JPH07259230A - 漏水防止型カーテンウォール - Google Patents

漏水防止型カーテンウォール

Info

Publication number
JPH07259230A
JPH07259230A JP7021294A JP7021294A JPH07259230A JP H07259230 A JPH07259230 A JP H07259230A JP 7021294 A JP7021294 A JP 7021294A JP 7021294 A JP7021294 A JP 7021294A JP H07259230 A JPH07259230 A JP H07259230A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
joint
window
outer peripheral
horizontal
panel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7021294A
Other languages
English (en)
Inventor
Raymond M L Ting
レイモンド・エム・エル・テイング
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP7021294A priority Critical patent/JPH07259230A/ja
Publication of JPH07259230A publication Critical patent/JPH07259230A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Load-Bearing And Curtain Walls (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、防水性能の高い壁パネルと窓ガラ
スパネルで組立てられている屋外カーテンウォールを目
的とする。 【構成】 このカーテンウォールは壁パネルと窓ガラス
パネルで組立てられており、構造の特徴は、継手部にお
いて等圧化した壁空洞内に隠れた排水機構を設けてお
り、雨水は現場施工の封水壁継手までには到達しないよ
うになっている。したがって、現場施工技術やシーリン
グ材の耐久性については、それが如何に不完全であって
も漏水問題が起こることはない構造である。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明の多重壁パネルおよびサン
ドイッチ型窓を用いたカーテンウォールに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来の壁パネルは本来の被覆金属板、被
覆合成板あるいは仕上げ石からなる平面外装仕上げ部
材、および、この平面外装仕上げ部材に構造的に連結さ
れる4個の外周部材から成り立っている。また、サンド
イッチ窓システムは窓上枠部材、窓下枠部材およびガラ
スパネルで構成されている。この種のカーテンウォール
システムには5種類の代表的な現場施工壁継手がある。
すなわち、水平方向壁パネル継手、垂直方向壁パネル継
手、窓上枠継手、窓下枠継手および垂直方向窓ガラス突
き合わせ継手である。これらの現場施工壁継手は、漏水
問題の潜在的な源泉となっている。
【0003】漏水現象の機構については、次のように説
明することができる。まず第一の段階では、外壁表面に
沿って流れる雨水は現場施工壁継手のシーラントライン
に到達する。第二の段階では、そのシーラントラインが
不完全(すなわち、シーラントラインに針穴あるいは小
さな割れ目が存在する)であれば、シーラントラインに
到達した雨水は、壁パネルの外部気圧と内部気圧間の正
の差圧により、そのシーラントラインに存在する針穴あ
るいは小さな割れ目に浸透して行く。その正圧(大気圧
より高い圧力)はつねに風力によって風上側の壁に存在
し、それは時には建物内の吸引型空気交換装置によって
強められることがある。
【0004】漏水問題解決のための従来技術によるシス
テムは上記第二段階の問題を取り扱っている。壁継手構
造の第一の型式は、現場施工のコーキング材を用いて外
壁表面に沿って壁継手を完全にシールすることである。
これは現場において完全なシール状態を作ろうとするも
のである(すなわち、シーラントラインには針穴あるい
は毛細割れが絶対にあってはならないからである)。こ
の完全なシール概念については、次のような注意深い現
場作業を必要とする。
【0005】(1)コーキング下地材(コーキングロッ
ドとして知られている)は、十分で一様なコーキングの
深さを与えるように、適正な位置に配置しなければなら
