JP3076373U - 木造建築物用壁パネル - Google Patents
木造建築物用壁パネルInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 枠体の反りや曲がりを防止すると共に別個な
柱が挟まれなくても所定の構造上強度を得る。 【解決手段】 隅柱1の間に挟み込まれた複数枚の壁パ
ネルPが、隣り合う枠体2の縦枠部2aを相互に当接さ
せて、これら縦枠部2a相互を夫々連結して、上記隅柱
1の太さ寸法と同じか又はそれより太くなるように一体
化することにより、壁パネルPの配列方向へ所定ピッチ
毎に隅柱1と略同じ太さの間柱1′が形成され、更に枠
体の幅方向中央位置に亙って縦枠材を合板沿いに固定配
置することにより、該枠体の反りや曲がりが防止され
る。
柱が挟まれなくても所定の構造上強度を得る。 【解決手段】 隅柱1の間に挟み込まれた複数枚の壁パ
ネルPが、隣り合う枠体2の縦枠部2aを相互に当接さ
せて、これら縦枠部2a相互を夫々連結して、上記隅柱
1の太さ寸法と同じか又はそれより太くなるように一体
化することにより、壁パネルPの配列方向へ所定ピッチ
毎に隅柱1と略同じ太さの間柱1′が形成され、更に枠
体の幅方向中央位置に亙って縦枠材を合板沿いに固定配
置することにより、該枠体の反りや曲がりが防止され
る。
Description
【0001】
本考案は、木造建築物の側壁に用いられる木造建築物用壁パネル、詳しくは土 台の上に、所定モジュールの四角形に枠組みされた枠体からなる複数枚の壁パネ ルを並列状に立てて固定することにより、木造建築物の側壁を構成するものに関 する。
【0002】
従来、この種の木造建築物用壁パネルとして、例えば実開昭62−38308 号公報に開示される如く、土台の下部横架材と、この下部横架材上に所定間隔を 開けて立てられた2本の柱と、これら柱の上面に亙って載置される上部横架材と の内側寸法に合わせて、枠体を組み立てると共に、この枠体の片面に合板を釘な どを用いて貼着することにより、壁パネルが形成され、取り付ける際には、柱の 間に壁パネルを挟持させた状態で下部横架材に立て、上部横架材を柱に載置する ことにより、該壁パネルの外側面が上記柱及び上下横架材に密着させ、その後、 前記枠体の内側より釘のを用いて、柱及び上下横架材に固定するものがある。 従って、複数枚の壁パネルを並列状に立てて木造建築物の側壁を構成した場合 には、壁パネルと柱が横方向へ交互に配置され、土台のコーナー部分に立てられ た隅柱に加えて、壁パネルの間に挟まれた間柱が所定間隔毎に多数本必要となる 。
【0003】
しかし乍ら、このような従来の木造建築物用壁パネルでは、壁パネルと柱を横 方向へ交互に挟み込んで配置する必要のあるため、壁パネルと別個に柱が必要と なるばかりでなく、これら壁パネルと柱の組み立て作業に手間と時間が必要にな るという問題がある。 また、枠体の片面に合板を釘で貼着するため、合板から枠体へ打ち込んだ釘と 、該枠体を柱に固定するために打ち込んだ釘とが交差するから、釘の打ち込み作 業が多くて打ち損ないも発生し易く、しかも壁パネルの間に挟み込んだ柱によっ て主に垂直荷重を負担するから、枠体は細くてよく、そのため、合板から細い枠 体への釘を打ち込む時に、打ち損ないが多くて技術を要するという問題がある。 更に、合板の伸縮変形に伴って枠体が反り返り易く、枠体と合板が一面のみの 接触なので強度が劣るという問題もある。
【0004】 本考案のうち請求項1記載の考案は、枠体の反りや曲がりを防止すると共に別 個な柱が挟まれなくても所定の構造上強度を得ることを目的としたものである。 請求項2記載の考案は、請求項1に記載の考案の目的に加えて、枠体の中央位 置に合板を釘なしで取り付られることを目的としたものである。 請求項3記載の考案は、請求項1または2に記載の考案の目的に加えて、壁パ ネル内に溜まった湿気が外に放出されると共に電気配線の挿通スペースとしても 利用可能にすることを目的としたものである。
【0005】
