JP2003105863A - 建物ユニット及びユニット建物 - Google Patents

建物ユニット及びユニット建物

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JP2003105863A
JP2003105863A JP2001303254A JP2001303254A JP2003105863A JP 2003105863 A JP2003105863 A JP 2003105863A JP 2001303254 A JP2001303254 A JP 2001303254A JP 2001303254 A JP2001303254 A JP 2001303254A JP 2003105863 A JP2003105863 A JP 2003105863A
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building unit
unit
building
floor
small
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Yoshishige Nagaki
良繁 長木
Naoto Tanaka
直人 田中
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 工場で簡単に効率よく補強できる建物ユニッ
トと、この建物ユニットを組み立てたユニット建物を提
供すること。 【解決手段】 矩形状の四隅に立設した4本の柱41を
有する第1小型建物ユニット4−1と、矩形状の四隅に
立設した4本の柱41を有する第2小型建物ユニット4
−2を側面を向かい合わせ連結した複合建物ユニット4
が、第2小型建物ユニット4−2を屋外方向に突出させ
て、下階の小型建物ユニット3の上に据え付けられてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は建物ユニットと、こ
の建物ユニットを組み立てたユニット建物に関する。
【0002】
【従来の技術】ユニット建物は、運搬可能な一定の大き
さの箱形の、且つ、内部、外部の仕上げられた建物ユニ
ットを予め工場で生産し、この建物ユニットの複数個を
施工現場に運搬し、施工現場で組み立てて建物となすも
のである。このユニット建物は、現場施工期間が短く、
且つ、寸法精度のよい標準化された建物となる特徴があ
るために、近年、多く建てられている。このユニット建
物に組み立てることのできる建物ユニットとしては、従
来、多くの種類が知られている。
【0003】例えば、特公昭61−42061号公報に
記載されているように、矩形状の四隅に立設した4本の
鋼製の柱と、この4本の柱の上端部を矩形状の辺に沿っ
て連結した鋼製の天井梁と、4本の柱の下端部を矩形状
の辺に沿って連結した鋼製の床梁とからなる骨格を有す
る建物ユニットが知られている。そして、この建物ユニ
ットは、この骨格の相対する天井梁に天井野縁を差し渡
し、この天井野縁の下面に天井面材を取り付けて天井を
形成し、相対する床梁に床小梁を差し渡し、この上に床
根太を取り付け、この床根太の上に床面材を取り付けて
床を形成し、天井梁と床梁との間に間柱を取り付け、こ
の間柱に外壁パネルや内壁パネルを取り付けて壁を形成
したものである。
【0004】これ等の建物ユニットでは、据え付ける位
置によって要求される強度が異なる。例えば、上階に使
用される建物ユニットより、下階の建物ユニットの方
が、上階の建物ユニットの荷重に耐えるために、機械的
強度を大きくする必要がある。又、上階の居住面積を増
加させるために、下階の建物ユニットの上に一部分を屋
外方向に突出させて(オーバーハングさせて)据え付け
る上階の建物ユニットは、すべての柱を下階の建物ユニ
ットの柱の上に載せた状態に据え付ける建物ユニットよ
り突出した部分を支えるために機械的強度を大きくする
必要がある。
【0005】この強度を大きくする方法としては、例え
ば、鋼製の骨格を有する建物ユニットでは鋼材の厚みを
大きくしたり、木製の骨格を有する建物ユニットでは、
柱や梁に大きな断面を有する木材を使用する等して、柱
や梁等の骨格に使用される材料の機械的強度を大きくす
る方法や、特公昭61−42061号公報に記載されて
いるように、矩形状の天井の対角線状に線状のブレース
を設けて天井面を補強したり、矩形状の壁に縦材や横材
等の補強枠を設けて壁面を補強する方法等がある。尚、
壁面にブレースを設けて補強する方法もある。
【0006】又、建物ユニットを補強せずに、ユニット
建物全体を補強する方法もある。例えば、特開平8−2
77580号公報に記載されているように、隣接する建
物ユニットの天井梁間や床梁間に補強板を挟み、この補
強板を延長線上にある建物ユニットの天井梁間や床梁間
に延長させ、この延長した部分を延長線上にある建物ユ
ニットの天井梁や床梁に連結してユニット建物全体を補
強する方法がある。
【0007】又、特願2001−258292号には、
上階の居住面積を大きくするために、下階の建物ユニッ
トの上に張出材を取り付け、この張出材の上に、上階の
