JP2001032423A - パネル外壁 - Google Patents

パネル外壁

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JP2001032423A
JP2001032423A JP11207702A JP20770299A JP2001032423A JP 2001032423 A JP2001032423 A JP 2001032423A JP 11207702 A JP11207702 A JP 11207702A JP 20770299 A JP20770299 A JP 20770299A JP 2001032423 A JP2001032423 A JP 2001032423A
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panel
wall
seal
piece
vertical joint
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JP11207702A
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Masaru Yamazaki
勝 山崎
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Sankyo Aluminium Industry Co Ltd
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Sankyo Aluminium Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パネルで構成した外壁の目地空間に侵入した
雨水を、素早く屋外に誘導して、屋内側への侵入を防止
する構造の提供。 【解決手段】 外壁パネル2の縦目地3に接する側面の
下部に外部シール材41と内部シール材42間の縦目地
空間43を屋外へ通じる水抜き孔12を設けると共に、
横目地3に縦目地4が接続する箇所にシールピース30
を配置して縦目地シール材41,42の端部と連続させ
る。シールピース30には内部シール材42よりも屋内
側に、内部シール材42の屋内側面を伝う漏水を受けて
外壁パネル2上面の屋外へ通じた通水空間に誘導する水
受け部38を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、外壁パネルで構
成する建物外壁に関する。
【0002】
【従来の技術】外壁パネル(以下、単にパネル)で構成
する建物外壁は、基本的に扁平な直方体の外壁パネルを
その側面で突き合わせ、上下左右に配置して構成するの
で縦横に目地が形成される。目地空間にはシール材を設
けて防水を行うと共に外壁の外観を整えている。目地空
間は最も屋外側に位置し、乾式あるいは湿式のシール材
が施工されている。目地空間のシール材は劣化しやす
く、収縮やひび割れでパネルとの間に隙間ができ、強風
雨や長雨の際に雨水(漏水)が目地シール材によるシー
ルラインを越えて屋内側に侵入することがある。侵入し
た雨水は縦目地に集まり、シール材の屋内側面を下方へ
移動し、ブラケットなど横方向に配置してある部材を伝
って建物躯体に移動して、内装を汚染したり、パネルの
屋内側部材を腐食したりする。
【0003】このため、目地を外部シール材と内部シー
ル材に分離して両シール材の間に目地空間を作り、外部
シールを通過した漏水をこの目地空間に誘導して縦目地
の下部から排除し、内部シールよりも屋内側へ漏水が侵
入しないようにした構造のものもある。しかし、漏水
は、内部シール材を屋内側へ越えることがあり、従来、
このような漏水の処理は行われていない。また、従来の
外部シール材と内部シール材間の目地空間は外壁の上下
方向にパネルの縦寸法を越えて連続しており、目地空間
の下方では上方から集まった漏水が屋内側へ侵入しやす
くなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、パネルで
構成した外壁の目地空間に侵入した雨水を、素早く屋外
に誘導して、屋内側への侵入を防止する構造の提供を課
題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】パネル外壁の目地にシー
ル材を設けた構造に関して、縦目地には、外部シール材
と内部シール材を屋内外方向に間隔をとって装着する。
一方、外壁を構成しているパネルの縦目地に接する側面
の下部に水抜き孔を設け、この水抜き孔を通水路などに
よって屋外に通じた構成とする。漏水の主なものである
外部シール材を突破した雨水は外部シール材と内部シー
ル材間の縦目地空間に入り、この空間を下方へ移動する
が、パネル側面に設けてある水抜き孔から屋外に排出さ
れる。水抜き孔は、各パネルの側面下部に設けてあるの
で、縦目地空間を移動する漏水は基本的に各パネル単位
で処理されるので、縦目地空間を下方へ行くほど漏水が
集まってその量が増え、屋内側へ侵入しやすくなると云
う事態を防止することができる。
