JP3062808U - 建造物の新規な壁構造材 - Google Patents

建造物の新規な壁構造材

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JP3062808U JP1998009243U JP924398U JP3062808U JP 3062808 U JP3062808 U JP 3062808U JP 1998009243 U JP1998009243 U JP 1998009243U JP 924398 U JP924398 U JP 924398U JP 3062808 U JP3062808 U JP 3062808U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本考案は、構成材料が少なく、施工期間の短縮
及び人件費の低減が可能であり、均質で、且つ、建造コ
ストの低廉化を実現できる新規な壁構造材を提供する。 【解決手段】本考案に係る壁構造材は、木材のみを使用
してパネル状に形成してなり建造物の外壁、内壁の効用
をなすようにしたことを特徴とするものである。

Description

【考案の詳細な説明】 【考案の属する技術分野】
本考案は、建造物の新規な木製の壁構造材に関するものである。
【従来の技術】
従来、例えば住宅等の建造物を建造する方法の一例として、図11に示すよう な2×4(ツーバイ)工法が知られている。 この2×4工法は、コンクリート基礎50上に土台51を固定し、この土台5 1上に、2×4材52を使用して壁の枠組みを組み立て、この枠組みの表裏に対 し合板53を張るとともに、内部に合成樹脂製の断熱材54を充填し、合板53 の表面を仕上げて壁の施工を行うものである。建造物の天井や屋根等についても 上述した場合と同様である。 従来、上記した2×4工法の他、伝統的な所謂プラットフォーム工法(1階床 、壁、2階床、壁、天井、屋根という順に組み立てる工法)、所謂バルーン工法 (1階床、全体壁、2階床、天井、屋根という順に組み立てる工法)等も実施さ れている。
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した例えば従来の2×4工法の場合には、多数の2×4材 52と合板53及び断熱材54とを使用し、多数の2×4材52や合板53を主 に釘等の連結具で連結して壁等の施工を行うものであることから、構成材料が多 く、施工期間が長くかかり、人件費も多くなって、建造コストを低廉化できない という課題がある。また、多数の2×4材52の接合部分等々の仕上がりは、作 業者の熟練度によって異なり、このため、均質な建造物を提供することは困難で あるという課題もある。 更に、合成樹脂製の断熱材54を使用するものであるから、断熱性に優れるも のの空気に対する吸湿性の点で問題があり、全体として必ずしも居住性がよいと は言えない。 そこで、本考案は、居住性の向上を図ることができる建造物の新規な木製の壁 構造材及びこの壁構造材を使用し、構成材料が少なく、建造物の外壁、内壁の効 用をなし、作業者の熟練度に左右されることなく誰でも施工できるとともに、施 工期間の短縮及び人件費の低減が可能で、均質で建造コストの低廉化を実現でき る建造物の新規な壁構造材を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
請求項1記載に係る建造物の壁構造材は、木材のみを使用してパネル状に形成 してなり建造物の外壁、内壁の効用をなすようにしたことを特徴とするものであ る。 請求項2記載に係る建造物の壁構造材は、複数の木製の板材を一体的に接合し てパネル状に形成してなり建造物の外壁、内壁の効用をなすようにしたことを特 徴とするものである。 請求項3記載に係る建造物の壁構造材は、前記請求項1又は2記載の壁構造材 を、2枚の同一形状の木製板材を用いこれら2枚の各板材の対向面相互を接着剤 により接合して2重として形成した壁構造基材とするとともに、この壁構造基材 を複数個用いて、各壁構造基材の相互の左右の各端面同士の夫々接合する端面を 、連結具により一体的に接合、連結してパネル状としたものであることを特徴と するものである。 