JPH08260604A - 床パネル接合部構造及びそれを用いた木造建築物の構築工法 - Google Patents
床パネル接合部構造及びそれを用いた木造建築物の構築工法Info
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- JPH08260604A JPH08260604A JP7087324A JP8732495A JPH08260604A JP H08260604 A JPH08260604 A JP H08260604A JP 7087324 A JP7087324 A JP 7087324A JP 8732495 A JP8732495 A JP 8732495A JP H08260604 A JPH08260604 A JP H08260604A
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- E04—BUILDING
- E04B—GENERAL BUILDING CONSTRUCTIONS; WALLS, e.g. PARTITIONS; ROOFS; FLOORS; CEILINGS; INSULATION OR OTHER PROTECTION OF BUILDINGS
- E04B1/00—Constructions in general; Structures which are not restricted either to walls, e.g. partitions, or floors or ceilings or roofs
- E04B1/02—Structures consisting primarily of load-supporting, block-shaped, or slab-shaped elements
- E04B1/10—Structures consisting primarily of load-supporting, block-shaped, or slab-shaped elements the elements consisting of wood
-
- E—FIXED CONSTRUCTIONS
- E04—BUILDING
- E04C—STRUCTURAL ELEMENTS; BUILDING MATERIALS
- E04C2/00—Building elements of relatively thin form for the construction of parts of buildings, e.g. sheet materials, slabs, or panels
- E04C2/30—Building elements of relatively thin form for the construction of parts of buildings, e.g. sheet materials, slabs, or panels characterised by the shape or structure
- E04C2/34—Building elements of relatively thin form for the construction of parts of buildings, e.g. sheet materials, slabs, or panels characterised by the shape or structure composed of two or more spaced sheet-like parts
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 床パネル接合部構造及びそれを用いた木造建
築物の構築工法において、床組及び屋根部の組み立て作
業の簡素化が可能で、かつ、従来の一般的な床組及び屋
根部よりも強度の優れた床組及び屋根部を有する建築物
を提供する。 【構成】 床パネル3を基礎1に取り付け、建物ユニッ
ト10を基礎1上に緊結して建物一階部を組み立てる。
この建物ユニット10上に、パネル接合材20により複
数の床パネル3を一体化させた構成の二階床部を有する
建物ユニット25を配設する。二階床部と建物ユニット
10上部の梁13は、床パネル3、パネル接合材20及
び梁13を挿通するボルト21によって緊結される。建
物屋根部40は、屋根用パネル28を母屋26,35に
取り付けることで組み立てられ、母屋26,35の下部
の突出部26a等は構造用合板31により梁13に接続
する。
築物の構築工法において、床組及び屋根部の組み立て作
業の簡素化が可能で、かつ、従来の一般的な床組及び屋
根部よりも強度の優れた床組及び屋根部を有する建築物
を提供する。 【構成】 床パネル3を基礎1に取り付け、建物ユニッ
ト10を基礎1上に緊結して建物一階部を組み立てる。
この建物ユニット10上に、パネル接合材20により複
数の床パネル3を一体化させた構成の二階床部を有する
建物ユニット25を配設する。二階床部と建物ユニット
10上部の梁13は、床パネル3、パネル接合材20及
び梁13を挿通するボルト21によって緊結される。建
物屋根部40は、屋根用パネル28を母屋26,35に
取り付けることで組み立てられ、母屋26,35の下部
の突出部26a等は構造用合板31により梁13に接続
する。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、床パネル接合部構造及
びそれを用いた木造建築物の構築工法に関し、特に、建
物ユニットを用いた木造建築物の構築方法とこれに使用
する床パネルの接合部構造に関するものである。
びそれを用いた木造建築物の構築工法に関し、特に、建
物ユニットを用いた木造建築物の構築方法とこれに使用
する床パネルの接合部構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、建築物の工事施工を簡素化す
るための構築工法として、柱、梁、床梁等からなる軸組
を予め組み立てて同一形状の建物ユニットを作製してお
き、施工現場において、この建物ユニットを上下又は水
平方向に配設し、相互に結合して建物を形成するユニッ
ト式の建築物構築工法が知られている。このユニット式
の建築物構築工法によれば、現場での作業が省力化され
るために工期が短縮され、建築コストが低減するという
利点がある。
るための構築工法として、柱、梁、床梁等からなる軸組
を予め組み立てて同一形状の建物ユニットを作製してお
き、施工現場において、この建物ユニットを上下又は水
