JP4644005B2 - ユニット建物 - Google Patents

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Description

本発明はバルコニー部と居室部を有するバルコニー付き複合建物ユニットを組み立てたユニット建物に関する。
ユニット建物は、運搬可能な一定の大きさの箱形の、且つ、内部、外部の仕上げられた建物ユニットを予め工場で生産し、この建物ユニットの複数個を施工現場に運搬し、施工現場で組み立てて建物と形成したものである。
このユニット建物は、現場施工期間が短く、且つ、寸法精度のよい標準化された建物となる特徴があるために、近年、多く建てられている。
このユニット建物に組み立てることのできる建物ユニットとしては、従来、多くの種類が知られている。
例えば、特許文献1に記載されている、矩形状の四隅に立設した4本の鋼製の柱と、この4本の柱の上端部を矩形状の辺に沿って連結した鋼製の天井梁と、4本の柱の下端部を矩形状の辺に沿って連結した鋼製の床梁とからなる骨格を有する建物ユニットが知られている。そして、この建物ユニットの天井面は、相対する天井梁に天井野縁を差し渡し、この天井野縁の下面に天井面材を取り付けて形成したものである。また、床面は、相対する床梁に床小梁を差し渡し、この上に床根太を取り付け、この床根太の上に床面材を取り付けて形成したものである。また、壁は、天井梁と床梁との間に間柱を取り付け、この間柱に外壁パネルや内壁パネルを取り付けて形成したものである。
これらの建物ユニットでは、据付ける位置によって要求される強度が異なる。
例えば、上階に使用される建物ユニットより、下階の建物ユニットの方が、上階の建物ユニットの荷重に耐えるために、機械的強度を大きくする必要がある。
又、上階の居住面積を増加させるために、下階の建物ユニットの上に一部分を屋外方向に突出させて(オーバーハングさせて)配置させる建物ユニットは、建物ユニットより突出した部分を支えるために機械的強度を大きくする必要がある。
この強度を大きくする手段としては、例えば、特許文献2記載の発明のような矩形状の四隅に立設した4本の柱を有する第1小型建物ユニットと、矩形状の四隅に立設した4本の柱を有する第2小型建物ユニットの側面を向かい合わせて連結した複合建物ユニットを使用して機械的強度を大きくする手段がある。
また、建物ユニットには居室部だけでなく、バルコニー等を構成するバルコニーユニットなどがある。例えば、特許文献3記載の発明のような建物ユニットに隣接してバルコニーユニットが設置され上部が開放したバルコニー部を構成したものがある。また、特許文献4の請求項1記載の発明のバルコニー付き建物ユニットのような建物ユニットにバルコニー妻壁、バルコニー天井、バルコニー床などが設けられ、バルコニー部が形成され、尚且つバルコニー部を形成する建物ユニットの上部に更に建物ユニットを設置することを可能にした構成のものがある。また、特許文献4の請求項2記載の発明のバルコニー付き建物ユニットのように建物ユニットに中間梁を設け、中間梁の両側にバルコニー用部材、居室用部材がそれぞれ設けられ、同一建物ユニット内にバルコニー部と居室部が形成されたものなどがある。
特公昭61−42061号公報 特開2003−105863号公報 特開平4−319144号公報 特開平11−181877号公報
特許文献2記載の発明の複合建物ユニットは、第1小型建物ユニットと第2小型建物ユニットの側面を向かい合わせて連結した複合建物ユニットであるから機械的強度を有するものであるが、居室部を形成することを前提とした発明であり、バルコニー部を形成するものではない。よって、バルコニーが必要な場合は複合建物ユニットの更に屋外側に突出してバルコニーを設けることとなり、狭い敷地などで更に突出させる余裕がない場合などには使用できない。
また、特許文献3記載の発明のバルコニー付き建物ユニットは、上部が開放しており上部に建物ユニットを配置することができず、バルコニー上部が有効に使用できない。
また、特許文献4の請求項1及び請求項2記載の発明のバルコニー付建物ユニットでは、特許文献2記載の発明の建物ユニットのように下階の建物ユニットの上に一部分を突出させて配置するには機械的強度が弱い。