請求項4記載に係る建造物の壁構造材は、前記請求項1又は2記載の壁構造材 を、薄状の多数枚の同一形状の木製板材を用いこれら多数枚の各板材の夫々の対 向面相互を接着剤により接合して多重層として合板状に形成してパネル状とした ものであることを特徴とするものである。 請求項1、2、3、4記載の建造物の壁構造材よれば、木材の断熱性、遮音性 、吸湿性という特有の作用により、建造物の外壁、内壁の効用をなし、この壁構 造材のみを使用して壁を建造した場合には居住性の一層の向上を図ることができ る。
【考案の実施の形態】
以下に、本考案の実施の形態を詳細に説明する。 図1乃至図4は、本実施の形態に係り後述する本考案の新規な壁構造材を用い た建造物の壁建造方法を工程順に示すものである。 本実施の形態の建造物10の壁構造材を用いた壁建造方法について順に説明す る。 まず、図1、図10に示すように、予め所定の形状に形成したコンクリート製 の建物基礎1の上面に、夫々長尺状の各L型鋼材60をボルト・ナット等の連結 手段(図示せず)で固着立設し、該L型鋼材60の角部に沿って後述する本考案 の新規な木製の各一枚ずつのパネル状の壁構造材2Aを、例えばクレーン等を利 用して立設する。壁構造材2Aは、図示する各壁構造材2Aが夫々各一枚物のパ ネル状となっている。 前記L型鋼材60と壁構造材2Aとは、壁構造材2Aの下端部分で、ラグスク リューボルト61又はアンカーボルト等の連結具により固定する。図10中の符 号62は、建造物10の1階の床部を示すものである。 次に、図2に示すように、前記建物基礎1の両側部に沿って後述する本考案の 新規な木製の各一枚ずつのパネル状の壁構造材2B、2Cを、例えばクレーン等 を利用して前述の如く立設する。壁構造材2B、2Cは、図示する各壁構造材2 B、2Cが夫々各一枚物のパネル状となっている。 次に、図3に示すように、前記建物基礎1の前部に沿い、且つ、壁構造材2B 、2Cの各前端面に接合する状態に各一枚ずつのパネル状の壁構造材2Dを、例 えばクレーン等を利用して立設する。壁構造材2Dは、図示する各壁構造材2D が夫々各一枚物のパネル状となっている。 前記夫々の一枚物の壁構造材2A、2B、2C、2Dの各々の左右端面相互は 、図1、図2、図3及び後記図4には示していないが、例えば後記図6、図7、 図8に示すように、平板の金具材63を各壁構造材2A、2B、2C、2Dの左 右夫々の内側面(建造物の内面側)の例えば上方部分、下方部分の各2ケ所に配 置して、当該各金具材63の2つの穴にラグスクリューボルト64等を締着して 各壁構造材の各々の密接する左右端面相互を連結する。 前記各壁構造材の各々の左右端面相互を連結する手段としては、前記図6、図 7、図8に示す手段の他、図9に示すように、各壁構造材2A、2B、2C及び 2Dの左右端面の例えば上方部分、下方部分の各2ケ所に、鋼材パイプ65を装 着可能な各横穴66を予め設け、密接した壁構造材の各々の左右端面相互の当該 各横穴66内に、鋼材パイプ65を装着した後、当該鋼材パイプ65に設けた各 小穴68にスチール製のクサビ69を壁構造材の上面側から打ち付けて、各壁構 造材の各々の密接する左右端面相互を連結するようにしても良い。 この他、前記壁構造材2A乃至2Dの各々の左右端面相互を連結するには、図 6乃至図9の他、既存の各種の連結具、連結手段を適宜使用できることは勿論で ある。 更に、壁構造材2Aと2B、2Aと2C、2Bと2D、2Cと2Dとの各角部 は、図1、図2、図3、図4に示すように、例えば図5のようなL形金具23を 、壁構造材2Aと2B、2Aと2C、2Bと2D、2Cと2Dとの各角部におけ る各壁構造材相互に適当数配設して連結する。 図5は、前述したように、各壁 構造材2Aと2B、2Aと2C、2Bと2D、2Cと2Dとの各角部を連結する ための例えばL形金具23を拡大して図示するものである。 この他、壁構造材2Aと2B、2Aと2C、2Bと2D、2Cと2Dとの各角 部の連結には、既存の各種の連結具、連結手段を適宜使用できることは勿論であ る。 