JP7389667B2 - 開口部周りの鎧張り構造 - Google Patents

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本発明は、開口部周りの鎧張り構造に関する。より詳細には、本発明は、開口部周りに建築板を鎧張りした構造に関する。
特許文献1には、開口部の周囲における鎧下見張りの外壁の葺き構造が記載されている。この構造では、外壁下地の開口部の両側に設けられた開口縦枠の側縁に防水パッキンを貼着している。防水パッキンの表面にはくさび状部が複数段に形成されている。外壁材は、その上面をくさび状部の下面に当接すると共に、裏面をくさび状部の傾斜面に当接するようにしている。このような構造では、外壁材の裏面と外壁下地との間に防水パッキンが充填されているため、雨水が外壁材の裏面を伝って外壁下地に達するのを防水パッキンで防止することができ、防水性を得ることができる。
実開昭62-155146号公報
しかし、特許文献1に記載された構造では、防水パッキンをサッシ枠の全体にキッチリと密着させる必要があり、また防水パッキンを鎧張りの形状に合わせて用意する必要があった。したがって、施工に手間がかかることがあった。また、板の切断面にカケがあると、その部分から水が入ることがあり、防水性が低下する場合があった。
本発明は、上記事由に鑑みてなされており、施工に手間がかかりにくく、防水性の低下が生じにくい開口部周りの鎧張り構造を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る開口部周りの鎧張り構造は、開口枠の側面に止水材を介して見切り縁が取り付けられている。前記見切り縁の開放溝に鎧張り状に配置された建築板の端部が差し込まれている。前記開口枠の角部周りに捨て水切りが設けられている。前記捨て水切りの下部は前記建築板の表面上に配置されている。
本発明によれば、雨水は建築板の表面から見切り縁の開放溝に導入することができ、開口枠に雨水が達しにくくすることができ、また雨水は開口枠の角部周りから捨て水切りの表面を流れて建築板の表面へと排水することができ、開口部周りの防水性を向上することができる、という利点がある。さらに止水材は鎧張りの形状に合わせて加工されなくてもよく、施工に手間がかかりにくい、という利点がある。
図1Aは、本実施形態に係る開口部周りの鎧張り構造を示す横断面図である。図1Bは、本実施形態に係る開口部周りの鎧張り構造を示す縦断面図である。 図2Aは、本実施形態に係る開口部周りの鎧張り構造に使用する上用の見切り縁を示す断面図である。図2Bは、本実施形態に係る開口部周りの鎧張り構造に使用する上用の見切り縁を示す平面図である。図2Cは、本実施形態に係る開口部周りの鎧張り構造に使用する左右下用の見切り縁を示す平面図である。 図3A~図3Dは、本実施形態に係る開口部周りの鎧張り構造に使用する捨て水切りを示す正面図である。 図4A~図4Cは、本実施形態に係る開口部周りの鎧張り構造の施工途中を示す説明図である。 図5A~図5Cは、本実施形態に係る開口部周りの鎧張り構造の施工途中を示す説明図である。 図6A~図6Cは、本実施形態に係る開口部周りの鎧張り構造の施工途中を示す説明図である。 図7は、本実施形態に係る開口部周りの鎧張り構造の施工途中を示す説明図である。
(実施形態)
本実施形態に係る開口部周りの鎧張り構造は、下地7に形成された開口部8の周囲に建築板4を鎧張り状に配置した構造を有している(図1A及び図1B参照)。下地7は壁下地であって、下地7の外面に複数枚の建築板4が配置されている。なお、本実施形態は、建物の外壁における開口部周りの鎧張り構造を説明する。この場合、「室外側」とは、建物の外部(屋外)のことを意味し、「室内側」とは、建物の内部(屋内)のことを意味する。
