JP3078174B2 - カーテンウォールユニット - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、躯体に固定された取付
け金物に対して直接取り付けられるカーテンウォールユ
ニットに係り、詳細には前記カーテンウォールユニット
に対するパネルの取付構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】都市化の近代化に伴って、益々、カーテ
ンウォールに対する需要が高まっている。また、近年に
おいては、パネルを保持するフレームが目立たず、全体
として見れば、各隣接パネル間に目地を残すのみでパネ
ルが連続化しているように見えるデザインに関心が高ま
っている。

【０００３】この要望に答えるものとして、特開平５−
３９６９１号公報（先行例１）および特開平５−１７１
７２４号公報（先行例２）などの先行例を挙げることが
できる。前記先行例１には、周縁部に斜めカット面を有
する下側支持材をフレームに係止して取り付けた後、こ
の下側支持材上にレインバリヤ（シール材）およびセッ
ティングブロックを介在させてガラスを載置し、次いで
ガラスの上辺部にレインバリヤを介して上側支持材を係
合させてガラスを取付けた構造が記載されている。ま
た、先行例２には、カーテンウォールユニットにおい
て、フレームの室外側の見付け寸法を抑えパネルの露出
面積を拡大するために、フレームの室外側にパネルを取
り囲む受け片を連続的に張り出して形成し、この受け片
にパネル周囲を支持する断面Ｕ字状のガスケットを固定
し、パネルを前記ガスケットの対向する両リップにより
支持した構造が記載されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、先行例
１のように、フレームに対して、順次、ガラス支持材お
よびガラスを組み立てていく場合には、部材数が多くな
るため現場で組み立てるのに手間が掛かるものとなる。

【０００５】ところで、特開平４−２９３８８４号公報
においては、予めガラスを環状フレームにより固定した
ガラスユニットとしておき、このガラスユニットを建物
側の支持材に固定する方法が開示されている。この場合
には、ユニット化された分だけ取付けが容易になるとし
ても、支持部材と前記ガラスユニットとを四周辺部にお
いて連結する連結部材により固定するものであるため、
依然としてガラスユニットの取付けに手間が掛かる。

【０００６】一方、先行例２は、フレーム自体が直接躯
体側に取り付けられるカーテンウォールユニットであ
り、全体として構造が簡単となり、また単位m²当りのフ
レーム重量を小さくなるため施工性および経済性は良好
となるが、フレームとガラスとの取付け構造はガラスを
嵌合支持するガスケットとフレームとをパネル受けによ
り連結して脱落防止を図るものであり、以前としてガラ
ス保持構造が複雑なものとなっている。

【０００７】また、これらのカーテンウォール構造の場
合には、パネルが損傷した際にパネルまたはパネルユニ
ットの取り替え作業が非常に困難であり、多くの手間と
時間を要するものとなっている。

【０００８】そこで、本発明の主たる課題は、パネル支
持構造が簡単でその取付けが容易であるとともに、パネ
ルが損傷した場合にパネルの取り替え作業を簡単に行う
ことのできるカーテンウォールユニットを提供すること
にある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】前記課題は、上枠、下枠
および左右縦枠によって方形状に組み立てられた枠フレ
ームの室外側面に一体的にパネルユニットを保持し、建
物の躯体に対して直接取り付けられるカーテンウォール
ユニットであって、前記パネルユニットは、方形状のパ
ネル保持枠とこのパネル保持枠内に嵌合されたパネルと
からなり、前記枠フレームの室外側面に前記パネルユニ
ットの受け係合部を形成するとともに、前記パネルユニ
ットの室内側面に取付用係合部を形成し、このパネルユ
ニットを前記枠フレームに対して係止させて取り付けた
ことで解決できる。

