JP6726459B2 - 太陽光発電屋根及び架台 - Google Patents

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Description

本発明は、太陽光パネルが設けられる太陽光発電屋根及び架台に関する。
従来から、建物の屋根と太陽光パネルとが一体に形成された太陽光発電屋根が知られている(例えば、特許文献1参照)。太陽光パネルは、温度が上昇することで発電効率が低下してしまう。そこで、太陽光発電屋根においては、一般的に、太陽光パネルを建物の下地材から離隔して配置している。これにより、太陽光パネルと建物の下地材との間に通気路が形成され、その通気路に空気が流れることで、太陽光パネルの温度上昇が抑えられる。
ところで、太陽光発電屋根ではないが、片流れ屋根の内部の換気のための構造として、軒側通気口とともに、棟側に配置された化粧材の上部に形成され軒側に開口した棟側通気口を有する通気路の形成された屋根が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2013−76304号公報 特許第3280657号公報
しかしながら、特許文献2に記載された、屋根の換気のための構造を、太陽光発電屋根に適用した場合、太陽光パネルの表面と棟化粧材の表面との間に段差が生じてしまい、外観の意匠性が悪化する。また、通気路の有する軒側通気口及び棟側通気口の両方が、軒側に向かって開口していることから、棟側から吹く風は通気路に吹き込まず、軒側から吹く風によって軒側通気口から通気路に吹き込んだ空気は棟側通気口において同じ軒側から吹く風によって押し返される。従って、このような構造の通気路の通気性は十分に満足できるものではない。
棟側から吹く風を通気路に呼び込むための排気路を棟化粧材によって形成することも考えられる。しかしながら排気口を棟化粧材によって形成する構成では、下地材の仕上がり寸法によって排気路が狭くなりすぎたり、広くなりすぎたりしてしまうおそれがある。施行される建物に応じて排気路を調整するためには、工場で事前に棟化粧材に加工を行ったり、現場で作業を行ったりする必要があり、効率性の観点から改善の余地があった。
本発明は、意匠性を向上させるとともに、建物の形状に応じて通気路の良好な通気性を実現できる太陽光発電屋根及びそれに用いられる架台を提供することを目的とする。
本発明は、太陽光発電屋根(例えば、後述の太陽光発電屋根1)であって、架台(例えば、後述の太陽光パネル架台4)と、下地材(例えば、後述の下地材3)から離隔して配置されるとともに前記架台上に固定される太陽光パネル(例えば、後述の太陽光パネル5)と、を備え、前記架台は、前記下地材に固定される架台本体(例えば、後述の架台本体40)と、前記架台本体の棟側の端部を覆うように配置される棟化粧材(例えば、後述の棟側枠材62)と、前記棟化粧材の内側で前記下地材の上面に固定される水返し材(例えば、後述の水返し材9)と、を備え、前記太陽光パネルと前記下地材との間には、軒側に開口する軒側通気口(例えば、後述の軒側通気口71)と、棟側に開口する棟側通気口(例えば、後述の棟側通気口72)と、を有する通気路(例えば、後述の通気路7)が形成され、前記棟化粧材は、前記棟側通気口を介して前記通気路に連通するとともに、外側に開口する排気口(例えば、後述の排気口81)を有する排気路(例えば、後述の排気路8)を前記水返し材とともに形成する太陽光発電屋根に関する。
前記水返し材には、軒側から棟側に細長く延びる締結孔(例えば、後述の締結孔292)が形成され、前記締結孔を挿通する締結部材(例えば、後述のビス95)により前記水返し材が前記下地材に固定されることが好ましい。
