JP2013064237A - 建築物の構造ユニット及びその構造形式 - Google Patents

建築物の構造ユニット及びその構造形式 Download PDF

Info

Publication number
JP2013064237A
JP2013064237A JP2011202151A JP2011202151A JP2013064237A JP 2013064237 A JP2013064237 A JP 2013064237A JP 2011202151 A JP2011202151 A JP 2011202151A JP 2011202151 A JP2011202151 A JP 2011202151A JP 2013064237 A JP2013064237 A JP 2013064237A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
structural unit
structural
building
present
brace
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2011202151A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5777987B2 (ja
JP2013064237A5 (ja
Inventor
Yataro Nishiyama
弥太郎 西山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2011202151A priority Critical patent/JP5777987B2/ja
Publication of JP2013064237A publication Critical patent/JP2013064237A/ja
Publication of JP2013064237A5 publication Critical patent/JP2013064237A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5777987B2 publication Critical patent/JP5777987B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】一般的な建築の鉄骨構造形式であるラーメン構造とブレース構造のそれぞれの特徴を比較するとブレースの要否や柱、梁断面の大きさに違いがある。これは、長所と短所がそれぞれ入れ替わる関係にあり、それぞれに短所が存在するという問題があった。
【解決手段】建築の鉄骨構造において、構造体の一部に構造ユニット(公共道路運搬可能)を用いる。この構造ユニットに建物の水平荷重を任せるよう構成する。これにより、柱、梁の応力が軽減でき、その断面は効率よく経済性のよいものになるとともに、ブレースを無くし開口を自由に設けることができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、鉄骨構造の簡素化を図るための構造ユニット、並びに、当該構造ユニットを用いた構造形式に関する。
※構造ユニットとは、一定の規準で作られた単位のものを、構造体の中に組み込んで用いる方式の構造部材を指す。
従来の建築の鉄骨構造には一般的によく使われるラーメン構造とブレース構造の二つの構造形式がある。
この二つの構造形式の内の一つ、ラーメン構造は、ブレースが無い構造形式で壁の開口を自由に設けることができる。これは長所であるが、その反面、柱、梁の断面が大きくなるという短所がある。
一方、ブレース構造は、文字通りブレースが必要な構造形式である。壁に開口を設ける際、このブレースが壁の中にある場合には、それが邪魔になり自由な位置に設けることができないという短所がある。その反面、柱、梁の断面を小さくできるという長所がある。
鈴木秀三編 岩下陽市・古本勝則・奥屋和彦・磯野重浩著 「[図解]建築の構造と構法」井上書院 第1版 P122、123
以上、述べた二つの鉄骨構造は構造形式の違いで長所と短所がそれぞれ入れ替わる関係にあった。
本発明は、この二つの構造形式のそれぞれにある長所と短所を本発明によって長所のみにするものである。これは、柱及び、梁の断面を効率よく経済性のよいものにし、もう一方の長所である自由な開口で建物の使い道を広くする。このようにそれぞれの短所を無くし、二つの長所のみにすることを目的とするものである。
また、構造ユニットを構造体の中に組み込んで用いることを一般的に考えると、構造ユニットの高さは公共の道路を運搬できる寸法にはならない。そのため構造ユニットをあらかじめ一つに組んだ状態ではプレハブにできなかった。プレハブにできないことでコストが大きくなり現実的ではないという問題があった。
本発明は、このような運搬できない寸法の問題を解決しようとするものであり、構造ユニットをあらかじめ一つに組んだ状態で公共道路の運搬を現実にすることを目的にするものでもある。
そして、本発明は上記目的を達成するために鋼材や鋼板等で立方体に組み、大きさは、底面の一辺が0.5メートルから4メートル程度の四角形、高さが一般的な部屋の天井高さに天井下地の厚さ、天井仕上げの厚さ、床仕上げの厚さを加えた程度の寸法以下で、この立法体が外力に対し変形しないよう筋違いを組み込んだもの又は、接合部を剛接合にしたもの又は、面部を鋼板で組んだもので構造ユニットにする。
