JP3370814B2 - 押出成形版用防水目地材及びその防水目地材を用いた横目地部構造 - Google Patents
押出成形版用防水目地材及びその防水目地材を用いた横目地部構造Info
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Description
置して構成した壁面の横目地に配置される防水目地材
と、この防水目地材を用いた横目地部構造に関するもの
である。
の側面に凹部を形成した押出成形版を横置き配置すると
共に、長手方向及び幅方向に配列して建築物の外壁を構
成することがある。このような建築物では、縦目地及び
横目地にシール材を取り付けることによって雨水等が建
築物内へ浸入すことを防いでいる。
5により説明する。図に示すように横置き配置され且つ
長手方向及び幅方向に配列された押出成形版51,52
によって横目地53、縦目地が形成される。横目地5
3、縦目地の屋外側にコーキング剤のような不定形シー
ル材を用いた一次シール54が施されており、縦目地の
屋内側にゴムのような弾性を持った長尺状のシール材を
用いた二次シール55が施されている。
aに形成された凸部51bと、押出成形版52の側面5
2aに形成された凹部52bとの間に形成された間隙5
6に、ゴムのような弾性を持った長尺状シール材を用い
た二次シール57を設けたシール構造(第1技術)を説
明する図である。二次シール57は凸部51b或いは凹
部52bの表面に接着剤によって貼り付けられており、
間隙56に沿って連続的に配置されている。従って、二
次シール57は縦目地を横断して設けられている。
51,52の側面51a,52bの間に形成された間隙
58に二次シール57を設けたシール構造(第2技術)
を説明する図である。二次シール57は側面51a或い
は52aの表面に接着剤によって貼り付けられており、
間隙58に沿って連続的に配置されている。
例えば実開平6ー79908号公報及び図6に示す壁パ
ネルのシール構造(第3技術)も最近になって知られて
いる。この第3技術は、図6に示すようにスポンジゴム
の押出成形によって成形された連続横目地材70であ
り、その断面形状は、第1シール部71と第2シール部
72とが第3シール部73で相互に連結されており、か
つ第1シール部71の下端縁には該第3シール部73と
対応する位置に第4シール部74が連結されて形成され
ている。
は、前述の通りの押出成形版51,52の凸部51bと
凹部52bとの間に形成された間隙56に充填されるも
のである。第2シール部72は、押出成形版51,52
の側面51a,52aの間に形成される間隙58に充填
されるものである。また、第1シール部71の下部両側
に設けられた第3シール部73及び第4シール部74
は、前記凸部51bと凹部52bとの両側面に夫々形成
される隙間に充填されるものである。
っても完全なものではなく、縦目地を伝わった水が屋内
側に浸入する虞があり、より高度な水密性を持ったシー
ル構造の開発が要求されている。
すように、縦目地に沿って上下方向に設けられた二次シ
ール55と縦目地を横断して水平方向に設けられた二次
シール57との間に空隙59が形成されることがある。
このため、縦目地を伝わった水が空隙59から屋内側の
横目地となる間隙58に浸入して建築物の内部に浸出す
る虞があるという問題がある。
建築物の躯体に取り付けた自重受け金物に側面52aを
載置することによって支持される。従って、上記第2技
術では、図7(b)に示すように、間隙58に設けた二
次シール57と自重受け金物60が接触して二次シール
57が弾性変形し、両者の間に空隙61が形成される。
このため、縦目地を伝わった水が間隙58、空隙61を
通って建築物の内部に浸出する虞があるという問題があ
る。かつ、第1技術及び第2技術では共に、間隙56,
58に連続して二次シール57を設けているが、施工に
手間が掛り、コスト上昇の要因となるという問題があ
る。
2が横積みされた際に出来る間隙56,58及びこれ等
に連続する隙間の全部に連続横目地材70を充填する技
術であるが、取付組立作業に手間取って作業性が悪く、
かつボリュームが大きい長尺ものを使用するので、コス
ト高になる問題があった。
築物の内部に浸入することを防止することが出来る防水
目地材と、施工コストを削減することが出来る横目地構
造を提供することにある。
は前述の従来の問題点を根本的に改善した技術であっ
て、その第1発明の要旨は、一方の側面に凸部を形成す
ると共に他方の側面に前記凸部を嵌入する凹部を形成し
た押出成形版を横置き配置して構成した壁面の横目地に
配置される防水目地材であって、前記押出成形版の凸部
の上に前記押出成形版の凹部を嵌入させたとき両者の間
に形成される間隙の内で押出成形版の凸部の頂面上に形