【0006】内部シール材を突破した漏水に関しては、
横目地と縦目地の交差箇所にシールピースを配置し、縦
目地に装着した内部シール材とシールピースを連続し、
さらに、シールピースに内部シールの屋内側面よりも屋
内側に位置する水受け部を設け、これを屋外に通じた通
水空間に連続させる。内部シールの屋内側面を伝った漏
水は水受け部で受け止められ、通水空間を通って屋外に
排出される。通水空間は、横目地を突破した雨水を誘導
して屋外に排出するための通路でもある。なお、この技
術的思想は、縦目地が外部シール材と内部シール材の二
重構造になっている場合ばかりでなく、縦目地シール材
が一層の場合にも適用できる。従って、前記において、
内部シール材の屋内側面とあるのは、縦目地シール材の
屋内側面と一般化することができる。
【0007】また、縦目地シール材が二重構造の場合に
縦目地空間に侵入した雨水と内部シール材を突破した雨
水の双方を処理するために、外壁パネルの縦目地に接す
る側面の下部に外部シール材と内部シール材間の目地空
間を屋外へ通じる水抜き孔を設けると共に、縦目地シー
ル材の端部をシールピースに連続し、さらに、内部シー
ル材よりも屋内側に、内部シール材の屋内側面を伝う漏
水を受けて外壁パネル上面の屋外へ通じた通水空間に誘
導する水受け部を設けることがある。以上、パネル一般
に付いて述べたが、パネルには、サッシ枠のように側部
に中空の枠材を有していて、枠材(すなわち、パネル本
体)に水抜き孔を形成し、また、枠材の中空部を屋外へ
通じた通水空間として利用できるタイプのもの(第1の
タイプという)と、プレス成形した外板と内板を周縁で
結合して一体化し、内側の中空部に断熱材などを充填し
たいわゆるスチールパネルや、石材あるいはPCコンク
リート製のようにパネル本体に水抜き孔を形成するのが
困難であったり、本来、パネル上面の通水空間を屋外へ
通じる中空部がないタイプのもの(第2のタイプとい
う)がある。
【0008】第2のタイプにおいてこの技術的思想を具
体化するにはコーナーピースが必要である。すなわち、
第2タイプのパネルの場合には、外壁パネルの下部コー
ナー部に第1コーナーピースを取り付けて、第1コーナ
ーピースに外部シール材と内部シール材間の縦目地空間
を屋外へ通じる水抜き孔を設け、上部コーナー部に第2
のコーナーピースを取り付け、第2コーナーピースに屋
外への通水空間を設けて、シールピースの水受け部を屋
外へ通じる。シールピースは左部分ピースと右部分ピー
スに分割されていて、パネルを突き合わせたとき、双方
で1個のシールピースを形成する構成とすることがあ
る。この構造であると、左右の部分ピースを工場にてあ
らかじめパネルに取り付けておき、シールピースに関し
て現場では突き合わせるだけとなるので、施工能率が向
上する。また、同じパネルを縦目地と横目地が+字に交
差する箇所ばかりでなく、T字形、逆T字形、横T字形
交差箇所にそのまま利用することができる。
【0009】シールピースの形態はパネルの構造に合わ
せたものとし、漏水の排出をスムーズなものとすること
がある。すなわち、パネルが上部の屋外側を屋内側に凹
ませた重合凹部とし、上部の屋内側に嵌合凹溝を横方向
へ備えると共に、下部の屋外側を下方へ延長した下垂部
とし、下部の屋内側に凸条を横方向に備えたものであ
り、上段に位置するパネルの凸条を下段に位置するパネ
ルの嵌合凹溝に嵌合し、上段に位置するパネルの下垂部
を下段に位置するパネルの重合凹部に重ねて突き合わせ
る構造であるとき、左右の部分ピースは断面においてパ
ネル上面の凹溝に上方から嵌合する水受け部を備え、水
受け部の縦目地側端部を堰部で封鎖する。縦目地シール
材の屋内側に侵入した漏水は、部分ピースに設けた水受
け部によってパネル上部の通水空間へ誘導されて屋外へ
スムーズに排出される。また、シールピースに堰部が存
在することによって、縦目地シール材の屋内側に侵入し
た雨水やさらには横目地に侵入した雨水がパネル間で流
通することがなく、漏水がパネル単位で処理され、外壁
の下方へ漏水が集まることがない。
【0010】第1タイプのパネルに対して第2タイプの
パネルは、コーナー部に別体のコーナーピースを備えて
いるが、コーナーピースを取り付けた第2タイプのパネ
ルのシールピース取り付け箇所と、第1タイプのパネル
のシールピース取り付け箇所とをシールピースとの関係
において同じ構造とし、第1,第2のタイプに拘わらず
同一構造のシールピースを用いることがある。この構成
によれば、第1タイプのパネルと第2タイプのパネルを
組み合わせて構成する外壁においてもシールピースは1
種なので部品点数が減少し、また、第1タイプのパネル
と第2タイプのパネルが隣接する箇所においても2種の
シールピースの構造的な取り合いを考慮する必要がな
い。
【0011】
【発明の実施の形態】第1の実施形態と第2の実施形態
を説明する。第1の実施形態は、サッシ枠のように中空
の枠材を側部に有していて、枠材(すなわち、パネル本
体)に水抜き孔を形成し、また、枠材の中空部を屋外へ
通じた通水空間として利用できるタイプのもの(第1の
タイプという)であり、採光や換気が可能な開口部用パ
