JP2849039B2 - 分割方立式カーテンウォールの水密装置 - Google Patents
分割方立式カーテンウォールの水密装置Info
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- JP2849039B2 JP2849039B2 JP6096239A JP9623994A JP2849039B2 JP 2849039 B2 JP2849039 B2 JP 2849039B2 JP 6096239 A JP6096239 A JP 6096239A JP 9623994 A JP9623994 A JP 9623994A JP 2849039 B2 JP2849039 B2 JP 2849039B2
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Description
方立を用いた分割方立式カーテンウォールの水密装置に
関する。
場生産されたパネル状のカーテンウォールユニットを組
み合わせて構成されるユニット式カーテンウォールと、
建設現場で方立、無目等を建物躯体に取り付け、ガラス
やパネル等の壁面部材を取り付けて構成される方立式カ
ーテンウォールが一般的であるが、近年、分割方立式カ
ーテンウォールも用いられるようになった。
ォール1は、左右一対に分割された方立構成材10,1
1により構成された分割方立2を備えるものであり、通
常、無目3、腰無目4および無目3,4を挟んで配置さ
れる方立構成材10,11を工場で組み立てて骨組み5
を構成し、この骨組み5を建設現場に運んで建物躯体に
取り付け、さらにガラスパネル6や腰パネル7を取り付
けて構成されるものであり、方立方式のカーテンウォー
ルに比べて施工性が良く、ユニット式カーテンウォール
に比べて水密性の確保が容易であるという利点を有する
ものである。
テンウォールにおいては、実開平3−68217号公報
の特に第1図に記載されているように、方立の上下連結
部にジョイントパッキンを配置し、方立の上下連結部か
ら室内側に雨水が浸入しないようにし、方立部分に雨水
が浸入した場合には、その漏水を方立に沿って流して最
下階で排水していた。
方立が左右の方立構成部材に分割されているため、方立
に沿って雨水を最下階まで流すと、流れている途中で分
割方立の分割面から室内側に雨水が浸入してしまう虞れ
があった。このため、分割方立式カーテンウォールで
は、通常、実開昭63−102813号公報の特に第5
図に示すように、少なくとも分割方立の上下連結部にお
いては左右の方立構成部材内周面に湿式シールを施して
防水処理を行っていた。
るため、施工性が悪くなり施工期間も長期化するという
問題があった。また、湿式シールは作業者の技量によっ
て性能にばらつきが生じやすく、かつ経時劣化によって
シール性能が低下しやすく、一定期間毎に補修が必要に
なるなど、維持が困難であるという問題もあった。
水密性能も高い分割方立式カーテンウォールの水密装置
を提供することにある。また、本発明の第2の目的は、
第1の目的に加えて、分割方立の上下連結をも確実にか
つ強固に行える分割方立式カーテンウォールの水密装置
を提供することにある。さらに、本発明の第3の目的
は、第1の目的に加えて、分割方立の上下連結部のシー
ル作業を容易に行え、かつこの上下連結部において室内
側への漏水を確実に防止できる分割方立式カーテンウォ
ールの水密装置を提供することにある。また、本発明の
第4の目的は、第1の目的に加えて、分割方立の上下連
結部の水密性をより一層向上することができる分割方立
式カーテンウォールの水密装置を提供することにある。
テンウォールの水密装置は、左右に分割された方立構成
材を有して構成され、前記方立構成材には、パネルを保
持する保持溝と、各方立構成材間をシールする1次止水
用AT材、2次止水用AT材、3次止水用AT材とが設
けられ、かつ1次止水用AT材および2次止水用AT材
間に方立1次空間が形成され、2次止水用AT材および
3次止水用AT材間に方立2次空間が形成された分割方
立を備えるカーテンウォールの水密装置であって、前記
分割方立の上下連結部に、前記方立1次空間および方立
2次空間の下方に配置されて方立1次空間および方立2
次空間に浸入した漏水が流れ込むジョイントパッキンを
配置し、このジョイントパッキンに前記保持溝を連通さ
せてジョイントパッキンに流れ込んだ前記漏水を保持溝
に流入させ、この保持溝に連通される排水溝を分割方立
に取り付けられた無目に形成し、この排水溝に無目の室
