JP6321469B2 - 太陽光発電屋根及び架台 - Google Patents
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Description
図1は、本発明の第1実施形態に係る太陽光発電屋根を示す斜視図である。図1に示すように、太陽光発電屋根1は、建物2の屋根と太陽光発電パネルとが一体形成されたものであり、統一感のある高い意匠性を有する。太陽光発電屋根1は、棟から片側に傾斜する屋根面を有する片流れ式の屋根であって、屋根面の略全面が太陽光発電パネルと一体形成されている。
ここで、図2は、太陽光発電屋根1の屋根面1Aの下地材上に配置される太陽光パネル架台の平面図である。また、図3は、図1のA−A線断面図であり、図4は、図1のB−B線断面図である。
架台本体40は、格子状に枠組みされた複数の縦桟41と、複数の横桟42と、を備える。
太陽光発電パネル5の周縁部のうち、屋根面1Aの傾斜方向に沿う縦辺部は、隣接する太陽光発電パネル5の縦辺部との間に、縦方向に延びる継ぎ目51を形成する。
また、太陽光発電パネル5の周縁部のうち、屋根面1Aの傾斜方向に直交する方向に沿う横辺部は、上述の架台本体40を構成する横桟42を間に挟んで、隣接する太陽光発電パネル5の横辺部に連結されることで、横連結部52を形成する。
軒側枠材61は、図4に示すように、軒カバー611と、軒端部カバー612と、を備える。
軒端部カバー612は、軒先の妻側の端部に設けられる。軒端部カバー612は、軒カバー611の外形に沿って軒カバー611を覆うように設けられ、軒カバー611にビス止めされる。
棟アタッチメント622は、棟に沿って延設され、上述の架台本体40を構成する縦桟41にビス止めされる。
棟端部カバー623は、棟の妻側の端部に設けられる。棟端部カバー623は、棟カバー621の外形に沿って棟カバー621を覆うように設けられ、棟カバー621にビス止めされる。
図3に示すように、一対のケラバ側枠材63,63は、それぞれ第1ケラバ側枠材631と、第2ケラバ側枠材632を有する。
第2ケラバ側枠材632は、ケラバに沿って延設され、第1ケラバ側枠材631の下部に配置される。第2ケラバ側枠材632は、上述の架台本体40を構成する縦桟41にビス止めされる。第2ケラバ側枠材632(ケラバ側枠材63)は、太陽光発電パネル5側の下部に形成され且つ屋根面の端部に配置される縦桟41の少なくとも一部を収容可能な凹部632aを有する。
ケラバ側破風板64は、破風下地641を介してケラバ側の端部から垂下して設けられる。軒側破風板65は、破風下地651を介して軒先から垂下して設けられ、棟側破風板67は、破風下地671を介して軒先から垂下して設けられる。軒樋66は、軒側破風板65の外面に取り付けられ、上述の架台本体40の縦桟41等により軒先から排出される雨水を排水する。
図4に示すように、通気路7は、軒側に開口する軒側通気口71と、棟側に開口する棟側通気口72と、を有する。更に、棟側枠材62(棟カバー621)は、棟側通気口72を介して通気路7に連通するとともに、棟を介して棟側通気口72とは逆側に配置される排気口81を有する排気路8を形成する。排気口81は、棟側の下方に開口する。
第1実施形態では、軒側に開口する軒側通気口71と、棟側に開口する棟側通気口72と、を有する通気路7が形成された太陽光発電屋根1において、棟側枠材62が、棟側通気口72を介して通気路7に連通するとともに、棟を介して棟側通気口72とは逆側に配置される排気口81を有する排気路8を形成するものとした。
これにより、軒側から吹く風によって軒側通気口71から通気路7に吹き込んだ空気は、通気路7及び排気路8を経由して排気口81から棟側に抜ける。逆に、棟側から吹く風によって排気口81から排気路8に吹き込んだ空気は、排気路8及び通気路7を経由して軒側通気口71から軒側に抜ける。このように、太陽光発電屋根1は、軒側通気口71及び排気路8が互いに逆方向に向いて開口していることから通気性が十分に高い。更に、太陽光発電屋根1は、棟側の通気口が棟側枠材62の上側に形成されていないことから、太陽光発電パネル5の表面と棟側枠材62の表面との間の段差を大きくする必要がないので、意匠性を高くすることが可能である。
続いて、本発明の第2実施形態に係る太陽光発電屋根1Sついて説明する。
なお、第2実施形態に係る太陽光発電屋根1Sについては、第1実施形態に係る太陽光発電屋根1と異なる構成について説明し、同様の構成については説明を省略する。
