JPS59368Y2 - 構築物の組立ユニット - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は地下室を構成する構築物の組立ユニットに関
するものである。

組立地下室を構造計画する場合、継手部に水密性が要求
されるので一般の継手構造を実施できず、さらに継手の
外面が直接上に接触してはボルトやスプライスプレート
の防蝕処理が困難である。

さらに施工に際して地下室の裏面に人が入る必要が生ず
る。

そして壁、屋根は面倒ながら施工可能であるが、床はそ
の裏面が直接上に接触しているため施工不能である。

またトンネル状の掘削孔に設置する場合より困難である
。

この考案は前記事情に鑑み工夫したもので以下図示した
実施例によって説明する。

この考案を実施する地下室は箱型の組立ユニツ１− Ａ
を連接し、それに出入口ユニットＢ、換気ユニツ）Ｃ等
を組合せて構成するものである。

単位ユニツＩ−Ａは両側の壁パネル１，１と同形状の床
パネル２、天井パネル３の以上２種類の組立パネルから
なる。

各壁パネル１、床パネル２、天井パネル３は溝型断面の
型鋼からなる鋼製枠４に鋼板５を固着してなるもので゛
ある。

そして相対するパネルの壁パネルの鋼製枠４の上下端か
ら溝型断面のブラケット状の鋼製継手梁６を突設し、床
パネル２と天井パネル３の鋼製枠４を前記鋼製継手梁６
の外側に重ねボルトナツト７によって結合する。

なお、前記の鋼製枠４および鋼製継手梁６はその溝の開
口が内側を向くように、すなわち組立ユニットの内面側
に開口が向くように配されているものであって、その結
合部の詳細は第４図に示す通りであり、鋼製枠４と鋼製
継手梁６間に防水シール材８を介在し、あるいは接合面
をそろえるためにフィラープレート９を介在し、さらに
は鋼製継手梁６を鋼製枠４と僅か段違状をなして突設す
る場合がある。

なお、床パネル２、天井板３を延長する場合には鋼製枠
４相互をボルトナツト１０によって連結するに加えて短
尺の鋼材１１を隣接する鋼製枠４，４間に跨って重ね合
せ、ボルトナツト１０によって固定し、これによって土
庄に十分耐えるように構成することができる。

この考案は以上の構成からなり、方形断面の地下室を構
成する場合でも、溝の開口を内側に向けた鋼製枠と鋼製
継手梁とを重ね合せてその重なり合うフランジをボルト
ナツトで締付けることにより容易に組立ユニットを組立
てることができるから実用価値が大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は地下室の斜視図、第２図は組立ユニットの分解
斜視図、第３図はその正面図、第４図は結合部分を拡大
して示す図、第５図は組立ユニットの正面図、第６図、
第７図は、その一部斜視図である。 １・・・・・・壁パネル、２・・・・・・床パネル、３
・・・・・・天井パネル、４・・・・・・鋼製枠、５・
・・・・・鋼板、６・・・・・・鋼製継手梁、７・・・
・・・ボルトナツト、８・・・・・・防水シール材、９
・・・・・・フィラープレート、１０・・・・・・ボル
トナツト、１１・・・・・・鋼材、Ａ・・・・・・単位
ユニット、Ｂ・・・・・・出入口ユニット、Ｃ・・・・
・・換気ユニット。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 天井、床、両側壁からなる各パネルを中空角筒状に組立
   てた構築物の組立ユニットにおいて、前記の各パネルは
   開口を内側に向けた溝型断面の方形の鋼製枠体に鋼板を
   取付は構成されており、前記の組立てユニットは、前記
   パネルの内の相対向する一組のパネルの各隅角部に開口
   を内側に向けた溝型断面のブラケット状の鋼製継手梁を
   突設させ、他の相対向する組のパネルの鋼製枠に前記ブ
   ラケット状の鋼製継手梁を重ねそれらをボルトナツトで
   締結して中空角筒状に組立てられ構成されていることを
   特徴とする構築物の組立ユニット。