建物ユニットを屋外方向に突出させて据え付けたり、上
階の建物ユニットの床梁間や下階の建物ユニットの天井
梁間に取り付けられてた張出材を屋外方向に突出した状
態に延長し、この屋外方向に突出した張出材の上に建物
ユニットを取り付けたユニット建物が記載されている。
このように、この特願2001−258292号では、
建物躯体に取り付けられた張出材で突出している建物ユ
ニットを補強している。
【0008】そして、多くの場合、下階に使用される建
物ユニットを補強するときに、上記建物ユニットを補強
する方法が採用され、柱を省略して、この柱省略部分を
居住スペースに使用したり、建物ユニットを屋外方向に
突出させて据え付けるときに、上記ユニット建物全体を
補強する方法が採用されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、材料の強度を
大きくする方法は、極めて好ましい方法であるが、この
材料だけの強度を大きくして、上階の建物ユニットの荷
重や風等の横方向の力に耐えるためには、材料の強度を
極めて大きくする必要があり、高価になるという問題が
ある。従って、上記公報記載のように、通常、材料の強
度を、上階の建物ユニットの荷重に耐えるに必要なだけ
大きくし、横方向の力に対する力には、ブレースで補強
して材料を節約すること等が行われている。
【0010】このブレースで補強する方法では、上記公
報に記載されているように、建物ユニットに取付具を設
け、この取付具にブレースを取り付ける必要があるし、
ブレースを引っ張った状態に張るために、長さを伸縮さ
せる伸縮具を取り付ける必要があり、極めて、煩瑣であ
る。又、建物ユニットでは、工場で製造し、トラック等
で施工現場に運搬する関係で、幅が略一定になってい
る。そして、居住面積を広くするために壁の厚みをでき
るだけ薄くしている。従って、従来の線状のブレースで
壁面を補強する場合には、連結具を使用したり、ブレー
スの径を大きくして機械的強度を上げると、壁の中に入
らないことがある。
【0011】尚、壁面に縦材や横材の補強枠を設ける方
法は、横方向の力に対しての抵抗が斜めに設けられたブ
レースより悪い。又、特開平8−277580号公報や
特願2001−258292号に記載されているよう
に、補強材や張出材を設ける方法は、補強材や張出材を
製造し、これを、建物ユニットとは別に輸送する必要が
あり煩瑣であるし、この補強材や張出材を施工現場で取
り付けるために、現場施工工数が増加するという問題が
ある。そこで、この発明の目的は、工場で簡単に効率よ
く補強できる建物ユニットと、この建物ユニットを組み
立てたユニット建物を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになしたものであって、請求項1記載の発明
は、矩形状の四隅に立設した4本の柱を有する第1小型
建物ユニットと矩形状の四隅に立設した4本の柱を有す
る第2小型建物ユニットが、側面を向かい合わせ連結さ
れて、標準の建物ユニットと略同じ大きさの複合建物ユ
ニットとされ、第1小型建物ユニットと略同じ位置に立
設した4本の柱を有する下階の小型建物ユニットの上
に、この4本の柱の上に第1小型建物ユニットの4本の
柱を載せ、且つ、第2小型建物ユニットを屋外方向に突
出させて、据え付けられているユニット建物を特徴とす
るものである。
【0013】この請求項1記載の発明においては、第1
小型建物ユニットと第2小型建物ユニットが連結されて
標準の建物ユニットと略同じ大きさの複合建物ユニット
なされているが、この意味は、第1小型建物ユニットと
第2小型建物ユニットを連結したときに標準の建物ユニ
ットと略同じ大きさになればよいことであって、第1小
型建物ユニットと第2小型建物ユニットのそれぞれの大
きさは適宜でよい。
【0014】例えば、第1小型建物ユニットが標準の建
物ユニットと略同じ高さで、水平断面が略2/3の大き
さで、第2小型建物ユニットが標準の建物ユニットと略
同じ高さで、水平断面が略1/3の大きさというよう
に、第1小型建物ユニットと第2小型建物ユニットの大
きさが異なる大きさであってもよいし、第1小型建物ユ
ニットと第2小型建物ユニットが共に標準の建物ユニッ
トと略同じ高さで、水平断面が略1/2の大きさという
ように、同じ大きさであってもよい。そして、第1小型
建物ユニットと第2小型建物ユニットが同じ大きさの方
が製造し易いので好ましい。
【0015】又、この請求項1記載の発明では、第1小
型建物ユニットと第2小型建物ユニットが連結されてい
るが、この連結する場所は適宜でよいが、柱の下端部を
矩形状の辺に沿って連結された床梁や柱の上端部を矩形
状の辺に沿って連結した天井梁を有する建物ユニットの
場合には、対峙する床梁同士と天井梁同士を連結する
と、連結し易いし、連結したときの強度が大きいので好
ましい。
【0016】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明に係り、請求項1記載の複合建物ユニットが、第2小
型建物ユニットと反対側に隣接する建物ユニットに連結
されているものである。
【0017】この請求項2記載の発明では、請求項1記
