JP2851789B2 - 分割方立の水密構造 - Google Patents
分割方立の水密構造Info
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Description
材からなる分割方立において、前記方立構成部材間つま
り分割方立の分割面(かみ合わせ部)の漏水を防止する
水密構造に関するものである。
に分割された分割方立を用いたカーテンウォールが知ら
れている。図1に示すように、分割方立式カーテンウォ
ール1は、左右一対に分割された方立構成部材10,1
1により構成された分割方立2を備え、通常、無目3、
腰無目4および無目3,4を挟んで配置される方立構成
部材10,11を工場で組み立てて骨組み5を構成し、
この骨組み5を建設現場に運んで建物躯体に取り付け、
さらにガラスパネル6や腰パネル7を取り付けて構成さ
れるものである。
では、その分割面つまり左右に分割された各方立構成部
材10,11の左右連結面から雨水が浸入するおそれが
あるため、従来は、各方立構成部材の室外側および室内
側の2ヶ所にシール材(AT材、エアータイト材)を取
り付けて水密性を確保していた。
うな2ヶ所にシール材を設けた水密構造では、室外側の
シール材を越えて浸入した漏水が室内側のシール材を越
えて室内側に浸入する可能性があり、十分な水密性能が
得られなかった。このため、方立内周面に湿式のシール
材を塗布して水密性能を向上させたものもあったが、施
工性が悪く、施工期間が長くなるとともに、湿式シール
は作業者の技量によって性能にばらつきが生じやすく、
経時劣化によってシール性能が低下しやすく、一定期間
毎に補修が必要になるといった様々な問題点があった。
ともに、施工性もよく一定の水密性能を長期間維持する
ことができる分割方立の水密構造を提供することにあ
る。
立構成部材からなる分割方立における前記方立構成部材
間の水密構造であって、一方の方立構成部材の室外側お
よび室内側にそれぞれ他方の方立構成部材に密着可能な
1次および3次止水用シール材を方立構成部材の長手方
向にわたって連続して取り付け、かつ一方の方立構成部
材には、前記1次止水用シール材に対してその室内側に
所定間隔離れかつ他方の方立構成部材に密着可能な2次
止水用シール材を方立構成部材の長手方向にわたって連
続して取り付けたことを特徴とするものである。
から1次止水用シール材を越えて方立内に雨水が浸入す
ると、その雨水は2次止水用シール材に遮られ、方立構
成部材の長手方向に連続して設けられた1次および2次
の各止水用シール材間の空間を通して流下されて排水さ
れる。従って、2次止水用シール材を越えて3次止水用
シール材側に浸入する漏水は非常に少なくなり、この漏
水がさらに3次止水用シール材を越えて室内側に浸入す
る可能性はほとんど無く、水密性能が向上する。
明する。本実施例のカーテンウォール1は、図1に示す
ように、左右方向に所定間隔離れて設置された分割方立
2の方立構成部材10,11間に、無目3および腰無目
4を連結して構成された骨組み5と、これら分割方立2
および無目3,4間に取り付けられるガラスパネル6お
よび反射ガラスやアルミ製の腰パネル7からなる壁面構
成材とで構成されている。
一対の方立構成部材10,11を備えており、その室外
側端部にはグレージングビード12やバックアップ材1
3および縦目地シール材14を介して各パネル6,7を
保持するための保持溝15がそれぞれ形成されている。
各方立構成部材10,11の保持溝15の他の保持溝1
5側に対向する面には、嵌合用凹部16および前記凹部
16に嵌合される嵌合片17,18がそれぞれ形成され
ている。また、方立構成部材10,11の室内側端部に
は、互いに平行な突片10A,11Aが形成され、突片
11Aには突片10A側に向かって嵌合片19が形成さ
れている。
T材、エアータイト材、気密材)20が凹部16の内面
に密着するように設けられ、嵌合片18には、2次止水
用シール材21が凹部16の内面に密着するように設け
られ、嵌合片19には、3次止水用シール材22が方立
構成部材10の室内側端部に密着するように設けられて
いる。これらの各シール材20,21,22は、樹脂製
の同一形状の部材からなり、成型品を所定寸法に切断す
ることなどで容易に製造されるものであり、方立構成部
材11の長手方向の全長にわたって連続して取り付けら
れている。そして、1次止水用シール材20および2次
止水用シール材21間の空間により方立1次空間23が
形成され、2次止水用シール材21および3次止水用シ
ール材22間の空間により方立2次空間24が形成され
ている。
の上下連結部には、図3に示すように、各方立構成部材
10,11を連結する方立ジョイントスリーブ30が設
けられ、このジョイントスリーブ30の室外側には、ジ
ョイントパッキン40が配置されている。ジョイントパ