ネルである。第2の実施形態は、プレス成形した外板と
内板を周縁で結合して一体化し、内側の中空部に断熱材
などを充填したいわゆるスチールパネルである。いずれ
も、外壁パネルの一種である。
【0012】また、図1はパネル外壁1における外壁パ
ネル2(以下、単にパネル2)の配置パターンを示し、
(イ)は、第1タイプのパネル2a(以下、パネル2
a)がそれぞれ隣接した上段と下段のパネル2をさらに
上下に隣接させた、縦目地3と横目地4が+字形に交差
する配置のものであり、(ロ)は第2タイプのパネル2
b(以下、パネル2b)に関して同じ配置としたもので
ある。(ハ)は、パネル2bを用いて横目地4に対して
縦目地3が上方から逆T字形に交差した配置のものを示
し、(ニ)は、縦目地3に対して横目地4が側方から横
T字形に交差した配置のものであり、左方上段の第1タ
イプパネル2aと、右方の第2タイプのパネル2bとが
混在している。なお、正面形状が矩形となるパネル2の
配置パターンとしては、この他にもT字形となるものが
ある。
【0013】〔第1の実施形態〕パネル2aは、上下左
右の枠材5,6,7,8を矩形に組み付けて枠9とした
ものにガラス板10を装着してある(図1−イ、図
4)。なお、パネル2aの配置は、縦目地3と横目地4
が+字形に交差するものを中心として説明する。枠材
5,6,7,8はアルミニウム合金の押出形材で構成さ
れ、左右の枠材7,8は内側に中空部11を有し、その
側面の下部に水抜き孔12を形成してある(図2,
3)。水抜き孔12は中空部11と連通し、中空部11
は枠材の下端で屋外側に通じている。左右枠材7,8の
水抜き孔12を設けた側面には屋内外方向のほぼ中央部
にバックアップフィン13が横方向に張り出して一体に
形成されており、また、側面の屋内側短円には上下方向
に縦シール材14を装着してある。符号15は取り付け
片で、パネル2aを躯体へ固定するために屋内側へ突出
して設けてある。左右の枠材7,8は、パネル2aの縦
目地に接する側面を構成する部材である。
【0014】上枠材5は屋外側を階段状に順次低くして
凹部(重合凹部)16とし(図3)、上面の屋内側に2
条の立ち上がりフィン17a、17bを横方向へ平行に
設けてその間を嵌合凹溝18としてある(図3,4)。
屋外側のフィン17aには屋外へ通じた排水孔19を設
けて嵌合凹溝18を屋外に通じてある。屋内側のフィン
17bは屋外側に横シール材20を装着してある。下枠
材6は、屋外側を下方へ延長して下垂部21とし、下面
の屋内側に2条のたれ下がりフィン22a、22bを横
方向へ平行に設けて全体として凸条23としてある(図
4)。なお、左右枠材7,8の下端(図2に右枠のみ示
している)は、切欠き加工して、屋外側に上枠材5の重
合凹部16と対応した下方突出部24(外)と屋内側に
嵌合凹溝18と対応した下方突出部25(内)を形成し
てその間は凹部26としてあり、また、同様に、左右枠
材7,8の上端も切欠加工して、屋外側に下枠材6の下
垂部21と対応した屋外側凹部27と屋内側に上枠材5
の凸条23と対応した屋内側凹部28を形成してその間
を凸部29としてある。
【0015】パネル2aは下段のパネル2aの上面に上
段となるパネル2aの下面を突き合わせると共に、左右
の側面を突き合わせて外壁を構成して行くが、縦目地3
と横目地4が交差する箇所にシールピース30を配置す
る(図5)。シールピース30(図6,7,17)は、
左右の部分ピース31a、31bを突き合わせてあり、
柔軟なウレタン等を素材としている。左右の部分ピース
31a、31bは左右対称ではあるが同じ構造に成形さ
れ、突き合わせ面は平らである。
【0016】左部分ピース31a(図7)は、外壁3
2、内壁33、底壁34、載置部35、堰部36及び下
方延長部37を備える。外壁32は底壁34で内壁33
とつながり、内壁33の上部に載置部35が、また、外
壁32と内壁33をつないで堰部36が一体に形成され
ている。外壁32、底壁34及び内壁33は溝形の水受
け部38を構成し、その縦目地側端部、すなわち、右端
が堰部36で閉鎖されている。外壁32と底壁34の横
方向寸法は内壁33と載置部35のほぼ半分であり、外
壁32と底壁34及び内壁33の右端面と堰部36の外
面は屋内外方向に平行で垂直な平面としてある。そし
て、外壁32の下面に開口を設けて右縦枠8上端の凸片
部29(図3)を嵌入するための差込穴39を設け、支
持部37の下方に屋外側へ屈曲した係合部40を有して
いる。
【0017】右部分ピース31bも構造が左右対称とな
るだけで、左部分ピース31aと同じである。左部分ピ
ース31aを左パネル2aの右上コーナー部に装着し、
右部分ピース29bを右パネル2aの左コーナー部に取
り付ける。左部分ピース29aについて見ると(図
8)、下段のパネル2aの右枠材8の上端における凸片
部29を、外壁32箇所の差込穴39に合わせて差し込
み、外壁32を重合凹部16の右端箇所(右枠8上端の
屋外側凹部27を含む)に配置し、さらに、水受け部3
8の左端部分が嵌合凹溝18(右枠8上端の屋内側凹部
28を含む)に嵌まり、さらに、載置部35の下面が縦
