JP6898794B2 - 防煙垂れ壁用パネル - Google Patents

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Description

本発明は、防煙垂れ壁用パネルに関するものである。
防煙垂れ壁は、建物内部の上方部位に設置することで、室内空間の上方部位に防煙区画を形成し、火災時等における煙の拡散や流動を防ぐ装置である。
このような防煙垂れ壁は、特許文献1〜4に記載されている。特許文献1、2には、可撓性シートを備えたパネルを用いた防煙垂れ壁が提案されているが、これらは、可撓性シートに発生し得る皺や撓みを解消することを主目的としている。
防煙垂れ壁は、天井高が大きい空間の天井面に設置されるため、その設置作業は高所作業となるため、施工性及びメンテナンス性が良いことが望ましい。
特許第6061292号 特開2016−77311号 特開2016−221088号 特開2013−220140号
本発明は、施工性及びメンテナンス性に優れた防煙垂れ壁用パネルを提供することを目的とする。
かかる課題を解決するべく本発明が採用した技術手段は、
防煙垂れ壁の枠体に組み込まれるパネルであって、
前記パネルは上枠、下枠、左右の縦枠からなる四周枠と、前記四周枠の一方の見付面に取り付けられたシートとを備え、
前記上枠の長さ方向端部を除く部位には吊持部材が設けてあり、
前記吊持部材は、当該パネル上枠の上方に位置して、防煙垂れ壁の枠体の上枠に掛止可能な掛止部と、当該パネル上枠の下方に位置して、前記四周枠の他方の見付面側から操作可能な回転操作部と、を備えており、
前記吊持部材は、前記掛止部が掛止姿勢にある第1姿勢と前記掛止部が非掛止姿勢にある第2姿勢との間で回転可能であり、当該パネルは、前記吊持部材の第2姿勢時に前記枠体の上枠の内部に下方から上方に向かって挿入可能である、
防煙垂れ壁用パネル、である。
1つの態様では、前記上枠の長さ方向端部を除く部位には、長さ方向に間隔を存して複数の吊持部材が設けてある。
1つの態様では、前記吊持部材は垂直方向に延び、前記上枠を上下に貫設する軸部を備え、前記軸部の上側には掛止部が設けてあり、前記軸部の下側には回転操作部が設けてある。
1つの態様では、前記回転操作部は、前記軸部よりも大径の頭部である。
1つの態様では、前記回転操作部は、前記パネルが前記枠体に組み込まれた状態で、前記枠体の上枠内に位置している。
1つの態様では、前記パネル上枠は、上面、下面を備え、前記掛止部が防煙垂れ壁の枠体の上枠に掛止している時に、前記回転操作部が前記下面に当接ないし近接している。
1つの態様では、前記掛止部は、平面視において長手方向と短手方向とを備え、
前記掛止部の長手方向がパネル見付方向に一致する時に前記吊持部材は第2姿勢にあり、
前記掛止部の短手方向がパネル見付方向に一致する時に前記吊持部材は第1姿勢にある。
1つの態様では、前記掛止部の長手方向の両端部が、前記枠体の上枠内部に形成された一対の被掛止部に掛止するようになっており、
前記一対の被掛止部間の開口寸法は、前記掛止部の長手方向の寸法よりも小さく、前記掛止部の短手方向の寸法よりも大きい。
1つの態様では、前記パネルの上枠、下枠には、水平方向に延びる少なくとも1本のシートトリム溝が形成されており、
前記パネルの左右の縦枠には、垂直方向に延びる少なくとも1本のシートトリム溝が形成されている。
1つの態様では、前記四周枠は、他方の見付面において、上枠の長さ方向両端部と左右の縦枠の上端部、下枠の長さ方向両端部と左右の縦枠の下端部を、それぞれ連結要素で連結することで形成されている。
本発明に係る防煙垂れ壁用パネルは、防煙用垂れ壁の枠体の上枠に対して下方から上方に向かって挿入することで取り付けることができ、上方から下方に向かって引き下ろすことで取り外すことができ、施工性、メンテナンス性に優れる。
天井面に取り付けられた防煙垂れ壁(4枚のパネルが組み込まれたもの)の正面図である。 防煙垂れ壁(3枚のパネルが組み込まれたもの)の正面図である。 防煙垂れ壁の斜視図であり、防煙垂れ壁の組み立てを説明する図である。 パネルの正面図である。 パネルの縦断面図である。 パネルの斜視図であり、パネルの組み立てを説明する図である。 (A)は枠体の上枠の断面図、(B)は枠体の上枠を下方から見た底面図である。 (A)は枠体の端部縦枠の正面図、(B)は枠体の端部縦枠の側面図、(C)は端部縦枠(コロが装着された状態)の平面図、(D)は端部縦枠の断面図である。 (A)は枠体の中間縦枠の正面図、(B)は枠体の中間縦枠(コロが装着された状態)の平面図、(C)は中間縦枠の断面図である。 (A)は枠体の下枠の断面図、(B)は枠体の下枠の正面図、(C)は枠体の下枠を下方から見た底面図である。 (A)はパネルの上枠の断面図、(B)はパネルの上枠の平面図、(C)はパネルの上枠の正面図である。 (A)はパネルの縦枠の正面図、(B)はパネルの縦枠の断面図である。 防煙垂れ壁の上方部位の部分縦断面図であり、上枠に対する縦枠(端部縦枠、中間縦枠)の吊持状態を説明する図である。 防煙垂れ壁の上方部位(中間縦枠)の部分正面図であり、上枠に対する中間縦枠の吊持状態を説明する図である。 防煙垂れ壁の上方部位の部分縦断面図であり、上枠に対するパネルの吊持状態を説明する図である。 防煙垂れ壁の上方部位の部分正面図及び部分縦断面図であり、上枠に対するパネルの吊持状態を説明する図である。 (A)はパネルの上方部位を示す部分縦断面図、(B)は吊持部材の正面図(プレートの長手方向を正面とした図)、(C)は吊持部材の斜視図である。 (A)は防煙垂れ壁の端部(端部縦枠を含む部位)の上方部位の平面図、(B)は防煙垂れ壁の端部(端部縦枠を含む部位)の下方部位の底面図である。 (A)は防煙垂れ壁の中間部(中間縦枠を含む部位)の上方部位の平面図、(B)は防煙垂れ壁の中間部(中間縦枠を含む部位)の下方部位の底面図である。 (A)は防煙垂れ壁の下方部位の縦断面図(螺子S4を装着する前)、(B)は防煙垂れ壁の下方部位の縦断面図(螺子S4が装着された状態)である。