この構造ユニットを任意で適切な数だけ配し基礎に接合する。それぞれの構造ユニットに梁を接合しその梁の下には任意で適切な位置に柱を建て接合する。柱は基礎に接合する。梁のある水平面には、水平ブレースを組み付ける。このような手段によって建物の水平荷重を構造ユニットに伝えるようにしたものである。図5参照。
上記の課題解決の手段による作用は次の通りである。すなわち、柱及び、梁は、建物の水平荷重を構造ユニットに伝え任せることによって、基礎へ伝える負担がなくなる。この柱及び、梁は、構造ユニットに水平荷重を伝えることと鉛直荷重を負担することのみの応力となり、結果、柱、梁の断面を小さくし、さらに、ブレースを無くすことができる。
また、構造ユニットの高さの寸法の課題解決手段については、次の通りである。すなわち、構造ユニットの高さは、梁下面から床下地上面の寸法とする。これは梁が構造ユニットに乗るという形で接合することになる。これをもとにした高さの計算式は、およそ「構造ユニット高さ=天井下地厚さ+天井仕上げ厚さ+一般的な部屋の天井高さ+床仕上げ厚さ」となる。この高さ以下であれば公共の道路を運搬することが可能となり得る。
上述したように本発明の構造ユニットを用いた本発明の構造形式は、柱、梁の断面を小さくするとともにブレースを無くす効果がある。これは経済的で構造上制約の少ない使い勝手の良い構造形式となる。本発明はこの様な構造形式を提供するものである。
直線状の鋼材で組み筋違いを使う形態の本発明の構造ユニットの外観斜視図である。 直線状の鋼材で組み筋違いを使わない形態の本発明の構造ユニットの外観斜視図である。 鋼板で組む形態の本発明の構造ユニットの外観斜視図である。 本発明の構造ユニットと鉄筋コンクリート基礎の外観斜視図である。 本発明の構造ユニットを用いた本発明の構造形式による一つの例の外観斜視図である。 本発明の構造形式による実施例の梁伏図である。 本発明の構造形式による実施例の梁伏図である。 本発明の構造形式による実施例の梁伏図である。 本発明の構造形式による実施例の梁伏図である。 本発明の構造形式による実施例の梁伏図である。 本発明の構造形式による実施例の梁伏図である。 本発明の構造形式による実施例の梁伏図である。 本発明の構造形式による複数階の実施例の外観斜視図である。 本発明の構造ユニットまわりの断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
本発明の構造ユニットは、鋼材や鋼板等で図1〜3のように立方体に組んだ形状である。これが一つの単位の構造ユニットとなる。
ここで使う直線状の鋼材とは、鋼板以外の鋼材を指す。
本発明の構造ユニットは、特殊な場合を除き直線状の鋼材で組む形態と鋼板で組む形態の2種類がある。さらに、直線状の鋼材で組む場合は筋違いを使う形態と使わない形態の2種類がある。
上で述べた特殊な場合とは、鋼材以外のものを使用して当該構造ユニットの形態にすることを指す。
図1で直線状の鋼材で組み筋違いを使う形態を説明する。
立法体の形状に直線状の鋼材を組み、その面の部分には筋違いを組み付ける。この様な形態にすることによって外力に対して強いものとなる。
図2で直線状の鋼材で組み筋違いを使わない形態を説明する。
立法体の形状に直線状の鋼材を剛接合で組む。この様な形態にすることによって外力に対して強いものとなる。
図3では鋼板で組む形態を説明する。
立法体の形状に鋼板を組む。この様な形態にすることによって外力に対して強いものとなる。
図4において本発明の構造ユニットの実施を説明する。本発明の構造ユニット1の底面部を鉄筋コンクリート基礎2へボルト接合する。これは、一般的な柱よりも水平力に対して格段に強いものとなる。
次に本発明の構造ユニットを用いた本発明の構造形式を説明する。
本発明を説明するために一つの例を図5で説明する。
図5は本発明の構造ユニット3を2箇所に配置する。これに梁4、柱5、水平ブレース6、鉄筋コンクリート基礎7をそれぞれ接合する。本発明の構造形式は、このような構成で実施する。
以下、上記構成の動作を説明する。
柱5は鉛直荷重のみを基礎へ伝え水平荷重は伝えない。この水平荷重については、本発明の構造ユニット3に任せている。この柱5にかかる水平荷重は梁4と水平ブレース6を介して本発明の構造ユニット3に伝わっていく。この伝わってきた水平荷重は本発明の構造ユニットの中を通り最後に鉄筋コンクリート基礎7へと伝わる。
以上で図5は釣り合いのとれた構造体となる。
この例のように本発明の構造ユニットに水平荷重を任すことによって柱、梁の断面を小さくし、ブレースを無くすことができる。
以上の形態によれば経済的で構造上制約の少ない使い勝手の良い構造形式の効果が得られるものである。
また、以上で説明した形態の鉄骨部分を図13の様に積み重ねることによって 複数階にすることができる。
また、構造ユニットの高さの説明については次の通りである。図14においては、梁下面13から床下地上面14までの寸法が本発明の構造ユニットの高さの寸法となる。これは一般的な部屋の天井高さ15に天井下地10と天井仕上げ11と床仕上げ12のそれぞれの寸法を加えたものとなる。梁9は本発明の構造ユニット8の上に乗る形で接合される。このような部材構成によって本発明の構造ユニットは公共の道路を運搬することのできる高さになり得る。
本発明の構造ユニットを用いた本発明の構造形式による実施例の梁伏図を図6〜12に挙げる。
なお、図8の符号は、梁伏図の部材の参考に記載したものである。
1 本発明の構造ユニット
2 鉄筋コンクリート基礎
3 本発明の構造ユニット
4 梁
5 柱
6 水平ブレース
7 鉄筋コンクリート基礎
8 本発明の構造ユニット
9 梁
10 天井下地
11 天井仕上げ
12 床仕上げ
13 梁下面
14 床下地上面
15 一般的な部屋の天井高さ