また、本発明は、下地材(例えば、後述の下地材3)から離隔して配置される太陽光パネル(例えば、後述の太陽光パネル5)を備える太陽光発電屋根(例えば、後述の太陽光発電屋根1)において、棟から軒に亘って配置されるとともに、前記太陽光パネルを固定する架台(例えば、後述の太陽光パネル架台4)であって、前記下地材に固定される架台本体(例えば、後述の架台本体40)と、前記架台本体の棟側の端部を覆うように配置される棟化粧材(例えば、後述の棟側枠材62)と、前記棟化粧材の内側で前記下地材の上面に固定される水返し材(例えば、後述の水返し材9)と、を備え、前記架台本体は、前記太陽光パネルと前記下地材との間に、軒側に開口する軒側通気口(例えば、後述の軒側通気口71)と、棟側に開口する棟側通気口(例えば、後述の棟側通気口72)と、を有する通気路(例えば、後述の排気路8)を形成し、前記棟化粧材は、前記棟側通気口を介して前記通気路に連通するとともに、外側に開口する排気口(例えば、後述の排気口81)を有する排気路(例えば、後述の排気路8)を前記水返し材とともに形成する架台に関する。
本発明によれば、意匠性を向上させるとともに、建物の形状に応じて通気路の良好な通気性を実現できる太陽光発電屋根及びそれに用いられる架台を提供できる。
本発明の第1実施形態に係る太陽光発電屋根を示す斜視図である。 上記実施形態に係る太陽光発電屋根の縦断面図である。 上記実施形態に係る太陽光発電屋根の隅部の横断面図である。 上記実施形態に係る太陽光発電屋根の隅部を示す拡大平面図である。 上記実施形態に係る太陽光発電屋根の棟側枠材の拡大縦断面図である。 上記実施形態に係る棟カバーの取付位置の調整機能を説明する図である。 第2実施形態に係る太陽光発電屋根の棟側枠材の拡大縦断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る太陽光発電屋根1を示す斜視図である。図1に示すように、太陽光発電屋根1は、建物の屋根面に配置されており、該屋根面の略全面が太陽光パネルと一体となっており、統一感のある高い意匠性が実現されている。また、本実施形態の屋根面は、棟から片側に傾斜する片流れ式になっている。
図2は、上記実施形態に係る太陽光発電屋根1の縦断面図である。図3は、上記実施形態に係る太陽光発電屋根1の隅部の横断面図である。図4は、上記実施形態に係る太陽光発電屋根1の隅部を示す拡大平面図である。
図2に示すように、太陽光発電屋根1は、下地材3と、太陽光パネル架台4と、太陽光パネル5と、を備える。下地材3は、屋根面に配置され、太陽光発電屋根1の土台部分を構成する。下地材3により、太陽光パネル架台4が固定支持され、該太陽光パネル架台4に太陽光パネル5が配置される。
図3に示すように、下地材3は、野地板31と、防水シート32と、鋼板33と、を備える。野地板31は、建物2の屋根の骨組みである垂木30の上に張られて配置される。この野地板31は、太陽光発電屋根1の全面に配置される。野地板31としては、合板等の板材が用いられる。
防水シート32は、上述の野地板31上に配置される。この防水シート32により、太陽光発電屋根1の防水性が高められる。防水シート32としては、板紙にアスファルトを含浸させたアスファルトルーフィング等の防水材料が用いられる。
鋼板33は、上述の防水シート32上に配置される。この鋼板33により、太陽光発電屋根1の防火性、防水性及び強度が高められる。鋼板33としては、従来公知の防火鋼板等が用いられる。
太陽光パネル架台4は、棟から軒に亘って配置される。本実施形態の太陽光パネル架台4は、架台本体40と、化粧材6と、水返し材9と、を備える。
架台本体40は、下地材3上にビス止めされて固定され、太陽光パネル5を固定支持する。架台本体40は、格子状に枠組みされた複数の縦桟41と、複数の横桟42と、を備える。
縦桟41は、屋根面の傾斜方向に延びて、棟から軒先に亘って通しで設けられる。縦桟41は、屋根面の傾斜方向に沿うようにして一定間隔で複数配置されて下地材3にビス止めされる。また、図1に示すように、縦桟41は、後述の隣接する太陽光パネル5の縦辺部の継ぎ目51の直下に配置される。
横桟42は、屋根面の傾斜方向に直交する方向に延びて設けられ、縦桟41上にビス止めされる。横桟42は、後述の隣接する太陽光パネル5の横辺部の横連結部52の直下に配置される。また、横桟42は、隣接する縦桟41同士を橋渡しするように複数設けられる。即ち、横桟42は、両ケラバ側端部間に亘って通しで設けられてはいない。