【００１０】具体的係止構造としては、前記パネルユニ
ットの上保持枠および下保持枠の裏面側に取付用係止片
を形成するとともに、前記枠フレームに前記パネルユニ
ット取付用係止片と係合する受け係止片を形成し、前記
パネルユニットの取付用係止片と前記枠フレームの受け
係止片とを相互に係合させることにより、前記パネルユ
ニットを枠フレームに対して掛着固定するとともに、前
記パネルユニットの左右縦保持枠の裏面側に、係合溝を
同一側方に向けた断面略Ｌ字状の係止片をそれぞれ形成
する一方、枠フレームの左右縦枠に対して前記係止片に
係合する断面略Ｌ字状の受け係止片を形成し、前記パネ
ルユニットの上保持枠および下保持枠を枠フレームに対
して係止した状態から、パネルユニットを側方に移動
し、パネルユニットの左右縦保持枠を枠フレームの左右
縦枠に対して係止させる。

【００１１】また、他の係止構造として、前記パネルユ
ニットの左右縦保持枠の裏面側に、係止用ブラケットを
形成する一方、枠フレームの左右縦枠に対して前記係止
用ブラケットに係合する受けブラケットを形成し、前記
パネルユニットの上保持枠および下保持枠を枠フレーム
に対して係止すると同時に、パネルユニットの前記係止
用ブラケットを枠フレームの前記受けブラケットに係合
させ、パネルユニットの左右縦保持枠を枠フレームの左
右縦枠に対して係止させる。

【００１２】また、この場合、前記枠フレーム内に水平
中骨を備え、１ユニットを複数パネルとすることもでき
る。さらに、前記パネル保持枠は、室外側に断面略Ｌ字
状のパネル係止片を有し、パネル周縁の室外側部分を面
取りするとともに、前記パネル係止片の内側面を前記パ
ネルの面取りに対応する傾斜面とすることにより、パネ
ルとパネル係止片の室外面を同一面とすることができ、
近年のデザイン傾向に対応した全面フラット型のカーテ
ンウォールユニットとすることができる。

【００１３】また、前記パネルの室内面側周囲におい
て、パネルとパネル保持枠との間隙部分に、両者を接着
固定する硬化型シール材を充填するか、または固形弾性
材を圧入することによりパネルを強固に支持する。

【００１４】

【作用】本発明においては、パネルユニットを枠フレー
ムに係止させて取付ける。具体的には、パネルユニット
の上保持枠および下保持枠に形成されたパネルユニット
取付用係止片を枠フレームの受け係止片に対して係合さ
せるとともに、この状態からパネルユニットを側方に若
干移動させることにより、または前記上下保持枠の係合
と同時に、パネルユニットの左右縦保持枠を枠フレーム
の左右縦枠に対して係止させることができる。したがっ
て、一回の取付け操作で簡単にパネルユニットを枠フレ
ームに対して取付けることが可能である。また、完成後
に、パネルに損傷が生じた場合には、該パネルユニット
を簡単に枠フレームから取外し、新規のパネルユニット
を前記要領によって取付けることにより簡単に改修する
ことができる。

【００１５】また、パネル保持構造も、パネル保持枠
は、室外側に断面略Ｌ字状のパネル係止片を有し、パネ
ル周縁の室外側部分を面取りするとともに、前記パネル
係止片の内側面を前記パネルの面取りに対応する傾斜面
とし、かつ特にパネル裏面の周囲において枠フレームと
の間隙部に接着シールを充填するか、合成ゴムなどの固
形弾性材を圧入することにより、パネルユニットは強固
に支持されて面内剛性を増し、さらに風圧力を受けても
外力が均一に分散される。また、パネル周縁部において
はパネル傾斜面とパネル係止片とが係合しているので負
の風圧力や地震に対してパネルが枠フレームから離脱す
ることがないなど、外力に対する安定性も格段に向上す
ることとなる。また、パネル全面が面一となって美観も
優れたものとなる。