載の複合建物ユニットが第2建物ユニットと反対側に隣
接する建物ユニットに連結されているが、請求項1記載
のユニット建物においては、複合建物ユニットが屋外側
から見て左右に隣接する建物ユニットに連結されてもよ
いし、第2建物ユニットと反対側に隣接する建物ユニッ
トであってもよいし、この両方でもよいが、請求項2記
載のユニット建物のように、請求項1記載の複合建物ユ
ニットを屋内側に隣接する建物ユニットに連結する方
が、屋外方向に突出している第2小型建物ユニットの重
量によって発生する回転のモーメントによって請求項1
記載の複合建物ユニットが落下しようとする力に対して
効率よく抵抗することができるので好ましい。
【0018】請求項3記載の発明は、矩形状の四隅に立
設した4本の柱と、この4本の柱の下端部を矩形状の辺
に沿って連結した4本の床梁と、4本の柱の上端部を矩
形状の辺に沿って連結した4本の天井梁とからなる骨格
を有し、この骨格の相対する床梁、相対する天井梁、床
梁と天井梁のいずれかの組が斜めに傾斜した板状のブレ
ースで連結されている建物ユニットを特徴とするもので
ある。
【0019】この請求項3記載の発明においては、相対
する床梁、相対する天井梁、床梁と天井梁のいずれかの
組がブレースで連結されているが、この意味は、ブレー
スで相対する床梁だけが連結されてもよいし、相対する
天井だけが連結されてもよいし、床梁と天井梁とだけが
連結されてもよいし、これ等を組み合わせたものでもよ
い。尚、板状でないブレースの利用と組み合わされても
よい。例えば、天井面を補強したいときには天井梁同士
をブレースで連結すればよいし、床面を補強したいとき
には床梁同士をブレースで連結すればよい。又、壁面を
補強したいときには床梁と天井梁をブレースで連結すれ
ばよい。そして、このいずれを採用するかは、建物ユニ
ットに要求される条件によって適宜選択すればよい。
【0020】そして、この連結方法は、ブレースをでき
るだけ引っ張った状態にして連結すると、効果が大きい
ので好ましい。このブレースを引っ張った状態に連結す
る一方法として、ブレースの一方の端部と、このブレー
スを取り付ける梁とに、しの孔を設け、ブレースの他方
の他部を取り付けた後に、このブレースと梁のしの孔に
しのを挿入し、このしのを外側に倒して、ブレースに張
力を与え、この状態で連結する方法がある。この連結手
段は、強固に連結できる方法であれば適宜でよい。例え
ば、溶接でもよいしボルト・ナットで連結してもよい
し、両方を併用してもよい。
【0021】請求項4記載の発明は、請求項3記載の建
物ユニットが組み込まれているユニット建物を特徴とす
るものである。
【0022】この請求項4記載の発明のユニット建物
は、請求項3記載の建物ユニットが組み立てられている
が、これは、請求項3記載の建物ユニットを1個以上が
組み立てられたユニット建物のことを意味している。即
ち、請求項3記載の建物ユニットだけを組み立てたユニ
ット建物でもよいし、1個以上の請求項3記載の建物ユ
ニットと1個以上の標準の建物ユニットとを組み立てた
ユニット建物でもよいのである。
【0023】例えば、強度を必要とする場所の建物ユニ
ットに請求項3記載の建物ユニットを据え付け、その他
の場所に標準の建物ユニットを据え付けて組み立てると
よい。具体的には、1階に請求項3記載の建物ユニット
を据え付け、この請求項3記載の建物ユニットの上に標
準の建物ユニットを据え付けて組み立てたユニット建物
でもよい。又、下階の建物ユニットの上に請求項3記載
の建物ユニットを、一部分を屋外方向に突出させて据え
付け、その他の部分に標準の建物ユニットを据え付けて
組み立てたユニット建物でもよい。
【0024】(作用)請求項1記載の発明では、矩形状
の四隅に立設した4本の柱を有する第1小型建物ユニッ
トと矩形状の四隅に立設した4本の柱を有する第2小型
建物ユニットが、側面を向かい合わせ連結されているの
で、この複合建物ユニットでは、第1小型建物ユニット
の4本の柱と第2建物ユニットの4本の柱、合計8本の
柱が設けられている。このように8本の柱が設けられて
いるので、この複合建物ユニットは極めて機械的強度が
大きく、ブレースや補強枠を設けなくとも、水平方向の
力に対しても、又、垂直方向の力に対しても、大きな耐
力を有する。従って、この複合建物ユニットを突出させ
て据え付けたり、この複合建物ユニットの上に上階の建
物ユニットを据え付けても、充分な機械的強度を有す
る。
【0025】しかも、この複合建物ユニットは標準の建
物ユニットと略同じ大きさになされているので、この複
合建物ユニットを標準の建物ユニットと同じようにトラ
ックに積むことができたり、施工上、1個の建物ユニッ
トとして取り扱える。従って、この建物ユニットを工場
で製造し、これを施工現場に運搬することができ、施工
現場で補強板を取り付けたり張出材を取り付けることと
比較して、現場施工工数が少なくなる。
【0026】そして、第1小型建物ユニットと略同じ位
置に立設した4本の柱を有する下階の小型建物ユニット
の上に、この4本の柱の上に第1小型建物ユニットの4
本の柱を載せ、且つ、第2小型建物ユニットを屋外方向