なお、架台本体40を構成する縦桟41と横桟42は、それぞれ種々の排水構造を備える。
太陽光パネル5は、モジュール部品であり、複数枚が太陽光発電屋根1の屋根面の傾斜方向及び該傾斜方向と直交する方向に並列配置される。
太陽光パネル5は、下地材3から離隔した状態で太陽光パネル架台4(架台本体40)上に固定支持される。太陽光パネル5と下地材3との間には、架台本体40によって通気路7が形成される。
図1に示すように、太陽光パネル5の周縁部のうち、屋根面の傾斜方向に沿う縦辺部は、隣接する太陽光パネル5の縦辺部との間に、縦方向に延びる継ぎ目51を形成する。また、太陽光パネル5の周縁部のうち、屋根面の傾斜方向に直交する方向に沿う横辺部は、上述の架台本体40を構成する横桟42を間に挟んで、隣接する太陽光パネル5の横辺部に連結されることで、横連結部52を形成する。横連結部52は、上述したように、架台本体40を構成する横桟42の直上に配置される。
また、本実施形態の化粧材6は、軒側枠材61と、一対のケラバ側枠材63,63と、棟側枠材62と、を備える。これら軒側枠材61、一対のケラバ側枠材63,63及び棟側枠材62は、架台本体40(太陽光パネル5)の周囲を囲繞する周囲枠を構成する。周囲枠を構成する各部材について説明する。
軒側枠材61は、太陽光発電屋根1の軒先に配置される。軒側枠材61は、太陽光発電屋根1の屋根面の傾斜方向に直交する方向に延びてその軒先を覆うことで、軒先を保護する。これにより、軒先の意匠性が高められている。
本実施形態の軒側枠材61は、軒カバー取付部610と、軒カバー611と、軒端部カバー80と、を備える。軒カバー取付部610は、軒に沿って延設され、架台本体40の横桟42にビス止めされる。
軒カバー611は、軒先に沿って延設され、軒カバー取付部610を介して架台本体40に取り付けられる。軒カバー611は、断面視で、屋根面の傾斜方向に沿って延びた後、軒先に向かうに従い下方に傾斜して設けられる。軒端部カバー80は、軒側の妻側の端部に設けられる。軒端部カバー80は、軒カバー611の外形に沿って軒カバー611を覆うように設けられ、軒カバー611にビス止めされる。
また、図2及び図3に示すように、太陽光発電屋根1は、ケラバ側破風板64と、軒側破風板65と、軒樋66と、棟側破風板67と、を備える。なお、図1ではこれらケラバ側破風板64、軒側破風板65及び軒樋66の記載は省略している。
ケラバ側破風板64は、破風下地641を介してケラバ側の端部から垂下して設けられる。軒側破風板65は、破風下地651を介して軒先から垂下して設けられ、棟側破風板67は、破風下地671を介して軒先から垂下して設けられる。軒樋66は、軒側破風板65の外面に取り付けられ、上述の架台本体40の縦桟41等により軒先から排出される雨水を排水する。
次に、ケラバ側枠材63について説明する。図1に示すように、一対のケラバ側枠材63,63は、太陽光発電屋根1のケラバ側の端部に配置される。一対のケラバ側枠材63,63は、太陽光発電屋根1の屋根面の傾斜方向に延びて妻側の端部をそれぞれ覆うことで、妻側の端部を保護する。これにより、妻側の端部の意匠性が高められている。
図3に示すように、一対のケラバ側枠材63,63は、それぞれ第1ケラバ側枠材631と、第2ケラバ側枠材632を有する。
第1ケラバ側枠材631は、ケラバに沿って延設され、第2ケラバ側枠材632にビス止めされる。また、第1ケラバ側枠材631は、断面視で、妻側に向かって延びた後、下方に屈曲して延出する。
第2ケラバ側枠材632は、ケラバに沿って延設され、第1ケラバ側枠材631の下部に配置される。第2ケラバ側枠材632は、上述の架台本体40を構成する縦桟41にビス止めされる。第2ケラバ側枠材632(ケラバ側枠材63)は、太陽光パネル5側の下部に形成され且つ屋根面の端部に配置される縦桟41の少なくとも一部を収容可能な凹部632aを有する。