ない。 (2)コーキングを実施する前に、コーキング接着面に
は水、油あるいはよごれがあってはならない。 (3)コーキングは実施後、仕上げを行わなければなら
ない。
【0006】以上述べたごとく、この完全シールの概念
は現場施工技術への依存度が非常に高いことが容易に分
かる。さらに、パネル面の周期的温度ムーブメントは、
シーラント部において応力反転を誘導し、応力疲労によ
る潜在的なシーラント破損を引き起こす。シーリングの
確実性と耐久性に関する問題以外にコーキングした壁継
手には二つの美的感覚の問題があると言われている。す
なわち、化学的剥離による条線状の変色および静電作用
によるごみの堆積である。この第一型式の壁継手構造
は、上記のような欠点があるにもかかわらず、外部から
修理し易いという点から、未だに昨今の建築物としてカ
ーテンウォールの架設に用いられている。
【0007】壁継手構造の第二の型式は漏水制御の概念
を利用している。第一の構造特徴は外周にアルミニウム
押し出し部材を用いることである。これらの外周部材は
連結用の水平方向および垂直方向パネル縁部本ざね継手
として壁パネルの正面板に工場で構造的に連結されかつ
シールされている。これらの本ざね継手は壁パネルの正
面板の直ぐ後側に隠れており、またシーラント内に応力
を発生することなくパネル面が自由に温度ムーブメント
できるように非接着ガスケットでシールされている。し
かしながら、このガスケットの非接着接触面は、正の差
圧によりシーラントラインに水を浸透させることのでき
る一連の毛細割れ目に相当する。したがって、第二の構
造特徴として、ガスケットラインの漏水制御が要求され
る。
【0008】この第二の構造特徴は、ガスケットライン
で漏れた水を集めるために、外周のアルミニウム押し出
し部材の深さ以内でガスケットラインの後側に水平樋
(内部樋として知られている)を設け、その内部樋に集
められた水が、正の差圧が低くなった後で、外部に排水
できるように内部樋の底から外側の水平パネル継手に通
ずる排水口を設けていることである。さらに、継手シス
テムを完成させるために、現場において、垂直壁継手を
横切って水平方向内部樋を重ね継ぎしシールすること、
壁パネルの4隅の交差部を完全にシールすること、およ
び水平方向ガスケットラインと垂直方向ガスケットライ
ンとの交差部をシール(合成シールとして知られてい
る)することが要求される。
【0009】これら3種類の現場におけるシール作業に
ついても、同じく注意深い現場施工技術に依存しなけら
ばならない。さらに、これらの現場施工のシーリング材
は、壁パネル面の温度ムーブメントによる応力を受けや
すい。この構造の他の欠点は露出した排水口が正圧によ
り水を自由に内部樋に浸透させる。したがって、たとえ
ガスケットラインに水漏れがなかったとしても、内部樋
には水嵩の相当な増加が予想される。内部樋におけるこ
の水嵩の増加は深い樋の構造を必要とし、また、樋の重
ね継ぎ部分で水漏れの危険性を伴う。
【0010】この構造の別の欠点は、樋の重ね継ぎ部分
における潜在的水漏れの源泉が正面板の背後に隠れてい
るので、修理は一般にコストのかかる内部修復作業を伴
う内側からしか行うことができない。また付加的な美的
感覚の問題として、排水口下部の正面板の表面における
水のしみがある。要約すると、従来技術によるシステム
の封水性能は完全な現場施工技術とシーラントの耐久性
に依存しなければならない。矛盾のない完全な現場施工
技術およびシーラントの耐久性を達成することは、事実
上、明らかに不可能である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】漏水機構の第二の段階
について検討する代わりに、本発明はその第一の段階の
問題発生を防止することにある。すなわち、外部からの
吹き込み雨水がシーラントライン到達することを防ぐこ
とである。もしも水がシーラントラインに到達すること
がなければ、たとえ下手な現場の施工技術や不十分なシ
ーラントの耐久性による不完全なシーラントラインであ
っても、制御し難い漏水問題を発生させないことは明ら
かである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の課題は次のよう
な特徴を有する構造によって達成される。 (1)現場施工壁継手のシーラントラインは外周アルミ
ニウム押し出し部材の内側の表面近くとする。 (2)水平方向および垂直方向だき継手雇いざねは、外
部の空気が継手雇いざねの周囲をまわってその背後にあ
る継手空洞内に自由に浸透できるように、シーラント無
しで壁パネルの正面板のすぐ後側に取り付ける。ところ
が一方、継手雇いざねはその背後にある継手空洞に浸透
する水に対する直接シールドとしても用いられている。