シール材14の上端に接すると共に、内壁33の屋内側
面に横シール材20が接触している(この構成は、右部
分ピース31bに関するものではあるが、図5に現れて
いる)。
【0018】この状態で、パネル2aを取り付け片15
を用いて建物躯体にあらかじめ固定してある胴縁82な
どにねじ止めする(図4,15,16)。左右のパネル
2aは側面で突き合わせ、左右の部分ピース31a、3
1bを端部の平面で当接させる(図6の状態)。つい
で、上段のパネル2aを下段のパネル2aに載置する。
上段のパネル2aの下垂部21は下段パネル2aの重合
凹部16と重なり、凸条23は嵌合凹溝18に嵌まり込
み、上段パネル2aと下段パネル2aは凹凸嵌合で接続
される。嵌合凹溝18に嵌まった凸条23を形成してい
る屋内側の垂れ下がりフィン22bは下段パネル2aに
おける上枠材5の屋内側立ち上がりフィン17bに設け
た横シール材20と接触する(図4)。この結果、上下
左右4個のパネル2aは縦目地3と横目地4が+字形に
交差した箇所において、各パネル2aの縦シール材14
と横シール材15がシールピース30を仲介にして相互
につながり、屋内と屋外を区画する止水ラインが形成さ
れる。また、隣接した左右のパネル2aの上面における
嵌合凹溝18はシールピース30の堰部36でパネル2
aごとに区画され遮断されている。
【0019】左右のパネル2aの突き合わせ箇所の屋外
側ではバックアップフィン13が対向して突出し、この
部分よりも屋外側が縦目地3となる。縦目地3には、内
部シール材41としての止水テープと外部シール材42
としての湿式のシール材を施工する。止水テープ41
(図5)は粘着性であり、対向したバックアップフィン
13、13に跨ってこれらの屋外側に、上段、下段の段
ごとに、縦目地3の上端から下端まで貼付する。止水テ
ープ41の下端はシールピース30における外壁32の
上面まで到達させ、その面に沿って折り曲げて接着して
ある。湿式のシール材42は、止水テープ41との間に
縦目地空間43が形成されるようにスペーサーをおいて
施工される。この場合、シールピース30における外壁
32の屋外側面はパネル2aの左右枠材7,8の屋外側
面よりも屋内側に位置し、シールピース30がパネル外
壁1の屋外側面に露出することはない。また、外部シー
ル材42はシールピース30の位置でシールピース30
の外壁32の外面に当接する。なお、外部シール材42
は上段パネル2aと下段パネル2a間で連続する。横目
地4は、この実施形態では、上枠5と下枠6との重合部
に生じた間隙であって、シール材は使用していない。
【0020】パネル外壁1に吹き付ける風雨は、外壁外
面を伝い落ちるが、風雨の強い場合、縦横の目地を突破
して屋内側に侵入することがある。しかし、パネル2a
が備えた縦横のシール材14,20とシールピース30
とで形成した止水ラインがパネル2aの屋内側面よりも
屋内側への侵入を確実に阻止する。経年変化などで、縦
目地3の外部シール材42を突破した雨水は縦目地空間
43に侵入し、縦目地空間43を下降し、一部は途中で
左右の枠材7,8の水抜き孔12からこれら枠材7,8
の中空部に入り、枠材7,8の下端から屋外に排出され
る。下部のシールピース30に到達し貯留した漏水もま
た水抜き孔12から同様にして屋外に排出される。さら
に、縦目地3の内部シール材41を突破した雨水は、内
部シール材41の屋内側面やバックアップフィン13の
屋内側面を伝って下方へ移動し、シールピース30の水
受け部38に集まり、そこから上枠材5の嵌合凹溝18
に流れ出して、排水孔19から外部に排出される。この
場合、下方へ移動してきた雨水はシールピース30の箇
所で左右の部分ピース31a、31bにおける水受け部
38のいずれかに振り分けられるが、堰部36の存在に
より、左右の水受け部38,38間で流通することはな
い。
【0021】横目地4では、下垂部21と重合凹部16
の空間を通じて雨水が上枠材5の嵌合凹溝18に間で侵
入することがあるが、この漏水は屋外側の立ち上がりフ
ィン17aに設けた排水孔19から外部に排出される。
また、嵌合凹溝38の端部にはシールピース30の堰部
36が存在するので、横目地4から侵入した雨水が左右
のパネル2a、2aにおける嵌合凹溝38、38間で流
通することはない。以上のように、この構成によれば、
パネル2aで構成したパネル外壁1の目地空間に侵入し
た雨水を、パネル2aの区画単位で素早く屋外に誘導し
て排出するので、漏水が屋内側へ侵入するのを確実に防
止することができる。
【0022】〔第2の実施形態〕パネル2b(図9、図
10)は、スチール板をプレス成形した外板44と内板
45を周縁で一体に接合し、内部に断熱材45を充填し
た構造のもので、外形として、上部の屋外側を階段状に
順次低くして凹部(重合凹部)46とし(図10)、上
部の屋内側に2条の盛り上がり部47a、47bを横方
向へ平行に設けてその間を嵌合凹溝48としてある。嵌
合凹溝48の底部には、横シール材49を装着してあ
る。また、下部は、屋外側を下方へ延長して下垂部50
にすると共に、下面の屋内側に凸条51を横方向へ下垂
部50と平行に設けてある(図9)。下垂部50と凸条