【００１６】

【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて詳述する。
図１はカーテンウォール取付け後の室外からの視図であ
り、図２は図１のII−II線断面図である。本実施例にお
けるカーテンウォールは、ビルのフロアＦの端部に固定
されたファスナー４０に対して、カーテンウォールユニ
ット（以下、単にユニットという）１、２…が直接固定
されたユニット式カーテンウォールである。なお、ユニ
ット１は中間に水平中骨を有し２パネル１ユニットのタ
イプであり、ユニット２は１パネル１ユニットのタイプ
である。

【００１７】前記ユニット１は、詳細には図５および図
６に示されるように、主に上枠３、水平中骨４、下枠
５、左右縦枠６、７によって構成される枠フレームＦ
と、この枠フレームＦの各開口部に取付けられる、上下
保持枠８、９および左右縦保持枠１０、１１からなる方
形状の保持枠内にガラス、ミラーガラス、タイル、石
板、陶板等のパネルＧが嵌合されたパネルユニットＰと
からなり、パネルユニットＰの両側縁を枠フレームＦに
接続するためにブラケット１２、１３および押縁１４と
が用いられ、これら部材が工場において組み立てられ、
ユニット化された状態で現場に搬入される。

【００１８】以下、ユニット１についてさらに詳述す
る。先ず、前記枠フレームＦについて詳述すると、上枠
３にはその室外側面に部材長手方向に沿って係合溝を上
方に向けた断面略Ｌ字状のパネル受け係止片３ａ、３ｂ
が形成され、水平中骨４にはその室外側面に部材長手方
向に沿って係合溝を上方に向けた断面略Ｌ字状のパネル
受け係止片４ａ〜４ｄが形成され、下枠５にはその室外
側面に部材長手方向に沿って係合溝を上方に向けた断面
略Ｌ字状のパネル受け係止片５ａ、５ｂが夫々形成され
ている。また、左縦枠６には図６の左方に係合溝を向け
た断面略Ｌ字状のパネル受け係止片１２ａ、１２ｂが形
成されたブラケット１２がボルトにより固定されている
とともに、右縦枠７にも同じく図６の左方に係合溝を向
けた断面略Ｌ字状の受け係止片１３ａ、１３ｂが形成さ
れたブラケット１３がボルトにより固定されている。な
お、もちろん前記ブラケット１２、１３を取付けること
なく、左右縦枠６、７から一体的に延在して前記パネル
受け係止片１２ａ、１２ｂ、１３ａ、１３ｂを形成する
ことでもよい。

【００１９】他方、前記枠フレームＦに取り付けられる
パネルユニットＰは、上保持枠８、下保持枠９および左
右縦保持枠１０、１１によって方形状に形成された保持
枠に対してガラスＧが一体的に保持されたもので、前記
各保持枠８〜１１の室外側面には、嵌合溝を内方に向け
たパネル係止片８ａ〜１１ａが夫々形成されており、こ
のパネル係止片８ａ〜１１ａによってパネルＧが強固に
支持されている。前記パネル係止片８ａ〜１１ａの内側
面には、それぞれ開口側に向けて略４５°の傾斜面が形
成され、縁の室外側部分が略４５°に面取りされたパネ
ルＧが嵌合された状態で、パネル係止片８ａ〜１１ａが
パネルＧの室外面より室外側に突出することがなくパネ
ル全体が面一とされている。

【００２０】また、前記パネル係止片８ａ〜１１ａとパ
ネルＧとの間隙部には、その奥側にパネル受けスペーサ
１４がそれぞれ配置され、このパネル受けスペーサ１４
より手前側間隙部分には、ネオプレーンまたはシリコー
ンゴムなどのウエザーシール１５が介在されている。ま
た、パネルＧの背面において前記各保持枠８〜１１との
隙間部分には、バックアップ材１６を周囲に詰め込んだ
後、施工時に流動性のあるシール材であって硬化後は各
保持枠８〜１１とパネルＧとを強固に接着連結する硬化
型シール材１７を充填し、パネルユニットの強度、気密
性および水密性を向上させている。また、バックアップ
材１０および硬化型シール材１１に代えて、アクリルゴ
ム、ポリブタジエンゴム、クロロプレンゴム、エチレン
プロピレンゴム等の合成ゴム、樹脂発泡体などの固形弾
性材を押し込むように圧入することでもよい。