平方向に配設し、相互に結合して建物を形成するユニッ
ト式の建築物構築工法が知られている。このユニット式
の建築物構築工法によれば、現場での作業が省力化され
るために工期が短縮され、建築コストが低減するという
利点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来のユニット式の建築物構築工法においては、
省力化できる現場作業は軸組の組み立てについてだけで
あり、床組や屋根部は他の構築工法と同様に、現場にお
いて根太や垂木等の構成部材を取り付けて組み立てなけ
ればならない。従って、床組や屋根部の組み立てについ
ては作業の簡素化を図ることができないという問題点が
あった。本発明は、上述した問題点を解決するためにな
されたものであり、床組及び屋根部の組み立て作業の簡
素化が可能で、かつ、従来の一般的な床組及び屋根部よ
りも、強度の優れた床組及び屋根部を有する建築物を形
成することができる木造建築物の構築工法を提供するこ
とを目的とする。
ような従来のユニット式の建築物構築工法においては、
省力化できる現場作業は軸組の組み立てについてだけで
あり、床組や屋根部は他の構築工法と同様に、現場にお
いて根太や垂木等の構成部材を取り付けて組み立てなけ
ればならない。従って、床組や屋根部の組み立てについ
ては作業の簡素化を図ることができないという問題点が
あった。本発明は、上述した問題点を解決するためにな
されたものであり、床組及び屋根部の組み立て作業の簡
素化が可能で、かつ、従来の一般的な床組及び屋根部よ
りも、強度の優れた床組及び屋根部を有する建築物を形
成することができる木造建築物の構築工法を提供するこ
とを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明の床パネル接合部構造は、上下二枚の
表面ボード間に複数の桟が取り付けられた床パネルの接
合部構造であって、床パネルの上下二枚の表面ボード間
の間隔と略同等の厚みを有し、かつ、床パネルの表面ボ
ードの厚さに略等しい高さの突出部が上下面に形成され
たパネル接合材を備え、床パネルの上下二枚の表面ボー
ド間に該パネル接合材を嵌入した状態で、床パネル及び
パネル接合材を受梁上に載置し、かつ、床パネル、パネ
ル接合材、及び受梁を上下に挿通するボルトで緊結した
ものである。
に請求項1の発明の床パネル接合部構造は、上下二枚の
表面ボード間に複数の桟が取り付けられた床パネルの接
合部構造であって、床パネルの上下二枚の表面ボード間
の間隔と略同等の厚みを有し、かつ、床パネルの表面ボ
ードの厚さに略等しい高さの突出部が上下面に形成され
たパネル接合材を備え、床パネルの上下二枚の表面ボー
ド間に該パネル接合材を嵌入した状態で、床パネル及び
パネル接合材を受梁上に載置し、かつ、床パネル、パネ
ル接合材、及び受梁を上下に挿通するボルトで緊結した
ものである。
【0005】また、請求項2の発明の木造建築物の構築
工法は、木造建築物を構築するにあたり、(イ)構造用
合板でなる上下二枚の表面ボードの間に複数の桟が取り
付けられたパネルを、パネル受が設けられた基礎に取り
付ける工程と、(ロ)土台、柱、及び該柱を繋ぐ横架材
等が組み付けられて軸組が作製された状態の建物ユニッ
トを基礎上に取り付ける工程と、(ハ)下面に突出部が
設けられた棟木及び母屋にパネルを取り付け、棟木及び
母屋の突出部と、建物ユニット上部に設けられる梁を構
造用合板で接合し、屋根部を作製する工程とからなるも
のである。
工法は、木造建築物を構築するにあたり、(イ)構造用
合板でなる上下二枚の表面ボードの間に複数の桟が取り
付けられたパネルを、パネル受が設けられた基礎に取り
付ける工程と、(ロ)土台、柱、及び該柱を繋ぐ横架材
等が組み付けられて軸組が作製された状態の建物ユニッ
トを基礎上に取り付ける工程と、(ハ)下面に突出部が
設けられた棟木及び母屋にパネルを取り付け、棟木及び
母屋の突出部と、建物ユニット上部に設けられる梁を構
造用合板で接合し、屋根部を作製する工程とからなるも
のである。
【0006】また、請求項3の発明の木造建築物の構築
工法は、木造建築物を構築するにあたり、(イ)構造用
合板でなる上下二枚の表面ボードの間に複数の桟が取り
付けられたパネルを、パネル受が設けられた基礎に取り
付ける工程と、(ロ)土台、柱、及び該柱を繋ぐ横架材
等が組み付けられて軸組が作製された状態の建物ユニッ
トを基礎上に取り付ける工程と、(ハ)パネルの上下二
枚の表面ボード間の間隔と同等の厚みを有し、かつ、パ
ネルの表面ボードの厚さに略等しい高さの突出部が上下
面に形成されたパネル接合材をパネルの上下二枚の表面
ボード間に嵌入して二階床部を形成し、該二階床部、
柱、及び該柱を繋ぐ横架材等が組み付けられて軸組が作
製された状態の二階部建物ユニットを、建物ユニット上
部の横架材からなる梁上に載置し、パネル、パネル接合
材、及び梁を上下に挿通するボルトで緊結することによ
り、二階部建物ユニットを建物ユニット上に取り付ける
工程と、(ニ)下面に突出部が設けられた棟木及び母屋
にパネルを取り付け、棟木及び母屋の下部と、二階部の
建物ユニット上部に設けられる梁を構造用合板で接合
し、屋根部を作製する工程とからなるものである。
工法は、木造建築物を構築するにあたり、(イ)構造用
合板でなる上下二枚の表面ボードの間に複数の桟が取り
付けられたパネルを、パネル受が設けられた基礎に取り
付ける工程と、(ロ)土台、柱、及び該柱を繋ぐ横架材
等が組み付けられて軸組が作製された状態の建物ユニッ
トを基礎上に取り付ける工程と、(ハ)パネルの上下二
枚の表面ボード間の間隔と同等の厚みを有し、かつ、パ
ネルの表面ボードの厚さに略等しい高さの突出部が上下
面に形成されたパネル接合材をパネルの上下二枚の表面
ボード間に嵌入して二階床部を形成し、該二階床部、
柱、及び該柱を繋ぐ横架材等が組み付けられて軸組が作
製された状態の二階部建物ユニットを、建物ユニット上
部の横架材からなる梁上に載置し、パネル、パネル接合
材、及び梁を上下に挿通するボルトで緊結することによ
り、二階部建物ユニットを建物ユニット上に取り付ける
工程と、(ニ)下面に突出部が設けられた棟木及び母屋
にパネルを取り付け、棟木及び母屋の下部と、二階部の
建物ユニット上部に設けられる梁を構造用合板で接合
し、屋根部を作製する工程とからなるものである。
【0007】
【作用】上記構成を有する請求項1記載の床パネル接合
部構造においては、床パネルの表面ボードの間にパネル
接合部材を嵌入し、この状態で床パネル及びパネル接合
材を受梁上に載置し、これらを挿通するボルトにより床