図5に示すように、太陽光発電屋根1Sは、排気路8S内における片流れ屋根の棟側の端部に立設される水返し材9Sを更に備える。水返し材9Sは、排気路8Sを通気路7Sに連通する通気路側排気路82Sと、排気口81Sに連通する排気口側排気路83Sと、これらを連通する連通路84Sとに仕切る。棟カバー621Sは、上面部の軒側から屈曲して下方に延出した屈曲部624Sを有する。屈曲部624Sは、先端が棟化粧材の内側に更に屈曲することで形成される溝625Sを有する。溝625Sは、水返し材9Sの上部の軒側の端部よりも棟側に形成される。このような配置によって、仮に雨水が排気口81Sから排気路8S内に吹き込んで水返し材9Sの先端に付着して屈曲部624Sの内面に滴り落ちたとしても、雨水は溝625Sに溜まる。溝625Sに溜まった水は、縦桟41に流れ込んで軒側に排水される。
第2実施形態では、片流れ屋根の棟側の端部に立設され且つ排気路を通気路側排気路と、排気口側排気路と、これらを連通する連通路とに仕切る水返し材を設けた。
これにより、雨水が排気口81Sから排気路8S内に吹き込んだとしても、通気路7Sまで雨水が入ってしまうのを防ぐことができる。
上記第1及び第2実施形態においては、棟アタッチメント622に直接棟カバー621がビス止めされるものとしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、図6に示すように、棟側枠材62が1つ以上の調整材624を更に有するものとして、棟カバー621が調整材624を介して棟アタッチメント622に接続されるようにしてもよい。一般的に、太陽光発電パネル5の大きさは、商品ごとの規格によって特定の大きさに定められている。一方、屋根の大きさは個々の建物によって変わり、一定ではない。従って、太陽光発電パネル5と周囲枠の間の隙間の距離は一定ではない。しかし、太陽光発電パネル5と棟側枠材62との間に調整材624を配置し、更に調整材624の枚数や大きさを調整すれば、意匠性や通気路7の通気性を損なうことなく、調整材624と周囲枠の間の隙間を埋めることができる。
3,3S…下地材
4,4S…太陽光パネル架台(架台)
40,40S…架台本体
5,5S…太陽光発電パネル
62,62S…棟側枠材(棟化粧材)
7,7S…通気路
71,71S…軒側通気口
72,72S…棟側通気口
8,8S…排気路
81,81S…排気口
82S…通気路側排気路
83S…排気口側排気路
84S…連通路
9S…水返し材
Claims (3)
- 建物の屋根と太陽光発電パネルとが一体に形成された片流れ式の太陽光発電屋根であって、
棟から軒に亘って配置される架台と、
下地材から離隔して配置されるとともに前記架台上に固定される太陽光発電パネルと、
を備え、
前記架台は、前記下地材に固定される架台本体と、
前記架台本体の棟側の端部を覆うように配置され棟カバーを備える棟化粧材と、を備え、
前記太陽光発電パネルと前記下地材との間には、軒側に開口する軒側通気口と、棟側に開口する棟側通気口と、を有する通気路が形成され、
前記棟化粧材は、前記棟側通気口を介して前記通気路に連通するとともに、前記棟を介して前記棟側通気口とは逆側に配置される排気口を有する排気路を形成し、
前記排気路内に、片流れ屋根の棟側の端部に立設される水返し材を備え、
前記棟カバーは、上面部の軒側から屈曲して下方に延出する屈曲部を有し、前記屈曲部は、先端が棟化粧材の内側に更に屈曲することで形成される溝を有する太陽光発電屋根。 - 前記水返し材は、前記通気路に連通する通気路側排気路と、前記排気口に連通する排気口側排気路と、これらを連通する連通路とに前記排気路を仕切る請求項1記載の太陽光発電屋根。
- 下地材から離隔して配置される太陽光発電パネルを備える、建物の屋根と太陽光発電パネルとが一体に形成された片流れ式の太陽光発電屋根において、棟から軒に亘って配置されるとともに、前記太陽光発電パネルを固定する架台であって、
前記下地材に固定される架台本体と、
前記架台本体の棟側の端部を覆うように配置され棟カバーを備える棟化粧材と、を備え、
前記架台本体は、前記太陽光発電パネルと前記下地材との間に、軒側に開口する軒側通気口と、棟側に開口する棟側通気口と、を有する通気路を形成し、
前記棟化粧材は、前記棟側通気口を介して前記通気路に連通するとともに、前記棟を介して前記棟側通気口とは逆側に配置される排気口を有する排気路を形成し、
前記排気路内に、片流れ屋根の棟側の端部に立設される水返し材を備え、
前記棟カバーは、上面部の軒側から屈曲して下方に延出する屈曲部を有し、前記屈曲部は、先端が棟化粧材の内側に更に屈曲することで形成される溝を有する架台。
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