また、特許文献4の請求項2記載の発明のバルコニー付き建物ユニットでは、中間梁を設けて中間梁の両側にバルコニー部と居室部が形成されるため、新たな中間梁という部材が必要である。尚且つ、バルコニー部と居室部の境の外壁部は、建物ユニットの中間部分になるため、特許文献1記載の発明の建物ユニットのように建物ユニットを構成する天井梁と床梁との間に間柱を取り付け、この間柱に外壁パネルや内壁パネルを取り付けて外壁部を形成したものとはならないため、外壁の固定用に新たに部材設計を行う必要があり部品点数が増加し、不経済である。
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明のユニット建物は、矩形状の四隅に立設した4本の柱を有する第1小型建物ユニットと矩形状の四隅に立設した4本の柱を有する第2小型建物ユニットが、側面を向かい合わせて強固に連結されて、標準建物ユニットと略同じ大きさになされ、第1小型建物ユニット内には天井面を有するバルコニー部が形成され、第2小型ユニット内には居室部が形成され、第1小型建物ユニット及び第2小型建物ユニット向かい合わせて連結されたいずれかの側面に外壁部が形成され、第1小型建物ユニット及び第2小型建物ユニットの上部に他の建物ユニットを配置可能となっているバルコニー付き複合建物ユニットが用いられており、4本の柱を有する第3小型建物ユニットが下階に配置され、該第3小型建物ユニットの4本の柱の上に、前記バルコニー付き複合建物ユニットの前記第2小型建物ユニットの4本の柱が載せられ、且つ、前記第1小型建物ユニット全体が屋外方向に突出させて配置され、更に前記第1小型建物ユニット及び前記第2小型建物ユニットの上部に標準建物ユニットが配置されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明のユニット建物は、請求項1に記載のユニット建物において、前記バルコニー付き複合建物ユニットとその上部の前記標準建物ユニットとは略同じ大きさとされており、前記標準建物ユニットの4本の柱は、前記バルコニー付き複合建物ユニットを構成する前記第1小型建物ユニット及び前記第2小型建物ユニットのそれぞれ2本の柱の上に載せられていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明のユニット建物は、請求項1又は2に記載のユニット建物において、前記バルコニー付き複合建物ユニットの前記第1小型建物ユニット及び前記第2小型建物ユニットは、ともに隣接する標準建物ユニットに連結されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明のユニット建物は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のユニット建物において、前記第1小型建物ユニットと前記第2小型建物ユニットとは、対峙する梁同士がスペーサーを挟んでボルト・ナットで強固に連結され、前記バルコニー付き複合建物ユニットが形成されていることを特徴とする。
第1小形建物ユニットと第2小形建物ユニットは、柱や梁が鋼製であってもよいし、木製であってもよい。また、必要があれば、ブレースを設けたり、補強材を取り付ける等により補強してもよい。
また、第1小型建物ユニットと第2小型建物ユニットが連結されて標準の建物ユニットと略同じ大きさになされているが、この意味は、第1小型建物ユニットと第2小型建物ユニットを連結したときに標準の建物ユニットと略同じ大きさになればよいことであって、第1小型建物ユニットと第2小型建物ユニットのそれぞれの大きさは適宜でよい。
例えば、第1小型建物ユニットが標準の建物ユニットと垂直断面が略同じで、水平断面が略2/3の大きさで、第2小型建物ユニットが標準の建物ユニットの垂直断面が略同じで、水平断面が略1/3の大きさというように、第1小型建物ユニットと第2小型建物ユニットの水平断面の大きさが異なる大きさであってもよいし、第1小型建物ユニットと第2小型建物ユニットの水平断面が略1/2の大きさというように、同じ大きさであってもよい。
そして、第1小型建物ユニットと第2小型建物ユニットの水平断面が同じ大きさの方が、第1小形建物ユニットと第2小形建物ユニットの天井梁や床梁が略同じとなり製造し易いし、従来大量に製造されている小形建物ユニットを改造して使用することができるため好ましい。