前述した目的を達成するために、本考案のうち請求項1記載の考案は、土台の コーナー部分に、並んだ壁パネルの横方向両端に位置するように隅柱を複数本立 て、これら隅柱の間に複数枚の壁パネルを並列状に立てて、隣り合う枠体の縦枠 部を相互に当接させ、この当接する枠体の縦枠部相互を夫々連結固定して、上記 隅柱の太さ寸法と同じか又はそれより太くなるように一体化し、上記壁パネルが 、四角形に枠組みされた枠体と、この枠体の厚さ方向中央に嵌入させて固定した 合板と、この枠体の幅方向中央位置に合板沿いに上下に亙って固定された縦枠材 とを備えたことを特徴とするものである。 請求項2記載の考案は、請求項1記載の考案の構成に、前記枠体の内側中央に 、合板の外周部が嵌合する凹溝部を設けた構成を加えたことを特徴とする。 請求項3記載の考案は、請求項1または2記載の考案の構成に、前記壁パネル と、その上下両端に接する横架材に亙って貫通孔を上下方向へ開穿した構成を加 えたことを特徴とする。 請求項4記載の考案は、請求項1、2または3記載の考案の構成に、前記土台 を下方から貫通させた座金付きボルトと、枠体の縦枠部に固定された引き寄せパ イプとからなるホールダウン金物を使用し、上記土台から突出した座金付きボル トの上端を、引き寄せパイプに挿通してナット締めすることにより、土台を上方 へ引き寄せて直角に緊結した構成を加えたことを特徴とする。
【0006】
請求項1の考案は、隅柱の間に挟み込まれた複数枚の壁パネルが、隣り合う枠 体の縦枠部を相互に当接させて、これら縦枠部相互を夫々連結して、上記隅柱の 太さ寸法と同じか又はそれより太くなるように一体化することにより、壁パネル の配列方向へ所定ピッチ毎に隅柱と略同じ太さの間柱が形成され、更に枠体の幅 方向中央位置に亙って縦枠材を合板沿いに固定配置することにより、該枠体の反 りや曲がりが防止されるものである。 請求項2の考案は、請求項1記載の構成に対して、前記枠体の内側中央に、合 板の外周部が嵌合する凹溝部を設けた構成を追加したので、合板の外周部を枠体 の凹溝部に嵌入して三面に接触させることにより、枠体の内側中央に合板が挟持 固定される。 請求項3の考案は、請求項1または2記載の構成に対して、前記壁パネルと、 その上下両端に接する横架材に亙って貫通孔を上下方向へ開穿した構成を追加し たので、貫通孔を通って壁パネルの内外が換気される。
【0007】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 この実施例は、図3〜図9に示す如く木造建築物が二階建てであり、基礎Aの 上に土台Bを構成する木製の横架材が載置固定され、この土台Bの上に一階外側 壁用の壁パネルP…を並列状に立てて固定すると共に、これら壁パネルP…の上 に胴差しCを構成する木製の横架材が載置固定され、この胴差しCの上に二階外 側壁用の壁パネルP…を並列状に立てて固定し、これら壁パネルP…の上に梁D を構成する木製の横架材が載置固定され、その上に屋根Eが作られるものである 。
【0008】 上記土台Bを構成する木製の横架材のコーナー部分B1の上には、図1及び図 4に示す如く後述する並んだ壁パネルP…の横方向両端に位置するように、隅柱 1を複数本立てる。 本実施例の場合には、隅柱1の太さ寸法は、105×105mmである。
【0009】 上記壁パネルPは、外形寸法が所定モジュール、例えば幅寸法を1000mm 、高さ寸法を2730mmに形成され、図1及び図2に示す如く四角形に枠組み された枠体2と、この枠体2の内側に配備される例えばベニヤなどの合板3と、 上記枠体2の上下に亙って接着剤などにより固定された縦枠材4と、この縦枠材 4の上部位置に横架した天井パネル(図示せず)を取り付けるための横桟5と、 上記合板3に沿って室内側に取り付けられる断熱材6とから構成される。 本実施例の場合には、合板3として幅寸法が910mmのベニヤを切断せずに 使用している。