パネル及びパネル接合材が受梁に緊結されるので、床パ
ネル、パネル接合材及び受梁が一体化して接合されるこ
とになり、接合部における荷重は特定の一点に集中する
ことなく分散して伝達されるため、床パネルの接合部の
耐力をアップさせることができる。
部構造においては、床パネルの表面ボードの間にパネル
接合部材を嵌入し、この状態で床パネル及びパネル接合
材を受梁上に載置し、これらを挿通するボルトにより床
パネル及びパネル接合材が受梁に緊結されるので、床パ
ネル、パネル接合材及び受梁が一体化して接合されるこ
とになり、接合部における荷重は特定の一点に集中する
ことなく分散して伝達されるため、床パネルの接合部の
耐力をアップさせることができる。
【0008】また、請求項2の木造建築物の構築工法に
おいては、構造用合板でなるパネルを基礎に設けられた
パネル受けに載置して床部を組み立て、工場等で既に組
み立てられた建物ユニットを建物の軸組として配設し、
下面に突出部が設けられた棟木及び母屋と構造用合板で
屋根部が構成されるので、床部における根太、ころび止
め等の多数の構成部材の取付が不要であり、屋根部にお
いても垂木等の構成部材の取付が不要であるので、床部
及び屋根部の組み立てを簡素化することができる。従っ
て、建物ユニットを建物の軸組として配設することによ
って得られる工数削減のメリットに加え、床部及び屋根
部の組み立てについても工数を削減することができるメ
リットが得られる。さらに、本構築工法の床部及び屋根
部によれば、従来の一般的な構成の床部及び屋根部より
も強度がアップした床部及び屋根部を得ることができ
る。
おいては、構造用合板でなるパネルを基礎に設けられた
パネル受けに載置して床部を組み立て、工場等で既に組
み立てられた建物ユニットを建物の軸組として配設し、
下面に突出部が設けられた棟木及び母屋と構造用合板で
屋根部が構成されるので、床部における根太、ころび止
め等の多数の構成部材の取付が不要であり、屋根部にお
いても垂木等の構成部材の取付が不要であるので、床部
及び屋根部の組み立てを簡素化することができる。従っ
て、建物ユニットを建物の軸組として配設することによ
って得られる工数削減のメリットに加え、床部及び屋根
部の組み立てについても工数を削減することができるメ
リットが得られる。さらに、本構築工法の床部及び屋根
部によれば、従来の一般的な構成の床部及び屋根部より
も強度がアップした床部及び屋根部を得ることができ
る。
【0009】また、請求項3の木造建築物の構築工法に
おいては、請求項2に記載の木造建築物の構築工法で得
られる作用に加え、床パネルの表面ボードの間にパネル
接合部材を嵌入して形成した床部を有する二階建物ユニ
ットを梁上に載置し、床パネル、パネル接合材、及び梁
を挿通するボルトにより緊結することで二階建物ユニッ
ト床部が梁に接合するので、接合部における荷重は特定
の一点に集中することなく分散して伝達されるため、床
パネルの接合部の耐力をアップさせることができる。
おいては、請求項2に記載の木造建築物の構築工法で得
られる作用に加え、床パネルの表面ボードの間にパネル
接合部材を嵌入して形成した床部を有する二階建物ユニ
ットを梁上に載置し、床パネル、パネル接合材、及び梁
を挿通するボルトにより緊結することで二階建物ユニッ
ト床部が梁に接合するので、接合部における荷重は特定
の一点に集中することなく分散して伝達されるため、床
パネルの接合部の耐力をアップさせることができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。図1は本発明に係る構築工法によっ
て構築される建物の柱、間柱及び土台の配置と、床パネ
ルの割り付けの例を示す平面図、図2は本発明に係る工
法に使用されるパネルの基本的な形状を示す斜視図、図
3は基礎への床パネルの取り付けを示す側面図である。
基礎1は構造耐力的に安全なように鉄筋コンクリート造
とするのが好ましく、建物内側の側面には床組を構成す
るパネルを保持するパネル受2が設けられる。このパネ
ル受2は基礎1と一体的に形成されるか、又は後付けに
より設けられる。
参照して説明する。図1は本発明に係る構築工法によっ
て構築される建物の柱、間柱及び土台の配置と、床パネ
ルの割り付けの例を示す平面図、図2は本発明に係る工
法に使用されるパネルの基本的な形状を示す斜視図、図
3は基礎への床パネルの取り付けを示す側面図である。
基礎1は構造耐力的に安全なように鉄筋コンクリート造
とするのが好ましく、建物内側の側面には床組を構成す
るパネルを保持するパネル受2が設けられる。このパネ
ル受2は基礎1と一体的に形成されるか、又は後付けに
より設けられる。
【0011】床組に使用される床パネル3は、表面ボー
ド3aの間に複数の桟3bが取り付けられた構造とされ
(図2参照)、表面ボード3a、桟3b共に構造用合板
が使用される。要求される強度により、桟3bの数、表
面ボード3a及び桟3bの材の厚みは適宜変更される。
この床パネル3をパネル受2上に載置して取り付けるこ
とで床組が形成される。ここで、床パネル3のパネル受
2に載置される部分には、表面ボード3a間に桟3bを
設けておくと床部の強度がアップする(図3参照)。床
パネル3は床部の全てに配置されるので(図1参照)、
床組の組み立てはパネル受2への床パネル3の取り付け
のみで足りる。床パネル3は略中央部下部を床束4及び
パネル受2で補強されている。パネル受2は、土台5と
床パネル3との高さが同じになるように設けられてい
る。また、床パネル3は建物壁部、屋根部に使用するパ
ネルとしても使用されるものであり、表面ボード3a、
桟3bの長さ等をその使用場所、使用用途に合わせて変
更して使用される。
ド3aの間に複数の桟3bが取り付けられた構造とされ
(図2参照)、表面ボード3a、桟3b共に構造用合板
が使用される。要求される強度により、桟3bの数、表
面ボード3a及び桟3bの材の厚みは適宜変更される。
この床パネル3をパネル受2上に載置して取り付けるこ
とで床組が形成される。ここで、床パネル3のパネル受
2に載置される部分には、表面ボード3a間に桟3bを
設けておくと床部の強度がアップする(図3参照)。床
パネル3は床部の全てに配置されるので(図1参照)、
床組の組み立てはパネル受2への床パネル3の取り付け
のみで足りる。床パネル3は略中央部下部を床束4及び
パネル受2で補強されている。パネル受2は、土台5と
床パネル3との高さが同じになるように設けられてい
る。また、床パネル3は建物壁部、屋根部に使用するパ
ネルとしても使用されるものであり、表面ボード3a、