下地7は、まぐさ70、窓台71及び間柱72を有している。まぐさ70及び窓台71は一対の間柱72の間に架け渡して取り付けられている。また下地7は、補助胴縁73を有している。補助胴縁73は、まぐさ70、窓台71及び間柱72の各々の室外側面に設けられている。また下地7は、縦胴縁74を有している。縦胴縁74は、まぐさ70の室外側面に設けた補助胴縁73の上方と、窓台71の室外側面に設けた補助胴縁73の下方とに各々設けられている。さらに下地7は、下地板75を有している。下地板75は合板や石膏ボードなどの板材で構成されている。下地板75は補助胴縁73及び縦胴縁74の室外側面に設けられている。そして、下地7は開口部8を有している。開口部8は、下地板75の室外側から間柱72、まぐさ70及び窓台71の室内側にまで至るように形成されている。開口部8は、正面視(室外側から見た場合)で四角形に形成されている。
下地7には開口枠1が取り付けられている。開口枠1はアルミニウムなどの金属製の枠体を使用することができる。開口枠1は、例えば、サッシ枠などを用いた窓枠で構成することができる。開口枠1の内側には窓板を設けると窓を形成することができる。また開口枠1としてレール部材を使用すると、窓板を引き戸として開閉可能な窓を形成することができる。
開口枠1は開口部8の縁部80に沿って開口部8の全周にわたって設けられている。したがって、開口枠1は正面視で四角形に形成されている。開口枠1は横枠12と縦枠13とを有している。横枠12は横方向に沿って延びるように形成されている。横枠12は開口部8の上の縁部80と、開口部8の下の縁部80との各々にほぼ全長にわたって設けられている。また縦枠13は開口部8の左の縁部80と、右の縁部80との各々にほぼ全長にわたって設けられている。開口枠1の室内側の端部は、まぐさ70と窓台71と一対の間柱72に釘やビスなどで固定されている。また開口枠1の室外側の端部は開口部8の室外側端部よりも外側に突出している。すなわち、開口枠1の室外側の端部は、下地板75の室外側面よりも室外側(前方)に位置している。
開口枠1には、止水材2を介して見切り縁3が取り付けられている。見切り縁3はアルミニウムなどの金属製の部材である。図2Aに示すように、見切り縁3は横断面形状が略コの字形状をなし、開放溝30を有している。また見切り縁3は、固定部31と被覆部32とを有している。固定部31と被覆部32は対向しており、固定部31と被覆部32との間の空間が開放溝30として形成されている。固定部31と被覆部32との一端は連結部34により連結されている。この連結部3は、横断面がクランク形状をなし、連結部34の外面(開放溝30と反対側の面)に止水材2が設けられている。止水材2は防水シーラーであって、ゴムやエラストマーなどの弾性を有する材料で形成されている。図2Bは、開口枠1の上面14に設けられる上用の見切り縁3aであり(図1B参照)、見切り縁3aには被覆部32に排水用の孔33が設けられている。図2Cは、開口枠1の側面10及び下面15に設けられる左右下用の見切り縁3bであり(図1A及び図1B参照)、見切り縁3bには排水用の孔33が設けられていない。また、開放溝30の固定部31側の内面には、位置決め片35が突出形成されており、この位置決め片35に、開放溝30に差し込まれた建築板4の端面が当たって位置決めされる。
見切り縁3は開口枠1の外周面に沿って設けられている。見切り縁3は、開口部8よりも室外側に配置されている。すなわち、見切り縁3は、開口部8よりも室外側に突出する開口枠1の室外側端部に沿って設けられている。見切り縁3は、開口部8の縁部80において、下地7の室外側面に固定されている。この場合、見切り縁3の固定部31が下地板75の表面に両面防水テープなどの固定部材で固定されている。
開口枠1の横方向の側面10には見切り縁3が設けられている。この場合、見切り縁3は縦方向に延びるように設けられている。また止水材2は側面10に密着して配置される。したがって、開放溝30は開口部8とは反対側に向いて開放されることになる。また開口枠1の上面14にも見切り縁3が設けられている。この場合、見切り縁3は横方向に延びるように設けられている。また止水材2は上面14に密着して配置される。したがって、開放溝30は開口部8とは反対側(上方)に向いて開放されることになる。また開口枠1の下面15にも見切り縁3が設けられている。この場合、見切り縁3は横方向に延びるように設けられている。また止水材2は下面15に密着して配置される。したがって、開放溝30は開口部8とは反対側(下方)に向いて開放されることになる。