【0010】 上記枠体2は、平行な一対の縦枠部2a,2aと横枠部2b,2bとからなり 、これらをすべて同一太さの枠材で形成するか、或いは縦枠部2a,2aのみを 同一太さの枠材で形成し、本実施例の場合には、その太さ寸法が幅方向より厚さ 方向が長い55×105mmである。 また、これら縦枠部2a,2a及び横枠部2b,2bの内側面の厚さ方向中央 には、その軸線方向へ連続する環状の凹溝部2cを設け、この凹溝部2cには、 前記合板3の外周部3aを嵌入させて接着剤により固定する。
【0011】 上記縦枠材4は、枠体2の幅方向中央位置に亙って合板3沿いに固定配置する ことにより、該枠体2の反りや曲がりを防止できると共に、耐力が直接に土台B 、胴差しC、梁Dなどに伝わって構造耐力上からも有利であると共に、筋違も入 れ易くなる。
【0012】 更に、上記壁パネルPの枠体2、合板3、縦枠材4、横桟5、断熱材6の取り 付け作業や、壁パネルP…相互の連結作業は、工場で行って製品化することによ り、製品の均一化して品質不良の問題を防ぎ、作業の効率化も図れる。
【0013】 また、上記壁パネルPと、その上下両端に接する土台Bや胴差しCか又は梁D を構成する横架材には、これらに亙って貫通孔7を上下方向へ開穿することによ り、該貫通孔7を通って壁パネルPの内外が換気され、壁パネルP内に溜まった 湿気が外に放出される。 そして、少なくとも壁パネルPの貫通孔7内にメッシュ状のパイプ7aを挿通 させることにより、該メッシュ状パイプ7aの中を電気配線の挿通スペースとし ても利用可能となる。 特に本実施例の場合には、図1及び図2に示す如く上記貫通孔7とは別に補助 通気孔7′を、各枠体2の横枠部2b,2b及び横桟5から土台Bや胴差しCか 又は梁Dに亙って上下方向へ略一直線状に貫通開穿している。
【0014】 次に、斯かる壁パネルPを用いた二階建て木造建築物の組立手順について説明 する。 先ず、図3に示す如く木造建築物の基礎Aを作り、その後、上記基礎Aの上面 には、図1に示す如く基礎パッキンA1を介して土台Bが載置固定される。 この土台Bを構成する木製の横架材には、その後行程で取り付けられる壁パネ ルPの貫通孔7aと対応する位置に貫通孔7bが、予め工場にて開穿されている 。
【0015】 また、上記土台Bの横架材には、図4に示す如く大引B2…が取り付けられ、 これら大引B2…の間上に複数の床パネルB3…を落とし込んで一階の床が作ら れ、該土台Bのコーナー部分B1…の上には、複数本の隅柱1…が夫々立てられ る。
【0016】 これら隅柱1…の下端部は、土台Bの横架材に対して夫々図1に示す如く接合 金物8で緊結される。 特に、この場合の接合金物8としては、各隅柱1…の下端部側面から土台Bの 横架材に亙って固着された略Y字形の板状金物8aを使用し、更に必要に応じて 土台Bを下方から貫通させた座金付きボルトと、枠体2の縦枠部2aに固定され た引き寄せパイプとからなるホールダウン金物8bを使用し、上記土台Bから突 出した座金付きボルトの上端を、引き寄せパイプに挿通してナット締めすること により、土台Bを上方へ引き寄せて直角に緊結している。
【0017】 その後、前記土台Bの横架材上の隅柱1…の間には、図5に示す如く複数枚の 壁パネルP…を順次、その断熱材6…が図2に示す如く室内へ向くように並列状 に立てる。 これら隅柱1…及び壁パネルP…は、その幅方向へ相互に当接するように挟み 込まれ、当接する各隅柱1と枠体2の縦枠部2a及び隣り合う枠体2,2の縦枠 部2a,2a相互を釘9…で連結固定すると共に、上記土台Bの横架材に対して も、釘9…や接合金物8により連結固定する。 詳しくは、図1及び図2に示す如く各隅柱1と隣り合う壁パネルPは、その縦 枠部2aの室外側、即ち断熱材6の無い側から隅柱1へ向け釘9…を打ち込んで 連結固定し、下側横枠部2bの室外側、即ち断熱材6の無い側から土台Bの横架 材へ向け釘9を打ち込んで連結固定している。 隣り合う壁パネルP…は、当接する縦枠部2a,2aの室外側、即ち断熱材6 の無い側の双方へ向け釘9を相互に打ち込むことにより、両者を連結固定して一 体化され、これらの下側横枠部2bの室外側、即ち断熱材6の無い側から夫々土 台Bの横架材へ向け釘9を打ち込んで連結固定している。 更に、これら連結固定された2本の縦枠部2a,2aからなる間柱1′は、そ の下端部を土台Bの横架材に対し、図1に示す如く略Y字形の板状金物8aで緊 結している。