桟3bの長さ等をその使用場所、使用用途に合わせて変
更して使用される。
【0012】次に、建物ユニットについて説明する。図
4は本発明に係る工法に使用する建物ユニット、屋根部
及びその配設を示す斜視図であり、壁部を省略して示す
図である。建物の軸組、壁部となる建物ユニット10
は、土台5、コーナー部の柱11、間柱12、梁13等
の横架材で構成され、これらが工場等の施工現場以外の
施設において組み付けられ、壁部まで組み立てられたも
のである。この建物ユニット10の大きさは特に限定さ
れないが、一定の強度を有し得る大きさ、及び工場等か
ら施工現場への搬入が容易である大きさに設定されるこ
とはいうまでもない。建物ユニット10は同一形状のも
のが複数作製され、施工現場において建物ユニット10
を上下又は水平方向に配設して相互に結合し、次いでそ
の上に屋根部40を組み立てることで建物が形成され
る。図4においては、建物ユニット10が、隣接する建
物ユニットの土台5´,柱11´,梁13´と結合して
いる状態が示されている。
4は本発明に係る工法に使用する建物ユニット、屋根部
及びその配設を示す斜視図であり、壁部を省略して示す
図である。建物の軸組、壁部となる建物ユニット10
は、土台5、コーナー部の柱11、間柱12、梁13等
の横架材で構成され、これらが工場等の施工現場以外の
施設において組み付けられ、壁部まで組み立てられたも
のである。この建物ユニット10の大きさは特に限定さ
れないが、一定の強度を有し得る大きさ、及び工場等か
ら施工現場への搬入が容易である大きさに設定されるこ
とはいうまでもない。建物ユニット10は同一形状のも
のが複数作製され、施工現場において建物ユニット10
を上下又は水平方向に配設して相互に結合し、次いでそ
の上に屋根部40を組み立てることで建物が形成され
る。図4においては、建物ユニット10が、隣接する建
物ユニットの土台5´,柱11´,梁13´と結合して
いる状態が示されている。
【0013】建物一階部の軸組及び壁部の組み立ては、
複数の建物ユニット10を基礎1上に配し、その土台5
部分を基礎1にアンカーボルト等で固定することによっ
て取り付け、建物ユニット10を互いに緊結することで
行われる。建物ユニット10は壁部が取り付けられた状
態で現場へ搬入されるが、建物の形状が複雑な場合等は
軸組のみが組み立てられた建物ユニット10を搬入し、
現場において建物ユニット10に構造用合板を取り付け
て壁部を組み立てるものとしてもよい。
複数の建物ユニット10を基礎1上に配し、その土台5
部分を基礎1にアンカーボルト等で固定することによっ
て取り付け、建物ユニット10を互いに緊結することで
行われる。建物ユニット10は壁部が取り付けられた状
態で現場へ搬入されるが、建物の形状が複雑な場合等は
軸組のみが組み立てられた建物ユニット10を搬入し、
現場において建物ユニット10に構造用合板を取り付け
て壁部を組み立てるものとしてもよい。
【0014】建物ユニット10に使用される柱、土台、
梁等の構造材を構成する合板積層体について説明する。
図5(a)は合板積層体を分解した状態を示す斜視図、
(b)は合板積層体を示す斜視図、図6は本発明に係る
柱等に使用する合板積層体と現在一般的に使用されてい
る製材との強度を比較した表を示す図である。建物ユニ
ット10を構成する柱11、間柱12,土台5、梁13
等には、複数の帯状の構造用合板14が集成接着された
合板積層体15からなる構造材が使用される。この合板
積層体15からなる構造材を使用することで、ラミナを
接着積層した集成材や製材を使用した構造材を使用する
場合よりも低コストで建物ユニット10を生産すること
ができる。この合板積層体15は、5プライで構成され
る厚み18mmの構造用合板14を4枚集成接着したも
のである。構造用合板14の原材料については、木の粘
性等による強度の問題から広葉樹を使用する。上記の条
件を具備した合板積層体15を作製した場合、従来の製
材(原材料には針葉樹使用)に比して、圧縮、曲げにつ
いては2.5倍程度、剪断については2倍程度の強度を
得ることができる(図6参照)。従って、この合板積層
体15は単体として柱等の構造材として使用可能な程度
の強度を有する。
梁等の構造材を構成する合板積層体について説明する。
図5(a)は合板積層体を分解した状態を示す斜視図、
(b)は合板積層体を示す斜視図、図6は本発明に係る
柱等に使用する合板積層体と現在一般的に使用されてい
る製材との強度を比較した表を示す図である。建物ユニ
ット10を構成する柱11、間柱12,土台5、梁13
等には、複数の帯状の構造用合板14が集成接着された
合板積層体15からなる構造材が使用される。この合板
積層体15からなる構造材を使用することで、ラミナを
接着積層した集成材や製材を使用した構造材を使用する
場合よりも低コストで建物ユニット10を生産すること
ができる。この合板積層体15は、5プライで構成され
る厚み18mmの構造用合板14を4枚集成接着したも
のである。構造用合板14の原材料については、木の粘
性等による強度の問題から広葉樹を使用する。上記の条
件を具備した合板積層体15を作製した場合、従来の製
材(原材料には針葉樹使用)に比して、圧縮、曲げにつ
いては2.5倍程度、剪断については2倍程度の強度を
得ることができる(図6参照)。従って、この合板積層
体15は単体として柱等の構造材として使用可能な程度
の強度を有する。
【0015】建物ユニット10のコーナー各部における
柱について説明する。図7は建物ユニット10のコーナ
ー各部における柱を示す斜視図である。建物ユニット1
0のコーナー各部における柱11は、上記合板積層体1
5同士を、互いの積層方向が垂直となるようにして、い
わゆるL字型に接着結合したものである。合板積層体1
5をL字型に接着結合させたことで柱11は、合板積層
体15単体を柱として使用した場合よりも、圧縮、曲
げ、剪断等の強度が増す。さらに、土台5との接触面積
が広くなることで土台5への固定が強固なものになる。
従って、建物ユニット10の耐震強度を向上させること
ができる。また、柱11の結合面の略中央部分には、細
巾帯状の結合補助部材16が該結合面に直角方向に埋設
され、各合板積層体15と共に接着結合されているの
で、剥離に対する合板積層体15同士の接着結合の抵抗
力が大きくなる。尚、間柱12には合板積層体15単体
でなる柱が使用される。
柱について説明する。図7は建物ユニット10のコーナ
ー各部における柱を示す斜視図である。建物ユニット1
0のコーナー各部における柱11は、上記合板積層体1
5同士を、互いの積層方向が垂直となるようにして、い