図4に示すように、太陽光発電屋根1は、ケラバ側枠材63の上面に取り付けられる隙間カバー633を更に有する。隙間カバー633は、ケラバ側枠材63と太陽光パネル5との間に形成される隙間を塞ぐ。
棟化粧材としての棟側枠材62は、太陽光発電屋根1の架台本体40(縦桟41)の棟側の端部を覆うように配置される。棟側枠材62は、太陽光発電屋根1の屋根面の傾斜方向に直交する方向に延びてその棟部を覆うことで、棟部を保護する。これにより、棟部の意匠性が高められている。
次に、棟側枠材62の構成について説明する。図5は、上記実施形態に係る太陽光発電屋根1の棟側枠材62の拡大縦断面図である。図6は、上記実施形態に係る棟カバー623の取付位置の調整機能を説明する図である。
図5に示すように、本実施形態の棟側枠材62は、棟アタッチメント621と、棟カバー取付部622と、棟カバー623と、棟端部カバー70と、を備える。
棟アタッチメント621は、棟に沿って延設され、架台本体40の縦桟41にビス止めされる。棟アタッチメント621は、その上部の棟側にビス固定部621aが形成される。ビス固定部621aは、棟アタッチメント621の軒側の上面に対して凹むように形成されている。
棟カバー取付部622は、棟に沿って延設され、棟アタッチメント621にビス止めされる。本実施形態の棟カバー取付部622は、取付本体部622aと、締結片622bと、取付部側係合部622cと、を備える。
取付本体部622aは、その下部が棟側に近づくに従って屋根面から離れるように傾斜面622dを有し、その断面形状が傾斜方向における軒側の反対側に突出する略三角形状に形成される。
取付本体部622aの傾斜面622dの下部には、傾斜方向における軒側と棟側の二手に分岐する延出部622eが形成される。延出部622eは、軒側に延びた後、上方に屈曲し、溝622fを形成する。この溝622fに溜まった水は縦桟41に流れ込んで軒側に排水される。
締結片622bは、取付本体部622aの軒側の上部から、傾斜方向の軒側に延び出るように形成される。締結片622bの下面がビス固定部621aの上面に対面する状態でビスが締結されることにより、棟アタッチメント621と棟カバー取付部622が接続される。
取付部側係合部622cは、棟カバー取付部622の傾斜方向における棟側の端部に形成される。取付部側係合部622cは、後述の棟カバー側係合部625と傾斜方向で係合する凹状になっている。また、取付部側係合部622cの傾斜方向の軒側には棟に沿って延びる凹部622gが形成される。
棟カバー623は、棟に沿って延設され、棟カバー取付部622を介して架台本体40に固定される。
本実施形態の棟カバー623は、カバー本体部623aと、複数の棟カバー側係合部625a,b,cと、を備える。
カバー本体部623aは、断面視で、棟側に向かって屋根面の傾斜方向に沿って延びた後、下方に傾斜するように形成される。
棟カバー側係合部625a,b,cは、棟カバー取付部622に対する棟カバー623の取付位置を調整するための部材である。棟カバー側係合部625a,b,cは、傾斜方向の棟側から軒側に向かう方向で略等間隔に配置されている。
本実施形態では、棟カバー側係合部625aは、カバー本体部623aの内面における軒側を向く面から傾斜方向に突出するように形成される。図5に示す例では、軒側から最も離れた位置の棟カバー側係合部625aが取付部側係合部622cに係合されている。
また、棟カバー側係合部625b及び棟カバー側係合部625cは、その断面形状が、カバー本体部623aの内面の上側から下側に突出した後、傾斜方向の軒側に屈曲する略L字状に形成されている。
棟カバー側係合部625a,b,cの何れかを棟カバー取付部622の取付部側係合部622cに差し込むことにより、棟カバー623の位置が決まる。
図1に示すように、棟端部カバー70は、棟の妻側の端部にそれぞれ設けられる。図4に示すように、棟端部カバー70は、棟カバー623を覆うように棟カバー623の外形に沿って形成される。棟カバー623にビス止めされる。