【0018】 その結果、これら連結固定された2本の縦枠部2a,2aは、夫々の太さ寸法 55×105mmが重なり合うので、上記隅柱1の太さ寸法105×105mm より太い110×105mmの間柱1′となり、この間柱1′は壁パネルP…の 配列方向へ所定ピッチ毎に配置されるから、簡単な構造で所定の構造上強度を得 られる。 また、上述した壁パネルP…の連結作業を、予め工場にて、搬送可能な大きさ 範囲内の所定枚数、例えば4枚並べて行い、その後、この連結された壁パネルP …を現場へ搬送して、これらを土台Bの上に一度に立てて固定すれば、組立る手 間も省ける。
【0019】 上述した作業が終了すると、隅柱1…の間に並べられた壁パネルP…によって 一階の外側壁が完成する。 その後は、これら一階の外側壁を構成する壁パネルP…の上に、図6に示す如 く胴差しCが載置され、この胴差しCを構成する木製の横架材に対し、一階の外 側壁を構成する壁パネルP…の枠体2の上側横枠部2b…が釘9…により連結固 定され、連結固定された2本の縦枠部2a,2aからなる間柱1′の上端部側面 から胴差しCの横架材に亙って、例えば略V字形の板状金物8cなどの接合金物 8により緊結する。 この胴差しCを構成する木製の横架材にも、上述した土台Bと同様に、図1に 示す如く前記壁パネルPの貫通孔7aと対応する位置に貫通孔7bが、予め工場 にて開穿されている。
【0020】 上述した段階で、一階の外側壁を構成する壁パネルP…の横桟5に天井パネル (図示せず)が取り付けられ、図6に示す如く二階の床パネルC2…が落とし込 まれて二階の床が作られる。 また、上記胴差しCを構成する木製の横架材のコーナー部分C1…の上には、 複数本の隅柱1…が夫々立てられ、これら隅柱1…の下端部は、胴差しCを構成 する木製の横架材に対し、図1に示す如く略V字形の板状金物8cなどの接合金 物8により緊結される。
【0021】 そして、前記胴差しC上の隅柱1…の間には、図7に示す如く一階の外側壁と 同様に、複数枚の壁パネルP…が順次、その断熱材6…を室内へ向かせて並列状 に立てられ、これら隅柱1…及び壁パネルP…を、図1に示す如く隣り合う枠体 2,2の縦枠部2a,2aが相互に当接するように挟み込む。この当接する枠体 2,2の縦枠部2a,2a相互を、夫々釘9…で連結固定して、上記隅柱1…の 太さ寸法と同じか又はそれより太くなるように一体化することにより、壁パネル Pの配列方向へ所定ピッチ毎に隅柱1と略同じ太さの間柱1′が形成される。 これら連結固定された枠体2…の下側横枠部2b…は、胴差しCの横架材に対 して釘9…により固定され、連結固定された2本の縦枠部2a,2aからなる間 柱1′の下端部を、図1に示す如く例えば略V字形の板状金物8cなどの接合金 物8で緊結することにより、二階の外側壁が完成する。 その後は、これら二階の外側壁を構成する壁パネルP…の上に、図7に示す如 く梁Dが載置され、この胴差しCを構成する木製の横架材に対し、上記壁パネル P…の枠体2の上側横枠部2b…を釘(図示せず)により固定し、上記連結固定 された2本の縦枠部2a,2aからなる間柱1′の上端部を、接合金物(図示せ ず)で緊結する。 この梁Dを構成する木製の横架材にも、上述した土台Bや胴差しCと同様に、 前記壁パネルPの貫通孔7aと対応する位置に貫通孔(図示せず)が、予め工場 にて開穿されることにより、該梁Dの貫通孔から二階の壁パネルPの貫通孔7a 、胴差しCの貫通孔7b及び一階の壁パネルPの貫通孔7aを通って、土台Bの 貫通孔7bまでが一直線上に連通するようにしている。