[A]防煙垂れ壁の基本構成
図1に示すように、防煙垂れ壁は天井Cに設置される横長方形状の枠体1と、枠体1に形成された開口部を塞ぐように設けてなる透明のシート10と、を備えている。枠体1は、天井に取り付けられる上枠(上レール)2と、方形状の枠体1の左右の端部を構成する左右の端部縦枠(端部方立)3と、左右の端部縦枠3間に幅方向に間隔を存して設けられる中間縦枠(中間方立)4と、端部縦枠3、中間縦枠4間に亘って設けられる下枠(下カバー)5と、から形成されている。枠体1は例えばアルミ型材から形成されている。
図1に示す態様では、上枠2と端部縦枠3と中間縦枠4と下枠5から囲まれた開口部が左右に2つ形成され、上枠2と中間縦枠4、4と下枠5から囲まれた開口部が中間に2つ並んで形成され、合計4つの開口部が形成されている。同様に、図2に示す態様では、枠体1に3つの開口部が形成されている。本発明において、枠体1に形成される開口部の数は限定されず、4つ以上でもよく、あるいは、1つ(すなわち、中間縦枠を有しない)の場合も含まれる。
防煙垂れ壁において、枠体1の各開口部には当該開口部を塞ぐようにシート10が位置している。シート10は、枠体1とは別体の方形のパネル6の構成要素であり、各パネル6を枠体1に組み込むことで、各パネル6のシート10が枠体1の各開口部を塞ぐようになっている。
図4に示すように、パネル6は上枠7と、左右の縦枠8と、下枠9とからなる四周枠を備え、上枠7、左右の縦枠8、下枠9に囲まれた空間を塞ぐようにシート10が設けてある。図5に示すように、四周枠は、一方の見付面(第1見付面72、82、92)において、上枠7、左右の縦枠8、下枠9の長さ方向端部同士を連結要素12によって連結することで形成されており、シート10の周縁部位は、四周枠の他方の見付面(第2見付面73、83、93)に固定されている。四周枠は例えばアルミ型材から形成されている。連結要素12は例えばステンレスから形成されている。パネル6の詳細な構成の説明は後述する。
図1、図2等に示すように、パネル6が枠体1に組み込まれた状態では、パネル6の上枠7、左右の縦枠8、下枠9は、枠体1の上枠2、端部縦枠3ないし中間縦枠4、下枠5の見付面内に位置して隠れており、外部からはシート10のみが見えるようになっており、防煙垂れ壁の外観がスッキリしたものとなっている。
[B]防煙垂れ壁の枠体の構成部材
[B−1]防煙垂れ壁の枠体の上枠(上レール)
枠体1の上枠2は、天井面に沿って水平状に延びる長尺部材であり、図7に示すように、水平状の第1部分20と、第1部分20の側縁から対向状に垂下する第2部分21、第3部分22と、から断面視略コ字状に形成されている。第1部分20は枠体1の上面を形成しており、第2部分21、第3部分22は枠体1の見付面を形成している。
上枠2の第2部分21、第3部分22の下端は互いに接近するように垂直に折り曲げて下側水平片210、220が形成されている。下側水平片210、220間に上枠2の長さ方向に延びる開口が形成されており、下側水平片210の先端と下側水平片220の先端間の距離(開口部の幅寸法)はD1となっている。
上枠2の第2部分21、第3部分22の対向する内面には、下側水平片210、220の上側に位置して(図示の態様では、上枠2の高さ方向の中央よりも上側に位置して)、第1中間水平片23、24が突成されている。第1中間水平片23、24間に上枠2の長さ方向に延びる開口が形成されており、第1中間水平片23の先端と第1中間水平片24の先端間の距離(開口部の幅寸法)はD2となっている。
上枠2の第2部分21、第3部分22の対向する内面には、第1中間水平片23、24の上方に所定の間隔を存して第2中間水平片25、26が突成されている。第2中間水平片25、26間に上枠2の長さ方向に延びる開口が形成されており、第2中間水平片25の先端と第2中間水平片26の先端間の距離(開口部の幅寸法)はD3となっている。
図示の態様では、下側水平片210の先端、第1中間水平片23の先端、第2中間水平片25の先端は同じ垂直線上に位置しており、下側水平片220の先端、第1中間水平片24の先端、第2中間水平片26の先端は同じ垂直線上に位置しており、上記距離D1〜D3は同じである。下側水平片210の先端と下側水平片220の先端間の距離D1、第1中間水平片23の先端と第1中間水平片24の先端間の距離D2、第2中間水平片25の先端と第2中間水平片26の先端間の距離D3は同じであり、一対の下側水平片210、220間に形成された開口、一対の第1中間水平片23、24間に形成された開口、一対の第2中間水平片25、26間に形成された開口は、平面視において一致している。
図13に示すように、一対の下側水平片210、220間に形成された開口、一対の第1中間水平片23、24間に形成された開口、一対の第2中間水平片25、26間に形成された開口には、枠体1の端部縦枠3、中間縦枠4の上方部位が上枠2の長さ方向にスライド可能に受け入れられており、よって、これらの開口幅寸法、すなわち、距離D1〜D3は、端部縦枠3、中間縦枠4の見込寸法D4、D6(図8、図9参照)よりも大きい。なお、平面視における開口領域(すなわち、平面視において3つの開口が重複する領域)が見込寸法D4、D6よりも大きければ、距離D1〜D3は必ずしも同一でなくてもよい。
図15に示すように、一対の下側水平片210、220間に形成された開口、一対の第1中間水平片23、24間に形成された開口には、パネル6の上方部位が下方から受け入れられる。パネル6の厚さ寸法(後述する連結要素12の厚さを含む)は端部縦枠3、中間縦枠4の見込寸法よりも小さいので、距離D1〜D3>端部縦枠3、中間縦枠4の見込寸法を満たしていればよい。
