JP4868420B2 - 建具を備えた建物 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1に開示したように、建具の建具枠を、その取付部を建物外壁体の開口部周縁の室外側面に固着具で固着して建具枠を開口部に取付けた建物が知られている。
例えば、建物外壁体の開口部を木材によって構成し、建物外壁体の外壁材、内装材を真壁納りとして開口部を構成する木材の室内側面、室外側面が露出して目視できるようにすることが考えられている。
しかしながら、開口部に建具枠を前述した従来のようにして取付けた場合には、その建具枠の取付部分から雨水等が室内側に浸入することを防止するために、その取付部分よりも室外側寄りに外壁材を設け、その外壁材と建具枠における取付部よりも室外側寄り部との間をシール材でシールしているので、開口部を構成する木材の室外側面が外壁材とシール材で覆われて目視できない。
木材より成る左右の柱と上横材と下横材とで矩形状の開口部とし、
前記柱、上横材、下横材は、その内側面における室外側部が切欠き加工されて室外側に向かう段差部を有し、この各段差部が4周連続して建具枠の取付部を形成し、
金属より成る左右の縦枠と上枠と下枠とで矩形状の建具枠とし、
前記縦枠、上枠、下枠は、本体部と、その本体部に外向きに設けた取付片と、前記本体部におけるこの取付片よりも室外側寄りに設けたシール材受け部を備え、
前記各段差部に螺合した室内外側方向に向かう取付用ねじで、前記各取付片を各段差部に固着して建具枠を開口部内に収納して取り付け、
前記取付片の取付部分は水密材で水密されていると共に、前記シール材受け部と前記開口部の内周面との間がシール材で水密され、
前記建物外壁体の外壁材、内装材は左右の柱、上横材、下横材の外側面に取り付けられて真壁納りであることを特徴とする建具を備えた建物である。
このようにすれば、縦枠、上枠を室内外側方向に位置決めできるし、室内側から見た時に縦枠、上枠の室内側面が目立つことがなく、当接する部分が目立つので、見栄えが良い。
木材より成る左右の柱と上横材と下横材とで矩形状の開口部とし、
前記左右の柱と上横材は、その内側面が室内外側方向に連続した平坦面で、その各内側面に建具枠を取付ける取付部材を、その室外側面が建具枠の取付部となるようにそれぞれ有し、
前記下横材は、その内側面における室外側部が切欠き加工されて室外側に向かう段差部を有し、この段差部が建具枠の取付部を形成し、
金属より成る左右の縦枠と上枠と下枠とで矩形状の建具枠とし、
前記縦枠、上枠、下枠は、本体部と、その本体部に外向きに設けた取付片と、前記本体部におけるこの取付片よりも室外側寄りに設けたシール材受け部を備え、
前記各取付部材の室外側面と段差部に螺合した室内側方向に向かう取付用ねじで、各取付片を各取付部材の室外側面、段差部に固着することで、建具枠は開口部内に収納して取付けられ、
前記取付片の取付部分は水密材で水密されていると共に、前記シール材受け部と前記開口部の内周面との間がシール材で水密され、
前記建物外壁体の外壁材、内装材は左右の柱、上横材、下横材の外側面に取り付けられて真壁納りであることを特徴とする建具を備えた建物である。
このようにすれば、室内側から見た時に取付部材が見えないので、見栄えが良い。
したがって、建具枠の周囲に木材が見える外観、内観となるので、木構造を基本として建物として好ましい。
また、開口部内の建具枠の取付部分が水密され、それよりも室外側寄りの建具枠と開口部との間が水密されているので、建具枠の取付部分から雨水等が室内側に浸入することがない。
また、建具枠が開口部内に収納して取付けてあるので、建具枠の変形、たわみが生じにくい。
また、柱の取付面に縦枠の取付片、上横材の取付面に上枠の取付片、下枠の取付面に下枠の取付片がそれぞれ固着されるから、柱、上横材、下横材の室内側面、室外側面がそれぞれ目視される。
本発明の第1の建具を備えた建物によれば、柱、上横材、下横材をあらかじめ切欠き加工しておけば、施工現場においては取付用ねじを螺合することで建具枠を開口部に取付けできる。
本発明の第2の建具を備えた建物によれば、左右の柱、上横材が長手方向全長に亘って同一幅とすることができるので、その柱、上横材の室外側面が長手方向全長に亘って同一幅に見え、見栄えが良い。