また、バルコニー付き複合建物ユニットは、第1小形建物ユニットと第2小形建物ユニットとを側面を向かい合わせて連結したものであるが、この連結手段は適宜でよい。例えば、向かい合っている天井梁同士や床梁同士をボルト・ナットや溶接等で連結してもよいし、向かい合っている柱同士をボルト・ナットや溶接等で連結してもよい。
また、第1小型建物ユニットには、バルコニー部が床面、天井面、手摺りなどにより形成される。また、第2小型建物ユニットには、居室部が、床面、天井面、間仕切などにより形成される。第1小型建物ユニットと第2小型建物ユニットが向かい合わせて連結された側面のいずれかに、外壁部が形成され、外壁部を境にそれぞれバルコニー部と居室部が形成される。
バルコニー付き複合建物ユニットは、第1小型建物ユニットの4本の柱と第2建物ユニットの4本の柱、合計8本の柱が設けられている。このように8本の柱が設けられているので、特許文献4の請求項2記載の発明のバルコニー付き建物ユニットのように建物ユニットに中間梁を設け、中間梁の両側にバルコニー用部材、居室用部材がそれぞれ設けられ、同一ユニット内にバルコニー部と居室部が形成されるものと比べ、極めて機械的強度が大きく、大きな耐力を有するバルコニー付き複合建物ユニットとなる。よって、上部に標準建物ユニットを配置することできるものとなっている。
しかも、このバルコニー付き複合建物ユニットは標準の建物ユニットと略同じ大きさになされているので、このバルコニー付き複合建物ユニットを標準の建物ユニットと同じようにトラックに積むことができたり、施工上、1個の建物ユニットとして取り扱える。従って、工場で製造し、施工現場に運搬することができる。
そして、同一複合建物ユニット内に居室部とバルコニー部が形成されるため、プランの幅が拡がる。なお、第1小型建物ユニットにバルコニー部が、第2小型建物ユニットに居室部がそれぞれ形成されるので、従来の小型建物ユニットと同様の納まりが使用でき、特許文献4の請求項2記載の発明のバルコニー付き建物ユニットのように新たに部品や設計図を作成することなく、同一複合建物ユニット内にバルコニー部と居室部を形成することができる。また、第1小型建物ユニットにバルコニー部を形成するので、ユニットの上梁を使用してバルコニー部に天井面が設けることができ、雨天時にも雨に濡れずにバルコニー部を使用できる。また、第1小型建物ユニット及び第2小型建物ユニットの上部に標準建物ユニットを配置することできる。
第3小型建物ユニットの4本の柱の上に第2小型建物ユニットの4本の柱を載せた構成であるため、柱が連続して構成され荷重が効率よく伝達され機械的強度を有し、尚且つ、屋外に突出したバルコニー部を有し、更に上部に標準建物ユニットを配置できるユニット建物となる。
この際、第2小型建物ユニットが第1小型建物ユニットとともに隣接する建物ユニットに連結されていると、屋外方向に突出している第1小型建物ユニットの重量によって発生する回転のモーメントによってバルコニー付き複合建物ユニットが落下しようとする力に対して効率よく抵抗することができるため好ましい。
さらに、バルコニー付き複合建物ユニットの第1小型建物ユニットが屋外方向に突出していて、上階の居住空間が大きく住み易い。従って、例えば、バルコニー部である第1小型建物ユニットの下部を駐車場に、上部を居室に使用するような要望のある建物に好適に採用できる。
請求項1〜4に記載の発明によると、バルコニー部を形成する第1小型建物ユニットを屋外方向に突出し上部に建物ユニットを配置することで、下部を駐車場に、上部を居室に使用できる。よって、上階を広く使用でき、下部も有効使用できる。また、建物の意匠を良くすることもできる。
次に、本発明の実施の形態を実施例で説明する。
図1〜図5は本発明の実施の形態を示すものである。図1はユニット建物を示す斜視図、図2は標準の建物ユニットを示す一部切欠斜視図、図3は小型建物ユニットを示す一部切欠斜視図、図4(イ)は第1小型建物ユニットと第2小型建物ユニットが連結されたバルコニー付き複合建物ユニットを示す一部切欠斜視図、(ロ)は(イ)のA−A線における断面図、(ハ)は(イ)のB−B線における断面図、図5はユニット建物における小型建物ユニットやバルコニー付き複合建物ユニットや標準建物ユニットの位置を示す斜視図である。