Claims (2)

  1. 鋼材や鋼板等で底面の一辺が0.5メートルから4メートル程度の四角形、高さが一般的な部屋の天井高さに天井下地と天井仕上げと床仕上げのそれぞれの厚さを加えた程度の寸法以下の立法体の形状に筋違いや剛接合等で外力に対して強くなるよう組まれた構造ユニット。
  2. 請求項1記載の構造ユニットを任意で適切な数だけ配し基礎に接合する。それぞれの構造ユニットに梁を接合し、その梁の下には任意で適切な位置に柱を建て接合する。柱は基礎に接合する。梁のある水平面には、水平ブレースを組み付ける。これによって建物の水平荷重を構造ユニットに伝えるようにした構造形式。
JP2011202151A 2011-09-15 2011-09-15 建築物の構造ユニットを用いた構造形式 Active JP5777987B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011202151A JP5777987B2 (ja) 2011-09-15 2011-09-15 建築物の構造ユニットを用いた構造形式

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011202151A JP5777987B2 (ja) 2011-09-15 2011-09-15 建築物の構造ユニットを用いた構造形式

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2013064237A true JP2013064237A (ja) 2013-04-11
JP2013064237A5 JP2013064237A5 (ja) 2014-10-16
JP5777987B2 JP5777987B2 (ja) 2015-09-16

Family

ID=48187966

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011202151A Active JP5777987B2 (ja) 2011-09-15 2011-09-15 建築物の構造ユニットを用いた構造形式

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5777987B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20150112823A1 (en) * 2012-05-31 2015-04-23 Nec Corporation Information processing system, information processing apparatus, information processing method, information processing program, portable communication terminal, and control method and control program thereof

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6114299B2 (ja) * 1978-12-11 1986-04-18 Uiboo Jatsuku
JPS622090B2 (ja) * 1979-05-31 1987-01-17 Kubota Ltd
JPH11148176A (ja) * 1997-09-10 1999-06-02 Sekisui Chem Co Ltd ユニット建物
JP2003105863A (ja) * 2001-09-28 2003-04-09 Sekisui Chem Co Ltd 建物ユニット及びユニット建物

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6114299B2 (ja) * 1978-12-11 1986-04-18 Uiboo Jatsuku
JPS622090B2 (ja) * 1979-05-31 1987-01-17 Kubota Ltd
JPH11148176A (ja) * 1997-09-10 1999-06-02 Sekisui Chem Co Ltd ユニット建物
JP2003105863A (ja) * 2001-09-28 2003-04-09 Sekisui Chem Co Ltd 建物ユニット及びユニット建物

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20150112823A1 (en) * 2012-05-31 2015-04-23 Nec Corporation Information processing system, information processing apparatus, information processing method, information processing program, portable communication terminal, and control method and control program thereof

Also Published As

Publication number Publication date
JP5777987B2 (ja) 2015-09-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101024975A (zh) 型钢混凝土框架-钢支撑结构变截面转换节点
CN104264895A (zh) 一种预应力混凝土f板及框架结构体系
JP6499853B2 (ja) 耐震壁構造
KR101658648B1 (ko) 보 관통형 기둥접합부 및 이를 이용한 건축물 상하부 병행 구축 공법
CN104032854A (zh) 装配式t形混合连肢墙及其施工方法
KR20180109766A (ko) 단부모멘트 및 휨 저항력이 보강된 보와 기둥의 이-지(ez) 결합구조
JP2012017556A (ja) 鋼矢板地下壁構造
CN203834738U (zh) 装配式t形混合连肢墙
JP2013064237A (ja) 建築物の構造ユニット及びその構造形式
JP2011241650A (ja) 構造壁
KR20160056082A (ko) 2중 격자보 내에 중공슬래브를 포함하는 구조물 및 그 시공방법
CN203834737U (zh) 装配式十字形混合连肢墙
CN202767286U (zh) 一种预制混凝土剪力墙与主体钢结构的连接节点
CN104032862A (zh) 装配式钢梁接缝l形混合连肢墙及其施工方法
JP2013064237A5 (ja)
CN203834743U (zh) 装配式钢梁接缝十字形混合连肢墙
CN203905215U (zh) 装配式钢梁接缝一字形混合连肢墙
KR101346671B1 (ko) 간격재를 이용한 pc보와 수직부재의 접합부 핀접합 구조
JP2016033318A (ja) 組立式ユニット橋梁キット
CN205804692U (zh) 一种框架剪力墙混合型结构
CN206784733U (zh) 用于装配式建筑的底钢管柱
JP6816941B2 (ja) 免震建物の基礎構造
KR101639256B1 (ko) 공학용 목재를 이용한 복합모듈러 및 그 시공방법
CN104727468A (zh) 一种叠合板式剪力墙
CN203834740U (zh) 装配式钢梁接缝t形混合连肢墙

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140903

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140903

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20140903

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20140930

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20141028

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150324

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150427

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150623

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150708

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5777987

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250