そして、図4に示すように、建造物基礎1上に相互に連結状態で固定された夫 々の各壁構造材2A乃至2Dの上部に、屋根部3を構築して建造物10とするも のである。 前記各壁構造材2A、2B、2Cには、各々例えばサッシ窓取り付け用の開口 部4a、4b、4cが予め工場等において加工されている。また、壁構造材2D には、例えば玄関扉取り付け用の開口部5が予め予め工場等において加工されて いる。 上述した本考案の新規な木製の各壁構造材2A乃至2Dは、各一枚ずつの壁構 造材2A乃至2Dが、例えば、図6に示すように、2枚の木製の同一形状の板材 11を用い、これら2枚の各板材11の対向面相互を接着剤により接合して2重 として形成した壁構造基材30とするとともに、この壁構造基材30を複数、例 えば5個用いて、各壁構造基材30の相互の左右の各端面同士を、各壁構造基材 30の夫々左右の各端面に設けた縦長状の溝部70内に沿って、例えば木製の小 片の連結材12を装着、接合しつつ5個の各壁構造基材30を一体化し、全体と して一枚のパネル状としている。 この場合、一枚のパネル状の壁構造材を形成するのに用いる壁構造基材30の 数は、図示例の他、建造物10の設計内容に応じて各種自在に設定できる。前記 各板材11は必ずしも2枚の木製の同一形状である必要はなく、相互に異なる形 状のものを用いても良い。 図6中の符号19は、接着剤接合部を示すものである。 なお、前記一枚のパネル状として形成される各壁構造材2A乃至2Dの寸法は 、建造物10の設計内容に応じて、その幅、高さ、厚さを各種自在に設定できる 。 前記一枚のパネル状の壁構造材2A乃至2Dは、図6に示す例の如く形成でき る他、図7又は図8に示すように、薄状の多数枚の木製の同一形状の板材11’ を用い、これら多数枚の各板材11’の夫々の対向面相互を接着剤により接合し て多重層として合板状に形成して各一枚のパネル状の壁構造材を形成しても良い 。前記各板材11’は必ずしも多数枚の木製の同一形状である必要はなく、相互 に異なる厚さ、形状のものを用いても良い。 この場合、前記一枚のパネル状として形成される壁構造材2A乃至2Dの寸法 は、建造物10の設計内容に応じて、その幅、高さ、厚さを各種自在に設定でき る。 上述した本考案の新規な木製の各壁構造材によれば、木材の断熱性、遮音性及 び吸湿性という特有の作用を利用することができ、この壁構造材自体でもって建 造物の外壁、内壁の同時効用をなし、この壁構造材のみを使用して壁を建造した 場合、利用者の居住性の向上を図ることができる。 上述した壁建造方法によれば、上述した居住性の向上を図ることができる壁構 造材2A乃至2Dを使用して、建造物の外壁、内壁の同時効用をなし、全体とし て構成材料が少なくて、さほどの熟練度を必要とせず、施工期間の短縮及び人件 費の低減が可能であり、均質で建造コストの低廉化を実現することができる建造 物10を提供することが可能となる。 また、前記壁構造材2A乃至2Dにより建造物10の外壁、内壁を合成樹脂製 等を全く使用せずに、しかも、従来の建築の如く柱、梁等を使用して内部の骨組 構造を構築するような煩雑な手間もなく、一挙に構築でき、木材の断熱性、遮音 性、吸湿性という特性とあいまって環境に優しい建造物10を建造できる。 上述した例では、家屋風の建造物10を建造する場合について説明したが、こ の他、学校建物、講堂、体育館、公民館等各種の木造建造物に対して本考案は適 用可能である。
【考案の効果】
本考案の壁構造材によれば、建造物の外壁、内壁の同時効用をなし、木材の断 熱性、遮音性、吸湿性という特有の作用により、居住性の向上を図ることができ 、しかも、全体として構成材料が少なく、施工期間の短縮及び人件費の低減が可 能であり、均質で建造コストの低廉化を実現することが可能な建造物の壁構造材 を提供することができる。
【提出日】平成11年6月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】 【考案の属する技術分野】
本考案は、建造物の新規な木製の壁構造材に関するものである。