51間は凹所52となっていて上部の屋外側盛り上がり
部47aに対応する。
【0023】パネル2bの側部は、外板44が内板45
よりも側方に張り出して張り出し壁53を形成し、その
先端側を屋内側に屈曲して側壁54を形成し、さらに、
その先端部(屋内側縁)をパネル2bの厚みのほぼ半分
の箇所から側方に屈曲してバックアップフィン55を形
成した構造を基本としてある。そして、上端部(図1
0)では上部の凹部46の階段状成形に合わせて、張り
出し壁53、側壁54及びバックアップフィン55を、
その相互位置を維持しながらさらに屋内側に変位させる
成形を行って、外板44の一部によって上方から第1段
部56、第2段部57及び第3段部58を屋内外方向と
横方向に連続して形成してある。また、側部の下端部
(図11)では、張り出し壁53、側壁54及びバック
アップフィン55を、その相互位置を維持しながら、主
として下部の下垂部50の断面形状と対応した形状に加
工してあり、側壁の下部に差し込み孔59を形成してあ
る。
【0024】パネル2bは、目地に侵入する雨水の排出
に第1、第2のコーナーピース60、61を用いる。第
1のコーナーピース60(図11)は各パネル2bの下
部コーナー部に装着するものであり(図9)、第2のコ
ーナーピース61(図12)は各パネル2bの上部コー
ナー部に装着する(図10)。これらは硬質の合成樹脂
成形品である。第1のコーナーピース60は、大略で屋
外側部分62と区画部63及び屋内側部分64を一体に
構成してある。屋外側部分62は、正面からみた左右の
寸法がパネル2bの外板44における張り出し壁53の
張り出し寸法にほぼ等しく、また、この部分に正面と下
面を開放した中空部65を有している。中空部を構成し
ている壁面の目地側となる壁面に漏水受け入れ口66を
設け、これを内部の中空部65と連通してある。屋内側
部分64は、短い溝部67とその一端を閉鎖する止水壁
68を有し、止水壁68の上部は屋内側に延長されて係
合部69となっている。短い溝部67は縦目地側が開放
されその反対側が止水壁68で閉鎖されている。区画部
63は、屋外側部分62と屋内側部分64を一体に接続
すると共に、縦目地側にバックアップフィン55の屋外
側面に当接する位置決め部70(図9)を備えている。
【0025】第2のコーナーピース61は、大略で上部
の受け部71と通水部72及び位置決め部73を一体に
構成してある。受け部71は、屋外側の盛り上がり部7
4と屋内側の立ち壁75及び底壁76とで構成した凹所
である。盛り上がり部74の断面形状はパネル2b上部
における屋外側の盛り上がり部47aと同様であり、そ
の延長部分に相当する。また、立ち壁75は、屋内側の
盛り上がり部47bの延長部分に相当する(図10)。
通水部72は、前記の底壁76に形成した通水路77と
その排水口78を有する。排水口78は、屋外側に開口
し、また、上方へ連続して盛り上がり部74を左右に分
断している。これにより形成された盛り上がり部74の
縦目地側部分は凸片部79となり、パネル2aの場合の
凸片部29(図3)に相当する。位置決め部73は下方
へ延びた平板である。受け部71、通水部72及び位置
決め部73の縦目地側の面は一致しており、かつ、屋内
外方向に平行な平面となっている。第2のコーナーピー
ス2bは、全体を正面からみると縦目地側が垂直で、目
地と反対側がパネル2bの外板44に形成した第1〜第
3の段部56〜58に対応した側方段部80と屋内側段
部81を有している。
【0026】第1のコーナーピース60は、屋外側部分
62の縦目地側面と位置決め部70の屋外側面に接着面
を形成した後、外板44の張り出し壁53が作る空間を
利用してパネル2bの下部コーナー部に配置し、側壁5
4に設けた差込孔59に漏水受け入れ口66を臨ませて
取り付ける。第2のコーナーピース61は、通水部78
と位置決め部73の目地側とは反対の面に接着面を形成
した後、パネル2bの上部コーナー部に、第1〜第3の
段部56〜58へ側方段部80と屋内側段部81を合わ
せて配置し、外板44端縁の屋内側に屈曲した壁部分と
さらに横方向に屈曲した壁部分に接着して取り付ける。
第1のコーナーピース60はパネル2bの下部左右のコ
ーナー部に配置する。ただし、左右で第1のコーナーピ
ースは対称形である。また、第2のコーナーピース61
は、パネル2bの上部左右のコーナー部に配置する。た
だし、左右で第2のコーナーピースは対称形である。な
お、パネル2bは第1、第2のコーナーピース60,6
1を上下左右のコーナー部へ取り付けた状態で全体をパ
ネル2bと呼ぶべきものなので、コーナーピース60,
61に対するパネル2bの他の部分全体はパネル本体と
いうことになる。ついで、下段のパネル2bの上部右コ
ーナー部に左部分ピース31aを取り付ける(図1
3)。この左部分ピース31aは、シールピース30を
構成するものであるが、第1の実施形態のパネル2aに
関して説明したものと同じ構成である。
【0027】左部分ピース31bはその差込み穴39
(図7)に第2のコーナーピース61の凸片部79を合
わせ、載置部35の底面を第2のコーナーピース61の