【００２１】また、この場合、前記バックアップ材１６
の外周部には周方向に連通する環状空間Ｒが形成されて
おり、ウエザーシール１５が将来劣化して雨水等が浸入
した場合に、浸入水が前記環状空間Ｒを通り、最終的に
外部に排出されるようになっている。

【００２２】他方、前記各保持枠８〜１１の内、上下保
持枠８、９には下方（地面側）に係合溝を向ける断面略
Ｌ字状のパネルユニット取付用係止片８ｂ、８ｃ・９
ｂ、９ｃが形成されているとともに、左右縦保持枠１
０、１１には図６の右方に係合溝を向ける断面略Ｌ字状
の取付用係止片１０ｂ、１０ｃ・１１ｂ、１１ｃがそれ
ぞれ形成されている。

【００２３】ところで、前記各保持枠８〜１１の他の例
としては、たとえば図８および図９に示される保持枠が
挙げられる。図８に示される例は、裏面側に取付用係止
片３５ｂ、３５ｃが形成され、かつ前面側にポケット溝
３５ａが形成された保持枠３５を用い、前記ポケット溝
３５ａに三角形状のパネル嵌合溝が形成されるととも
に、部材方向によりジッパー嵌合溝３４ａが形成された
ガスケット３４を固定し、このガスケット３４によりパ
ネルＧを支持した後、前記ジッパー嵌合溝３４ａに硬質
ゴム等からなるジッパー３３を押し込むことによりパネ
ルＧの外れ止めを図った例であり、図９に示される例
は、保持枠２５に対して三角形状のパネル嵌合溝が形成
されたガスケット２７を固着し、このガスケット２７に
よりパネルＧを支持した後、先端がガスケット２７に嵌
入する連結材２６によって保持枠２５と前記ガスケット
２７とを強固に連結することによりパネルＧの外れ止め
を図った例である。

【００２４】前記パネルユニットＰの枠フレームＦへの
取付けは、先ず、図７に示されるように、左右縦枠６、
７に対してブラケット１２、１３を固定した状態で、パ
ネルユニットＰの上下保持枠８、９に形成された取付用
係止片８ｂ、８ｃ・９ｂ、９ｃを枠フレームＦの受け係
止片３ａ、３ｂ・４ａ、４ｂに係合させることによりパ
ネルユニットＰを取付け、この状態からさらに、図６の
右方にユニットパネルＰを移動させることにより、左右
縦保持枠１０、１１に形成された係止片１０ｂ、１０
ｃ、１１ｂ、１１ｃを枠フレームＦの左右縦枠６、７に
固定されたブラケット１２、１３の係止片１２ａ、１２
ｂ・１３ａ、１３ｂにそれぞれ係止させることにより行
われる。パネルユニットＰの取付けが完了したならば、
押縁３２、３２を取付け、さらにこの押縁３２、３２の
両端部において、縦枠６，７との間およびパネルＧとの
間にシール材またはゴム材１８、１９を配設し高い気水
密性を確保している。また、フロアＦに跨がるパネルＧ
の背面側には、耐火ボード２１が配置され、各枠材３〜
７の所定箇所には石綿２３が吹付けられる。