成される間隙に対応した形状を持った第1シール部と、
押出成形版の凸部の一方の肩部に形成される間隙に対応
した形状を持った第2シール部と、及びこれ等を相互に
連結する第3シール部よりなる一連の断面Z形状のもの
であり、更に所定の長さを有し、前記第1シール部の長
手方向の端部に切欠部を設けて構成したことを特徴とし
た押出成形版用防水目地である。
は、第1シール部の第3シール部が存在しない側内の片
側下縁に、引っ掛け部を設けて構成したことを特徴とし
た第1発明の押出成形版用防水目地材である。また、第
3発明の要旨は、前記断面Z形状目地材が弾性体で構成
されていることを特徴とした第1発明及び第2発明であ
る。
構造である第4発明の要旨は、前記断面Z形状目地材と
前記隙間の内で押出成形版の頂面の隙間内に挿入される
横目地ガスケットとを組合わせて押出成形版を横置きし
て構成した壁面の横目地部に取り付けて構成したことを
特徴とした防水目地材の取付構造である。また、本発明
に係る横目地部構造である第5発明の要旨は、前記断面
Z形状目地材と横目地ガスケットとを前記切欠部で相互
に係合して構成したことを特徴とした前記第4発明の防
水目地材を用いた横目地部構造である。
いう)によれば、横置き配置され且つ幅方向に配列され
た複数の押出成形版(以下『パネル』という)によって
形成された横目地に縦目地からの水の浸入を防止するこ
とが出来る。
よって形成される間隙の内のパネルの凸状部の頂面の上
に形成される平板状間隙と、及びパネルの凸状部の屋内
側の肩部の上に形成される平板状間隙とに夫々対応する
形状の第1シール部と第2シール部とを配置してこれ等
を相互に第3シール部で連結して一体化した断面Z形状
目地材をピース状に構成したので、この目地材をパネル
間に形成される横目地内に配置することによって、横目
地部の形状と略同形状とされた断面形状をもつ目地材が
横目地を遮蔽する構造とすることが出来る。
あっても、この水を目地材によって阻止することが出来
る。従って、目地材の端部を縦目地との交差部に配置す
ることで、縦目地を伝わった水の横目地への浸入を防止
することが出来る。また目地材がピース状に形成される
ことから、長さを適宜設定することで自重受け金物との
干渉を避けることが出来る。
シール部の長手方向の端部に、切欠部を設けて構成した
ので、この切欠部を係合手段として利用することによっ
て、前記パネル間の横目地部の間隙の内でパネルの凸部
の頂面の間隙に挿入された横目地ガスケットと該防水目
地材とを相互に係合することが出来る。
1シール部の第3シールが存在しない側の片側下縁に引
っ掛け部を設けたので、この引っ掛け部をパネルの凸部
の側面に引っ掛けることによって断面Z形状目地材をパ
ネルの側面に安定した状態で取り付け固定することが出
来る。
形状目地材が弾性体で構成されているので、パネル間に
形成される横目地内に目地材を密接させることが出来、
これによって目地内を水密状に保つことが出来る。
上記目地材の長手方向の端部と略一致させて取り付ける
ことで目地材を縦目地との交差部に接して配置し、且つ
断面Z形状目地材の第1シール部をパネルの凸部或いは
凹部に対向させると共に、他の第2シール部をパネルの
側面寄り、即ち屋内側寄りに配置することで、縦目地に
開口する横目地の略全断面を遮蔽することが出来る。こ
のため、縦目地を伝わって流下する水が横目地に浸入す
ることがなく、建築物の屋内への浸入を防止することが
出来る。
の交差部に前記断面Z形状目地材を配置し、かつパネル
凸部の頂面とパネルの凹部の中央窪面として形成される
間隙内に挿入される別体の横目地ガスケットと組み合わ
せすることで実施することが出来る。このため、従来の
二次シールを連続して貼り付ける施工と比較して短時間
で施工することが可能となり、施工コストを削減するこ
とが出来る。
前述の第1発明の前記第1シール部に設けた切欠部を利
用して断面Z形状目地材と横目地ガスケットとを、前記
第1シール部に設けた切欠部を係合手段として用いて相
互に係合して構成したので、断面Z形状目地材と横目地
ガスケットとの連結を確実かつ容易にして、安定せしめ
ることが出来る。
の取付構造の一実施例を具体的に説明する。図1は目地
材の斜視説明図、図2(a),(b)は図1の目地材の
側面図及び平面図、図3は目地材の取付構造の要部を示
す平面図、図4は図3の要部の縦断面図である。
2により説明する。目地材Aは後述するように、パネル
11を横置きに配置すると共に、該パネル11の長手方
向及び幅方向に配列したときに形成される横目地12に
配置されて該横目地12を遮蔽する機能を有するもので
ある。このため、目地材Aは横目地12の形状に応じて
予め設定された断面形状と長さを持ったポリエチレン発
泡体よりなる弾性体より形成されており、その全体の断
面形状はZ形状を有している。
