JPH11131639A - 複層ガラス用スペーサ、及び、スペーサ取付構造 - Google Patents

複層ガラス用スペーサ、及び、スペーサ取付構造

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JPH11131639A
JPH11131639A JP29830197A JP29830197A JPH11131639A JP H11131639 A JPH11131639 A JP H11131639A JP 29830197 A JP29830197 A JP 29830197A JP 29830197 A JP29830197 A JP 29830197A JP H11131639 A JPH11131639 A JP H11131639A
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道裕 正影
Tetsuo Kawahara
哲郎 河原
Keisuke Tanaka
啓介 田中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複層ガラスの各板ガラス間に簡単に且つスピ
ーディーに設置することができながら、複層ガラス内空
部に湿気を通し難くして複層ガラスの耐久性を向上させ
る。 【解決手段】 複層ガラス本体の厚み方向に貫通状態に
形成してある取付用ボルト挿通孔5の形成部において、
複層ガラス本体の板ガラス2間に介在してその板ガラス
2間の空間Vを密閉するリング形状のスペーサ本体15
を設け、スペーサ本体15のリング軸芯方向での両端面
部に、両板ガラス2への接当部16を各別に設け、スペ
ーサ本体15のリング内周部に、取付用ボルト6への外
嵌接当部15aを設けてある複層ガラス用スペーサにお
いて、ボルト挿通孔5と空間Vとの相互の湿気流通を抑
制する湿気抑制部20を、スペーサ本体15のリング外
周部の全域に設けてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】複層ガラスは、一対の板ガラ
スを間隔をあけて並設し、両板ガラス間の外周部を密閉
すると共に、内空部を乾燥環境とすることによって、一
枚ガラスに比べて高い断熱性能を確保できるように構成
されたものである。そして、複層ガラス設置対象構造物
への複層ガラスの設置については、前記構造物の設置フ
レームに複層ガラスの外縁部が嵌まった状態に設置する
方法や、前記設置フレームに替えて複層ガラスを厚み方
向に貫通するボルトを設け、そのボルトによって複層ガ
ラスを挟持固定するフレームレスの方法がある。本発明
は、後者のフレームレスの取り付け方に適応できるよう
に構成された複層ガラスを対象として、前記ボルトの挿
通孔周りで両板ガラス間の隙間を密閉する複層ガラス用
スペーサ、及び、そのスペーサの取付構造に関する。更
に詳しくは、複層ガラス本体の厚み方向に貫通状態に形
成してある取付用ボルト挿通孔の形成部において、前記
複層ガラス本体の板ガラス間に介在してその板ガラス間
の空間を密閉するリング形状のスペーサ本体を設け、前
記スペーサ本体のリング軸芯方向での両端面部に、前記
両板ガラスへの接当部を各別に設け、前記スペーサ本体
のリング内周部に、取付用ボルトへの外嵌接当部を設け
てある複層ガラス用スペーサに関し、また、その複層ガ
ラス用スペーサを複層ガラスに取り付けてあるスペーサ
取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の複層ガラス用スペーサと
しては、リング形状のスペーサ本体を設け、前記接当部
に粘着剤を設けたものがあり(国際公開第97−841
6号パンフレット(1997)参照)、複層ガラスの両
板ガラス間にこのスペーサ本体を配置し、両板ガラスで
挟み込むことで前記粘着剤が板ガラスの内面に密接する
状態に取り付けることができるように構成してあった。
この複層ガラス用スペーサは、スペーサ本体を両板ガラ
ス間に配置した後、密閉を保つためのシール材を充填す
るタイプのものに比べて、より簡単に且つスピーディー
に設置できるという特徴がある。そして、複層ガラスそ