【００２５】ところで、前記パネルユニットＰの左右縦
保持枠１０、１１と枠フレームＦの左右縦枠６、７との
係止構造としては、図１０〜図１２に示される係止構造
とすることもできる。図１１に示されるように、パネル
ユニットＰの左右縦保持枠１０（１１）の背面側に、下
方に係止用切欠き部２８ａが形成された係止用ブラケッ
ト２８、２８…を１以上固定するとともに、枠フレーム
Ｆの左右縦枠６（７）に前記係止用ブラケット２８と係
合する受けブラケット２９、２９…を対応位置に固定し
ておき、前記パネルユニットＰの上保持枠８および下保
持枠９を枠フレームＦに対して係止すると同時に、前記
係止用ブラケット２８を枠フレームＦに固設された前記
受けブラケット２９の係止部２９ａに係合させることに
より、パネルユニットＰの左右縦保持枠１０，１１を枠
フレームＦの左右縦枠６，７に対して係止させる。

【００２６】さらに、他の例としては、図１３〜図１５
に示される係止構造とすることもできる。図１４に示さ
れるように、パネルユニットＰの左右縦保持枠１０（１
１）の背面側に、断面Ｔ字状の係止用ブラケット３０、
３０…を１以上固定するとともに、図１５に示されるよ
うに、ブラケット３１のパネルユニット対向面側に不連
続に一対の断面Ｌ字状の張出片（受けブラケット）３１
ａ，３１ａによりポケット溝Ｍを形成しておき、前記パ
ネルユニットＰの上保持枠８および下保持枠９を枠フレ
ームＦに対して係止すると同時に、前記係止用ブラケッ
ト３０を枠フレームＦに形成された前記ポケット溝Ｍに
係合させることにより、パネルユニットＰの左右縦保持
枠１０，１１を枠フレームＦの左右縦枠６，７に対して
係止させる。

【００２７】以上のようにして組み立てられたユニット
１の取付けは、図３および図４に示されるように、フロ
アＦの躯体に埋設固定されたベースプレート４１に対し
て、アングル部材よりなるファスナー４０が固定用ボル
ト４２により固定され、さらにこのファスナー４０に対
してボルト等を介してユニット１が固定される。

【００２８】具体的には、前記ファスナー４０の起立片
４０ａに対して引きボルト４５と押しボルト４４とを並
べて２組配置するとともに、起立片４０ａの上端部に自
重受け材４３を溶接固定し、一方ユニット１に対してア
ングル部材よりなる連結材４７をボルト４８、４８によ
り固定するとともに、この連結材４７に前記自重受け材
４３と対峙する張出片４９を溶接固定し、さらにこの張
出片４９に自重受けボルト４６が螺設されるナット５０
を溶接固定する。そして、図示の如く、前記自重受けボ
ルト４６の先端を自重受け材４３の水平面に対して当接
させた状態でユニット１を取付け、ユニット１の自重を
支持させるとともに、自重受けボルト４６の螺進量によ
りユニット１の上下方向の位置調整が行われる。また、
前記引きボルト４４がユニット１側の連結材４７の起立
フランジ４７ａに対して連結された引きボルト４４と、
連結材４７の鉛直面に先端が当接する押しボルト４５と
により両ボルトの螺進量を調整することによりパネル面
に直交する方向の出入り量が調整されるようになってい
る。

【００２９】また、隣接するユニット１、２…間での取
り合い関係は、先ず水平方向に隣接するユニット１、１
間では、図４および図６に示されるように、一方の縦枠
６に係合溝６ａを形成するとともに、他方の縦枠７に前
記係合溝６ａに嵌入する係合片７ａを形成し、両者が相
互に嵌合するとともに、縦枠６に形成した係合部５１が
縦枠７に形成した係合部５２を受けるように重合した状
態で各ユニット１、１が配設されると、ユニット１、１
は室内外２箇所で支持されるので、パネル接続部は安定
した取付保持となる。そして、上下方向に隣接するユニ
ット１、２間においても、一方の下枠５に係合溝２２を
形成するとともに、他方の上枠３に前記係合溝２２に嵌
入する係合片３ｄを形成し、両者が相互に嵌合した状態
で各ユニット１、２が配設されることにより、全体とし
てユニットの一体化が図られている。また、ユニット
１、２相互の前述の嵌合部分より室外側に全周に渡って
配置されたレインバヤ２４によって、ならびに前記嵌合
部分より室内側において対向する嵌合溝にそれぞれ嵌着
され全周に渡って配置されたウインドバリヤ２０、２０
によって気水密性が確保されている。