前記建物外壁体1は、外壁材10と内装材11を備え、建物内部と外部を区画している。
前記開口部2は木材によって構成されている。例えば、木材より成る左右の柱20と、この左右の柱20間に横架した木材より成る上横材21と、下横材22とで矩形状としてある。
前記建具枠3は、金属より成る左右の縦枠30と、金属製の上枠31と、金属製の下枠32を矩形状に連結してある。
前記建具枠3は開口部2内に挿入され、その建具枠3の室外側面3aと開口部2の室外側面2aがほぼ面一、好ましくは面一で、建具枠3の室内側面3bが開口部2の室内側面2bよりも室内側に突出しないように収納される。
前記開口部2の室外側面2aとは、開口部2を構成する木材の室外側面、例えば柱20の室外側面20a、上横材21の室外側面21a、下横材22の室外側面22aである。
前記開口部2の室内側面2bとは、開口部2を構成する木材の室内側面、例えば柱20の室内側面20b、上横材21の室内側面21bである。
前記建具枠3の室外側面3a,室内側面3bは、縦枠30、上枠31、下枠32の室外側面30d,31d,32d、室内側面30e,31e,32eである。
要するに、前記開口部2内の取付部2cは、開口部2の室外側面2aよりも室内側寄りに、室外側に向かう取付面を開口部2の内周に沿って連続、例えば開口部2の4周に連続して有し、その取付面に各取付片30b,31b,32bを水密材7を介して接し、室外側から取付用ねじ6を取付部に螺合して固着される。
前記開口部2の内周面2dは、柱20、上横材21、下横材22の内側面20c、21c、22cである。
前記開口部2の外周面2eは、柱20、上横材21、下横材22の外側面20d,21d,22dである。
また、建具枠3の開口部2内の取付部分が水密材7で水密され、その取付部分よりも室外側寄りの建具枠3と開口部2との間がシール材8で水密されているので、建具枠3の取付部分から雨水等が室内側に浸入することがない。
なお、各取付片30b,31b,32bの室内側面には水密材取付用の凹部を有し、この凹部に水密材7を押し込んで取付けるようにしてある。
前記開口部2の内周面2dにおける室外側部分を4周連続して切欠き加工して室外側に開口した凹部2fを形成し、その凹部2fを前述の取付部2cとし、その底壁面(室外側に開口した面)を前述の取付部2cの取付面としてある。
例えば、柱20、上横材21、下横材22の内側面20c,21c,22cにおける室外側部を、鉤形状にそれぞれ切欠き加工して室外側に向かう段差部23をそれぞれ形成し、この各段差部23が4周連続して前述の凹部2f(建具枠3の取付部2c)を形成する。
前記上横材21、下横材22の段差部23に上枠31、下枠32の取付片31b,32bを水密材7を介してそれぞれ接し、その各取付片31b,32bから取付用ねじ6を上横材21、下横材22の段差部23にそれぞれ螺合して上枠31、下枠32を上横材21、下横材22の内側面21c,22cにそれぞれ取付ける。
前記各段差部23と各シール材受け部30c,31c,32cとの間にシール材8を設けてシールする。
例えば、左右方向、上下に向かう取付用ねじ9で固着して取付けてある。
そして、前記中間の段差部24に縦枠30、上枠31の室内側面30e,31eがそれぞれ当接して室内外側方向の位置決めをできるようにしてあると共に、室内側から見た時に縦枠30、上枠31の室内側面30e,31eが見えずに目立つことがなく、内観の見栄えが良い。
つまり、柱20、上横材21における中間の段差部24よりも室内側の部分が縦枠30、上枠31の室内側面30e,31eが当接する部分である。
この下枠32の室内側面32eには取付横片32fが設けてあり、この取付横片32fが床材34に固着してある。
前記下横材22は基礎35の上に設けられ、土台としてあり、この下横材22に左右の柱20の下部が連結してある。
要するに、この実施の形態は出入口用の開口部2を示し、建具は引き違い窓としてある。
前記柱20、上横材21の内側面20c,21cにおける室内外側方向の中間に木材より成る縦見切材40、横見切材41をそれぞれ固着して取付ける。