のものの断熱性能を維持するために、スペーサ本体は、
一般的に断熱性の高い材料(例えば、ナイロン系・アク
リル系等の合成樹脂)で構成してあることが多い。
【0003】また、従来のこの種のスペーサ取付構造と
しては、前記ボルト挿通孔に挿通された取付用ボルトに
外嵌する状態で、且つ、両板ガラス間に介在する状態に
スペーサ本体を配置し、両板ガラスに対して前記粘着剤
がそれぞれ押し当たる状態に、前記両板ガラスを前記取
付用ボルトで挟持固定してあるものがあった(国際公開
第97−8416号パンフレット(1997)参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の複層ガ
ラス用スペーサに関する技術によれば、スペーサ本体の
設置は簡単に且つスピーディーに実施できるものの、ス
ペーサ本体の材質を上述のような合成樹脂で構成してあ
る場合には、長期的に見た透湿性が高い(因みに、スペ
ーサの充填シールによく使用されるブチルゴムに比べて
透湿性が数十倍〜数百倍程度)ために、スペーサ本体を
通して外部の湿気が複層ガラス内空部に入り込んで結露
し、複層ガラスとしての美観性や価値が低下し易い。即
ち、複層ガラスとしての耐久性が低くなり易いという問
題点がある。
【0005】従って、本発明の目的は、上記問題点を解
消し、複層ガラスの各板ガラス間に簡単に且つスピーデ
ィーに設置することができながら、複層ガラス内空部に
湿気を通し難くして複層ガラスの耐久性を向上させると
ころにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
〔構成〕請求項1の発明の特徴構成は、図2・3・4・
5に例示するごとく、複層ガラス本体の厚み方向に貫通
状態に形成してある取付用ボルト挿通孔5の形成部にお
いて、前記複層ガラス本体の板ガラス2間に介在してそ
の板ガラス2間の空間Vを密閉するリング形状のスペー
サ本体15を設け、前記スペーサ本体15のリング軸芯
方向での両端面部に、前記両板ガラス2への接当部16
を各別に設け、前記スペーサ本体15のリング内周部
に、取付用ボルト6への外嵌接当部15aを設けてある
複層ガラス用スペーサにおいて、前記ボルト挿通孔5と
前記空間Vとの相互の湿気流通を抑制する湿気抑制部2
0を、前記スペーサ本体15のリング外周部の全域に設
けてあるところにある。
【0007】請求項2の発明の特徴構成は、図2・3・
4・5に例示するごとく、前記湿気抑制部20と前記ス
ペーサ本体15とは、嵌合連結部23を介して一体化し
てあるところにある。
【0008】請求項3の発明の特徴構成は、図3・4に
例示するごとく、前記湿気抑制部20は、弾性変形自在
に形成してあると共に、前記スペーサ本体15の端面よ
りリング軸芯方向に延出した押当部24を設けてあると
ころにある。
【0009】請求項4の発明の特徴構成は、図2・3・
4・5に例示するごとく、請求項1〜3の何れか一項に
記載の複層ガラス用スペーサを、前記ボルト挿通孔5に
挿通された取付用ボルト6に外嵌する状態で、且つ、両
板ガラス2間に介在する状態に配置し、両板ガラス2に
対して前記湿気抑制部20がそれぞれ押し当たる状態
に、前記両板ガラス2を前記取付用ボルト6で挟持固定
してあるところにある。
【0010】尚、上述のように、図面との対照を便利に
するために符号を記したが、該記入により本発明は添付
図面の構成に限定されるものではない。
【0011】〔作用及び効果〕請求項1の発明の特徴構
成によれば、前記ボルト挿通孔と前記空間との相互の湿
気流通を抑制する湿気抑制部を、前記スペーサ本体のリ
ング外周部の全域に設けてあるから、前記湿気抑制部に
よって複層ガラス内空部へ湿気が入り込み難くすること
が可能となり、複層ガラス内空部の乾燥環境を維持する
ことで複層ガラスとしての耐久性を向上させ易くするこ
とができる。そして、この作用効果は、前記スペーサ本
体の材質に係わらず発揮することが可能となるから、ス
ペーサ本体に使用する材質の選択性を広げることが可能
となる。また、従来と同様に、複層ガラスの各板ガラス
間にスペーサ本体を配置して挟持するだけで簡単に且つ
