JPH03425Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は住宅等小規模の地下室の躯体として
使用される地下室用パネルに関するものである。

（考案が解決しようとする問題点） 地下室の壁は一般にコンクリート等の躯体に内
側から、断熱材を詰めたパネルを取り付けるなど
断熱処理を施して構成されるが、この施工は小規
模の地下室においても同様に行なわれている。そ
こに使用されるパネルは主に断熱を目的とするも
のであるが、その躯体への取り付け、パネル相互
の接合等の作業は手間の掛かることでありなが
ら、特に小規模の地下室に適した方法はこれまで
余り開発されておらず、前記の施工を適用してい
るのが現状である。

住宅等小規模の地下室は通常の地下室とは条件
が異なり、構造、設備等は規模に応じて構成され
ればよく、また施工もより簡略化されることが好
ましい。

この考案はこうした事情に基づき小規模の地下
室に適した躯体パネルを提供するもので、パネル
相互の接合を容易に行うことにより地下室を手軽
に組立て、構築するものである。

（実施例） 以下本考案を一実施例として示した図面ととも
に説明する。

この地下室用パネルＡ（以下パネルＡ）は鋼板
１に桟材２を介してボードを接合し、その接合さ
れた鋼板１とボード３の周囲、もしくはその一部
を断面形状が型である鋼枠４で囲んで形成され
てあり、これを連結、組立てることにより壁、
床、天井を、そして地下室を構成する。

桟材２には第２図に示した山形鋼の他、第３図
のような木材等を使用し、これを鋼板１とボード
３との間に数本平行に配列し、鋼板１とボード３
は共に桟材２に取り付けて互いに接合される。

鋼枠４は鋼板１とボード３との間隔より広めの
幅であり、この一方のフランジに鋼板１を接合す
る。

パネルＡは以上の通り形成されており、地下室
はこれを連結して組立てられる。

パネルＡ，Ａの連結は相対する鋼枠４，４同士
をボルト５により締め付けて行なう。そして連結
後、第４図のように地下室の内部を向いたボード
３に、間に断熱材６を入れて内装材７を取り付け
る、または第５図のようにボード３に内装材７
を、胴縁８を介して取り付ける。

こうして地下室は居住性が備わつて構築され
る。

（考案の効果） この地下室用パネルは、小空間の地下室として
は必要にして十分な強度のパネルであり、これを
そのまま地下室の躯体として組立てるため、地下
室を容易に、迅速に構築することができる。

またパネル厚が小さく、予め断熱材等居住に必
要な設備を取り付けるスペースが確保されてある
ため、設備、内装材が徒に空間を占めることはな
く、空間は広く活用される結果となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のパネルを示した斜視図、第２
図、第３図は桟材としてそれぞれ山形鋼、木材を
使用した場合の断面図である。第４図、第５図は
共にパネルの連結後、内装材を取り付けた実施例
を示した断面図である。 Ａ：地下室用パネル、１：鋼板、２：桟材、
３：ボード、４：鋼枠、５：ボルト、６：断熱
材、７：内装材、８：胴縁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 鋼板と桟材、ボード及び鋼枠とからなり、桟材
   を鋼板とボードとの間に配列して鋼板とボードと
   を接合し、この接合された鋼板とボードの周囲を
   囲むように断面型の鋼枠を取り付けてある地下
   室用パネル。