このように開口枠1に止水材2を密着させた状態で見切り縁3を配置することにより、開口枠1と見切り縁3の連結部34との間から雨水が室内側へと浸入しにくくなり、開口部8の周囲の防水性を向上させることができる。
開口枠1の周囲には複数の建築板4が取り付けられている。各建築板4は釘やビスなどの固定具で下地7に固定されている。建築板4は下地板75の室外側面に沿って縦横に並べて配置されている。複数の建築板4は鎧張り状に配置されている。すなわち、縦方向で隣接する建築板4において、上側の建築板4の下部が下側の建築板4の上部の表面上に位置するようにして配置されている。つまり、縦方向で隣接する建築板4の上部と下部とが重なった状態で施工されている。
建築板4の端部40は見切り縁3の開放溝30に差し込まれている。すなわち、開口枠1の上方に位置する建築板4の端部(下端部)40は、開口枠1の上に設けた見切り縁3の開放溝30に上方から差し込まれている。また開口枠1の下方に位置する建築板4の端部(上端部)40は、開口枠1の下に設けた見切り縁3の開放溝30に下方から差し込まれている。また開口枠1の側方に位置する建築板4の端部(側端部)40は開口枠1の横に設けた見切り縁3の開放溝30に側方から差し込まれる。
このように、建築板4の端部40を開放溝30に差し込むことにより、端部40が被覆部32で隠されて室外側から見えにくくなる。したがって、建築板4が長さ調整のために切断された場合に、端部40に欠けが生じている場合であっても、この欠けが被覆部32で見えにくくなって、壁の外観が損なわれにくい。また建築板4の表面を流れる雨水が開放溝30に導入されて開放溝30内を流れて排水されることになり、開口枠1に雨水が到達しにくくなって、開口部8の周囲の防水性を向上させることができる。
本実施形態では、さらに、捨て水切り5を備えている。捨て水切り5は、開口部8の周囲の防水性を向上させるための部材である。捨て水切り5は正面視で四角形の開口枠1の四つの角部11に対応する位置に各々設けられている。図3A~図3Dに示すように、捨て水切り5は本体部51と止水部52とを有している。本体部51はステンレス鋼板などの金属板で形成されている。本体部51は縦方向に延びるように形成されており、本体部51の側端部には縦方向に沿って延びる水返し部53が設けられている。また本体部51には開口枠1の角部11が配置される切欠部54が設けられている。この切欠部54周り(捨て水切り5の一部)が見切り縁3の裏側に位置する。水返し部53は本体部51の表面に突出するように形成されている。止水部52は本体部51の表面において水返し部53に沿って設けられている。止水部52は防水シーラーであって、ゴムやエラストマーなどの弾性を有する材料で形成されている。図3Aに示す捨て水切り5aは、開口枠1の左上の角部11に対応する位置に配置される。図3Bに示す捨て水切り5bは、開口枠1の右上の角部11に対応する位置に配置され、左上用の捨て水切り5aに対して左右対称形状を有している。図3Cに示す捨て水切り5cは、開口枠1の左下の角部11に対応する位置に配置される。図3Dに示す捨て水切り5dは、開口枠1の右下の角部11に対応する位置に配置され、左下用の水切り5cに対して左右対称形状を有している。
本実施形態を施工するにあたっては、まず、図4Aに示すように、開口部8に開口枠1を設けた下地7に対して、建築板4を取り付けていく。横方向に隣接する建築板4は突付けて配置される。また横方向に一列に並ぶ建築板4を一段とし、下から上に向かって一段ずつ建築板4を取り付けていく。建築板4は開口枠1に達する段よりも一段下にまで取り付ける。なお、「左」とは、正面視(建物の外壁を室外側から見た場合)において、横方向の一方側を意味し、「右」とは、正面視において、横方向の他方側(左と反対側)を意味する。「上」とは鉛直上方向を意味し、「下」とは鉛直下方向を意味する。上下方向は縦方向と同義である。