このような配置において、継手雇いざねの機能は雨よけ
スクリーンとして知られている。外部の空気は継手雇い
ざねの背後にある壁空洞内に自由に浸透できるので、こ
の空洞内の気圧は外気圧に等しい。したがって、このよ
うな壁空洞を等圧壁空洞と呼んでいる。
【0013】(3)樋は水平方向継手雇いざねの背後に
ある等圧壁空洞内に隠れている。内部樋の端部のダムは
工場で各パネルにおけるそれぞれの内部樋の端部に取り
付ける。従来技術によるシステムの内部樋と違って、本
発明の樋領域における圧力は外気と等しい圧力になって
いる。そこでこの内部樋を外部樋とも呼ぶことができ
る。
【0014】(4)正面板に隣接している付加的水平方
向空洞は外部樋と水平方向だき継手の雇いざねとの間に
あって、各パネルのそれぞれの端部で外気に接するよう
にする。この空洞を排水トンネルと呼ぶ。外部樋の底か
ら排水トンネルへ通ずる排水口が設けられている。
【0015】(5)排水トンネルの端部とつながり正面
板の背後にある垂直方向メス溝が、排水を下部方向に流
すための竪樋のような機能をもつように、壁パネルの両
縁に設ける。このような溝を竪樋溝と呼んでいる。 (6)垂直方向だき継手雇いざねは水平方向だき継手雇
いざねのすぐ後側にあり、竪樋溝の支持脚と水平方向だ
き継手雇いざねとの間の所定の位置に据え付けられてい
る。
【0016】上記発明をまとめると下記のとおりであ
る。所定の間隔をおいて並ぶ壁板支持マリオン(14)
に支持されている個々の壁パネル(11)と窓ガラスパ
ネル(15)で構成されているカーテンウォールにおい
て、下記の特徴を備えているカーテンウォールである。 (a)基本的に平行な上下の水平方向縁および平行な両
側の垂直方向縁を備えている個々の記壁パネルと、上側
の水平方向窓上枠部材と下側の水平方向窓下枠部材によ
って固定されている個々の窓ガラスパネルとを備えてお
り、前記壁パネルは、水平方向パネル継手(12)およ
び垂直方向パネル継手(13)を構成するためそれぞれ
前記水平縁および垂直縁に沿って現場で継がれ、前記壁
パネルの下側水平方向縁は、水平方向窓上枠継手(1
6)を構成するため前記窓上枠部材に現場で継がれ、前
記壁パネルの上側水平縁は、水平方向窓下枠継手(1
7)を構成するため前記窓下枠部材に現場で継がれ、
(b)個々の前記壁パネルは、本来平面的な外側仕上げ
部材(19)および1箇の上部外周押出し部材(20)
と1箇の下部外周押出し部材(21)と2箇の同一形成
の縁押出し部材(40)の計4箇からなる内側外周押出
し部材と、構造連結手段(36)によって前記仕上げ部
材に連結されシーラント(30)でシールされた前記外
周押出し部材とで構成されており、(c)前記上部外周
押出し部材は、継手シール用ガスケット(28)を取り
つけた内部構造オス継手雇いざね(25)と、外部だき
継手雇いざね(24)と、前記内部構造オス継手雇いざ
ねと前記外部だき継手雇いざねとの間に設けられた水平
樋空洞(26)と、前記樋空洞の端部に設けられた端部
ダム(39)と、前記外側仕上げ部材と前記樋空洞の間
に構成された孤立端部開放型排水トンネル(27)と、
前記樋空洞と前記排水トンネルとの間に設けた排水口
(38)とで構成されており、(d)前記下部外周押出
し部材は、本部材の下部にある前記上部外周押出し部材
の前記内部構造オス継手雇いざねと摺動可能な噛み合い
の継手を形成している内部構造メス継手(32)と、本
部材の下部にある前記上部外周押出し部材の前記外部だ
き継手雇いざねの先端部をゆるく収容できるように外部
仕上げ部材と共に設けられた外部構造メス継手(35)
とで構成されており、(e)前記縁外周押出し部材は、
前記マリオンの正面とシールする前記上下外周押出し部
材の内部表面と同一の内部表面と、孤立垂直方向だき継
手雇いざね(42)とスナップ式に連結することがで
き、かつ、前記垂直方向だき継手雇いざねが前記水平方
向だき継手雇いざねと背後から接触するように取りつけ
られてある外向延出脚(43)とで構成されており、
(f)前記窓上枠部材(47)は、本部材の上部にある
壁パネルの前記下部外周押出し部材の前記内部構造メス
継手(33)と構造的に摺動可能に噛み合いできる内部
適合構造オス継手雇いざね(50)と、本部材の上部に
ある前記下部外周押出し部材の前記外部構造メス継手の
上端部材にゆるく収容される外部だき継手雇いざね(5
1)と、前記窓ガラスパネルを密閉し安全に固定するた
めの窓ガラスガスケット(54)、(55)を含む2本
の下部方向に延出した脚(101、102)とで構成さ
れており、(g)前記窓下枠部材(64)は、本部材の
下部にある前記上部外周押出し部材(21)の前記内部
構造オス継手雇いざね(25)と構造的に連結している
内部構造メス継手(33)と、本部材の下部にある壁パ