【0022】 その結果、一直線上に連通する貫通孔7を通って各壁パネルPの内外が換気さ れることにより、該壁パネルP内に溜まった湿気が外に放出されると共に、該貫 通孔7が電気配線の挿通スペースとしても利用可能となる。 特に本実施例のように、壁パネルPの貫通孔7aと、土台Bに開穿された貫通 孔7bに亙って前記ホールダウン金物8bの座金付きボルトを挿通させた場合に は、これらが閉鎖されてしまうため、補助通気孔7′を通って各壁パネルPの内 外が換気される。
【0023】 更に、前記梁Dの上には、図8に示す如く垂木E1を介して屋根パネルE2が 落とし込まれて屋根Eが作られ、最後に図9に示す如く一階の壁パネルP…の外 側及び二階の壁パネルPの外側に外装材Fが取り付けられて完成する。
【0024】 尚、前示実施例では、木造建築物が二階建てである場合を示したが、これに限 定されず、平屋建てや三階建てであっても同様である。 また、隅柱1の太さ寸法を105×105mmとし、縦枠部2a,2aの太さ 寸法を55×105mmとしたが、これに限定されず、隅柱1の太さ寸法を例え ば120×120mmとした場合には、これに伴って縦枠部2a,2aの太さ寸 法も60×120mmとするなど、2本の縦枠部2a,2aを連結した状態で隅 柱1の太さ寸法と同じか又はそれより太くなるようにする。 更に、壁パネルPの高さ寸法も2730mmに限定されず、例えば3030m m位まで伸ばしても良い。
【0025】
以上説明したように、本考案のうち請求項1記載の考案は、隅柱の間に挟み込 まれた複数枚の壁パネルが、隣り合う枠体の縦枠部を相互に当接させて、これら 縦枠部相互を夫々連結して、上記隅柱の太さ寸法と同じか又はそれより太くなる ように一体化することにより、壁パネルの配列方向へ所定ピッチ毎に隅柱と略同 じ太さの間柱が形成され、更に枠体の幅方向中央位置に亙って縦枠材を合板沿い に固定配置することにより、該枠体の反りや曲がりが防止されるので、枠体の反 りや曲がりを防止できると共に別個な柱が挟まれなくても所定の構造上強度を得 られる。 従って、壁パネルと柱を横方向へ交互に挟み込んで配置する必要のある従来の ものに比べ、壁パネルと別個に柱が必要にならず、部品点数が減少するばかりで なく、壁パネルの組み立て作業の手間と時間が省ける。 また、パネル同士の接合部が一か所で済み、柱を挟んでパネル同士が二か所で 接合される従来のものに比べ、接合箇所が減少して、その施工作業が容易になる ばかりでなく、上記パネル同士の接合部を気密化する場合にも、気密材料が少な くなって経済的である。
【0026】 請求項2の考案は、請求項1の考案の効果に加えて、合板の外周部を枠体の凹 溝部に嵌入して三面に接触させることにより、枠体の内側中央に合板が挟持固定 されるので、枠体の中央位置に合板を釘なしで取り付られる。 従って、枠体の片面に合板を釘で貼着する従来のものに比べ、合板を枠体に固 定するための釘がいらず、釘の打ち込み作業を減らせて打ち損ないが発生し難く なり、特別な技術を要しないと共に、合板が伸縮変形したとしても枠体が反り返 らず、枠体と合板が三面に接触するから強度も増す。 合板の四方を枠体によって囲んでいるため、この枠体に水平力を受けても、枠 体の片面に合板が貼着された従来のものに比べ、合板の変形量が少なく、外圧に 対して抵抗値が高い。
【0027】 請求項3の考案は、請求項1または2の考案の効果に加えて、貫通孔を通って 壁パネルの内外が換気されるので、壁パネル内に溜まった湿気が外に放出される と共に電気配線の挿通スペースとしても利用可能となる。
【図1】 本考案の一実施例を示す木造建築物用壁パネ
ルが取り付けた状態の部分的な正面図である。
ルが取り付けた状態の部分的な正面図である。
【図2】 同部分的な横断平面図である。
【図3】 本考案の壁パネルを用いた二階建て木造建築
物の組立手順において基礎を作った状態を示す斜視図で
ある。
物の組立手順において基礎を作った状態を示す斜視図で
ある。
【図4】 基礎の上に土台を固定して床を作る段階を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図5】 土台の上に一階の壁パネルを立てた段階を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図6】 一階の壁パネルの上に胴差しを載置固定した