スピーディーに設置することができる。
【0012】請求項2の発明の特徴構成によれば、請求
項1の発明による作用効果を叶えることができるのに加
えて、前記湿気抑制部と前記スペーサ本体とは、嵌合連
結部を介して一体化してあるから、前記嵌合連結部によ
る嵌合作用により湿気抑制部とスペーサ本体とが不用意
に分離することを防止し易く、スペーサ全体としての部
品点数を増加させることなく良好な取扱性を確保するこ
とが可能となる。
【0013】請求項3の発明の特徴構成によれば、請求
項1又は2の発明による作用効果を叶えることができる
のに加えて、前記湿気抑制部は、弾性変形自在に形成し
てあると共に、前記スペーサ本体の端面よりリング軸芯
方向に延出した押当部を設けてあるから、前記板ガラス
間に配置して両板ガラスで挟持することによって、前記
押当部が板ガラス面により強く接当する状態に弾性変形
し、複層ガラスの密閉性を向上させることが可能とな
る。
【0014】請求項4の発明の特徴構成によれば、請求
項1〜3の何れか一項に記載の複層ガラス用スペーサ
を、前記ボルト挿通孔に挿通された取付用ボルトに外嵌
する状態で、且つ、両板ガラス間に介在する状態に配置
し、両板ガラスに対して前記湿気抑制部がそれぞれ押し
当たる状態に、前記両板ガラスを前記取付用ボルトで挟
持固定してあるから、請求項1〜3の何れかの発明によ
る作用効果を叶えることができるのに加えて、例えば、
スペーサ本体の内周側に湿気抑制部を設けるものに比べ
て、スペーサ本体単体としての外径寸法は小さくするこ
とが可能となるから、それに伴って、そのスペーサ本体
を挟持する前記取付用ボルトの挟持ナットの外径寸法も
小さくすることが可能となり、取付部分を目立ち難くし
て取付構造としての美観性を向上させることが可能とな
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0016】図1・図2は、壁体を分割構成するカーテ
ンウォールの複数の複層ガラス1を、弾性目地部Mを介
して並設して複層ガラス設置対象部(例えば壁支持用支
柱)Fにそれぞれ取り付けてある状況を示すものであ
る。前記各複層ガラス1は、一対の板ガラス2を備えて
構成してある。前記一対の板ガラス2は、一方の第一板
ガラス2Aと他方の第二板ガラス2Bとからなり、壁体
の外側面に位置する第一板ガラス2Aは、壁体の内側面
に位置する第二板ガラス2Bに比べて厚さ寸法の大きい
もので構成してある。また、第一板ガラス2Aと第二板
ガラス2Bとは、その縁部間に縁部スペーサP及びシー
ル材Qを全周にわたって介在させて一体化してある。一
方、各複層ガラス1は、固定具Sによって、複層ガラス
設置対象部Fに対して、緩衝自在な状態で取り付けてあ
る。因に、固定具Sは、丸皿形状の拡径頭部6aを備え
た固定用ボルト(取付用ボルトに相当)6と、その固定
用ボルト6と螺合自在な固定用ナット7とから構成して
ある。前記複層ガラス1の四隅には、固定具Sを挿通自
在な貫通孔(取付用ボルト挿通孔に相当)5を各別に設
けてあり、その貫通孔5に前記固定具を挿通させて表裏
から挟持固定し、その状態で複層ガラス設置対象部Fに
取り付けてある。但し、前記貫通孔5周囲の両ガラス2
A・2B間の隙間部分には、リング状スペーサ(本発明
の複層ガラス用スペーサの一例)4を設置してあり、複
層ガラス中空部にあたる両板ガラス間の空間Vの密閉、
及び、固定具Sによる挟持の安定化を図ってある。
【0017】固定用ボルト6は、前記貫通孔5に設置さ
れたリング状スペーサ4の内空部に挿入され、ステンレ
ス製の座金8、及び、弾性材料(例えば、ナイロン)か
らなる筒状のブッシュ9を介して第一板ガラス2Aの貫
通孔5周縁の座繰り部に、拡径頭部6aが接当する状態
に設置される。
【0018】また、固定用ナット7は、図2・3に示す
ように、第一ナット7Aと第二ナット7Bとの二つがあ
り、前記第一ナット7Aは、固定用ボルト6と螺合した
状態で前記拡径頭部6aとの間に前記座金8・ブッシュ
9・第一板ガラス2A・リング状スペーサ4を挟持自在
な第一挟持部18を中心部に突出させて設け、固定用ボ