ネルの前記水平方向だき継手雇いざね(24)の上端部
をゆるく収容できる外部空洞(35)と、前記窓ガラス
パネルをシールし安全に固定するための窓ガラスガスケ
ットを含む2本の下部方向に延出した脚と、前記2本の
下部方向に延出した脚(103、104)の間において
前記窓ガラスパネルの重さを支えることのできる本質的
に平坦な表面とで構成されている。
【0017】
【作用】本発明の排水制御作用は次のような段階で説明
できる。 (1)風下へ押し流される水の殆どは水平方向および垂
直方向雨よけスクリーン部材で排出される。 (2)垂直方向雨よけスクリーンの周辺を流れる水は下
部方向に垂直方向雨よけスクリーン部材に沿って流れ
る。 (3)水平方向雨よけスクリーンの表面を流れる水は外
部樋に導かれ、排水口を通って排水トンネルに流れ込
み、そして下部方向の排水路に向かい排水トンネルの端
部で竪樋溝に放流される。外部樋と排水トンネル内部の
圧力は共に等しいので、外部樋内での水の蓄積は不可能
であり、したがって、その排水は瞬間的なものとなる。
発明の好ましい実施態様からも明らかなように、本発明
は外部からの水が現場施工の封水継手に到達しないよう
なシステムを備えているので、このシステムは現場施工
技術およびシーラントの耐久性に依存する必要はない。
【0018】
【実施例】図1は所定の間隔を置いて並ぶ垂直マリオン
14、多重壁パネル11および多重窓ガラスパネル15
で構成されれいる外装カーテンウォール構造10を図示
したものである。5種類の型式の壁継手が現場で構築さ
れる。すなわち、水平方向壁パネル継手12、垂直方向
壁パネル継手13、窓上枠継手16、窓下枠継手17お
よび垂直方向窓縁突き合わせ継手18である。
【0019】図2は図1の2−2矢視断面における水平
方向壁パネル継手12の代表的な部分断面図を示してい
る。各壁パネル11は正面金属仕上げ板19、通常アル
ミニウム押し出し部材で作られている上部外周部材20
および下部外周部材21を備えている。上部外周部材2
0はマリオン14の表面に、押し出し部材であるアルミ
ニウムクリップ22を用いて締めつけられている。この
クリップ22にはマリオン14の側面に締めつけるため
のスクルー(明確には図示されていない)用の溝がつい
ている。上部外周部材20は次のような構造特徴を発揮
できるように形成されている。
【0020】(1)工場取付けのガスケット28を備え
た水平方向構造継手雇いざね25 (2)外部樋として作用する開放空洞26 (3)正面板19と共に排水トンネルを形成するための
空洞27 水平方向だき継手雇いざね部材24は上部外周部材20
にスナップ式に固定し、かつ、工場施工コーキング31
を用いて正面板19にシールされている構造となってい
る。継手雇いざね部材24は水平方向雨よけスクリーン
としてもちいられるが、さらに、雨よけカーテン機能の
効果をあげるために、その先端を外部方向に曲がった突
出部32のように形成することが望ましい。下部外周部
材21は次のような構造特徴を備えるように形成されて
いる。
【0021】(1)壁パネルの総ての4隅に留め継ぎが
可能となるように上部外周部材20と同一形状の内部構
造とする。 (2)構造継手雇いざね25と構造的に連結およびシー
ル機能を発揮することのできる内部溝33を備えてい
る。 (3)だき継手雇いざね24を含むことができるような
外部溝35を形成する正面板19と下部方向に向いてい
る脚34を備えている。
【0022】上部外周部材20および下部外周部材21
は、何れも正面板19に構造的に連結し、かつ、構造用
コーキング30を用いてシールするための内側シール用
突出部29を備えている。所定の間隔をおいて溶接植え
込みボルト37と共に取り付けてある組立て用クリップ
36は構築中、所要の部材を所定の位置に据えつけるた
めに用いられる。排水口38は壁パネルを組み立てる前
に予め穴をあけておく。外部樋の端部ダム39は工場で
据えつける。排水トンネル27は垂直継手が取付けてあ
る両側端部で開放されている。構造から分かるように、
風下へ流される水のほとんどは雨よけスクリーン部材2
4ではね返され、溢れ出た水は下部外周部材の脚34に
より外部樋26に誘導される。
【0023】外部樋26および排水トンネル27内の圧
力が共に等しい以上、外部樋26から排水口38を通っ
て排水トンネル27に流れ込む水は瞬間的で、外部樋2
6に溜まることはまずない。したがって、外部からの水
が、ガスケット28を取り付けてある現場施工の水平方
向封水継手部分までに到達することは明らかに不可能で
ある。
【0024】図3は図1の3−3矢視断面における垂直
方向壁パネル継手の代表的な部分断面図である。壁パネ
ル側辺外周部材40は、壁パネルの4隅において、上部