距離D1〜D3は、後述する吊持部材11のプレート111(図17参照)の短手寸法L2よりも大きく、長手寸法L1よりも小さい。第2中間水平片25、26の水平状の上面251、261が吊持部材11のプレート(掛止部)111の載置面(被掛止部)となっている。なお、第1中間水平片23、24の上面230、240をプレート111の載置面とすることも可能であるが、吊持部材11のプレート111の回転による掛止の作業性を考慮すると、第1中間水平片23、24と第2中間水平片25、26の間の狭い空間にプレート111を位置させて回転させるよりは、プレート111を第2中間水平片25、26の水平状の上面251、261の上方で回転させて掛止させることが好ましい。
第1中間水平片23と第1中間水平片24は同じ高さ位置にあり、第2中間水平片25と第2中間水平片26は同じ高さ位置にある。すなわち、第1中間水平片23の上面230と第1中間水平片24の上面240は同じ高さ位置にあり、第2中間水平片25の下面250と第2中間水平片26の下面260は同じ高さ位置にあり、第2中間水平片25の上面251と第2中間水平片26の上面261は同じ高さ位置にある。
第1中間水平片23と第2中間水平片25の間の空間(より具体的には、第1中間水平片23の上面230と第2中間水平片25の下面250の間の空間)、及び、第1中間水平片24と第2中間水平片26の間の空間(より具体的には、第1中間水平片24の上面240と第2中間水平片26の下面260の間の空間)がそれぞれ、後述する端部縦枠3の上端部位のコロ33、中間縦枠4の上端部位のコロ43を上枠2の長さ方向に案内するためのガイドレールGとなっている(図13、図14参照)。第2中間水平片25、26は、1つの要素でありながら、吊持部材11のプレート(掛止部)111の載置面(被掛止部)及びガイドレールGの上側面を兼用している。
上枠2の第1部分20には、長さ方向に間隔を存して複数の孔200が形成されており、一対の下側水平片210、220間に形成された開口、一対の第1中間水平片23、24間に形成された開口、一対の第2中間水平片25、26間に形成された開口を通して、下方から差し入れた螺子201によって上枠2を天井面Cに固定するようになっている。上枠2の第2部分21、第3部分22の長さ方向両端部には、螺子S1(図2、図3参照)を受け入れるための孔211、221が形成されている。
[B−2]防煙垂れ壁の枠体の端部縦枠(端部方立)
枠体1の端部縦枠3は、高さ方向に垂直に延びる長尺部材であり、図8に示すように、枠体1の見込方向に延びる垂直状の第1部分30と、第1部分30の側縁から対向状に見付方向に延びる垂直状の第2部分31、第3部分32から断面視略コ字状に形成されている。第1部分30は枠体1の側面を形成しており、第2部分31、第3部分32は枠体1の見付面を形成している。
端部縦枠3の見込寸法D4は、上枠2の距離D1〜D3よりも小さい寸法となっており、端部縦枠3の上方部位が上枠2の一対の下側水平片210、220間に形成された開口、一対の第1中間水平片23、24間に形成された開口、一対の第2中間水平片25、26間に形成された開口に受け入れられるようになっている。
端部縦枠3の第2部分31の内面と第3部分32の内面との距離D5は、パネル6の厚さ寸法(後述する連結要素12の厚さを含む)よりも僅かに大きい寸法となっており、第2部分31と第3部分32の間の空間に、パネル6の幅方向端部を挿入可能となっている(図18参照)。
端部縦枠3は、上枠2の長さ方向端部からスライド装着可能であり、上枠2の長さ方向に移動可能に上枠2から吊持される。端部縦枠3の上端部位には、第2部分31と第3部分32の間を架け渡すように2本の支持部材が並設されている。支持部材は上枠2のガイドレールGに沿って移動可能であり、好ましくは円柱状ないし円筒状の要素であり、本実施形態では支持部材は並設された2本のコロ33である。本実施形態では、コロ33はステンレス製である。ガイドレールGの高さ寸法(より具体的には、第1中間水平片23の上面230と第2中間水平片25の下面250間の距離、第1中間水平片24の上面240と第2中間水平片26の下面260間の距離)は、コロ33の径よりも僅かに大きく、コロ33の長さ方向一端側が第1中間水平片23の上面230、コロ33の長さ方向他端側が第1中間水平片24の上面240の上を上枠2の長さ方向に摺動することで、端部縦枠3が上枠2の長さ方向にスライド移動可能となっている。
端部縦枠3の第2部分31、第3部分32の長さ方向両端部(すなわち、上下端部)には、螺子S1、S2(図2、図3参照)を受け入れるための孔310、311、320、321が形成されている。螺子S1は上枠2と端部縦枠3を連結する止着部材であり、螺子S2は下枠5と端部縦枠3を連結する止着部材である。端部縦枠3の第1部分30には、長さ方向(高さ方向)に間隔を存して複数の孔300が形成されているが、これは、防煙垂れ壁の側部(端部縦枠3の第1部分30)が壁に位置する時に、端部縦枠3を壁に固定するための螺子(図示せず)を受け入れる孔である。端部縦枠3の第2部分31及び第3部分32の上端部位に形成された孔330は、コロ33を取付けるための孔である。
[B−3]防煙垂れ壁の枠体の中間縦枠(中間方立)
枠体1の中間縦枠4は、高さ方向に垂直に延びる長尺部材であり、図9に示すように、枠体1の見込方向に延びる垂直状の第1部分40と、対向状に見付方向に延びる垂直状の第2部分41、第3部分42から断面視略H形状に形成されている。第2部分41、第3部分42は枠体1の見付面を形成している。
中間縦枠4の見込寸法D6は、上枠2の距離D1〜D3よりも小さい寸法となっており、端部縦枠3の上方部位が上枠2の一対の下側水平片210、220間に形成された開口、一対の第1中間水平片23、24間に形成された開口、一対の第2中間水平片25、26間に形成された開口に受け入れられるようになっている。
