JP2020133365A - カーテンウォールの取付構造 - Google Patents

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Eitatsu Nara
栄達 奈良
玲子 三宅
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玲子 三宅
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【課題】カーテンウォールに固定したブラケットを、簡易な構造で、カーテンウォールの変位に追従可能にファスナーに取り付ける。【解決手段】カーテンウォール1の取付構造8では、ファスナー30は、建物10の躯体12に固定される。ブラケット20は、カーテンウォール1に固定されて、ファスナー30に取り付けられる。連結機構60は、カーテンウォール1に固定されたブラケット20とファスナー30の間に隙間を形成した状態で、ブラケット20をファスナー30に変位可能に連結する。【選択図】 図6

Description

本発明は、建物の躯体に固定されたファスナーと、カーテンウォールに固定されたブラケットを有するカーテンウォールの取付構造に関する。
カーテンウォールは、ブラケットとファスナーにより、建物の躯体に取り付けられて、建物の壁部に設置される。ブラケットは、カーテンウォールに固定されて、建物の躯体に固定されたファスナーに取り付けられる。地震や風等により、カーテンウォールに変位(例えば、層間変位)が生じたときには、ブラケットは、カーテンウォールの変位に追従するように変位する。そこで、従来、滑り材により、ブラケットの変位を容易にすることが行われている(特許文献1参照)。
ところが、滑り材では、ファスナーとの摩擦により摩耗することで、滑り特性に影響が生じる虞がある。これに対し、スライダー等を有するスライド機構により、ブラケットをスライド可能にファスナーに取り付けることも行われている。しかしながら、スライド機構を設けるときには、ブラケットとファスナーの構造が複雑になり、部品のコストも上昇することがある。
特開2000−291190号公報
本発明は、前記従来の問題に鑑みなされたもので、その目的は、カーテンウォールに固定したブラケットを、簡易な構造で、カーテンウォールの変位に追従可能にファスナーに取り付けることである。
本発明は、建物の躯体に固定されたファスナーに取り付けられるブラケットを有するカーテンウォールの取付構造であって、前記カーテンウォールに固定された前記ブラケットと前記ファスナーの間に隙間を形成した状態で、前記ブラケットを前記ファスナーに変位可能に連結する連結機構を備えたカーテンウォールの取付構造である。
本発明によれば、カーテンウォールに固定したブラケットを、簡易な構造で、カーテンウォールの変位に追従可能にファスナーに取り付けることができる。
本実施形態のカーテンウォールを示す正面図である。 本実施形態のカーテンウォールユニットを示す正面図である。 本実施形態のカーテンウォールの縦断面図である。 本実施形態のカーテンウォールの横断面図である。 本実施形態のカーテンウォールの取付構造を示す正面図である。 本実施形態のカーテンウォールの取付構造を示す側面図である。 本実施形態のカーテンウォールの取付構造を示す断面図である。
本発明のカーテンウォールの取付構造の一実施形態について、図面を参照して説明する。
本実施形態のカーテンウォールの取付構造では、ファスナーとブラケットにより、カーテンウォールを建物の躯体に取り付ける。カーテンウォールは、建物の壁部に用いられて、建物の室内(屋内)と室外(屋外)の間に設置される。
図1は、本実施形態のカーテンウォール1を示す正面図であり、建物10の壁部11に設けられたカーテンウォール1の一部を室外側からみて示している。なお、カーテンウォール1を正面からみたときに、上下となる方向が上下方向であり、左右となる方向が左右方向である。図1では、上下方向は垂直方向であり、左右方向は水平方向である。
図示のように、カーテンウォール1は、建物10の壁部11に並べて配置された複数のカーテンウォールユニット2を備えている。カーテンウォールユニット2は、カーテンウォール1の一部を構成するユニットであり、隣り合うカーテンウォールユニット2と互いに組み合わされている。