外周部材20と下部外周部材21と内部表面で留め継ぎ
できるような構造となっている。マリオン14の表面に
ある空洞に含まれるシーラント41は垂直方向のシーラ
ントラインを形成しており、それは工場か現場か何れか
の場で施工する。垂直方向だき継手雇いざね42は、片
側の外周部材40の雇いざね支持脚43にスナップ式に
噛み合わせることによって、水平方向パネル継手12に
またがて連続的に現場で据えつけられる。各パネル11
は垂直マリオン14にクリップ22で固定されている。
【0025】このクリップ22は、上部外周部材20と
共に、クリップとマリオンの側面を共に貫通するスクル
ー44により固定されている。外側の縦の空洞45は隠
れている排水用下部噴出口の役目をする。内部垂直方向
空洞46は各水平方向パネル継手部で水平方向開放空洞
26(図2に示されている)と相互に連結されており、
この空洞内の圧力は外気圧と等しくなっている。この等
圧空洞46により、外部からの水は空洞45あるいは雇
いざね42に沿って下部方向に流れるため、垂直方向だ
き継手雇いざねの正面で停滞することは明らかである。
したがって、外部からの水が工場で取り付けられたスポ
ンジガスケットである垂直シーラント41に到達するこ
とは不可能である。
【0026】図4は図1の4−4矢視断面における窓上
枠継手16の代表的な部分断面図である。窓上枠部材4
7は共にスナップ式に連結できる構造となっている内部
部材48と外部部材49から成り立っている。内部部材
48は上部の壁パネル11と構造的に連結し、かつ、シ
ールする機能を果たすことのできる内部水平方向オス継
手雇いざね50を備えている。壁パネル11と窓上枠4
7で囲まれた空洞52および内部部材48と外部部材4
9とで囲まれた空洞53はともに大気圧と同じ圧力にな
っている。水平方向だき継手雇いざね51は図に示すよ
うに部材49の主要部分であるが、また、一箇の別部材
とも言える。
【0027】内部部材48は抗圧ガスケット54および
くさびガスケット55と両ガスケット間の窓ガラスパネ
ルとを共に保持するような構造となっている。窓ガラス
システムにおける空洞は、窓上枠空洞56、窓枠の垂直
方向突き合わせ継手空洞57(図6)及び窓下枠空洞5
8(図5)から成り、これらは相互に連結されており、
壁パネル継手空洞へ開放することによりシステム内の圧
力は大気圧と等しくなる。排水口59は空洞52からの
水を空洞53に排水するために部材48に設けられてい
る。排水口60は空洞53からの水をシステムの外部へ
排水するために部材49に設けられている。
【0028】重ね継手61は部材48の突き合わせ継手
の場所に設けられており、両継手間はシールされてい
る。重ね継手62は、外部部材49が外観を維持すると
共に自由に温度ムーブメントができるように、外部部材
の突き合わせ継手の位置に設けられている。部材48は
スクルーと窓クリップ63(部分的に示されている)に
より構造的にマリオン14に固定されている。この窓ク
リップは窓上枠縁あるいは窓下枠縁(示されていない)
を取り付けるための特徴を備えている。外部からの空洞
52に浸透してきた水は空洞53に排水され、排水口6
0を通って外部に放流されることが容易に分かる。総て
の排水機構は等圧空洞の中で行われる。したがって排水
は蓄水することなく、単に瞬間的に起こるだけである。
【0029】図5は図1の5−5矢視断面における窓下
枠継手17の代表的な部分断面図である。窓下枠64は
内部下枠部材65と外部下枠部材66とで構成されてい
る。内部部材65はスクルーと窓用クリップ63(一部
示されている)を用いて構造的にマリオン14に固定さ
れている。内部部材65は下部における壁パネル11の
継手雇いざね25と構造的に連結し、かつ、シールする
機能を果たすために互いに相入れるメス継手を備えてい
る。窓ガラスパネル15は内部部材65の上部に設置し
てある窓ガラス据え付け台67の上に配置されている。
排水口68は窓下枠空洞58に浸透してくる水を排水す
るために設けられている。外部部材66は内部部材65
にスナップ式に嵌め込みができるような構造となってい
る。重ね継手69と70は外部部材が外観を維持すると
共に自由に温度ムーブメントが可能なように、外部部材
66の突き合わせ継手の位置に設けられている。窓下枠
空洞58に浸透してきた水は等圧の窓空洞により、瞬間
的に壁パネルの外部樋に排水される。
【0030】図6は図1の6−6矢視断面における窓ガ
ラスパネル15の垂直方向突き合わせ継手の代表的な部
分断面図である。この構造は圧力枠構造として知られて
おり、内部構造部材71、外部構造部材72およびスナ
ップ式カバー73とで構成されている。内部構造部材7
1は2本の傾斜脚74を設け、マリオン14の正面にあ
る傾斜脚と同形状の溝75と噛み合うような構造になっ