中間縦枠4の第2部分41の内面と第3部分42の内面との距離D7は、パネル6の厚さ寸法(後述する連結要素12の厚さを含む)よりも僅かに大きい寸法となっており、第2部分41と第3部分42の間に第1部分40を挟んで両側に形成された2つの空間のそれぞれの空間に、パネル6の幅方向端部を挿入可能となっている(図19参照)。
中間縦枠4は、上枠2の長さ方向端部からスライド装着可能であり、上枠2の長さ方向に移動可能に上枠2から吊持される。中間縦枠4の上端部位には、第2部分41と第3部分42の間を架け渡すように2本の支持部材が並設されている。支持部材は上枠2のガイドレールGに沿って移動可能であり、好ましくは円柱状ないし円筒状の要素であり、本実施形態では支持部材は並設された2本のコロ43である。本実施形態では、コロ43はステンレス製である。ガイドレールGの高さ寸法(より具体的には、第1中間水平片23の上面230と第2中間水平片25の下面250間の距離、第1中間水平片24の上面240と第2中間水平片26の下面260間の距離)は、コロ43の径よりも僅かに大きく、コロ43の長さ方向一端側が第1中間水平片23の上面230、コロ43の長さ方向他端側が第1中間水平片24の上面240の上を上枠2の長さ方向に摺動することで、中間縦枠4が上枠2の長さ方向にスライド移動可能となっている。中間縦枠4の上方部位は、支持部材として例示するコロ43を介して上枠2に対して吊持された状態であり、螺子等の止着部材を用いて上枠2に固定されていない。
中間縦枠4の第2部分41、第3部分42の下端部位には、螺子S3(図2、図3参照)を受け入れるための孔410、420が形成されている。螺子S3は下枠5と中間縦枠4を連結する止着部材である。中間縦枠4の第2部分41、第3部分42の上端部位の孔430は、コロ43を取付けるための孔である。
[B−4]防煙垂れ壁の枠体の下枠(下カバー)
枠体1の下枠5は、水平状に延びる長尺部材であり、図10に示すように、水平状の第1部分50と、第1部分50から対向状に垂直に立ち上がる第2部分51、第3部分52から断面視略コ字状に形成されている。第1部分50は枠体1の底面を形成しており、第2部分51、第3部分52は枠体1の見付面を形成している。下枠5は、各パネル6に対応して設けられており、複数のパネル6が枠体1に組み込まれる場合には、上枠2に比べて短尺である。
下枠5の第2部分51の内面と第3部分52の内面との距離D8は、端部縦枠3、中間縦枠4の見込寸法D4、D6(図8、図9参照)よりも僅かに大きい寸法となっており(したがって、連結要素12の厚さを含むパネル6の厚さ寸法よりも大きい)、端部縦枠3、中間縦枠4の下方部位、及び、パネル6の下方部位を第2部分51と第3部分52で挟み込むように、下方から、端部縦枠3、中間縦枠4の下方部位、パネル6の下方部位に被せるように設けられる(図20参照)。
下枠5の第2部分51には、長さ方向端部において(端部縦枠3、中間縦枠4に位置して)、螺子S2、S3(図2、図3参照)を受け入れるための孔510、511が形成されている。螺子S2は下枠5と端部縦枠3を連結する止着部材であり、螺子S3は下枠5と中間縦枠4を連結する止着部材である。防煙垂れ壁が中間縦枠を有しない場合には、下枠5の長さ方向両端部は、左右の端部縦枠3の下方部位に被せられて螺子で連結される。下枠5の第1部分50には、長さ方向中央において、螺子S4(図2、図3参照)を受け入れるための孔500が形成されている。螺子S4は枠体1の下枠5(第1部分50)とパネル6の下枠9(下面91)を連結する。
[C]パネルの構成
[C−1]パネルの上枠
パネル6の上枠7は水平状に延びる長尺部材であって、図11に示すように、上面70、下面71、左右の側面である第1見付面72、第2見付面73から略縦長方形状の断面形状を有する中空部材である。第1見付面72、第2見付面73の上端、下端はそれぞれ上面70、下面71を越えて延びており、上側延出片720、730、下側延出片721、731が形成されている。
上枠7の上面70、下面71、第1見付面72、第2見付面73の外面には上枠7の長さ方向に水平に延びる複数のV溝が形成されている。後述するように、これらのV溝の1つあるいは複数は、カッターを用いたシート10のトリミングの際にガイドとして利用するシートトリム溝vとして機能する。
上枠7の長さ方向の所定位置(長さ方向端部から離間した位置)には、上面70、下面71をそれぞれ貫設する孔700、710が上下に一致して形成されており、孔700、710を利用して後述する吊持部材11が設けられる。
[C−2]パネルの縦枠
パネル6の縦枠8は垂直状に延びる長尺部材であって、図12に示すように、パネル6の見込方向に延びる第1見込面(外側見込面)80、第2見込面(内側見込面)81、パネル6の見付方向に延びる第1見付面82、第2見付面83から略方形状の断面形状を有する中空部材である。第1見付面82、第2見付面83の端部は、それぞれ第1見込面80、第2見込面81を越えて延びており、延出片820、830、821、831が形成されている。
縦枠8の第1見込面80、第2見込面81、第1見付面82、第2見付面83の外面には縦枠8の長さ方向に垂直に延びる複数のV溝が形成されている。後述するように、これらのV溝の1つあるいは複数は、カッターを用いたシート10のトリミングの際にガイドとして利用するシートトリム溝vとして機能する。
縦枠8の第1見付面82、第2見付面83の上下端部には、螺子S1、S2(図2、図3参照)を挿通させる挿通孔822、823が形成されている。螺子S1は上枠2と端部縦枠3を連結する止着部材であり、螺子S2は下枠5と端部縦枠3を連結する止着部材である。
[C−3]パネルの下枠
パネル6の下枠9は水平状に延びる長尺部材であって、図5に示すように、上面90、下面91、左右の側面である第1見付面92、第2見付面93から略縦長方形状の断面形状を有する中空部材である。側面92、93の上端、下端はそれぞれ上面90、下面91を越えて延びており、上側延出片920、930、下側延出片921、931が形成されている。