外側に連通されて雨水を排水する排水孔を形成したこと
を特徴とするものである。
に、前記ジョイントパッキンは上下の分割方立に差し込
まれて上下の分割方立を連結可能に構成されていること
が好ましい。また、前述の第3の目的を達成するため
に、前記ジョイントパッキンは、ジョイントパッキンの
室外側に設けられて分割方立の上下接続部の室外側のシ
ール材をバックアップするシール受け部と、ジョイント
パッキンの室内側および側面側に立設された止水壁部と
を備えることが好ましい。さらに、前述の第4の目的を
達成するために、前記ジョイントパッキンは、硬質材お
よび軟質材からなる2層構造とされていることが好まし
い。
から1次止水用AT材を越えて雨水が浸入すると、その
雨水は分割方立の方立1次空間の壁面を伝わって落下
し、分割方立の上下連結部に配置されたジョイントパッ
キンに流れ込む。同様に、2次止水用AT材を越えて方
立2次空間に浸入した漏水もジョイントパッキンに流れ
込む。ジョイントパッキンに集水された雨水は、ジョイ
ントパッキンから下側の分割方立の保持溝に流入する。
さらに、この保持溝には、パネルの縦目地シール材から
保持溝内に浸入した漏水も流れ込む。保持溝に流れ込ん
だ漏水は、分割方立の保持溝から無目の排水溝に流入
し、無目の排水孔からカーテンウォールの室外側に排水
される。すなわち、方立部分に浸入した漏水は、各無目
毎に排水されるため、漏水の排水経路が短くなってその
経路内において室内側に漏れる可能性が少なくなり、水
密性能が向上する。
に差し込まれると、少なくとも上下の各分割方立の水平
方向の相対移動が規制されるため、ジョイントパッキン
が分割方立のジョイント部材として働いて各方立が確実
に連結される。さらに、上下の分割方立の位置精度が向
上し、各部材間の隙間も無くなるために水密性能もより
向上される。
止水壁部とを備えていれば、分割方立の上下連結部のシ
ール作業が容易に行え、かつジョイントパッキンに集水
された雨水の室内側への漏水が確実に防止される。ま
た、前記ジョイントパッキンが硬質材および軟質材の2
層構造とされていれば、硬質材によって所定の強度が得
られるために上下の分割方立が確実にかつ強固に連結さ
れ、軟質材がガラスパネル等の壁面構成材や方立に取り
付けられたグレージングビード等のシール材に密着して
水密性能が向上される。
明する。本実施例のカーテンウォール1は、図1に示す
ように、左右方向に所定間隔離れて設置された分割方立
2の方立構成材10,11間に、無目3および腰無目4
を連結して構成された骨組み5と、これら分割方立2お
よび無目3,4間に取り付けられるガラスパネル6およ
びガラスやアルミ製の腰パネル7からなる壁面構成材と
で構成されている。
に分割された方立構成材10,11を備えており、その
室外側端部にはグレージングビード12やバックアップ
材13および縦目地シール材14を介して各パネル6,
7を保持するための保持溝15がそれぞれ形成されてい
る。各方立構成材10,11の保持溝15の他の保持溝
15側に対向する面には、嵌合用凹部16および前記凹
部16に嵌合される嵌合片17,18がそれぞれ形成さ
れている。また、方立構成材10,11の室内側端部に
は、互いに平行な突片10A,11Aが形成され、突片
11Aには突片10A側に向かって嵌合片19が形成さ
れている。
アータイト材、気密材、シール材)20が凹部16の内
面に密着するように設けられ、嵌合片18には、2次止
水用のAT材21が凹部16の内面に密着するように設
けられ、嵌合片19には、3次止水用のAT材22が方
立構成材10の室内側端部に密着するように設けられて
いる。これらの各AT材20,21,22は、軟質合成
ゴムの同一部材からなり、成型品を所定寸法に切断する
ことなどで容易に製造されるものである。そして、1次
止水用AT材20および2次止水用AT材21間の空間
により方立1次空間23が形成され、2次止水用AT材
21および3次止水用AT材22により方立2次空間2
4が形成されている。
中間部の3ヶ所において、方立1次空間23部分と、突
片10A,11A間とには、各方立構成材10,11を
左右面内方向に離れないように連結する連結手段25が
設けられている。連結手段25は、図3に示すように、
下向きに折曲された係止片26Aを有する連結部材26
と、上向きに折曲された係止片27Aを有する連結部材
27とからなり、これら各連結部材26,27を方立構
成材10,11に取り付け、各方立構成材10,11を
上下方向に相対的にスライド移動させて係止片26A,