ッキン40は、少なくとも前記方立1次空間23と方立
2次空間の室外側の一部との下面を覆う大きさおよび位
置に配置され、その室内側および側面側には止水壁部4
1がそれぞれ形成されている。また、ジョイントパッキ
ン40には、排水溝42が形成され、ジョイントパッキ
ン40に流れ込んだ雨水をジョイントパッキン40の下
側の方立構成部材10,11の保持溝15内に流すよう
に構成されている。
腰無目4は、図4に示すように、ブチルシーラー(図示
せず)を介して方立構成部材10,11にビス止めさ
れ、各方立構成部材10,11の排水溝である保持溝1
5に連続して形成され、グレージングビード51やバッ
クアップ材52、シール材53を介してガラスパネル
6、腰パネル7の下端縁および上端縁をそれぞれ保持す
る保持溝54,55が形成されている。
4内に配置した後に嵌合され、パネル6,7の下端縁を
押さえる押縁56が取り付けられている。また、保持溝
54の複数箇所、例えば無目3,4の両端近傍には、室
外側に連通された排水孔57が形成されている。
前記保持溝54に連続する部分には、シリコンゴム、A
BS樹脂、EPDM、ポリアミド6等からなる溝塞ぎ部
材58が嵌挿され、排水溝でもある保持溝15内を流れ
てきた雨水が溝塞ぎ部材58によってせき止められて排
水溝でもある保持溝54内に流入するように構成されて
いる。
ール1では、図2に示すように、左右の各方立構成部材
10,11間つまり方立2のかみ合わせ部から1次止水
用シール材20を越えて室内側に浸入した漏水Aは、十
分に広い方立1次空間23内に入ると重力によって下方
に落下し、図3に示すように、方立1次空間23の下に
位置するジョイントパッキン40に流れ込む。
ール材21を越えて室内側に漏水が浸入したとしても、
その漏水Bは、方立2次空間24内を通して(特に空間
24の室外側の壁面を伝わって)下方に流下し、ジョイ
ントパッキン40の止水壁部41内に流れ込む。これら
の漏水A,Bは、排水溝42を通ってジョイントパッキ
ン40の下側に配置された方立構成部材10,11の排
水溝である保持溝15内に流入する。この保持溝15内
には、分割方立2の上下連結部のシール部や、各パネル
6,7の縦目地シール材14から浸入した漏水Cも流れ
込む。
は、図4に示すように、溝塞ぎ部材58で受けられて無
目3,4の排水溝である保持溝54内に流れ込み、各パ
ネル6,7の横目地シール材53から浸入した漏水D
や、押縁56と無目3,4との間から浸入した漏水Eと
ともに、排水孔57からカーテンウォール1の室外側に
排水される。
3次の止水用シール材20,22に加えて2次止水用シ
ール材21を追加して設け、この2次止水用シール材2
1を各シール材20,22と同様に、方立構成部材1
0,11の長手方向の全長にわたって連続して形成した
ので、1次および2次シール材20,21の間に、漏水
を排水できる方立1次空間23を形成することができ
る。これにより、仮に1次シール材20を越えて雨水が
浸入しても、その漏水Aを方立1次空間23を流下さ
せ、ジョイントパッキン40、保持溝15,54、排水
孔57を介して容易に排水することができる。従って、
2次シール材21を越えて方立2次空間24内に浸入す
る漏水Bはほとんどなく、この漏水Bもジョイントパッ
キン40に流れて排水されるため、3次シール材22部
分まで漏水Bが達する可能性はきわめて低く、よって3
次シール材22を越えて室内側に漏水する可能性は殆ど
無く、本実施例によれば水密性能を非常に高くすること
ができる。
は、同一形状の部材で構成されて統一化されているの
で、その製造にあたっては生産効率が向上し、部品コス
トを低減することができるとともに、取付作業において
は、各シール材20〜22を同じ手順で取り付けること
ができるため、自動化することも容易であり、作業効率
を向上することができる。
た乾式シールであるため、従来のように湿式シールを用
いる場合に比べて、現場作業性を向上することができ、
施工期間も短縮することができる。その上、乾式シール
であるから、湿式シールの場合のように、施工作業者の
技量によって水密性能が左右されることが無く、常に一
定の水密性能を確保することができる。また、乾式シー
ルであるため、シール部分の経時劣化が少なく、補修作
業もほとんど不要にでき、水密性能を容易にかつ長期間
維持することができる。
トパッキン40を配置しているので、上下連結部のシー
ル部分から雨水が浸入しても、その漏水はパッキン40
から前述の排水経路を通して排水されて室内側に浸入す
ることがないため、上下連結部の水密性をより向上する
ことができる。さらに、ジョイントパッキン40には、
連続した止水壁部41を形成したので、ジョイントパッ
キン40内に流入した雨水の方立2内部への漏水を確実
に防止することができる。
21は、方立構成部材10の凹部16に嵌挿される嵌合
片17,18に取り付けられているので、シール材2