下枠9の上面90、第2下面91、第1見付面92、第2見付面93の外面には下枠9の長さ方向に水平に延びる複数のV溝が形成されている。後述するように、これらのV溝の1つあるいは複数は、カッターを用いたシート10のトリミングの際にガイドとして利用するシートトリム溝vとして機能する。
[C−4]パネルの組立て
パネル6は、上枠7、下枠9の長さ方向端部に左右の縦枠8の第2見込面(内側見込面)81を越えて延びる延出片821、831の端縁の上端部位、下端部位を当接させて四周枠状とした状態で、四周枠の一方の見付面(第1見付面72、82、92)において、上枠7、縦枠8、下枠9の端部同士を4つの連結要素12を用いて互いに連結することで組み立てられる。
図4、図6に示すように、連結要素12は、第1部分120と第2部分121とからL字状に形成された板状部材であり、第1部分120、第2部分121にはそれぞれ2つの螺子用孔122が形成されており、角部には逃げ孔としての挿通孔123が形成されている。
各連結要素12の第1部分120を上枠7の第1見付面72の長さ方向端部、下枠9の第1見付面92の長さ方向端部にそれぞれ当接させ、第2部分121を左右の縦枠8の第1見付面82の上方部位、下方部位にそれぞれ当接させて、螺子用孔122から挿入した螺子124で連結要素12と上枠7、縦枠8、下枠9をそれぞれ固定することでパネル6が組み立てられる。
パネル6を枠体1に組み入れた状態で、連結要素12に形成された挿通孔123の位置は、縦枠8の第1見付面82、第2見付面83に形成された挿通孔822、832、823、833、上枠2の孔211、221、端部縦枠3の孔310、320、311、321、下枠5の孔510の位置と一致している。したがって、パネル6の組立て時に、連結要素の挿通孔123、縦枠8の挿通孔822、823を、位置合わせ孔として利用することができる。
パネル6が方形状に組み立てられた状態で、パネル6の他方の見付面(連結要素12が位置する側と反対側)、すなわち、上枠7の第2見付面73、縦枠8の第2見付面83、下枠9の第2見付面93にシート10の四周縁部位が貼着される。シート10は、例えば、これらの第2見付面73、83、93に接着剤や両面テープによって接着されるが、シート10の固定手段は限定されない。シート10は可撓性を備えているため、皺や撓みが無いようにテンションをかけて張った状態で四周枠の見付面に固定される。
シート10の材質は限定されないが、好ましくは不燃性シートであり、例えば、グラスファイバ製シートである。シート10は好ましくは、透明ないし半透明であるが、不透明であってもよい。
パネル6の四周枠にシート10を貼り付ける時には、シート10にテンションをかけて張りながら作業するために、シート10の周縁には掴み代が必要となり、シート10の面積は四周枠より多少大きくなり得る。シート10を貼り終えた後、はみ出した部分をトリミングすることになるが、この時、上枠7、縦枠9、下枠9の長さ方向(水平方向ないし垂直方向)に延びるシートトリム溝vに沿ってカッターの刃先をガイドすることで、トリミング作業を容易に行うことができる。
[C−5]吊持部材
パネル6の上枠7には、上枠7の長さ方向端部から離間した位置に互いに間隔を存して複数の吊持部材11が設けてある。図4、図6に示すように、吊持部材11は、上枠7の端部から離間した中間部位に設けてあり、図示の態様では、パネル6の幅方向(上枠7の長さ方向)の中央に対して左右対称の位置に2つの吊持部材11が設けてある。上枠7の長さ方向の所定位置(長さ方向端部から離間した位置)には、上面70、下面71をそれぞれ貫設する孔700、710が上下に一致して形成されており、吊持部材11の軸部110が孔700、710を貫通して上下に延びている。
図17に示すように、吊持部材11は、垂直状の軸部110と、軸部110の上端に設けた略長方形状のプレート(掛止部)111と、軸部110の下端に設けた頭部(回転操作部)112と、からなる。頭部112は軸部110及び下面71に形成された孔710よりも大径である。図示の態様では、軸部110の上半部は下半部に対してやや大径となっているが、高さ方向全体に亘って同径であってもよい。
頭部112の下面には、ドライバの先端の嵌合溝(プラス溝等)が形成されており、頭部112に下方から嵌合させたドライバによって軸部110を回転させることで、プレート111を含む吊持部材11が一体で回転可能となっている。すなわち、頭部112は吊持部材11の回転操作部として機能する。
吊持部材11のプレート111は、平面視長方形であり、長手寸法L1、短手寸法L2を備えている。長手寸法L1は、距離D1〜D3(図7参照)よりも大きく、短手寸法L2は、距離D1〜D3(図7参照)よりも小さい。よって、吊持部材11のプレート111の長手方向を見付方向とした姿勢とすることで、プレート111は、一対の下側水平片210、220間に形成された開口、一対の第1中間水平片23、24間に形成された開口、一対の第2中間水平片25、26間に形成された開口に下方から挿通させることができ、プレート111が一対の第2中間水平片25、26間に形成された開口の上方まで差し入れた状態(この時、吊持部材11の頭部112の上面がパネル6の上枠7の下面71に当接する)で、軸部110を回転させてプレート111の長手方向を見込方向とすることで、プレート111の長さ方向の端部が、一対の第2中間水平片25、26の水平状の上面251、261に載置するようになっている。このようにパネル6は吊持部材11のプレート111が一対の第2中間水平片25、26の水平状の上面(被掛止部)251、261に掛止されることで上枠2に対して吊持されるようになっており、プレート111は掛止部として機能する。プレート111の形状は長方形に限定されるものではなく、平面視における任意の異方向の寸法が長手寸法L1、短手寸法L2を備えるような形状であればよい。