次に、図4Bに示すように、開口枠1の下部の左右両側の角部11の周囲において、捨て水切り5を配置する。ここでは、捨て水切り5は左下用の捨て水切り5cと右下用の捨て水切り5dが使用される。捨て水切り5は切欠部54を開口枠1の角部11に位置させ、開口枠1の外周面に沿わせるように配置する。また捨て水切り5は上部(正面視において上側略半分の部分)が下地7に固定される。この場合、捨て水切り5に釘穴やビス穴が形成されないように、粘着テープなどで捨て水切り5の裏面を下地7の下地板75の室外側面に固定する。また捨て水切り5は下部(正面視において下側略半分の部分)が建築板4の表面上(室外側面上)に配置される。この場合、捨て水切り5の下部は捨て水切り5の上端よりも下側に位置する建築板4の表面上に配置される。また捨て水切り5の下部は下段の建築板4の表面上に配置される。すなわち、縦方向で隣接する建築板4のうちの下側の建築板4の表面上に配置される。また捨て水切り5は下段の建築板4の上部(正面視において上側略半分の部分)の表面上に配置される。下段の建築板4の上部は上段の建築板4の下部が重なる部分であって、非暴露部42である。捨て水切り5は非暴露部42よりも下方に位置しないように、切断等により長さ調整される。なお、図4B及び図4Cにおいて、建築板4に付した想像線よりも上側の部分が非暴露部42であり、想像線よりも下側の部分が暴露部43である。
次に、図4Cに示すように、見切り縁3が取り付けられる。ここでは、見切り縁3は左右下用の見切り縁3bが使用され、開口枠1の左右両側の側面10に沿って縦方向に沿って延びるように取り付けられ、また開口枠1の下面15に沿って横方向に延びるように取り付けられる。見切り縁3は、粘着テープを開口枠1の側面10及び下面15に密着させ、止水材2を押しつぶすように押さえながらビス等で下地7に固定する。また開口枠1の左右両側に配置した見切り縁3は、その下端が捨て水切り5(捨て水切り5c及び5d)の表面上に配置される。これにより、見切り縁3の開放溝30を縦方向に流れる雨水が捨て水切り5上に流れることになり、防水性を向上させることができる。また開口枠1の下側に配置した見切り縁3はその左右両端がそれぞれ捨て水切り5の表面上に配置される。これにより、見切り縁3の開放溝30を横方向に流れる雨水(横走)が捨て水切り5上に流れることになり、防水性を向上させることができる。また、捨て水切り5は見切り縁3と開口枠1の角部11周りの下地7との間で挟まれて固定される。
次に、図5Aに示すように、開口枠1の角部11の周囲において、シーリングを施す。シーリングは、横枠12と縦枠13とにより構成される開口枠1の角部11と開口部8の縁部80との間の隙間を塞ぐようにして設けられる。また角部11における横枠12と縦枠13との接合部分の隙間を塞ぐようにして設けられる。その他、捨て水切り5の表面と見切り縁3の端部との間の隙間など、防水性を損なうおそれがある隙間をシーリングで塞ぐ。
次に、図5Bに示すように、開口枠1の下方及び側方において、複数の建築板4をさらに下から上に向かって取り付けていく。このとき、開口枠1に隣接して配置される建築板4の端部40は見切り縁3の開放溝30に差し込まれる。開口枠1に隣接して配置される建築板4は長さ調整のため、あるいは開口枠1の形状に合わせるために、切断される場合がある。また図5Cに示すように、開口枠1の側方に隣接している建築板4の上隅部41は開口枠1に近づくに従って下方に傾斜している。すなわち、上隅部41は見切り縁3に向かう方向に下り傾斜している。これにより、建築板4の上隅部41から見切り縁3の開放溝30に向かって雨水が流れやすくなり、排水性を向上させることができる。
また捨て水切り5は鎧張り状に配置された建築板4のうちの上側の建築板4により覆われる。すなわち、下段の建築板4の非暴露部42の表面上に配置された捨て水切り5の下部は、上段の建築板4の暴露部43で覆われる。また捨て水切り5の上部は上段の建築板4の非暴露部42の裏側に位置し、この非暴露部42で覆われる。このようにすると、捨て水切り5が室外側から見えにくくなって、外観が損なわれにくくなる。また捨て水切り5の止水部52は建築板4の裏面と密着し、防水性が向上する。
