JP3236969U - 遮熱構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】容易に取り付けることができ、建築物の屋根の外側からの輻射熱が屋内に侵入することを遮断することができる遮熱構造を提供する。【解決手段】遮熱構造1は、屋根Rの下地材Mに沿って延在し、一対の下地材Mの対向する両側にそれぞれ固定される一対のレール10と、レール10と係合してスライド自在なランナー20と、ランナー20を介してレール10に吊り下げ保持される遮熱シート30と、を備え、遮熱シート30は、ランナー20のスライドによりレール10に沿って移動可能であり、屋根Rの直下に張設される。【選択図】図1
Description
実用新案法第11条において準用する特許法第30条第2項適用申請有り 令和3年11月10日 メッセナゴヤ2021にて公開
本考案は、建築物の屋根の直下に設けられた遮熱構造に関する。
従来から、建築物の温度上昇を防止するために輻射熱を反射する遮熱シートが用いられている。遮熱シートの使用については、例えば、特許文献1で本願出願人が提案しているように、屋根の上に遮熱シートを設ける屋根外装構造が提案されている。また、建築物の内側の遮熱構造については、室内の壁や天井に遮熱シートを接着剤、ビス留め等により直接貼り付けたり、屋根の下地材に取り付けられた支持金具を介して結束バンド、紐等で遮熱シートを固定したりしている。
しかしながら、従来の建築物の内側の遮熱構造は、天井に遮熱シートを設置するために、屋内全面に足場を組む、または、高所作業車に乗って昇降を繰り返しながら全面を移動する必要があった。また、天井裏に遮熱シートを直接貼り付ける作業は大変であり、直貼りしているので取り外すのにも手間が掛かっていた。また、支持金具を介して結束バンド、紐等で固定した場合、遮熱シートと屋根の下地材との間に隙間ができてしまい遮熱効果を低下させていた。
本考案は、このような事情に鑑みてなされたもので、容易に取り付けることができ、建築物の屋根の外側からの輻射熱が屋内に侵入することを遮断することができる遮熱構造を提供することを目的とする。
請求項1記載の遮熱構造は、屋根の下地材に沿って延在し、一対の下地材の対向する両側にそれぞれ固定される一対のレールと、レールと係合してスライド自在なランナーと、ランナーを介してレールに吊り下げ保持される遮熱シートと、を備え、遮熱シートは、ランナーのスライドによりレールに沿って移動可能であり、屋根の直下に張設されることを特徴とする。
請求項2記載の遮熱構造は、遮熱シートは、矩形状であり、レールと平行な両側部にランナーが取り付けられ、レールと垂直方向の端部の少なくとも一方は下地材またはレールに固定されていることを特徴とする。
請求項3記載の遮熱構造は、遮熱シートをレールに沿って移動させることにより、遮熱シートを屋根の直下に張設させる移動機構を備えていることを特徴とする。
本考案によれば、容易に取り付けることができ、建築物の屋根の外側からの輻射熱が屋内に侵入することを遮断することができる遮熱構造を提供することができる。
以下、本考案の形態について図面を参照しながら具体的に説明する。図1は、本考案に係る遮熱構造の実施例を部分的に示す正面視模式図である。図2は、同実施例を部分的に示す側面視模式図である。図3は、同実施例の設置方法を示す斜視図であり、建築物の屋根、側壁は省略している。
本考案に係る遮熱構造1は、図1~3に示すように、建築物の屋根Rの直下である屋内側に設けられたものであって、レール10、ランナー20、遮熱シート30を備えている。遮熱構造1は、工場、店舗、住宅等の既存の屋根Rの直下にも新築の屋根Rの直下にも適用することができる。また、本考案は、屋根Rの形状、材質等に限定されるものではなく、熱伝導率が高く屋内が暑くなりやすい、折板、縦葺き、横葺き等の金属屋根だけでなく、瓦、スレート等の屋根にも適用可能である。
レール10は、屋根Rの下地材Mに沿って延在し、一対の下地材Mの対向する両側に一対のレール10がそれぞれ固定されている。一対の下地材Mとは、対となる下地材Mが建築物内に一組のみであることを必ずしも意味しているのではなく、建築物の構造、広さにより対となる下地材Mが複数あってもよく、例えば並列していてもよい。また、屋根Rの形状により下地材Mが水平または水平に対して傾斜している場合には、下地材Mに取り付けられるレール10も下地材Mに沿って水平または傾斜している。
屋根Rの下地材Mは、例えば、H鋼、角鋼等の鉄骨、木材等である。レール10の下地材Mへの取付構造は任意であり、両者を連結する連結具C等を介した固定や、ネジ留め、接着剤、溶接等により固定されていてもよい。また、レール10の材質、形状、長さは特に限定されない。例えば、材質はアルミニウム等の金属であり、形状は下方にスリット状の開口部を設けたもの、または、上方に走行レーンを有するもの、長さは設置する下地材Mの長手方向の長さと略同じ長さのもの、または、固定する際に連結して略同じ長さとなるものである。