図15、図16に示すように、軸部110の長さ寸法(高さ寸法)は、プレート111の下面が第2中間水平片25、26の上面251、261に載置した状態で、頭部112の上面がパネル6の上枠7の下面71に下方から当接ないし近接するような寸法となっている。図15、図16に示す状態において、吊持部材11は、頭部112からの回転操作によって回転可能となっている。
図示の態様では、軸部110とプレート111は着脱可能となっている。具体的には、プレート111の中心には螺子孔が形成されており、軸部110の上端部の螺子と螺着され、ナット113で固定されている。軸部110とプレート111を着脱可能とすることで、軸部110を下方から孔710、700に差し入れ、上枠7の上面70より上方に突出する軸部110の上端部にプレート111を連結することができ、こうすることで、吊持部材11の上枠7への取付作業を容易に行うことができる。あるいは、軸部110とプレート111は溶接等で一体形成する一方、軸部110に対して頭部112を着脱可能としてもよい。あるいは、軸部110を上半部と下半部から着脱可能に構成してもよい。あるいは、吊持部材11が回転可能であれば回転操作部としての頭部112の具体的な構成は図示のものに限定されない。
[C−6]パネルの全体構成
上述のように、パネル6は、上枠7、左右の縦枠8、下枠9から形成された四周枠と、四周枠の一方の見付面(上枠7の第2見付面73、縦枠8の第2見付面83、下枠9の第2見付面93)に固定したシート10と、からなる。四周枠は、他方の見付面(上枠7の第1見付面72、縦枠8の第1見付面82、下枠9の第1見付面92)において、上枠7の長さ方向端部と左右の縦枠8の上端部、下枠9の長さ方向端部と左右の縦枠8の下端部をそれぞれ連結要素12によって連結することで組み立てられる。四周枠の少なくともシート10が固定される見付面(上枠7の第2見付面73、縦枠8の第2見付面83、下枠9の第2見付面93)には、上枠7及び下枠9の長さ方向(水平方向)、縦枠8の長さ方向(垂直方向)に延びる少なくとも1つのシートトリム溝vが形成されている。
パネル6の上枠7の長さ方向端部を除く中途部位には、長さ方向に間隔を存して複数の吊持部材11が設けてあり、吊持部材11は、垂直方向に延びる軸部110と、軸部110の上側に設けたプレート(掛止部)111と、軸部110の下側に設けた頭部(回転操作部)112と、を備えている。軸部110の上端は上枠7の上方に突出しており、掛止部(プレート111)は上枠7の上方に位置しており、防煙垂れ壁の枠体1の上枠2に掛止可能となっている。パネル6は、掛止部(プレート111)を枠体1の上枠2の一対の第2中間水平片25、26の上面(被掛止部)251、261に掛止させることで、上枠2から吊持される。
吊持部材11は、頭部(回転操作部)112により、プレート(掛止部)111の掛止姿勢と非掛止姿勢との間で回転可能である。枠体1の上枠2に掛止され吊持されるパネル6は、上枠2に対して上下方向(垂直方向)に着脱可能となっている。パネル6が枠体1に組み込まれた状態では、頭部(回転操作部)112は枠体1の上枠2内において、パネル6の上枠7の直下に位置している。回転操作部(頭部112)が枠体1の上枠2内に位置することで、頭部(回転操作部)112が外部に露出しないので意匠上良好である。また、シート10はパネル6の四周枠の一方の見付面に貼り付けてあるので、他方の見付面側から頭部(回転操作部)112を介して吊持部材11を回転操作することが可能である。
[D]防煙垂れ壁の設置・メンテナンス
防煙垂れ壁の設置手順について、図2、図3に示すように3つのパネル6が組み込まれた防煙垂れ壁に基づいて説明する。
[D−1]枠体の上枠に対する端部縦枠、中間縦枠の取り付け
枠体1を構成する上枠2に対して、上枠2の一方あるいは両方の端部から端部縦枠3のコロ33、中間縦枠4のコロ43を上枠2のガイドレールGにスライド挿入させ、上枠2から端部縦枠3、中間縦枠4、4、端部縦枠3を吊持させた状態で、上枠2を天井面Cの所定部位に螺子201で取り付ける。なお、防煙垂れ壁の一方あるいは両方の側部に壁が無い場合には、上枠2を先に天井面Cに固定した後で、端部縦枠3のコロ33、中間縦枠4のコロ43を上枠2の長さ方向端部からガイドレールGにスライド挿入して吊持させてもよい。
上枠2から吊持された端部縦枠3、中間縦枠4は、上方部位が上枠2内に位置した状態で、コロ34、44がガイドレールG内を摺動することで、上枠2の長さ方向にスライド移動可能であり、端部縦枠3を上枠2の左右の端部に位置させ、中間縦枠4を上枠2の長さ方向中間部位の所定の位置まで移動させる。例えば、上枠2の長さ方向両端部に壁が位置する場合には、端部縦枠3を、第1部分30が壁面に当接するように位置させ、必要に応じて螺子(図示せず)で壁面に固定する。
この時点で、中間縦枠4を正確に所定位置までスライド移動させる必要は必ずしもない。端部縦枠3の第2部分31の内面と第3部分32の内面との距離D5、中間縦枠4の第2部分41の内面と第3部分42の内面との距離D7は、いずれもパネル6の厚さ寸法(連結要素12の厚さを含む)よりも大きく、パネル6の幅方向端部は、下方からでも側方からでも、端部縦枠3の第2部分31と第3部分32の間の空間、中間縦枠4の第2部分41と第3部分42の間の空間に挿入可能である。したがって、先に中間縦枠4を所定位置に正確に位置させてからパネル6を下方から組み込むこともでき、また、先にパネル6を所定位置に正確に位置させてから中間縦枠4をパネル6の幅方向端部に対して側方からスライド装着させてもよい。
[D−2]パネルの組み込み
