JP3448397B2 - ユニット建物 - Google Patents

ユニット建物

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JP3448397B2 JP18548895A JP18548895A JP3448397B2 JP 3448397 B2 JP3448397 B2 JP 3448397B2 JP 18548895 A JP18548895 A JP 18548895A JP 18548895 A JP18548895 A JP 18548895A JP 3448397 B2 JP3448397 B2 JP 3448397B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、壁式建物ユニットから
なるユニット建物に係り、特に下階に壁のない大きな空
間をとれるようにしたユニット建物に関する。
【0002】
【従来の技術】壁式建物ユニットを予め工場で組立て、
これを現地の建築現場で接合して構成されるユニット建
物は、例えば特開昭55−36536号公報、特公昭5
8−30978号公報、特公昭61−1583号公報等
により既に知られている。このユニット建物を構成する
建物ユニットは、枠組に面材を張設したパネルからなる
床および壁を有し、床の所定の側辺部に壁を立設するこ
とにより上方や側方が開放された箱状に組立られてい
る。
【0003】このような建物ユニットからなるユニット
建物においては、上階の建物ユニットの荷重を下階の建
物ユニットの壁で支える構造となっているため、原則と
して、下階には上階の壁に対応して壁が配置されている
必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、上記ユニット
建物においては、下階に壁のない大きな空間をとること
が困難であった。
【0005】本発明は、上記課題を解決すべくなされた
もので、下階に壁のない大きな空間をとることができる
ユニット建物を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために請求項1記載のユニット建物は、方形の床
の対向する二つの側辺部の一方に壁を立設し、他方の側
辺部に壁を立設せずしてなる壁式建物ユニットを上記他
方の側辺部を互いに内側にして並設し、両建物ユニット
の上記壁の上端部間に梁を掛け渡して支持し、この梁を
上階の建物ユニットの床の側面に当接して接合し、この
梁にて上階の建物ユニットを側面から支持したことを特
徴とする。
【0007】請求項2記載のユニット建物は、請求項1
記載のユニット建物における上記梁の端部には上記壁の
上端部に固定される固定板が設けられていることを特徴
とする。
【0008】請求項3記載のユニット建物は、請求項1
または2記載のユニット建物における上記梁が十文字に
組まれ、直交する二方向に掛け渡されていることを特徴
とする。
【0009】
【作用】請求項1記載のユニット建物によれば、方形の
床の対向する二つの側辺部の一方に壁を立設し、他方の
側辺部に壁を立設せずしてなる壁式建物ユニットを上記
他方の側辺部を互いに内側にして並設し、両建物ユニッ
トの上記壁の上端部間に梁を掛け渡して支持し、この梁
を上階の建物ユニットの床の側面に当接して接合 し、
の梁にて上階の建物ユニットを側面から支持したので、
下階に壁のない大きな空間をとることが可能となる。特
に、梁が壁の上端部間に掛け渡されるため、梁が天井よ
り下方に突出することがなく、解放感に優れる。
【0010】請求項2記載のユニット建物によれば、上
記梁の端部には上記壁の上端部に固定される固定板が設
けられているため、梁の取付けを容易に行うことが可能
となる。
【0011】請求項3記載のユニット建物によれば、上
記梁が十文字に組まれ、直交する二方向に掛け渡されて
いるため、上階の建物ユニットの直交する二辺を支持し
てより安定した構造とすることができる。
【0012】
【実施例】以下に、本発明の実施の形態を添付図面に基
いて詳述する。
【0013】図1ないし図2において、1はユニット建
物を構成する壁式建物ユニットで、このユニット建物1
は、方形の床2の対向する二つの側辺部の一方に壁3を
立設し、他方の側辺部に壁を立設せずしてなる。更に詳
しくは、床2の一つの長辺部とこれに隣り合う一つの端