ている。溝75は次の2つ機能を果たすような構造とな
っている。すなわち、締め金具を使用せずに部材71を
固定すること、および、スポンジガスケット41は工場
にて取り付けることができる。内部部材71には内部窓
ガラスガスケット76が、また外部部材72には外部窓
ガラスガスケット77が予め取り付けられてある。
【0031】取付け手順は次のような段階で行う:
(1)14の端部から14に噛み合うように71を滑り
込ませる。(2)部材71にガラス緩衝ブロック80を
取り付ける。(3)窓ガラスパネル15を所定の位置に
設置する。(4)部材72をスクルー79により部材7
1に締め付ける。(5)部材73をスナップ式に嵌め込
む。部材71と72の間に熱緩衝材78を設ける。スク
ルー79によって加えられた力はガスケット76と77
に圧力を加え、その結果窓ガラス周辺にシール状態を形
成する。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のカーテン
ウォールは、外部からの水が現場施工シール型壁継手に
は到達することはできないので、したがって、現場施工
技術およびシーラントの耐久性が如何に不完全であって
も、現場施工のシール継手からの漏水問題は回避され
る。また、発明のいくつかの実施態様について例をあげ
て説明してきたが、これらは単に実施例の説明のための
ものである。したがって本発明は、請求項に記載したよ
うな様々な変更を加えることができることをつけ加える
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図は本発明のカーテンウォールの一部を示す斜
視図であって、壁パネル間にはサンドイッチ窓が取り付
けられている。
【図2】図1の2−2矢視断面における代表的な部分断
面図であって、本発明の水平方向壁パネル継手を示して
おり、その継手部の外表面として金属仕上げ板が用いら
れている。
【図3】図1の3−3矢視断面における代表的な部分断
面図であって、本発明の垂直方向壁パネル継手を示して
おり、その継手部の外表面として金属仕上げ板が用いら
れている。
【図4】図1の4−4矢視断面における代表的な部分断
面図であって、本発明の窓上枠継手の詳細図を示してい
る。
【図5】図1の5−5矢視断面における代表的な部分断
面図であって、本発明の窓下枠継手の詳細図を示してい
る。
【図6】図1の6−6矢視断面における代表的な部分断
面図であって、本発明の垂直方向窓ガラス突き合わせ継
手の詳細図を示している。
【符号の説明】
10 カーテンウォール 11 壁パネル 12 水平方向壁パネル継手 13 垂直方向壁パネル継手 14 マリオン 15 窓ガラスパネル 16 水平方向窓上枠継手 17 水平方向窓下枠継手 18 垂直方向窓縁突き合わせ継手 19 正面金属仕上げ板 20 上部外周部材 21 下部外周部材 24 水平方向だき継手雇いざね 25 水平方向継手雇いざね 27 排水トンネル 28 ガスケット 30 構造用コーキング 35 外部溝 36 組立て用クリップ 37 溶接植込みボルト 38 排水口 39 端部ダム 40 壁パネル縁外周部材 42 垂直方向だき継手雇いざね 43 支持脚 47 窓上枠部材 50 内部水平方向オス継手雇いざね 51 水平方向だき継手雇いざね 54 抗圧ガスケット 55 くさびガスケット 101、102 窓上枠部材の下部方向延出脚 103、104 窓下枠部材の下部方向延出脚

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の間隔をおいて並ぶ壁板支持マリオ
    ン(14)に支持されている個々の壁パネル(11)と
    窓ガラスパネル(15)で構成されているカーテンウォ
    ールにおいて、下記の特徴を備えているカーテンウォー
    ル。 (a)基本的に平行な上下の水平方向縁および平行な両
    側の垂直方向縁を備えている個々の記壁パネルと、上側
    の水平方向窓上枠部材と下側の水平方向窓下枠部材によ
    って固定されている個々の窓ガラスパネルとを備えてお
    り、前記壁パネルは水平方向パネル継手(12)および
    垂直方向パネル継手(13)を構成するためそれぞれ前
    記水平縁および垂直縁に沿って現場で継がれ、前記壁パ
    ネルの下側水平方向縁は水平方向窓上枠継手(16)を
    構成するため前記窓上枠部材に現場で継がれ、前記壁パ
    ネルの上側水平縁は水平方向窓下枠継手(17)を構成
    するため前記窓下枠部材に現場で継がれ、(b)個々の
    前記壁パネルは、本来平面的な外側仕上げ部材(19)
    および1箇の上部外周押出し部材(20)と1箇の下部