図2は、本実施形態のカーテンウォールユニット2を示す正面図であり、図1に示すカーテンウォール1の1つのカーテンウォールユニット2を示している。
図示のように、カーテンウォール1の各カーテンウォールユニット2は、2つのパネル体2A、2B(第1パネル体2A、第2パネル体2B)と、パネル体2A、2Bを囲む枠体3と、枠体3に固定されたブラケット20を有している。パネル体2A、2Bは、方形状のパネル状部材であり、それぞれ枠体3の方形状の開口部3A、3Bに配置されている。第1パネル体2Aは、例えば、合わせガラスであり、第2パネル体2Bは、例えば、複数のガラス板を有する複層ガラスである。2つのパネル体2A、2Bは、上下方向に並べて設けられて、枠体3に取り付けられている。
枠体3は、開口部3A、3Bを形成する開口枠であり、方形状に枠組みされた4つの枠4〜6(上枠4、下枠5、一対の縦枠6)と、無目7を有している。上枠4と下枠5は、それぞれ枠体3の上部と下部で左右方向(横方向)に延びる横枠であり、一対の縦枠6は、枠体3の両側の側部で上下方向(縦方向)に延びる。無目7は、上枠4と下枠5の間で左右方向に延びる区画枠(中間枠)であり、一対の縦枠6の間に架け渡されて、一対の縦枠6に接続されている。ブラケット20は、一対の縦枠6のそれぞれに固定されて、縦枠6及び枠体3を建物10の躯体に取り付ける。ここでは、ブラケット20は、縦枠6の上側部分に固定されて、縦枠6の室内側に設けられている。
4つの枠4〜6により、枠体3の内側に開口部が形成されて、無目7により、枠体3の内側の開口部が上下に区画されている。これにより、2つの開口部3A、3B(第1開口部3A、第2開口部3B)が、枠体3内で上側と下側に形成されている。上側の第1パネル体2Aは、上側の第1開口部3Aに設けられ、下側の第2パネル体2Bは、下側の第2開口部3Bに設けられている。建物10の壁部11において(図1参照)、複数のカーテンウォールユニット2は、上下方向及び左右方向に並べて設置されている。その結果、カーテンウォール1において、第1パネル体2Aと第2パネル体2Bは、上下方向に交互に配置されている。また、第1パネル体2Aは、左右方向に並べて配置され、第2パネル体2Bは、左右方向に並べて配置されている。
図3は、本実施形態のカーテンウォール1の縦断面図であり、上下方向に並ぶ3つのカーテンウォールユニット2と建物10を示している。図4は、本実施形態のカーテンウォール1の横断面図であり、左右方向に並ぶ2つのカーテンウォールユニット2の縦枠6側の部分を示している。また、図4では、第1パネル体2Aの箇所で左右方向に切断したカーテンウォール1を示している。
図示のように、カーテンウォール1に関して室内側、室外側とは、建物10に設置したときのカーテンウォール1の室内側、室外側である。また、室内外方向は、建物10に設置したカーテンウォール1を正面からみたときのカーテンウォール1の奥行方向(屋内外方向)である。
建物10は、躯体12と、躯体12に支持された床スラブ13と、床スラブ13の下側に設置された吊り天井14と、躯体12に取り付けられたカーテンウォール1を備えている。建物10の躯体12は、例えば、鉄骨であり、カーテンウォール1の室内側に位置している。カーテンウォール1の各カーテンウォールユニット2は、第1パネル体2Aの室内側に位置する第3パネル体2Cを有している。第3パネル体2Cは、例えば、耐火パネルであり、枠体3に取り付けられて、第1パネル体2Aと建物10の躯体12の間に配置されている。
カーテンウォール1は、ファスナー30に取り付けられるブラケット20を有しており、ブラケット20とファスナー30により、建物10の躯体12に取り付けられている。従って、ブラケット20とファスナー30は、建物10の躯体12に対するカーテンウォール1の取付構造8を構成している。ブラケット20は、カーテンウォール1(ここでは、カーテンウォールユニット2)に固定され、ファスナー30は、建物10の躯体12に固定されている。ファスナー30は、ブラケット20の室内側に位置しており、建物10の躯体12から上側に突出している。カーテンウォール1及びカーテンウォールユニット2は、ブラケット20によりファスナー30に連結されており、ブラケット20を介して、ファスナー30により支持されている。このように、ブラケット20は、連結材であり、ファスナー30は、支持材である。