辺部に壁3をそれぞれ立設して予め工場で組立られてい
る。上記床2は、根太4からなる床枠組5の上面に構造
用合板等の面材6を張設してなる床パネルからなってい
る。また、上記壁3は、上枠7、下枠8および複数の縦
枠9からなる壁枠組10の内面および外面に構造用合板
等の面材11を張設してなる壁パネルからなっている
(図示省略)。壁3には窓等の開口が形成されている
(図示省略)。上記床2上には床仕上げが施され、上記
壁3内には必要に応じて断熱材が設けられると共に内外
面には内装および外装が施される。
【0014】上記建物ユニット1からなる下階の建物ユ
ニット1aが、建築現場の基礎上に、壁を立設していな
い側辺部を内側にして設置され、下階1Aが構成され
る。この下階1Aにおいて対向する外側の壁3の上端部
間に梁12が掛け渡されて支持される。下階1A上には
上記建物ユニット1からなる上階の建物ユニット1bが
設置され、上記梁12にて上階の建物ユニット1bが側
面から支持され、上階1Bが構成される。
【0015】更に詳しくは、下階1Aは4個の建物ユニ
ット1aから構成され、これら建物ユニット1aの壁3
により大きな空間が形成されている。上階1Bも下階1
Aと同様に4個の建物ユニット1bから構成されてい
る。上記梁12は下階1Aの桁方向中間に配置される。
この梁12を両側から挟むように上階の建物ユニット1
bの床2が配置され、図3に示すように梁12に当接し
た床2の端部の根太(端根太ともいう)4がボルト13
とナット14で梁12に接合される。上記梁12として
は、通常の木材、形鋼等の鉄骨、集成材からなる構造梁
等が適用可能である。
【0016】鉄鋼製の梁を用いる場合には、図4に示す
ような断面形状、具体的には高さhが床の高さと同じ例
えば140mm、幅wがユニット間隔と同じ例えば30
mm、厚さtが例えば3.2mmの断面中空長方形のも
のが好ましい。この梁12の両端部には、図5に示すよ
うにこれを壁3の上端部に固定するための固定板15が
溶接16で取付けられている。固定板15はボルト孔1
7を有しており、壁3の上端部に突設されたボルト18
とナット19により壁3の上端部に固定されるようにな
っている。また、上記固定板15は隣り合う建物ユニッ
ト1aの壁3の上端部同士を接合するジョイントプレー
トとしての機能を有している。なお、突出したボルト1
8やナット19との干渉を避けるために上階の建物ユニ
ット1bの下面における該当箇所には切欠が設けられて
いる。また、上下方向および水平方向に隣り合う建物ユ
ニット同士はボルトとナット等の接合手段により互いに
接合され、上階の建物ユニット1b上には屋根ユニット
が設置される(図示省略)。
【0017】このように構成されたユニット建物によれ
ば、方形の床2の対向する二つの側辺部の一方に壁3を
立設し、他方の側辺部に壁を立設せずしてなる壁式建物
ユニットを上記他方の側辺部を互いに内側にして並設
し、両建物ユニットの上記壁3の上端部間に梁12を掛
け渡して支持し、この梁12にて上階の建物ユニット1
bを側面から支持したので、下階1Aに壁のない大きな
空間をとることができる。特に、梁12が壁3の上端部
間に掛け渡されるため、梁12が天井より下方に突出す
ることがなく、解放感に優れる。また、上記梁12の端
部には上記壁3の上端部に固定される固定板15が設け
られているため、梁12の取付けを容易に行うことがで
きる。
【0018】上記実施の形態では、梁12を取付け固定
する手段として、ボルト18とナット19が採用されて
いるが、図6に示すように梁12の固定板15に釘孔2
0を設け、この固定板15を釘21で壁3の上端部に固
定するようにしてもよい。
【0019】図7は本発明の他の実施の形態を示し、上
記実施の形態と同一部分に同一参照符号を付してある。
本実施の形態では、梁12が十文字に組まれている。更
に具体的には、下階1Aは合計9個の建物ユニット1a
から構成されている。その四隅の建物ユニット1aの中
間に位置する建物ユニット1aは外側に位置する1個の
壁3を有し、中央に位置する建物ユニット1aは壁を有
していない。
【0020】そして、対向する外側の壁3の上端部間に
は梁12が各建物ユニット1aを仕切るように縦横2本
ずつ井桁状に組まれて掛け渡されている。十文字に交差
する縦横の梁12を接合するために、梁12には図9に
示すように互いに嵌合する切欠部22が設けられ、これ