次に、図6Aに示すように、開口枠1の上部の左右両側の角部11の周囲において、捨て水切り5を配置する。ここでは、捨て水切り5は左上用の捨て水切り5aと右上用の捨て水切り5bが使用される。捨て水切り5は切欠部54を開口枠1の角部11の周辺に位置させ、開口枠1の上面14に沿わせるように配置する。また見切り縁3bの上部の裏側に捨て水切り5の下部が配置される。そして、捨て水切り5は上部が下地7に固定される。この場合、捨て水切り5に釘穴やビス穴が形成されないように、粘着テープなどで捨て水切り5の裏面を下地7の下地板75の室外側面に固定する。また捨て水切り5の下部は、開口枠1の側方において、建築板4の表面上に配置される。この場合、捨て水切り5の下部は捨て水切り5の上端よりも下側に位置する建築板4の表面上に配置される。また捨て水切り5の下部は下段の建築板4の表面上に配置される。すなわち、縦方向で隣接する建築板4のうちの下側の建築板4の表面上に配置される。下段の建築板4の上部は上段の建築板4の下部が重なる部分であって、非暴露部42である。捨て水切り5は非暴露部42よりも下方に位置しないように、切断等により長さ調整される。
次に、図6Bに示すように、見切り縁3が取り付けられる。ここでは、見切り縁3は上用の見切り縁3aが使用され、開口枠1の上面14に沿って横方向に延びるように取り付けられる。見切り縁3は、粘着テープを開口枠1の上面14に密着させ、止水材2を押しつぶすように押さえながらビス等で下地7に固定する。また開口枠1の上側に配置した見切り縁3は、その左右両端が上側の捨て水切り5の表面上に配置される。これにより、見切り縁3の開放溝30を横方向に流れる雨水(横走)が捨て水切り5上に流れることになり、防水性を向上させることができる。また、捨て水切り5は見切り縁3と開口枠1の角部11周りの下地7との間で挟まれて固定される。
次に、開口枠1の上部の周囲において、シーリングを施す。シーリングは、横枠12と縦枠13とにより構成される開口枠1の角部11と開口部8の縁部80との間の隙間を塞ぐようにして設けられる。また角部11における横枠12と縦枠13との接合部分の隙間を塞ぐようにして設けられる。その他、捨て水切り5の表面と見切り縁3の端部との間の隙間など、防水性を損なうおそれがある隙間をシーリングで塞ぐ。
次に、図6Cに示すように、開口枠1の上方において、複数の建築板4をさらに下から上に向かって取り付けていく。このとき、開口枠1に上方に隣接して配置される建築板4の端部(下端部)40は上の見切り縁3の開放溝30に差し込まれる。また捨て水切り5は鎧張り状に配置された建築板4のうちの上側の建築板4により覆われる。すなわち、下段の建築板4の非暴露部42の表面上に配置された捨て水切り5の下部は、上段の建築板4の暴露部43で覆われる。また捨て水切り5の上部は上段の建築板4の非暴露部42の裏側に位置し、この非暴露部42で覆われる。このようにすると、捨て水切り5が室外側から見えず、外観が損なわれにくくなる。また捨て水切り5の止水部52は建築板4の裏面と密着し、防水性が向上する。
次に、図7に示すように、カバー9が見切り縁3に取り付けられる。カバー9は金属製であって、断面形状が略コ字状であり、正面視形状が略L字状に形成されている。カバー9は、開口枠1の四隅の角部11の周囲において、縦方向に延びる見切り縁3と横方向に延びる見切り縁3とにわたって取り付けられる。カバー9は、各見切り縁3の端部にキャップのように、はめ込んで取り付けられる。これにより、カバー9は開口枠1の縦枠13から横枠12に亘って配置される。カバー9は角部11の周囲に設けたシーリングを覆うものであり、シーリングに雨水がかかりにくくなって、防水性を向上させることができる。
(変形例)
実施形態は、本発明の様々な実施形態の一つに過ぎない。実施形態は、本発明の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
実施形態では、開口部が壁下地に形成されていたが、これに限られず、例えば、開口部は屋根下地に形成されていてもよい。この場合、屋根下地の開口部は天窓として利用できる。
実施形態では、開口部が窓として使用される場合について説明したが、これに限られず、例えば、開口部は玄関等の出入り口に使用されてもよい。
(まとめ)