左右方向に隣り合う2つのカーテンウォールユニット2の組み合わせ部分で(図4参照)、2つのカーテンウォールユニット2の縦枠6は、左右方向に隣接して、互いに対向して配置されている。また、2つのカーテンウォールユニット2のブラケット20は、1つのファスナー30に取り付けられている。カーテンウォールユニット2の一対の縦枠6のそれぞれで、ブラケット20がファスナー30に取り付けられている。縦枠6は、室内側(建物10の躯体12側)に位置する室内側部6Aを有している。ブラケット20は、固定部材40により縦枠6の室内側部6Aに固定され、ファスナー30は、固定部材43により建物10の躯体12に固定されている。
図5は、本実施形態のカーテンウォール1の取付構造8を示す正面図であり、図4の矢印X1方向からみたブラケット20とファスナー30を示している。図6は、本実施形態のカーテンウォール1の取付構造8を示す側面図であり、図5の矢印X2方向からみたブラケット20とファスナー30を示している。
図示のように、ファスナー30は、建物10の躯体12に固定される板状の固定部31と、ブラケット20が取り付けられる板状の取付部32と、取付部32に形成された長孔33と、取付部32の上端部に設けられた受け部34を有している。ファスナー30に取り付けられる2つのブラケット20に対応して、2つの長孔33が左右方向に間隔を開けて取付部32に形成されている。
ファスナー30の固定部31は、室内外方向に沿って配置されて、建物10の躯体12に載置される。固定部材43は、躯体12及び固定部31を貫通するボルト44と、ボルト44に取り付けられたナット45を有しており、ボルト44とナット45により、ファスナー30の固定部31を建物10の躯体12に固定している。ファスナー30の取付部32は、固定部31から上側に突出して、上下方向に沿って配置されている。また、取付部32は、ブラケット20の室内側に配置されて、ブラケット20と対向している。取付部32の長孔33は、上下方向に細長いルーズホールであり、固定部31と受け部34の間に形成されている。ファスナー30の受け部34は、取付部32から室内側に突出する突片であり、ファスナー30の上部に設けられて、ブラケット20を支持する。
ブラケット20は、カーテンウォール1に固定される固定部21と、ファスナー30と対向する対向部22と、対向部22の室外側(カーテンウォール1側)に形成された収容部23と、対向部22に形成された挿通孔24と、ファスナー30に支持される支持部25を有している。ブラケット20の固定部21は、対向部22の上側と下側に設けられて、カーテンウォール1(ここでは、縦枠6の室内側部6A)に当接している。固定部材40は、固定部21及び縦枠6の室内側部6Aを貫通するボルト41と、ボルト41に取り付けられた裏板42を有しており、ボルト41と裏板42により、ブラケット20の2つの固定部21を縦枠6の室内側部6Aに固定している。
ブラケット20の対向部22は、ファスナー30の取付部32に向かって室内側に突出する凸部であり、ファスナー30の取付部32と対向する対向部22の対向面は、滑らかに湾曲する凸状の湾曲面(凸曲面)に形成されている。収容部23は、左右方向に延びる溝部であり、対向部22と縦枠6の室内側部6Aの間に位置している。挿通孔24は、ブラケット20の収容部23の室内側(ファスナー30側)の部分(対向部22)に形成されている。また、挿通孔24は、ブラケット20の対向部22を室内外方向に貫通して、収容部23と対向部22の先端部に開口している。ブラケット20の支持部25は、ブラケット20の上部に設けられており、固定部21から室内側に突出して、ファスナー30の受け部34の上側に配置されている。
ブラケット20の支持部25には、調整機構50が設けられている。調整機構50は、支持部25を上下方向に貫通する調整ボルト51と、支持部25の下側部に装着された裏板52を有している。調整ボルト51は、裏板52のネジ孔にねじ込まれて、裏板52を貫通し、ファスナー30の受け部34に上側から当接している。調整ボルト51を回転すると、ネジの作用で、ブラケット20の支持部25が上下方向に移動する。調整機構50により、ブラケット20及びカーテンウォールユニット2が上下方向に移動して、ブラケット20及びカーテンウォールユニット2の上下方向の位置が調整される。ブラケット20の支持部25は、調整ボルト51を介して、ファスナー30の受け部34に支持されている。