に突出させて、据え付けられているので、この請求項1
記載のユニット建物は、第2小型建物ユニットが屋外方
向に突出していて、上階の居住空間が大きく住み易い。
従って、かかる要望のある建物に好適に採用できる。し
かも、第1小型建物ユニットと第2小型建物ユニットが
連結された複合建物ユニットは大きな機械的強度を有す
る。従って、補強板や張出材を設けなくとも、屋外方向
に突出している第2小型建物ユニットが下方に垂れ下が
らない。
【0027】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
複合建物ユニットが、第2小型建物ユニットと反対側に
隣接する建物ユニットに連結されているので、屋外方向
に突出している第2小型建物ユニットの重量により発生
するモーメントで建物ユニットが下方に回転しようとし
ても、この建物ユニットは、隣接する建物ユニットに連
結されていて、回転しない。
【0028】請求項3記載の発明では、矩形状の四隅に
立設した4本の柱と、この4本の柱の下端部を矩形状の
辺に沿って連結した4本の床梁と、4本の柱の上端部を
矩形状の辺に沿って連結した4本の天井梁とからなる骨
格を有し、この骨格の相対する床梁、相対する天井梁、
床梁と天井梁のいずれかの組が斜めに傾斜した板状のブ
レースで連結されているので、床梁同士や天井梁同士を
板状のブレースを連結することにより床面や天井面が補
強されるし、床梁と天井梁を連結することにより壁面が
補強される。このようになっているので、この請求項3
記載の建物ユニットは、縦材と横材とからなる補強枠よ
り横方向の力に対して効率よく補強できる。
【0029】そして、この板状のブレースは、取付具や
伸縮具を使用せずに、床梁や天井梁に溶接やボルト・ナ
ット等で簡単に取り付けることができる。又、建物ユニ
ットでは、トラック等で運搬する関係で、壁の厚みが略
一定になっていて、従来の線状のブレースでは、連結具
を使用したり、ブレースの径を大きくして機械的強度を
上げると、壁の中に入らないことがあったが、この請求
項3記載の発明では、連結具を使用しないし、板の厚み
を大きくせず、幅のみを大きくすることで、機械的強度
の大きくすることができ、ブレースを壁の中に入れ易
い。
【0030】請求項4記載の発明では、請求項3記載の
建物ユニットが組み込まれているユニット建物であるの
で、このユニット建物は大きな機械的強度を有する建物
であるし、少ない現場施工工数で建てることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を実施
例で説明する。 (実施例1)図1〜図5は本発明の一実施例を示すもの
で、図1はユニット建物を示す斜視図、図2は標準の建
物ユニットを示す一部切欠斜視図、図3は小型建物ユニ
ットを示す一部切欠斜視図、図4(イ)は第1小型建物
ユニットと第2小型建物ユニットが連結された複合建物
ユニットを示す一部切欠斜視図、(ロ)は(イ)のA−
A線における断面図、(ハ)は(イ)のB−B線におけ
る断面図、図5はユニット建物における小型建物ユニッ
トや複合建物ユニットや標準の建物ユニットの位置を示
す斜視図である。
【0032】図1〜図5において、1はユニット建物で
あり、このユニット建物1は、図1に示すように、基礎
9の上に8個の標準の建物ユニット2と1個の小型建物
ユニット3を据え付けて1階を構成され、この1階の標
準の建物ユニット2の上に標準の建物ユニット2を据え
付け、小型建物ユニット3の上に、第1小型建物ユニッ
ト4−1と第2小型建物ユニット4−2が連結された複
合建物ユニット4を据え付けて2階を構成し、この建物
ユニット2、4の上に屋根パネル95を取り付け、小型
建物ユニット3に玄関96を設けたものである。
【0033】標準の建物ユニット2は、図2に示すよう
に、矩形状の四隅に立設した4本の鋼製の四角筒状の柱
21と、この柱21の下端部を矩形状の辺に沿って連結
した鋼製の断面コ字形長尺体の床梁22と、柱21の上
端部を矩形の辺に沿って連結した鋼製の断面コ字形長尺
体の天井梁23とからなる骨格を有する。そして、標準
の建物ユニット2は、この骨格の相対する床梁22に鋼
製の四角筒状の床小梁24を差し渡し、この床小梁24
の上に木製の床根太25を取り付け、この床根太の上に
パーチクルボードの床面材26を取り付けて床を構成
し、骨格の相対する天井梁23に木製の天井野縁27を
差し渡し、この天井野縁27の下に石膏ボードの天井面
材28を取り付けて天井を構成したものである。
【0034】又、外壁を設ける場所には、床梁22と天
井梁23に鋼製の断面コ字形長尺体の間柱29を差し渡
し、この間柱29に、外壁パネルと、内壁パネルを取り
付け、この外壁パネルと内壁パネルの間に断熱材を取り
付けると、外壁が構成される。小型建物ユニット3は、
短辺方向の長さが略1/2になっているだけで、その他
は標準の建物ユニット2と略同じである。
【0035】即ち、この小型建物ユニット3の骨格は、
図3に示すように、矩形状の四隅に立設した4本の鋼製
の四角筒状の柱31と、この柱31の下端部を矩形状の
辺に沿って連結した鋼製の断面コ字形長尺体の床梁32
と、柱31の上端部を矩形の辺に沿って連結した鋼製の