【従来の技術】
従来、例えば住宅等の建造物を建造する方法の一例として、図11に示すよう な2×4(ツーバイ)工法が知られている。 この2×4工法は、コンクリート基礎50上に土台51を固定し、この土台5 1上に、2×4材52を使用して壁の枠組みを組み立て、この枠組みの表裏に対 し合板53を張るとともに、内部に合成樹脂製の断熱材54を充填し、合板53 の表面を仕上げて壁の施工を行うものである。建造物の天井や屋根等についても 上述した場合と同様である。 従来、上記した2×4工法の他、伝統的な所謂プラットフォーム工法(1階床 、壁、2階床、壁、天井、屋根という順に組み立てる工法)、所謂バルーン工法 (1階床、全体壁、2階床、天井、屋根という順に組み立てる工法)等も実施さ れている。
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した例えば従来の2×4工法の場合には、多数の2×4材 52と合板53及び断熱材54とを使用し、多数の2×4材52や合板53を主 に釘等の連結具で連結して壁等の施工を行うものであることから、構成材料が多 く、施工期間が長くかかり、人件費も多くなって、建造コストを低廉化できない という課題がある。また、多数の2×4材52の接合部分等々の仕上がりは、作 業者の熟練度によって異なり、このため、均質な建造物を提供することは困難で あるという課題もある。 更に、合成樹脂製の断熱材54を使用するものであるから、断熱性に優れるも のの空気に対する吸湿性の点で問題があり、全体として必ずしも居住性がよいと は言えない。 そこで、本考案は、居住性の向上を図ることができる建造物の新規な木製の壁 構造材及びこの壁構造材を使用し、構成材料が少なく、建造物の外壁、内壁の効 用をなし、作業者の熟練度に左右されることなく誰でも施工できるとともに、施 工期間の短縮及び人件費の低減が可能で、均質で建造コストの低廉化を実現でき る建造物の新規な壁構造材を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
請求項1記載に係る建造物の壁構造材は、木材をもって、それ自体を建造物の 外壁及び内壁として用いることができる板状に形成し、建造物の外壁及び内壁の 同時効用をはたす物として用いるようにした ことを特徴とするものである。 請求項2記載に係る建造物の壁構造材は、複数の木製の板材を一体的に接合し て板状に形成し、この板状の壁構造材自体を建造物の外壁及び内壁として用いる ことができる ようにしたことを特徴とするものである。 請求項3記載に係る建造物の壁構造材は、前記請求項1又は2記載の壁構造材 を、2枚の同一形状の木製板材を用いこれら2枚の各板材の対向面相互を接着剤 により接合して2重として形成した壁構造基材とするとともに、この壁構造基材 を複数個用いて、各壁構造基材の相互の左右の各端面同士の夫々接合する端面を 、連結具により一体的に接合、連結して板状に形成し、この板状の壁構造材自体 を建造物の外壁及び内壁として用いることができる ことを特徴とするものである 。 請求項4記載に係る建造物の壁構造材は、前記請求項1又は2記載の壁構造材 を、薄状の多数枚の同一形状の木製板材を用いこれら多数枚の各板材の夫々の対 向面相互を接着剤により接合して多重層として合板状とし板状に形成し、この板 状の壁構造材自体を建造物の外壁及び内壁として用いることができる ことを特徴 とするものである。 請求項1、2、3、4記載の建造物の壁構造材よれば、木材の断熱性、遮音性 、吸湿性という特有の作用により、建造物の外壁、内壁の効用をなし、この壁構 造材のみを使用して壁を建造した場合には居住性の一層の向上を図ることができ る。
【考案の実施の形態】