    外周押出し部材(21)と2箇の同一形状の縁押出し部
    材(40)の計4箇からなる内側外周押出し部材と、構
    造的連結手段(36)によって前記仕上げ部材に連結さ
    れシーラント(30)でシールされた前記外周押出し部
    材とで構成されており、(c)前記上部外周押出し部材
    は、継手シール用ガスケット(28)を取りつけた内部
    構造オス継手雇いざね(25)と、外部だき継手雇いざ
    ね(24)と、前記内部構造オス継手雇いざねと前記外
    部だき継手雇いざねとの間に設けられた水平樋空洞(2
    6)と、前記樋空洞の端部に設けられた端部ダム(3
    9)と、前記外側仕上げ部材と前記樋空洞の間に構成さ
    れた孤立端部開放型排水トンネル(27)と、前記樋空
    洞と前記排水トンネルとの間に設けた排水口(38)と
    で構成されており、(d)前記下部外周押出し部材は、
    本部材の下部にある前記上部外周押出し部材の前記内部
    構造オス継手雇いざねと摺動可能な噛み合いの継手を形
    成している内部構造メス継手(32)と、本部材の下部
    にある前記上部外周押出し部材の前記外部だき継手雇い
    ざねの先端部をゆるく収容できるように外部仕上げ部材
    と共に設けられた外部構造メス継手(35)とで構成さ
    れており、(e)前記縁外周押出し部材は、前記マリオ
    ンの正面とシールする前記上下外周押出し部材の内部表
    面と同一の内部表面と、孤立垂直方向だき継手雇いざね
    (42)とスナップ式に連結することができ、かつ、前
    記垂直方向だき継手雇いざねが前記水平方向だき継手雇
    いざねと背後から接触するように取りつけられてある外
    向延出脚(43)とで構成されており、(f)前記窓上
    枠部材(47)は、本部材の上部にある壁パネルの前記
    下部外周押出し部材の前記内部構造メス継手(33)と
    構造的に摺動可能に噛み合いできる内部適合構造オス継
    手雇いざね(50)と、本部材の上部にある前記下部外
    周押出し部材の前記外部構造メス継手の上端部材にゆる
    く収容される外部だき継手雇いざね(51)と、前記窓
    ガラスパネルを密閉し安全に固定するための窓ガラスガ
    スケット(54)、(55)を含む2本の下部方向に延
    出した脚(101、102)とで構成されており、
    (g)前記窓下枠部材(64)は、本部材の下部にある
    前記上部外周押出し部材(21)の前記内部構造オス継
    手雇いざね(25)と構造的に連結している内部構造メ
    ス継手(33)と、本部材の下部にある壁パネルの前記
    水平方向だき継手雇いざね(24)の上端部をゆるく収
    容できる外部空洞(35)と、前記窓ガラスパネルをシ
    ールし安全に固定するための窓ガラスガスケットを含む
    2本の下部方向に延出した脚と、前記2本の下部方向に
    延出した脚(103、104)の間において前記窓ガラ
    スパネルの重さを支えることのできる本質的に平坦な表
    面とで構成されている。
  2. 【請求項2】 前記外周押出し部材(21)と前記仕上
    げ部材(19)の間における構造連結手段は硬化するシ
    リコン・コーキング材(30)を用いた永久連結手段と
    コーキングが硬まる間に所定の位置に締めつけるための
    溶接ボルト(37)とクリップ用組立て部品(36)を
    用いた一時連結手段とから成り立っている請求項1記載
    のカーテンウォール
  3. 【請求項3】 前記上部、下部および縁外周押出し部材
    は、壁パネルと窓ガラスパネルの4隅が留め継ぎとなる
    ように、総て内側表面が同じ形状となっている請求項1
    記載のカーテンウォール。
  4. 【請求項4】 前記壁パネルの仕上げ部材が、ソリッド
    アルミニウム板、サンドイッチ式合成板、または天然石
    のいずれかである請請求項1のカーテンウォール。
  5. 【請求項5】 外周押出し部材が押出し成形可能なアル
    ミニウム合金である請求項1のカーテンウォール。
  6. 【請求項6】 前記窓上枠部材が内部構造部材と外部ス
    ナップ式カバー部材からなる請求項1のカーテンウォー
    ル。
  7. 【請求項7】 前記窓下枠部材が内部構造部材と外部ス
    ナップ式カバー部材からなる請求項1のカーテンウォー
    ル。 【0001】