ール部1と第2シール部2とが第3シール部3によって
連結されたZ形状を有している。かつ、第1シール部1
の片側下縁の第3シール部3に対応する位置には、鍔状
の引っ掛け部4が突設されている。また、目地材Aの第
1シール部1の両端部中央には、入口が狭くなったスリ
ット5が穿設されている。
び図4に示す如く、横目地12を構成するパネル11の
側面13に形成された凸部14と凹部15の間に配置さ
れ、両者の間に形成される即ち凸部14の頂面上に形成
される間隙16の形状に従って変形して該間隙16を遮
蔽する機能お有する。このため、第1シール部1は前記
間隙16の形状に対応したコ字状の形状を有している。
を構成するパネルの屋内側の側面13aの間に形成され
る平板状間隙17に配置されて、該間隙17を遮蔽する
機能を有する。このため、第2シール部2は予め設定さ
れた形状と長さを有している。
ール部1と第2シール部2とを横目地12の形状に対応
して配置し、両者の接触部位を第3シール部3で一体的
に連結して構成し、かつ第1シール部1の片側下縁に引
っ掛け部4を突設して構成している。
1の側面13aと対向する第1シール部1の下面)に
は、目地材Aを横目地12に取り付ける際の施工を容易
にし得るように、予め両面テープ6が貼り付けられてい
る。この両面テープ6は図1及び図2に示すように、第
2シール部2の下面にも貼り付けることも出来る。
し、目地材Aの第1シール部1をパネル11の凸部14
或いは凹部15に対向させると共に、第2シール部2を
パネル11の側面13aに対向させて両面テープ6をパ
ネル11の凸部14の頂面に貼り付けることで、目地材
Aを横目地12に設けることが可能である。そして第1
シール部1、第2シール部2及び第3シール部3によっ
て横目地12に於けるパネルの凸部と凹部間の間隙16
と間隙17を遮蔽することで、目地材Aによって横目地
12内の水の流れを阻止することが可能である。
には引っ掛け部4が突設されているので、この引っ掛け
部4をパネル11の凸部14の片側面に引っ掛けて、こ
の凸部14の両側面を該引っ掛け部4と第3シール部3
とで挟持し、これによって目地材Aをパネル11の横目
地12に安定した状態で取り付け固定することが出来
る。また、該凸部14を引っ掛け部4と第3シール部3
とで挟持することによって、横目地12内の水の流れ或
いは漏水をより確実に防止することが出来る。
説明する。パネル11は押出成形によって所定の幅と長
さを持って成形され、内部には長手方向の全長に渡っ
て、孔11aが形成されている。またパネル11の幅方
向両側の側面13であって一方の側面13に凸部14
が、他方の側面13に凸部14を嵌入する凹部15が形
成されている。
長手方向両端にZ金物18を取り付けて水平方向(横置
き)に配置し、Z金物18を下地アングル19に固定す
ることでパネル11を建物躯体に取り付け、複数のパネ
ル11を長手方向及び上下方向に配列したとき、個々の
パネル11の間に横目地12及び縦目地20が形成され
る。
1と上方に配置されたパネル11との配置距離に応じた
断面形状を有する。即ち、パネル11を上下方向に配列
するに際し、側面13の間に図示しない目地棒が配置さ
れ、この目地棒によってパネル11の距離が設定され
る。またパネル11の凸部14の頂部には振れ止めパッ
キンが設けられ、この振れ止めパッキンによってパネル
11の嵌合精度を保持すると共にパネル11間のブレを
なくするようにしている。
側面13によって形成された目地棒の寸法と等しい間隙
17と、間隙17と連続し凸部14と凹部15との間に
形成された間隙16とからなる形状を有する。
を縦目地20との交差部であるパネル11の長手方向の
端部に一致させ、且つ凸部14、凹部15に第1シール
部1を対向させると共に、内面11b側の側面13aに
第2シール部2を対向させて配置されている。
は第1シール部1が圧縮変形した状態で配置され、且つ
屋内側の間隙17には第2シール部2が配置される。こ
のため、縦目地20に対する横目地12の開口部分は目
地材Aによって遮蔽されることとなり、何等かの原因に
よって縦目地20内に浸入した水が該縦目地20を伝わ
って流下した場合であっても、横目地12に浸入するこ
とがなく、まして屋内に浸出することもない。
るピース材として形成されるため、該目地材Aを図3に
示すように横目地20との交差部に接してのみに配置す
ることで、横目地12に対する水の浸入を防止すること
が可能であり、目地材Aがパネル11を支持する自重受
け金具を干渉することがない。
目地ガスケット21が充填されている。22は横目地ガ
スケットであって、前記目地材Aが取り付けられた縦目
地20の周りを除く横目地12の凸部14の頂面と凹部
15の天井面との間隙に充填されている。この横目地ガ