この縦見切材40の室外側面40aに縦枠30の室内側面30eの一部を当接すると共に、横見切材41の室外側面41aに上枠31の室内側面31eの一部を当接し、その縦見切材40、横見切材41を縦枠30、上枠31の室内側面30e,31eが当接する部分とする。
前記開口部2を構成する柱20、上横材21の内側面20c,21cを室内外側方向に亘って凹凸の無い平坦面とし、その内側面20c,21cの室内外側方向中間部に取付部材、例えば取付用縦下地材50、取付用横下地材51を固着して取付ける。例えば、ねじで固着する。
この取付用縦下地材50の室外側面50a、取付用横下地材51の室外側面51aと前記下横材22の段差部23で前述の取付部2cとする。
そして、建具枠3を取付部2cに前述の第1の実施の形態と同様に固着して取付ける。
また、取付用縦下地材50、取付用横下地材51の室内外方向の取付け位置を変更することで、建具枠3の室内外側方向の取付け位置を調整できる。
また、前記縦カバー材53、横カバー材54は内装材11と同一仕上げとして、縦・横カバー材53,53と内装材11が同一の見栄えとなるようにしてある。
また、柱20の内側面20cと取付用縦下地材50との間、及び上横材21の内側面21cと取付用横下地材51との間に雨水等が浸入しないようにすることが好ましい。
この縦見切材55の室外側面55aに取付用縦下地材50の室内側面50b、縦枠30の室内側面30eの一部を当接し、横見切材56の室外側面56aに取付用横下地材51の室内側面51b、上枠31の室内側面31eの一部を当接する。
Claims (4)
- 建物外壁体の開口部に建具枠を取付けた建具を備えた建物であって、
木材より成る左右の柱と上横材と下横材とで矩形状の開口部とし、
前記柱、上横材、下横材は、その内側面における室外側部が切欠き加工されて室外側に向かう段差部を有し、この各段差部が4周連続して建具枠の取付部を形成し、
金属より成る左右の縦枠と上枠と下枠とで矩形状の建具枠とし、
前記縦枠、上枠、下枠は、本体部と、その本体部に外向きに設けた取付片と、前記本体部におけるこの取付片よりも室外側寄りに設けたシール材受け部を備え、
前記各段差部に螺合した室内外側方向に向かう取付用ねじで、前記各取付片を各段差部に固着して建具枠を開口部内に収納して取り付け、
前記取付片の取付部分は水密材で水密されていると共に、前記シール材受け部と前記開口部の内周面との間がシール材で水密され、
前記建物外壁体の外壁材、内装材は左右の柱、上横材、下横材の外側面に取り付けられて真壁納りであることを特徴とする建具を備えた建物。 - 左右の柱の内側面、上横材の内側面に、縦枠、上枠の室内側面が当接する部分を設けた請求項1記載の建具を備えた建物。
- 建物外壁体の開口部に建具枠を取付けた建具を備えた建物であって、
木材より成る左右の柱と上横材と下横材とで矩形状の開口部とし、
前記左右の柱と上横材は、その内側面が室内外側方向に連続した平坦面で、その各内側面に建具枠を取付ける取付部材を、その室外側面が建具枠の取付部となるようにそれぞれ有し、
前記下横材は、その内側面における室外側部が切欠き加工されて室外側に向かう段差部を有し、この段差部が建具枠の取付部を形成し、
金属より成る左右の縦枠と上枠と下枠とで矩形状の建具枠とし、
前記縦枠、上枠、下枠は、本体部と、その本体部に外向きに設けた取付片と、前記本体部におけるこの取付片よりも室外側寄りに設けたシール材受け部を備え、
前記各取付部材の室外側面と段差部に螺合した室内側方向に向かう取付用ねじで、各取付片を各取付部材の室外側面、段差部に固着することで、建具枠は開口部内に収納して取付けられ、
前記取付片の取付部分は水密材で水密されていると共に、前記シール材受け部と前記開口部の内周面との間がシール材で水密され、
前記建物外壁体の外壁材、内装材は左右の柱、上横材、下横材の外側面に取り付けられて真壁納りであることを特徴とする建具を備えた建物。 - 左右の柱の内側面、上横材の内側面に、各取付部材の室内側面を覆う覆部材を取付けした請求項3記載の建具を備えた建物。
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