図1〜図5において、ユニット建物1は、図1に示すように1階が、基礎9の上に8個の標準建物ユニット2と1個の小型建物ユニット3を据付けて構成される。2階は、この1階の標準建物ユニット2の上に標準建物ユニット2を据付け、小型建物ユニット3の上に、第2小型建物ユニット4−2と第1小型建物ユニット4−1が連結されたバルコニー付き複合建物ユニット4を据付けて構成される。3階は、更にこの2階の標準ユニット2及びバルコニー付き複合建物ユニット4の上に標準建物ユニット2を据付けて構成される。更に、3階の標準建物ユニット2の上に屋根パネル95を取り付け、小型建物ユニット3に玄関96を設けたものがユニット建物1である。
標準建物ユニット2は、図2に示すように、矩形状の四隅に立設した4本の鋼製の四角筒状の柱21と、この柱21の下端部を矩形状の辺に沿って連結した鋼製の断面コ字形長尺体の床梁22と、柱21の上端部を矩形の辺に沿って連結した鋼製の断面コ字形長尺体の天井梁23とからなる骨格を有する。
そして、標準建物ユニット2は、この骨格の相対する床梁22に鋼製の四角筒状の床小梁24を差し渡され、この床小梁24の上に木製の床根太25が取り付けられ、この床根太の上にパーチクルボードの床面材26が取り付けられて床面が構成されている。また、骨格の相対する天井梁23に木製の天井野縁27が差し渡され、この天井野縁27の下に石膏ボードの天井面材28が取り付けられて天井面が構成されている。
又、外壁を設ける場所には、床梁22と天井梁23に鋼製の断面コ字形長尺体の間柱29が差し渡され、この間柱29に、外壁パネルと、内壁パネルが取り付けられ、この外壁パネルと内壁パネルの間に断熱材が取り付けられ、外壁が構成されている。
小型建物ユニット3は、短辺方向の長さが略1/2になっているだけで、その他は標準建物ユニット2と略同じである。
即ち、この小型建物ユニット3の骨格は、図3に示すように、矩形状の四隅に立設した4本の鋼製の四角筒状の柱31と、この柱31の下端部を矩形状の辺に沿って連結した鋼製の断面コ字形長尺体の床梁32と、柱31の上端部を矩形の辺に沿って連結した鋼製の断面コ字形長尺体の天井梁33とからなる。尚、短辺方向の一方の柱31の外側面から他方の柱31の外側面までの長さは標準建物ユニット2の一方の柱21の外側面から他方の柱21の外側面までの長さの略1/2となっている。
そして、小型建物ユニット3は、この骨格の相対する床梁32に鋼製の四角筒状の床小梁34が差し渡され、この床小梁34の上に木製の床根太35が取り付けされ、この床根太の上にパーチクルボードの床面材36が取り付けられて床が構成されている。また、骨格の相対する天井梁33に木製の天井野縁37が差し渡され、この天井野縁37の下に石膏ボードの天井面材38が取り付けられて天井面が構成されている。
又、外壁を設ける場所には、床梁32と天井梁33に鋼製の断面コ字形長尺体の間柱39が差し渡され、この間柱39に、外壁パネルと、内壁パネルが取り付けられ、この外壁パネルと内壁パネルの間に断熱材が取り付けられて、外壁が構成される。
バルコニー付き複合建物ユニット4は、図4(イ)に示すように、第1小型建物ユニット4−1と第2小型建物ユニット4−2が連結されたものである。この第1小型建物ユニット4−1と第2小型建物ユニット4−2の骨格は、小型建物ユニット3と略同じである。
そして、この第1小型建物ユニット4−1と第2小型建物ユニット4−2の長辺方向の壁面を向かい合わせ、図4(ロ)に示すように、対峙する床梁42、42をスペーサー5を挟んでボルト・ナット51で強固に連結し、図4(ハ)に示すように、対峙する天井梁43、43をスペーサー55を挟んでボルト・ナット56で強固に連結されて、バルコニー付き複合建物ユニット4となる。
第1小形建物ユニット4−1には、長辺の床梁42に鋼製の四角筒状のバルコニー床小梁44−1が差し渡され、このバルコニー床小梁44−1の上に木製のバルコニー床根太45−1が取り付けられる。このバルコニー床根太45−1の上にパーチクルボードのバルコニー床板46−1が取り付けられ、このバルコニー床板46−1の上にアスファルトルーフィングの防水シート50−1が取り付けられ、更にその上にバルコニー床仕上げ材が取り付けられてバルコニー床面が構成されている。