ここで、図6を参照して棟カバー623の取付位置の調整機能について説明する。図6では、同じ構造の棟カバー取付部622において、棟カバー623の取付位置が異なる場合を示している。
図6(a)は、棟カバー側係合部625aと取付部側係合部622cが係合している状態を示している。図6(a)に示す取付位置では、横桟42から棟カバー623の端面までの長さL1が他の取付位置よりも相対的に短くなっている。また、棟端部カバー70を締結するビス75の先端部が凹部622gの内側に位置している。
図6(b)は、棟カバー側係合部625bと取付部側係合部622cが係合している状態を示している。図6(b)では、棟カバー側係合部625aに対して軒側に位置する棟カバー側係合部625bに取付部側係合部622cが係合しているため、横桟42から棟カバー623の端面までの長さL2がL1よりも長くなっている。また、棟端部カバー70を締結するビス75の先端部が取付部側係合部622cよりも傾斜方向の棟側に位置している。
図6(c)は、棟カバー側係合部625cと取付部側係合部622cが係合している状態を示している。図6(c)では、複数の棟カバー側係合部625a,b,cのうち、最も軒側に位置する棟カバー側係合部625cに取付部側係合部622cが係合しているため、横桟42から棟カバー623の端面までの長さL3が他の取付位置の長さL2及びL3よりも長くなっている。また、棟端部カバー70を締結するビス75の先端部が取付部側係合部622cよりも傾斜方向の棟側に位置している。
ところで、太陽光パネル5の大きさは、商品ごとの規格によって特定の大きさに定められており、屋根の大きさも個々の建物によって変わる。従って、太陽光パネル5と周囲枠の間の隙間の距離は適用される太陽パネルの規格、設置数、レイアウト等や屋根の形状によって一定ではない。本実施形態によれば、複数の棟カバー側係合部625a,b,cが棟カバー623に形成されていることにより、棟カバー623の取付位置を調整することにより、太陽光パネル5と周囲枠の間の隙間を現場で調整可能になっており、意匠性や通気路7の通気性を損なうことなく、周囲枠の間の隙間を埋めることができる。
次に、水返し材9について説明する。水返し材9は、排気路8内における片流れ屋根の棟側の端部であって下地材3の上面に立設される。水返し材9は、排気路8を通気路7に連通する通気路側排気路82と、排気口81に連通する排気口側排気路83と、これらを連通する連通路84とに仕切る。即ち、本実施形態では、水返し材9と棟カバー623(棟側枠材62)
本実施形態の水返し材9は、水返し本体部91と、締結孔92と、延出部93と、を備える。
水返し本体部91は、棟に沿って延設され、その断面形状がL字状に形成される。水返し本体部91の底部が下地材3の上面に接した状態となる。
締結孔92は、水返し本体部91の底部に形成される。この締結孔92を通じてビス95によって水返し本体部91が下地材3の上面側に固定される。本実施形態では、ビス95の締結箇所が、水返し本体部91における棟に沿う方向の複数個所に設定されている。
延出部93は、水返し本体部91の上端部から傾斜方向の両側にそれぞれ延出しており、断面形状が略T字状になっている。この延出部93によって排気口81を通じて外部から入った水が水返し本体部91を乗り越えて棟側通気口72側に侵入する事態が防止される。
ここで、太陽光パネル5と下地材3との間の通気路7について説明する。図2に示すように、通気路7は、軒側に開口する軒側通気口71と、棟側に開口する棟側通気口72と、を有する。更に、棟側枠材62(棟カバー623)は、棟側通気口72を介して通気路7に連通するとともに、棟を介して棟側通気口72とは逆側に配置される排気口81を有する排気路8を形成する。排気口81は、棟側の下方に開口する。
例えば、軒側通気口71から通気路7に流入した空気は、棟側通気口72を通過する。通気路7を空気が流通することにより、太陽光パネル5が裏面側から冷却される。そして、棟側通気口72を通過した空気は、排気路8を通過して排気口81から排出される。排気口81から排気路8に流入した空気は、逆方向に流通する。