断面コ字形長尺体の天井梁33とからなる。尚、短辺方
向の一方の柱31の外側面から他方の柱31の外側面ま
での長さは標準の建物ユニット2の一方の柱21の外側
面から他方の柱21の外側面までの長さの略1/2とな
っている。
【0036】そして、小型建物ユニット3は、この骨格
の相対する床梁32に鋼製の四角筒状の床小梁34を差
し渡し、この床小梁34の上に木製の床根太35を取り
付け、この床根太の上にパーチクルボードの床面材36
を取り付けて床を構成し、骨格の相対する天井梁33に
木製の天井野縁37を差し渡し、この天井野縁37の下
に石膏ボードの天井面材38を取り付けて天井を構成し
たものである。又、外壁を設ける場所には、床梁32と
天井梁33に鋼製の断面コ字形長尺体の間柱39を差し
渡し、この間柱39に、外壁パネルと、内壁パネルを取
り付け、この外壁パネルと内壁パネルの間に断熱材を取
り付けて、外壁を構成する。
【0037】複合建物ユニットは、図4(イ)に示すよ
うに、第1小型建物ユニット4−1と第2小型建物ユニ
ット4−2が連結されたものである。この第1小型建物
ユニット4−1と第2小型建物ユニット4−2の骨格
は、小型建物ユニット3と略同じである。そして、この
第1小型建物ユニット4−1と第2小型建物ユニット4
−2の長辺方向の壁面を向かい合わせ、図4(ロ)に示
すように、対峙する床梁42、42をスペーサー5を挟
んでボルト・ナット51で強固に連結し、図4(ハ)に
示すように、対峙する天井梁43、43をスペーサー5
5を挟んでボルト・ナット56で強固に連結すると、複
合建物ユニット4となる。
【0038】又、床小梁44や床根太45や天井野縁4
7は、それぞれ、別々に第1小型建物ユニット4−1と
第2小型建物ユニット4−2に取り付けられているが、
床面材46と天井面材48は、第1小型建物ユニット4
−1から第2小型建物ユニット4−2に連続した状態に
取り付けられている。そして、第1小型建物ユニット4
−1と第2小型建物ユニット4−2の短辺方向の幅は、
標準の建物ユニット2の半分であるので、連結された複
合建物ユニット4は標準の建物ユニット2と略同じ大き
さとなっていて、外観は標準の建物ユニット2と略同じ
に見える。
【0039】この複合建物ユニット4は、下階となる1
階の小型建物ユニット3の4本の柱31の上に、第1小
型建物ユニット4−1の4本の柱41が載せられ、図
1、図5に示すように、第2小型建物ユニット4−2が
突出した状態(オーバーハング)に据え付けられる。上
階である2階に据え付けられたこの複合建物ユニット4
には、第1小型建物ユニット4−1の4本の柱41と第
2建物ユニット4−2の4本の柱41、合計8本の柱4
1が設けられている。従って、この複合建物ユニット4
は極めて大きな機械的強度を有し、ブレースや補強枠を
設けなくとも、水平方向の力に対しても、又、垂直方向
の力に対しても、充分に耐えることができる。屋根パネ
ル95は従来と略同じであるので説明を省略する。
【0040】次に、このユニット建物1の施工方法およ
び作用について説明する。工場で標準の建物ユニット
2、小型建物ユニット3、第1小型建物ユニット4−1
と第2小型建物ユニット4−2が連結された複合建物ユ
ニット4、屋根ユニット95を製造する。そして、この
標準の建物ユニット2、小型建物ユニット3、複合建物
ユニット4を施工現場に運搬する。この際、複合建物ユ
ニット4は、第1小型建物ユニット4−1と第2小型建
物ユニット4−2が連結されているが、標準の建物ユニ
ット2と略同じ大きさであるので、この複合建物ユニッ
ト4を標準の建物ユニット2と同じように運搬すること
ができる。
【0041】施工現場では、予め設けられている基礎9
の上に、8個の標準の建物ユニット2と1個の小型建物
ユニット3を据え付け、この1階の標準の建物ユニット
2の上に標準の建物ユニット2を据え付け、小型建物ユ
ニット3の上に、複合建物ユニット4を据え付け、隣接
する建物ユニット2、3、4の対峙する床梁22、3
2、42や対峙する天井梁23、33、43を、又、上
階の床梁と下階の天井梁を、それぞれボルト・ナットで
連結し、この建物ユニット2、4の上に屋根パネル95
を取り付け、小型建物ユニット3に玄関96を設けた
り、種々な仕上げを行うと、ユニット建物1が完成す
る。
【0042】尚、小型建物ユニット3の上に複合建物ユ
ニット4を据え付ける施工方法は、小型建物ユニット3
の4本の柱31の上に、第1小型建物ユニット4−1の
4本の柱41を載せ、第2小型建物ユニット4−2が突
出した状態に据え付けるのである。このようにして建て
られたユニット建物1では、下階の小型建物ユニット3
の4本の柱31の上に第1小型建物ユニット4−1の4
本の柱41を載せ、且つ、第2小型建物ユニット4−2
を屋外方向に突出させて、複合建物ユニット4が据え付
けられている。従って、第2小型建物ユニット4−2が
屋外方向に突出していて、2階の居住空間が大きく、住
み易い。
【0043】そして、この複合建物ユニット4は機械的
強度が大きく、従来のように、補強板や張出材を設けな
くとも、屋外方向に突出している部分(第2小型建物ユ