また、長辺の上梁43に木製のバルコニー天井野縁47−1が差し渡され、このバルコニー天井野縁47−1の下面に石膏ボードのバルコニー天井板48−1が取り付けられてバルコニー天井面が構成される。
また、第1小形建物ユニット4−1の屋外側の側面には略1100mm程度の高さのバルコニー手摺が設けられる。屋外側の下梁42に鋼製の断面コ字形長尺体の間柱49−1が立ち上げられ、その上部に手摺り梁が架け渡されている。間柱49−1の屋外側に図示しない外壁パネルを、屋内側に図示しないバルコニー内壁パネルが取り付けられてバルコニー手摺が構成される。更にその上部に手摺笠木が設けられている。
以上のバルコニー床面、バルコニー天井面、バルコニー手摺の構成によりバルコニー部が形成される。
第2小形建物ユニット4−2には、長辺の床梁42に鋼製の四角筒状の床小梁44−2が差し渡され、この床小梁44−2の上に木製の床根太45−2が取り付けられ、この床根太45−2の上にパーチクルボードの床板46−2が取り付けられ、床仕上げ材で仕上げて床面が構成される。
また、第2小形建物ユニット4−2の骨格の相対する長辺の上梁43に木製の野縁47−2が差し渡され、この野縁47−2の下面に石膏ボードの天井板48−2が取り付けられ、天井仕上げ材で仕上げて天井面が構成される。
また、木桟を格子状に組み石膏ボードでサンドイッチ状に挟み込んだ間仕切壁が、部屋を区画する位置に配置され、壁クロス等で仕上げて間仕切壁が構成される。以上の床面、天井面、間仕切壁の構成により居室部が形成される。
なお、小型建物ユニットの向かい合わせて結合された側面である第2小形建物ユニット4−2の屋外側の側面には外壁部が構成されている。小型建物ユニット3と同様に、床梁42と天井梁43に鋼製の断面コ字形長尺体の間柱49が差し渡され、この間柱49に、外壁パネルと、内壁パネルが取り付けられ、この外壁パネルと内壁パネルの間に断熱材が取り付けられて外壁部が形成される。
以上の第1小型建物ユニット及び第2小型建物ユニットのバルコニー部、居室部、外壁部の構成は従来の建物ユニットと同様の構成を使用して構成されており、新たな設計必要としない。
このバルコニー付き複合建物ユニット4は、下階となる1階の小型建物ユニット3の4本の柱31の上に、第2小型建物ユニット4−2の4本の柱41が載せられ、図1、図5に示すように、第小型建物ユニット4−1が突出した状態(オーバーハング)に配置されている。
上階である2階に据付けられたこのバルコニー付き複合建物ユニット4には、第1小型建物ユニット4−1の4本の柱41と第2建物ユニット4−2の4本の柱41、合計8本の柱41が設けられている。従って、この複合建物ユニット4は極めて大きな機械的強度を有し、水平方向の力に対しても、又、垂直方向の力に対しても、充分に耐えることができ、上部に標準建物ユニット2を配置することができる。
次に、本実施例の施工方法および作用について説明する。
工場で標準建物ユニット2、小型建物ユニット3、第1小型建物ユニット4−1と第2小型建物ユニット4−2が連結されたバルコニー付き複合建物ユニット4、屋根パネル95を製造する。そして、この標準建物ユニット2、小型建物ユニット3、バルコニー付き複合建物ユニット4を施工現場にトラックで運搬する。
この際、バルコニー付き複合建物ユニット4は、第1小型建物ユニット4−1と第2小型建物ユニット4−2が連結されているが、標準建物ユニット2と略同じ大きさであるので、このバルコニー付き複合建物ユニット4を標準建物ユニット2と同じように運搬することができる。
施工現場では、予め現地施工した基礎9の上に、8個の標準建物ユニット2と1個の小型建物ユニット3を据付けて1階を構成する。この1階の標準建物ユニット2の上に標準建物ユニット2を据付け、小型建物ユニット3の上に、バルコニー付き複合建物ユニット4を据付けて2階を構成する。2階の標準建物ユニット2及びバルコニー付き複合建物ユニット4の上に標準建物ユニット2を据付けて3階を構成する。隣接する標準建物ユニット2、3、4の対峙する床梁22、32、42や対峙する天井梁23、33、43を、又、上階の床梁と下階の天井梁を、それぞれボルト・ナットで連結し、3階の標準建物ユニット2の上に屋根パネル95を取り付け、小型建物ユニット3に玄関96を設けたり、種々な仕上げを行うと、ユニット建物1が完成する。