わゆるL字型に接着結合したものである。合板積層体1
5をL字型に接着結合させたことで柱11は、合板積層
体15単体を柱として使用した場合よりも、圧縮、曲
げ、剪断等の強度が増す。さらに、土台5との接触面積
が広くなることで土台5への固定が強固なものになる。
従って、建物ユニット10の耐震強度を向上させること
ができる。また、柱11の結合面の略中央部分には、細
巾帯状の結合補助部材16が該結合面に直角方向に埋設
され、各合板積層体15と共に接着結合されているの
で、剥離に対する合板積層体15同士の接着結合の抵抗
力が大きくなる。尚、間柱12には合板積層体15単体
でなる柱が使用される。
【0016】次に、二階床部の組み立てについて図4及
び図8を用いて説明する。図8は二階床部における床パ
ネル3と梁13との接続部の構造を示す断面図である。
二階床部は一階床部と同様に床パネル3によって構成さ
れる。この二階床部の組み立てにはパネル接合材20が
用いられるが、このパネル接合材20は、床パネル3の
上下二枚の表面ボード3a間の間隔と同等の厚みを有
し、かつ、床パネル3の上下部の表面ボード3aの厚さ
に等しい高さの突出部20aが上下面に形成されたもの
である(図8参照)。パネル接合材20は建物ユニット
10の土台5と同じ長さに形成され、床パネル3の周縁
部に嵌め込まれることで、複数の床パネル3が一体化し
た状態に設定され、二階床部となる(図4参照)。
び図8を用いて説明する。図8は二階床部における床パ
ネル3と梁13との接続部の構造を示す断面図である。
二階床部は一階床部と同様に床パネル3によって構成さ
れる。この二階床部の組み立てにはパネル接合材20が
用いられるが、このパネル接合材20は、床パネル3の
上下二枚の表面ボード3a間の間隔と同等の厚みを有
し、かつ、床パネル3の上下部の表面ボード3aの厚さ
に等しい高さの突出部20aが上下面に形成されたもの
である(図8参照)。パネル接合材20は建物ユニット
10の土台5と同じ長さに形成され、床パネル3の周縁
部に嵌め込まれることで、複数の床パネル3が一体化し
た状態に設定され、二階床部となる(図4参照)。
【0017】上記の二階床部に、建物ユニット10から
土台5を除いた構成でなる建物ユニットを取り付けて建
物ユニット25とし、この建物ユニット25を建物ユニ
ット10上部の梁13上に載置し、床パネル3、パネル
接合材20、及び梁13を挿通する複数のボルト21を
締め付けることによって、建物ユニット25を梁13に
接合する(図8参照)。これにより、床パネル3はパネ
ル接合材20を介して梁13と一体化して接合されるこ
とになり、その接合部構造は強度の優れたものとなる。
さらに、別の建物ユニット25を水平方向に配設し、互
いに緊結することで二階床部及び壁部が組み立てられ
る。
土台5を除いた構成でなる建物ユニットを取り付けて建
物ユニット25とし、この建物ユニット25を建物ユニ
ット10上部の梁13上に載置し、床パネル3、パネル
接合材20、及び梁13を挿通する複数のボルト21を
締め付けることによって、建物ユニット25を梁13に
接合する(図8参照)。これにより、床パネル3はパネ
ル接合材20を介して梁13と一体化して接合されるこ
とになり、その接合部構造は強度の優れたものとなる。
さらに、別の建物ユニット25を水平方向に配設し、互
いに緊結することで二階床部及び壁部が組み立てられ
る。
【0018】次に、建物屋根部40について前述の図4
及び図9を用いて説明する。図9は本発明に係る構築工
法により組み立てられた平屋建住宅の構造体の例を示す
側断面図である。屋根部40は、建物妻側壁部に横架さ
れる母屋26、棟木(不図示)及び建物ユニット25
(平屋建の場合は建物ユニット10)の上部の梁13
に、床パネル3を所要のサイズに変更した屋根用パネル
28を取り付けることによって組み立てられる。尚、母
屋26の下部には突出部26aが設けられている。屋根
用パネル28は母屋26の両側部に嵌め込まれ(図10
参照)、釘等で固定されることにより取り付けられる。
梁13と接触する屋根用パネル28部分の内部には接合
補助材30が設けられ、この接合補助材30及び梁13
を挿通するボルト(不図示)により接合補助材30及び
梁13が緊結される。さらに、接合補助材30及び梁1
3の接合部は、建物内側から、構造用合板でなる屋根用
パネル止 (不図示)が取り付けられることで補強され
る。
及び図9を用いて説明する。図9は本発明に係る構築工
法により組み立てられた平屋建住宅の構造体の例を示す
側断面図である。屋根部40は、建物妻側壁部に横架さ
れる母屋26、棟木(不図示)及び建物ユニット25
(平屋建の場合は建物ユニット10)の上部の梁13
に、床パネル3を所要のサイズに変更した屋根用パネル
28を取り付けることによって組み立てられる。尚、母
屋26の下部には突出部26aが設けられている。屋根
用パネル28は母屋26の両側部に嵌め込まれ(図10
参照)、釘等で固定されることにより取り付けられる。
梁13と接触する屋根用パネル28部分の内部には接合
補助材30が設けられ、この接合補助材30及び梁13
を挿通するボルト(不図示)により接合補助材30及び
梁13が緊結される。さらに、接合補助材30及び梁1
3の接合部は、建物内側から、構造用合板でなる屋根用
パネル止 (不図示)が取り付けられることで補強され
る。
【0019】母屋26下部の突出部26aの両側部には
構造用合板31が取り付けられ、建物ユニット25(建
物ユニット10)の上部の梁13と接続し、屋根用パネ
ル28及び母屋26を支持している(図10参照)。こ
れにより、屋根荷重は建物外壁部分のみが負担するもの
ではなく、構造用合板31にも伝達されることになるの
で屋根部40の強度をアップさせることができる。梁1
3上部には構造用合板31との接続を補助するための補
助材32が取り付けられている。また、建物ユニット2
5(建物ユニット10)の、屋根部40の頂点側の梁1
3上部には、母屋26を半分切断した逆V字形状に形成
された母屋35が使用され、隣接して配設される建物ユ
ニット25(建物ユニット10)との結合を容易にして
いる。
構造用合板31が取り付けられ、建物ユニット25(建
物ユニット10)の上部の梁13と接続し、屋根用パネ
ル28及び母屋26を支持している(図10参照)。こ
れにより、屋根荷重は建物外壁部分のみが負担するもの
ではなく、構造用合板31にも伝達されることになるの
で屋根部40の強度をアップさせることができる。梁1
3上部には構造用合板31との接続を補助するための補