ニット4−2)が下方に垂れ下がらない。又、複合建物
ユニットの屋外方向に突出している第2小型建物ユニッ
ト4−2の重量によってモーメントが働いて複合建物ユ
ニット4が下方に回転しようとしても、この複合建物ユ
ニット4は、第2小型建物ユニット4−2と反対側の同
じ階に隣接する2階の標準の建物ユニット2に連結され
ており、回転しない。尚、この実施例においては、隣接
する左右や屋内側の上階の標準の建物ユニット2に連結
されていて、更に、回転し難くなっている。
【0044】(実施例2)図6〜図11は本発明の他の
実施例を示すもので、図6はユニット建物を示す斜視
図、図7は補強された建物ユニットを示す一部切欠斜視
図、図8(イ)は図7のC部分を拡大して示す正面図、
(ロ)は図7のD部分を拡大して示す正面図、(ハ)は
(イ)のE−E線における断面図、図9は図7のF部分
を拡大して示す平面図、図10はブレースの斜視図、図
11は床梁と天井梁にブレースを取り付けている状態を
示すもので、(イ)はブレースを床梁と天井梁に当接さ
せている状態を示す斜視図、(ロ)はブレースを天井梁
にボルト・ナットで連結している状態を示す斜視図、
(ハ)はブレースを天井梁に溶接している状態を示す斜
視図である。
【0045】図6〜図11において、1aはユニット建
物であり、このユニット建物1aは、図6に示すよう
に、基礎9aの上に9個の補強された建物ユニット6a
を据え付けて1階を構成し、この1階の補強された建物
ユニット6aの上に標準の建物ユニット2aを据え付け
て2階を構成し、この建物ユニット2aの上に屋根パネ
ル95aを取り付けたものである。そして、標準の建物
ユニット2aや屋根パネル95aは、実施例1の標準の
建物ユニットや屋根パネルと略同じ構造であるので説明
を省略する。
【0046】補強された建物ユニット6aを標準の建物
ユニット2aと比較すると、図7(イ)に示すように、
相対する天井梁63aが斜めのフレース7aで補強さ
れ、図7(ロ)に示すように、床梁62aと天井梁63
aが斜めのブレース7aで補強されていることが異な
る。即ち、補強された建物ユニット6aは、図7に示す
ように、矩形状の四隅に立設した4本の鋼製の四角筒状
の柱61aと、この柱61aの下端部を矩形状の辺に沿
って連結した鋼製の断面コ字形長尺体の床梁62aと、
柱61aの上端部を矩形の辺に沿って連結した鋼製の断
面コ字形長尺体の天井梁63aと、相対する天井梁63
aを斜めに連結した鋼板のブレース7aと、床梁62a
と天井梁63aを斜めに連結した鋼板のブレース7aと
からなる骨格を有する。
【0047】そして、建物ユニット6aは、この骨格の
相対する床梁62aに鋼製の四角筒状の床小梁34aを
差し渡し、この床小梁64aの上に木製の床根太65a
を取り付け、この床根太の上にバーチクルボードの床面
材66aを取り付けて床を構成し、骨格の相対する天井
梁63aに木製の天井野縁67aを差し渡し、この天井
野縁67aの下に石膏ボードの天井面材68aを取り付
けて天井を構成したものである。又、外壁を設ける場所
には、床梁62aと天井梁63aに鋼製の断面コ字形長
尺体の間柱69aを差し渡し、この間柱69aに、外壁
パネルと、内壁パネルとを取り付け、この外壁パネルと
内壁パネルの間に断熱材とを取り付けて外壁を構成して
いることは、実施例1と略同じである。
【0048】ブレース7aは、図10に示すように、鋼
製の板状長尺体であり、ブレース7aの一方の端部に
は、ボルト孔71aが設けられている。又、ブレース7
aを取り付ける相対する天井梁63aの一方の上側フラ
ンジ631aには、図9に示すように、ボルト孔632
aとしの孔633aが設けられている。又、ブレース7
aを取り付ける天井梁63aのウエッブ635aには、
図8に示すように、ボルト孔636aとしの孔637a
が設けられている。
【0049】次に、ユニット建物1aの施工方法につい
て説明する。工場で、標準の建物ユニット2a、補強さ
れた建物ユニット6a、屋根パネル95a等を製造す
る。この際、標準の建物ユニット2aと屋根パネル95
aの製造方法は従来と略同じであるので説明を省略し、
補強された建物ユニット6aの製造方法を説明する。矩
形状の四隅に4本の柱61aを立設し、この柱61aの
下端部を矩形状の辺に沿って床梁62aで連結し、柱6
1aの上端部を矩形の辺に沿って天井梁63aで連結
し、この骨格の相対する床梁62aに床小梁34aを差
し渡し、相対する天井梁63aにブレース7aを取り付
け、床梁62aと天井梁63aにブレース7aを取り付
け、床小梁64aの上に床根太65aを取り付け、この
床根太65aの上に床面材を取り付けて床を構成し、骨
格の相対する天井梁63aに木製の天井野縁67aを差
し渡し、この天井野縁67aの下に天井面材68aを取
り付けて天井を構成する。
【0050】又、外壁を設ける場所には、床梁62aと
天井梁63aに間柱69aを差し渡し、この間柱69a
に、外壁パネルと、内壁パネルを取り付けたり、この外
壁パネルと内壁パネルの間に断熱材を取り付けて外壁を
構成する。その他種々な仕上げを行うと、補強された建
物ユニット6aが完成する。この際の床梁62aと天井