尚、小型建物ユニット3の上にバルコニー付き複合建物ユニット4を据付ける施工方法は、小型建物ユニット3の4本の柱31の上に、第2小型建物ユニット4−2の4本の柱41を載せ、第1小型建物ユニット4−1が突出した状態に据付ける。
このようにして建てられたユニット建物1では、下階の小型建物ユニット3の4本の柱31の上に第2小型建物ユニット4−2の4本の柱41を載せ、且つ、第1小型建物ユニット4−1を屋外方向に突出させて、バルコニー付き複合建物ユニット4が据付けられている。従って、例えば第1小型建物ユニット4−1の下部を駐車場として使用し、2階を天井面のあるバルコニーとして使用し、3階を居室として使用することができ居住空間が大きくなり住み易い。
又、バルコニー付き複合建物ユニット4の屋外方向に突出している第1小型建物ユニット4−1の重量によってモーメントが働いてバルコニー付き複合建物ユニット4が下方に回転しようとしても、このバルコニー付き複合建物ユニット4は、第1小型建物ユニット4−1と第2小型建物ユニットとともに同じ階に隣接する標準建物ユニット2に連結されており、回転しない。
本発明の一実施例を示すもので、ユニット建物を示す斜視図である。 標準の建物ユニットを示す一部切欠斜視図である。 小型建物ユニットを示す一部切欠斜視図である。 (イ)は第1小型建物ユニットと第2小型建物ユニットが連結された複合建物ユニットを示す一部切欠斜視図である。(ロ)(イ)のA−A線における断面図である。(ハ)(イ)のB−B線における断面図である。 ユニット建物における小型建物ユニットやバルコニー付き複合建物ユニットや標準の建物ユニットの位置を示す斜視図である。
符号の説明
1 ユニット建物
2 標準建物ユニット
21 柱
3 小型建物ユニット
31 柱
4 バルコニー付き複合建物ユニット
4−1 第1小型建物ユニット
4−2 第2小型建物ユニット
41 柱

Claims (4)

  1. 矩形状の四隅に立設した4本の柱を有する第1小型建物ユニットと矩形状の四隅に立設した4本の柱を有する第2小型建物ユニットが、側面を向かい合わせて強固に連結されて、標準建物ユニットと略同じ大きさになされ、第1小型建物ユニット内には天井面を有するバルコニー部が形成され、第2小型ユニット内には居室部が形成され、第1小型建物ユニット及び第2小型建物ユニット向かい合わせて連結されたいずれかの側面に外壁部が形成され、第1小型建物ユニット及び第2小型建物ユニットの上部に他の建物ユニットを配置可能となっているバルコニー付き複合建物ユニットが用いられており、
    4本の柱を有する第3小型建物ユニットが下階に配置され、該第3小型建物ユニットの4本の柱の上に、前記バルコニー付き複合建物ユニットの前記第2小型建物ユニットの4本の柱が載せられ、且つ、前記第1小型建物ユニット全体が屋外方向に突出させて配置され、更に前記第1小型建物ユニット及び前記第2小型建物ユニットの上部に標準建物ユニットが配置されていることを特徴とするユニット建物
  2. 前記バルコニー付き複合建物ユニットとその上部の前記標準建物ユニットとは略同じ大きさとされており、前記標準建物ユニットの4本の柱は、前記バルコニー付き複合建物ユニットを構成する前記第1小型建物ユニット及び前記第2小型建物ユニットのそれぞれ2本の柱の上に載せられていることを特徴とする請求項1に記載のユニット建物。
  3. 前記バルコニー付き複合建物ユニットの前記第1小型建物ユニット及び前記第2小型建物ユニットは、ともに隣接する標準建物ユニットに連結されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のユニット建物。
  4. 前記第1小型建物ユニットと前記第2小型建物ユニットとは、対峙する梁同士がスペーサーを挟んでボルト・ナットで強固に連結され、前記バルコニー付き複合建物ユニットが形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のユニット建物。
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