以下に、本考案の実施の形態を詳細に説明する。 図1乃至図4は、本実施の形態に係り後述する本考案の新規な壁構造材を用い た建造物の壁建造方法を工程順に示すものである。 本実施の形態の建造物10の壁構造材を用いた壁建造方法について順に説明す る。 まず、図1、図10に示すように、予め所定の形状に形成したコンクリート製 の建物基礎1の上面に、夫々長尺状の各L型鋼材60をボルト・ナット等の連結 手段(図示せず)で固着立設し、該L型鋼材60の角部に沿って後述する本考案 の新規な木製の各一枚ずつの板状の壁構造材2Aを、例えばクレーン等を利用し て立設する。壁構造材2Aは、図示する各壁構造材2Aが夫々各一枚物の板状と なっている。 前記L型鋼材60と壁構造材2Aとは、壁構造材2Aの下端部分で、ラグスク リューボルト61又はアンカーボルト等の連結具により固定する。図10中の符 号62は、建造物10の1階の床部を示すものである。 次に、図2に示すように、前記建物基礎1の両側部に沿って後述する本考案の 新規な木製の各一枚ずつの板状の壁構造材2B、2Cを、例えばクレーン等を利 用して前述の如く立設する。壁構造材2B、2Cは、図示する各壁構造材2B、 2Cが夫々各一枚物の板状となっている。 次に、図3に示すように、前記建物基礎1の前部に沿い、且つ、壁構造材2B 、2Cの各前端面に接合する状態に各一枚ずつの板状の壁構造材2Dを、例えば クレーン等を利用して立設する。壁構造材2Dは、図示する各壁構造材2Dが夫 々各一枚物の板状となっている。 前記夫々の一枚物の壁構造材2A、2B、2C、2Dの各々の左右端面相互は 、図1、図2、図3及び後記図4には示していないが、例えば後記図6、図7、 図8に示すように、平板の金具材63を各壁構造材2A、2B、2C、2Dの左 右夫々の内側面(建造物の内面側)の例えば上方部分、下方部分の各2ケ所に配 置して、当該各金具材63の2つの穴にラグスクリューボルト64等を締着して 各壁構造材の各々の密接する左右端面相互を連結する。 前記各壁構造材の各々の左右端面相互を連結する手段としては、前記図6、図 7、図8に示す手段の他、図9に示すように、各壁構造材2A、2B、2C及び 2Dの左右端面の例えば上方部分、下方部分の各2ケ所に、鋼材パイプ65を装 着可能な各横穴66を予め設け、密接した壁構造材の各々の左右端面相互の当該 各横穴66内に、鋼材パイプ65を装着した後、当該鋼材パイプ65に設けた各 小穴68にスチール製のクサビ69を壁構造材の上面側から打ち付けて、各壁構 造材の各々の密接する左右端面相互を連結するようにしても良い。 この他、前記壁構造材2A乃至2Dの各々の左右端面相互を連結するには、図 6乃至図9の他、既存の各種の連結具、連結手段を適宜使用できることは勿論で ある。 更に、壁構造材2Aと2B、2Aと2C、2Bと2D、2Cと2Dとの各角部 は、図1、図2、図3、図4に示すように、例えば図5のようなL形金具23を 、壁構造材2Aと2B、2Aと2C、2Bと2D、2Cと2Dとの各角部におけ る各壁構造材相互に適当数配設して連結する。 図5は、前述したように、各壁 構造材2Aと2B、2Aと2C、2Bと2D、2Cと2Dとの各角部を連結する ための例えばL形金具23を拡大して図示するものである。 この他、壁構造材2Aと2B、2Aと2C、2Bと2D、2Cと2Dとの各角 部の連結には、既存の各種の連結具、連結手段を適宜使用できることは勿論であ る。 そして、図4に示すように、建造物基礎1上に相互に連結状態で固定された夫 々の各壁構造材2A乃至2Dの上部に、屋根部3を構築して建造物10とするも のである。 前記各壁構造材2A、2B、2Cには、各々例えばサッシ窓取り付け用の開口 部4a、4b、4cが予め工場等において加工されている。また、壁構造材2D には、例えば玄関扉取り付け用の開口部5が予め予め工場等において加工されて いる。 上述した本考案の新規な木製の各壁構造材2A乃至2Dは、各一枚ずつの壁構 造材2A乃至2Dが、例えば、図6に示すように、2枚の木製の同一形状の板材 11を用い、これら2枚の各板材11の対向面相互を接着剤により接合して2重 として形成した壁構造基材30とするとともに、この壁構造基材30を複数、例 えば5個用いて、各壁構造基材30の相互の左右の各端面同士を、各壁構造基材 30の夫々左右の各端面に設けた縦長状の溝部70内に沿って、例えば木製の小 片の連結材12を装着、接合しつつ5個の各壁構造基材30を一体化し、全体と して一枚の板状としている。 