JP7021294A 1994-03-16 1994-03-16 漏水防止型カーテンウォール Pending JPH07259230A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7021294A JPH07259230A (ja) 1994-03-16 1994-03-16 漏水防止型カーテンウォール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7021294A JPH07259230A (ja) 1994-03-16 1994-03-16 漏水防止型カーテンウォール

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07259230A true JPH07259230A (ja) 1995-10-09

Family

ID=13424999

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7021294A Pending JPH07259230A (ja) 1994-03-16 1994-03-16 漏水防止型カーテンウォール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07259230A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110528730A (zh) * 2019-09-18 2019-12-03 上海建科建筑设计院有限公司 一种预制外挂夹心墙板的防水结构
CN115162612A (zh) * 2022-08-17 2022-10-11 南通大学 一种用于装配式建筑的外墙板

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110528730A (zh) * 2019-09-18 2019-12-03 上海建科建筑设计院有限公司 一种预制外挂夹心墙板的防水结构
CN115162612A (zh) * 2022-08-17 2022-10-11 南通大学 一种用于装配式建筑的外墙板

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4506484A (en) Panel wall system
US7827746B2 (en) Hybrid window wall/curtain wall system and method of installation
US4924647A (en) Exterior wall panel drainage system
US4765107A (en) Vertical joint sealing of horizontal wall panels
US4685263A (en) Aluminum plate curtain wall structure
US5598671A (en) Externally drained wall joint
US3052330A (en) Curtain wall assembly
US7779584B2 (en) Curtain wall system
JPH0373705B2 (ja)
US4840004A (en) Externally drained wall joint design
US20030221381A1 (en) Exterior vision panel system
US11814846B1 (en) Methods of forming a leakproof pitched roof section or wall with the use of solar panels
US4930275A (en) Skylight assembly
JPH07173893A (ja) 漏水防止型フレーム付きパネルカーテンウォール
GB2137673A (en) Support structures for walls or roofs
US5893244A (en) Self-sealing framing system for buildings
JPH07259230A (ja) 漏水防止型カーテンウォール
CA1216127A (en) Panel wall system
CA2510989C (en) Hybrid window wall/curtain wall system and method of installation
US9051732B2 (en) Intermediate divider within an exterior wall unit
JP3078174B2 (ja) カーテンウォールユニット
JPH0776888A (ja) 外壁板接合部の雨仕舞い構造
JP3252243B2 (ja) 無端状ガスケットを有するサッシ
JP3243192B2 (ja) 天 窓
JPH0332717Y2 (ja)