助材32が取り付けられている。また、建物ユニット2
5(建物ユニット10)の、屋根部40の頂点側の梁1
3上部には、母屋26を半分切断した逆V字形状に形成
された母屋35が使用され、隣接して配設される建物ユ
ニット25(建物ユニット10)との結合を容易にして
いる。
【0020】なお、本発明に係る工法に使用する一切の
構造用部材は、原則的には、全て工場等で生産加工した
後に施工現場に運び込まれるものである。従って、現場
における構造用部材の加工作業は不要である。現場にお
いては、上記床パネル3の土台5への取り付け、建物ユ
ニット10,25の配設、屋根用パネル28等の取り付
けの作業のみで建物構造体の組み立てを行うものであ
る。さらに、本構築工法によれば、構造用合板でなる構
造用部材のみを用いて建築物を構成することが可能であ
り、加えて、使用するパネル等の規格化、量産化が可能
なので、構造用部材のコストを抑えることが可能であ
る。従って、総合的な建築コストを低減することができ
る。また、本発明は上記実施例構成に限られず種々の変
形が可能である。例えば、パネル接合材20の厚み、そ
の下部に設けられる突出部20aは、必ずしも床パネル
3の表面ボード3a間の間隔、表面ボード3aの厚みに
等しく形成されるものに限られず適宜変更が可能であ
り、現場において隣り合う建物ユニット10,25の梁
13の高さが合わない場合等は、パネル接合材20の突
出部20aの大きさを変更して床パネル3を取り付ける
ことにより床面の高さを均一にすることができる。
構造用部材は、原則的には、全て工場等で生産加工した
後に施工現場に運び込まれるものである。従って、現場
における構造用部材の加工作業は不要である。現場にお
いては、上記床パネル3の土台5への取り付け、建物ユ
ニット10,25の配設、屋根用パネル28等の取り付
けの作業のみで建物構造体の組み立てを行うものであ
る。さらに、本構築工法によれば、構造用合板でなる構
造用部材のみを用いて建築物を構成することが可能であ
り、加えて、使用するパネル等の規格化、量産化が可能
なので、構造用部材のコストを抑えることが可能であ
る。従って、総合的な建築コストを低減することができ
る。また、本発明は上記実施例構成に限られず種々の変
形が可能である。例えば、パネル接合材20の厚み、そ
の下部に設けられる突出部20aは、必ずしも床パネル
3の表面ボード3a間の間隔、表面ボード3aの厚みに
等しく形成されるものに限られず適宜変更が可能であ
り、現場において隣り合う建物ユニット10,25の梁
13の高さが合わない場合等は、パネル接合材20の突
出部20aの大きさを変更して床パネル3を取り付ける
ことにより床面の高さを均一にすることができる。
【0021】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明に係る床パ
ネル接合部構造によれば、表面ボードの間にパネル接合
部材を嵌入した状態の床パネルを受梁上に載置し、床パ
ネル、パネル接合材及び受梁を挿通するボルトにより、
床パネルを受梁に緊結するので、接合部における荷重は
特定の一点に集中することなく分散して伝達されるた
め、床パネルの接合部の耐力をアップさせることができ
る。
ネル接合部構造によれば、表面ボードの間にパネル接合
部材を嵌入した状態の床パネルを受梁上に載置し、床パ
ネル、パネル接合材及び受梁を挿通するボルトにより、
床パネルを受梁に緊結するので、接合部における荷重は
特定の一点に集中することなく分散して伝達されるた
め、床パネルの接合部の耐力をアップさせることができ
る。
【0022】また、請求項2の発明に係る木造建築物の
構築工法によれば、基礎に設けられたパネル受けに構造
用合板でなるパネルを載置して床部を組み立て、既に
柱、梁等が組み立てられた建物ユニットを基礎上に配設
し、棟木及び母屋にパネルを取り付けることで屋根部が
組み立てられるので、床部における根太、ころび止め等
の多数の構成部材の取付が不要となり、屋根部において
も垂木等の構成部材の取付が不要となるため、床部及び
屋根部の組み立ての工程を簡素化できる。従って、建物
ユニットを建物の軸組として配設することによって得ら
れる建て方工事の工数を削減できることに加え、床部及
び屋根部の組み立てについても工数を削減でき、工期を
短縮できる。さらに、屋根部は棟木及び母屋の突出部と
建物ユニット上部の梁が構造用合板により接続するの
で、屋根荷重は建物外壁部分のみが負担するものではな
く、該構造用合板から梁にも伝達されることになるので
強度の優れた屋根部とすることができる。
構築工法によれば、基礎に設けられたパネル受けに構造
用合板でなるパネルを載置して床部を組み立て、既に
柱、梁等が組み立てられた建物ユニットを基礎上に配設
し、棟木及び母屋にパネルを取り付けることで屋根部が
組み立てられるので、床部における根太、ころび止め等
の多数の構成部材の取付が不要となり、屋根部において
も垂木等の構成部材の取付が不要となるため、床部及び
屋根部の組み立ての工程を簡素化できる。従って、建物
ユニットを建物の軸組として配設することによって得ら
れる建て方工事の工数を削減できることに加え、床部及
び屋根部の組み立てについても工数を削減でき、工期を
短縮できる。さらに、屋根部は棟木及び母屋の突出部と
建物ユニット上部の梁が構造用合板により接続するの
で、屋根荷重は建物外壁部分のみが負担するものではな
く、該構造用合板から梁にも伝達されることになるので
強度の優れた屋根部とすることができる。
【0023】また、請求項3の木造建築物の構築工法に
おいては、請求項2に記載の木造建築物の構築工法で得
られる効果に加え、パネル接合材が表面ボードの間に嵌
入された複数の床パネルからなる二階床部を有する二階
部建物ユニットを、一階部の建物ユニット上部の梁の上
に載置し、床パネル、パネル接合材、及び梁を挿通する
ボルトにより緊結することで二階床部が梁と一体化して
接合するので、この接合部において荷重は特定の一点に
集中することなく分散して伝達されるため、二階床部の
接合部の耐力をアップさせることができる。
おいては、請求項2に記載の木造建築物の構築工法で得
られる効果に加え、パネル接合材が表面ボードの間に嵌
入された複数の床パネルからなる二階床部を有する二階
部建物ユニットを、一階部の建物ユニット上部の梁の上
に載置し、床パネル、パネル接合材、及び梁を挿通する
ボルトにより緊結することで二階床部が梁と一体化して
接合するので、この接合部において荷重は特定の一点に
集中することなく分散して伝達されるため、二階床部の
接合部の耐力をアップさせることができる。