以上説明したように、第1の態様に係る開口部周りの鎧張り構造は、開口枠1の側面10に止水材2を介して見切り縁3が取り付けられている。見切り縁3の開放溝30に鎧張り状に配置された建築板4の端部40が差し込まれている。開口枠1の角部11周りにおいて、一部が見切り縁3の裏側にある捨て水切り5が設けられている。捨て水切り5の下部は建築板4の表面上に配置されている。
この態様によれば、止水材2、見切り縁3及び捨て水切り5により、開口枠1の周囲を流れる雨水が開口部に浸入しにくくなり、開口部周りの防水性を向上させることができる、という利点がある。
第2の態様に係る開口部周りの鎧張り構造は、第1の態様において、捨て水切り5が、見切り縁3と、開口枠1の角部11周りの下地7との間で挟まれて固定されている。
この態様によれば、捨て水切り5が釘又はビスなどを使用しなくても固定することができ、捨て水切り5に孔が形成されなくなって防水性が向上する、という利点がある。
第3の態様に係る開口部周りの鎧張り構造は、第1又は2の態様において、捨て水切り5が、鎧張り状に配置された建築板4のうちの上側の建築板4により覆われている。
この態様によれば、捨て水切り5が外から見えにくくなって、外観が損なわれにくくなる、という利点がある。
第4の態様に係る開口部周りの鎧張り構造は、第1~3のいずれか1つの態様において、開放溝30に端部40が差し込まれている建築板4の上隅部41が、開口枠1に近づくに従って下方に傾斜している。
この態様によれば、建築板4の上隅部41から開放溝30に向かって雨水が流れやすくなり、開放溝30による排水性を向上させることができる、という利点がある。
第5の態様に係る開口部周りの鎧張り構造は、第1~4のいずれか1つの態様において、開口枠1は、開口部8の上下両側に各々配置される横枠12と、左右両側の各々配置される縦枠13とを有する。横枠12と縦枠13とにより構成される開口枠1の角部11と開口部8の縁部80との間にシーリングが施されている。縦枠13から横枠12に亘って配置されて、シーリングを覆うカバー9をさらに備えている。
この態様によれば、シーリングとカバー9により、開口枠1の角部11と開口部8の縁部80との間に雨水が浸入しにくくなり、防水性を向上させることができる、という利点がある。
1 開口枠
10 側面
11 角部
12 横枠
13 縦枠
2 止水材
3 見切り縁
30 開放溝
4 建築板
41 上隅部
5 捨て水切り
7 下地
8 開口部
80 縁部
9 カバー

Claims (5)

  1. 開口枠の側面に止水材を介して見切り縁が取り付けられ、
    前記見切り縁の開放溝に鎧張り状に配置された建築板の端部が差し込まれ、
    前記開口枠の角部周りにおいて、一部が前記見切り縁の裏側にある捨て水切りが設けられ、
    前記捨て水切りの下部は、鎧張り状に配置された前記建築板のうちの下側の前記建築板の表面上に配置されている、
    開口部周りの鎧張り構造。
  2. 請求項1において、
    前記捨て水切りが、前記見切り縁と、前記開口枠の角部周りの下地との間で挟まれて固定されている、
    開口部周りの鎧張り構造。
  3. 請求項1又は2において、
    前記捨て水切りは、鎧張り状に配置された前記建築板のうちの上側の前記建築板により覆われている、
    開口部周りの鎧張り構造。
  4. 請求項1~3のいずれか1項において、
    前記開放溝に前記端部が差し込まれている前記建築板の上隅部が、前記開口枠に近づくに従って下方に傾斜している、
    開口部周りの鎧張り構造。
  5. 請求項1~4のいずれか1項において、
    前記開口枠は、開口部の上下両側に各々配置される横枠と、左右両側の各々配置される縦枠とを有し、
    前記横枠と前記縦枠とにより構成される前記開口枠の角部と前記開口部の縁部との間にシーリングが施され、
    前記縦枠から前記横枠に亘って配置されて、前記シーリングを覆うカバーをさらに備えている、
    開口部周りの鎧張り構造。
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