排気口側排気路83は、空気の出入口となり、換気性能をより良好なものにする観点から建物の屋根形状に応じて調整することが好ましい。本実施形態では、排気口側排気路83を形成する水返し材9及び棟カバー623の形状を変更するための加工を工場で行ったり、現場で加工したりすることなく、水返し材9の取付位置の調整によって排気口側排気路83の幅を正確に設定できる。また、本実施形態のように棟カバー623の位置を調整できる構成であれば、棟カバー623の位置に応じて水返し材9を調整することもでき、現場の施行状況に応じて柔軟に対応することができる。
以上説明したように、第1実施形態に係る太陽光発電屋根1によれば、以下の効果が奏される。
即ち、第1実施形態の太陽光発電屋根1は、棟から軒に亘って配置される太陽光パネル架台4と、下地材3から離隔して配置されるとともに太陽光パネル架台4に固定される太陽光パネル5と、を備える。太陽光パネル架台4は、下地材3に固定される架台本体40と、架台本体40の棟側の端部を覆うように配置される棟側枠材62と、棟側枠材62の内側で下地材3の上面に固定される水返し材9と、を備える。太陽光パネル5と下地材3との間には、軒側に開口する軒側通気口71と、棟側に開口する棟側通気口72と、を有する通気路7が形成される。棟側枠材62は、棟側通気口72を介して通気路7に連通するとともに、外側に開口する排気口81を有する排気路8を水返し材9とともに形成する。
これにより、軒側から吹く風によって軒側通気口71から通気路7に吹き込んだ空気は、通気路7及び排気路8を経由して排気口81から棟側に抜ける。逆に、棟側から吹く風によって排気口81から排気路8に吹き込んだ空気は、排気路8及び通気路7を経由して軒側通気口71から軒側に抜ける。また、雨水が排気口81から排気路8内に吹き込んだとしても、通気路7で雨水が入ってしまうのを防ぐことができる。また、この水返し材9は、下地材3の上面に固定されており、下地材3の寸法に応じて設置位置を調整できるので、棟カバー623と水返し材9によって形成される排気路8の幅を所望の長さに正確に設定することができ、下地材3の寸法(建物の形状)によって排気路8が狭まったり、広くなり過ぎたりする事態を回避し、良好な通気性及び排水性を実現できる。また、太陽光発電屋根1は、棟側の通気口が棟側枠材62の上側に形成されていないことから、太陽光パネル5の表面と棟側枠材62の表面との間の段差を大きくする必要がないので、意匠性を高くすることが可能である。
また、本実施形態における太陽光発電屋根1に用いられる太陽光パネル架台4によれば、太陽光発電屋根1と同様の効果が得られる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれる。
次に、第2実施形態について説明する。図7は、第2実施形態に係る太陽光発電屋根1Sの棟側枠材62の拡大縦断面図である。なお、以下の説明において上記実施形態と同様の構成についてはその説明を省略することがある。
第2実施形態の水返し材9Sは、締結孔92の形状が上記実施形態の構成とは異なる。図6に示すように、水返し材9Sの締結孔292は、傾斜方向に細長い長穴となっている。
この第2実施形態の水返し材9Sを備える太陽光発電屋根1Sによれば、上記の第1実施形態に係る太陽光発電屋根1の奏する効果に加えて、以下の効果が奏される。
即ち、第2実施形態の水返し材9Sには、軒側から棟側に細長く延びる締結孔292が形成され、締結孔292を挿通するビス95により前記水返し材9Sが下地材3に固定される。
これにより、水返し材9Sを締結又は仮締結した後に水返し材9Sの位置を傾斜方向に調整することができる。従って、長手方向の複数個所にビス95を締結するような場合や下地材3の上面の形状にばらつきがある場合等であっても、ビス95を締結又は仮締結した後に水返し材9Sの取付位置の微調整を行うことができ、排気路8の幅をより一層正確に設定することができる。
