階建物ユニット12の外壁13から突出させたオーバーハング構造としたが、これに限らず、上階建物ユニット12の桁側端部を外壁13から突出させたオーバーハング構造としてもよい。あるいは、妻側、桁側の両方に突出させてもよい。
【0049】
さらに、前記実施形態では、調整プレート19を、上階建物ユニット12の上面に設けた連結プレート16間に連続して架けわたしてあるが、これに限らず、細切れのプレートを複数枚、断続的に配置するものであってもよい。
【0050】
【発明の効果】
以上に説明したように、請求項1の発明によれば、プレハブ式建物の屋根部が複数の木質パネルを組合わせて構成される。従って、鉄骨系の束構造のような複雑な構造および煩雑な取付け作業が不要となるので、建物の屋根部の構造が簡単化されるとともに、木質パネルは釘打ち等で組立てられるので、組立て作業の容易化を図れる。また、屋根部が木質パネルを組合わせて構成されているので、屋根部の重量の軽量化を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプレハブ式建物の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】前記実施形態の箱形建物ユニットと屋根床パネルとの関係を示す分解斜視図である。
【図3】前記実施形態のプレハブ式建物を構成する箱形建物ユニットを示す斜視図である。
【図4】前記実施形態の屋根床パネルと妻側屋根外壁および桁側屋根外壁の関係を示す分解斜視図である。
【図5】前記実施形態の妻側屋根外壁の端部を示す縦断面図である。
【図6】前記実施形態の桁側屋根外壁の端部を示す縦断面図である。
【図7】前記実施形態の屋根部に内部体力壁が設けられた状態を示す斜視図である。
【図8】前記実施形態の屋根パネルがない状態の屋根部を示す斜視図である。
【図9】前記実施形態の屋根パネルの傾斜方向の接続状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
10 プレハブ式建物
11 箱形建物ユニットである下階建物ユニット
12 箱形建物ユニットである上階建物ユニット
15 居室部
16 連結プレート
19 厚さ調整部材である調整プレート
20 屋根部
21 屋根床パネル
22 屋根パネル

Claims (3)

  1. 複数の箱形建物ユニットを連結して構成された居室部と、この居室部の上面に配置されるとともに複数の木質パネルを組合わせて構成された屋根部と、を有し、
    前記木質パネルは、前記箱形建物ユニット上面に載置される屋根床パネルと、この屋根床パネル上に傾斜支持される屋根パネルと、を有し、
    前記箱形建物ユニットは、柱、梁を組合わせて構成される骨組みを有し、この骨組みの柱頭には、隣接する前記箱形建物ユニット同士を連結する連結プレートが設けられ、前記木質パネルの一部は前記連結プレートおよびボルトで連結する構造を利用して固定され
    前記連結プレートにはガイドピンが立設され、前記屋根床パネルは前記連結プレート上に前記ガイドピンにガイドされて載置され
    前記箱形建物ユニット上面の前記連結プレートのない部分には、前記連結プレートの上面と略面一となる厚み調整部材が設けられていることを特徴とするプレハブ式建物。
  2. 請求項1に記載のプレハブ式建物において、
    前記屋根床パネルは一部が前記居室部を構成する前記建物ユニットの外壁から外側に突出していることを特徴とするプレハブ式建物。
  3. 請求項2に記載のプレハブ式建物において、
    前記屋根部は切妻型屋根に構成され、前記突出側は妻面側であることを特徴とするプレハブ式建物。
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