上面に当接し、また、位置決め部37下端の係合部40
をバックアップフィン55の上端に係合して取り付け
る。これによって左部分ピース31aの底壁34は一部
が第2コーナーピース61の盛り上がり部74と立ち壁
75との間に嵌まり込み水受け部38の端縁が第2のコ
ーナーピース61における受け部71の底壁76の上面
に接する。このとき、底壁76に形成した通水路77は
一部が開口しており、水受け部38によって全部がふさ
がれてしまうということはない。同様にして、第2のコ
ーナーピース61(対称形)と右部分ピース31bをパ
ネル2bの上部左コーナー部に取り付け、左右のパネル
2bを突き合わせる。この状態は図6と同様なので、説
明を省略する。
【0028】そして、下段のパネル2bに対して上段の
パネル2bを載置する。上段パネル2bの下垂部50
は、下段パネル2bの重合凹部46に重なり、コーナー
部では第1のコーナーピース60の屋外側部分62の下
部が外板44の屋外側に位置し、屋内側部分64の短い
溝部67がシールピース30の水受け部38に嵌まり込
むと同時に係合部69が載置部35の上面に当接する。
なお、短い溝部67と水受け部38の下面との間には間
隙があって、第2のコーナーピース61における底壁7
6の通水路77に通じている。これによって、左右のパ
ネル2bの突き合わせ箇所の屋外側ではバックアップフ
ィン55が対向して突出し、この部分よりも屋外側が縦
目地3となる。縦目地3には、内部シール材41として
の止水テープと外部シール材42としての湿式のシール
材を施工する。内部シール材41を貼着する構成及び外
部シール材42を配置する構成は、第1の実施形態の場
合と同じであり、外部シール材42と内部シール材41
との間に縦目地空間43を形成する。縦目地空間43に
は、第1コーナーピース60漏水受け入れ口66が開口
し、縦目地空間43を屋外に通じている。また、内部シ
ール材41よりも屋内側ではシールピース30の嵌合凹
溝38が位置している。パネル2bは、パネル2bの場
合と同様に、ブラケット15を用いて躯体の胴縁82ね
じ止めで取り付ける(図15,16)。ただし、この場
合、ブラケット15はパネル2bとは別部材であり、ね
じ止めでパネル2bに固定してある。
【0029】縦目地3の外部シール材42を突破した雨
水は縦目地空間43に侵入し、縦目地空間43を下降
し、シールピース30に到達した位置で左右のパネル2
bにおける漏水受け入れ口66から、第1のコーナーピ
ース60の中空部65を通じて屋外側部62の下端から
外部に排出される。第1のコーナーピース60はパネル
2bの張り出し壁53の屋内側に位置しているので、排
水口が外部から見えてしまうことはない。縦目地3の内
部シール材41を突破した雨水は、内部シール材41の
屋内側面やバックアップフィン55の屋内側面を伝って
下方へ移動し、シールピース30の水受け部38あるい
は第1コーナーピース60の短い溝部67に集まり、そ
こから、第2コーナーピース61の底壁76の通水路7
7に誘導され、排水口78から外部に排出される。排出
された水は、上段と下段のパネル2b間の目地間隙から
外部に出る。
【0030】この場合、下方へ移動してきた雨水はシー
ルピース30の箇所で左右の部分ピース31a、31b
における水受け部38のいずれかに振り分けられるが、
堰部36の存在により、左右の水受け部38,38間で
流通することはない。また、第1のコーナーピース60
における短い溝部67は、目地側と反対側に止水壁68
を備えているので、漏水がパネル本体側へ移動すること
もない。横目地4に関しては、実施形態1の場合と同様
である。以上のように、この構成によれば、パネル2b
で構成したパネル外壁1であっても、目地空間に侵入し
た雨水を、パネル2bの区画単位で素早く屋外に誘導し
て排出するので、漏水が屋内側へ侵入するのを確実に防
止することができる。また、シールピース30は第1タ
イプのパネル2aと同じものを使用できる。
【0031】以上、パネル外壁1において、縦目地3と
横目地4が交差し+字形となる箇所に説明したが、横目
地4に対して縦目地3が上方から接続する逆T字形とな
る箇所や横T字形となる箇所において採用することがで
きる。また、同じシールピース30を使用できることか
ら、左右に隣接するパネルや上下に隣接するパネルは第
1のタイプと第2のタイプが入り混じっても良い。図1
5は、上段が第1タイプのパネル2a、下段が第2タイ
プのパネル2bの上下間の突き合わせ状態を示してい
る。
【0032】
【発明の効果】請求項1に記載の構成によれば、縦目地
を外部シール材と内部シール材とで縦目地空間を備えた
ものとし、外壁パネルに設けた水抜き孔によって縦目地
空間を屋外に通じてあるので、縦目地の外部シール材を
突破して縦目地空間に侵入した雨水を外壁パネルごとに
素早く屋外へ排出することができ、外壁パネルの屋内側
まで漏水することがほとんどない。請求項2に記載の構
成によれば、縦目地を突破して縦目地の屋内側を伝う雨
水を横目地に縦目地が当接する箇所に設けたシールピー
スによって受け止め、通水空間を通じて屋外に排出する