図7は、本実施形態のカーテンウォール1の取付構造8を示す断面図であり、図6に示す取付構造8の一部を切断して示している。
図示のように、カーテンウォール1のブラケット20は、連結機構60により、ファスナー30に連結されて、ファスナー30の室外側に取り付けられている。連結機構60は、ブラケット20に装着された装着部材61と、装着部材61の室内側(ファスナー30側)に位置するスペーサ62と、装着部材61のネジ孔にねじ込まれたボルト63を有している。また、互いの連結に関係するブラケット20の一部(対向部22、収容部23、挿通孔24等)とファスナー30の一部(取付部32、長孔33等)は、連結機構60の一部を構成する。
連結機構60の装着部材61は、ブラケット20の収容部23内に収容される裏板であり、ブラケット20の収容部23に装着されて保持されている。また、装着部材61は、ブラケット20の対向部22の室外側(カーテンウォール1側)に配置されて、ブラケット20の対向部22の室外側部に当接している。連結機構60のボルト63は、連結ボルトであり、装着部材61に螺合して、装着部材61をファスナー30(ここでは、取付部32)に連結する。ブラケット20は、ボルト63と装着部材61により、ファスナー30の取付部32に連結されて取り付けられる。
ボルト63と装着部材61は、ブラケット20をファスナー30に連結する連結部材である。ボルト63は、ファスナー30の室内側からファスナー30の取付部32及びブラケット20の対向部22を室外側に向かって貫通しており、装着部材61は、室外側に突出するボルト63の軸部64(ネジ部)に取り付けられている。ボルト63の頭部65は、ファスナー30の取付部32の室内側に位置している。
ボルト63の軸部64は、ファスナー30に形成された上下方向に延びる長孔33を上下方向に移動可能(変位可能)に挿通して、装着部材61に螺合している。調整機構50により、ブラケット20の上下方向の位置を調整するときに、ボルト63の軸部64は、ファスナー30の長孔33内で上下方向に移動しつつ、装着部材61及びブラケット20とともに上下方向に移動する。また、ブラケット20をファスナー30に取り付けた状態で、ファスナー30の長孔33は、ボルト63の軸部64及びブラケット20の上下方向の移動(変位)を許容する。このように、連結機構60は、ブラケット20を上下方向に変位可能にファスナー30に連結する。
ブラケット20の対向部22と挿通孔24は、ブラケット20の収容部23(装着部材61)とファスナー30の取付部32の間に位置している。ボルト63の軸部64は、ファスナー30の取付部32を貫通した状態で、ブラケット20に形成された挿通孔24を挿通して、装着部材61に螺合している。連結機構60のスペーサ62は、ボルト63の軸部64を囲む金属製の筒状部材であり、ファスナー30の取付部32の室外側に位置している。ここでは、スペーサ62は、ステンレス鋼(例えば、SUS304(JIS規格))製のリングであり、ボルト63の軸部64の周囲に配置されている。
ボルト63の軸部64は、スペーサ62の貫通孔に挿入されて、スペーサ62の内側に配置されるとともに、スペーサ62を室内外方向に貫通する。スペーサ62は、ブラケット20の挿通孔24内に配置されて、挿通孔24からファスナー30の取付部32に向かって突出している。また、スペーサ62は、装着部材61とファスナー30の取付部32の間に配置されて、ブラケット20の対向部22とファスナー30の取付部32の間に隙間9を形成する。スペーサ62が装着部材61とファスナー30の取付部32の間に挟まれた状態で、スペーサ62の室外側の端部が装着部材61に当接し、スペーサ62の室内側の端部がファスナー30の取付部32に当接している。
スペーサ62は、装着部材61から挿通孔24を通って挿通孔24の室内側(ファスナー30側)の端部26よりも室内側の位置まで配置されている。また、スペーサ62は、挿通孔24の端部26から室内側に突出して、ファスナー30の長孔33の左右の外側で、ファスナー30の取付部32に当接している。ブラケット20の対向部22は、スペーサ62により、ファスナー30の取付部32から室外側に離隔する位置に配置されている。