梁63aに取り付けるブレース7aの取付方法を、図1
1を参照しながら説明する。先ず、図11(イ)に示す
ように、ブレース7aを斜めにし、両端部をそれぞれ床
梁62aのウエッブ625aと天井梁63aのウエッブ
635aとに当接させる。
【0051】そして、図11(ロ)に示すように、ブレ
ース7aを床梁62aのウエッブ625に溶接85aし
てブレース7aを取り付け、ブレース7aのしの孔72
aから天井梁63aのしの孔637aにしの89aを差
し込み、このしの89aを、矢印で示すように、上方に
倒すと、ブレース7aが張られた状態になる。このよう
にしてブレース7aを張って、ブレース7aのボルト孔
71aから床天井梁63aのボルト孔636aにボルト
8aを挿入し、反対側に突出したボルト8aにナット8
2aを螺入し、強固に締めると、ブレース7aが張った
状態で床梁62aと天井梁63aに取り付けられる。
【0052】次に、図11(ハ)に示すように、天井梁
63aのウエッブ635aとブレース7aとを溶接85
aすると、ブレース7aが床梁62aと天井梁63aと
に、張った状態で、緩まないように、強固に取り付けら
れる。同様にして、別のブレース7aを、前記ブレース
7aに交差させて、床梁62aと天井梁63aに取り付
ける。このようにすると、壁面が変形しないように補強
される。次に、同じようにして、相対する天井梁63a
の上側フランジ631aに2本のブレース7aを架け渡
し、このブレース7aを天井梁63aの上側フランジ6
31aに溶接して取り付けると、天井面が変形しないよ
うに補強される。
【0053】このように、この板状のブレース7aは、
取付具や伸縮具を使用せずに、床梁や天井梁に溶接85
aやボルト8a・ナット82a等で、極めて簡単に取り
付けることができる。又、従来の線状のブレースで建物
ユニットの壁面を補強する場合には、ブレースを張るた
めに連結具を使用したり、ブレースの強度を上げるため
にブレースの径を大きくするが、建物ユニット2aは、
トラック等で運搬する関係で、壁の幅が薄くなってい
て、この連結具やブレースが壁の中に入らないことがあ
ったが、このブレース7aでは、連結具を使用しない
し、板の厚みを大きくせずに、幅のみを大きくして、機
械的強度の大きくすることができ、ブレース7aを壁の
中に入れ易い。
【0054】このようにして工場で製造した標準の建物
ユニット2a、補強された建物ユニット6a、屋根パネ
ル95a等を施工現場に運搬する。施工現場では、予め
設けられている基礎9aの上に9個の補強されたの建物
ユニット6aを据え付けて1階を構成し、この1階の補
強された建物ユニット6aの上に標準の建物ユニット2
aを据え付けて2階を構成し、この建物ユニット2aの
上に屋根パネル95aを取り付け、その他種々な仕上げ
を行うとユニット建物1aが完成する。
【0055】このようにして完成したユニット建物1a
では、1階の建物ユニット6aが、壁面と天井面が、そ
れぞれ2本のブレース7aで補強されているので、壁面
や天井面が変形し難くなっている。従って、強風等で横
方向から大きな力が加わっても、このユニット建物1a
は、ブレース7aが効率よく抵抗して変形することがな
く、機械的強度の大きな建物である。
【0056】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、請求項1記
載の発明は、矩形状の四隅に立設した4本の柱を有する
第1小型建物ユニットと矩形状の四隅に立設した4本の
柱を有する第2小型建物ユニットが、側面を向かい合わ
せ連結されて複合建物ユニットとされているから、この
複合建物ユニットは極めて機械的強度が大きく、ブレー
スや補強枠を設けなくとも、水平方向の力に対しても、
又、垂直方向の力に対しても、充分に耐えることがで
き、この複合建物ユニットをオーバーハング状態に据え
付けることもできるし、この複合建物ユニットの上に上
階の建物ユニットを据え付けることもできる。
【0057】しかも、この複合建物ユニットは標準の建
物ユニットと略同じ大きさになされているので、この複
合建物ユニットを標準の建物ユニットと同じようにトラ
ックに積むことができる。従って、この複合建物ユニッ
トを工場で製造し、これを施工現場に運搬することがで
きるし、現場施工工数が増加しない。
【0058】そして、複合建物ユニットが第1小型建物
ユニットと略同じ位置に立設した4本の柱を有する下階
の小型建物ユニットの上に、この4本の柱の上に第1小
型建物ユニットの4本の柱を載せ、且つ、第2小型建物
ユニットを屋外方向に突出させて、据え付けられている
から、第2小型建物ユニットが屋外方向に突出してい
て、上階の居住空間が大きく住み易い。従って、かかる
要望のある建物に好適に採用できる。しかも、第1小型
建物ユニットと第2小型建物ユニットが連結された複合
建物ユニットは大きな機械的強度を有するので、補強板
や張出材を設けなくとも、屋外方向に突出している第2
小型建物ユニットが下方に垂れ下がらない。
【0059】請求項2記載の発明は、請求項1記載の複
合建物ユニットが、第2小型建物ユニットと反対側に隣
接する建物ユニットに連結されているから、屋外方向に