段階を示す斜視図である。
段階を示す斜視図である。
【図7】 胴差しの上に二階の壁パネルを立て、その上
に梁を載置固定した段階を示す斜視図である。
に梁を載置固定した段階を示す斜視図である。
【図8】 梁の上に屋根を作る段階を示す斜視図であ
る。
る。
【図9】 完成状態の斜視図である。
B 土台 B1 コーナー部
分 C 横架材(胴差し) D 横架材(梁) P 壁パネル 1 隅柱 2 枠体 2a 縦枠部 2c 凹溝部 3 合板 3a 外周部 7 貫通孔 8b ホールダウン金物
分 C 横架材(胴差し) D 横架材(梁) P 壁パネル 1 隅柱 2 枠体 2a 縦枠部 2c 凹溝部 3 合板 3a 外周部 7 貫通孔 8b ホールダウン金物
Claims (4)
- 【請求項1】 土台(B)の上に、所定モジュールの四
角形に枠組みされた枠体(2)からなる複数枚の壁パネ
ル(P)を並列状に立てて固定することにより、木造建
築物の側壁を構成する木造建築物用壁パネルにおいて、
前記土台(B)のコーナー部分(B1)に、並んだ壁パ
ネル(P)の横方向両端に位置するように隅柱(1)を
複数本立て、これら隅柱(1)の間に複数枚の壁パネル
(P)を並列状に立てて、隣り合う枠体(2)の縦枠部
(2a)を相互に当接させ、この当接する枠体(2)の
縦枠部(2a)相互を夫々連結固定して、上記隅柱
(1)の太さ寸法と同じか又はそれより太くなるように
一体化し、上記壁パネル(P)が、四角形に枠組みされ
た枠体(2)と、この枠体(2)の厚さ方向中央に嵌入
させて固定した合板(3)と、この枠体(2)の幅方向
中央位置に合板(3)沿いに上下に亙って固定された縦
枠材(4)とを備えたことを特徴とする木造建築物用壁
パネル。 - 【請求項2】 前記枠体(2)の内側中央に、合板
(3)の外周部(3a)が嵌合する凹溝部(2c)を設
けた請求項1記載の木造建築物用壁パネル。 - 【請求項3】 前記壁パネル(P)と、その上下両端に
接する横架材(C,D)に亙って貫通孔(7)を上下方
向へ開穿した請求項1または2記載の木造建築物用壁パ
ネル。 - 【請求項4】 前記土台(B)を下方から貫通させた座
金付きボルトと、枠体(2)の縦枠部(2a)に固定さ
れた引き寄せパイプとからなるホールダウン金物(8
b)を使用し、上記土台(B)から突出した座金付きボ
ルトの上端を、引き寄せパイプに挿通してナット締めす
ることにより、土台(B)を上方へ引き寄せて直角に緊
結した請求項1、2または3記載の木造建築物用壁パネ
ル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000006735U JP3076373U (ja) | 2000-09-18 | 2000-09-18 | 木造建築物用壁パネル |
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---|---|---|---|
JP2000006735U JP3076373U (ja) | 2000-09-18 | 2000-09-18 | 木造建築物用壁パネル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3076373U true JP3076373U (ja) | 2001-03-30 |
Family
ID=43209437
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3076373U (ja) |
-
2000
- 2000-09-18 JP JP2000006735U patent/JP3076373U/ja not_active Expired - Lifetime
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