上枠2に対して下方からパネル6を組み込む。具体的には、パネル6の上枠7に設けた吊持部材11のプレート111の長手方向をパネル6の見付方向とした非掛止姿勢で、パネル6の上方部位を、上枠2の下方から挿入させる。より具体的には、垂直姿勢の状態でパネル6の上方部位を、一対の下側水平片210、220間に形成された開口、一対の第1中間水平片23、24間に形成された開口、一対の第2中間水平片25、26間に形成された開口に下方から上方に向かって垂直に挿通させ、プレート111を一対の第2中間水平片25、26間に形成された開口の上方まで差し入れた状態(この時、吊持部材11の頭部112の上面がパネル6の上枠7の下面71に当接する)で、頭部112の溝に嵌合させたドライバを回転させることで、軸部110を回転させてプレート111の長手方向を見込方向とした掛止姿勢とすることで、プレート111の長さ方向の端部が、一対の第2中間水平片25、26の水平状の上面251、261に引っ掛けることで、プレート(掛止部)111が上面(被掛止部)251、261に掛止し、パネル6が上枠2から吊持される。パネル6が上枠2から吊持された状態では、パネル6の上枠7は、枠体1の上枠2の内部に位置しており、外部からは見えない。パネル6が枠体1に組み込まれた状態で、吊持部材11は、下端の頭部(回転操作部)112を含み、枠体1の上枠2の内部に位置しており、外部からは見えない。
図2、図3において、上枠2から吊持された両側(左側及び右側)のパネル6の幅方向端部は、一方が端部縦枠3の溝部(第2部分31と第3部分32の間の空間)、他方が中間縦枠4の溝部(第2部分41と第3部分42の間の空間)に挿入されており、中間のパネル6の幅方向端部は、それぞれ、中間縦枠4の溝部(第2部分41と第3部分42の間の空間)に挿入されている(図18、図19参照)。パネル6の幅方向端部が、端部縦枠3ないし中間縦枠4の溝部に挿入された状態では、パネル6は、端部縦枠3ないし中間縦枠4の内部に位置しており、外部からは見えない。
端部縦枠3、中間縦枠4は、上枠2から当該上枠2の長さ方向に移動可能に吊持されているので、必要に応じて、端部縦枠3、中間縦枠4を上枠2の長さ方向の所定位置に移動させることができ、作業性が良い。なお、パネル6の幅方向端部は、下方から端部縦枠3、中間縦枠4の溝部に挿入することも、あるいは、上枠2から吊持されたパネル6の幅方向端部に側方から中間縦枠4をスライドさせて中間縦枠4の溝部に被せることも可能であり、パネル6よりも先に中間縦枠4を位置決めしてパネル6を下方から組み込んでもよく(例えば、図2、図3において、2本の中間縦枠4を位置決めした後に、3枚のパネル6をそれぞれ下方から上枠2に掛止する)、あるいは、上枠2から吊持したパネル6を位置決めした後に中間縦枠4をパネル6に対して移動させてもよい(例えば、図2、図3において、左側のパネル6の掛止→一方の中間縦枠4のスライド移動→中央のパネル6の掛止→他方の中間縦枠4のスライド移動→右側のパネル6の掛止)。
上枠2から吊持された各パネル6の幅方向両端部が端部縦枠3ないし中間縦枠4に挿入された状態で、各パネル6の下方部位に、下枠5が被せられる。この時、下枠5の長さ方向端部は、縦枠(端部縦枠3、中間縦枠4)の下端部位に外嵌する(図20参照)。この状態で、下枠5の第1部分50とパネル6の下枠9の下面91は離間している。
枠体1に対してパネル6が組み込まれた状態で、上枠2の長さ方向端部と端部縦枠3の上端部が螺子S1によって連結される。螺子S1はパネル6の縦枠8の上方部位の孔822、832及び連結要素12の挿通孔123を挿通する。
中間縦枠4の上端部位はコロ43によって上枠3から吊持されており、上枠2と中間縦枠4の上端部位は螺子によって連結されていない。したがって、防煙垂れ壁の見付面に露出する螺子の数を削減することができ、意匠上も良好である。また、防煙垂れ壁の設置作業は高所作業となるため、螺子の取付作業を削減することは、施工性の向上につながり、また、螺子の取り外し作業を削減することは、メンテナンス性の向上につながる。
下枠5の長さ方向端部と端部縦枠3の下端部が螺子S2によって連結され、下枠5の長さ方向端部と中間縦枠4の下端部が螺子S3によって連結される。図2、図3に示す態様では、両側の下枠5の長さ方向一端部と端部縦枠3の下端部が螺子S2によって連結され、下枠5の長さ方向他端部と中間端部4の下端部が螺子S3によって連結される。中間の下枠5の長さ方向両端部と中間縦枠4の下端部が螺子S3によって連結されている。隣接する下枠5の端部同士は中間縦枠4の下端部位において当接ないし近接している。螺子S2、S3はパネル6の縦枠8の下方部位の孔823、833及び連結要素12の挿通孔123を挿通する。
[D−3]シートの張り調整機構
パネル6の組立て時に、シート10にテンションをかけて四周枠に貼り付けるが、防煙垂れ壁の設置後に、シート10が上下方向に撓んでしまう場合がある。本実施形態では、シートの張り調整機構を設けることで、防煙垂れ壁の設置後にシート10に撓みが発生した場合に、これを解消するようにしている。シートの張り調整機構は、下枠5の下方から螺子(ビス)を打ち込んで、螺子の雄螺子をパネル下枠の下面の螺子用孔に螺合させ、螺子の回転によって、パネル下枠を下方に引き込むことで、四周枠に貼り付けたシート10のテンション調整を行う。以下、より具体的に説明する。
各下枠5の第1部分50と各パネル6の下枠9の下面91を、パネル6の幅方向中央部位(下枠5の長さ方向中央部)において、下枠5の下方から螺子S4を装着することで連結する。下枠5の第1部分50とパネル6の下枠9の下面91は離間しており、パネル6の下枠9の下面91には螺子孔が形成されている。パネル6の上方部位は、吊持部材11のプレート111が第2中間水平片25の上面251と第2中間水平片26の上面261に当接し、上枠7の下面71が吊持部材11の頭部112の上面に当接することで、パネル6に下方に作用する力に対抗する。下枠5は各パネル6毎に設けられ、下枠5の長さ方向端部は、螺子S2ないしS3によって、端部縦枠3ないし中間縦枠4の下方部位に連結されている。したがって、螺子S4を回転させることで、パネル6の下枠9の下面91が下枠5の第1部分50に引き付けられるように下方に引っ張られる。これによって、パネル6の下枠9の長さ方向中央部位が下方に撓むことでシート10が下方に張られ、これによって、シート10を上下方向に張られ、シート10に生じた撓みを解消することができる。