ランナー20は、レール10と係合してスライド自在である。ランナー20は、レール10と摺動自在に係合し、遮熱シート30を固定、支持して、レール10と遮熱シート30を連結している。ランナー20の材質、形状、大きさは、レール10と係合し、レール10の中または上をスライド可能で、かつ、遮熱シート30を保持することができれば特に限定されない。例えば、ランナー20の形状は、その上方はローラを備えたローラ保持部、その下方は吊り下げ金具を備えた吊持部であり、材質は、ステンレス等の金属、樹脂等からなる。
遮熱シート30は、ランナー20を介してレール10に吊り下げ保持される。遮熱シート30は、輻射熱を反射できるものであれば構造は任意であるが、例えば、両表面または片面をアルミ箔等の金属箔とし、金属箔の間または下に樹脂、ガラス繊維織物等からなるシートを配置して積層したものである。この場合、屋根側の面を金属箔にすることにより、太陽からの輻射熱を抑えることができ、室内側の面を金属箔にすることにより、建築物の内部から放熱される輻射熱を反射して、冬期などに建築物の内部を保温することができる。
また、遮熱シート30の大きさは、対向する一対のレール10間の幅とほぼ同じであり、レール10の長手方向の長さとほぼ同じであることが好ましいが、必要に応じて分割してもよい。例えば、幅1.2m×長さ40mの遮熱シート30を予め複数作成し、それらを並列、直列に並べることにより、大きな建築物の場合でも屋根Rの直下全面を覆うことができる。
遮熱シート30は、ランナー20のスライドによりレール10に沿って移動可能であり、屋根Rの直下に張設される。屋根Rの下地材Mに固定したレール10に、遮熱シート30を、ランナー20を介して摺動自在に吊架し、移動させて、屋根Rの直下に張設している。
本考案に係る遮熱構造1は、遮熱シート30がランナー20を介してレール10を移動することにより、容易に取り付けることができ、建築物の屋根Rの外側からの輻射熱が屋内に侵入することを遮断することができる。
図3に示すように、遮熱シート30は、矩形状のシートであり、レール10と平行な方向である両側部32、34にランナー20が取り付けられ、レール10と垂直方向の端部36、38の少なくとも一方は、下地材Mまたはレール10に固定されていることが好ましい。遮熱シート30の側部32、34に取り付けられるランナー20は、張設する建築物の大きさ、レール10の長さにより、側部32、34それぞれに1つ以上取り付けられている。
また、本考案は、遮熱シート30をレール10に沿って移動させることにより、遮熱シート30を屋根Rの直下に張設させる移動機構40を備えていてもよい。移動機構40の構成は任意である。例えば、下地材Mに取り付けたプーリーにワイヤのような紐状部材を掛け、紐状部材の端部を遮熱シート30に固定し、手元の紐状部材を引くことにより遮熱シート30の移動を操作することができる。つまり、移動機構40を備えていることにより、遮熱シート30をより容易に移動させることができる。
以下、実施例を示して本願の遮熱構造1について説明する。
本実施例では、遮熱構造1は、図1~3に示すように、折板の片流れ屋根Rの直下に設けられ、レール10と、ランナー20と、遮熱シート30と、移動機構40とからなる。なお、移動機構40は必ずしも備えていなくてもよい。
レール10は、アルミニウム合金製で高さ46mm、幅45mmであり、下方にスリット状の14mmの開口部を備えている。レール10の長さは、設置する下地材Mの長手方向と略同じ長さである。ランナー20は、ステンレス製で、その上方は直径30mmの2つの樹脂製ローラを軸で連結したローラ保持部を備えている。ランナー20の下方は、遮熱シート30を吊り下げ保持するための吊り下げ金具を有する吊持部を備えており、遮熱シート30のレール10と平行な両側部32、34に取り付けられている。
遮熱シート30は、矩形状で、アルミ箔、樹脂フィルム、ガラス繊維織物、樹脂フィルム、アルミ箔の順に積層された不燃認定材のシートである。遮熱シート30は、幅が一対のレール10の間隔とほぼ同じであり、長さがレール10とほぼ同じであり、屋根Rの直下全面を覆うことができる大きさに予め縫製されている。遮熱シート30のレール10に対して垂直方向である両端部36、38の先端縁に沿って芯材が取り付けられている。
移動機構40は、図3に示すように、プーリーとワイヤを備えており、遮熱シート30を挿入する側と、それと対向する終点側の下地材Mにそれぞれプーリーを取り付け、プーリーにワイヤを掛ける。そして、遮熱シート30が送り込まれたら、ワイヤと遮熱シート30の先端側の端部36とを連結させて、手元のワイヤを引くことによって遮熱シート30を移動させることができるようにする。