0,21の位置決めを容易に行うことができる。すなわ
ち、各シール材20,21は、室内外方向において互い
に反対向きに設けられているので、方立構成部材10,
11が室内外方向にずれて配置されると、一方のシール
材20,21は押しつぶされ、その反発力で正常な位置
に戻りやすくなっているので、各シール材20,21は
正確に位置決めされやすく、これにより方立構成部材1
0に確実に密着させることができ、水密性を確実に確保
することができる。
るものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変
形、改良等は本発明に含まれるものである。例えば、前
記実施例では、シール材20,21をともに方立構成部
材11側に設けていたが、シール材20,21の一方を
方立構成部材10側に配置してもよく、あるいは各シー
ル材20,21を方立構成部材10の凹部16側に配置
してもよい。また、各シール材20〜22は、同一形状
のものに限らず、形状が異なるシール材をそれぞれ用い
てもよい。要するに、本発明は、1次および3次止水用
シール材20,22の他に2次止水用シール材21を設
け、各シール材20〜22を方立構成部材10,11の
長手方向にわたって連続して形成すればよく、その形
状、取付構造等は実施にあたって適宜設定すればよい。
も実施にあたって適宜設定すればよく、またジョイント
パッキン40は必ずしも設けなくてもよい。さらに、本
発明のシール材20〜22が取り付けられる方立構成部
材10,11の形状、材質なども前記実施例のものに限
定されず、実施にあたって適宜設定すればよい。
分割面の水密性能を向上できるとともに、乾式シールを
用いているので施工性を向上でき、かつ一定の水密性能
を長期間維持することができるという効果がある。
テンウォールを示す正面図である。
る。
た斜視図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 左右一対の方立構成部材(10),(11) から
なる分割方立(2) における前記方立構成部材(10),(11)
間の水密構造であって、一方の方立構成部材(11)の室外
側および室内側にそれぞれ取り付けられて他方の方立構
成部材(10)に密着可能な1次および3次止水用シール材
(20),(22) を備えるとともに、一方の方立構成部材(11)
には、前記1次止水用シール材(20)の室内側に所定間隔
離れて取り付けられて他方の方立構成部材(10)に密着可
能な2次止水用シール材(21)が設けられ、これら1次、
2次、3次の各止水用シール材(20),(21),(22)はそれぞ
れ方立構成部材(10),(11) の長手方向にわたって連続し
て形成されていることを特徴とする分割方立の水密構
造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9624194A JP2851789B2 (ja) | 1994-05-10 | 1994-05-10 | 分割方立の水密構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9624194A JP2851789B2 (ja) | 1994-05-10 | 1994-05-10 | 分割方立の水密構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07300931A JPH07300931A (ja) | 1995-11-14 |
JP2851789B2 true JP2851789B2 (ja) | 1999-01-27 |
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ID=14159741
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9624194A Expired - Fee Related JP2851789B2 (ja) | 1994-05-10 | 1994-05-10 | 分割方立の水密構造 |
Country Status (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4044465B2 (ja) * | 2003-03-17 | 2008-02-06 | トステム株式会社 | 外壁 |
JP6831070B2 (ja) * | 2017-03-22 | 2021-02-17 | 株式会社Lixil | 建具 |
-
1994
- 1994-05-10 JP JP9624194A patent/JP2851789B2/ja not_active Expired - Fee Related
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