27Aを互いに係合させることで各構成材10,11は
連結されている。また、腰部を構成する方立構成材1
0,11の室内側側端部には、耐火ボード28がブラケ
ットを介して取り付けられている。
上下連結部には、図4および図5に示すように、各方立
構成材10,11内に嵌挿された方立ジョイントスリー
ブ30が設けられている。ジョイントスリーブ30の下
部側は、下側の各方立構成材10,11の方立2次空間
24内に嵌挿されてボルト31で固定され、上部側は上
側の各方立構成材10,11の方立2次空間24内に嵌
挿され、スリーブ30にビス止めされたジョイント緩衝
材32が上部側の各方立構成材10,11の内面に圧接
されることで係止されている。なお、前記ボルト31
は、分割方立2を建物躯体に取り付けるためのファスナ
ー33も固定している。
ントスリーブ30の室外側には、ジョイントパッキン4
0が配置されている。ジョイントパッキン40は、図6
〜図8にも示すように、EPDM製の硬質材からなるソ
リッド体部41と、EPDM発泡材製の軟質材からなる
発泡体部42の2層構造とされている。発泡体部42
は、ソリッド体部41の室外側壁部41B上に接着され
る室外側部材43と、左右対称に形成された側面側部材
44,45との3つの部材で構成されている。
1Aが立設され、前記側面側部材44,45には、止水
壁部41Aに連続する止水壁部44A,45Aが立設さ
れている。また、側面側部材44,45には、室外側面
(ガラスパネル6、腰パネル7への密着面)に開口する
空洞部44B,45Bが形成されている。さらに、ソリ
ッド体部41の下面には、ジョイントパッキン40の下
側に配置された方立構成材10,11の方立2次空間2
4に嵌挿される嵌挿部41Cが形成されている。一方、
ジョイントパッキン40の上側に配置された方立構成材
10,11には、ソリッド体部41の止水壁部41Aが
嵌挿される係合溝10B,11Bが形成されている。ま
た、ソリッド体部41の室外側壁部41Bと、この上に
接着される室外側部材43とで、図5,6に示すよう
に、分割方立2の上下連結部の室外側に充填されるシー
ル材46をバックアップする外部シール受け部47が構
成されている。
45Aに隣接する上面には、各側面側部材44,45間
の排水溝部48に向かって低くなるように形成された傾
斜面44C,45Cが形成されている。また、ソリッド
体部41の排水溝部48部分は室外側に向かって徐々に
低くなるように傾斜面41Dが形成され、この傾斜面4
1Dと前記室外側壁部41Bとの間には、傾斜面41D
を流れる雨水を壁面に沿った方向に向きを変えて振り分
けて流す振り分け傾斜面41Eが形成されている。
腰無目4は、図9に示すように、ブチルシーラー(図示
せず)を介して方立構成材10,11にビス止めされ、
各方立構成材10,11の排水溝である保持溝15に連
続して形成され、グレージングビード51やバックアッ
プ材52、シール材53を介してガラスパネル6、腰パ
ネル7の下端縁および上端縁をそれぞれ保持する保持溝
54,55が形成されている。
4内に配置した後に嵌合され、パネル6,7の下端縁を
押さえる押縁56が取り付けられている。また、図5に
も示すように、保持溝54の複数箇所、例えば無目3,
4の両端近傍には、室外側に連通された排水孔57が形
成されている。
記保持溝54に連続する部分には、図9に示すように、
シリコンゴム、ABS樹脂、EPDM、ポリアミド6等
からなる溝塞ぎ部材58が嵌挿され、排水溝でもある保
持溝15内を流れてきた雨水が溝塞ぎ部材58によって
せき止められて排水溝でもある保持溝54内に流入する
ように構成されている。
いて無目3,4および方立構成材10,11を組み合わ
せてカーテンウォールの骨組み5を構成し、この骨組み
5を建設現場に搬送し、隣接する他の骨組み5と連結手
段25を用いて連結しながら建物の躯体に取り付け、さ
らにガラスパネル6、腰パネル7を取り付けてカーテン
ウォール1を構成する。この際、上下に配置された各骨
組み5の方立構成材10,11は、下側の方立構成材1
0,11にボルト止めされた方立ジョイントスリーブ3
0を上側の方立構造材10,11の方立2次空間24内
に嵌挿するとともに、ジョイントパッキン40の嵌挿部
41Cを下側の方立構成材10,11の方立2次空間2
4内に嵌挿し、かつ止水壁部41Aを上側の方立構成材
10,11の係合溝10B,11Bに嵌挿することで、
少なくとも水平方向に相対移動できないように位置決め
されて連結される。
では、図2に示すように、左右の各方立構成材10,1