ので、外壁パネルから躯体側へ漏水が到達することがな
く、周辺の腐食や内装材を汚染してしまうことがない。
【0033】請求項3に記載の構成によれば、縦目地の
外部シール材を突破した雨水は縦目地空間と外壁パネル
の側面に設けた水抜き孔を通して屋外に誘導し、さらに
内部シール材を突破した雨水は外壁パネル単位で配置し
てあるシールピースによって受け止め通水空間と通じて
屋外に排出するので、縦目地から外壁パネル屋内側面へ
の漏水をほとんどなくすことができる。また、縦目地空
間や縦目地の屋内側に入り込む雨水を外壁パネル単位で
処理するので、処理が早く、侵入した雨水が集まって量
が増えることもないので、屋内側への漏水を防止する効
果が高い。請求項4に記載の構成によれば、サッシ枠形
パネルのような周縁に中空の枠材を有するパネル(第1
のタイプ)でパネル外壁を構成する場合とスチールパネ
ルや石板パネルあるいはPCコンクリートパネルのよう
な、パネル側辺部の内部に空間がなく、側面に水抜き孔
を設け、これを屋外に通じるのが困難な構造のパネル
(第2のタイプ)でパネル外壁を構成する場合あるいは
第1、第2のタイプを組み合わせて用いる場合のいずれ
においても、同じシールピースを利用することができる
ので、パネル外壁のコストを低減することができる。
【0034】請求項5,6に記載の構成によれば、コー
ナーピースを用いることによって、いわゆるスチールパ
ネルのような、パネル側辺部の内部に空間がなく、側面
に水抜き孔を設け、これを屋外に通じるのが困難な構造
のパネル(第2のタイプ)においても、サッシ枠形パネ
ルのような周縁に中空の枠材を有するパネル(第1のタ
イプ)と同様の技術的思想及び構造で縦目地から侵入す
る雨水を素早く処理することができる。石材やPCコン
クリートパネルなどにも適用することができる。また、
第1のパネルによるパネル外壁、第2のパネルによるパ
ネル外壁あるいはこれらを組み合わせて構成するパネル
外壁のいずれの場合にも、横目地に対して縦目地が上方
から接続する箇所では同じシールピースを採用すること
ができる。
【0035】請求項7に記載の構成によれば、シールピ
ースが左右の部分ピースからなり、これらを突き合わす
ことで一体のシールピースになるので、工場において、
外壁パネルの各コーナー部に部分ピースを取り付けてお
き、現場ではパネルの固定と同時に相互の部分ピースを
突き合わせることで横目地に対して縦目地が上方から接
続する箇所にシールピースを配置することができるの
で、現場作業が簡単になり、施工能率が良い。請求項8
に記載の構成によれば、下段パネルに対して上段パネル
を凹凸嵌合で接合するため上面に設けてある嵌合凹溝の
端部をシールピースの部分ピースに設けた堰部でそれぞ
れ遮蔽するので、パネル上面の凹溝を侵入した雨水がパ
ネル間で流通することがなく、嵌合凹溝の排水孔からパ
ネル単位で屋外に排出される。このため、パネル外壁に
おいて、侵入した雨水が量を増すことで漏水を引き起こ
す事態を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パネル外壁の一部を正面から示した図。(イ)
(ロ)+字形目地、(ハ)逆T字形、(ニ)T字形。
【図2】第1タイプパネルの右下コーナー部を示した斜
視図。
【図3】第1タイプパネルの右上コーナー部を示した斜
視図。
【図4】図1,図5のA−A線箇所の断面図。
【図5】第1タイプパネルどおしによる+字形目地部分
の斜視図(一部を省略)。
【図6】左右のパネルの突き合わせ箇所上部を示した斜
視図。
【図7】左部分ピースの斜視図。
【図8】上下のパネルの嵌合箇所右部を示した斜視図。
【図9】第2タイプパネルの右下コーナー部の斜視図
(第1コーナーピースを透視して示している)。
【図10】第2タイプパネルの右上コーナー部の斜視図
(第2コーナーピースを透視して示している)。
【図11】第1コーナーピースの斜視図。
【図12】第2コーナーピースの斜視図。
【図13】第2タイプパネルの右上コーナー部に部分ピ
ースを取り付けた状態を示す斜視図。
【図14】第2タイプのパネルに関して、下段のパネル
に上段のパネルを嵌合した箇所を示した斜視図。
【図15】図1〔ニ〕におけるB−B線箇所の断面図。
【図16】図1のC−C線に沿った横断面図。
【図17】図1の+目地形部分の拡大正面図。
【符号の説明】
1 パネル外壁 2 外壁パネル 2a 第1タイプ 2b 第2タイプ 3 縦目地 4 横目地 5 上枠材 6 下枠材 7 左枠材 8 右枠材 9 枠 10 ガラス板 11 中空部 12 水抜き孔 13 バックアップフィン 14 縦シール材 15 取り付け片 16 重合凹部 17 立ち上がりフィン 17a 外部の立ち上がりフィン 17b 内部の立ち上がりフィン 18 嵌合凹溝 19 排水孔 20 横シール材 21 下垂部 22 垂れ下がりフィン 22a 外部の垂れ下がりフィン 22b 内部の垂れ下がりフィン 23 凸条 24 下方突出部(外) 25 下方突出部(内) 26 凹部 27 屋外側凹部 28 屋内側凹部 29 凸片部 30 シールピース 31a 左部分ピース 31b 右左部分ピース 32 