この場合、一枚の板状の壁構造材を形成するのに用いる壁構造基材30の数は 、図示例の他、建造物10の設計内容に応じて各種自在に設定できる。前記各板 材11は必ずしも2枚の木製の同一形状である必要はなく、相互に異なる形状の ものを用いても良い。 図6中の符号19は、接着剤接合部を示すものである。 なお、前記一枚の板状として形成される各壁構造材2A乃至2Dの寸法は、建 造物10の設計内容に応じて、その幅、高さ、厚さを各種自在に設定できる。 前記一枚の板状の壁構造材2A乃至2Dは、図6に示す例の如く形成できる他 、図7又は図8に示すように、薄状の多数枚の木製の同一形状の板材11’を用 い、これら多数枚の各板材11’の夫々の対向面相互を接着剤により接合して多 重層として合板状に形成して各一枚の板状の壁構造材を形成しても良い。前記各 板材11’は必ずしも多数枚の木製の同一形状である必要はなく、相互に異なる 厚さ、形状のものを用いても良い。 この場合、前記一枚の板状として形成される壁構造材2A乃至2Dの寸法は、 建造物10の設計内容に応じて、その幅、高さ、厚さを各種自在に設定できる。 上述した本考案の新規な木製の各壁構造材によれば、木材の断熱性、遮音性及 び吸湿性という特有の作用を利用することができ、この壁構造材自体でもって建 造物の外壁、内壁の同時効用をなし、この壁構造材のみを使用して壁を建造した 場合、利用者の居住性の向上を図ることができる。 上述した壁建造方法によれば、上述した居住性の向上を図ることができる壁構 造材2A乃至2Dを使用して、建造物の外壁、内壁の同時効用をなし、全体とし て構成材料が少なくて、さほどの熟練度を必要とせず、施工期間の短縮及び人件 費の低減が可能であり、均質で建造コストの低廉化を実現することができる建造 物10を提供することが可能となる。 また、前記壁構造材2A乃至2Dにより建造物10の外壁、内壁を合成樹脂製 等を全く使用せずに、しかも、従来の建築の如く柱、梁等を使用して内部の骨組 構造を構築するような煩雑な手間もなく、一挙に構築でき、木材の断熱性、遮音 性、吸湿性という特性とあいまって環境に優しい建造物10を建造できる。 上述した例では、家屋風の建造物10を建造する場合について説明したが、こ の他、学校建物、講堂、体育館、公民館等各種の木造建造物に対して本考案は適 用可能である。
【考案の効果】
本考案の壁構造材によれば、建造物の外壁、内壁の同時効用をなし、木材の断 熱性、遮音性、吸湿性という特有の作用により、居住性の向上を図ることができ 、しかも、全体として構成材料が少なく、施工期間の短縮及び人件費の低減が可 能であり、均質で建造コストの低廉化を実現することが可能な建造物の壁構造材 を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施の形態に係る壁構造材を用いた壁
建造方法の工程を示す斜視図である。
【図2】本考案の実施の形態に係る壁構造材を用いた壁
建造方法の工程を示す斜視図である。
【図3】本考案の実施の形態に係る壁構造材を用いた壁
建造方法の工程を示す斜視図である。
【図4】本考案の実施の形態に係る壁構造材を用いた壁
建造方法により建造した建造物の斜視図である。
【図5】本考案の実施の形態に係る壁構造材を用いた壁
建造方法に使用する連結具の一例としてのL形金具を示
す斜視図である。
【図6】本考案の実施の形態に係る壁構造材の一例を示
す斜視図である。
【図7】本考案の実施の形態に係る壁構造材の他例を示
す斜視図である。
【図8】本考案の実施の形態に係る壁構造材の更に他例
を示す斜視図である。
【図9】本考案の実施の形態に係る壁構造材の更に他例
を示す斜視図である。
【図10】本考案の実施の形態に係る壁構造材の建造物
基礎に対する取り付け例を示す斜視図である。