ら切欠部22を介して互いに嵌合した梁12の接合部に
溶接23が施されている。このように構成された下階1
Aに上階の建物ユニットが設置され、これら上階の建物
ユニットの床が上記梁12に側面から支持されてる(図
示省略)。このように構成されたユニット建物によれ
ば、上記梁12が十文字に組まれ、直交する二方向に掛
け渡されているため、上階の建物ユニット1bの直交す
る二辺を支持してより安定した構造とすることができ、
支持強度の向上が図れると共に下階の複数の建物ユニッ
ト1a間に壁のない大きな空間をとることができる。
【0021】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述してきたが、具体的な構成は上記実施の形態に限られ
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計
の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、梁の位
置としては、隣り合う建物ユニットの接合位置が好まし
いが、必ずしもこれに限定されるものではなく、建物の
内部或いは外辺部であってもよい。また、下階の上部に
は上階の建物ユニットと共にバルコニーユニットや下屋
屋根ユニット等を設置するようにしてもよく、下階より
も上階が所定の寸法だけ後退したセットバック構造を採
用することも可能である。
【0022】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果が得られる。 (1)請求項1記載のユニット建物によれば、方形の床
の対向する二つの側辺部の一方に壁を立設し、他方の側
辺部に壁を立設せずしてなる壁式建物ユニットを上記他
方の側辺部を互いに内側にして並設し、両建物ユニット
の上記壁の上端部間に梁を掛け渡して支持し、この梁を
上階の建物ユニットの床の側面に当接して接合し、この
梁にて上階の建物ユニットを側面から支持したので、下
階に壁のない大きな空間をとることができ、特に梁が壁
の上端部間に掛け渡されるため、梁が天井より下方に突
出することがなく、解放感に優れる。 (2)請求項2記載のユニット建物によれば、上記梁の
端部には上記壁の上端部に固定される固定板が設けられ
ているため、梁の取付けを容易に行うことができる。 (3)請求項3記載のユニット建物によれば、上記梁が
十文字に組まれ、直交する二方向に掛け渡されているた
め、上階の建物ユニットの直交する二辺を支持してより
安定した構造とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態であるユニット建物を示す
斜視図である。
【図2】図1のユニット建物におけるA−A線断面図で
ある。
【図3】図2のB部の拡大断面図である。
【図4】梁の断面図である。
【図5】梁の取付構造を示す斜視図である。
【図6】梁の他の取付構造を示す斜視図である。
【図7】本発明の他の実施の形態であるユニット建物の
下階を示す斜視図である。
【図8】図7のC部の拡大斜視図である。
【図9】梁を十文字に組む構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 建物ユニット 2 床 3 壁 1a 下階の建物ユニット 1b 上階の建物ユニット 1A 下階 1B 上階 12 梁 15 固定板

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 方形の床の対向する二つの側辺部の一方
    に壁を立設し、他方の側辺部に壁を立設せずしてなる壁
    式建物ユニットを上記他方の側辺部を互いに内側にして
    並設し、両建物ユニットの上記壁の上端部間に梁を掛け
    渡して支持し、この梁を上階の建物ユニットの床の側面
    に当接して接合し、この梁にて上階の建物ユニットを側
    面から支持したことを特徴とするユニット建物。
  2. 【請求項2】 上記梁の端部には上記壁の上端部に固定
    される固定板が設けられていることを特徴とする請求項
    1記載のユニット建物。
  3. 【請求項3】 上記梁が十文字に組まれ、直交する二方
    向に掛け渡されていることを特徴とする請求項1または
    2記載のユニット建物。
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