ルト6と螺合した状態で前記拡径頭部6aとの間に前記
座金8・ブッシュ9・第一板ガラス2A・リング状スペ
ーサ4・第二板ガラス2B・弾性環状部材10(例え
ば、ゴム製)を挟持自在な第二挟持部19を前記第一挟
持部18の基端部周囲に設けてある。また、前記第二ナ
ット7Bは、袋ナットであり、固定用ボルト6に螺合さ
せた第一ナット7Aとの間に、環状ライナー部材11を
介して複層ガラス設置対象部Fのファスナー部Faを挟
持自在に形成してある。また、両ナット7A,7Bの室
内側端面には、固定用ボルト6との螺合時に回り止め用
の治具を嵌合させる治具嵌合穴14を各別に設けてあ
る。
【0019】前記リング状スペーサ4について、詳しく
説明すると、リング状に形成されたスペーサ本体15に
よって構成してあり、図4に示すように、このスペーサ
本体15の両端面部に、前記板ガラス2へのリング状接
当部16を各別に設けてある。第一板ガラス2Aへの接
当部を第一接当部16aといい、第二板ガラス2Bへの
接当部を第二接当部16bという。両接当部16a・1
6bには、それぞれ前記両板ガラス2A・2Bとスペー
サ本体15とを接着するためのアクリル系材料で構成し
た粘着材層21を設けてある。この粘着材層21は、前
記リング状スペーサ4を板ガラス2に取り付ける前に
は、表面に剥離紙22を貼着してあり、前記板ガラス2
にリング状スペーサ4を取り付ける時に、この剥離紙を
剥がしてスピーディーに設置することができるように構
成してある。そして、リング状スペーサ4単体を取り扱
う時に、前記粘着材層21を前記剥離紙22で保護する
ことができると共に、逆に、前記粘着材が不用意に手や
衣類について汚すことをも防止でき、良好な取扱性を確
保することが可能となる。また、スペーサ本体15の内
周部には、図に示すように、固定用ボルト6の外径寸法
とほぼ等しい内径寸法に形成してあるボルト外嵌部(外
嵌接当部に相当)15aと、前記第一ナット7Aの前記
第一挟持部18の外径寸法とほぼ等しい内径寸法に形成
してあるナット外嵌部15bとを形成してある。そし
て、スペーサ本体15は、ナイロンで構成してある。一
方、スペーサ本体15の外周部には、軸芯方向での中間
部分に、全周にわたる鍔状部15cを設けてある。そし
て、その鍔状部15cの更に外側には、前記ボルト5と
前記空間Vとの相互の湿気流通を抑制するリング形状の
湿気抑制部材(湿気抑制部に相当)20を設けてある。
前記湿気抑制部材20は、図5に示すように、前記鍔状
部15cと嵌合自在な周溝部20aを、内周部全周に形
成してあり、この周溝部20aを前記鍔状部15cと嵌
合させることによって湿気抑制部材20とスペーサ本体
15とを一体化させることができる。前記周溝部20a
と前記鍔状部15cとで嵌合連結部23を構成してい
る。また、前記湿気抑制部20は、弾性変形自在に形成
してあると共に、両端面部には、前記スペーサ本体15
の接当部16よりリング軸芯方向に延出した押当部24
を設けてある。従って、両板ガラス2間にスペーサ本体
15と共に設置し、前記固定用ボルト6と固定用ナット
7とで挟持すると、前記押当部24が板ガラス2からの
力を受けて弾性変形しながら板ガラス2表面に密接し、
湿気流通をより抑制しやすい状態に設置することができ
る。因みに、前記湿気抑制部材20は、ブチルゴムとポ
リプロピレンの共重合体によって構成してあり、透湿係
数は0.6((g・mm/m2 ・day)、気温3.8
℃、湿度90%の条件下)程度以下であり、極めて湿気
を通し難い。また、固さについてはショアA硬度30〜
75程度(より好ましい硬度は65)であり、ガラス板
からの力を受けて好ましい状態に変形するように設定さ
れている。
【0020】〔別実施形態〕以下に別実施形態を説明す
る。
【0021】〈1〉 前記スペーサ本体は、先の実施形
態で説明したナイロン製に限るものではなく、例えば、
他の合成樹脂、又は、金属、木材等で構成してあっても
よい。更には、湿気抑制部と同じ材質で適度な固さをも
たせた構成をとるものであってもよい。 〈2〉 前記湿気抑制部は、先の実施形態で説明したブ
チルゴムとポリプロピレンの共重合体によって構成して