1間つまり方立2のかみ合わせ部から1次止水用AT材
20を越えて室内側に浸入した漏水Aは、十分に広い方
立1次空間23内に入ると重力によって下方に落下し、
図4に示すように、方立1次空間23の下に位置するジ
ョイントパッキン40の振り分け傾斜面41Eに流れ込
む。
T材21を越えて室内側に浸入した漏水Bは、方立2次
空間24内を通して(特に空間24の室外側の壁面を伝
わって)下方に流下し、ジョイントパッキン40の側面
側部材44,45の傾斜面44C,45Cに流れ込み、
さらに排水溝部48の傾斜面41Dを通って振り分け傾
斜面41Eに流れ込む。
ジョイントパッキン40の下側に配置された方立構成材
10,11の排水溝である保持溝15内に流入される。
この保持溝15内には、図5に示すように、分割方立2
の上下連結部のシール材46部分から浸入した漏水C
や、各パネル6,7の縦目地シール材14から浸入した
漏水Dも流れ込む。
は、図9に示すように、溝塞ぎ部材58で受けられて無
目3,4の排水溝である保持溝54内に流れ込む。この
保持溝54内には、各パネル6,7の横目地シール材5
3から浸入した漏水Eや、押縁56と無目3,4との間
から浸入した漏水Fも流れ込み、これらの漏水A〜F
は、排水孔57からカーテンウォール1の室外側に排水
される。
のかみ合わせ部等からの漏水A〜Fを各無目3,4部分
で室外側に排水することができるので、従来のように方
立内を最下階まで流して排水する場合に比べて漏水A〜
Fの排水経路を短くでき、その分漏水が室内側に浸入す
る可能性も少なくでき、水密性を向上することができ
る。
もに、分割方立2の上下連結部にジョイントパッキン4
0を配置した乾式工法を用いているので、従来のよう
に、分割方立2の上下連結部において方立2内面に湿式
シールを行う必要がなく、現場作業性を向上することが
でき、施工期間も短縮することができる。その上、乾式
工法であるから、湿式工法の場合のように、施工作業者
の技量によって水密性能が左右されることが無く、常に
一定の水密性能を確保することができる。また、乾式工
法であるので、シール部分の経時劣化が少なく、補修作
業もほとんど不要にでき、水密性能を容易に維持するこ
とができる。
用AT材20と3次止水用AT材22に対応するシール
材のみを設けていたのに対し、本実施例では2次止水用
AT材21を新たに設けたので、分割方立2の分割面に
おける水密性能を向上でき、湿式シールも不要にできて
施工性を向上することができる。
C,45C、排水溝部48、傾斜面41D、振り分け傾
斜面41Eを形成したので、ジョイントパッキン40に
流入した漏水A,Bの滞留を防止でき、スムーズに分割
方立2の保持溝15内に流すことができる。また、ジョ
イントパッキン40に、連続した立ち上がり部である止
水壁部41A,44A,45Aを形成したので、方立2
内部への漏水の浸入を防止することができる。従って、
ジョイントパッキン40での滞留を防止できるため、漏
水が滞留してあふれて方立2内部(室内側)に浸入する
ことを防止でき、かつ止水壁部41A,44A,45A
により仮に滞留が生じても方立2内部への浸入を防ぐ構
造となっているので、ジョイントパッキン40からの漏
水を確実に防止することができる。
された分割方立2に差し込んでいるので、方立ジョイン
トスリーブ30と協働して分割方立2の上下連結を確実
なものにできる。特にジョイントパッキン40を硬質の
ソリッド体部41を含んで構成し、このソリッド体部4
1の止水壁部41Aおよび嵌挿部41Cをそれぞれ上下
の方立2に嵌挿されるように構成したので、ジョイント
パッキン40に力が加わってもパッキン40が変形する
ことなく、各方立2を正確な位置に規制しながら連結す
ることができる。これにより各方立2の位置精度が向上
し、方立構成材11の各AT材20〜22も方立構成材
10に確実に密着されて水密性能を確実に維持すること
ができる。
部47を設け、分割方立2の上下連結部をシールするシ
ール材46のバックアップ材を兼用させているので、シ
ール作業前にバックアップ材を詰め込む必要が無く、シ
ール時の作業性を向上することができる。また、分割方
立2の上下連結部にジョイントパッキン40を配置して
いるので、仮にシール材46部分から雨水が浸入して
も、その漏水Cはパッキン40から排水経路を通して排
水されて室内側に浸入することがないため、上下連結部
の水密性をより向上することができる。
ソリッド体部41だけでなく、軟質材である発泡体部4
2を備えて2層構造とされており、この発泡体部42に
方立構成材10,11のグレージングビード12の下端