【図1】本発明に係る構築工法によって構築される建物
の柱、間柱及び土台の配置と、床パネルの割り付けの例
を示す平面図である。
の柱、間柱及び土台の配置と、床パネルの割り付けの例
を示す平面図である。
【図2】本発明に係る工法に使用されるパネルの基本的
な形状を示す斜視図である。
な形状を示す斜視図である。
【図3】基礎への床パネルの取り付けを示す側面図であ
る。
る。
【図4】本発明に係る構築工法に使用する建物ユニット
及びその配設を示す斜視図であり、壁部を省略して示す
図である。
及びその配設を示す斜視図であり、壁部を省略して示す
図である。
【図5】(a)は合板積層体を分解した状態を示す斜視
図、(b)は合板積層体を示す斜視図である。
図、(b)は合板積層体を示す斜視図である。
【図6】本発明に係る柱等に使用する合板積層体と現在
一般的に使用されている製材との強度を比較した図であ
る。
一般的に使用されている製材との強度を比較した図であ
る。
【図7】建物ユニットのコーナー各部における柱を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図8】二階床部における床パネル同士の接続部の構造
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図9】本発明に係る構築工法により組み立てられた平
屋建住宅の構造体の例を示す側断面図である。
屋建住宅の構造体の例を示す側断面図である。
1 基礎 2 パネル受 3 床パネル 5 土台 10,25 建物ユニット 11 柱 12 間柱 13 梁 20 パネル接合材 20a 突出部 26,35 母屋 28 屋根用パネル 30 接合補助材 31 構造用合板 40 屋根部
Claims (3)
- 【請求項1】 上下二枚の表面ボード間に複数の桟が取
り付けられた床パネルの接合部構造において、 前記床パネルの上下二枚の表面ボード間の間隔と略同等
の厚みを有し、かつ、前記床パネルの前記表面ボードの
厚さに略等しい高さの突出部が上下面に形成されたパネ
ル接合材を備え、前記床パネルの上下二枚の表面ボード
間に該パネル接合材を嵌入した状態で、前記床パネル及
び前記パネル接合材を受梁上に載置し、かつ、前記床パ
ネル、前記パネル接合材、及び前記受梁を上下に挿通す
るボルトで緊結したことを特徴とする床パネル接合部構
造。 - 【請求項2】 木造建築物を構築するにあたり、 (イ)構造用合板でなる上下二枚の表面ボードの間に複
数の桟が取り付けられたパネルを、パネル受が設けられ
た基礎に取り付ける工程と、 (ロ)土台、柱、及び該柱を繋ぐ横架材等が組み付けら
れて軸組が作製された状態の建物ユニットを前記基礎上
に取り付ける工程と、 (ハ)下面に突出部が設けられた棟木及び母屋に前記パ
ネルを取り付け、 前記棟木及び前記母屋の突出部と、前記建物ユニット上
部に設けられる梁を構造用合板で接合し、屋根部を作製
する工程と、 からなることを特徴とする木造建築物の構築工法。 - 【請求項3】 木造建築物を構築するにあたり、 (イ)構造用合板でなる上下二枚の表面ボードの間に複
数の桟が取り付けられたパネルを、パネル受が設けられ
た基礎に取り付ける工程と、 (ロ)土台、柱、及び該柱を繋ぐ横架材等が組み付けら
れて軸組が作製された状態の建物ユニットを前記基礎上
に取り付ける工程と、 (ハ)前記パネルの上下二枚の表面ボード間の間隔と同
等の厚みを有し、かつ、前記パネルの前記表面ボードの
厚さに略等しい高さの突出部が上下面に形成されたパネ
ル接合材を前記パネルの上下二枚の表面ボード間に嵌入
して二階床部を形成し、 該二階床部、柱、及び該柱を繋ぐ横架材等が組み付けら
れて軸組が作製された状態の二階部建物ユニットを、前
記建物ユニット上部の前記横架材からなる梁上に載置
し、前記パネル、前記パネル接合材、及び前記梁を上下
に挿通するボルトで緊結することにより、前記二階部建
物ユニットを前記建物ユニット上に取り付ける工程と、 (ニ)下面に突出部が設けられた棟木及び母屋に前記パ
ネルを取り付け、 前記棟木及び前記母屋の下部と、二階部の前記建物ユニ
ット上部に設けられる梁を構造用合板で接合し、屋根部
を作製する工程と、 からなることを特徴とする木造建築物の構築工法。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7087324A JPH08260604A (ja) | 1995-03-20 | 1995-03-20 | 床パネル接合部構造及びそれを用いた木造建築物の構築工法 |
KR1019960006151A KR960034604A (ko) | 1995-03-20 | 1996-03-08 | 바닥판넬 접합부 구조 및 그것을 이용한 목조구축물의 구축공법 |
CN96104120A CN1136119A (zh) | 1995-03-20 | 1996-03-18 | 楼板结合部结构及该结构的木结构建筑物的建筑施工法 |
US08/619,283 US5718093A (en) | 1995-03-20 | 1996-03-19 | Floor panel joint structure and method of making a wooden building with the same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7087324A JPH08260604A (ja) | 1995-03-20 | 1995-03-20 | 床パネル接合部構造及びそれを用いた木造建築物の構築工法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08260604A true JPH08260604A (ja) | 1996-10-08 |
Family
ID=13911687
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7087324A Pending JPH08260604A (ja) | 1995-03-20 | 1995-03-20 | 床パネル接合部構造及びそれを用いた木造建築物の構築工法 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5718093A (ja) |
JP (1) | JPH08260604A (ja) |
KR (1) | KR960034604A (ja) |