外壁 33 内壁 34 底壁 35 載置部 36 堰部 37 支持部 38 水受け部 39 差込み穴 40 係合部 41 内部シール材(止水テープ) 42 外部シール材(湿式シール材) 43 縦目地空間 44 外板 45 内板 46 重合凹部 47a 盛り上がり部(外) 47b 盛り上がり部(内) 48 嵌合凹溝 49 横シール材 50 下垂部 51 凸条 52 凹所 53 張り出し壁 54 側壁 55 バックアップフィン 56 第1段部 57 第2段部 58 第3段部 59 差込み孔 60 第1のコーナーピース 61 第2のコーナーピース 62 屋外側部分 63 区画部分 64 屋内側部分 65 中空部 66 漏水受け入れ口 67 短い溝部 68 止水壁 69 係合部 70 位置決め部 71 受け部 72 通水部 73 位置決め部 74 盛り上がり部 75 立ち壁 76 底壁 77 通水路 78 排水口 79 凸片部 80 側方段部 81 屋内側段部 82 胴縁

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外壁パネルと、外壁パネルの縦縁に沿っ
    て形成される縦目地に装着した外部シール材及び内部シ
    ール材とを備え、外壁パネルの縦目地に接する側面の下
    部に外部シール材と内部シール材間の縦目地空間を屋外
    へ通じる水抜き孔を設けてあることを特徴としたパネル
    外壁。
  2. 【請求項2】 外壁パネルと、外壁パネルの縦縁に沿っ
    て形成される縦目地に装着したシール材と、外壁パネル
    の底面に沿って形成された横目地と縦目地の交差箇所に
    配置されるシールピースとを備え、シールピースは上方
    のシール材と連続してあり、縦目地シール材よりも屋内
    側に、縦目地シール材の屋内側面を伝う漏水を受けて外
    壁パネル上面の屋外へ通じた通水空間に誘導する水受け
    部を備えていることを特徴としたパネル外壁。
  3. 【請求項3】 外壁パネルと、外壁パネルの縦縁に沿っ
    て形成される縦目地に装着した外部シール材及び内部シ
    ール材と、外壁パネルの底面に沿って形成される横目地
    と縦目地の交差箇所に配置されるシールピースを備え、
    外壁パネルの縦目地に接する側面の下部に外部シール材
    と内部シール材間の縦目地空間を屋外へ通じる水抜き孔
    を設けると共に、シールピースは上方の外部シール材及
    び内部シール材の端部と連続されており、縦目地の内部
    シール材よりも屋内側に、内部シール材の屋内側面を伝
    う漏水を受けて外壁パネル上面の屋外へ通じた通水空間
    に誘導する水受け部を備えていることを特徴としたパネ
    ル外壁。
  4. 【請求項4】 外壁パネルは、パネル本体に屋外へ通じ
    る水抜き孔と屋外へ通じた通水空間を直接に形成してあ
    る第1のタイプと、屋外へ通じる水抜き孔と屋外へ通じ
    た通水空間をそれぞれパネル本体に取り付けたコーナー
    ピースに備えている第2のタイプを有し、第1タイプの
    パネルのシールピース取り付け箇所と、第2タイプのパ
    ネルのシールピース取り付け箇所とに同一構造のシール
    ピースを用いてあることを特徴とした請求項3に記載の
    パネル外壁。
  5. 【請求項5】 外部シール材と内部シール材間の縦目地
    空間を屋外へ通じる水抜き孔を外壁パネルの下部コーナ
    ー部に装着した第1コーナーピースに設けてあることを
    特徴とした請求項1,3,4のいずれか一つに記載のパ
    ネル外壁。
  6. 【請求項6】 外壁パネル上面の通水空間が外壁パネル
    の上部コーナー部に装着した第2コーナーピースによっ
    て屋外に通じていることを特徴とした請求項2〜5のい
    ずれか1つに記載のパネル外壁。
  7. 【請求項7】 シールピースは左部分ピースと右部分ピ
    ースに分割されていて、突き合わされている左右パネル
    の左パネル右上コーナー部に左部分ピースを配置し、右
    パネルの左上コーナー部に右部分ピースを配置し、左右
    のパネルを突き合わせることによってシールピースを構
    成してあることを特徴とした請求項2〜6に記載のパネ
    ル外壁。
  8. 【請求項8】 外壁パネルは上部の屋外側を屋内側に凹
    ませた重合凹部と上部の屋内側に嵌合凹溝を横方向へ備
    え、下部の屋外側を下方へ延長した下垂部と下部の屋内
    側に凸条を横方向に備え、上段に位置するパネルの凸条
    を下段に位置するパネルの嵌合凹溝に嵌合し、上段に位
    置するパネルの下垂部を下段に位置するパネルの重合凹
    部に重ねて突き合わせる構造であって、左右の部分ピー
    スはパネル上面の嵌合凹溝に上方から嵌合する水受け部
    を備え、水受け部の縦目地側端部を堰部で封鎖してある
    ことを特徴とした請求項7に記載のパネル外壁。
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