あるものに限るものではなく、例えば、EPDMとPP
の共重合体で構成してあってもよく、要するに、透湿係
数が5((g・mm/m2 ・day)、気温37.8
℃、湿度90%の条件下)程度以下(好ましは、2.5
(g・mm/m2 ・day)程度以下)であり、固さが
ショアA硬度0〜75程度(より好ましい硬度は65)
程度のものであればよく、それらを総称して湿気抑制部
という。また、湿気抑制部に乾燥剤を一緒に練り込んで
ある構成にすれば、前記空間Vに面する部分に位置する
乾燥剤によって前記空間Vの乾燥環境を維持しやすくな
る。 〈3〉 粘着材層21は、先の実施形態で説明したアク
リル系材料によって構成してあるものに限るものではな
く、例えば、ブチル系材料で構成してあってもよく、更
に、リング状のブチル系材料(外側)リング状のアクリ
ル系材料(内側)を同心円に組み合わせてもよい。これ
により、湿気抑制効果がより向上する。 〈4〉 前記スペーサ本体と前記湿気抑制部とは、先の
実施形態で説明したように別体に形成してあるものに限
らず、一体に形成してあってもよい。従って、前記スペ
ーサ本体と湿気抑制部とが一体形成の場合は、前記嵌合
連結部を設ける必要はない。また、嵌合連結部の構成
は、先の実施形態に説明した鍔状部と周溝部とによる構
成以外に適宜変更することが可能である。また、スペー
サ本体15を透湿係数の低い材質で構成してもかまわな
い。 〈5〉 湿気抑制部と板ガラスとの間にブチル系材料を
配置してもよく、これにより密着性と湿気抑制効果がさ
らに向上する。この場合、粘着材層の表面と共にブチル
系材料の表面も一体的に覆う剥離紙を貼着することが好
ましい。勿論、剥離紙としては、それぞれを各別に覆う
別体構成の剥離紙とすることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】複層ガラスの取付状況を示す斜視図
【図2】複層ガラスの固定部構造を示す断面図
【図3】複層ガラスの固定部構造を示す断面図
【図4】スペーサ本体を示す断面図
【図5】固定具を示す分解斜視図
【符号の説明】
2 板ガラス 4 複層ガラス用スペーサ 5 取付用ボルト挿通孔 6 取付用ボルト 15 スペーサ本体 15a 外嵌接当部 16 接当部 20 湿気抑制部 23 嵌合連結部 24 押当部 V 空間
【手続補正書】
【提出日】平成9年11月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】前記リング状スペーサ4について、詳しく
説明すると、リング状に形成されたスペーサ本体15に
よって構成してあり、図4に示すように、このスペーサ
本体15の両端面部に、前記板ガラス2へのリング状接
当部16を各別に設けてある。第一板ガラス2Aへの接
当部を第一接当部16aといい、第二板ガラス2Bへの
接当部を第二接当部16bという。両接当部16a・1
6bには、それぞれ前記両板ガラス2A・2Bとスペー
サ本体15とを接着するためのアクリル系材料で構成し
た粘着材層21を設けてある。この粘着材層21は、前
記リング状スペーサ4を板ガラス2に取り付ける前に
は、表面に剥離紙22を貼着してあり、前記板ガラス2
にリング状スペーサ4を取り付ける時に、この剥離紙を
剥がしてスピーディーに設置することができるように構
成してある。そして、リング状スペーサ4単体を取り扱
う時に、前記粘着材層21を前記剥離紙22で保護する
ことができると共に、逆に、前記粘着材が不用意に手や
衣類について汚すことをも防止でき、良好な取扱性を確
保することが可能となる。また、スペーサ本体15の内
周部には、図に示すように、固定用ボルト6の外径寸法
とほぼ等しい内径寸法に形成してあるボルト外嵌部(外
嵌接当部に相当)15aと、前記第一ナット7Aの前記
第一挟持部18の外径寸法とほぼ等しい内径寸法に形成
してあるナット外嵌部15bとを形成してある。そし
て、スペーサ本体15は、ナイロンで構成してある。一
方、スペーサ本体15の外周部には、軸芯方向での中間
部分に、全周にわたる鍔状部15cを設けてある。そし
て、その鍔状部15cの更に外側には、前記ボルト5と