下枠9の長さ方向中央部位(パネル6の幅方向中央部位)を下方に引っ張る時に、パネル6の幅方向両端に位置する縦枠(端部縦枠3ないし中間縦枠4)に、これらが倒れるような回転モーメントが作用し得るが、端部縦枠3、中間縦枠4は、それぞれ、並行する2本の支持部材であるコロ33、43を介して支持されているので、この2つの支持部材が端部縦枠3、中間縦枠4の上方部位に作用し得る回転モーメントに対抗することができ、シートの張り調整を良好に行うことができる。
この時、端部縦枠3のコロ33、中間縦枠4のコロ43は、第1中間水平片23の上面230と第2中間水平片25の下面250の間の空間、及び、第1中間水平片24の上面240と第2中間水平片26の下面260の間の空間からなるガイドレールGに案内されるので、コロ33、43は上下においてガイドレールG内で拘束されており、端部縦枠3、中間縦枠4が倒れようとする時には、一対の平行状のコロ33のいずれか一方、一対の平行状のコロ43のいずれか一方が、第2中間水平片25の下面250、第2中間水平片26の下面260に当接することで、端部縦枠3、中間縦枠4の垂直姿勢が維持される。
[D−4]パネルの交換、メンテナンス
パネル6を交換したり、パネル6の構成要素の一部を交換したりする場合には、設置された防煙垂れ壁からパネル6を取り外す必要がある。本実施形態では、防煙垂れ壁を設置したままで、所望のパネル6のみを取り外すことが可能となっている。例えば、図2、図3において、左側のパネル6を取り外したい場合には、上枠2の長さ方向左端部の螺子1、左側の下枠5の長さ方向左端部の螺子S2、左側の下枠5の長さ方向右端部の螺子S3を取り外し、左側の下枠5を取り外した状態で(螺子S4を備えている場合には、螺子S4も取り外す)、左側のパネル6の吊持部材11を90度回転させて、吊持部材11のプレート111の長手方向をパネル6の見付方向とすることで、左側のパネル6を下方に引き抜くことができる。右側のパネル6も同様に取り外すことができる。
例えば、図2、図3において、中央のパネル6を取り外したい場合には、中央の下枠5の長さ方向両端部の螺子S3、S3を取り外し、中央の下枠5を取り外した状態で(螺子S4を備えている場合には、螺子S4も取り外す)、中央のパネル6の吊持部材11を90度回転させて、吊持部材11のプレート111の長手方向をパネル6の見付方向とすることで、中央のパネル6を下方に引き抜くことができる。
このように、パネル6は下方から上方に向かって枠体1に組み込むため、端部縦枠3、中間縦枠4を上枠2から吊持した状態で、交換したいパネル6のみを簡単に取り外すことができる。交換したパネル6ないし修理したパネル6を組み込む場合には、逆の手順を踏めばよい。具体的には、パネル6を下方から上枠2内に挿入し、吊持部材11(プレート111の長手方向がパネル6の見付方向である)をドライバで回転させて、プレート111の長手方向をパネル6の見込方向として、プレート(掛止部)111を上枠2の一対の第2中間水平片25、26の上面(被掛止部)251、261に引っ掛ける。そして、パネル6の下方部位に下枠5を被せて、螺子S2、S3(側方のパネル6の場合)ないし螺子S3、S3(中央のパネル6の場合)を用いて止着すればよい。
1 枠体
2 上枠
23、24 第1中間水平片
25、26 第2中間水平片
251、261 上面(被掛止部)
3 端部縦枠
4 中間縦枠
5 下枠
6 パネル
7 上枠
8 縦枠
9 下枠
10 シート
11 吊持部材
110 軸部
111 プレート(掛止部)
112 頭部(回転操作部)
12 連結要素
G ガイドレール
S1〜S4 螺子




Claims (5)

  1. 防煙垂れ壁の枠体に組み込まれるパネルであって、
    前記パネルは上枠、下枠、左右の縦枠からなる四周枠と、前記四周枠の一方の見付面に取り付けられたシートとを備え、
    前記パネルの上枠、下枠には、水平方向に延びる少なくとも1本のシートトリム溝が形成されており、
    前記パネルの左右の縦枠には、垂直方向に延びる少なくとも1本のシートトリム溝が形成されており、
    前記上枠の長さ方向端部を除く部位には吊持部材が設けてあり、
    前記吊持部材は、当該パネル上枠の上方に位置して、防煙垂れ壁の枠体の上枠に掛止可能な掛止部と、当該パネル上枠の下方に位置して、前記四周枠の他方の見付面側から操作可能な回転操作部と、を備えており、
    前記吊持部材は、前記掛止部が掛止姿勢にある第1姿勢と前記掛止部が非掛止姿勢にある第2姿勢との間で回転可能であり、当該パネルは、前記吊持部材の第2姿勢時に前記枠体の上枠の内部に下方から上方に向かって挿入可能である、
    防煙垂れ壁用パネル。
  2. 前記回転操作部は、前記パネルが前記枠体に組み込まれた状態で、前記枠体の上枠の内部に位置している、請求項1に記載の防煙垂れ壁用パネル。
  3. 前記パネル上枠は、上面、下面を備え、前記掛止部が防煙垂れ壁の枠体の上枠に掛止している時に、前記回転操作部が前記下面に当接ないし近接している、請求項1、2いずれか1項に記載の防煙垂れ壁用パネル。
  4. 前記掛止部は、平面視において長手方向と短手方向とを備え、
    前記掛止部の長手方向がパネル見付方向に一致する時に前記吊持部材は第2姿勢にあり、
    前記掛止部の短手方向がパネル見付方向に一致する時に前記吊持部材は第1姿勢にある、
    請求項1〜3いずれか1項に記載の防煙垂れ壁用パネル。
  5. 前記四周枠は、他方の見付面において、上枠の長さ方向両端部と左右の縦枠の上端部、下枠の長さ方向両端部と左右の縦枠の下端部を、それぞれ連結要素で連結することで形成されている、請求項1〜いずれか1項に記載の防煙垂れ壁用パネル。
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