次に、遮熱構造1の設置方法について説明する。
まず、図示していないが、レール10を取り付ける一対の下地材Mと、これらを連結する挿入側の下地材Mに沿って略コ字状に足場を組む。
図3に示すように、水平方向に対して傾斜して延在するH鋼である屋根Rの下地材Mの下フランジに、連結具Cであるクランプを一定の間隔をおいて複数固定する。固定した連結具Cにレール10を取り付ける。これを一対の下地材Mの対向する両側に対してそれぞれ行う。レール10は、取り付ける下地材Mの長さにより、複数のレール10を連結して使用してもよい。
まず、図示していないが、レール10を取り付ける一対の下地材Mと、これらを連結する挿入側の下地材Mに沿って略コ字状に足場を組む。
図3に示すように、水平方向に対して傾斜して延在するH鋼である屋根Rの下地材Mの下フランジに、連結具Cであるクランプを一定の間隔をおいて複数固定する。固定した連結具Cにレール10を取り付ける。これを一対の下地材Mの対向する両側に対してそれぞれ行う。レール10は、取り付ける下地材Mの長さにより、複数のレール10を連結して使用してもよい。
傾斜しているレール10の高い方から、対向する両側のレール10内にランナー20のローラ保持部を挿入し、スライドさせて、ランナー20の吊持部に吊り下げ保持された遮熱シート30を次々と送り込む。そして、遮熱シート30の先端側の端部36が挿入側と対向する終点側の下地材Mに到達し、遮熱シート30が屋根Rの直下に張設される。
図3のように移動機構40を備えている場合には、送り込まれた遮熱シート30の先端側の端部36に移動機構40のワイヤを取り付ける。遮熱シート30を全て送り込んだら、遮熱シート30の基端側の端部38を挿入側の下地材Mに固定する。移動機構40のワイヤを操作することにより、遮熱シート30の先端側の端部36が引っ張られ、遮熱シート30が移動する。遮熱シート30の先端側の端部36が終点側の下地材Mに到達すると、屋根Rの直下に遮熱シート30が張設される。
必要に応じて、遮熱シート30の先端側の端部36を下地材Mまたはレール10に固定する、または、移動部材40のワイヤの固定により遮熱シート30の端部36を固定することができる。張設された遮熱シート30の端部36、38の一方または両方が固定されていることにより、遮熱シート30をよりピンと張りやすくなる。
本実施例に係る遮熱構造1は、最小限の足場を設置し、予め適切な大きさに調整した遮熱シート30をレール10に沿って移動させることにより容易に張設、取り外しができる。また、下地材Mと遮熱シート30との隙間をより少なくして建築物の屋根Rの外側からの輻射熱が屋内に侵入することを遮断することができる。また、移動機構40により、遮熱シート30をより容易に移動、固定させることができる。
本考案は、本考案の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、この考案を説明するためのものであり、本考案の範囲を限定するものではない。すなわち、本考案の範囲は、実施の形態ではなく、実用新案登録請求の範囲によって示される。そして、実用新案登録請求の範囲内及びそれと同等の考案の意義の範囲内で施される様々な変形が、この考案の範囲内とみなされる。
本考案により、容易に取り付けることができ、建築物の屋根の外側からの輻射熱が屋内に侵入することを遮断することができる遮熱構造を提供することができる。
1・・・・・遮熱構造
10・・・・レール
20・・・・ランナー
30・・・・遮熱シート
32、34・・・・側部
36、38・・・・端部
40・・・・移動機構
10・・・・レール
20・・・・ランナー
30・・・・遮熱シート
32、34・・・・側部
36、38・・・・端部
40・・・・移動機構
Claims (3)
- 建築物の屋根の直下に設けられた遮熱構造であって、
前記屋根の下地材に沿って延在し、一対の前記下地材の対向する両側にそれぞれ固定される一対のレールと、
前記レールと係合してスライド自在なランナーと、
前記ランナーを介して前記レールに吊り下げ保持される遮熱シートと、
を備え、
前記遮熱シートは、前記ランナーのスライドにより前記レールに沿って移動可能であり、前記屋根の直下に張設されることを特徴とする遮熱構造。 - 前記遮熱シートは、矩形状であり、前記レールと平行な両側部に前記ランナーが取り付けられ、前記レールと垂直方向の端部の少なくとも一方は前記下地材または前記レールに固定されていることを特徴とする請求項1に記載の遮熱構造。
- 前記遮熱シートを前記レールに沿って移動させることにより、前記遮熱シートを前記屋根の直下に張設させる移動機構を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の遮熱構造。
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