連結機構60は、スペーサ62により、カーテンウォール1に固定されたブラケット20とファスナー30の間に隙間9を形成した状態で、ブラケット20をファスナー30に変位可能に連結している。隙間9は、ブラケット20とファスナー30の間に形成された何もない空所である。隙間9において、ブラケット20とファスナー30は、互いに接触せずに、隙間9の空所を挟んで、直接対向している。隙間9は、ブラケット20の対向部22の室内側の先端部(ここでは、挿通孔24の端部26の縁部)で最も狭くなり、ブラケット20の対向部22の先端部から縁部に向かって徐々に広くなる。隙間9の最も狭い位置での寸法は、スペーサ62の寸法(挿通孔24からの突出寸法)に対応する所定寸法(例えば、0.5mm程度)に設定されている。
カーテンウォール1のカーテンウォールユニット2に変位(例えば、層間変位)が生じたときに、ブラケット20は、カーテンウォールユニット2の変位に追従するように変位する。その際、隙間9を形成することで、ブラケット20は、ファスナー30に接触せずに、カーテンウォールユニット2とともに変位する。従って、ブラケット20に作用する摩擦(抵抗)が低減し、ブラケット20がカーテンウォールユニット2の変位に追従して容易に変位する。
このように、本実施形態のカーテンウォール1の取付構造8では、カーテンウォール1に固定したブラケット20を、簡易な構造で、カーテンウォール1の変位に追従可能にファスナー30に取り付けることができる。また、変位に伴うブラケット20の摩耗を抑制することができる。カーテンウォール1のカーテンウォールユニット2に温度変化による伸縮が生じたときにも、摩擦による音の発生を抑制することができる。
装着部材61とスペーサ62により、隙間9を簡単な構造で確実に形成することができる。スペーサ62がファスナー30に当接することで、連結機構60とファスナー30の当接面積及び摩擦を小さくして、ブラケット20を容易に変位させることができる。スペーサ62をボルト63の軸部64の周囲に配置することで、スペーサ62を装着部材61とファスナー30の間に簡単かつ安定して配置することができる。また、ブラケット20をファスナー30に連結するボルト63の軸部64の周囲で、スペーサ62により、隙間9を安定して維持することができる。
スペーサ62をブラケット20の挿通孔24に配置することで、スペーサ62を装着部材61とファスナー30の間に確実に配置でき、挿通孔24から突出するスペーサ62により、隙間9を安定して維持することができる。ボルト63の軸部64がファスナー30の長孔33内で上下方向に移動することで、建物10の層間変位に伴うカーテンウォール1(カーテンウォールユニット2)の上下動に追従して、ブラケット20を変位させることができる。金属製のスペーサ62を用いることで、ファスナー30に対するスペーサ62の摩擦を低減して、ブラケット20を容易に変位させることができ、スペーサ62の摩耗を抑制することもできる。
なお、ブラケット20は、枠体3の縦枠6以外の枠に固定してもよく、カーテンウォール1の構造等によっては、カーテンウォール1の枠体以外の箇所に固定してもよい。スペーサ62は、SUS304以外のステンレス鋼で形成してもよく、ステンレス鋼以外の材料で形成してもよい。また、スペーサ62は、筒状以外の形状に形成してもよく、装着部材61とファスナー30の間に配置可能な種々の形状に形成される。本発明は、カーテンウォール1及びカーテンウォールユニット2の様々な箇所におけるカーテンウォール1の取付構造8に適用でき、カーテンウォールユニット2を備えていないカーテンウォール1の取付構造8に適用することもできる。
以上のとおり、カーテンウォールの取付構造は、建物の躯体に固定されたファスナーに取り付けられるブラケットを有するカーテンウォールの取付構造であって、
前記カーテンウォールに固定された前記ブラケットと前記ファスナーの間に隙間を形成した状態で、前記ブラケットを前記ファスナーに変位可能に連結する連結機構を備えたカーテンウォールの取付構造である。
カーテンウォールの取付構造によれば、カーテンウォールに固定したブラケットを、簡易な構造で、カーテンウォールの変位に追従可能にファスナーに取り付けることができる。