を圧接させているとともに、ガラスパネル6や腰パネル
7の内面を圧接しているので、ジョイントパッキン40
とグレージングビード12や各パネル6,7との間から
雨水がパネル6,7の室内側に浸入することを確実に防
止することができ、水密性をより一層向上することがで
きる。
6,7内面に圧接する側部側部材44,45の室外面
(圧着面)に空洞部44B,45Bを設けたので、発泡
体部42の弾性力によるパネル6,7への応力を削減で
きてパネル6,7の変形を防止できるとともに、その反
発力で発泡体部42がグレージングビード12を押して
隙間が生じることを防止でき、水密性能を確実に確保す
ることができる。すなわち、分割方立2の上下連結部に
ジョイントパッキン40を配置する場合、パネル6,7
はジョイントパッキン40部分に上下に連続して配置さ
れるのに対し、グレージングビード12はジョイントパ
ッキン40で分断されるため、ジョイントパッキン40
をガラスパネル6、腰パネル7の内面に密着させて水密
性を確保する必要がある。この際、水密性能を高めるた
めには、ジョイントパッキン40のパネル6,7への圧
着面積を大きくすることが有効である。しかしながら、
圧着面積を大きくすると、ジョイントパッキン40の弾
性力に対してパネル6,7から加わる反発力によってジ
ョイントパッキン40が変形し、パッキン40に圧接し
ているグレージングビード12を押すため隙間が生じ、
水密性能が低下することがあった。これに対し、前記実
施例のように、ジョイントパッキン40に空洞部44
B,45Bを形成すれば、パネル6,7への反発力自体
を小さくできるとともに、反発力を受けてもジョイント
パッキン40は空洞部44B,45B側に変形し、グレ
ージングビード12を押し上げるようなことがなくなる
ため、隙間が生じることがなく水密性を確実に維持する
ことができる。
10,11を連結するにあたって、各方立構成材10,
11に取り付けられた連結部材26,27を係止させて
連結する連結手段25を用いたので、ビス止めしていた
従来に比べて連結作業性を向上でき、現場での施工期間
を短縮することができる。
るものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変
形、改良等は本発明に含まれるものである。例えば、前
記実施例では、無目3および腰無目4にそれぞれ排水孔
57を形成し、各無目3,4毎に漏水A〜Fを排水する
ことができるようにしていたが、溝塞ぎ部材58を一方
の無目3,4(例えば無目3)のみに対応して設け、他
方の無目3,4(例えば腰無目4)ではその無目4部分
の漏水E,Fのみを排水させたり、無目4から方立2の
排水溝15内に流して無目3において排水させるように
構成しても良い。但し、前記実施例のように、各無目
3,4毎に排水したほうが、排水経路が短くなって水密
性能を向上できるという利点がある。
キン40を上下の分割方立2に嵌挿して各方立2を連結
していたが、ジョイントパッキン40を各分割方立2に
嵌挿せず、方立ジョイントスリーブ30のみで方立2を
連結してもよい。但し、ジョイントパッキン40でも方
立2を連結すれば、上下の分割方立2を確実にかつ強固
に連結することができ、各分割方立2の位置精度を向上
できて水密性を高めることができるという利点がある。
また、ジョイントパッキン40は、硬質材および軟質材
の2層構造とされたものに限らない。特に、ジョイント
パッキン40で上下の分割方立2を連結しないのなら
ば、軟質材のみで構成してもよい。さらに、ジョイント
パッキン40は、EPDM硬質材と、EPDM発泡体と
でソリッド体部41、発泡体部42を形成したものを用
いていたが、ソリッド体部41としては他の樹脂や樹脂
以外の金属等を用いてもよく、発泡体部42としても他
の樹脂を用いてもよく、これらの材質は実施にあたって
適宜設定すればよい。
ール受け部47を設けずに、シール材46を施工する際
にバックアップ材を挿入して行ってもよい。また、方立
構成材10,11や、ジョイントパッキン40などの形
状は、前記実施例のものに限定されず、実施にあたって
適宜設定すればよい。
おいて方立内に浸入した漏水を無目部分から排水させる
経路を確立することができて水密性能を向上することが
できるとともに、分割方立の上下連結部にジョイントパ
ッキンを配置することで、乾式のシール工法を採用でき
て施工性を向上することができるという効果がある。
立に差し込んで連結すれば、上下の分割方立を確実にか
つ強固に連結でき、各分割方立の位置精度も向上できて