【００３０】なお、本実施例においては、水平中骨４を
有するユニット１について詳述したが、中骨を有しない
単一枠状のユニット２については、水平中骨４が省略さ
れるのみで他の構造については、同様の構成となる。

【００３１】

【発明の効果】以上詳説のとおり、本発明に係るカーテ
ンウォールユニットによれば、パネル支持構造が簡単で
その取付けが容易になる。また、パネルが損傷した場合
にパネルの取り替え作業を簡単に行うことのできる。さ
らに、本発明においては、パネル周縁部をパネル係止片
に形成された傾斜面で支持することにより全面がフラッ
トなカーテンウォールとして組み付けることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】カーテンウォールユニット取付け状態での室外
からの視図である。

【図２】図１のII−II線断面図である。

【図３】カーテンウォールユニット固定部の拡大縦断面
図である。

【図４】カーテンウォールユニット固定部の拡大水平断
面図である。

【図５】ユニット１の縦断面図である。

【図６】ユニット１の水平断面図である。

【図７】パネルユニットの組立要領図である。

【図８】パネルユニットにおける他のパネル支持例を示
す要部拡大図である。

【図９】パネルユニットにおける他のパネル支持例を示
す要部拡大図である。

【図１０】枠フレームＦとパネルユニットＰとの他の係
止例を示す水平断面図である。

【図１１】図１０のパネルユニット縦保持枠を背面から
視た斜視図である。

【図１２】図１０の受けブラケットの斜視図である。

【図１３】枠フレームＦとパネルユニットＰとの他の係
止例を示す水平断面図である。

【図１４】図１３のパネルユニット縦保持枠を背面から
視た斜視図である。

【図１５】図１３の受けブラケットの斜視図である。

【符号の説明】 １・２…カーテンウォールユニット、Ｆ…枠フレーム、
３…上枠、４…水平中骨、５…下枠、６・７…左右縦
枠、３ａ・３ｂ・４ａ〜４ｄ・５ａ・５ｂ…パネル受け
係止片、Ｐ…パネルユニット、８…上保持枠、９…下保
持枠、１０・１１…左右縦保持枠、８ａ・９ａ・１０ａ
・１１ａ…パネル係止片、８ｂ・８ｃ・９ｂ・９ｃ・１
０ｂ・１０ｃ・１１ｂ・１１ｃ…パネル取付用係止片、
Ｇ…パネル、１２・１３…ブラケット、１４…押縁、１
６…バックアップ材、１７…シール材、２０…ウインド
バリヤ、２４…レインバリヤ、２８・３０…係止用ブラ
ケット、２９・３１ａ…受けブラケット

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小野 清人 東京都江東区木場２丁目７番23号 新日 軽株式会社内 (56)参考文献 特開 平５−39691（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−141026（ＪＰ，Ａ) 実開 平２−56218（ＪＰ，Ｕ) 実開 平６−32514（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) E04B 2/96