【図11】従来の壁建造方法の一例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 建物基礎 2A 壁構造材 2B 壁構造材 2C 壁構造材 2D 壁構造材 3 屋根部 4a 窓取り付け用の開口部 4b 窓取り付け用の開口部 4c 窓取り付け用の開口部 5 玄関扉取り付け用の開口部 10 建造物 11 板材 11’ 板材 12 連結材 19 接着剤接合部 23 L形金具 30 壁構造基材 60 L型鋼材 61 ラグスクリューボルト 62 建造物の1階の床部 63 金具材 64 ラグスクリューボルト 65 鋼材パイプ 66 横穴 67 鋼材パイプ 68 小穴 69 クサビ 70 溝部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年6月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】明細書
【考案の名称】建造物の新規な壁構造材
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施の形態に係る壁構造材を用いた壁
建造方法の工程を示す斜視図で ある。
【図2】本考案の実施の形態に係る壁構造材を用いた壁
建造方法の工程を示す斜視図で ある。
【図3】本考案の実施の形態に係る壁構造材を用いた壁
建造方法の工程を示す斜視図で ある。
【図4】本考案の実施の形態に係る壁構造材を用いた壁
建造方法により建造した建造物 の斜視図である。
【図5】本考案の実施の形態に係る壁構造材を用いた壁
建造方法に使用する連結具の一 例としてのL形金具を示す斜視図である。
【図6】本考案の実施の形態に係る壁構造材の一例を示
す斜視図である。
【図7】本考案の実施の形態に係る壁構造材の他例を示
す斜視図である。
【図8】本考案の実施の形態に係る壁構造材の更に他例
を示す斜視図である。
【図9】本考案の実施の形態に係る壁構造材の更に他例
を示す斜視図である。
【図10】本考案の実施の形態に係る壁構造材の建造物
基礎に対する取り付け例を示す斜 視図である。
【図11】従来の壁建造方法の一例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】 1 建物基礎 2A 壁構造材 2B 壁構造材 2C 壁構造材 2D 壁構造材 3 屋根部 4a 窓取り付け用の開口部 4b 窓取り付け用の開口部 4c 窓取り付け用の開口部 5 玄関扉取り付け用の開口部 10 建造物 11 板材 11’ 板材 12 連結材 19 接着剤接合部 23 L形金具 30 壁構造基材 60 L型鋼材 61 ラグスクリューボルト 62 建造物の1階の床部 63 金具材 64 ラグスクリューボルト 65 鋼材パイプ 66 横穴 67 鋼材パイプ 68 小穴 69 クサビ 70 溝部

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】木材のみを使用してパネル状に形成してな
    り建造物の外壁、内壁の効用をなすようにしたことを特
    徴とする建造物の壁構造材。
  2. 【請求項2】複数の木製の板材を一体的に接合してパネ
    ル状に形成してなり建造物の外壁、内壁の効用をなすよ
    うにしたことを特徴とする建造物の壁構造材。
  3. 【請求項3】前記壁構造材は、2枚の同一形状の木製板
    材を用いこれら2枚の各板材の対向面相互を接着剤によ
    り接合して2重として形成した壁構造基材とするととも
    に、この壁構造基材を複数個用いて、各壁構造基材の相
    互の左右の各端面同士の夫々接合する端面を、連結具に
    より一体的に接合、連結してパネル状としたものである
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の建造物の壁構造
    材。
  4. 【請求項4】前記壁構造材は、薄状の多数枚の同一形状
    の木製板材を用いこれら多数枚の各板材の夫々の対向面
    相互を接着剤により接合して多重層として合板状に形成
    してパネル状としたものであることを特徴とする請求項
    1又は2記載の建造物の壁構造材。
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