前記空間Vとの相互の湿気流通を抑制するリング形状の
湿気抑制部材(湿気抑制部に相当)20を設けてある。
前記湿気抑制部材20は、図5に示すように、前記鍔状
部15cと嵌合自在な周溝部20aを、内周部全周に形
成してあり、この周溝部20aを前記鍔状部15cと嵌
合させることによって湿気抑制部材20とスペーサ本体
15とを一体化させることができる。前記周溝部20a
と前記鍔状部15cとで嵌合連結部23を構成してい
る。また、前記湿気抑制部20は、弾性変形自在に形成
してあると共に、両端面部には、前記スペーサ本体15
の接当部16よりリング軸芯方向に延出した押当部24
を設けてある。従って、両板ガラス2間にスペーサ本体
15と共に設置し、前記固定用ボルト6と固定用ナット
7とで挟持すると、前記押当部24が板ガラス2からの
力を受けて弾性変形しながら板ガラス2表面に密接し、
湿気流通をより抑制しやすい状態に設置することができ
る。因みに、前記湿気抑制部材20は、ブチルゴムとポ
リプロピレンの共重合体によって構成してあり、透湿係
数は0.6((g・mm/m2 ・day)、気温3
8℃、湿度90%の条件下)程度以下であり、極めて湿
気を通し難い。また、固さについてはショアA硬度30
〜75程度(より好ましい硬度は65)であり、ガラス
板からの力を受けて好ましい状態に変形するように設定
されている。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複層ガラス本体の厚み方向に貫通状態に
    形成してある取付用ボルト挿通孔の形成部において、前
    記複層ガラス本体の板ガラス間に介在してその板ガラス
    間の空間を密閉するリング形状のスペーサ本体を設け、
    前記スペーサ本体のリング軸芯方向での両端面部に、前
    記両板ガラスへの接当部を各別に設け、前記スペーサ本
    体のリング内周部に、取付用ボルトへの外嵌接当部を設
    けてある複層ガラス用スペーサであって、 前記ボルト挿通孔と前記空間との相互の湿気流通を抑制
    する湿気抑制部を、前記スペーサ本体のリング外周部の
    全域に設けてある複層ガラス用スペーサ。
  2. 【請求項2】 前記湿気抑制部と前記スペーサ本体と
    は、嵌合連結部を介して一体化してある請求項1に記載
    の複層ガラス用スペーサ。
  3. 【請求項3】 前記湿気抑制部は、弾性変形自在に形成
    してあると共に、前記スペーサ本体の端面よりリング軸
    芯方向に延出した押当部を設けてある請求項1又は2に
    記載の複層ガラス用スペーサ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れか一項に記載の複層
    ガラス用スペーサを、前記ボルト挿通孔に挿通された取
    付用ボルトに外嵌する状態で、且つ、両板ガラス間に介
    在する状態に配置し、両板ガラスに対して前記湿気抑制
    部がそれぞれ押し当たる状態に、前記両板ガラスを前記
    取付用ボルトで挟持固定してあるスペーサ取付構造。
JP29830197A 1997-10-30 1997-10-30 複層ガラス用スペーサ、及び、スペーサ取付構造 Expired - Fee Related JP3418669B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007077748A (ja) * 2005-09-16 2007-03-29 Shin Nikkei Co Ltd パネル取付工法及び同工法を使用するパネル取付構造
JP2007177610A (ja) * 2005-12-01 2007-07-12 Itoki Corp 棚板の取付装置
KR101656783B1 (ko) * 2015-11-20 2016-09-12 김윤옥 복층유리 어셈블리
JP2020133365A (ja) * 2019-02-26 2020-08-31 Ykk Ap株式会社 カーテンウォールの取付構造

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