Claims (7)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】上枠、下枠および左右縦枠によって方形状
   に組み立てられた枠フレームの室外側面に一体的にパネ
   ルユニットを保持し、建物の躯体に対して直接取り付け
   られるカーテンウォールユニットであって、 前記パネルユニットは、方形状のパネル保持枠とこのパ
   ネル保持枠内に嵌合されたパネルとからなり、 前記枠フレームの室外側面に前記パネルユニットの受け
   係合部を形成するとともに、前記パネルユニットの室内
   側面に取付用係合部を形成し、このパネルユニットを前
   記枠フレームに対して係止させて取り付けたことを特徴
   とするカーテンウォールユニット。
2. 【請求項２】上枠、下枠および左右縦枠によって方形状
   に組み立てられた枠フレームの室外側面に一体的にパネ
   ルユニットを保持し、建物の躯体に対して直接取り付け
   られるカーテンウォールユニットであって、 前記パネルユニットは、方形状のパネル保持枠とこのパ
   ネル保持枠内に嵌合されたパネルとからなり、 前記パネルユニットの上保持枠および下保持枠の裏面側
   に取付用係止片を形成するとともに、前記枠フレームに
   前記パネルユニット取付用係止片と係合する受け係止片
   を形成し、前記パネルユニットの取付用係止片と前記枠
   フレームの受け係止片とを相互に係合させることによ
   り、前記パネルユニットを枠フレームに対して掛着固定
   するとともに、前記パネルユニットの左右縦保持枠の裏
   面側に、係合溝を同一側方に向けた断面略Ｌ字状の係止
   片をそれぞれ形成する一方、枠フレームの左右縦枠に対
   して前記係止片に係合する断面略Ｌ字状の受け係止片を
   形成し、前記パネルユニットの上保持枠および下保持枠
   を枠フレームに対して係止した状態から、パネルユニッ
   トを側方に移動し、パネルユニットの左右縦保持枠を枠
   フレームの左右縦枠に対して係止させたことを特徴とす
   るカーテンウォールユニット。
3. 【請求項３】上枠、下枠および左右縦枠によって方形状
   に組み立てられた枠フレームの室外側面に一体的にパネ
   ルユニットを保持し、建物の躯体に対して直接取り付け
   られるカーテンウォールユニットであって、 前記パネルユニットは、方形状のパネル保持枠とこのパ
   ネル保持枠内に嵌合されたパネルとからなり、 前記パネルユニットの上保持枠および下保持枠の裏面側
   に取付用係止片を形成するとともに、前記枠フレームに
   前記パネルユニット取付用係止片と係合する受け係止片
   を形成し、前記パネルユニットの取付用係止片と前記枠
   フレームの受け係止片とを相互に係合させることによ
   り、前記パネルユニットを枠フレームに対して掛着固定
   するとともに、前記パネルユニットの左右縦保持枠の裏
   面側に、係止用ブラケットを形成する一方、枠フレーム
   の左右縦枠に対して前記係止用ブラケットに係合する受
   けブラケットを形成し、前記パネルユニットの上保持枠
   および下保持枠を枠フレームに対して係止すると同時
   に、パネルユニットの前記係止用ブラケットを枠フレー
   ムの前記受けブラケットに係合させ、パネルユニットの
   左右縦保持枠を枠フレームの左右縦枠に対して係止させ
   たことを特徴とするカーテンウォールユニット。
4. 【請求項４】枠フレーム内に水平中骨を備え複数パネル
   としたカーテンウォールユニットであって、前記水平中
   骨はその室外側面に上側パネルユニット用の受け係止片
   が形成されるとともに、下側パネルユニット用の受け係
   止片が夫々形成されており、各開口枠内にそれぞれパネ
   ルユニットを保持している請求項１〜３のいずれか１項
   に記載のカーテンウォールユニット。
5. 【請求項５】パネル保持枠は、室外面側に断面略Ｌ字状
   のパネル係止片を有し、パネル周縁の室外側部分を面取
   りするとともに、前記パネル係止片の内側面を前記パネ
   ルの面取りに対応する傾斜面とし、パネル面を面一とし
   た請求項１〜３のいずれか１項に記載のカーテンウォー
   ルユニット。
6. 【請求項６】パネルの室内面側周囲において、パネルと
   パネル保持枠との間隙部分に、両者を接着固定する硬化
   型シール材を充填する請求項１〜５記載のいずれか１項
   に記載のカーテンウォールユニット。
7. 【請求項７】パネルの室内面側周囲において、パネルと
   パネル保持枠との間隙部分に、固形弾性材を圧入する請
   求項１〜５記載のいずれか１項に記載のカーテンウォー
   ルユニット。