また、上記実施形態においては、棟アタッチメント621に棟カバー623が直接ビス止めされるものとしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、太陽光パネル5と棟側枠材62との間に調整材を配置する構成にも本発明を適用できる。これにより、太陽光パネル5と棟側枠材62との間に調整材を配置し、更に調整材の枚数や大きさを調整することによっても、意匠性や通気路7の通気性を損なうことなく、調整材と周囲枠の間の隙間を埋めることができる。
また、上記実施形態では、片流れ式の太陽光発電屋根1,1Sについて説明したが、本発明は片流れ式の屋根に限定されず、切妻式の屋根に適用することも可能である。また、太陽光パネルと屋根材が張り分けられる形式の太陽光発電屋根においても本発明を適用できる。
1,1S 太陽光発電屋根
3 下地材
4 太陽光パネル架台
5 太陽光パネル
7 通気路
8 排気路
9,9S 水返し材
40 架台本体
62 棟側枠材
71 軒側通気口
72 棟側通気口
81 排気口

Claims (3)

  1. 太陽光発電屋根であって、
    架台と、下地材から離隔して配置されるとともに前記架台上に固定される太陽光パネルと、を備え、
    前記架台は、前記下地材に固定される架台本体と、
    前記架台本体の棟側の端部を覆うように配置される棟化粧材と、
    前記棟化粧材の内側で前記下地材の上面に固定される水返し材と、
    を備え、
    前記太陽光パネルと前記下地材との間には、軒側に開口する軒側通気口と、棟側に開口する棟側通気口と、を有する通気路が形成され、
    前記棟化粧材は、前記架台本体に取り付けられる棟アタッチメントと、前記棟アタッチメントに取り付けられる棟カバー取付部と、前記棟カバー取付部に取り付けられる棟カバーとを有し、前記棟側通気口を介して前記通気路に連通するとともに、外側に開口する排気口を有する排気路を形成し、
    前記水返し材は、前記排気路を、前記通気路に連通する通気路側排気路と、前記排気口に連通する排気口側排気路とに仕切り、
    前記水返し材は、前記下地材に立設される水返し本体部と、前記水返し本体部の上端部から両側に延出する延出部とを有し、
    前記水返し本体部には、軒側から棟側に細長く延びる締結孔が形成され、
    前記締結孔を挿通する締結部材により前記水返し材が前記下地材に固定される太陽光発電屋根。
  2. 前記棟カバー取付部は、棟側に近づくに従って屋根面から離れる傾斜面を有する請求項に記載の太陽光発電屋根。
  3. 下地材から離隔して配置される太陽光パネルを備える太陽光発電屋根において、前記太陽光パネルを固定する架台であって、
    前記下地材に固定される架台本体と、
    前記架台本体の棟側の端部を覆うように配置される棟化粧材と、
    前記棟化粧材の内側で前記下地材の上面に固定される水返し材と、
    を備え、
    前記架台本体は、前記太陽光パネルと前記下地材との間に、軒側に開口する軒側通気口と、棟側に開口する棟側通気口と、を有する通気路を形成し、
    前記棟化粧材は、前記架台本体に取り付けられる棟アタッチメントと、前記棟アタッチメントに取り付けられる棟カバー取付部と、前記棟カバー取付部に取り付けられる棟カバーとを有し、前記棟側通気口を介して前記通気路に連通するとともに、外側に開口する排気口を有する排気路を形成し、
    前記水返し材は、前記排気路を、前記通気路に連通する通気路側排気路と、前記排気口に連通する排気口側排気路とに仕切り、
    前記水返し材は、前記下地材に立設される水返し本体部と、前記水返し本体部の上端部から両側に延出する延出部とを有し、
    前記水返し本体部には、棟側から棟側に細長く延びる締結孔が形成され、
    前記締結孔を挿通する締結部材により前記水返し材が前記下地材に固定される架台。
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