スケット22の端部22aは、前記目地材Aの内部にこ
の端部22aよりも巾の広い部分を有する切欠部である
スリット5に挿入されており、該端部22aはスリット
5の入口部で挟持されながら係合されている。これ等の
スリット5と端部22aとの係合により、横目地ガスケ
ット22は縦目地20の周りに取り付けた目地材Aに取
付固定されている。これによって、横目地ガスケット2
2を横目地12内で安定せしめることが出来る。
目地材を横目地に配置することによって該横目地の断面
を遮蔽することが出来る。このため、横目地内に水が浸
入した場合であっても、この水の流れを目地材によって
阻止することが出来る。
の縦目地との交差部に上記目地材を配置することで、縦
目地に対する横目地の開口部を遮蔽することが可能とな
り、縦目地内を伝わった水の横目地への浸入を防止する
ことが出来る。従って、縦目地からの水が屋内側に浸出
することを防止することが出来る。
に形成されるため、横目地に配置する際には縦目地との
交差部に対応するパネルの端部と目地材の長手方向の端
部を一致させて取り付ければ良い。このため、防水処理
の施工が容易となり施工コストを削減することが出来る
等の特徴を有するものである。
ので、この切欠部を係合手段として用いて横目地ガスケ
ットと相互に係合せしめ、横目地ガスケットを安定せし
めることが出来る。また、目地材の一部に引っ掛け部を
設けた場合には、この引っ掛け部をパネルの側縁に設け
られた凸部の側面に係合することが出来、これによって
目地材の取り付けをより安定させて確実にすることが出
来る。
た目地材と、横目地ガスケットとを組み合わせるように
したので、横目地の防水シールをより簡単にし、かつ施
工作業を容易にすることが出来る。更に、該目地材と横
目地ガスケットとを係合手段で相互に係合した場合に
は、横目地内に配設された横目地ガスケットをより安定
した状態で固定することが出来る。
び平面図である。
である。
する図である。
す説明図である。
Claims (5)
- 【請求項1】一方の側面に凸部を形成すると共に他方の
側面に前記凸部を嵌入する凹部を形成した押出成形版を
横置き配置して構成した壁面の横目地に配置される防水
目地材であって、前記押出成形版の凸部の上に前記押出
成形版の凹部を嵌入させたとき両者の間に形成される間
隙の内で押出成形版の凸部の頂面上に形成される間隙に
対応した形状を持った第1シール部と、押出成形版の凸
部の一方の肩部に形成される間隙に対応した形状を持っ
た第2シール部と、及びこれ等を相互に連結する第3シ
ール部よりなる一連の断面Z形状のものであり、更に所
定の長さを有し、前記第1シール部の長手方向の端部に
切欠部を設けて構成したことを特徴とした押出成形版用
防水目地材。 - 【請求項2】第1シール部の第3シール部が存在しない
側内の片側下縁に、引っ掛け部を設けて構成したことを
特徴とした請求項1の押出成形版用防水目地材。 - 【請求項3】前記断面Z形状目地材が弾性体で構成され
ていることを特徴とした請求項1及び請求項2の押出成
形版用防水目地材。 - 【請求項4】請求項1記載の断面Z形状目地材と前記隙
間の内で押出成形版の頂面の隙間内に挿入される横目地
ガスケットとを組合わせて押出成形版を横置きして構成
した壁面の横目地に取り付けて構成したことを特徴とし
た防水目地材を用いた横目地部構造。 - 【請求項5】前記断面Z形状目地材と横目地ガスケット
とを前記切欠部で相互に係合して構成したことを特徴と
した請求項4の防水目地材を用いた横目地部構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6264995A JP3370814B2 (ja) | 1995-03-22 | 1995-03-22 | 押出成形版用防水目地材及びその防水目地材を用いた横目地部構造 |
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JPH08260580A JPH08260580A (ja) | 1996-10-08 |
JP3370814B2 true JP3370814B2 (ja) | 2003-01-27 |
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JP (1) | JP3370814B2 (ja) |
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1995
- 1995-03-22 JP JP6264995A patent/JP3370814B2/ja not_active Expired - Fee Related
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