CN (1) | CN1136119A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US6584935B2 (en) | 2001-03-16 | 2003-07-01 | University Of Maryland Biotechnology Institute | Process for culturing crabs in recirculating marine aquaculture systems |
KR100490486B1 (ko) * | 2001-12-07 | 2005-05-17 | 충남대학교산학협력단 | 패널화 목조건축공법 |
CN102758537B (zh) * | 2012-07-12 | 2013-06-19 | 江苏和平建设集团有限公司 | 木结构建筑施工方法 |
FR3003283B1 (fr) * | 2013-03-12 | 2021-03-19 | Sas Dhomino | Systeme de construction modulaire |
DE202016102430U1 (de) * | 2016-05-06 | 2017-08-09 | Sk Wiegrink Beteiligungs Gmbh | Fugenfüllungsprofil |
RU2693376C1 (ru) * | 2016-11-30 | 2019-07-02 | Иида Сангио Ко., Лтд. | Конструкция и способ строительства такой конструкции |
CN109779040B (zh) * | 2018-12-26 | 2020-11-27 | 上海建工集团股份有限公司 | 预制装配式轻型木结构及其安装方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US1499874A (en) * | 1923-02-07 | 1924-07-01 | Reinhart John | Paper-hanger's straightedge |
US1778443A (en) * | 1926-06-18 | 1930-10-14 | Morgan Woodwork Company | Door construction |
US2297072A (en) * | 1941-01-15 | 1942-09-29 | Maynard H Raggio | Banding for tops of desks and other furniture |
FR1004161A (fr) * | 1947-03-12 | 1952-03-26 | Comble à pannes et à portiques | |
US2664596A (en) * | 1949-05-27 | 1954-01-05 | Woodall Industries Inc | Panel molding and assembly thereof |
US2620521A (en) * | 1950-07-19 | 1952-12-09 | Fleet Stephen Alexander | Flush door |
DE1609672B1 (de) * | 1966-07-08 | 1970-02-26 | Otto Hofmann | Als bleibende Schalung geeignetes bewehrtes Wandbauelement |
FR1538761A (fr) * | 1967-09-01 | 1968-09-06 | Contraves Ag | Plaque de construction à éléments assemblés |
US3665668A (en) * | 1970-03-03 | 1972-05-30 | Orville Lee Maddan Jr | Construction joint for buildings and the like |
US3925938A (en) * | 1972-10-24 | 1975-12-16 | Res Homes Inc | Composite building structure |
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JPH03202521A (ja) * | 1989-12-28 | 1991-09-04 | Asahi Jutaku Kk | 木造大スパンパネル工法 |
JPH03233041A (ja) * | 1990-02-06 | 1991-10-17 | Nikko Shoji Kk | 木造建物 |
JP2613523B2 (ja) * | 1992-06-05 | 1997-05-28 | シバタ建設工業株式会社 | パネル式家屋構造体 |
US5390455A (en) * | 1992-09-25 | 1995-02-21 | Antolini; Douglas R. | System for protecting wood frame buildings from seismic and wind forces |
JP2603786B2 (ja) * | 1992-10-30 | 1997-04-23 | ミサワホーム株式会社 | 1階の床パネルの支持構造 |
-
1995
- 1995-03-20 JP JP7087324A patent/JPH08260604A/ja active Pending
-
1996
- 1996-03-08 KR KR1019960006151A patent/KR960034604A/ko not_active Application Discontinuation
- 1996-03-18 CN CN96104120A patent/CN1136119A/zh active Pending
- 1996-03-19 US US08/619,283 patent/US5718093A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
KR960034604A (ko) | 1996-10-24 |
CN1136119A (zh) | 1996-11-20 |
US5718093A (en) | 1998-02-17 |
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A02 | Decision of refusal |
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