前記連結機構は、前記ブラケットに装着された装着部材と、前記装着部材と前記ファスナーの間に配置されて前記ブラケットと前記ファスナーの間に隙間を形成するスペーサと、を有する。
装着部材とスペーサにより、ブラケットとファスナーの間の隙間を簡単な構造で確実に形成することができる。
前記連結機構は、前記装着部材に螺合して前記装着部材を前記ファスナーに連結するボルトを有し、
前記スペーサは、前記ボルトの軸部の周囲に配置される。
これにより、スペーサを装着部材とファスナーの間に簡単かつ安定して配置することができる。また、ブラケットをファスナーに連結するボルトの軸部の周囲で、スペーサにより、ブラケットとファスナーの間の隙間を安定して維持することができる。
前記ボルトの軸部は、前記ファスナーを貫通した状態で、前記ブラケットに形成された挿通孔を挿通して前記装着部材に螺合し、
前記スペーサは、前記挿通孔内に配置されて前記挿通孔から前記ファスナーに向かって突出する。
従って、スペーサを装着部材とファスナーの間に確実に配置でき、挿通孔から突出するスペーサにより、ブラケットとファスナーの間の隙間を安定して維持することができる。
前記ボルトの軸部は、前記ファスナーに形成された上下方向に延びる長孔を上下方向に移動可能に挿通して前記装着部材に螺合する。
ボルトの軸部が長孔内で上下方向に移動することで、建物の層間変位に伴うカーテンウォールの上下動に追従して、ブラケットを変位させることができる。
1・・・カーテンウォール、2・・・カーテンウォールユニット、2A・・・第1パネル体、2B・・・第2パネル体、2C・・・第3パネル体、3・・・枠体、3A・・・第1開口部、3B・・・第2開口部、4・・・上枠、5・・・下枠、6・・・縦枠、6A・・・室内側部、7・・・無目、8・・・カーテンウォールの取付構造、9・・・隙間、10・・・建物、11・・・壁部、12・・・躯体、13・・・床スラブ、14・・・吊り天井、20・・・ブラケット、21・・・固定部、22・・・対向部、23・・・収容部、24・・・挿通孔、25・・・支持部、26・・・端部、30・・・ファスナー、31・・・固定部、32・・・取付部、33・・・長孔、34・・・受け部、40・・・固定部材、41・・・ボルト、42・・・裏板、43・・・固定部材、44・・・ボルト、45・・・ナット、50・・・調整機構、51・・・調整ボルト、52・・・裏板、60・・・連結機構、61・・・装着部材、62・・・スペーサ、63・・・ボルト、64・・・軸部、65・・・頭部。

Claims (5)

  1. 建物の躯体に固定されたファスナーに取り付けられるブラケットを有するカーテンウォールの取付構造であって、
    前記カーテンウォールに固定された前記ブラケットと前記ファスナーの間に隙間を形成した状態で、前記ブラケットを前記ファスナーに変位可能に連結する連結機構を備えたカーテンウォールの取付構造。
  2. 請求項1に記載されたカーテンウォールの取付構造において、
    前記連結機構は、前記ブラケットに装着された装着部材と、前記装着部材と前記ファスナーの間に配置されて前記ブラケットと前記ファスナーの間に隙間を形成するスペーサと、を有するカーテンウォールの取付構造。
  3. 請求項2に記載されたカーテンウォールの取付構造において、
    前記連結機構は、前記装着部材に螺合して前記装着部材を前記ファスナーに連結するボルトを有し、
    前記スペーサは、前記ボルトの軸部の周囲に配置されたカーテンウォールの取付構造。
  4. 請求項3に記載されたカーテンウォールの取付構造において、
    前記ボルトの軸部は、前記ファスナーを貫通した状態で、前記ブラケットに形成された挿通孔を挿通して前記装着部材に螺合し、
    前記スペーサは、前記挿通孔内に配置されて前記挿通孔から前記ファスナーに向かって突出するカーテンウォールの取付構造。
  5. 請求項3又は4に記載されたカーテンウォールの取付構造において、
    前記ボルトの軸部は、前記ファスナーに形成された上下方向に延びる長孔を上下方向に移動可能に挿通して前記装着部材に螺合するカーテンウォールの取付構造。
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