水密性を向上できるという効果がある。さらに、ジョイ
ントパッキンにシール受け部を設ければ、分割方立の上
下連結部のシール作業を容易に行えるという効果があ
る。また、ジョイントパッキン40の室内側および側面
側に止水壁部を設ければ、室内側への漏水を確実に防止
できる効果がある。
軟質材の2層構造とすれば、分割方立の上下連結を確実
にかつ強固に行うことができるとともに、グレージング
ビードや壁面構成材を密着させて水密性を向上できると
いう効果がある。
ルを示す正面図である。
略図である。
る。
パッキンを示す縦断面図である。
た斜視図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 左右に分割された方立構成材(10)、
(11)を有する分割方立(2)を備えるカーテンウォ
ール(1)の水密装置であって、前記方立構成材(1
0)、(11)には、パネル(6)、(7)を保持する
保持溝(15)と、各方立構成材(10)、(11)間
をシールする1次止水用AT材(20)、2次止水用A
T材(21)、3次止水用AT材(22)とが設けら
れ、1次止水用AT材(20)および2次止水用AT材
(21)間に方立1次空間(23)が形成され、2次止
水用AT材(21)および3次止水用AT材(22)間
に方立2次空間(24)が形成されているとともに、 前記水密装置は、 前記分割方立(2)の上下連結部に配
置され、かつ前記方立1次空間(23)および方立2次
空間(24)の下方に配置されて方立1次空間(23)
および方立2次空間(24)に浸入した漏水が流れ込む
ジョイントパッキン(40)と、このジョイントパッキ
ン(40)に連通されてジョイントパッキン(40)に
流れ込んだ前記漏水が流入される前記保持溝(15)
と、この分割方立(2)に取り付けられた無目(3),
(4)に形成されて前記分割方立(2)内の保持溝(1
5)に連通された排水溝(54)と、この排水溝(5
4)に開口されて室外側に連通された排水孔(57)と
を備えることを特徴とする分割方立式カーテンウォール
の水密装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の分割方立式カーテンウォ
ールの水密装置において、前記ジョイントパッキン(4
0)は上下の分割方立(2)に差し込まれて上下の分割
方立(2)を連結していることを特徴とする分割方立式
カーテンウォールの水密装置。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の分割方立式カー
テンウォールの水密装置において、前記ジョイントパッ
キン(40)は、その室外側に設けられて分割方立
(2)の上下接続部の室外側のシール材(46)をバッ
クアップするシール受け部(47)と、ジョイントパッ
キン(40)の室内側および側面側に立設された止水壁
部(41A),(44A),(45A)とを備えること
を特徴とする分割方立式カーテンウォールの水密装置。 - 【請求項4】 請求項1,2,3に記載の分割方立式カ
ーテンウォールの水密装置において、前記ジョイントパ
ッキン(40)は、硬質材(41)および軟質材(4
2)からなる2層構造とされていることを特徴とする分
割方立式カーテンウォールの水密装置。
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---|---|---|---|
JP6096239A JP2849039B2 (ja) | 1994-05-10 | 1994-05-10 | 分割方立式カーテンウォールの水密装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP6096239A JP2849039B2 (ja) | 1994-05-10 | 1994-05-10 | 分割方立式カーテンウォールの水密装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2849039B2 true JP2849039B2 (ja) | 1999-01-20 |
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- 1994-05-10 JP JP6096239A patent/JP2849039B2/ja not_active Expired - Fee Related
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