JPS606491Y2 - カ−テンウォ−ル、サッシ等を取付ける為の継部材と横部材の結合部の水密、気密構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は雨仕舞処理を完全にしたカーテンウオール、
サツシ等を取付ける為の縦部材と横部材の結合部の水密
、気密構造に関するものである。

従来、カーテンウオールやサツシ等を取付ける為の縦部
材（方立、枠など）と横部材（無目、枠など）との結合
部における雨仕舞処理は、両部材の間隙瞳部にカーテン
ウオール材をつめこむようにしていたので、シール作業
が現場作業となり、確実な施工および管理が難しかった
ばかりでなく、熱膨張や地震等による部材の動きにウェ
ットシール材が追従できずに、シール切れや剥離による
漏水事故も避けられないなどの問題点があった。

然るにこの考案は縦部材の側面と横部材の端面との対向
部において、縦部材の側面には予めゴム、プラスチック
、アルミニウム等からなる水切り部材を貼着し、該水切
り部材と横部材の端面との間隙部には弾性材を嵌入固定
して、結合部の水密、気密を得たので、施工性および性
能を向上させることに成功し、前記従来の問題点を解決
したのである。

次にこの考案を方立１と無目２，２との結合部に実施し
た例について説明する。

前記方立１は角柱３の前側面中央部に、結合片４と覆片
５で断面Ｔ字状とした突条６を長手方向に沿って並設し
た形状に一体成形されており、前記結合片４の両側面に
は断面り字状の突条７，７が、各面２条宛突設してあり
、硝子板の嵌入溝を形成している。

上記の方立１と無目２，２とを結合するに当り１、前記
結合片４に突設した突条７，７の一部、即ち、無目２，
２の端面上側の対向予定部が所定の長さに亘って切除さ
れており、結合片４の両側面に平面部８，８が形成しで
ある。

この平面部８，８には前記結合片４の幅と等しい幅、即
ち平面部８の幅と等しい幅のゴム、プラスチック又はア
ルミニウム製の水切り部材９が貼着されている。

この水切り部材９は第４図に図示したよ・うに、上部よ
り外方に向けて案内突条１０を有している。

図中１１は水切り部材９の上縁と結合片４との角部をシ
ールする為のウェットシール材である。

上記のような方立１に対して、無目２，２がその端面を
、前記結合片４の側面に対向させて架設されている。

無目２の端面には、該部を覆うようにゴム、プラスチッ
ク又はアルミニウム製の塞板１２が固着されており、該
塞板１２と前記水切り部材９との対向間隙部には、無目
２の上側端縁側より断面くさびの弾性材１３が密嵌入さ
れている。

前記水切り部材９の案内突条１０は、この弾性材１３と
水切り部材９の継目を覆うようになっている。

尚、水切り部材９は方立１に突条７，７がある為、平面
部８に無目２を直接対向させ得ないことから設けるので
、この部材の厚さは弾性材１３のサイズを考慮して決定
することになる。

図中１４は方立１の角柱３部の前側面（第１図中左側面
）の溝１５に設けたバッキング部材で無目２の後側面と
当接させるものである。

又１６は方立１の覆片５の後側面の溝１７に設けたバッ
キング部材で、無目２の前側面と当接させるものである
。

上記の実施例によれば、方立１と無目２の結合部は、水
切り部材９と弾性材１３を挾んで互いに当接する構造の
為、この結合部の水密、気密が確保され、結合部の漏水
を防止することができる。

方立１および無目２等の熱膨張による伸縮に対しても、
弾性材１３がこれに良く追従するので、水密および気密
が損われるおそれも無い。

然して水切り部材９は現場施工によらず、予め工場で取
付けが可能であり、現場施工時には弾性材１３の嵌入作
業のみとすることができるので、施工性を良くするのみ
ならず、信頼性も向上するのである。

尚、方立の覆片５と無目２の間隙は、バッキング部材１
６および弾性材１３の上側突部１３ａによって、水の侵
入を可及的に駆虫するようになっているが、たとえ侵入
しても方立に沿って流下し次段の結合部で無目側へ排出
される。

即ちこの−１によれば、従来のウェットシール材による
雨仕舞処理と異なり、耐候性、施工性に優れているばか
りでなく、信頼性も向上させた縦部材と横部材の結合部
の水密、気密構造を提供する効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の実施例の断面図、第２図は第１図中
ａ−ａ線における断面図、第３図は第１図中ｂ−ｂ線に
おける断面図、第４図は水切り部材の斜視図である。 １・・・・・・方立、２・・・・・・無目、３・・・・
・・角柱、４・・・・・・結合片、５・・・・・・覆片
、６，７・・・・・・突条、８・・・・・・平面部、９
・・・・・・水切り部材、１０・・・・・・案内突条、
１１・・・・・・ウェットシール材、１２・・・・・・
塞板、１３・・・・・・弾性材、１４，１６・・・・・
・バッキング部材、１５．１７・・・・・・溝。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ カーテンウオール、サツシ等を取付ける為の縦部材
   と横部材が結合される部分において、横部材の端面と対
   向する縦部材の側面には、所定の長さに亘って平面部が
   形成されており、該平面部には平面部の幅と等しい幅の
   水切り部材が貼着されていると共に、前記水切り部材と
   横部材の上側端縁との間には弾性材が上側を横部材の上
   面より突出した状態で密嵌入されており、かつ前記水切
   り部材の上部外側には、斜下方に向けて案内突条が突設
   してあり、該案内突条で前記弾性材と水切り部材の継目
   を覆っていることを特徴としたカーテンウオール、サツ
   シ等を取付ける為の縦部材と横部材の結合部の水密、気
   密構造。 ２ 横部材の端部には、端部を覆う為の塞板が固着され
   ている実用新案登録請求の範囲第１項記載のカーテンウ
   オール、サツシ等を取付ける為の縦部材と横部材の結合
   部の水密、気密構造。