突出している第2小型建物ユニットの重量により発生す
るモーメントで複合建物ユニットが下方に回転しようと
しても、この複合建物ユニットは、隣接する建物ユニッ
トに連結されていて、回転しない。
【0060】請求項3記載の発明は、矩形状の四隅に立
設した4本の柱と、この骨格の4本の柱の下端部を矩形
状の辺に沿って連結した4本の床梁と、4本の柱の上端
部を矩形状の辺に沿って連結した4本の天井梁とからな
る骨格を有し、この相対する床梁、相対する天井梁、床
梁と天井梁のいずれかの組が斜めに傾斜した板状のブレ
ースで連結されているから、床梁同士や天井梁同士を板
状のブレースを連結することにより床面や天井面が補強
されるし、床梁と天井梁を連結することにより壁面が補
強される。このように、この板状のブレースは、取付具
や伸縮具を使用せずに、床梁や天井梁に溶接やボルト・
ナット等で簡単に取り付けることができるし、厚みを大
きくせず、幅のみを大きくして、機械的強度の大きくす
ることができる。従って、機械的強度の大きなブレース
を建物ユニットの壁の中に入れ易い。
【0061】請求項4記載の発明は、請求項3記載の建
物ユニットが組み込まれているユニット建物であるか
ら、このユニット建物は、大きな機械的強度を有するユ
ニット建物建物であるし、少ない現場施工工数で建てる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、ユニット建物
を示す斜視図である。
【図2】標準の建物ユニットを示す一部切欠斜視図であ
る。
【図3】小型建物ユニットを示す一部切欠斜視図であ
る。
【図4】(イ)は第1小型建物ユニットと第2小型建物
ユニットが連結された複合建物ユニットを示す一部切欠
斜視図、(ロ)は(イ)のA−A線における断面図、
(ハ)は(イ)のB−B線における断面図である。
【図5】ユニット建物における小型建物ユニットや複合
建物ユニットや標準の建物ユニットの位置を示す斜視図
である。
【図6】本発明の他の実施例を示すもので、ユニット建
物を示す斜視図である。
【図7】補強された建物ユニットを示す一部切欠斜視図
である。
【図8】(イ)は図7のC部分を拡大して示す正面図、
(ロ)は図7のD部分を拡大して示す正面図、(ハ)は
(イ)のE−E線における断面図である。
【図9】図7のF部分を拡大して示す平面図である。
【図10】ブレースの斜視図である。
【図11】床梁と天井梁にブレースを取り付けている状
態を示すもので、(イ)はブレースを床梁と天井梁に当
接させている状態を示す斜視図、(ロ)はブレースを天
井梁にボルト・ナットで連結している状態を示す斜視
図、(ハ)はブレースを天井梁に溶接している状態を示
す斜視図である。
【符号の説明】
1、1a ユニット建物 2、2a 標準の建物ユニット 21 柱 3 小型建物ユニット 31 柱 4 複合建物ユニット 4−1 第1小型建物ユニット 4−2 第2小型建物ユニット 41 柱 6a 補強された建物ユニット 61a 柱 62a 床梁 63a 天井梁 7a ブレース

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 矩形状の四隅に立設した4本の柱を有す
    る第1小型建物ユニットと矩形状の四隅に立設した4本
    の柱を有する第2小型建物ユニットが、側面を向かい合
    わせ連結されて、標準の建物ユニットと略同じ大きさの
    複合建物ユニットとされ、第1小型建物ユニットと略同
    じ位置に立設した4本の柱を有する下階の小型建物ユニ
    ットの上に、この4本の柱の上に第1小型建物ユニット
    の4本の柱を載せ、且つ、第2小型建物ユニットを屋外
    方向に突出させて、据え付けられていることを特徴とす
    るユニット建物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の複合建物ユニットが、第
    2小型建物ユニットと反対側に隣接する建物ユニットに
    連結されていることを特徴とする請求項1記載のユニッ
    ト建物。
  3. 【請求項3】 矩形状の四隅に立設した4本の柱と、こ
    の4本の柱の下端部を矩形状の辺に沿って連結した4本
    の床梁と、4本の柱の上端部を矩形状の辺に沿って連結
    した4本の天井梁とからなる骨格を有し、この骨格の相
    対する床梁、相対する天井梁、床梁と天井梁の組のいず
    れかが斜めに傾斜した板状のブレースで連結されている
    ことを特徴とする建物ユニット。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の建物ユニットが組み込ま
    れていることを特徴とするユニット建物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005351069A (ja) * 2004-05-11 2005-12-22 Sekisui Chem Co Ltd 複合建物ユニット及びユニット建物
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